JPH0980162A - 金属検出機 - Google Patents

金属検出機

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JPH0980162A
JPH0980162A JP25720695A JP25720695A JPH0980162A JP H0980162 A JPH0980162 A JP H0980162A JP 25720695 A JP25720695 A JP 25720695A JP 25720695 A JP25720695 A JP 25720695A JP H0980162 A JPH0980162 A JP H0980162A
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coils
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Ken Honjo
謙 本荘
Mitsuo Maezawa
満男 前沢
Shinya Iinaga
真也 飯永
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Nissin Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属検出機において、針状の金属片の検出を行
なう際の、検出時の姿勢に基づく検出感度の差を少なく
する。 【解決手段】被検出物をサーチコイルの開口部を通過さ
せるように構成された金属検出機において、サーチコイ
ル1の開口部2に、被検出物の移動方向と平行に配置さ
れた巻き方向が互いに逆の二つのコイルを直列に接続し
てなる第1のコイル4と、第1のコイル4と垂直に被検
出物の移動経路を囲むように配置された第2のコイル6
と、第2のコイル6を挟んで第1のコイル4と反対側に
配置され、第1のコイルおよび第2のコイルと鎖交する
磁束を発生する直流磁界発生部3とを設ける。そして、
被検出物の移動時における、第1のコイル4の出力電圧
と第2のコイル6の出力電圧とを合成することによっ
て、被検出物中における金属片を検出した信号を発生す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属検出機に関
し、特に針状の被検出金属体の、検出時の姿勢に基づく
検出感度の差を少なくした、金属検出機に関するもので
ある。
【0002】金属検出機は、磁界中を移動する金属片に
よる磁界の乱れを利用して、金属からなる異物の検出を
行なうものであって、各方面において、すでに広く用い
られている。
【0003】金属検出機においては、金属針のように細
長い形状を有する被検出物体が、検出部を通過する際の
姿勢(向き)による、検出感度の差をなくすことが必要
である。
【0004】
【従来の技術】例えば、縫製品の製造工程においては、
ミシン針の先端が折れて製品中に混入したり、使用した
まち針が取り残されて製品中に混入したりする場合があ
る。このような折損縫針や忘れ針が製品中に残存する
と、使用者に危害を及ぼす恐れがあるので、出荷前に検
査を行なって、完全に除去しなければならない。
【0005】従来、このような折損縫針や忘れ針の検出
には、金属体が検出部(サーチコイル)を通過する際に
生じる磁束の変化を利用して、金属体を検出する方式の
金属検出機が多く用いられている。
【0006】図6は、サーチコイルの外観形状の一例を
示したものであって、サーチコイル1に設けられた開口
部2内を、例えばベルトコンベアが通過するように構成
されており、このベルトコンベアべ上に被検査物を積載
して、開口部2内を移動させることによって、被検査物
内に金属片が存在したとき、検出信号を発生するように
なっている。図6において、x軸は被検査物の移動方
向、y軸は開口部2の幅方向、z軸は開口部2の高さ方
向をそれぞれ示している。
【0007】図7は、サーチコイル内部のコイル構成の
例(1) を示したものであって、水平コイル方式の場合を
示し、以下、これをAタイプコイルと称する。図中、
(a) はコイルの配置を示し、(b) は磁束の分布を示して
いる。Aタイプコイルは、図示のように、固定磁界を発
生するためのマグネット3と、金属片を検出するための
コイル4とからなっている。さらにコイル4は、巻き方
向が互いに逆の二つのコイル4a,4bを直列に接続し
て、マグネット3の磁軸と平行に配置した構成を有して
いる。
【0008】図8は、サーチコイル内部のコイル構成の
例(2) を示したものであって、垂直コイル方式の場合を
