JP2015174662A - 包装袋およびそれを用いた包装容器並びに包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は包装材料のラミネート強度を損なうことなく、必要かつ十分な遮光性を有する包装袋およびそれを用いた液体容器並びに包装体を提供することを目的とする。
【解決手段】プラスチックフィルムを基材としてその両面にインキ層を有し他のプラスチック材料と積層した積層体を、もう一枚のプラスチックフィルムと重ね合わせて製袋して二重構造としたことを特徴とする包装袋である。また前記インキ層が遮光性を有することを特徴とする請求項1に記載の包装袋である。
【選択図】図1
【解決手段】プラスチックフィルムを基材としてその両面にインキ層を有し他のプラスチック材料と積層した積層体を、もう一枚のプラスチックフィルムと重ね合わせて製袋して二重構造としたことを特徴とする包装袋である。また前記インキ層が遮光性を有することを特徴とする請求項1に記載の包装袋である。
【選択図】図1
Description
本発明は遮光性を有する包装袋およびそれを用いた包装容器並びに包装体に関するものである。
包装材料は現代社会において生活に欠かせない物となっており、生活の利便性に貢献しているのみならず、商品情報の表示や広告宣伝の媒体として、商品の保護や品質保証、近年では物流への寄与や資源・エネルギーの節約、環境問題への対応などさまざまな分野でさまざまな発展を遂げている。
商品の保護や品質保証にかぎって考えてみても、ほとんどの商品は包装された状態で生産者から生活者へ、売り手から買い手へと提供されている。
このとき包装は商品を物理的な摩擦、衝撃、振動、高温、湿度などから保護し、流通の過程でも損傷を防ぎ、さらに必要な期間の保存・保管に耐える機能を持たなければならない。
このとき包装は商品を物理的な摩擦、衝撃、振動、高温、湿度などから保護し、流通の過程でも損傷を防ぎ、さらに必要な期間の保存・保管に耐える機能を持たなければならない。
また内容物によっては、紫外線などの光によって化学反応・変化・変質・劣化を起こす恐れのあるものがある。
例えば一部の医薬品、食品やUVインキなどには遮光性のある包装が不可欠である。
そういった場合には、包装材料に遮光性が求められ、そのレベルにあった材料設計が必要である。
例えば一部の医薬品、食品やUVインキなどには遮光性のある包装が不可欠である。
そういった場合には、包装材料に遮光性が求められ、そのレベルにあった材料設計が必要である。
一方で液体容器の中にはフィルムを基材とし他のプラスチック材料と積層された軟質包装材料を用いたものがあり広く実用に供せられているが、容量の大きいものは「バッグ・イン・ボックス」タイプと呼ばれる軟質包装材料の内袋と外装ダンボールで構成された容器が用いられることがある。このような用途は例えば工業用の化学薬品、塗料、消毒液、液体肥料、食品添加物、香料、エキスあるいは業務用の食用油、醤油、飲料、ヘアサロン向けシャンプー・リンス、ホテル旅館向けボディーソープ・ハンドソープ、ハウスクリーニング向けワックス、家庭用のアルコール飲料、調味料、飲料、液体洗剤、などに用いられている。
内袋は内容物によって必要とされるバリア性能や強度によって材料設計が行われている。開封後の実際の使用に際しては、ダンボールの外側に出ている口栓を経由して内容物を注ぎ出すことができる。
内袋は内容物によって必要とされるバリア性能や強度によって材料設計が行われている。開封後の実際の使用に際しては、ダンボールの外側に出ている口栓を経由して内容物を注ぎ出すことができる。
このような「バッグ・イン・ボックス」タイプの容器は、利便性やコスト、ハンドリングに優れている。外側がダンボールであるために手で持ち運ぶ際にも持ち易く、また外装ダンボールが直方体あるいは正方体であるために、運送あるいは保管において容易に積み重ねが可能である。
反面、ダンボール自体は遮光性の点では十分とは言えず、必要な場合にはアルミニウム箔を貼り合せたり挟み込んだりする必要があり、コストにおいて問題があった。
またダンボールで外側が覆われているために内容物の残量が見えないという欠点もあった。
強いて内容物の残量を確認しようとすると、外装ダンボールごと持ち上げてみるといったことが必要になり正確性に欠け、煩雑であることのほか、持ち上げることによる内容物の漏れだしなどが発生して問題とされてきた。
またあるいは、ダンボールの一部を切り取って中が見えるようにして、その残量を内袋の縮まりから判断するということが行われる場合には、ダンボールの一部を切り取ることによって室内・室外の光に曝されることになり、内容物の変化・変質・劣化のリスクが発生することとなる。
