JP2015173400A - ネットワーク監視装置およびネットワーク監視方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信ネットワークのトポロジーを容易に把握することが可能なネットワーク監視装置を得ること。
【解決手段】本発明にかかるネットワーク監視装置は、無線通信ネットワークを形成している無線通信装置の各々に対して、無線通信ネットワークのルートに該当するか否かを示す情報である第1情報および他の無線通信装置との接続状態に関する情報である第2情報の送信を要求する情報収集部52と、無線通信ネットワークを形成している無線通信装置の各々から受信した第1情報および第2情報に基づいて無線通信ネットワークのトポロジーを特定するトポロジー生成部57と、トポロジー生成部57により特定されたトポロジーを表示する表示部60と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、無線通信ネットワークの状態を監視するネットワーク監視装置およびネットワーク監視方法に関する。
無線通信ネットワークの状態を監視する従来の装置として、特許文献1に記載された無線通信装置が存在する。特許文献1に記載された無線通信装置は、メッシュネットワークにおいて、自身と他の無線通信装置の接続状況を表示部に表示させて利用者に通知する機能を有する。無線通信装置は、接続状況を表示する際、自身からのホップ数などに応じて、他の無線通信装置を示すアイコンのサイズや表示色を変化させる。この無線通信装置においては、接続状況を把握するための情報をディスタンスベクター方式のプロトコルを用いて収集する。
特開2008−245234号公報
特許文献1に記載された無線通信装置などの従来の機器は、無線通信ネットワークを形成している各機器の接続関係(トポロジー)を把握するための情報をルーティングプロトコルにより収集しているため、処理負荷が高くなるという問題があった。また、無線の接続状態のみを考慮した表示内容としているため、通信状態までは把握できないという問題があった。また、情報の伝搬遅延や紛失までは考慮していないため、各機器の間で状態の不整合が生じるという問題もあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、無線通信ネットワークのトポロジーを容易に把握することが可能なネットワーク監視装置およびネットワーク監視方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、無線通信ネットワークを形成している無線通信装置を監視してトポロジーを表示するネットワーク監視装置であって、前記無線通信ネットワークを形成している無線通信装置の各々に対して、無線通信ネットワークのルートに該当するか否かを示す情報である第1情報および他の無線通信装置との接続状態に関する情報である第2情報の送信を要求する情報収集手段と、前記無線通信ネットワークを形成している無線通信装置の各々から受信した前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記無線通信ネットワークのトポロジーを特定するトポロジー特定手段と、前記トポロジー特定手段により特定されたトポロジーを表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、トポロジーを把握する処理にかかる負荷を低減可能なネットワーク監視装置を実現できるという効果を奏する。
図1は、本発明にかかるネットワーク監視装置を適用した無線通信システムの構成例を示す図である。 図2は、無線監視装置が各無線通信装置から無線接続状態に関する情報を収集する動作のシーケンス例を示す図である。 図3は、情報収集要求の構成例を示す図である。 図4は、情報収集応答の構成例を示す図である。 図5は、無線監視装置の構成例を示す図である。 図6は、無線通信装置の構成例を示す図である。 図7は、実施の形態2のトポロジー表示更新動作の一例を示す図である。 図8は、実施の形態4のトポロジー表示更新動作の一例を示す図である。 図9は、トポロジー表示の一例を示す図である。 図10は、トポロジー表示の一例を示す図である。 図11は、実施の形態4のトポロジー生成部の動作例を示すフローチャートである。 図12は、実施の形態5のトポロジー生成部の動作例を示すフローチャートである。 図13は、通信状態表示画面の一例を示す図である。 図14は、電波強度、スループット、誤り率の通信状態をトポロジー表示画面で表示する一例を示す図である。
以下に、本発明にかかるネットワーク監視装置およびネットワーク監視方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかるネットワーク監視装置を適用した無線通信システムの構成例を示す図である。図1に示した無線通信システムは、ネットワーク監視装置としての無線監視装置10と、無線通信ネットワークを形成している無線通信装置11から14とを含んで構成されている。なお、無線通信装置11から14の内部構成は同一である。
図1では、各無線装置(無線監視装置10、無線通信装置11から14)の接続関係(無線リンク)を実線で示している。無線監視装置10と無線通信装置11は無線リンク10aで接続され、無線通信装置11と無線通信装置12は無線リンク11aで接続されている。無線通信装置11と無線通信装置14は無線リンク11bで接続され、無線通信装置12と無線通信装置13は無線リンク12aで接続されている。無線リンクで接続されている2台の装置は隣接関係にある。
無線監視装置10は、無線通信ネットワークを形成している各無線通信装置(無線通信装置11から14)の無線接続状態を監視する機能を有しており、利用者からの要求などに応じて、監視結果を外部へ通知する。例えば、自身と各無線通信装置の無線接続状態(無線通信ネットワークの構成)を表示部へ表示する。
