JP2015175574A - 熱交換器用リターンベンド管、熱交換器用伝熱管、熱交換器及び熱交換器の製造方法 - Google Patents

熱交換器用リターンベンド管、熱交換器用伝熱管、熱交換器及び熱交換器の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015175574A
JP2015175574A JP2014054181A JP2014054181A JP2015175574A JP 2015175574 A JP2015175574 A JP 2015175574A JP 2014054181 A JP2014054181 A JP 2014054181A JP 2014054181 A JP2014054181 A JP 2014054181A JP 2015175574 A JP2015175574 A JP 2015175574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat transfer
pipe
return bend
tube
heat exchanger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014054181A
Other languages
English (en)
Inventor
雅人 渡辺
Masahito Watanabe
雅人 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco and Materials Copper Tube Ltd
Original Assignee
Kobelco and Materials Copper Tube Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco and Materials Copper Tube Ltd filed Critical Kobelco and Materials Copper Tube Ltd
Priority to JP2014054181A priority Critical patent/JP2015175574A/ja
Publication of JP2015175574A publication Critical patent/JP2015175574A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】伝熱管の細径化に際し、曲げ部のしわの発生を防止し、管端部の割れの発生を防止できる熱交換器用リターンベンド管、熱交換器用伝熱管、熱交換器及び熱交換器の製造方法を提供する。【解決手段】外径が2乃至6.35mm、肉厚が0.2乃至0.5mmの銅又は銅合金管からなる直管状の複数本の伝熱管10を平行に配置して、その同一端側で、その管端部をリターンベンド管20により外嵌する。リターンベンド管20における伝熱管10との接続部の管内面には、リング状のろう材30が管内面に係止させて取り付けられており、熱処理により、ろう材30が溶融して、伝熱管10とリターンベンド管20が固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、複数個の銅又は銅合金製の直管状伝熱管を平行に配置し、例えば、アルミニウム製の複数個のフィンを平行に配置して、このフィンに前記伝熱管を貫通させることにより前記フィンを伝熱管の外面に接触させた状態で、前記伝熱管の両管端をU字形のリターンベンド管により連結して各伝熱管を接続することにより製造される熱交換器に関し、その熱交換器に使用されるリターンベンド管、伝熱管及び熱交換器の製造方法に関する。
従来のフィンチューブ型熱交換器は、図13に示すように、U字形の銅又は銅合金管からなる伝熱管1を複数個平行に並べ、平板状のアルミニウム又はアルミニウム合金製フィン6に孔を設けてこれらの孔内に伝熱管の直管部を挿通させる(特許文献1の図8,特許文献2 )。図13及び図14に示すように、伝熱管1の直管部は、一次拡管加工されて、フィン6と密着させる。そして、伝熱管1の管端部は二次拡管加工されて、リターンベンド管4の外径より大きな内径を有するように加工され、接続部2が形成される。更に、伝熱管1は、管端を三次フレア拡管加工されて、フレア部3が形成される。その後、リターンベンド管4の管端部(接続部5)を伝熱管1の接続部2に挿入し、フレア部3にリング状のろう材(図示せず)を配置し、このようにして、仮組立した伝熱管とリターンベンド管を、ローラー上を一方向に搬送しつつ、伝熱管とリターンベンド管との接続部にバーナーの火焔をあてる。これにより、前記ろう材を溶融させ、溶融ろう材を伝熱管1の接続部2とリターンベンド管4の接続部5との間に進入させて凝固させ、伝熱管1とリターンベンド管4とをろう付け固定する。これにより、熱媒体が通流する1個の通路が形成され、伝熱管1の外面に接触するフィン6により、前記熱媒体の熱が放散される(特許文献1,2)。また、図15は、従来の他の熱交換器を示す。図15(a)は、直管状の伝熱管1の両端部に拡管により設けた接続部2内に、U字形リターンベンド管4の両端接続部5を挿入して、接続部2と接続部5とをろう付けする(特許文献1の図1)。接続部2の管端部には三次フレア加工が施されてフレア部3が形成されている。図15(b)は、直管状の伝熱管10の両端部の接続部11に、リターンベンド管20の両端部の拡管された接続部21を外嵌し、接続部11と接続部21とをろう付け接合する(特許文献1の図4)。接続部21の管端部には、三次フレア加工によりフレア部22が形成されている。
熱交換器用の伝熱管は、銅又は銅合金製の内面溝付管が使用されているが、この銅又は銅合金製伝熱管は、近年、細径化及び薄肉化が進んでいる。これは、伝熱管を細径化することにより、伝熱管の軽量化と、熱交換器の小型化及び冷媒の充填量の低減とを図ろうとするものである。従来、ルームエアコンの熱交換器は、外径が7mmの伝熱管を使用したものが多いが、近時、外径が5mm、更には、4mmのものが使用されつつあり、伝熱管の細径化が進んでいる。伝熱管を細径化すると、伝熱管の肉厚を薄くしても、所要の強度を確保することができるため、薄肉化が可能となる。つまり、伝熱管が外径が7mmの内面溝付管の場合は、底肉厚(溝底部における管肉:最小肉厚)は0.25乃至0.23mmのものが使用されるが、外径が5mm又は4mmの場合は、底肉厚は0.20mmを下回るものが使用される。
特開2008−215733号公報 特許第4422590号公報
