JPH10121370A - 鉄片探知器用検出部 - Google Patents

鉄片探知器用検出部

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JPH10121370A
JPH10121370A JP28900496A JP28900496A JPH10121370A JP H10121370 A JPH10121370 A JP H10121370A JP 28900496 A JP28900496 A JP 28900496A JP 28900496 A JP28900496 A JP 28900496A JP H10121370 A JPH10121370 A JP H10121370A
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JP
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detection
iron piece
detector
sewn product
permanent magnet
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JP28900496A
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English (en)
Inventor
Tokio Kenmochi
冨紀夫 劔持
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SANKO DENSHI KENKYUSHO KK
Sanko Electronic Laboratory Co Ltd
Original Assignee
SANKO DENSHI KENKYUSHO KK
Sanko Electronic Laboratory Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周辺で発生した磁気擾乱や振動によってサー
チコイルに変形動態を生ずることがなく、鉄片の検出面
積を広くし、かつ、磁力線の放散をなくした鉄片探知器
の検出部を提供する。 【構成】 ベルトコンベアによって搬送する縫製品を永
久磁石と検知部材からなる検出部において鉄片の有無を
検知するようにした鉄片探知器において、検出部1は、
小型の鉄心5にサーチコイル6を巻き回した検知具2を
縫製品の通過方向に対して斜めに配置するとともに複数
個の検知具2を横方向に並べて全体として縫製品の通過
方向に対して直交する状態に配設し、各検知具2のサー
チコイル6の出力は互いに打ち消し合うように電子回路
7に接続した検知部材3と永久磁石4とを一体的に設置
してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縫製品に混入した針や
ピンのような鉄片を検知する鉄片探知器の検出部に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】洋服、着物、布団等の各種の縫製品に
は、縫製のためにミシン針、手縫い針、待ち針、ドレス
ピン(虫ピン)等が使用されるが、縫製品には針やピン
等の先端が尖っている鉄片が抜き忘れていることがあ
り、また、折れ針が紛れ込んでいることがある。針やピ
ン等が付いている衣類を着用したり布団に就寝すること
は、針やピン等が身体に刺さる恐れがあり、非常に危険
なものであった。
【0003】従来、縫製メーカーでは仕上がった縫製品
に針やピン等の鉄片が付着したり内部に混入していない
かどうかを出荷前に検査し、紛れ込んでいる場合にはそ
の製品を排除し、製品中から鉄片を取り去るようにして
いた。針やピン等の鉄片の検出のために磁気誘導方式を
利用した鉄片探知器が使用されており、これは検針機
(器)と略称されている。
【0004】鉄片探知のための磁気誘導方式は、永久磁
石による静磁界を利用するもので、磁力線によって形成
される磁界内を通り、磁石に吸着する性質を有する鉄片
に強く反応するものであり、鉄片の有無を鉄心で検知
し、サーチコイルで得られた誘導起電力を一定のレベル
まで増幅し、信号として取り出して針やピン等の鉄片の
存在を確認するものである。
【0005】以上のような鉄片探知器にはハンディタイ
プのもの(検針器)と大型なトンネルタイプのもの(検
針機)がある。図7は、従来のトンネルタイプ型鉄片探
