JP2003283472A - データ転送制御方法 - Google Patents

データ転送制御方法

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JP2003283472A
JP2003283472A JP2002082256A JP2002082256A JP2003283472A JP 2003283472 A JP2003283472 A JP 2003283472A JP 2002082256 A JP2002082256 A JP 2002082256A JP 2002082256 A JP2002082256 A JP 2002082256A JP 2003283472 A JP2003283472 A JP 2003283472A
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JP2002082256A
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Sadao Yanase
禎男 柳瀬
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Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データの再送時間を適切な値とするデータ転
送制御方法を提供する。 【解決手段】 送信側11が受信側12に対してデータ
を送信し、受信側が当該データを受信したことを通知す
るための応答データを送信側に対して送信するに際し
て、送信側が受信側に対してデータを送信してからの時
間を計時して、所定の再送時間(再送タイマ値)以内に
応答データを無受信であったことに応じて受信側に対し
て同一のデータを再び送信するシステムにおいて、送信
側と受信側との通信で用いられる通信フォーマットにデ
ータの再送に係るものであるか否かを識別することが可
能な再送識別子を設け、送信側が受信側に対してデータ
を送信してから当該受信側から当該データに対する応答
データを受信するまでの時間(応答時間)に基づいて再
送時間を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、送信側が受信側に
対してデータを送信してから所定の再送時間以内に受信
側から応答データを無受信であった場合に受信側に対し
て同一のデータを再び送信するシステムで用いられるデ
ータ転送制御方法に関し、特に、再送時間を適切な値と
するデータ転送制御方法に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば所定の単位毎のデータをパケット
化して通信するデータ通信方式であるパケット通信方式
では、1つの回線(通信回線)を複数の端末で共有する
ことができるため、回線の利用効率が非常に高い。しか
しながら、パケット通信方式では、回線を利用する端末
が増えるとスループットが低下するという欠点がある。 【0003】また、多くの通信プロトコルでは、通信回
線でエラーが発生した場合の回復手段として再送制御が
行われている。再送制御の一例では、送信側が受信側に
対してデータを送信し、受信側が当該データを受信した
ことを通知するための応答データを送信側に対して送信
することとし、そして、送信側が受信側に対してデータ
を送信してからの時間を計時して、所定の再送タイマ値
に相当する時間(再送時間)以内に応答データを無受信
であったことに応じて受信側に対して同一のデータを再
び送信(再送)する。つまり、この再送制御では、送信
側が受信側に対して送信したデータに対する応答データ
を再送時間以内に受信しなかった場合に、当該データが
正常に通信されなかったとして、当該データの再送を行
う。 【0004】ここで、例えば、特許第3112006号
に記載の「データ転送制御方法およびその装置」や、特
開平11−234339号公報に記載の「通信ネットワ
ークを介するパケット配信装置及び方法」や、特開平1
0−210530号公報に記載の「無線パケットアクセ
ス方法」では、パケット或いはセルを用いた通信や再送
について記載されている。なお、後述する本発明と比較
すると、例えばデータを送信処理してから次に送信(再
送)処理するまでの時間(再送時間)をどのようにして
適切な値に設定するかという方法については記載されて
おらず、本発明とは相違する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
再送制御では、通信状況などによって、上記した再送タ
イマ値に相当する時間(再送時間)が適切ではなくなっ
てしまう場合が生じるといった不具合があった。そし
て、例えば再送タイマ値が小さすぎる(つまり、再送時
間が短すぎる)場合には、通信を行う端末が増えること
によるスループットの低下により再送が頻発して更なる
スループットの悪化の原因となってしまう。また、再送
タイマ値が大きすぎる(つまり、再送時間が長すぎる)
場合には、回線エラーにより信号が壊れたときにおける
信号の回復手順の起動が遅くなってしまう。特に、パケ
ット通信方式では、回線のトラフィックによるスループ
ットの変動が大きく、適切な再送タイマ値(つまり、適
切な再送時間)を設定することが困難であるといった問