強いて内容物の残量を確認しようとすると、外装ダンボールごと持ち上げてみるといったことが必要になり正確性に欠け、煩雑であることのほか、持ち上げることによる内容物の漏れだしなどが発生して問題とされてきた。
またあるいは、ダンボールの一部を切り取って中が見えるようにして、その残量を内袋の縮まりから判断するということが行われる場合には、ダンボールの一部を切り取ることによって室内・室外の光に曝されることになり、内容物の変化・変質・劣化のリスクが発生することとなる。
またダンボールに手で持つための取っ手用に穴があけられている場合にはそこから外光が入ることは避けられず、注ぎ口からも外光が入る恐れがある。また外側ダンボールもつなぎ目などもあるために完全に遮光しているとは言えず長期間の保存においては、光による変化・変質・劣化のリスクは排除できなかった。
従来においても、このような問題に対処するために、内袋に用いられる基材プラスチックフィルムの例えばナイロンフィルムの片面に印刷を施したものがあったが、内容物によっては十分な遮光性とはいえなかった。逆に塗布量を増やすことによって遮光性を確保しようとするとインキ層と基材のラミネート強度が低下してしまうという問題があった。あるいはアルミニウム蒸着フィルムを用いてこの問題に対処する試みも行われてきたが、内容物によっては遮光性が十分ではなく、内容物の変化・変質・劣化を引き起こす恐れがあった。
本発明は包装材料のラミネート強度を損なうことなく、遮光性を有する包装袋およびそれを用いた液体容器並びに包装体を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための手段として、プラスチックフィルムを基材としてその両面にインキ層を有し他のプラスチック材料と積層した積層体を、もう一枚のプラスチックフィルムと重ね合わせて製袋して二重構造としたことを特徴とする包装袋である。
また、請求項2に記載の発明は、前記インキ層が遮光性を有することを特徴とする請求項1に記載の包装袋である。
また、請求項3に記載の発明は、前記インキ層が部分ベタ印刷によって形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋である。
また、請求項4に記載の発明は、前記インキ層の塗布量がそれぞれ1.0g/m2〜10.0g/m2であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装袋である。
また、請求項5に記載の発明は、前記包装材料のインキ層を有する部分の光線透過率が、300nm〜800nmの波長域において0.2%以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の包装袋である。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の包装袋に口栓を取り付けたことを特徴とする包装容器である。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の包装容器がダンボール容器に収納さ
れ、口栓がダンボールの外側に露出していることを特徴とする包装体である。
れ、口栓がダンボールの外側に露出していることを特徴とする包装体である。
請求項1に記載の発明によれば、包装材料のラミネート強度を損なうことなく、遮光性を有する包装袋およびそれを用いた液体容器並びに包装体を提供することが可能である。
請求項2に記載の発明によれば、遮光性を持つインキを用いたことによって、包装袋にさらに遮光性を賦与することが可能になる。
請求項3に記載の発明によれば、必要な部分にのみ印刷ベタ層を設けることにより、不要なインキを用いることなく安価な包装袋を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、包装材料のラミネート強度と遮光性とのバランスの取れた包装袋を提供することが可能になる。
請求項5に記載の発明によれば、高度な遮光性を有する包装袋を提供することが可能になる。
請求項6に記載の発明によれば、包装材料のラミネート強度を損なうことなく、必要かつ十分な遮光性を有する液体用包装容器を提供することが可能になる。
請求項7に記載の発明によれば、包装容器がダンボール容器に収納され、注ぎ口を通して外部に液体を注ぎ出すことができる包装体を提供することが可能になる。
以下図面を参照しながら詳細な説明を加えるが、本発明はこれに限定されるものではない。図1は本発明に係る一実施態様の部分断面図である。
基材(1)には、プラスチックフィルムを用いることができる。