知器の一例を示すものであり、大別して検出部Aと検出
表示部Bとに分けることができる。検出部Aは鉄片の有
無を検出する部分であり、探知器の中心をなしている。
洋服や着物等の縫製品は、循環しているベルトコンベア
C上を一方向へ連続して送られて検出部A内を通り、鉄
片が混入していることを検出した場合には表示部Bがラ
ンプの点滅やブザー音によって警告するものである。
尚、表示部Bは、探知器全体を駆動する操作部も兼ねて
いる。
【0006】図8は、上記するトンネルタイプの鉄片探
知器で使用される検出部Aの概略を示すものであり、長
形な永久磁石aと一対の長形な検知部材bからなってお
り、磁石aと検知部材bはベルトコンベアCを間にして
上下に対向して設置してある。従って、縫製品は、ベル
トコンベアCに載って磁石aと検知部材bとの間を矢印
X方向に通過することになる。
【0007】検知部材bは、長形な鉄心cの回りに通電
可能な銅製のサーチコイルdを巻き回した構造を有し、
両検知部材bは、サーチコイルdの信号出力がお互いに
打ち消しあうように(+)極と(−)極とが前記の検出
表示部B内の電子回路eに接続して検出回路を形成して
いる。
【0008】磁石aのN極とS極間に発生した磁力線に
よって磁束空間が形成され、針やピン等が磁束空間内を
通ると磁力線に変化を生じるので、鉄心cがこれを検知
し、これをサーチコイルdから信号として取り出すもの
である。従って、縫製品が磁力線によって形成される磁
界内を通過し、鉄片が混入しているとこれを検知し、前
記の表示部Bで知らせることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、検知部材b
は、長形な鉄心cにサーチコイルdを巻き回したもので
あるために、探知器の周囲で工具を使ったり、モータを
回したりして発生する磁気擾乱では電子回路eの(+)
側の信号と(−)の信号とが合成して打ち消しあうので
問題はない。しかし、両検知部材bのサーチコイルdは
出力が互いに打ち消しあうように接続されているとはい
え、探知器自体に直接に振動が加えられるとサーチコイ
ルdに歪みや撓み等の変形動態を生じるので一対の検知
部材bからの出力信号が異なることになり、互いに打ち
消し作用を生じなくなる。このため、鉄片を検知しない
のにあたかも鉄片を検知したかの如くにランプが点滅し
たりブザー音が鳴ったりする。
【0010】例えば、図9に示すように、縫製品の搬送
方向Xに対して同じ方向に鉄片探知器に振動(Y)が加
えられた場合、図10に示すように一対の検知部材b
1、b2は片側に傾斜状態となる。従って、検知部材b
1のコイルの(+)極には(+)電位が、(−)極には
(−)電位が、また、検知部材b2のコイルの(+)極
には(−)電位が、(−)極には(+)電位が出力され
るので、相互に打ち消さないでノイズが逆に増加する。
図9、図10は縫製品の通過方向に向けて傾いた場合で
あるが、その逆の場合も同様である。
【0011】また、磁石aは開放的であるため、磁石a
のN極とS極との間以外に外方向には放散した無効磁力
線が発生するものである。従って、磁石aや検知部材b
より離れた所では感度が下がるので、鉄片探知の感度不
良を生ずることがある。しかも、外方向へ放散した磁力
線中を、縫製品の中の探知のための鉄片とは無関係な鉄
片(例えば、作業員が身に付けている金属製品やドライ
バー等)が通過することにより検出部Aが作動してしま
い、探知に必要な正常信号を妨害する原因となってい
た。
【0012】更に、検知部材bは、前記のように長形な
鉄心cにサーチコイルdを巻き回したものであるが、ベ
ルトコンベアCの搬送振動およびベルトコンベアCを循
環させる駆動モータの振動等が複合して検出部Aに伝わ
るので、鉄心cに巻き回しただけのサーチコイルdに振
動影響を与え、これが原因で雑音信号が有効な信号入力
を掩蔽し、検出不良の要因となっていた。
【0013】本発明は、上記する従来のトンネルタイプ
型鉄片探知器の種々の問題点に鑑み、小型の検知具を縫
製品の通過方向に対して斜めに配置し、かつ、複数個の
検知具を縫製品の通過方向に対して直交する状態で横方
向に配設することによって周辺で発生した磁気擾乱はも
とより探知器に対して直接に与えられた振動によっても
サーチコイルに変形動態を生ずることがなく、出力信号
を的確に読み取り、鉄片の検出面積を広くした鉄片探知
器の検出部を提供することを目的とするものである。ま
た、本発明は、磁石のN極とS極間に発生する磁力線の
