JP2015175226A - 切梁装置および山留め支保工 - Google Patents

切梁装置および山留め支保工 Download PDF

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Abstract

【課題】切梁の座掘長さを長くすることにより広い作業空間を確保することができ、また従来(H形鋼)切梁と同様、一般的に使用されている火打梁も取り付け可能な切梁装置および山留め支保工を提供する。【解決手段】山留め壁1の内側面に設置される複数の腹起2と、対向する腹起2,2間に架設される切梁3とから構成する。切梁3は角形鋼管からなる切梁本体3aの両端部に継手として複数のボルト孔3cを有するエンドプレート3bを取り付けて構成する。切梁本体3aの一端側に長さ調整材6と油圧ジャッキ7を取り付ける。長さ調整材6は火打梁4の端部を接合するための継手となるフランジを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、角形鋼管からなる切梁装置および当該切梁装置を用いて仮設される山留め支保工に関し、切梁の座掘長さを長くすることにより広い作業空間を確保することができ、また従来(H形鋼)切梁同様、一般的に使用されている火打梁を取り付けできるようにしたものである。
一般に、根切り工事においては、周囲の地盤を支えて地山の崩壊に備える必要があるため、例えば、図19に図示するようにシートパイルを打ち込んで山留め壁20が仮設され、当該山留め壁20の内側に腹起21や切梁22などからなる山留め支保工23が仮設される。
山留め支保工23は、山留め壁20の内側面に腹起21を水平に添え付け、対向する各腹起21,21間に切梁22を水平に架設し、さらに各切梁22の腹起21側に火打梁24を架設し、そして切梁22どうしの各交差部に棚杭(中間杭)25を打設することにより構成される。
特に腹起21は、山留め壁20に作用する土圧を切梁22に伝えるための部材であり、切梁22は山留め壁20から腹起21を介して伝えられる土圧を圧縮力で支持するための部材であり、いずれも比較的入手の容易なH形鋼が慣用されている。
また、角形鋼管は、座屈長さを長くすることが可能なため、火打梁24や棚杭25の使用を低減でき、これにより広い作業空間を確保できて作業効率の向上が図れる等の理由から用いられている。
特開平04-68113号公報 特開平04-68114号公報 特開2001-295275号公報 特開2006-138125号公報 特開2008-8002号公報
しかし、H形鋼からなる切梁22は、架設に際してウェブ軸回り(弱軸回り)の座屈を考慮する必要があるため、強度の割には断面寸法(鋼材重量)の大きい部材を使用する必要があった。
このため、腹起21側の接合部に火打梁24を架設し、また切梁22どうしの各交差部に棚杭25を打ち込んで座屈長さを短くすることにより切梁22の水平座屈と面外座屈に備える必要があった。
しかし、火打梁24や棚杭25を設置することは、 鋼材量(鋼材使用量)が増えて施工コストが嵩むだけでなく、作業空間が狭められて掘削工事などに支障をきたすことがあった。また、資材や機材の搬入・搬出が困難になって作業効率が落ちる等の課題もあった。
さらに、硬質地盤や既存埋設物の存在などにより棚杭の打込みが非常に困難な場合もあった。また、切梁どうしの接合は、複数の接合ボルトの他に複数の接合プレートを用いて行う必要があり、このため、部材数が増えて接合作業が煩雑になり、作業効率が落ちる等の課題もあった。
一方、角形鋼管からなる切梁は、座屈長さを長く設定できるものの、断面の形状上、端部および側面部に継手を設けにくいため、腹起との接合および火打梁の取り付けがしにくいという課題があった。
本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、座屈長さを長くして広い作業空間を確保することができ、また腹起との接合および火打梁の取り付けを可能にした切梁装置および当該切梁装置を用いて構築される山留め支保工を提供することを目的とする。