しかし、図13に示す伝熱管1が薄肉になっていくと、伝熱管1をU字状に曲げ加工したときに、伝熱管1の曲げ部1aに曲げしわが発生しやすくなる。また、伝熱管1が細径になっていくと、伝熱管1の三次フレア拡管時に、管端のフレア部3に割れが生じやすくなる。即ち、この三次フレア拡管する前の二次拡管後の伝熱管1の管端部に微細なキズが存在すると、割れ感受性が高まる。また、三次フレア拡管は、管端部の形状(スピニングカットによるすぼみ)の影響を受けやすいため、三次フレア拡管時には、管端部の形状の影響を受けて、管端部に割れが生じやすい。このように、三次フレア拡管は、管端部に割れが発生しやすい加工である。更に、肉厚が薄くなると、ろう付け加熱時に過加熱になりやすいため、ろう付け加熱により強度が低下しやすくなる。また、三次フレア拡管時の割れの問題点は、伝熱管にC1220銅管(りん脱酸銅管)を使用する場合よりも、高強度銅管を使用した場合に、より顕著となる。
図15(a)に示す伝熱管1は、U字形に曲げ加工するものではなく、その両端部にリターンベンド管4を配置したものであるが、伝熱管1の両端部を三次フレア拡管しているので、上述と同様に、拡管割れが生じやすいという問題点を有する。また、図15(b)に示す伝熱管10は、特許文献1には、ろう付け法が開示されておらず、不明である。このため、この特許文献1に開示された発明では、効率的なろう付けができず、特に、自動ろう付けはできない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、伝熱管の細径化に際し、曲げ部のしわの発生を防止し、管端部の割れの発生を防止できると共に、効率的なろう付けが可能な熱交換器用リターンベンド管、熱交換器用伝熱管、熱交換器及び熱交換器の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る熱交換器用リターンベンド管は、
外径が2乃至6.35mm、肉厚が0.1乃至0.4mmの銅又は銅合金管からなる直管状の複数本の伝熱管を平行に配置して、その同一端側で、その管端部を外嵌することにより、前記伝熱管の管端同士を連結するU字形の熱交換器用リターンベンド管において、
前記リターンベンド管における前記伝熱管との接続部の管内面に、リング状のろう材を前記管内面に係止させて取り付けたことを特徴とする。
この熱交換器用リターンベンド管において、
前記リターンベンド管は、例えば、
その前記伝熱管との接続部が、他の部分よりも拡開されていて、この拡開部に前記伝熱管が挿入されるようになっていることを特徴とする。
又は、
前記リターンベンド管は、その前記伝熱管との接続部は拡開されておらず、リターンベンド管の内径が、前記伝熱管が挿入可能な大きさを有していることを特徴とする。
又は、
前記リターンベンド管は、その拡管部の端縁が更に拡管されてフレア拡管部が形成されており、前記リング状のろう材は、このフレア拡管部に係止されていることを特徴とする。
又は、
前記リターンベンド管は、その拡管部に円周状に外方に膨らむビード加工部が形成されており、前記リング状のろう材は、このビード加工部に係止されていることを特徴とする。
又は、
前記リターンベンド管は、その拡管部に円周状に内方に膨らむビード加工部が形成されており、前記リング状のろう材は、このビード加工部の手前の部分に係止されていることを特徴とする。
前記リターンベンド管は、例えば、外径が2乃至6.35mm、肉厚が0.2乃至0.6mmの銅又は銅合金管からなる。
本発明に係る熱交換器用伝熱管は、
外径が2乃至6.35mm、肉厚が0.1乃至0.4mmの銅又は銅合金管からなる直管状の伝熱管であって、その管端部をU字形のリターンベンド管の管端部に挿入することにより、前記リターンベンド管により他の伝熱管と連結される熱交換器用伝熱管において、
前記伝熱管における前記リターンベンド管との接続部の管外面に、リング状のろう材を前記管外面に係止させて取り付けたことを特徴とする。
本発明に係る熱交換器は、
外径が2乃至6.35mm、肉厚が0.1乃至0.4mmの銅又は銅合金管からなり、相互に平行に配置された直管状の複数個の伝熱管と、
2本の前記伝熱管の同一端側の管端部を外嵌して、その伝熱管の管端同士を連結するU字形のリターンベンド管と、
前記リターンベンド管における前記伝熱管との接続部の管内面にリング状をなして取り付けられ、前記伝熱管の管端部を前記リターンベンド管の管端部に挿入することにより、両管端部間に供給され、加熱溶解により前記伝熱管と前記リターンベンド間とを接合するろう材と、
を有することを特徴とする。
本発明に係る他の熱交換器は、
外径が2乃至6.35mm、肉厚が0.1乃至0.4mmの銅又は銅合金管からなり、相互に平行に配置された直管状の複数個の伝熱管と、
2本の前記伝熱管の同一端側の管端部を外嵌して、その伝熱管の管端同士を連結するU字形のリターンベンド管と、
前記伝熱管における前記リターンベンド管との接続部の管外面にリング状をなして取り付けられ、前記リターンベンド管の管端部を前記伝熱管の管端部に外嵌することにより、両管端部間に供給され、加熱溶解により前記伝熱管と前記リターンベンド間とを接合するろう材と、
を有することを特徴とする。
本発明に係る熱交換器の製造方法は、
外径が2乃至6.35mm、肉厚が0.1乃至0.4mmの銅又は銅合金管からなる直管状の複数本の伝熱管を平行に配置し、
U字形のリターンベンド管における接続部の管内面に、リング状のろう材を、前記リターンベンド管における接続部の内面に係止させた状態で取り付け、
前記リターンベンド管の接続部内に、前記伝熱管の接続部を挿入して、仮組立し、
前記接続部を加熱することにより、前記ろう材を溶融させて、接続部において、前記リターンベンド管と前記伝熱管とを固定することを特徴とする。
本発明に係る他の熱交換器の製造方法は、
外径が2乃至6.35mm、肉厚が0.1乃至0.4mmの銅又は銅合金管からなる直管状の複数本の伝熱管であって、その接続部の管外面に、リング状のろう材を係止させたものを平行に配置し、
前記リターンベンド管の接続部内に、前記伝熱管の接続部を挿入して、仮組立し、
前記接続部を加熱することにより、前記ろう材を溶融させて、接続部において、前記リターンベンド管と前記伝熱管とを固定することを特徴とする。
本発明によれば、伝熱管として、直管状のものを使用しているので、従来のように、伝熱管をU字形に曲げる必要がなく、このU字曲げ部でしわが発生することがない。また、直管状の伝熱管の両端部は、U字形のリターンベンド管で接続されるが、このU字形リターンベンド管は、伝熱管よりも厚肉の銅若しくは銅合金管、伝熱管よりも伝熱性能は低いがしわが発生しにくい材質の銅若しくは銅合金管又はアルミニウム又はアルミニウム合金管等を使用することができるので、このリターンベンド管に曲げしわが発生することはない。更に、従来の伝熱管の三次フレア加工部の管端の割れは、三次フレア加工により生じているが、本発明においては、ろう材を保持するためのフレア加工は、伝熱管には施さない。このろう材を保持するためのフレア加工は、リターンベンド管に設けるか、又はフレア加工を施すことなく、伝熱管よりも大径のリターンベンド管を使用することにより、リターンベンド管内に伝熱管の管端部を挿入し、外側のリターンベンド管と内側の伝熱管との間に、リング状のろう材を配置して、このろう材を加熱溶融することにより、接続部におけるリターンベンド管の内周面と、伝熱管の外周面との間をろう付け接合して、伝熱管とリターンベンド管とを連結するから、伝熱管の管端部に割れが生じることはない。