放散を無くして検出感度を向上させた鉄片探知器の検出
部を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明検出部1は、小型の鉄心5にサーチコイル6
を巻き回した検知具2を縫製品の通過方向に対して斜め
に配置するとともに複数個の検知具2を縫製品の通過方
向に対して直交する方向に並べて配設し、各検知具2の
サーチコイル6の出力は互いに打ち消しあうように電子
回路7に接続した検知部材3を永久磁石4に一体的に設
置したものである。
【0015】また、本発明検出部8は、小型の鉄心5に
サーチコイル6を巻き回した検知具2を縫製品の通過方
向に対して斜めに配置するとともに複数個の検知具2を
縫製品の通過方向に対して直交する方向に並べて配設
し、各検知具2のサーチコイル6の出力は互いに打ち消
しあうように電子回路7に接続した検知部材3を永久磁
石4に一体的に設置した検出部1を強磁性金属材からな
る方形状の枠体9で包囲したものである。
【0016】また、本発明検出部10は、小型の鉄心5
にサーチコイル6を巻き回した検知具2を縫製品の通過
方向に対して斜めに配置するとともに複数個の検知具2
を横方向に並べて全体として縫製品の通過方向に対して
直交する状態に配設し、各検知具2のサーチコイル6の
出力は互いに打ち消しあうように電子回路7に接続した
検知部材3と永久磁石4とを一体的に設置した検出部1
を上下に対称に配置し、両検知部1を強磁性金属材から
なる方形状の枠体11で包囲したものである。
【0017】更に、本発明検出部12は、小型の鉄心5
にサーチコイル6を巻き回した検知具2を縫製品の通過
方向に対して斜めに配置するとともに複数個の検知具2
を縫製品の通過方向に対して直交する方向に並べて配設
し、各検知具2のサーチコイル6の出力は互いに打ち消
しあうように電子回路7に接続した検知部材3と、この
検知部材3に対向して設置した永久磁石4とを強磁性金
属材からなる方形状の枠体13で包囲したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に従って、本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1、図2は、鉄片探知器
に使用する本発明に係る検出部の一実施形態を示すもの
であり、この検出部1は、複数個の検知具2からなる検
出部材3と永久磁石4とを一体的に設置したものであ
る。
【0019】検出部材3を構成する検知具2は、図3に
詳細を示すように、小型の鉄心5にサーチコイル6を必
要数巻き回したものであり、各検知具2は縫製品の通過
方向(矢印X)に対して斜めに配置し、かつ、複数個の
検知具2を横方向に並べ、検出部材3は全体として縫製
品の通過方向に直交する状態に配設してある。
【0020】そして、隣接する検知具2の鉄心5は、縫
製品の通過方向Xにそって端部5a、5b相互が重なり
合う位置にあって隣り合う鉄心5間に隙間を生ずること
がなく、また、隣接する検知具2のサーチコイル6の出
力は、従来の鉄片探知器で使用した検知部材のサーチコ
イルの場合と同じく(+)極と(−)極とがお互いに打
ち消しあうように鉄片探知器に設置した検出表示部内の
電子回路7に接続してある。尚、鉄心5は、長さが7c
m〜15cm、板巾が1cm〜3cm、高さが2cm〜
5cmの範囲内の大きさが最適である。そして、この鉄
心5の回りにサーチコイル3が必要数巻き回してある。
【0021】検出部1を上記の構成としたことにより、
鉄片探知器において検出部1を縫製品を移送するベルト
コンベアの下方に設置し、例えば、磁石4の上面をN
極、下面をS極としておき、N極とS極間に形成される
磁束空間内を縫製品中の鉄片が通過すれば、検知部材3
の鉄心5がこれを検知し、サーチコイル6から信号とし
て取り出すことになる。そして、検出部1は検知部材3
と永久磁石4とを一体化したことにより、鉄片探知器全
体をコンパクトにまとめることができる。
【0022】特に、検知部材3を構成する複数個の検知
具2は縫製品の通過方向に対して斜めに配列してあり、
隣接する検知具2の鉄心5相互は端部5a、5bが重な
り合うように位置し、また、隣接するサーチコイル6の
出力はお互いに打ち消しあうように電子回路7に接続し
てあるので、縫製品に混入した鉄片が通過した時、その
検知出力は、鉄片と最も近い位置にある検知具2から出
力することになる。
【0023】そして、鉄心5は縫製品の通過方向に対し