示し、以下、これをBタイプコイルと称する。図中、
(a) はコイルの配置を示し、(b) は磁束の分布を示して
いる。Bタイプコイルは、図示のように、固定磁界を発
生するためのマグネット5と、金属片を検出するため
の、マグネット5の磁軸と垂直に配置されたコイル6と
からなっている。
【0009】図7に示されたコイル構成では、マグネッ
ト3によって生じた磁束は、コイル4a,4bに鎖交し
ている。マグネット3によって構成される磁界は静磁界
であって、この鎖交磁束によって、端子7,8に出力電
圧が発生することはない。この状態における磁束密度B
は、次式によって示される。 B=μH …(1) μ:空間の導磁率 H:マグネット3によって与えられる磁界
【0010】しかしながら、マグネット3とコイル4の
間に磁性体からなる金属片9が存在すると、空間の磁束
密度Bは、次のように変化する。 B=μH+J …(2) J:金属片の磁化の強さ
【0011】金属片9の移動に応じて、コイル4は、こ
の磁束密度の変化に基づく鎖交磁束数の変化率を検出し
て、端子7,8に出力電圧を発生する。
【0012】図8に示されたBタイプコイルの場合も、
同様にして、磁性体からなる金属片9の移動に応じて、
コイル6は、この磁束密度の変化に基づく鎖交磁束数の
変化率を検出して、端子10,11に出力電圧を発生す
る。
【0013】図9は、サーチコイルの出力電圧を例示す
るものであって、(a) は図7に示されたAタイプコイル
の場合を示し、(b) は図8に示されたBタイプコイルの
場合を示している。Aタイプコイルの場合は、コイル4
a,4bのそれぞれの出力電圧によって、二つのピーク
が生じることが示されている。このような出力電圧に対
して、それぞれに検出しきい値Vthを設定するこによっ
て、金属片に対する検知信号を発生することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図7または図8に示さ
れたような形式のサーチコイルを有する金属検出機にお
いては、サーチコイル内を被検出金属片が移動する際
の、移動方向に対する金属片の向きによって、検出感度
に差があることが知られている。そのため、折損縫針や
忘れ針のような細長い形状の鉄片に対する検出能力に
は、その向きによって著しい差異が生じる。
【0015】図10は、金属片の向きによる検出出力の
違いを例示するものであって、(1)は被検出金属片の概
略の大きさを例示し、直径0.5〜1mm,長さ1〜2mm
の折損縫針の場合を示している。また(2) は検出出力電
圧の例を示し、図中、(a),(b),(c) は、それぞれ前述の
図6において、金属片の向きがx軸方向,y軸方向,z
軸方向であって、この状態で、X−Xライン上を矢印の
方向に、サーチコイルの開口部を通過した場合の、増幅
後の出力電圧を示したものである。おな、金属片の移動
速度は、約20m/min 一定としている。
【0016】図10に示されるように、Aタイプコイル
では、(c) の場合、すなわち金属片の向きがz軸方向で
ある場合が最も出力電圧が大きく、その他の場合は小さ
い。また、Bタイプコイルでは、(a) の場合、すなわち
金属片の向きがx軸方向である場合が最も出力電圧が大
きく、その他の場合は小さい。これに対して、対比のた
め示された球状金属片(1mmφ鉄球)の場合は、無指向
性であって、いずれのタイプのコイルの場合も、各方向
において出力電圧は等しい。
【0017】このように、細長い形状の金属片の場合、
その向きによってサーチコイルの出力電圧にかなりの差
異を生じる。いま、折損縫針に対する検出判定のしきい
値を、例えば2(V) に設定したとすると、折損縫針の向
きが、Aタイプコイルの場合はx軸方向とy軸方向のと
き、Bタイプコイルの場合はy軸方向とz軸方向のとき
は、検出不可能になるという問題がある。
【0018】これは、サーチコイルの出力電圧は、単位
時間における鎖交磁束数の変化に比例して発生するが、
サーチコイルの鎖交磁束数は、被検出金属片の磁束方向
の長さと磁化の強さとの積、すなわち磁気モーメントに
応じて変化するためである。
【0019】本発明は、このような従来技術の課題を解
決しようとするものであって、金属検出機によって、細
長い形状を有する金属片の検出を行なう場合に、金属片
の向きによって、検出感度に差異を生じないような、サ
ーチコイルの構成と、検出回路の構成とを提供すること
を目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】図7および図8から看取