このようにして、本発明においては、伝熱管の薄肉化及び小径化に際して、伝熱管の曲げしわおよび管端部の割れの発生を防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る熱交換器の組み立て前の状態を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る熱交換器の組み立て後の状態を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る熱交換器の組み立て前の状態を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る熱交換器の組み立て後の状態を示す模式図である。 リターンベンド管にリング状ろう材を保持させた場合の変形例を示す図である。 リターンベンド管にリング状ろう材を保持させた場合の他の変形例を示す図である。 リターンベンド管にリング状ろう材を保持させた場合の更に他の変形例を示す図である。 リターンベンド管にリング状ろう材を保持させた場合の更に他の変形例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る熱交換器の組み立て前の状態を示す模式図である。 本発明の実施例の伝熱管とリターンベンド管との接続状態で、ろう付け前後の状態を示す図である。 外径4mmの伝熱管を使用した熱交換器のろう付け前の状態を示す図である。 熱交換器の伝熱性能の測定に使用した空気熱交換器性能測定装置である。 従来の熱交換器を示す図である。 従来の熱交換器の伝熱管の二次拡管部及び三次フレア拡管部を示す図である。 従来の両端リターンベンド管型の熱交換器を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る熱交換器用リターンベンド管を使用した熱交換器の組み立て前の状態を示す模式図、図2は組み立て後の状態を示す模式図である。図1に示すように、本実施形態においては、銅、銅合金、アルミニウム、又はアルミニウム合金等からなる平板状の複数個のフィン6を平行に配置し、フィン6に設けた孔内に直管状の伝熱管10を挿通させて、直管状の銅又は銅合金管からなる伝熱管10を複数本平行に配置する。そして、伝熱管10の両端部を、同一端側で、リターンベンド管20の両端部に連結して、複数個の伝熱管10及びリターンベンド管20を交互に直列に接続する。これにより、冷媒が、直接接続の伝熱管10の一方の端部から他方の端部まで、伝熱管10の内部を通流する熱交換器が構成される。
本実施形態においては、リターンベンド管20はその両端部の接続部21が、拡管加工されて、伝熱管10の管端部の接続部11の外径よりも、リターンベンド管20の接続部21の内径が大きくなるようになっている。なお、本実施形態においても、図5に示すように、リターンベンド管20の接続部21の管端部に、フレア加工を施して、フレア部22を形成してもよい。
そして、本実施形態においては、リターンベンド管20の接続部21の内部に、リング状のろう材30が配置されている。このリング状のろう材30は、接続部21の内周面の内径よりも若干大きな外径を有し、接続部21内に押し込まれる。これにより、ろう材30は、接続部21内に摩擦力により保持され、リターンベンド管20は、ろう材30を保持した状態で、保管及び運搬される。
熱交換器の組み立て工程においては、リターンベンド管20の接続部21をその両開放端部から伝熱管10の接続部11に外嵌する。その後、伝熱管11をリターンベンド管20内に挿入した状態で、これを、ローラー上で一方向に移動させつつ、伝熱管とリターンベンド管との接続部にバーナーの火焔をあてて、ろう材30を溶融させる。これにより、溶融したろう材31は、伝熱管10の接続部11の外面と、リターンベンド管20の接続部21の内面との間に、毛細管現象により進入する。その後、ろう材31は固化し、接続部11,21同士が固着される。これにより、熱交換器が組み立てられる。
本実施形態においては、伝熱管10は、直管状であるので、U字形に曲げる加工が不要である。このため、伝熱管10には、U字曲げ加工に伴うしわの発生が生じない。また、直管状の伝熱管10の両端部は、U字形のリターンベンド管20で接続されるが、このU字形リターンベンド管は、伝熱管よりも大径の銅若しくは銅合金管、伝熱管よりも伝熱性能は低いがしわが発生しにくい材質の銅若しくは銅合金管又はアルミニウム又はアルミニウム合金管等を使用することができるので、このリターンベンド管20に曲げしわが発生することはない。更に、本発明においては、ろう材30を保持するためのフレア加工を、伝熱管10には施さない。このろう材30を保持するためのフレア加工は、リターンベンド管20に設けてもよいが(図2)、フレア加工を設けなくても、リターンベンド管20の接続部21の内面に設けることができる(図1)。よって、伝熱管10には、フレア加工に伴う割れが発生せず、リターンベンド管20にも割れが発生することを極力抑制することができる。
次に、図3及び図4を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、リターンベンド管20の内径が、伝熱管10の外径より、若干大きい。本実施形態においては、リング状のろう材30は、リターンベンド管20の開放端部側の直管部と、湾曲部との間の境界近傍に配置される。この場合にも、リング状のろう材30の外径は、リターンベンド管20の内径よりも若干大きく、ろう材30はリターンベンド管20内に押し込まれて、摩擦力により、リターンベンド管20内に保持される。
本実施形態においても、リターンベンド管20の接続部23内に、伝熱管10の管端部の接続部11を挿入し、この仮組立した伝熱管10とリターンベンド管20を、それらの接続部11,23に火焔があたるようにして、一方向に移動させ、ろう材30を加熱してろう材30を溶融させる。これにより、リターンベンド管20の接続部23の内面と、伝熱管10の接続部11の外面との間を、ろう付け接合して、伝熱管10とリターンベンド管20とを連結する。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、伝熱管10には、曲げシワ及び割れが発生することはない。リターンベンド管20は、伝熱管10よりも厚肉であるので、曲げ加工に際して、シワが発生することはない。また、本実施形態においても、フレア加工する必要はなく、フレア部に割れが発生することはない。