図2は、無線監視装置10が各無線通信装置から無線接続状態に関する情報を収集する動作のシーケンス例を示す図である。なお、図2は、図1に示した構成の無線通信ネットワークにおけるシーケンス例を示している。
図2に示したように、無線監視装置10は、無線接続状態に関する情報を収集する場合、無線通信装置11から14に対して情報収集要求21から24を送信することにより、情報の送信を要求する。無線通信装置11から14は、情報収集要求21から24を受信すると、その応答として、情報収集応答31から34を無線監視装置10へ送信する。情報収集応答31から34は、無線監視装置10から要求された情報を含んでいる。図1の無線通信ネットワークにおいては、例えば、無線監視装置10と無線通信装置12は、無線通信装置11を介して、情報収集要求22および情報収集応答32を送受信する。
図3は、情報収集要求21から24の構成例を示す図、図4は、情報収集応答31から34の構成例を示す図である。
情報収集要求21から24は、無線監視装置10が無線通信装置11から14に対して装置情報およびリンク情報を要求するためのメッセージであり、パケットヘッダ100、装置情報110およびリンク情報120を備える。パケットヘッダ100は、メッセージの種別や宛先、送信元などを示す情報を含んでいる。装置情報110は、各無線通信装置が持つ固有の情報であり、機器種別、使用周波数、時刻情報(メッセージの送信時刻)などを含む。リンク情報120は、隣接している無線通信装置の間の無線リンクに固有の情報であり、物理リンク速度、送信フレーム数などを含む。
情報収集応答31から34は、無線通信装置11から14が無線監視装置10に対して装置情報およびリンク情報を送信するためのメッセージであり、パケットヘッダ100、装置情報110、隣接リンク数112、隣接リンク識別情報114およびリンク情報120を備える。パケットヘッダ100、装置情報110、およびリンク情報120は、情報収集要求21から24が備えているものと同様の情報である。隣接リンク数112は、無線通信装置に接続している他の無線通信装置の数を示す。例えば、図1の無線通信装置12の場合、無線リンク11aおよび12aが隣接リンクに該当し、隣接リンク数112は「2」となる。無線通信装置14の場合、無線リンク11bが隣接リンクに該当し、隣接リンク数112は「1」となる。隣接リンク識別情報114は、例えば、接続している他の無線通信装置のMACアドレスとする。この場合、無線通信装置11においては、隣接リンクである無線リンク11aの隣接リンク識別情報114は、無線通信装置12のMACアドレスとなる。一方、無線通信装置12においては、隣接リンクである無線リンク11aの隣接リンク識別情報114は、無線通信装置11のMACアドレスとなる。なお、隣接リンク識別情報114とリンク情報120は、隣接リンク数112が示す値と同じ数だけ含まれる(繰り返される)。情報収集応答31から34を受信した無線監視装置10は、隣接リンク数112を確認することにより、メッセージ内での隣接リンク識別情報114とリンク情報120の繰り返し数を知ることができる。
図5は、無線監視装置10の構成例を示す図である。無線監視装置10は、無線伝送部51、情報収集部52、情報収集タイマー53、トポロジー管理部55、情報蓄積部56、トポロジー生成部57、通信状態生成部58、表示部60、表示タイマー61およびグラフ生成部62を備える。
無線伝送部51は、無線通信装置11から14と通信する。情報収集部52は、無線通信装置11から14に対して情報収集要求メッセージを生成して送信するとともに、その応答である情報収集応答メッセージを受信し解析する。情報収集タイマー53は、情報収集要求メッセージを送信するタイミングを規定する。例えば、情報収集部52は、情報収集タイマー53が満了すると、無線通信装置11から14に対して、情報収集要求21から24を順次送信する。情報収集タイマー53は、満了すると再起動するという動作を繰り返す。トポロジー管理部55は、無線通信ネットワークを形成している無線通信装置11から14の識別情報を保持する。情報蓄積部56は、情報収集部52が無線通信装置11から14から収集した装置情報およびリンク情報(図4参照)を蓄積する。トポロジー生成部57(トポロジー特定手段)は、トポロジー管理部55が保持している情報(無線通信装置11から14の識別情報)および情報蓄積部56が保持しているリンク情報に基づいて、無線接続状態を特定し、表示部60へ表示させるトポロジーを生成する。通信状態生成部58(通信状態特定手段)は、情報蓄積部56が保持しているリンク情報に基づいて、後述する通信状態を生成する。表示部60は、トポロジー生成部57で生成されたトポロジーと通信状態生成部58で生成された通信状態を表示する。表示タイマー61は、表示部60にトポロジーと通信状態を表示するタイミングを規定する。表示タイマー61は、満了すると再起動するという動作を繰り返す。グラフ生成部62は、通信状態生成部58で生成された通信状態から所定フォーマットのグラフを生成し表示部60に表示させる。
無線通信装置11から14は同一構成であり、図6に示したように、無線伝送部51、情報収集部54、装置情報蓄積部70および隣接リンク情報蓄積部71を備える。
無線伝送部51は、無線監視装置10が備えている無線伝送部51と同じものであり、無線監視装置10や他の無線通信装置と通信する。情報収集部54は、無線監視装置10から情報収集要求メッセージを受信して解析し、情報収集要求メッセージの応答である情報収集応答メッセージを生成して送信する。装置情報蓄積部70は、装置情報(図4参照)を蓄積する。隣接リンク情報蓄積部71は、無線監視装置10や他の無線通信装置から無線伝送部51を介して収集したリンク情報(図4参照)を蓄積する。