されるように、金属検出機のサーチコイル内に、細長い
形状の金属片が存在する場合には、金属片の方向が有効
磁束の方向と一致した場合に、金属片に対する磁束の集
中が最も大きくなって、(2) 式に示されたJの値が最大
となる。金属片が移動した場合のサーチコイルの出力電
圧は、Jの変化に対応して発生するので、細長い形状の
金属片に対する検出出力電圧は、この状態で最大とな
る。
【0021】図10に示された例においても、Aタイプ
コイルでは、金属片の向きがz軸方向である場合が最も
出力電圧が大きく、Bタイプコイルでは、金属片の向き
がx軸方向である場合が最も出力電圧が大きい。すなわ
ち、いずれのタイプのコイルの場合も、金属片の向き
が、コイル内の有効磁束の方向と一致した場合に、出力
電圧が最大となることが示されている。
【0022】そこで、AタイプコイルとBタイプコイル
とを組み合わせることによって、指向性を改善して、図
6に示されたz軸方向とx軸方向との両方向について、
細長い形状の金属片の検出感度を向上させた、サーチコ
イルを実現することができる。ただしこの場合でも、y
方向については、有効磁束との方向の一致が得られない
ので、検出感度は向上しない。
【0023】しかしながら、金属片が正しくy方向に向
く確率は小さいと考えられ、僅かでも、z軸方向または
x軸方向の傾きを持っていれば、それぞれの方向につい
ての検出電圧が発生するので、ランダムな方向に金属片
が進入する、通常の使用形態では、Aタイプコイルまた
はBタイプコイルの、それぞれの単独の場合と比較し
て、検出性能が改善されることは十分予想されるところ
であり、実験的にも確認されている。
【0024】以下、本発明における、課題を解決するた
めの具体的手段を列挙する。 (1) 被検出物をサーチコイルの開口部を通過させるよう
に構成された金属検出機において、サーチコイル1の開
口部2に、被検出物の移動方向と平行に配置された巻き
方向が互いに逆の二つのコイル4a,4bを直列に接続
してなる第1のコイル4と、第1のコイル4と垂直に被
検出物の移動経路を囲むように配置された第2のコイル
6と、第2のコイル6を挟んで第1のコイル4と反対側
に配置され第1のコイル4および第2のコイル6と鎖交
する磁束を発生する直流磁界発生部3とを備え、被検出
物の移動時における、第1のコイル4の出力電圧と第2
のコイル6の出力電圧とを合成して、被検出物中におけ
る金属片を検出した信号を発生する。
【0025】(2) (1) の場合に、第1のコイル4および
第2のコイル6を挟んで直流磁界発生部3と反対側に磁
性体12,13を配置して、直流磁界発生部3に基づく
第1のコイル4および第2のコイル6における鎖交磁束
数を増加させるようにする。
【0026】(3) 被検出物をサーチコイルの開口部を通
過させるように構成された金属検出機において、サーチ
コイル1の開口部2に、被検出物の移動方向と平行に配
置された巻き方向が互いに逆の二つのコイル21a,2
1bを直列に接続してなる第1のコイル21と、第1の
コイル21と垂直に被検出物の移動経路を囲むように配
置された第2のコイル22と、第2のコイル22を挟ん
で第1のコイル21と反対側に配置された第1のコイル
21と平行な励振コイル23とを備えて、この励振コイ
ル23を交流電流によって励振し、被検出物の移動時に
おける、第1のコイル21の出力電圧と第2のコイル2
2の出力電圧とを合成して、被検出物中における金属片
を検出した信号を発生する。
【0027】(4) 被検出物をサーチコイルの開口部を通
過させるように構成された金属検出機において、サーチ
コイル1の開口部2に、被検出物の移動方向と平行に被
検出物の移動経路を挟んで上下にそれぞれ配置された巻
き方向が互いに逆の二つのコイル(21a,21b),
(21c,21d)を直列に接続してなる第1のコイル
21と、第1のコイル21と垂直に被検出物の移動経路
を囲むように配置された巻き方向が互いに逆の二つのコ
イル22a,22bを直列に接続してなる第2のコイル
22と、第2のコイル22を形成する二つのコイル22
a,22bの中間に第1のコイル21と垂直に配置され
た励振コイル23とを備えて、この励振コイル23を交
流電流によって励振し、被検出物の移動時における、第
1のコイル21の出力電圧と第2のコイル22の出力電
圧とを合成して、被検出物中における金属片を検出した
信号を発生する。
【0028】(5) (1) から(4) までのいずれかの場合
に、第1のコイル4または21の出力電圧と、第2のコ
イル6または22の出力電圧とを直列に加算して合成す
る。