なお、上記各実施形態において、伝熱管10及びリターンベンド管20は、平滑管の他、内面溝付管を使用することもできる。
また、本発明においては、リターンベンド管20の内部に、リング状ろう材30を保持するが、その態様は、図1及び図3に示すものに限らない。例えば、図5に示すように、リターンベンド管20の接続部21の拡管部の管端に、フレア加工を施して、フレア部22を形成し、このフレア部22にろう材30を保持させてもよい。この場合、リング状のろう材30の外径は、フレア部22の内径より若干大きなものとして、このろう材30をフレア部22に押し込むことにより、フレア部22に保持させる。
図6においては、拡管された接続部21に、外方に膨らむと共にリング状に延びる外方凹部24を形成し、この凹部24内にリング状のろう材30を嵌合して、ろう材30を凹部24内に保持させる。図7においては、図1と同様に、リターンベンド管20の拡管された接続部21と、非拡管部との境界の段差部に、ろう材30を保持させている。図8においては、大径リターンベンド管20の接続部23の湾曲部との境界に、内方に狭まると共にリング状に延びる内方凸部25を形成し、この内方凸部25における接続部23の開放端部側にろう材30を係止させて、ろう材30をこの接続部23に保持する。
なお、図6乃至図8に示すように、リターンベンド管20の管端から離れた接続部20における曲げ部側の位置に、ろう材30を係止することにより、ろう材30を加熱した際、伝熱管10とリターンベンド管20との接続部間の隙間に十分溶融ろうがまわるので、ろう材を確実に接続部の隙間に充填させることができ、かつ溶融ろうがまわったことを接続部の隙間の外側から視認できるため、ろう付けの信頼性が格段に向上する。即ち、図5のように、リング状ろう材30が溶融前に管端部に位置していると、溶融したろう材は、管端から接続部内部(曲げ部側)に向けて、接続部間の隙間を進入して、凝固する。よって、最終凝固部がどの位置にあるかは、外部から視認できない。これ対し、図6乃至図8のように、ろう材30を接続部内部に係止させると、ろう材30が溶融したときに、溶融ろうが、接続部間の隙間を、接続部内部から管端に向けて流動して、凝固する。このため、溶融ろうの最終凝固部は、管端部側になる。このため、この管端部を確認することにより、正常ろう付け時に、溶融ろうが管端部まで到達して凝固していることを視認することができ、溶融ろうの最終凝固部を管端部の確認で視認できない場合は、ろうが接続部間の隙間に十分に充填されていないことがわかる。このようにして、図6乃至図8の場合は、ろう付けの信頼性が、図5の場合よりも向上する。
図9は本発明の更に他の実施形態を示す。本実施形態は、直管状の伝熱管10の接続部11に、リング状のろう材30を嵌合したものである。ろう材30は、伝熱管10の接続部11の外径よりも、若干小さい内径を有し、ろう材30を若干引き延ばした状態で、伝熱管10の接続部11に外嵌する。そして、この伝熱管10の接続部11に、リターンベンド管20の拡管された接続部21を嵌合し、伝熱管10とリターンベンド管20の接続部11,21を火焔で加熱することにより、ろう材30を溶融させて、毛細管現象により、溶融ろう材30をリターンベンド管20の接続部21の内面と、伝熱管10の接続部11の外面との間に、進入させる。これにより、リターンベンド管20と伝熱管10とをろう付けすることができる。なお、伝熱管10にリング状ろう材30を係止させる場合には、図9のリング状ろう材30を、伝熱管10の外側から、数カ所でポンチ打ちすることにより、伝熱管10に取付けてもよい。
本発明において使用するリング状のろう材30は、例えば、JIS Z3264「りん銅ろう」に規定されているBCuP−2、JIS Z3261「銀ろう」に規定されるBAg−7及びJIS Z3282「はんだ−化学成分及び形状」に規定されるSn96.5質量%Ag3.5質量%合金等がある。
また、伝熱管10は、外径が2乃至6.35mmの細径管であり、肉厚は、0.1乃至0.4mmである銅又は銅合金管である。本発明は、このような細径管を伝熱管とする場合に、極めて有効である。更に、伝熱管10は、平滑管に限らず、内面溝付管も使用することができる。内面溝付管の場合は、前述の肉厚は、溝底部の底肉厚である。フィン高さは、例えば、0.12mm、溝数は40、フィンのリード角は17°、フィンの山頂角は14°である。また、リターンベンド管20は、例えば、外径が2乃至6.35mm、肉厚が0.2乃至0.6mmの銅又は銅合金管であることが好ましく、通常、平滑管が使用される。例えば、リターンベンド管20は、C1220(りん脱酸銅)又はC1020(無酸素銅)等を使用することができる。なお、伝熱管の肉厚よりもリターンベンド管の肉厚を厚くすることにより、リターンベンド管には曲げしわが発生しにくくなる。また、リターンベンド管の肉厚を比較的厚くすることにより、曲げ加工により曲げ部の肉厚が薄くなっても、ろう付け時の加熱によりリターンベンド管が軟化して、強度が低下することを防止できる。
次に、本発明の実施例について、本発明の範囲から外れる比較例と比較して説明し、本発明の効果について説明する。リターンベンド管20及び伝熱管10は、平滑管又は内面溝付管であり、以下のようにして製造した。平滑管の場合は、溶解鋳造→熱間押出→冷間圧延→冷間引抜→焼鈍の工程により製造される。内面溝付管の場合は、溶解鋳造→熱間押出→冷間圧延→冷間引抜→中間焼鈍→転造加工→最終焼鈍の工程により製造される。銅管は、りん脱酸銅であり、このJIS H3300・C1220Tに規定された組成を有する。銅合金管は、JIS H3300・C5010Tに規定された組成を有する高強度銅管である。
下記表1は、伝熱管に使用される平滑管の形状を示し、下記表2は、内面溝付管の形状を示す。
Figure 2015175574
Figure 2015175574
リターンベンド管は、上記表1に示す平滑管を、例えば、外径5mmの場合、下記表3及び図10に示すように、リターンベンドピッチ15mm、足長さ20mmでU字状に曲げ加工を施し、更に、両管端部を、内径5.65mmに拡管して(後述する一次拡管後の外径5.25mmの伝熱管とのクリアランス0.2mm)、接続部を形成し、更に、図10に示すように、拡管した接続部の湾曲部との境界近傍に、外径が1.3mm、巻き直径が4.4mmのリング状のBCuPろう材を保持した。