次に、図2から図4を用いて、無線監視装置10がトポロジー表示を容易に行うための手段を説明する。なお、無線監視装置10は、監視対象の無線通信ネットワークが無線通信装置11から14により構成されていることを予め知っている(無線通信装置11から14の識別情報をトポロジー管理部55が保持している)ものとする。ただし、無線通信装置同士の詳細な接続関係までは知らないものとする。また、無線通信装置11から14がそれぞれ離れた場所に設置されるなどにより、図1のように接続されているものとする。
図2から図4を用いて、トポロジー表示を容易にするための手段を説明する。無線監視装置10がトポロジーを表示するためには、無線通信装置11から14の接続関係を把握する必要がある。無線監視装置10が例えばタブレット端末やスマートフォンといったそれほど高い処理能力を持たない装置でなければ、トポロジーを表示するために多くの時間を要する可能性がある。
そこで、無線通信装置11から14が無線監視装置10へ送信する情報収集応答31から34において、装置情報110に含まれる機器種別には、トポロジーの“ルート”となるかそうでないかを示す情報を設定する。これ以降の説明では、“ルート”ではない場合を“リーフ”と呼ぶ。図1の無線通信ネットワークにおいて、無線通信装置11は、情報収集要求21を受信すると、装置情報110に“ルート”を設定した情報収集応答31を返送する。無線通信装置12から14は、情報収集要求22から24を受信すると、識別情報に“リーフ”を設定した情報収集応答32から34を返送する。情報収集応答31から34を受信した無線監視装置10は、装置情報110が“ルート”となっている無線通信装置11からトポロジーの表示を開始する。
ここで、図1の構成例では無線監視装置10がトポロジーのルートである無線通信装置11に接続しているが、他の無線通信装置に接続していても良い。
各無線通信装置が、無線リンクで接続されている他の無線通信装置の情報を無線監視装置10に通知する方法について説明する。
無線監視装置10は、後述する通信状態を表示するために必要なリンク情報120(図4参照)を無線通信装置11から14から収集する。リンク情報120は、どの無線通信装置間のリンク情報であるかを示す情報を含む必要がある。
無線監視装置10は、情報収集要求21から24の送信先である無線通信装置11から14をパケットヘッダ100に指定して送信し、またその応答である情報収集応答31から34がどの無線通信装置11から14から送信されたものであるかは情報収集応答31から34のパケットヘッダ100で識別できる。
これでは接続する相手の無線通信装置の情報(情報収集応答31から34の送信元の無線通信装置に接続している他の無線通信装置の情報)が不足しているが、無線監視装置10は、無線通信装置11から14がどのように接続しているか分からないため、隣接リンク識別情報114を情報収集要求21から24に付与することは出来ない。そのため、無線監視装置10は、通信状態を把握するために必要なリンク情報120だけを付与して情報収集要求21から24を送信し、無線通信装置11から14は、受信した情報収集要求21から24に対して接続する相手の無線通信装置を識別する隣接リンク識別情報114および隣接リンク数112を付与し、情報収集応答31から34として返送するように構成する。隣接リンク識別情報114は、例えば、装置固有の無線MACアドレスとする。また、隣接リンク数112によって、明示的に接続する相手の無線通信装置の数を示してもよい。
このようにして、無線監視装置10は、各無線通信装置11から14が接続する相手の無線通信装置11から14を把握する。
次に、トポロジー表示の方法を説明する。無線監視装置10は、各無線通信装置から情報収集応答31から34を受信すると、まず、情報収集応答31から34の装置情報110の機器種別を確認し、ルートの無線通信装置を把握する。本実施の形態では無線通信装置11がルートのため、無線通信装置11を表示部60へ表示する。次に、無線監視装置10は、情報収集応答31から34の隣接リンク識別情報114を確認し、無線通信装置11から14の接続関係を把握し、残りの無線通信装置と無線リンクを表示部60へ表示する。すなわち、無線通信装置11から受信した情報収集応答31の隣接リンク識別情報114には無線通信装置12と無線通信装置14の識別情報(MACアドレスなど)が設定されており、また、無線通信装置12から受信した情報収集応答32の隣接リンク識別情報114には無線通信装置11と無線通信装置13の識別情報が設定されているため、無線通信装置11と無線通信装置12が相互に接続していることを把握し、無線リンク11aおよび無線通信装置12を表示する。また、無線通信装置13から受信した情報収集応答33の隣接リンク識別情報114には無線通信装置12の識別情報が設定されているため、無線通信装置12と無線通信装置13が相互に接続していることを把握し、無線リンク12aおよび無線通信装置13を表示する。また、無線通信装置14から受信した情報収集応答34の隣接リンク識別情報114には無線通信装置11の識別情報が設定されているため、無線通信装置11と無線通信装置14が相互に接続していることを把握し、無線リンク11bおよび無線通信装置14を表示する。
このように、本実施の形態の無線通信システムにおいて、無線監視装置10は、無線通信ネットワークを形成している各無線通信装置から、トポロジーのルートに該当する装置か否かを示す情報および接続している他の無線通信装置の情報を収集し、収集した情報に基づいて、各無線通信装置の接続関係を把握し、無線通信ネットワークの構成(トポロジー)を表示する。これにより、ネットワークを構成している機器同士が無線リンクで接続される、予め接続相手が明確に決まらないシステムにおいても、容易にトポロジー表示を行うことが可能となる。
実施の形態2.