本発明は、対向する腹起間に架設される切梁装置であって、角形鋼管からなる切梁本体と、当該切梁本体の端部に取り付けられた長さ調整材と、前記切梁本体および長さ調整材の端部にそれぞれ取り付けられた継手を備え、特に、切梁本体を角形鋼管から形成することにより切梁の座屈長さを長くして、火打梁や棚杭などの鋼材量(鋼材使用量)を減らし、コスト削減、工期短縮、さらには広い作業空間を確保できて作業効率の向上等を図れるようにしたものである。
角形鋼管にはH形鋼のような断面性能上の強軸・弱軸がないので座屈長を長くすることができ、これにより火打梁や棚杭などの鋼材使用量を大幅に削減することができる。また、火打梁を設置したとしても上方からの資材や機材の搬入・搬出等に支障をきたすこともない。
さらに、切梁本体の端部に長さ調整材を備えていることにより切梁の長さ調整が可能であり、また長さ調整材は腹起および火打梁の継手となるフランジとウェブを備えていることにより、腹起および火打梁との接合が容易になり、従来(H形鋼)切梁と同様、一般的に使用されている火打梁を容易に取り付けることができる。
また、油圧ジャッキまたはネジジャッキを備えていることで、切梁に軸力を導入することにより接合部の弛み等をなくして山留め壁を強固に支持することもできる。
長さ調整材としては、例えば、切梁の軸方向に一定間隔をおいて、切梁の軸直角方向に平行に設置された一組のフランジとこの一組のフランジ間に設置された一枚のウェブとから、切梁の軸直角方向に見てH型に形成されたもの等を用いることができる(図2参照)。
この長さ調整材によれば、火打梁を接合するための継手としてウェブを利用することができる。また、ウェブの両側に補強リブを取り付けることにより、ウェブの面外方向の剛性を高めることができて、角形鋼管の断面性能に近づけることができる(図3,4参照)。
また、切梁の軸方向に見て断面H形状に形成されたもの等もある(図9参照)。当該長さ調整材はH形鋼などから形成することができ、火打梁を接合するための継手としてH形鋼の上下フランジを利用することができる。これにより、従来(H形鋼)切梁と同様、一般的に使用されている火打梁も容易に取り付けることができる。
また、他の例としては、切梁の軸方向に一定間隔をおいて、切梁の軸直角方向に平行に設置された一組のフランジと、当該一組のフランジ間に断面十字形またはX形、あるいは放射形に設置された複数のウェブから一体に形成されたもの等もある(図10,図11(a),(b),(c)参照)。
いずれの長さ調整材においても、フランジを腹起および切梁本体との継手とし、また、火打梁を接合するための継手としてウェブを利用することができる。この長さ調整材においても、従来(H形鋼)切梁と同様、一般的に使用されている火打梁を容易に取り付けることができる。
また、複数のウェブが断面十字形、X形あるは放射形に設置された長さ調整材は、角形鋼管に近い断面性能(複数方向の曲げに強い)を有し、強度面ですぐれている。
さらに、図11(a),(b),(c)に図示する長さ調整材にあっては、中心部分に鋼管を配置することにより、強度をより高めることができる。
継手としては、切梁本体の端部にエンドプレートを取り付け、これに複数のボルト孔を形成したもの(図7参照)、また、腹起にボルト止めされる底部フランジと切梁の端部にボルト止めされる上部フランジを備え、かつ火打梁の機能も有するように平面に見て腹起側を底辺とする等辺台形状に形成され、さらに腹起の軸方向に見て断面溝形状、H形状、あるいは矩形筒状に形成されたもの等がある(図5参照)。さらには、切梁を腹起の側面に任意の角度(斜め)に接合できるように構成されたもの等もある(図12,13参照)
本発明は、切梁本体が角形鋼管から形成されていることにより座屈長さを長くすることができ、これにより火打梁や棚杭などの鋼材使用量を減らすことができ、工期短縮、コスト削減、さらには広い作業空間を確保することができて作業効率の向上等を図ることができる。また、火打梁との継手を備えていることにより、従来(H形鋼)切梁と同様、一般的に使用されている火打梁も容易に取り付けることもできる。