基材(1)には、プラスチックフィルムを用いることができる。
プラスチックフィルムは高分子樹脂組成物からなるフィルムであって、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロンー6、ナイロンー66等)、ポリイミドなどが使用でき、用途に応じて適宜選択される。
特にポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートを基材(1)とする場合は、フィルム強度と価格においてより好ましく、ナイロンフィルムは強度において優れている。インキ層(2)およびインキ層(3)は、基材(1)の両面に設けられるが、印刷機あるいはコーテイング機を用いて形成することができる。
特にガスバリア性を要求される用途の場合には積層体(6)の一部にさらに有機材料あるいは無機材料のバリア層を設けるか、あるいはバリア性を有するフィルムを貼り合わせて積層体(6)の一部としてもよい。
基材(1)の表面および裏面にインキ層を設ける。全面にインキ層を設けることができ
るが、開口部などにのみ遮光性を賦与する目的ならば、印刷機を用いて必要な部分にのみインキ層を設ければよい。インキ層(2)およびインキ層(3)には不透明インキを用いることによって遮光性を賦与することができる。しかしながら片面のみにインキ層を設けて塗布量を多くしたり、両面のうち一方にのみ塗布量を多くすると、積層体としてのラミネート強度がインキ層の脆さによって低下する結果になるため、塗布は両面とすることが必要で、塗布量はそれぞれ1g/m2〜5g/m2の範囲にすることが望ましい。これは印刷機による部分ベタを形成する場合も同様である。
るが、開口部などにのみ遮光性を賦与する目的ならば、印刷機を用いて必要な部分にのみインキ層を設ければよい。インキ層(2)およびインキ層(3)には不透明インキを用いることによって遮光性を賦与することができる。しかしながら片面のみにインキ層を設けて塗布量を多くしたり、両面のうち一方にのみ塗布量を多くすると、積層体としてのラミネート強度がインキ層の脆さによって低下する結果になるため、塗布は両面とすることが必要で、塗布量はそれぞれ1g/m2〜5g/m2の範囲にすることが望ましい。これは印刷機による部分ベタを形成する場合も同様である。
さらにインキ層(2)の上からはプラスチック材料を積層する。この層は内容物側(7)に位置する別のポリエチレンフィルム(10)と重ね合わせてシール部をシールして包装袋を作る際の、シーラントとして機能させるため、低密度ポリエチレンフィルムをドライラミネーションを用いて貼り合わせるか、あるいは押し出し法によって低密度ポリエチレン層(4)を形成してもよい。
インキ層(3)の上にもプラスチック材料を積層する。この場合も低密度ポリエチレンフィルムのフィルムをドライラミネーションを用いて貼り合わせるか、あるいは押し出し法によって低密度ポリエチレン層(5)を形成してもよい。
この結果積層体(6)は表裏両方の表面が低密度ポリエチレンで構成されることになる。
この結果積層体(6)は表裏両方の表面が低密度ポリエチレンで構成されることになる。
以下図2および図3も合わせて参照しながら説明を加える。
基材両面にインキ層を設け作られた積層体(6)を別のポリエチレンフィルム(10)と重ね、シール部(8)を熱シールして積層体(6)と別のポリエチレンフィルム(10)とで二重構造となった包装袋を作成する。積層体(6)は表裏とも低密度ポリエチレンで構成され、もうひとつの別のフィルムもポリエチレンフィルムであるから、シール部(8)は熱シールの方法を用いることができる。
基材両面にインキ層を設け作られた積層体(6)を別のポリエチレンフィルム(10)と重ね、シール部(8)を熱シールして積層体(6)と別のポリエチレンフィルム(10)とで二重構造となった包装袋を作成する。積層体(6)は表裏とも低密度ポリエチレンで構成され、もうひとつの別のフィルムもポリエチレンフィルムであるから、シール部(8)は熱シールの方法を用いることができる。
さらに内容物の注ぎ出しのために、スパウト(11)およびキャップ(12)を取り付け口栓とする。口栓の取り付けも熱シールの方法を用いることができる。こうして出来上がったものが包装容器(20)である。
積層体(6)と別のポリエチレンフィルム(10)とで二重構造となっていることで包装容器(20)はフレキシブル性を失うことないため、開栓後において内容物の液体を注ぎ出したときにも液体の減量に追随して大気圧で包装袋もしぼむため、エアーバック現象が起こらず、液が脈動して注ぎにくくなることがなくまた、包装袋内部に空気が入らないことで内容物を衛生的に保管でき、酸化劣化も抑えることができる。加えて二重構造により耐衝撃性などの強靭性を備え、耐久性にも優れたものとなる。