以上の実施の形態1では、トポロジー表示を容易に実現する方法について説明したが、実施の形態2では、無線伝送時に発生する情報の伝搬遅延や紛失を考慮したトポロジー表示について図7を用いて説明する。図7は、実施の形態2のトポロジー表示更新動作の一例を示す図である。なお、無線通信システムの構成は、実施の形態1と同様とする(図1参照)。無線監視装置10、無線通信装置11から14の構成も実施の形態1と同様とする(図5,図6参照)。
図7において、情報収集周期150は、無線監視装置10が無線通信装置11から14に情報収集要求21から24を定期的に送信するために、情報収集タイマー53が起動する周期を示し、収集対象151は、情報収集対象の装置(無線通信装置11から14)を示し、受信状態152は、情報収集要求21から24を送信したか否かあるいは情報収集応答31から34を受信したか否かの状態を示し、表示更新周期153は、無線監視装置10がトポロジー表示を定期的に行うために、表示タイマー61が起動する周期を示し、表示対象154は、無線監視装置10がトポロジー表示を表示部60に行う対象の装置(無線通信装置11から14)を示す。なお、情報収集タイマー53が起動する周期の長さ(タイマーが起動してから満了するまでの長さ)と表示タイマー61が起動する周期の長さは同じであることが望ましいが、必須ではなく、両者が異なっていても構わない。
最新のトポロジー表示を行うためには、全ての無線通信装置から情報を収集する必要がある。トポロジー表示のトリガー、すなわち情報収集要求を送信するタイミングは、無線監視装置10を操作するオペレータが手動で与えることができる。一方で自動的にトポロジー表示を行うためには、情報収集タイマー53を用いて定期的に情報収集要求を送信することもできる。情報収集タイマー53には再送しきい値というパラメータがあり、情報収集要求を再送するしきい値を規定する。いずれの方法でも、無線システムの場合、無線伝搬品質や干渉などの影響を受けてメッセージの伝搬遅延や紛失が容易に想定される。このような現象が発生すると、全ての無線通信装置から情報収集応答によって情報を収集するタイミングが一定でなかったり、一部または全ての無線通信装置から情報収集応答を受信できずに情報を収集できなかったりする。
具体例を用いて説明する。情報収集周期150の4周期目において、無線監視装置10は無線通信装置11および12から情報収集応答31および32を受信し、無線通信装置13および14から情報収集応答33および34をメッセージの遅延または紛失により情報収集タイマー53の満了時に受信できていなかったとする。この時の状態を受信状態152では、無線通信装置11および12に関しては“済み”、無線通信装置13および14に関しては“未”と示している。情報蓄積部56に蓄積する場合は、前記のように受信状態152を無線通信装置毎に蓄積する方法以外に、無線通信装置の情報そのものを蓄積することにより受信状態152が“済み”であり蓄積しないことにより受信状態152が“未”であるとする方法もある。そして、無線通信装置13および14は問題なく動作しているものとする。ここで4周期目のタイマー満了時にトポロジー表示を行う場合、無線通信装置13および14が障害になった、または存在しなくなった、または無線通信装置13および14と他の無線通信装置間の通信が出来なくなったかどうか判断することが出来ずに、例えば図1の無線リンク11bおよび12aを表示しないことにより無線通信装置13および14が存在しなくなったと判断する。
このように一時的な収集タイミングの揺らぎによりトポロジー表示が出来なくなることを回避するために、表示更新周期153を設け、情報収集周期150の1周期前の受信状態152でトポロジー表示を行う。図7において、表示タイマー61が表示更新周期153の画面更新Dのタイミングで満了した場合(これを周期Nとする)、表示対象154の画面更新Dと示したように3周期目の情報収集周期150(すなわち周期N−1)で確定した受信状態152を用いて、トポロジー表示を行う。つまり、表示更新周期153において、画面更新Bのタイミングから画面更新Cのタイミングまでの間は、情報収集周期150の1周期において受信した情報収集応答31から34の内容に従ったトポロジー表示を行う。画面更新Cのタイミングになると、情報収集周期150の2周期において受信した情報収集応答31から34の内容に従ったトポロジー表示を開始する。画面更新Dのタイミングになると、情報収集周期150の3周期において受信した情報収集応答31から34の内容に従ったトポロジー表示を開始する。
情報収集周期150の長さは情報収集タイマー53が起動してから満了するまでの長さに一致する。情報収集タイマー53の満了時間は、無線監視装置10と全ての無線通信装置間の伝搬および処理遅延と、無線伝搬品質や干渉などによるメッセージの誤りを考慮して決定される。一方、表示更新周期153の長さは表示タイマー61が起動してから満了するまでの長さに一致する。トポロジー生成部57は表示タイマー61の満了時に情報収集周期150の1周期前の受信状態152を確認するため、表示タイマー61の満了時間については情報収集タイマー53のような考慮は必要ない。しかし、表示タイマー61の満了時間は、表示部60にトポロジー表示する遅延時間を考慮して決定する必要がある。
このように、本実施の形態の無線監視装置10は、情報収集周期150と画面表示の更新周期(表示更新周期)をずらしたため、すなわち、表示タイマーの満了時に情報収集の1周期前の受信状態を確認してトポロジー表示を行うようにしたため、トポロジー表示タイミングが不規則になることが原因でユーザが感じる違和感を緩和できるとともに、正確なトポロジー表示を行うことができる。
実施の形態3.