て斜めに傾斜しているので、鉄心5の板巾が従来の検知
部材で使用される鉄心と同じである場合でも、縫製品は
斜めの鉄心5上を通ることになる。従って、鉄心5上の
通過面積が大きくなり、鉄片の検知感度が向上してい
る。
【0024】また、鉄片探知器周辺の磁気擾乱に対して
は隣接するサーチコイル6の信号出力がお互いに打ち消
しあい、更に、探知器自体に外的要因によって振動が与
えられた場合でも各検知具2が小型であるのでサーチコ
イル6が変形動態を生ずることがなく、かつ、隣接する
検知具2のサーチコイル6が信号出力をお互いに打ち消
しあうようになるので、探知に必要な正常信号を妨害す
ることがない。
【0025】例えば、図4に示すように、単体の検知具
2が、鉄片探知器に与えられた振動によって縫製品の通
過方向にそって斜めの状態となった場合でも、同一のコ
イルが上向きの移動と下向きの移動を行うので、鉄心5
の中心を境として片側が(+)極、反対側が(−)極と
なり、コイルの場所によって電位の発生の極性が反対と
なる。従って、コイル内で打ち消し合ってノイズとして
出力される成分はきわめて微弱なものとなるからであ
る。
【0026】図5は、本発明に係る検出部の他の実施形
態を示すものであり、前記の実施形態と同じ部分は同じ
符号を使用している。この実施形態における検出部8
は、前記の検知部材3と永久磁石4とを一体とした検出
部1を強磁性金属材からなる方形状の枠体9で囲んだこ
とを特徴としている。
【0027】方形状の枠体9は、縫製品が通過可能な前
面側と背面側とを開口した形状を有しており、縫製品を
移送可能なベルトコンベアは、図5において奥行き方向
に循環させればよい。尚、永久磁石4の磁極は、磁石4
の上面をN極とした場合、磁石4の下面はS極となり、
またはその逆となる。
【0028】上記に示す検出部材8を従来のトンネルタ
イプの鉄片探知器に使用し、枠体9内で検出部1の上方
を図示しないベルトコンベアを駆動モータによって循環
可能とし、ベルトコンベア上に縫製品を載せて搬送し、
磁石4のN極とS極間に発生した磁力線によって形成さ
れる磁界内を通過させればよく、縫製品中に針やピン等
の鉄片が混入していれば検知部材3を構成する各検知具
2の鉄心5がこれを検知し、サーチコイル6から信号と
して取り出すことができる。
【0029】検知部材3と磁石4とからなる検出部1
は、強磁性体からなる枠体9によって囲まれているの
で、N極からS極間に強力な磁束空間が形成されるとと
もに放散方向に向く本来は無効となる磁力線は枠体9を
通して収束され、この収束群がN極からS極に集中する
ので検出感度はきわめて良好なものであり、かつ、放散
方向に向く磁力線の擾乱に起因する雑音の発生を大巾に
低減することができる。尚、検出部1は、枠体9の下板
上に設置した場合を示してあるが、これに限定されるも
のではなく、上板の下面に検知部材3を下向きにして検
出部1を設置してもよく、また、同じ構造の検出部1を
枠体9内において上下あるいは左右に対向して設置して
もよい。
【0030】図6は、本発明に係る検出部の他の実施形
態を示すものであり、前記の各実施形態と同じ部分は同
じ符号を使用している。この実施形態における検出部1
0は、前記の検知部材3と永久磁石4とを一体とした検
出部1を上下に対向させ、両者を強磁性金属材からなる
方形状の枠体11で囲んだことを特徴としている。そし
て、上下の検知部材3を構成する斜めの検知具2は、縫
製品の通過方向に対して同じ方向に向くように上下に対
称に配置してある。
【0031】方形状の枠体11は、縫製品が通過可能な
前面側と背面側とを開口した形状を有しており、縫製品
を移送可能なベルトコンベアは、図6において奥行き方
向に循環させればよい。尚、永久磁石4の磁極は、磁石
4の上面をN極とした場合、磁石4の下面はS極となっ
ている。
【0032】上記に示す検出部材10を従来のトンネル
タイプの鉄片探知器に使用し、枠体11内で上下の検出
部1間に図示しないベルトコンベアを駆動モータによっ
て循環可能とし、ベルトコンベア上に縫製品を載せて搬
送し、磁石4のN極とS極間に発生した磁力線によって
形成される磁界内を通過させればよく、縫製品中に針や
ピン等の鉄片が混入していれば検知部材3を構成する各
検知具2の鉄心5がこれを検知し、サーチコイル6から
信号として取り出すことができる。
【0033】検知部材3と磁石4とからな上下の検出部
1は、強磁性体からなる枠体11によって囲まれている