包装容器(20)をダンボール容器(21)に収納し、口栓をダンボールの外側に露出させ、内容物の液体の注ぎ出しを可能にしたものが、本発明に係る包装体である。包装体の内部に納められた包装容器(20)は強靭さをもつため、輸送やハンドリングにおいて包装袋が破れたりすることによる内容物の漏れ出しを未然に防止することができる。
図4は本発明係る包装体の使用状態を示す斜視摸式図である。包装容器(20)を内包するダンボール容器(21)はスパウトを外部に出し注ぎ口となる。キャップ(12)をあけることにより内容物が矢印のように注ぎ出され、取り出すことができる。
以上に述べてきたように本発明によれば、インキ層一層あたりの塗布量を増加させること無く、インキ層を基材の表裏二層に設けることで、ラミネート強度を損なうことなく遮光性を確保することが可能になる。また包装容器(20)が基材(1)の表裏に設けられたインキ層によって遮光性を持つためダンボール容器(21)の内部に外光が侵入する場
合においても、包装容器(20)の内部にまで外光が達することが無く内容物が変化・変質・劣化することがない。
合においても、包装容器(20)の内部にまで外光が達することが無く内容物が変化・変質・劣化することがない。
<実施例1>
基材には延伸ナイロンフィルムを使用してその両面に印刷によってインキ層を設け、さらにそれぞれのインキ層の上に低密度ポリエチレンフィルムをドライラミネート法を用いて設け、積層体を作成した。インキはカーボンブラックを顔料とした墨インキを使用し、グラビア印刷法を用いてインキを塗布した。
さらに二重となった包装袋とするために別の低密度ポリエチレンフィルムと重ね合わせて製袋加工して試験片を作成した。
(材料構成)
(1)積層体:低密度ポリエチレンフィルム(厚さ40μm)/インキ層(塗布量2.8g/m2)/延伸ナイロンフィルム(厚さ15μm)/インキ層(塗布量2.8g/m2)/低密度ポリエチレンフィルム(厚さ55μm)
(2)別の低密度ポリエチレンフィルムは厚さ75μmである。
基材には延伸ナイロンフィルムを使用してその両面に印刷によってインキ層を設け、さらにそれぞれのインキ層の上に低密度ポリエチレンフィルムをドライラミネート法を用いて設け、積層体を作成した。インキはカーボンブラックを顔料とした墨インキを使用し、グラビア印刷法を用いてインキを塗布した。
さらに二重となった包装袋とするために別の低密度ポリエチレンフィルムと重ね合わせて製袋加工して試験片を作成した。
(材料構成)
(1)積層体:低密度ポリエチレンフィルム(厚さ40μm)/インキ層(塗布量2.8g/m2)/延伸ナイロンフィルム(厚さ15μm)/インキ層(塗布量2.8g/m2)/低密度ポリエチレンフィルム(厚さ55μm)
(2)別の低密度ポリエチレンフィルムは厚さ75μmである。
<比較例1>
基材には延伸ナイロンフィルムを使用してその一方に面に印刷によってインキ層を設け、さらに該インキ層の上に低密度ポリエチレンフィルムをドライラミネート法を用いて設け、従来技術による積層体を作成した。インキはカーボンブラックを顔料とした墨インキを使用し、グラビア印刷法を用いてインキを塗布した。
さらに二重となった包装袋とするために別の低密度ポリエチレンフィルムと重ね合わせて製袋加工して試験片を作成した。
(材料構成)
(1)積層体:低密度ポリエチレンフィルム(厚さ40μm)/インキ層(塗布量2.8g/m2)/延伸ナイロンフィルム(厚さ15μm)/低密度ポリエチレンフィルム(厚さ55μm)
(2)別の低密度ポリエチレンフィルムは厚さ75μmである。
基材には延伸ナイロンフィルムを使用してその一方に面に印刷によってインキ層を設け、さらに該インキ層の上に低密度ポリエチレンフィルムをドライラミネート法を用いて設け、従来技術による積層体を作成した。インキはカーボンブラックを顔料とした墨インキを使用し、グラビア印刷法を用いてインキを塗布した。
さらに二重となった包装袋とするために別の低密度ポリエチレンフィルムと重ね合わせて製袋加工して試験片を作成した。
(材料構成)
(1)積層体:低密度ポリエチレンフィルム(厚さ40μm)/インキ層(塗布量2.8g/m2)/延伸ナイロンフィルム(厚さ15μm)/低密度ポリエチレンフィルム(厚さ55μm)
(2)別の低密度ポリエチレンフィルムは厚さ75μmである。
<比較例2>
基材には延伸ナイロンフィルムを使用してその一方の面に印刷によって塗布量を増加させたインキ層を設け、さらに該インキ層の上に低密度ポリエチレンフィルムをドライラミネート法を用いて設け、積層体を作成した。インキはカーボンブラックを顔料とした墨インキを使用し、グラビア印刷法を用いてインキを塗布した。