以上の実施の形態2では、トポロジー表示について説明したが、実施の形態3では、無線伝送時に発生する情報の伝搬遅延や紛失を考慮した通信状態の取得タイミングについて説明する。なお、無線通信システムの構成は、実施の形態1と同様とする(図1参照)。無線監視装置10、無線通信装置11から14の構成も実施の形態1と同様とする(図5,図6参照)。
通信状態とは、例えば、電波強度やスループット、誤り率などである。実施の形態2のトポロジーに関する情報や電波強度は、ある特定のタイミングで取得した情報に基づいて表示することができる。しかし、スループットや誤り率はある特定の2つの情報を用いる必要がある。例えば、1周期目の累積受信パケットサイズが1000バイト、時刻が1時10分20秒、2周期目の累積受信パケットサイズが2000バイト、時刻が1時10分22秒、スループットはパケットサイズの差÷時間=(2000−1000)×8÷2=4000ビット/秒となる。ここで2周期目の通信状態が取得できなかった場合、1周期目と次の3周期目の通信状態を適用するという方法がある。累積のスループットを表示する場合はこの方法でよいが、時々刻々のスループットを表示する場合は、前記の場合1周期目と2周期目の通信状態でスループットを表示することが望ましく、この場合はスループットが計算できない状態になる。
図7を用いて説明する。無線通信装置11と無線通信装置14の通信状態を取得するためには、表示タイマー61が表示更新周期153で示される画面更新Dのタイミングで満了した場合、表示対象154の画面更新Dと画面更新Cで示したように2周期目(すなわち2周期前)と3周期目(すなわち1周期前)の情報収集周期150で確定した受信状態152を用いて、通信状態表示を行う。通信状態は通信状態生成部58が、情報蓄積部56で保持されているリンク情報(物理リンク速度、送信フレーム数など)に基づいて特定する。
このように、本実施の形態の無線監視装置において、通信状態生成部58は、通信状態表示を行うために、表示タイマーの満了時に情報収集の1周期前と2周期前の受信状態を確認し、通信状態を特定するようにしたため、通信状態表示タイミングが不規則になることが原因でユーザが感じる違和感を緩和できるとともに、正確な通信状態表示を行うことができる。
実施の形態4.
実施の形態2では、無線監視装置10が無線通信装置11から14から情報収集応答31から34を受信した場合について説明したが、本実施の形態では、情報収集応答31から34を受信できなかった場合の動作について説明する。なお、無線通信システムの構成は、実施の形態1と同様とする(図1参照)。無線監視装置10、無線通信装置11から14の構成も実施の形態1と同様とする(図5,図6参照)。
本実施の形態の無線監視装置10は、情報収集応答31から34の受信結果に基づいて通信障害の発生の有無を判定し、障害を検知した場合には、障害の発生箇所を表示する。具体的には、状態判定用のしきい値を設定し、情報収集応答を連続して受信できなかった回数がしきい値以下の場合には障害状態と判断し、その旨を表示部60へ表示する。また、情報収集応答を連続して受信できなかった回数がしきい値を超えた場合には不明状態と判断し、その旨を表示部60へ表示する。なお、本明細書では、通信が一時的に不可能となった場合を“障害状態”、通信が長期間にわたって不可能となった場合を“不明状態”と呼ぶ。
図8、図9および図10を参照しながら具体的な動作例について説明する。図8は、実施の形態4のトポロジー表示更新動作の一例を示す図である。図9および図10は、表示部60へのトポロジー表示の一例を示す図である。上記の状態判定用のしきい値が「2」であるものとして説明を行う。
図8に示したように2周期目の情報収集周期150で確定した受信状態152において、無線通信装置13の受信状態152が、この情報収集周期150で情報収集応答33を受信していないことを示す“未”であるとする。このとき、表示タイマー61が表示更新周期153の画面更新Cのタイミングで満了すると、無線監視装置10のトポロジー生成部57は、表示対象154の画面更新Cの受信状態を確認する。具体的には、まず、情報蓄積部56に蓄積された、情報収集周期150の2周期目において各無線通信装置から受信した情報収集応答に基づき作成されたリストを取得する。このリストは、図7や図8に示した収集対象151および受信状態152に相当する。表示タイマー61が表示更新周期153の画面更新Cのタイミングで満了した場合には、情報収集周期150の2周期目に対応する収集対象151および受信状態152のリストを取得する。次に、取得したリストの受信状態(図8の受信状態152に相当する情報)を確認し、各無線通信装置から情報収集応答を受信したか否かを確認する。その結果、無線通信装置11の受信状態152が“済み”、無線通信装置12の受信状態152が“済み”、無線通信装置13の受信状態152が“未”、無線通信装置14の受信状態152が“済み”であることが分かる。無線通信装置13の受信状態152が“未”であり、情報収集応答33を受信できなかったため、次に、トポロジー生成部57は、前の周期(1周期目)における無線通信装置13の受信状態152を確認する。前の周期における無線通信装置13の受信状態152は、情報蓄積部56で保持されている情報を確認することにより知ることができる。無線通信装置13の受信状態152が前の周期でも“未”の場合、少なくとも2回連続で情報収集応答33を受信できなかったことがわかる。しかし、情報収集応答を連続して受信できなかった回数が状態判定用しきい値を超えたか否かはまだ分からないため、さらに前の周期(2周期前)における無線通信装置13の受信状態152を確認する。確認した結果、2周期前における無線通信装置13の受信状態152が“済み”であれば、連続受信失敗回数が状態判定用しきい値以下であることがわかる。そのため、トポロジー生成部57は、無線通信装置13が“障害状態”と見なし、図9のように無線通信装置13の上に“障害状態”を示す障害マーク16を表示する。無線リンク12aに障害マーク15を表示するようにしてもよい。これに対して、2周期前における無線通信装置13の受信状態152が“未”であれば、連続受信失敗回数が状態判定用しきい値を超えているため、図10のように、無線通信装置13の上の障害マーク16の表示は行わない。また、無線リンク12aの表示を行わないようにして、“不明状態”であることを通知する。無線リンク12aの表示を行わない場合、これは無線通信装置13が障害や停止によりこれ以上通信ができなくなったことを示し、物理的には存在していることを示している。