本発明の山留め支保工の一実施形態を示し、図1(a)はその一部平面図、図1(b)は図1(a)におけるイ−イ線縦断面図である。 継手金物、長さ調整材およびジャッキを介して接合された腹起と切梁本体との接合部を示し、図1(a)におけるロ部拡大図である。 継手金物と長さ調整材を介して接合された腹起と切梁本体との接合部を示し、図1(a)におけるハ部拡大図である。 長さ調整材を介して接合された腹起と切梁本体との接合部を示す平面図である。 継手金物の一例を示す斜視図である。 継手金物の一例を示し、図6(a)は平面図、図6(b)は図6(a)における二−二線断面図である。 切梁本体どうしの接合部を示す斜視図である。 切梁本体どうしの接合部を示す斜視図である。 火打梁によって補強された腹起と切梁との接合部を示し、図9(a)は平面図、図9(b)は図9(a)におけるホ−ホ線断面図である。 火打梁によって補強された腹起と切梁との接合部を示す斜視図である。 図11(a),(b),(c)は、長さ調整材の変形例を示す長さ調整材の軸直角方向の横断面図である。 自在継手を介して斜めに接合された腹起と切梁との接合部を示す平面図である。 自在継手を介して斜めに接合された腹起と切梁との接合部を示し、図13(a)は平面図、図13(b)は自在継手の平面図、図13(c)は自在継手を示す図13(a)におけるヘ−ヘ線矢視図である。 図14(a),(b)は、山留め壁のコーナ部に火打梁として設置された切梁の平面図である。 小規模の山留め支保工を示し、図15(a)は切梁装置を用いた山留め支保工の平面図、図15(b)はH形鋼切梁を用いた山留め支保工の平面図である。 中規模の山留め支保工を示し、図16(a)は切梁装置を用いた山留め支保工の平面図、図16(b)はH形鋼切梁を用いた山留め支保工の平面図である。 大規模の山留め支保工を示し、切梁装置を用いた山留め支保工の平面図である。 大規模の山留め支保工を示し、H形鋼切梁を用いた山留め支保工の平面図である。 従来の山留め支保工を示す平面図ある。
図1〜14は、本発明の一実施形態を図示したものである。図において、地盤に複数のシートパイルを打込むことにより平面に見てほぼ矩形状に連続する山留め壁1が仮設され(図1(a),(b)参照)、各辺の山留め壁1の内側面にH形鋼からなる腹起2がそれぞれ水平に添え付けられている。
また、山留め壁1の対向する長辺方向の腹起2,2間に複数の切梁装置(以下「切梁」)3が水平に架設されている。また、山留め壁1の各コーナ部の隣り合う腹起2,2間には複数の火打梁4が水平に架設されている。なお、腹起2、切梁3および火打梁4は、根切り底の深さに応じて複数段に架設されることもある。
切梁3の切梁本体3aは角形鋼管から形成され、切梁本体3aの両端部に切梁本体3aの外径よりやや大きい外径のエンドプレート3bが取り付けられている。エンドプレート3bの周縁部には複数のボルト孔3cが形成されている。また、エンドプレート3bの周縁部に複数の補強リブ3dを取り付けることにより面外方向の剛性が高められている(図7参照)。なお、補強リブ3dは省略されることもある。
そして、切梁本体3aの一端側は、対向する腹起2,2の一方の腹起2の側面部に継手金物5、腹起2側と切梁本体3a側にそれぞれ設置された2個の長さ調整材6,6、および当該長さ調整材6,6間に設置された油圧ジャッキ7を介して接合されている(図2参照)。
継手金物5は、腹起2側に位置する底部フランジ5a、切梁本体3a側に位置する上部フランジ5bおよび当該底部フランジ5aと上部フランジ5b間に位置する2枚のウェブ5c,5cをそれぞれ有し、平面に見て腹起2側を底辺とする二等辺台形状に形成され、また腹起2の軸方向に見て断面矩形の筒状に形成されている(図5参照)。底部フランジ5aと上部フランジ5bには複数のボルト孔5dが形成されている。
そして、底部フランジ5aを腹起2のフランジ2aにボルト孔5dを貫通する複数の接合ボルト8によってボルト止めすることにより腹起2の側面部に取り付けられている。
長さ調整材6は、切梁本体3aの軸直角方向に平行に設置された2枚の接合フランジ6a,6aと当該接合フランジ6a,6a間に設置されたウェブ6bより腹起2の軸方向に見てH形状に形成されている。接合フランジ6a,6aには複数のボルト孔6cが形成されている。
そして、腹起2側の長さ調整材6は、フランジ6aを継手金物5の上部フランジ5bに複数の接合ボルト8によってボルト止めすることにより接合されている。
また、切梁本体3a側の長さ調整材6は、フランジ6aを切梁本体3aの端部に取り付けられたエンドプレート3bにボルト孔6c,3cを貫通する複数の接合ボルト8によってボルト止めすることにより接合されている。