【0029】(6) (1) から(4) までのいずれかの場合
に、第1のコイル4または21の出力電圧と、第2のコ
イル6または22の出力電圧とを並列に加算して合成す
る。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態(1) を
示したものであって、前述のAタイプコイルとBタイプ
コイルとを組み合わせた場合の構成を示している。図7
および図8におけると同じものを同じ番号で示し、それ
らの動作は、それぞれ図7および図8の場合と同様であ
る。12,13はコイル4a,4bに有効に鎖交する磁
束を増加させるための調整用の磁性材である。磁性材1
2,13としては、適当な形状の軟磁性片を用いる。
【0031】図1において、金属片9は、コイル4に鎖
交する磁束の変化によって出力電圧を発生する状態を示
し、金属片の向きがz軸方向、すなわちコイル4と直交
する方向のとき、検出出力電圧が大きくなる。金属片9
Aは、コイル6に鎖交する磁束の変化によって出力電圧
を発生する状態を示し、金属片の向きがx軸方向、すな
わちコイル6と直交する方向のとき、検出出力電圧が大
きくなる。
【0032】また図2は、実施形態(1) の場合の回路構
成の概略を示したものであって、両コイルの出力電圧を
合成するための回路構成を例示している。(a) は直列加
算方式の場合を示し、(b) は並列加算方式の場合を示
す。
【0033】図2(a) に示す直列加算方式の場合は、コ
イル4とコイル6を直列に接続して、それぞれの出力電
圧を合成したのち、増幅器15を介して増幅して、端子
16に検出出力電圧を発生する。
【0034】図2(b) に示す並列加算方式の場合は、コ
イル4とコイル6のそれぞれの出力電圧を、加算回路1
7によって並列に合成したのち、増幅器15を介して増
幅して、端子16に検出出力電圧を発生する。
【0035】この場合は、コイル4とコイル6のそれぞ
れの出力を、図示されないバッファ増幅器等を介して、
加算回路17に接続することが望ましい。または加算回
路17および増幅器15に代えて差動増幅器を使用し、
コイル4とコイル6のそれぞれの出力を、極性を考慮し
て差動増幅器の両入力に接続するようにしてもよい。
【0036】いずれの場合も、端子16の後段には、図
示されない、適当なしきい値をもつ検出感度設定器を接
続して、このしきい値を超えた出力によって検出信号を
得るようにして、ノイズの影響を除去する。
【0037】なお、直流磁界方式の場合、直流磁界発生
部としては、通常、永久磁石3を使用するが、これに限
るものでなく、例えば、鉄心を備えた直流励磁コイルを
使用することも可能であり、これによって、より強磁界
を発生させて、金属片の検出感度を向上させることがで
きる。
【0038】以上、直流磁界方式の金属検出機について
説明したが、本発明は、交流磁界方式の金属検出機の場
合にも適用可能である。図3は、本発明の実施形態(2)
を示したものであって、交流磁界方式の金属検出機の場
合のサーチコイルの構成例を示し、(a) は水平コイルが
1組からなる場合、(b) は水平コイルが2組からなる場
合をそれぞれ示す。
【0039】図3(a) において、コイル21a,21b
は図1に示されたAタイプコイルの場合と同様の、巻き
方向が互いに逆の二つのコイルであって、直列に接続さ
れてコイル21を形成している。コイル22は図1のコ
イル6と同様の構成を有し、コイル21と垂直に配置さ
れている。
【0040】コイル23は、励振用の交流電流を流すこ
とによって、サーチコイルに所要の交流磁界を発生させ
るための励振コイルであって、コイル22を挟んで、コ
イル21と反対の位置に、コイル21と平行に配置され
ている。コイル23は、その発生磁束が、コイル21お
よびコイル22に対して、それぞれ対称形になるような
位置に設けることが望ましい。
【0041】なお、これらのコイルは、交流磁界方式の
場合、使用周波数を考慮した形状,構造を選択する必要
があることはいうまでもない。また、コイル21,22
には、励振周波数の誘導電圧が常時、発生しているの
で、適当なゼロ平衡手段を設けて、出力に現れないよう
にすることが必要である。
【0042】図3(b) の実施形態は、図3(a) の実施形
態を改良して感度上昇を図った、実用回路を例示したも
のである。図3(b) において、コイル21a,21bと
21c,21dは、それぞれ図1に示されたAタイプコ
イルと同様の、直列に接続された巻き方向が互いに逆の
二つのコイルからなり、上下に分割して平行に配置され
ているとともに、これらはさらに直列に接続されてコイ