図11を参照しながらトポロジー生成部57の動作をさらに詳しく説明する。図11は、トポロジー生成部57の動作例を示すフローチャートであり、表示タイマー61が満了した場合に実行する動作を示している。
トポロジー生成部57は、例えば、情報収集周期150(図7、図8参照)が周期Nの状態において表示タイマー61の満了を検出すると(ステップS1)、情報蓄積部56から周期N−1における応答受信結果のリストを取得する(ステップS2)。ここで、応答受信結果のリストとは、情報収集タイマー53が起動してから満了するまでの間(周期N−1)における各無線通信装置からの情報収集応答の受信結果リストである。応答受信結果は、図8の受信状態152に相当する情報である。そして、取得したリストの先頭の情報(図8の例であれば、無線通信装置11の応答受信結果)を取得し(ステップS3)、応答受信結果が“済み”か否か(情報収集応答を受信済みか否か)を確認する(ステップS4)。情報収集応答を受信済みの場合(ステップS4:Yes)、リストの先頭の情報(すなわち無線通信装置11)に対応する受信ミス検出カウンタをリセットする(ステップS5)。受信ミス検出カウンタとは、情報収集応答を何回連続して失敗したかを示すカウンタである。受信ミス検出カウンタをリセットすると、次に、ステップS2で取得したリストに次(最初の繰り返し処理であれば先頭から2番目)の情報(図8の例であれば、無線通信装置12の応答受信結果)が存在するか否かを確認し(ステップS6)、情報が存在している場合(ステップS6:Yes)、次の情報(図8の例であれば、無線通信装置12の応答受信結果)を取得する(ステップS7)。そして、取得した情報を対象として、上述したステップS4およびこれに続く処理を実行する。一方、上記リストに次の情報が存在しない場合(ステップS6:No)、必要に応じて表示部60へのトポロジーの表示を更新して動作を終了する(ステップS14)。例えば、一時的に発生していた障害が解消された場合には、障害マーク(図9に示した障害マーク15や16に相当)の表示を消す。
これに対して、上記のステップS4において、応答受信結果が“未”すなわち情報収集応答を受信していないと判断した場合(ステップS4:No)、受信ミス検出カウンタの値Mに1を加算し(ステップS8)、受信ミス検出カウンタの値Mが状態判定用のしきい値よりも大きいか否かを確認する(ステップS9)。M≦しきい値の場合(ステップS9:No)、情報蓄積部56から周期N−1−Mの情報収集周期における応答受信結果を取得する(ステップS10)。このステップS10で取得する応答受信結果は、ステップS3またはステップS7で取得した情報に対応する、周期N−1−Mの情報収集周期における応答受信結果である。例えば、ステップS3で無線通信装置11の応答受信結果を取得し、この応答受信結果が“未”かつ「受信ミス検出カウンタ値M≦しきい値」の場合、周期N−1−Mの情報収集周期における無線通信装置11の応答受信結果を取得する。応答受信結果が“済み”(情報収集応答を受信済み)の場合(ステップS11:Yes)、障害検出と判断し、表示部60に“障害状態”を示す障害マーク(図9に示した障害マーク16に相当)を表示させ(ステップS12)、ステップS6へ遷移する。一方、ステップS11で取得した応答受信結果が“未”(情報収集応答を未受信)の場合(ステップS11:No)、ステップS8へ遷移してステップS8およびこれに続く処理を繰り返す。また、上記ステップS9において、しきい値<Mと判断した場合(ステップS9:Yes)、不明状態と判断し、その旨を示す表示を行うよう表示部60を制御し(ステップS13)、ステップS6へ遷移する。例えば、無線通信装置13に対応する受信ミス検出カウンタ値Mがしきい値(状態判定用しきい値)を超えた場合、表示部60は、図10に示したような表示(無線通信装置12と13の間の無線リンク12aを消した状態の表示)を行う。
このように、本実施の形態の無線監視装置においては、同じ無線通信装置からの情報収集応答を連続して失敗した回数がしきい値を超えたか否かに応じて異なる表示、具体的には、しきい値以下の場合には、一時的な障害(軽度の障害)と判断してその旨を示す表示を行い、しきい値を超えた場合には、不明状態(長時間にわたって通信ができなくなる重度の障害)と判断し、その旨を示す表示を行う。これにより、一時的な誤りや伝搬遅延により通信状態が悪化した場合でも、正確なトポロジー表示を行うことが可能となる。また、継続した誤りや伝搬遅延により通信状態が悪化した場合でも、正確なトポロジー表示を行うことが可能となる。
なお、本実施の形態では、無線監視装置10が、情報収集応答31から34の受信結果に基づいて障害発生の有無を判定することとしたが、無線通信装置11から14において障害発生を検知し、情報収集応答に含ませる装置情報110やリンク情報120に“障害状態”を付加して無線監視装置10へ送信することも可能である。この場合も前記と同様に障害マーク15や16を無線リンク12aや無線通信装置13に付けることが可能である。
実施の形態5.