題があった。 【0006】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、例えば通信状況などが変動す
るような場合においても、再送時間を適切な値とするこ
とができるデータ転送制御方法を提供することを目的と
する。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るデータ転送制御方法では、送信側が受
信側に対してデータを送信し、受信側が当該データを受
信したことを通知するための応答データを送信側に対し
て送信するに際して、送信側が受信側に対してデータを
送信してからの時間を計時して、所定の再送時間以内に
応答データを無受信であったこと(つまり、応答データ
を受信しなかったこと)に応じて受信側に対して同一の
データを再び送信(つまり、再送)するシステムで用い
られ、次のようにして、当該再送時間を制御する。すな
わち、送信側と受信側との通信で用いられる通信フォー
マットにデータの再送に係るものであるか否かを識別す
ることが可能な再送識別子を設け、送信側が受信側に対
してデータを送信してから当該受信側から当該データに
対する応答データを受信するまでの時間(応答時間)に
基づいて前記再送時間を変更する。 【0008】従って、送信側が受信側に対してデータを
送信してから当該受信側から当該データに対する応答デ
ータを受信するまでの応答時間に基づいて再送時間が変
更されるため、当該応答時間が例えば通信状況などの変
動により変化したような場合においても、再送時間を適
切な値とすることができ、効率的な再送制御を行うこと
ができる。また、再送識別子によりデータの再送に係る
ものであるか否かが識別可能であるため、例えば送信側
が1度送信したデータを2回目などに送信(つまり、再
送)するような場合に、当該送信側は受信側から受信す
る応答データが1回目の送信に係るものであるか或いは
再送に係るものであるかを再送識別子により判定するこ
とができ、1回目の送信データに対する応答データと再
送データに対する応答データとを混同してしまうことを
防止することができる。 【0009】ここで、送信側や受信側としては、それぞ
れ、例えば送信機能や受信機能を有した種々な通信装置
が用いられてもよい。また、通信されるデータとして
は、種々なデータが用いられてもよい。また、応答デー
タとしては、種々なデータが用いられてもよい。また、
送信側が受信側に対してデータを送信してからの時間を
計時する開始時点(再送時間を監視するための計時の開
始時点)としては、特に限定はなく、例えば再送制御が
実用上で有効に行われれば、データの送信時を開始時点
とするなどのように種々な開始時点が用いられてもよ
い。 【0010】また、再送時間の初期値としては、種々な
値が用いられてもよい。また、送信側が受信側に対して
送信したデータに対する応答データを当該受信側から所
定の再送時間以内に受信しなかった場合に当該データ
(つまり、同一のデータ)を再び送信する処理は、例え
ば同一のデータについて2回以上行われてもよく、つま
り、例えば再送したデータを更に再送することが行われ
てもよい。 【0011】また、送信側と受信側との通信で用いられ
る通信フォーマットとしては、種々なフォーマットが用
いられてもよい。また、再送識別子としては、種々な情
報が用いられてもよく、例えばデータの再送に係るもの
であるか否かを識別する情報ばかりでなく、例えば再送
の回数を示す情報などのように他の情報を含むものが用
いられてもよい。また、再送識別子は、例えば送信側か
ら受信側に対して送信されるデータや、受信側から送信
側に対して送信される応答データに付加などされる。 【0012】また、送信側が受信側に対してデータを送
信してから当該受信側から当該データに対する応答デー
タを受信するまでの時間を計時する開始時点や終了時点
(応答時間を検出するための計時の開始時点や終了時
点)としては、特に限定はなく、例えば再送制御が実用
上で有効に行われれば、データの送信時を開始時点とす
るなどのように種々な開始時点が用いられてもよく、ま
た、応答データの受信時を終了時点とするなどのように
種々な終了時点が用いられてもよい。なお、当該計時の
開始時点として、例えば上記した再送時間を監視するた
めの計時の開始時点と同一の時点を用いるのが好まし
い。 【0013】また、送信側が受信側に対してデータを送
信してから当該受信側から当該データに対する応答デー
タを受信するまでの時間(応答時間)は、通信状況など
が同様であれば同様な時間となることが期待されるた
め、本発明では、このような応答時間に基づいて再送時
間を変更する。この場合に、変更される再送時間として
は、種々な時間が用いられてもよく、例えば応答時間と
比べて多少長い時間を再送時間として設定するように再
送時間を変更するのが好ましい。また、例えば通信状況
などが変化して応答時間が変化したような場合には、そ
れに合わせて、再送時間が適切な値へ変更されるのが好
ましい。 【0014】また、送信側と受信側との通信としては、
例えば送信側と受信側との間で直接的に行われてもよ
く、或いは、送信側と受信側との間に通信の中継を行う
装置(中継装置)が存在するような構成が用いられても
よい。中継装置が存在する構成では、例えば、送信側か
ら受信側に対して送信されるデータを中継装置が受信し
て当該受信したデータを受信側に対して送信し、受信側
から送信側に対して送信される応答データを中継装置が
受信して当該受信した応答データを送信側に対して送信