図10は、この試験方法を示す図、下記表3は、その各部の寸法である。例えば、外径が5mmの伝熱管(冷媒管)については、一次拡管後の外径は5.25mmであり、U字形のリターンベンド管は、その平行な直管部の中心間のピッチ(リターンベンドピッチ)が15mmである。はまり込み深さは、リターンベンド管の接続部が伝熱管の接続部を嵌合する嵌合部の長さであり、例えば、5mmである。また、足長さは、リターンベンド管の曲げ部外縁と、管端との間の距離である。リング外径はリング状ろう材の円形断面の外径であり、巻き直径はリング状ろう材の断面の中心間距離である。
Figure 2015175574
下記表4は、熱交換器の組み立て条件を示す。
Figure 2015175574
内面溝付管からなる伝熱管(冷媒管)を、例えば、1.2mm間隔で平行に配置された500枚のフィンに挿入し、外径基準で105%(5.25mm)となるように、伝熱管に対して一次拡管を実施し、2列15段に、伝熱管を配置した。
そして、リング状ろう材を保持したリターンベンド管を、伝熱管に外嵌した。その後、直管状伝熱管とリターンベンド管の内面の変色を防止するため、窒素を流しつつ、バーナーによりリターンベンド管の部分を加熱(850℃、30秒)し、リターンベンド管と伝熱管とをろう付けした。
得られた熱交換器の形状寸法を下記表5乃至表7に示す。表5−1、表5−2は伝熱管の外径が5mmの場合、表6−1、表6−2は伝熱管の外径が4mmの場合、表7−1,表7−2は伝熱管の外径が3mmの場合である。
Figure 2015175574
Figure 2015175574
Figure 2015175574
Figure 2015175574
Figure 2015175574
Figure 2015175574
実施例1は、リターンベンド管が拡管型の場合、実施例2は、リターンベンド管が外径大型の場合、実施例3は、伝熱管及びリターンベンド管のいずれも無酸素銅C1020の場合,実施例4は、伝熱管が合金管で、肉厚が薄い場合、実施例5は、伝熱管とリターンベンド管が合金管で、肉厚が薄く、拡管型の場合、実施例6は、冷媒管にろう材を保持させた場合である。比較例1及び比較例2は、従来の熱交換器の場合である。実施例7は、リターンベンド管が拡管型の場合である。比較例3は、従来の熱交換器である。実施例8は、リターンベンド管が拡管型の場合である。比較例4は、従来の熱交換器の場合である。
これらの実施例及び比較例について、熱交換器性能及び疲労試験を実施した。図11はろう付け前の3列12段配列の熱交換器であって、外径が4mmの伝熱管とリターンベンド管を使用したフィンアンドチューブ型熱交換器であり、(a)は上面図、(b)は斜視図である。
図12は熱交換器の伝熱性能の測定に使用した空気熱交換器性能測定装置(以下、測定装置という)の構成を示す模式図である。図12に示すように、測定装置は、恒温恒湿機能付きの吸引型風洞12、冷媒供給装置(図示せず)及び空調機(図示せず)からなる。吸引型風洞12においては、空気の流通経路に熱交換器11が配置され、この熱交換器11の上流側及び下流側に夫々エアーサンプラー13及び14が配置されている。エアーサンプラー13及び14には夫々温湿度測定装置15及び16が連結されている。温湿度測定装置15及び16は夫々エアーサンプラー13及び14により採取された空気の乾球温度及び湿球温度を測定することにより、この空気の温度及び湿度を測定するものである。温湿度測定装置15及び16には温度を測定するための白金抵抗体が夫々2本設けられており、前記2本の白金抵抗体のうち1本は乾球温度測定用であり、他の1本は湿球温度測定用である。湿球温度測定用の白金抵抗体は常に水を含んだガーゼ(ウィック)に包まれている。また、熱交換器11とエアーサンプラ−14との間には、熱交換器11を通過した空気を整流する整流器17が設けられており、エアーサンプラ−14の下流側には横流ファン(Cross Flow Fan)18が設けられている。熱交換器11の入口及び出口には、冷媒の温度を測定する白金抵抗体及び冷媒の圧力を測定する歪ゲージ式圧力伝送器の双方が設けられている。
また、冷媒供給装置は冷媒の圧力及び温度を調節して吸引型風洞12に供給するものであり、凝縮器及び熱交換器を備えている。冷媒供給装置には、冷媒の温度及び圧力を測定する白金抵抗体及び歪みゲージ式圧力伝送器が設けられており、冷媒の流量を測定するコリオリ式流量計も設けられている。更に、空調機は空気の温度及び湿度を制御して吸引型風洞12に供給するものであり、冷却用熱交換器、空気加熱ヒータ及び加湿装置を備えている。
次に、上記測定装置を使用した熱交換器の伝熱性能の測定方法について説明する。伝熱性能の測定は、冷媒の蒸発時について行う。先ず、図12に示すように、温度及び湿度を所定の条件に調整した空気を吸引型風洞12に送る。エアーサンプラー13はこの空気の温度及び湿度を測定する。また、吸引型風洞12内に送られた空気は熱交換器11のフィンプレート19間を通過する。一方、冷媒を熱交換器11の伝熱管である伝熱管に流す。なお、冷媒にはR410Aを使用する。これにより、伝熱管内の冷媒とフィンプレート19間を通過する空気との間で熱交換を行わせる。このとき、冷媒の凝縮時においては、冷媒から空気へと熱が流れ、冷媒の蒸発時においては、空気から冷媒へと熱が流れる。整流器17が熱交換器11を通過した空気を整流し、エアーサンプラー14が整流器17を通過した空気を採取してその温度及び湿度を測定する。そして、シロッコファン18がこの空気を吸引型風洞12の外へ排出する。
凝縮試験時には、冷媒供給装置内の凝縮器に流れる冷却水量を制御し、熱交換器11の冷媒入口圧力が所定の凝縮温度に相当する飽和蒸気圧力の値になるようにする。そして、冷媒供給装置内の熱交換器に温水を流し、この温水の温度を制御することにより、熱交換器11の冷媒入口前の冷媒温度を制御する。また、冷媒流量を制御することにより、出口過冷却度(出口サブクール(SC))を所定の値に制御する。
一方、蒸発試験時には、冷媒供給装置内の膨張弁の開度を調節して熱交換器11の冷媒出口圧力が、所定の蒸発温度に相当する飽和蒸気圧力の値になるように制御する。そして、熱交換器11に供給される冷媒の温度を制御することにより、冷媒の入口乾き度を制御する。また、冷媒流量を調節することにより、出口過熱度(出口スーパーヒート(SH))の値を制御する。伝熱管内蒸発側試験及び凝縮側試験における測定条件を表8に示す。
Figure 2015175574
次に、熱交換器11における伝熱量(熱交換量)の測定方法について説明する。熱交換器11の出入口における冷媒の温度及び圧力を測定し、この冷媒の温度及び圧力に基づいて、米国のNational Institute of Standards and Technology (NIST)製のコンピュータソフトREFPROP Ver6.01を使用して、熱交換器11の出入口における冷媒のエンタルピーを算出する。一方、冷媒供給装置のコリオリ式流量計により、冷媒の流量を測定する。冷媒出入口のエンタルピー差をΔH(kJ/kg)とし、冷媒流量をW(kg/h)とし、伝熱量をE(kW)とすると、伝熱量Eは下記数式1により与えられる。