このように取り付けられた2個の長さ調整材6,6間に油圧ジャッキ7がボルト孔6cを貫通する複数の接合ボルト8によってボルト止めすることにより接合されている。
以上の構成により、切梁本体3aの一端側は、対向する腹起2,2の一方の腹起2の側面部に継手金物5、2個の長さ調整材6,6および油圧ジャッキ7を介して接合されている。
切梁本体3aの他端側は、他方の腹起2の側面部に継手金物5と1個の長さ調整材6を介して接合されている(図3参照)。この場合の切梁本体3aの端部と長さ調整材6との接合、長さ調整材6と継手金物5との接合、および継手金物5と腹起2との接合は、いずれも切梁本体3aの一端側と同様の構成により接合されている。
なお、切梁本体3aの端部は、例えば図4に図示するように、腹起2の側面部に長さ調整材6のみを介して接合されることもある。この場合、長さ調整材6は、一方のフランジ6aを腹起のフランジ2aにボルト孔6cを貫通する複数の接合ボルト8によってボルト止めすることにより接合されている。
図6は、継手金物の変形例を図示したものである。図において、継手金物10は、腹起2側に位置する下部プレート10a、切梁本体3a側に位置する上部プレート10bおよび当該下部プレート10aと上部プレート10b間に位置する一組の形鋼10c,10cをそれぞれ有し、平面に見て腹起2側を底辺とする二等辺台形状に一体に形成されている。
特に、一組の形鋼10c,10cは、切梁3の軸方向の両側に互いに斜めに寄り添うにして対称に設置されている。また、下部プレート10aと上部プレート10bに複数のボルト孔10dが形成されている。
このように形成された継手金物10は、下部プレート10aのボルト孔10dを貫通する複数の接合ボルト8によって腹起2に取り付けられている。また、上部プレート10aのボルト孔10dを貫通する複数の接合ボルト8によって切梁本体3aの端部に直接、または長さ調整材6を介して切梁本体3aの端部に接合されている。
図7は、特に切梁本体3a,3aどうしの接合部を図示したものであり、切梁本体3a,3aの端部に取り付けられたエンドプレート3b,3bを双方のボルト孔3cを貫通する複数の接合ボルト8によってボルト連結することにより一体的に接合されている。
図8は、同じく切梁本体3a,3aどうしの接合部を図示したものである。図において、切梁本体3a,3aの端部は複数の接合プレート(スプライスプレート)11と複数の接合ボルト8によって接合されている。接合プレート11は切梁本体3aの四面にそれぞれ添え付けられ、それぞれ切梁本体3aに複数の接合ボルト8によってボルト止めされている。接合プレート11の厚さと接合ボルト8の径および本数は所定の構造計算に基づいて最適に設定されている。
このような構成において、油圧ジャッキ7を作動させて切梁3に一定の軸力を導入することにより、各接合部の弛みをなくして対向する山留め壁1,1を強固に支持することができる。
図9は、火打梁によって補強された腹起と切梁との接合部を示し、ここで用いられている長さ調整材12は、特に切梁本体3aの軸方向に見て断面H形状に形成されている。
長さ調整材12は、例えば、H形鋼などからなる長さ調整材本体12aの両端部にエンドプレート12b,12bをそれぞれ取り付けることにより形成され、長さ調整材本体12aの上下フランジおよびウェブが火打梁4の端部を接合するための継手になっている。
また、長さ調整材12の腹起側と切梁本体側の端部は、それぞれ、エンドプレート12bを腹起2の側面部と切梁本体3aの端部に取り付けられたエンドプレート3bに複数の接合ボルト8によってボルト止めすることにより接合されている。
また、長さ調整材12の両側に火打梁4,4が対称に設置されている。火打梁4の一端側は腹起2の側面部に、他端側は長さ調整材12にそれぞれ接合されている。特に、長さ調整材12側の端部は、長さ調整材本体12aの上下フランジおよびウェブに複数の接合ボルト8によって接合されている。なお、長さ調整材12は、火打梁4の長さに合わせて最適な長さのものを設置すればよい。