ル21を形成している。
【0043】コイル22は、巻き方向が互いに逆の、平
行な2つのコイル22a,22bからなり、コイル21
a,21bとコイル21c,21dの中間に、これらと
垂直に配置されている。コイル23は、励振用の交流電
流を流すことによって、サーチコイルに所要の交流磁界
を発生させるための励振コイルであって、コイル22
a,22bの中間に、コイル21と垂直に配置されてい
る。
【0044】この場合も、各コイルに対しては、使用周
波数を考慮した形状,構造を選択する必要があることは
いうまでもない。またコイル21,22には、励振周波
数の誘導電圧が常時、発生しているので、適当なゼロ平
衡手段を設けて、出力に現れないようにすることが必要
である。
【0045】また、図4は実施形態(2) の場合の回路構
成の概略を示したものであって、両コイルの出力電圧を
合成するための回路構成を例示している。(a) は直列加
算方式の場合を示し、(b) は並列加算方式の場合を示
す。
【0046】図4(a) に示す直列加算方式の場合は、コ
イル21とコイル22を直列に接続して、それぞれの出
力電圧を合成したのち、復調器24で復調して得られた
低周波信号からなる検出信号を増幅器25を介して増幅
して、端子26に検出出力電圧を発生する。励振コイル
23には、発振器27から一定周波数の励振電流を供給
する。
【0047】図4(b) に示す並列加算方式の場合は、コ
イル21とコイル22のそれぞれの出力電圧を、加算回
路28によって並列に合成したのち、復調器24で復調
して得られた、低周波信号からなる検出信号を、増幅器
25を介して増幅して、端子26に検出出力電圧を発生
する。励振コイル23には、発振器27から一定周波数
の励振電流を供給する。
【0048】この場合も、直流界磁方式の場合と同様
に、コイル21とコイル22のそれぞれの出力を、図示
されないバッファ増幅器等を介して、加算回路28に接
続することが望ましい。または加算回路28に代えて差
動増幅器を使用し、コイル21とコイル22のそれぞれ
の出力を、極性を考慮して差動増幅器の両入力に接続す
るようにしてもよい。
【0049】直列加算方式の場合も、並列加算方式の場
合も、端子26の後段には、図示されない、適当なしき
い値をもつ検出感度設定器を接続して、このしきい値を
超えた出力によって検出信号を得るようにして、ノイズ
の影響を除去するようにする。また、交流磁界方式の場
合は、直列または並列に加算される両コイルの信号に、
位相差を生じることが多いので、正しい位相で加算され
るように、入力信号に対する適当な位相補償手段を設け
ることが必要である。
【0050】図5は、実施形態(2) の場合のコイル出力
波形を例示したものであって、(a)はコイル21の出力
波形を示し、(b) はコイル22の出力波形を示す。実施
形態(2) の場合、コイル21,22には、励振信号を搬
送波とする振幅変調波が現れるので、前述のように、コ
イル出力に復調器を設けて、励振周波数成分を除去する
ことが必要である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、金
属検出機によって、金属針のような細長い形状を有する
被検出金属体の検出を行なう場合における、検出時の姿
勢( 向き) に基づく検出感度の差を、少なくすることが
できるので、縫製品中における折損縫針や忘れ針の検出
を行なう際に、特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1) を示す図である。
【図2】実施形態(1) の場合の回路構成の概略を示す図
であって、(a) は直列加算方式の場合を示し、(b) は並
列加算方式の場合を示す。
【図3】本発明の実施形態(2) を示す図でであって、
(a) は水平コイルが1組からなる場合、(b) は水平コイ
ルが2組からなる場合をそれぞれ示す。
【図4】図4は実施形態(2) の場合の回路構成の概略を
示す図であって、(a) は直列加算方式の場合を示し、
(b) は並列加算方式の場合を示す。
【図5】実施形態(2) の場合のコイル出力波形を例示す
る図であって、(a) はコイル21の出力波形を示し、
(b) はコイル22の出力波形を示す。
【図6】サーチコイルの外観形状の一例を示す図であ
る。
【図7】サーチコイル内部のコイル構成の例(1) を示す
図であって、(a) はコイルの配置を示し、(b) は磁束の
分布を示す。
【図8】サーチコイル内部のコイル構成の例(2) を示す
図であって、(a) はコイルの配置を示し、(b) は磁束の