Figure 2015175574
一方、空気の状態量からも伝熱量を算出する。先ず、蒸発試験時における伝熱量の算出方法について説明する。空気の流量をQmi(m/秒)とし、熱交換器11の入口及び出口における空気のエンタルピーを夫々ha1(kJ/kg)及びha2(kJ/kg)とし、空気比体積をvn(m/kg)とし、乾き空気1kg当たりの空気の絶対湿度をxn(kg/kg)とし、熱漏洩量をq(kW)とし、蒸発試験時における熱交換器11の伝熱量をqcti(kW)とすると、伝熱量qctiは下記数式2により与えられる。
Figure 2015175574
次に、凝縮試験時における伝熱量の算出方法について説明する。乾き空気1kg当たりの空気の定圧比熱をCpa(kJ/kg・K)とし、熱交換器11の入口及び出口における空気の乾球温度を夫々ta1及びta2とし、凝縮試験時における熱交換器11の伝熱量をqthi(kW)とすると、伝熱量qthiは下記数式3により与えられる。
Figure 2015175574
このように、空気の状態量から算出した伝熱量を、上述の冷媒の温度及び圧力から算出した伝熱量と比較し、測定の信頼性を評価する。具体的には、{(冷媒からの算出値)/(空気からの算出値)−1}×100(%)の絶対値が5%を超えるようであれば、熱交換器11を設置し直し、再度測定を行う。また、この数式の値の絶対値が5%以内であっても、この値が不安定に変動する場合は、試験装置を確認し、必要に応じて再測定を行う。本実施例においては、伝熱量の測定値として、冷媒の温度及び圧力から求めた値を採用する。その結果を、上記表5乃至表7に示す。但し、各表5,6,7において、比較例の熱交換器性能を100として、実施例の熱交換器性能を指数表示した。
疲労試験は、熱交換器の両端を内圧繰り返し疲労試験機に接続管内部に油圧を周期的に負荷して試験を実施した。試験条件は、温度が室温、圧力が0.5〜4.7MPa、周波数が2Hzである。そして、繰り返し数が200,000回でも、破断が生じなかった場合に、疲労試験の結果を○として、表5〜表7に記載した。なお、圧力が0.5〜4.7MPaとは、圧力の極大値を4.7MPa、極小値を0.5MPaとして、繰り返し負荷を与え、差圧が4.2MPaである。
上記表5乃至表7に示すように、実施例1乃至8は、熱交換器性能が、従来と同等以上であると共に、疲労試験は全て○であった(20万回以上の耐久性があった)。これに対し、比較例1は、従来の熱交換器の場合であり、ヘアピン内周側にしわが出て疲労割れが生じた。比較例2は、従来の熱交換器で冷媒管が合金管、三次フレア拡管時に割れが生じて熱交換器を製造できなかった。比較例3は、従来の熱交換器で、ヘアピン内周側にしわが出て疲労割れが発生した。比較例4は、従来の熱交換器の場合で、ヘアピン内周側にしわが出て疲労割れが発生した。

Claims (12)

  1. 外径が2乃至6.35mm、肉厚が0.1乃至0.4mmの銅又は銅合金管からなる直管状の複数本の伝熱管を平行に配置して、その同一端側で、その管端部を外嵌することにより、前記伝熱管の管端同士を連結するU字形の熱交換器用リターンベンド管において、
    前記リターンベンド管における前記伝熱管との接続部の管内面に、リング状のろう材を前記管内面に係止させて取り付けたことを特徴とする熱交換器用リターンベンド管。
  2. 前記リターンベンド管は、その前記伝熱管との接続部が、他の部分よりも拡開されていて、この拡開部に前記伝熱管が挿入されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器用リターンベンド管。
  3. 前記リターンベンド管は、その前記伝熱管との接続部は拡開されておらず、リターンベンド管の内径が、前記伝熱管が挿入可能な大きさを有していることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器用リターンベンド管。
  4. 前記リターンベンド管は、その拡管部の端縁が更に拡管されてフレア拡管部が形成されており、前記リング状のろう材は、このフレア拡管部に係止されていることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器用リターンベンド管。
  5. 前記リターンベンド管は、その拡管部に円周状に外方に膨らむビード加工部が形成されており、前記リング状のろう材は、このビード加工部に係止されていることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器用リターンベンド管。
  6. 前記リターンベンド管は、その拡管部に円周状に内方に膨らむビード加工部が形成されており、前記リング状のろう材は、このビード加工部の手前の部分に係止されていることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器用リターンベンド管。
  7. 前記リターンベンド管は、外径が2乃至6.35mm、肉厚が0.2乃至0.6mmの銅又は銅合金管からなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の熱交換器用リターンベンド管。
  8. 外径が2乃至6.35mm、肉厚が0.1乃至0.4mmの銅又は銅合金管からなる直管状の伝熱管であって、その管端部をU字形のリターンベンド管の管端部に挿入することにより、前記リターンベンド管により他の伝熱管と連結される熱交換器用伝熱管において、
    前記伝熱管における前記リターンベンド管との接続部の管外面に、リング状のろう材を前記管外面に係止させて取り付けたことを特徴とする熱交換器用伝熱管。
  9. 外径が2乃至6.35mm、肉厚が0.1乃至0.4mmの銅又は銅合金管からなり、相互に平行に配置された直管状の複数個の伝熱管と、
    2本の前記伝熱管の同一端側の管端部を外嵌して、その伝熱管の管端同士を連結するU字形のリターンベンド管と、
    前記リターンベンド管における前記伝熱管との接続部の管内面にリング状をなして取り付けられ、前記伝熱管の管端部を前記リターンベンド管の管端部に挿入することにより、両管端部間に供給され、加熱溶解により前記伝熱管と前記リターンベンド間とを接合するろう材と、
    を有することを特徴とする熱交換器。
  10. 外径が2乃至6.35mm、肉厚が0.1乃至0.4mmの銅又は銅合金管からなり、相互に平行に配置された直管状の複数個の伝熱管と、