本実施の形態では、実施の形態4のトポロジー生成部57が実行する動作とは異なる動作について説明する。なお、無線通信システムの構成は、実施の形態1と同様とする(図1参照)。無線監視装置10、無線通信装置11から14の構成も実施の形態1と同様とする(図5,図6参照)。
図12は、実施の形態5のトポロジー生成部57の動作例を示すフローチャートであり、表示タイマー61が満了した場合に実行する動作を示している。なお、実施の形態4で説明した処理と同じ処理には同一のステップ番号を付している(図11参照)。図12に示したフローチャートは、図11に示したフローチャートのステップS5とS6の間にステップS21からS24を挿入するとともに、ステップS10からS13をステップS25からS28に置き換えたものである。本実施の形態では、実施の形態4とは異なる部分について説明を行う。ただし、ステップS4において、情報収集応答を受信していないと判断した場合(ステップS4:No)、遷移先はステップS6となる。
本実施の形態のトポロジー生成部57はステップS5において受信ミス検出カウンタをリセットすると、次に、情報蓄積部56から隣接リンク識別情報のリストを取得する(ステップS21)。このステップS21で取得する隣接リンク識別情報のリストは、ステップS3またはステップS7で取得した情報に対応する隣接リンク識別情報のリストである。例えば、ステップS3で無線通信装置11の応答受信結果を取得し、この応答受信結果が“受信”の場合、無線通信装置11の隣接リンク識別情報、具体的には、無線リンク11aおよび11bの識別情報を取得する。次に、リストの先頭の隣接リンク識別情報に対応する無線通信装置から情報収集応答を受信済みか否かを確認する(ステップS22)。この確認は、ステップS2で取得したリスト(応答受信結果のリスト)を確認することにより可能である。情報収集応答を受信済みの場合(ステップS22:Yes)、対応する接続線(リストの先頭の隣接リンク識別情報に対応する無線リンク)を表示部60へ表示する(ステップS23)。例えば、ステップS3で無線通信装置11の応答受信結果を取得し、かつステップS22において、無線通信装置12から情報収集応答を受信済みと判断した場合、無線リンク11aを表示する。ステップS7で無線通信装置12の応答受信結果を取得し、かつステップS22において、無線通信装置13から情報収集応答を受信済みと判断した場合、無線リンク12aを表示する。
次に、ステップS21で取得したリストに次(最初の繰り返し処理であれば先頭から2番目)の隣接リンク識別情報が存在するか否かを確認し(ステップS24)、存在する場合(ステップS24:Yes)、ステップS22およびS23を再度実行する。一方、次の隣接リンク識別情報が存在しない場合(ステップS24:No)、ステップS6を実行する。
これに対して、ステップS22での判定が「No」、すなわち、情報収集応答を受信していないと判断した場合には、ステップS8へ遷移する。そして、ステップS8の次に実行するステップS9での判定が「No」の場合、すなわち、M≦しきい値の場合、ステップS4で情報収集応答を受信済みか否かを確認した無線通信装置(第1の無線通信装置とする)と、ステップS22で情報収集応答を受信済みか否かを確認した無線通信装置(第2の無線通信装置とする)とについて、周期N−1−Mの情報収集周期における応答受信結果を情報蓄積部56から取得する(ステップS25)。そして、取得した応答受信結果を確認し、第1の無線通信装置および第2の無線通信装置の双方から情報収集応答を受信済みの場合(ステップS26:Yes)、第1の無線通信装置と第2の無線通信装置の間の無線リンク(接続線)に障害マークを表示し(ステップS27)、ステップS24へ遷移する。例えば、第1の無線通信装置が無線通信装置12、第2の無線通信装置が無線通信装置13の場合、図9に示したように、無線リンク12aの上に障害マーク15を表示する。
第1の無線通信装置および第2の無線通信装置の少なくとも一方から情報収集応答を受信していない場合(ステップS26:No)、ステップS8へ遷移してステップS8およびこれに続く処理を繰り返す。
また、上記ステップS9において、しきい値<Mと判断した場合(ステップS9:Yes)、不明状態と判断し、その旨を示す表示を行うよう表示部60を制御し(ステップS28)、ステップS24へ遷移する。例えば、無線通信装置12および13を対象としてステップS22、S8およびS9を実行し、その結果、ステップS9における判定が「Yes」となった場合、表示部60は、図10に示したような表示(無線通信装置12と13の間の無線リンク12aを消した状態の表示)を行う。
本実施の形態の無線監視装置における制御を適用した場合でも実施の形態4と同様の効果を得ることができる。すなわち、一時的な誤りや伝搬遅延により通信状態が悪化した場合でも、正確なトポロジー表示を行うことが可能となる。また、継続した誤りや伝搬遅延により通信状態が悪化した場合でも、正確なトポロジー表示を行うことが可能となる。
実施の形態6.