ので、N極からS極間に強力な磁束空間が形成されると
ともに放散方向に向く本来は無効となる磁力線は枠体1
1を通して収束され、この収束群がN極からS極に集中
するので検出感度はきわめて良好なものであり、かつ、
放散方向に向く磁力線の擾乱に起因する雑音の発生を大
巾に低減することができる。
【0034】図7は、本発明に係る検出部の更に他の実
施形態を示すものであり、前記の各実施形態と同じ部分
は同じ符号を使用している。この実施形態における検出
部12は、複数の検知具2で構成される検知部材3と、
これと対向して設置した永久磁石4とを強磁性金属材か
らなる方形状の枠体13で囲んだことを特徴としてい
る。
【0035】上記に示す検出部12を従来のトンネルタ
イプの鉄片探知器に使用し、枠体13内で検知部材3と
磁石4との間をベルトコンベアを駆動モータによって循
環可能とし、ベルトコンベア上に縫製品を載せて搬送
し、磁石4のN極とS極間に発生した磁力線によって形
成される磁界内を通過させればよく、縫製品中に針やピ
ン等の鉄片が混入していれば検知部材3の鉄心5がこれ
を検知し、サーチコイル6から信号として取り出すこと
ができる。
【0036】検知部材3と磁石4とは強磁性体からなる
枠体13によって囲まれているので、N極からS極間に
強力な磁束空間が形成されるとともに放散方向に向く本
来は無効となる磁力線は枠体13を通して収束され、こ
の収束群がN極からS極に集中するので検出感度はきわ
めて良好なものであり、かつ、放散方向に向く磁力線の
擾乱に起因する雑音の発生を大巾に低減することができ
る。
【0037】尚、検知部材3と磁石4とは、枠体13の
上板と下板にそれぞれ固定して上下に対向して設置した
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く、枠体13の左右側面板に対向して設置するようにし
てもよく、結局、縫製品が枠体13内において検知部材
3と磁石4間を通過すればよい。
【0038】
【発明の効果】以上に説明した通り本発明検出部1は、
鉄心5にサーチコイル6を巻き回した小型の検知具2を
縫製品の通過方向に対して斜めに配置し、かつ、複数個
の検知具2を横方向に並べて配設した検知部材3と永久
磁石4とを一体化したので、検出部1全体をコンパクト
化することができる。
【0039】しかも、検知部材3は、複数個の検知具2
を縫製品の通過方向に対して斜めになるように配置し、
かつ、横方向に並べたので、鉄片探知器内に設置して使
用した時、鉄片探知器に加えられた振動によって各検知
具2のサーチコイル6は歪みや撓み等の変形動態を生ず
ることがなく、また、各サーチコイル6は互いに打ち消
しあうように電気的に接続してあるので周辺の擾乱や振
動によって誤動作を生ずることがない。
【0040】しかも、各検知具2は、縫製品の通過方向
に対して斜めに配置してあるので、検知具2上を通過す
る縫製品と鉄心5との対向面積が大きくなり、検知信号
の受信能力が高まり、縫製品に紛れこんでいる鉄片の検
出感度の向上を図ることができる。
【0041】また、検知部材3と永久磁石4とを一体化
した検出部1を強磁性金属材からなる前後両面を開放し
た方形状の枠体8で包囲して検出部8を構成したり、検
知部材3と永久磁石4とを一体化した検出部1を上下に
対称に配置し、両検知部1を強磁性金属材からなる前後
両面を開放した方形状の枠体11で包囲して検出部10
を構成したり、あるいは、検知部材3とこれに対向する
永久磁石4とを強磁性金属材からなる方形状の枠体13
で包囲して検知部12を構成することにより、磁石4で
発生した磁力線の外部への放散は著しく低減し、放散方
向の磁力線は枠体9、11、13によって収束されるの
で、縫製品中に混入した鉄片の検出能率の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る検出部の一実施形態を示す平面図
である。
【図2】図2に示す検出部の正面図である。
【図3】検出部に使用する検知部材の詳細を示す平面図
である。
【図4】検知具に振動が与えられ傾斜した状態の側面図
である。
【図5】本発明に係る検出部の他の実施形態を示す平面
図である。
【図6】本発明に係る検出部の更に他の実施形態を示す
平面図である。
【図7】本発明に係る検出部の更に他の実施形態を示す
平面図である。
【図8】従来のトンネルタイプ型鉄片探知器の一例を示
す斜視図である。
【図9】従来の鉄片探知器に使用する検出部の斜視図で