    2本の前記伝熱管の同一端側の管端部を外嵌して、その伝熱管の管端同士を連結するU字形のリターンベンド管と、
    前記伝熱管における前記リターンベンド管との接続部の管外面にリング状をなして取り付けられ、前記リターンベンド管の管端部を前記伝熱管の管端部に外嵌することにより、両管端部間に供給され、加熱溶解により前記伝熱管と前記リターンベンド間とを接合するろう材と、
    を有することを特徴とする熱交換器。
  11. 外径が2乃至6.35mm、肉厚が0.1乃至0.4mmの銅又は銅合金管からなる直管状の複数本の伝熱管を平行に配置し、
    U字形のリターンベンド管における接続部の管内面に、リング状のろう材を、前記リターンベンド管における接続部の内面に係止させた状態で取り付け、
    前記リターンベンド管の接続部内に、前記伝熱管の接続部を挿入して、仮組立し、
    前記接続部を加熱することにより、前記ろう材を溶融させて、接続部において、前記リターンベンド管と前記伝熱管とを固定することを特徴とする熱交換器の製造方法。
  12. 外径が2乃至6.35mm、肉厚が0.1乃至0.4mmの銅又は銅合金管からなる直管状の複数本の伝熱管であって、その接続部の管外面に、リング状のろう材を係止させたものを平行に配置し、
    前記リターンベンド管の接続部内に、前記伝熱管の接続部を挿入して、仮組立し、
    前記接続部を加熱することにより、前記ろう材を溶融させて、接続部において、前記リターンベンド管と前記伝熱管とを固定することを特徴とする熱交換器の製造方法。
JP2014054181A 2014-03-17 2014-03-17 熱交換器用リターンベンド管、熱交換器用伝熱管、熱交換器及び熱交換器の製造方法 Pending JP2015175574A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014054181A JP2015175574A (ja) 2014-03-17 2014-03-17 熱交換器用リターンベンド管、熱交換器用伝熱管、熱交換器及び熱交換器の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014054181A JP2015175574A (ja) 2014-03-17 2014-03-17 熱交換器用リターンベンド管、熱交換器用伝熱管、熱交換器及び熱交換器の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015175574A true JP2015175574A (ja) 2015-10-05

Family

ID=54254919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014054181A Pending JP2015175574A (ja) 2014-03-17 2014-03-17 熱交換器用リターンベンド管、熱交換器用伝熱管、熱交換器及び熱交換器の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015175574A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105351288A (zh) * 2015-12-04 2016-02-24 四川海搏液压机械有限公司 液压油换热器
CN105351287A (zh) * 2015-12-04 2016-02-24 四川海搏液压机械有限公司 用于液压油降温的冷却机构
CN105422820A (zh) * 2015-12-04 2016-03-23 四川海搏液压机械有限公司 防破损的液压油管路换热装置
WO2020095616A1 (ja) * 2018-11-07 2020-05-14 ダイキン工業株式会社 熱交換器およびそれを備えた空気調和装置
KR102453702B1 (ko) * 2022-03-23 2022-10-14 청남공조(주) 열교환용 전열관의 제조방법

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5883190A (ja) * 1981-11-12 1983-05-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱交換器
JPH09243291A (ja) * 1996-03-13 1997-09-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱交換器
JPH11190597A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Hitachi Cable Ltd 熱交換器の伝熱管接続方法
JP2000288622A (ja) * 1999-03-31 2000-10-17 Kobe Steel Ltd 内面溝付管の製造方法及び製造装置
JP2004255391A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Furukawa Electric Co Ltd:The 熱交換器コア部
US20080035711A1 (en) * 2004-02-27 2008-02-14 Colin Genner Cooling Apparatus Comprising Metal Tubes Connected Through Soldered Lap Joints
JP2008215733A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Kobelco & Materials Copper Tube Inc フィンアンドチューブ型熱交換器
JP2008232600A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Mitsubishi Electric Corp 熱交換器及びこの熱交換器を備えた空気調和機
JP4422590B2 (ja) * 2004-09-02 2010-02-24 株式会社コベルコ マテリアル銅管 リターンベンド管およびフィンアンドチューブ型熱交換器
JP2010243067A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 多段クロスフィンチューブ式熱交換器
JP2013092335A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Mitsubishi Alum Co Ltd 熱交換器用アルミニウム細管およびこれを用いた熱交換器