分布を示す。
【図9】サーチコイルの出力電圧を例示する図であっ
て、(a) は図7に示されたAタイプコイルの場合を示
し、(b) は図8に示されたBタイプコイルの場合を示
す。
【図10】金属片の向きによる検出出力の違いを例示す
る図であって、(1) は被検出金属片の概略の大きさを例
示し、(2) は検出出力電圧の例を示す。
【符号の説明】
1 サーチコイル 2 開口部 3 直流磁界発生部 4 コイル 6 コイル 12 磁性体 13 磁性体 21 コイル 22 コイル 23 励振コイル
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01R 33/02 G01R 33/02 Q

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出物をサーチコイルの開口部を通過
    させるように構成された金属検出機において、該サーチ
    コイルの開口部に、 被検出物の移動方向と平行に配置された巻き方向が互い
    に逆の二つのコイルを直列に接続してなる第1のコイル
    と、該第1のコイルと垂直に被検出物の移動経路を囲む
    ように配置された第2のコイルと、該第2のコイルを挟
    んで前記第1のコイルと反対側に配置され該第1のコイ
    ルおよび第2のコイルと鎖交する磁束を発生する直流磁
    界発生部とを備え、被検出物の移動時における、該第1
    のコイルの出力電圧と第2のコイルの出力電圧とを合成
    して、被検出物中における金属片を検出した信号を発生
    することを特徴とする金属検出機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の金属検出機において、
    第1のコイルおよび第2のコイルを挟んで直流磁界発生
    部と反対側に磁性体を配置して、該直流磁界発生部に基
    づく第1のコイルおよび第2のコイルにおける鎖交磁束
    数を増加させるようにしたことを特徴とする金属検出
    機。
  3. 【請求項3】 被検出物をサーチコイルの開口部を通過
    させるように構成された金属検出機において、該サーチ
    コイルの開口部に、被検出物の移動方向と平行に配置さ
    れた巻き方向が互いに逆の二つのコイルを直列に接続し
    てなる第1のコイルと、該第1のコイルと垂直に被検出
    物の移動経路を囲むように配置された第2のコイルと、
    該第2のコイルを挟んで前記第1のコイルと反対側に配
    置された該第1のコイルと平行な励振コイルとを備え
    て、該励振コイルを交流電流によって励振し、被検出物
    の移動時における、前記第1のコイルの出力電圧と第2
    のコイルの出力電圧とを合成して、被検出物中における
    金属片を検出した信号を発生することを特徴とする金属
    検出機。
  4. 【請求項4】 被検出物をサーチコイルの開口部を通過
    させるように構成された金属検出機において、該サーチ
    コイルの開口部に、被検出物の移動方向と平行に被検出
    物の移動経路を挟んで上下にそれぞれ配置された巻き方
    向が互いに逆の二つのコイルを直列に接続してなる第1
    のコイルと、該第1のコイルと垂直に被検出物の移動経
    路を囲むように配置された巻き方向が互いに逆の二つの
    コイルを直列に接続してなる第2のコイルと、該第2の
    コイルを形成する二つのコイルの中間に前記第1のコイ
    ルと垂直に配置された励振コイルとを備えて、該励振コ
    イルを交流電流によって励振し、被検出物の移動時にお
    ける、前記第1のコイルの出力電圧と第2のコイルの出
    力電圧とを合成して、被検出物中における金属片を検出
    した信号を発生することを特徴とする金属検出機。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかに記載の
    金属検出機において、前記第1のコイルの出力電圧と、
    第2のコイルの出力電圧とを直列に加算して合成するこ
    とを特徴とする金属検出機。
  6. 【請求項6】 請求項1から4までのいずれかに記載の
    金属検出機において、前記第1のコイルの出力電圧と、
    第2のコイルの出力電圧とを並列に加算して合成するこ
    とを特徴とする金属検出機。
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