本実施の形態では通信状態の表示方法について説明する。なお、無線通信システムの構成は、実施の形態1と同様とする(図1参照)。無線監視装置10、無線通信装置11から14の構成も実施の形態1と同様とする(図5,図6参照)。
図1はトポロジー全体の表示を行うものであるが、通信状態を表示するためには視認性が悪くなる可能性がある。そのため、本実施の形態の無線監視装置10では、特定の2つの無線通信装置を指定してその間の通信状態を表示するようにする。通信状態を表示する無線通信装置の数は、無線監視装置10の表示部60の大きさや解像度に依存して決められるものとする。
図13は、図1において無線通信装置11と無線通信装置13を指定した後の通信状態表示画面の一例を示す図である。図13に示した例では、無線通信装置11と無線通信装置13の間に無線通信装置12もあるため、これも表示している。従来の技術では、電波強度80のように無線通信装置間の無線品質のみを表示していたが、これだけでは実際に通信できる状態かどうか明確ではなかったため、本実施の形態の無線監視装置10は、スループット81や誤り率82を表示する。スループット81は方向性があるため、各方向に対して線の太さでスループットの大小を表示する。誤り率82は方向性があるため、各方向に対して、例えば、顔の表情で誤り率の大小を表示する。図13では線の太さや顔の表情で状態を表現するようにしたが、スループットや誤り率の大小を表示できるものであれば、他の手段を用いても良い。また、線の太さや顔の表情の変化は、それぞれスループットや誤り率の値によって変更できるようにしておくことによって、実際に使用する無線システムの環境やユーザの要求に対応することができる。
図13のような電波強度80、スループット81、誤り率82の通信状態は、実施の形態3で説明したように、情報収集応答31から34に付与されたリンク情報120から得られている。従って、最新の電波強度80、スループット81、誤り率82の値を表示したり、過去の電波強度80、スループット81、誤り率82のグラフを表示したりすることも可能である。
図14は、電波強度80、スループット81、誤り率82の通信状態をトポロジー表示画面で表示する一例を示す図である。通信状態をより簡易な表示で示すことにより、通信状態表示画面がなくてもある程度の情報をユーザに示すことが可能となる。例えば、誤り率が非常に悪くなった状態をトポロジー表示画面に注意マーク17を表示して通知する。注意マーク17で示されるのは、電波強度やスループットでも良く、ユーザの要求でどの通信状態を示すか決めることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、スループットと誤り率を表示するようにしたので、通信可否の状態を視認性よく表示することが可能となる。
以上のように、本発明にかかるネットワーク監視装置は、複数の無線通信装置により形成された無線通信ネットワークのトポロジーを特定し、利用者に通知するネットワーク監視装置に適している。
10 無線監視装置、11から14 無線通信装置、10aから12a、11b 無線リンク、15,16 障害マーク、17 注意マーク、21から24 情報収集要求、31から34 情報収集応答、51 無線伝送部、52,54 情報収集部、53 情報収集タイマー、55 トポロジー管理部、56 情報蓄積部、57 トポロジー生成部、58 通信状態生成部、60 表示部、61 表示タイマー、62 グラフ生成部、70 装置情報蓄積部、71 隣接リンク情報蓄積部、80 電界強度、81 スループット、82 誤り率、100 パケットヘッダ、110 装置情報、112 隣接リンク数、114 隣接リンク識別情報、120 リンク情報、150 情報収集周期、151 収集対象、152 受信状態、153 表示更新周期、154 表示対象。

Claims (7)

  1. 無線通信ネットワークを形成している無線通信装置を監視してトポロジーを表示するネットワーク監視装置であって、
    前記無線通信ネットワークを形成している無線通信装置の各々に対して、無線通信ネットワークのルートに該当するか否かを示す情報である第1情報および他の無線通信装置との接続状態に関する情報である第2情報の送信を要求する情報収集手段と、
    前記無線通信ネットワークを形成している無線通信装置の各々から受信した前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記無線通信ネットワークのトポロジーを特定するトポロジー特定手段と、
    前記トポロジー特定手段により特定されたトポロジーを表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とするネットワーク監視装置。
  2. 前記情報収集手段が前記無線通信装置の各々に対して前記要求を行うタイミングである情報要求タイミングを決定する情報収集タイマーと、
    前記表示手段が前記表示を更新するタイミングである表示更新タイミングを決定する表示タイマーと、
    を備え、
    前記表示手段が前記表示を更新するタイミングとなった場合、前記トポロジー特定手段は、前記情報収集タイマーが決定した最新のタイミングの一つ前のタイミングにおいて受信した前記第1情報および前記第2情報に基づいてトポロジーを特定することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク監視装置。
  3. 前記第2情報に基づいて、隣接している無線通信装置の間の無線リンクにおける通信状態を特定する通信状態特定手段、
    を備え、
    前記表示手段が前記表示を更新するタイミングとなった場合、前記通信状態特定手段は、前記情報収集タイマーが決定した最新のタイミングの一つ前のタイミングにおいて受信した前記第2情報と、二つ前のタイミングにおいて受信した前記第2情報とに基づいて前記通信状態を特定することを特徴とする請求項2に記載のネットワーク監視装置。
  4. 前記トポロジー特定手段は、特定の無線通信装置から前記第1情報および前記第2情報を連続して受信できなかった回数がしきい値以下の場合、前記特定の無線通信装置で障害が発生していると判断して障害発生を示すマークを前記表示部へ表示させることを特徴とする請求項1、2または3に記載のネットワーク監視装置。
  5. 前記トポロジー特定手段は、特定の無線通信装置から前記第1情報および前記第2情報を連続して受信できなかった回数がしきい値を超えた場合、前記特定の無線通信装置である第1の無線通信装置と、当該第1の無線通信装置に隣接しかつ当該第1の無線通信装置から送信された前記第1情報および前記第2情報を中継する無線通信装置である第2の無線通信装置との接続を示す接続線の表示を消去することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のネットワーク監視装置。
  6. 前記表示手段は、前記トポロジーとともに無線通信装置間の通信状態を表示することを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のネットワーク監視装置。
  7. 無線通信ネットワークを形成している無線通信装置を監視してトポロジーを表示するネットワーク監視装置におけるネットワーク監視方法であって、
    前記無線通信ネットワークを形成している無線通信装置の各々に対して、無線通信ネットワークのルートに該当するか否かを示す情報である第1情報および他の無線通信装置との接続状態に関する情報である第2情報の送信を要求する情報要求ステップと、
    前記無線通信ネットワークを形成している無線通信装置の各々から前記第1情報および前記第2情報を受信する情報受信ステップと、
    前記無線通信ネットワークを形成している無線通信装置の各々から受信した前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記無線通信ネットワークのトポロジーを特定するトポロジー特定ステップと、
    前記トポロジー特定ステップで特定したトポロジーを表示部へ表示する表示ステップと、
    を含むことを特徴とするネットワーク監視方法。
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