図10および11は、長さ調整材の変形例を図示したものである。図において、切梁本体の軸直角方向に平行に設置された一組のフランジ6a,6a間に複数のウェブ6bを切梁の軸方向に見て断面十字状、X状、放射状に配置することにより形成され、ウェブ6bを火打梁4との継手とすることができ、また、いずれも角形鋼管に近い断面性能(任意方向の曲げに強い)を有し、強度面ですぐれている。
図12は、切梁が腹起の側面部に継手金物と自在継手を介して接合された切梁端部の接合部を図示したものである。図において、自在継手9は、継手金物5に取り付けられた受けピース9a、切梁本体3aの端部に取り付けられた継手ピース9bを備え、継手ピース9bは受けピース9aに結合ピン9cによって回転自在に軸支されている。以上の構成により切梁3の端部を腹起2の側面部に任意の角度で接合することができる。
なお、受けピース9aは、切梁本体3aの端部に取り付けられたエンドプレート3bにポルト孔3cを貫通する複数の接合ボルト8によってボルト止めすることにより取り付けられている。
また、継手ピース9bは、継手金物5の上部フランジ5bにボルト孔5dを貫通する複数の接合ボルト8によってボルト止めすることにより取り付けられている。
図13(a),(b),(c)は、図12と同様に切梁が腹起の側面部に継手金物と長さ調整材と自在継手を介して接合された切梁端部の接合部を図示したものである。
図において、自在継手13は、継手金物5と長さ調整材6にそれぞれ取り付けられた一組の受けピース13aおよび13bと当該受けピース13aと受けピース13b間に取り付けられた回転ピース14を備えている。
受けピース13aと13bの対向面部には互いに直交する方向に連続するガイド凹部13d,13eがそれぞれ形成されている。ガイド凹部13dと13eはそれぞれ側面より見て円弧状に形成されている。
一方、回転ピース14は、受けピース13aのガイド凹部13dと受けピース13bのガイド凹部13eとそれぞれ対応する円弧状に形成され、かつガイド凹部13dと13eにそれぞれ挿入された回転部14aと回転部14bを備えている。回転部14aは受けピース13aに、下部回転部14bは受けピース13bにそれぞれ回転ピン15a,15bによって回転自在に軸支されている。
以上の構成により、回転ピース14の回転部14aが受けピース13aのガイド凹部13d内を回転ピン15aを軸に自由に回転することにより、切梁3は腹起2の側面部に水平方向の任意の方向に斜めに接合することができる。
また、回転ピース14の回転部14bが受けピース13bのガイド凹部13e内を回転ピン15bを軸に鉛直方向に自由に回転することにより、切梁3は腹起2の側面部に鉛直方向の任意の方向に斜めに接合することができる。
さらに、各ガイド凹部と回転部が円弧面で当接することにより、大きな軸力を伝達できる回転自在な軸受けを構成している。
以上の構成により、山留め壁1から腹起2を介して作用する大きな土圧も切梁3に確実に伝えることができる。
なお、切梁3は、切梁本体3aの先端部に取り付けられたエンドプレート3bを継手金物として、腹起2の側面にボルト止めすることにより直接接合することもでき、また、自在継手9や11を介して直接接合することもできる。いずれの場合も継手金物5を省略することができ、施工の効率化とコスト削減を図ることができる。さらに、図14(a),(b)に図示するように、切梁は山留め壁1のコーナ部に火打梁4として架設することもできる。
表1、表2、それぞれ小規模(図15(a),(b))、中規模(図16(a),(b))および大規模(図17,18)な山留め支保工の仮設に際し、本願発明の切梁装置を用いた場合と従来のH形鋼切梁を用いた場合の鋼材数量と工程を比較したものである。
Figure 2015175226
Figure 2015175226
なお、小規模な山留め支保工においては、従来の山留め支保工の場合、腹起、切梁共にH形鋼(H-400)を用い、本発明の山留め支保工の場合は、腹起にH形鋼(H-500)、切梁に角形鋼管(□-350)を用いた。
また、中・大規模な山留め支保工においては、従来の山留め支保工の場合、腹起、切梁共にH形鋼(H-400)を用い、本発明の山留め支保工の場合は、腹起にH形鋼(H-500)、切梁に角形鋼管(□-350)を用いた。