JP2013164215A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd フィンチューブ型熱交換器

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5883190A (ja) * 1981-11-12 1983-05-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱交換器
JPH09243291A (ja) * 1996-03-13 1997-09-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱交換器
JPH11190597A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Hitachi Cable Ltd 熱交換器の伝熱管接続方法
JP2000288622A (ja) * 1999-03-31 2000-10-17 Kobe Steel Ltd 内面溝付管の製造方法及び製造装置
JP2004255391A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Furukawa Electric Co Ltd:The 熱交換器コア部
US20080035711A1 (en) * 2004-02-27 2008-02-14 Colin Genner Cooling Apparatus Comprising Metal Tubes Connected Through Soldered Lap Joints
JP4422590B2 (ja) * 2004-09-02 2010-02-24 株式会社コベルコ マテリアル銅管 リターンベンド管およびフィンアンドチューブ型熱交換器
JP2008215733A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Kobelco & Materials Copper Tube Inc フィンアンドチューブ型熱交換器
JP2008232600A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Mitsubishi Electric Corp 熱交換器及びこの熱交換器を備えた空気調和機
JP2010243067A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 多段クロスフィンチューブ式熱交換器
JP2013092335A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Mitsubishi Alum Co Ltd 熱交換器用アルミニウム細管およびこれを用いた熱交換器
JP2013164215A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd フィンチューブ型熱交換器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105351288A (zh) * 2015-12-04 2016-02-24 四川海搏液压机械有限公司 液压油换热器
CN105351287A (zh) * 2015-12-04 2016-02-24 四川海搏液压机械有限公司 用于液压油降温的冷却机构
CN105422820A (zh) * 2015-12-04 2016-03-23 四川海搏液压机械有限公司 防破损的液压油管路换热装置
WO2020095616A1 (ja) * 2018-11-07 2020-05-14 ダイキン工業株式会社 熱交換器およびそれを備えた空気調和装置
JP2020076531A (ja) * 2018-11-07 2020-05-21 ダイキン工業株式会社 熱交換器およびそれを備えた空気調和装置
KR102453702B1 (ko) * 2022-03-23 2022-10-14 청남공조(주) 열교환용 전열관의 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015175574A (ja) 熱交換器用リターンベンド管、熱交換器用伝熱管、熱交換器及び熱交換器の製造方法
JP4728897B2 (ja) リターンベンド管およびフィンアンドチューブ型熱交換器
JP5881435B2 (ja) 熱交換器及びこれを備えた空気調和機
JP2008215733A (ja) フィンアンドチューブ型熱交換器
JP4759226B2 (ja) 拡管用工具およびそれを使用した拡管方法
JP5944009B2 (ja) 二重管式熱交換器および冷凍サイクル装置
JP2015090266A (ja) 熱交換器及びその製造方法
WO2012117440A1 (ja) 熱交換器及びこの熱交換器を備えた冷蔵庫、空気調和機
EP2738506A2 (en) Heat exchanger and method of manufacturing the same
JP6075958B2 (ja) ステンレス鋼管のろう付け方法
JP5653478B2 (ja) L型ターンフィンチューブ及びこれを用いたターンフィン型熱交換器
Critoph et al. Contact resistance in air-cooled plate fin-tube air-conditioning condensers
JP4422590B2 (ja) リターンベンド管およびフィンアンドチューブ型熱交換器
KR101514977B1 (ko) 브레이징 노를 이용한 콘덴서 헤더용 연결파이프 제조방법
JP2006242553A (ja) 伝熱管、給湯用熱交換器およびヒートポンプ給湯器
JP2006194476A (ja) 室外熱交換器
JP2003222487A (ja) プレートフィンチューブ型熱交換器用内面溝付管及びプレートフィンチューブ型熱交換器
JP2014105951A (ja) 熱交換器
CN216618853U (zh) 管套、管路组件和具有该管路组件的空调
JP2002147981A (ja) 伝熱管及びフィンチューブ型熱交換器
JP2004279025A (ja) クロスフィンチューブ式熱交換器
JP3964244B2 (ja) 内面溝付管
JP6378141B2 (ja) フレア加工用銅又は銅合金管
JP2007023311A (ja) クラッド材およびその製造方法
WO2022018827A1 (ja) 熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180313