さらに二重となった包装袋とするために別の低密度ポリエチレンフィルムと重ね合わせて製袋加工して試験片を作成した。
(材料構成)
(1)積層体:低密度ポリエチレンフィルム(厚さ40μm)/インキ層(塗布量5.6g/m2)/延伸ナイロンフィルム(厚さ15μm)/低密度ポリエチレンフィルム(厚さ55μm)
(2)別の低密度ポリエチレンフィルムは厚さ75μmである。
基材には延伸ナイロンフィルムを使用してその一方の面に印刷によって塗布量を増加させたインキ層を設け、さらに該インキ層の上に低密度ポリエチレンフィルムをドライラミネート法を用いて設け、積層体を作成した。インキはカーボンブラックを顔料とした墨インキを使用し、グラビア印刷法を用いてインキを塗布した。
さらに二重となった包装袋とするために別の低密度ポリエチレンフィルムと重ね合わせて製袋加工して試験片を作成した。
(材料構成)
(1)積層体:低密度ポリエチレンフィルム(厚さ40μm)/インキ層(塗布量5.6g/m2)/延伸ナイロンフィルム(厚さ15μm)/低密度ポリエチレンフィルム(厚さ55μm)
(2)別の低密度ポリエチレンフィルムは厚さ75μmである。
評価項目および評価方法は以下の通りである。
評価項目1
(透過率測定)
遮光性を光の透過率で評価した。各試験片において、光の波長800nmにおける透過率(%)を測定した。
評価項目2
(ラミネート強度)
試験片のインキ層のラミネート強度を測定した。
試験片の幅は15mmとし、引っ張り速度は300mm/分とした。
評価項目1
(透過率測定)
遮光性を光の透過率で評価した。各試験片において、光の波長800nmにおける透過率(%)を測定した。
評価項目2
(ラミネート強度)
試験片のインキ層のラミネート強度を測定した。
試験片の幅は15mmとし、引っ張り速度は300mm/分とした。
試験結果を表1に示す
比較例1においては、ラミネート強度は下がっていないもののインキ層が一方の面にのみ設けられているため、遮光性において劣る結果となった。
比較例2においては、インキ層の塗布量を2倍になっているために、遮光性においては、実施例1のように表裏にインキ層を設けた場合と同等であるが、インキ層の塗布量が5.6g/m2と多いためにラミネート強度の低下が見られる。
以上の結果から本発明によって包装材料のラミネート強度を損なうことなく、遮光性を有する包装袋およびそれを用いた液体容器並びに包装体を提供することが可能であることが検証できた。
1・・・基材
2・・・インキ層
3・・・インキ層
4・・・シーラント層
5・・・低密度ポリエチレン層
6・・・積層体
7・・・内容物側
8・・・シール部
10・・・ポリエチレンフィルム
11・・・スパウト
12・・・キャップ
20・・・包装容器
21・・・ダンボール容器
2・・・インキ層
3・・・インキ層
4・・・シーラント層
5・・・低密度ポリエチレン層
6・・・積層体
7・・・内容物側
8・・・シール部
10・・・ポリエチレンフィルム
11・・・スパウト
12・・・キャップ
20・・・包装容器
21・・・ダンボール容器
Claims (7)
- プラスチックフィルムを基材としてその両面にインキ層を有し他のプラスチック材料と積層した積層体を、もう一枚のプラスチックフィルムと重ね合わせて製袋して二重構造としたことを特徴とする包装袋。
- 前記インキ層が遮光性を有することを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
- 前記インキ層が部分ベタ印刷によって形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋。
- 前記インキ層の塗布量がそれぞれ1.0g/m2〜10.0g/m2であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装袋。
- 前記包装材料のインキ層を有する部分の光線透過率が、300nm〜800nmの波長域において0.2%以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の包装袋。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の包装袋に口栓を取り付けたことを特徴とする包装容器
- 請求項6に記載の包装容器がダンボール容器に収納され、口栓がダンボールの外側に露出していることを特徴とする包装体。
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