ある。
【図10】従来の鉄片探知器において検出部に振動が与
えられた状態の側面図である。
【図11】従来の鉄片探知器における検出部の検知部材
に振動が与えられ傾斜した状態の側面図である。
【符号の説明】
1 検出部 2 検知具 3 検出部材 4 永久磁石 5 鉄心 6 サーチコイル 7 電子回路 8 検出部 9 強磁性枠体 10 検出部 11 強磁性枠体 12 検出部 13 強磁性枠体 A 検出部材 B 検出表示部 C ベルトコンベア a 永久磁石 b 検出部材 c 鉄心 d サーチコイル e 電子回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルトコンベアによって搬送する縫製品
    を永久磁石と検知部材からなる検出部において鉄片の有
    無を検知するようにした鉄片探知器において、検出部1
    は、小型の鉄心5にサーチコイル6を巻き回した検知具
    2を縫製品の通過方向に対して斜めに配置するとともに
    複数個の検知具2を横方向に並べて全体として縫製品の
    通過方向に対して直交する状態に配設し、各検知具2の
    サーチコイル6の出力は互いに打ち消しあうように電子
    回路7に接続した検知部材3と永久磁石4とを一体的に
    設置したものであることを特徴とする鉄片探知器用検出
    部。
  2. 【請求項2】 ベルトコンベアによって搬送する縫製品
    を永久磁石と検知部材からなる検出部において鉄片の有
    無を検知するようにした鉄片探知器において、検出部8
    は、小型の鉄心5にサーチコイル6を巻き回した検知具
    2を縫製品の通過方向に対して斜めに配置するとともに
    複数個の検知具2を横方向に並べて全体として縫製品の
    通過方向に対して直交する状態に配設し、各検知具2の
    サーチコイル6の出力は互いに打ち消しあうように電子
    回路7に接続した検知部材3と永久磁石4とを一体的に
    設置した検出部1を強磁性金属材からなる方形状の枠体
    9で包囲して成ることを特徴とする鉄片探知器用検出
    部。
  3. 【請求項3】 ベルトコンベアによって搬送する縫製品
    を永久磁石と検知部材からなる検出部において鉄片の有
    無を検知するようにした鉄片探知器において、検出部1
    0は、小型の鉄心5にサーチコイル6を巻き回した検知
    具2を縫製品の通過方向に対して斜めに配置するととも
    に複数個の検知具2を横方向に並べて全体として縫製品
    の通過方向に対して直交する状態に配設し、各検知具2
    のサーチコイル6の出力は互いに打ち消しあうように電
    子回路7に接続した検知部材3と永久磁石4とを一体的
    に設置した検出部1を上下に対称に配置し、両検知部1
    を強磁性金属材からなる方形状の枠体11で包囲して成
    ることを特徴とする鉄片探知器用検出部。
  4. 【請求項4】 ベルトコンベアによって搬送する縫製品
    を永久磁石と検知部材からなる検出部において鉄片の有
    無を検知するようにした鉄片探知器において、検出部1
    2は、小型の鉄心5にサーチコイル6を巻き回した検知
    具2を縫製品の通過方向に対して斜めに配置するととも
    に複数個の検知具2を横方向に並べて縫製品の通過方向
    に対して直交する状態に配設し、各検知具2のサーチコ
    イル6の出力は互いに打ち消しあうように電子回路7に
    接続した検知部材3と、この検知部材3に対向して設置
    した永久磁石4とを強磁性金属材からなる方形状の枠体
    13で包囲して成ることを特徴とする鉄片探知器用検出
    部。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008232745A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Nikka Densoku Kk 鉄片検出機
JP2014224811A (ja) * 2013-04-23 2014-12-04 国立大学法人豊橋技術科学大学 磁性金属異物を検出するための装置
JP2016075700A (ja) * 2014-07-22 2016-05-12 田村 幸子 物流システム

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