表から明らかなように、小規模な山留め支保工の場合、切梁装置を用いた支保工の方は鋼材数量が若干増えるが、それ以外は切梁装置を用いた方が鋼材数量は少なく低コストである。
また、小規模山留め支保工、中規模山留め支保工および大規模山留め支保工のいずれの支保工の場合も、コストは安く、工程は短い。数値的には小規模山留め支保工の場合20%程度、中・大規模山留め支保工の場合25程度のコスト削減を図ることができる。
本発明は、切梁の座掘長さを長くして広い作業空間を確保することができ、また従来(H形鋼)切梁で一般的に使用されている火打梁も取り付けることができる。
1 山留め壁
2 腹起
2a フランジ
3 切梁(切梁装置)
3a 切梁本体
3b エンドプレート
4 火打梁
5 継手金物
5a 底部フランジ
5b 上部フランジ
5c ウェブ
5d ボルト孔
6 長さ調整材
6a フランジ
6b ウェフ
6c ボルト孔
6d 補強リブ
7 油圧ジャッキ
8 接合ボルト
9 自在継手
9a 受けピース
9b 継手ピース
9c 結合ピン
10 継手金物
10a 下部プレート
10b 上部プレート
10c 形鋼
10d ボルト孔
11 接合プレート
12 長さ調整材
12a 長さ調整本体
12b エンドプレート
13 自在継手
13a,13b 受けピース
13c,13d ガイド凹部
14 回転ピース
14a,14b 回転部
15a,15b 回転ピン
本発明は、角形鋼管からなる切梁装置および当該切梁装置を用いて仮設される山留め支保工に関し、切梁の座屈長さを長くすることにより広い作業空間を確保することができ、また従来(H形鋼)切梁同様、一般的に使用されている火打梁を取り付けできるようにしたものである。
本発明は、切梁の座屈長さを長くして広い作業空間を確保することができ、また従来(H形鋼)切梁で一般的に使用されている火打梁も取り付けることができる。
1 山留め壁
2 腹起
2a フランジ
3 切梁(切梁装置)
3a 切梁本体
3b エンドプレート
4 火打梁
5 継手金物
5a 底部フランジ
5b 上部フランジ
5c ウェブ
5d ボルト孔
6 長さ調整材
6a フランジ
6b ウェ
6c ボルト孔
6d 補強リブ
7 油圧ジャッキ
8 接合ボルト
9 自在継手
9a 受けピース
9b 継手ピース
9c 結合ピン
10 継手金物
10a 下部プレート
10b 上部プレート
10c 形鋼
10d ボルト孔
11 接合プレート
12 長さ調整材
12a 長さ調整本体
12b エンドプレート
13 自在継手
13a,13b 受けピース
13c,13d ガイド凹部
14 回転ピース
14a,14b 回転部
15a,15b 回転ピン

Claims (7)

  1. 対向する腹起間に架設される切梁装置であって、角形鋼管からなる切梁本体と、当該切梁本体の端部に取り付けられた長さ調整材と、前記切梁本体および長さ調整材の端部にそれぞれ取り付けられた継手を備えていることを特徴とする切梁装置。
  2. 請求項1記載の切梁装置において、前記長さ調整材は火打梁接合用の継手を備えていることを特徴とする切梁装置。
  3. 請求項2記載の切梁装置において、長さ調整材は切梁本体の軸方向に見て、火打梁接合用の継手となるフランジとウェブを備えて、断面H形状に形成されていることを特徴とする切梁装置。
  4. 請求項2記載の切梁装置において、長さ調整材は切梁本体の軸直角方向に見て、火打梁接合用の継手となるウェブを備えて断面H形状に形成されていることを特徴とする切梁装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかひとつに記載の切梁装置において、切梁本体に軸力を導入するためのジャッキを備えていることを特徴とする切梁装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかひとつに記載の切梁装置において、切梁本体を斜めに接合するための自在継手を備えていることを特徴とする切梁装置。
  7. 山留め壁の内側面に設置される腹起と、対向する腹起間に架設される切梁装置とを備え、前記切梁装置は角形鋼管からなる切梁本体の端部に長さ調整材と継手を備えていることを特徴とする山留め支保工。
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