するような態様により、中継装置が送信側と受信側との
間の通信を中継する。 【0015】また、以下で、本発明に係るデータ転送制
御方法の他の態様例を示す。本発明に係るデータ転送制
御方法では、一態様例として、再送識別子は、同一のデ
ータを送信する回数の情報を含む。この態様では、例え
ば同一のデータについて複数回の再送が行われる場合に
おいても、受信側では送信側から受信したデータに付加
などされた再送識別子に基づいて何回目に送信されたデ
ータであるかを識別することができ、また、送信側では
受信側から受信した応答データに付加などされた再送識
別子に基づいて何回目に送信したデータに対する応答デ
ータであるかを識別することができる。 【0016】具体的には、本発明に係るデータ転送制御
方法では、一態様例として、送信側は、受信側に対して
送信するデータに付加などした再送識別子と当該受信側
から受信した応答データに付加などされた再送識別子と
が一致した場合に当該応答データが当該データに対する
ものであると判定する。この場合には、受信側では、送
信側から受信したデータに付加などされた再送識別子と
一致する再送識別子を当該データに対する応答データに
付加などして送信側に対して送信する。なお、再送識別
子が一致する態様としては、例えば再送識別子が同一で
ある態様や、或いは、再送識別子が同一ではないが一意
的に対応する態様などを用いることができる。 【0017】また、本発明に係るデータ転送制御方法で
は、一態様例として、送信側は、受信側に対してデータ
を送信してから当該受信側から当該データに対する応答
データを受信するまでの時間に所定の時間を加算して得
られる時間へ再送時間を変更する。ここで、当該加算さ
れる所定の時間としては、種々な値が用いられてもよ
く、例えば変更される再送時間が適切な値となるように
設定される。 【0018】また、本発明に係るデータ転送制御方法で
は、一態様例として、送信側は、受信側に対してデータ
を送信してから当該受信側から当該データに対する応答
データを受信するまでの時間に所定の値を乗算して得ら
れる時間へ再送時間を変更する。ここで、当該乗算され
る所定の値としては、種々な値が用いられてもよく、例
えば変更される再送時間が適切な値となるように設定さ
れる。 【0019】また、本発明に係るデータ転送制御方法で
は、一態様例として、送信側が受信側に対して送信する
データに付加などした再送識別子と当該受信側から受信
した応答データに付加などされた再送識別子とが一致し
た場合に当該応答データが当該データに対するものであ
ると判定することにより、送信側が受信側に対してデー
タを送信してから当該受信側から当該データに対する応
答データを受信するまでの時間(応答時間)を検出す
る。このような態様では、例えば通信状況などが変動す
るような場合においても、応答時間を正確に検出するこ
とが可能であり、正確な応答時間に基づいて再送時間を
変更することが可能である。 【0020】また、本発明に係るデータ転送制御方法で
は、特に好ましい適用例として、送信側と受信側とは、
パケット通信を行う。つまり、送信側と受信側とは、デ
ータをパケット化して通信する。一般に、パケット通信
方式では、回線のトラフィックによるスループットの変
動が大きいため、本発明が特に有効となる。 【0021】 【発明の実施の形態】本発明に係る一実施例を図面を参
照して説明する。本例では、本発明に係るデータ転送制
御方法を適用した再送時間の制御方式を用いたデータ通
信の手順の一例を示す。図1には、本例の再送時間制御
方式において用いられる通信フォーマットの一例を示し
てある。本例の通信フォーマットによる通信単位の信号
(本例では、1つのパケット信号)は、メッセージを識
別するための情報やエラー検出などを行うための情報を
有するヘッダ情報1と、当該信号が再送によるものかど
うかを示す再送識別子2と、送信(転送)されるデータ
3とから構成される。再送識別子2としては、例えばメ
ッセージを特定することができるようにユニークな値が
用いられてもよく、或いは、例えばヘッダ情報1にメッ
セージを識別する番号を含むような場合には、再送に係
るものであるかそうではないかを示す1ビットの情報が
用いられてもよい。なお、ヘッダ情報1は特に設けられ
なくとも構わない。 【0022】本例の通信システムでは、パケット通信方
式を採用しており、上記のような通信フォーマットを用
いて、送信側の通信装置から受信側の通信装置に対して
データを無線により送信し、受信側の通信装置が当該デ
ータを無線により受信した場合には当該受信したことを
通知するための応答データを送信側の通信装置に対して
無線により送信する。そして、これに際して、送信側の
通信装置は、受信側の通信装置に対してデータを送信し
てからの時間を計時して、所定の再送時間以内に応答デ
ータを無受信であった場合には、当該無受信であったこ
とに応じて受信側の通信装置に対して同一のデータを再
び送信する。また、本例の通信システムでは、送信側の
通信装置と受信側の通信装置との間に中継局装置が設け
られており、当該中継局装置が送信側の通信装置と受信
側の通信装置との間で行われる通信を中継する。 【0023】送信側の通信装置では、データの送信時間
などの情報を格納するテーブル(送信時間情報テーブ
ル)や、再送タイマ値をメモリ上に保持している。ここ
で、本例では、再送タイマ値に相当する時間が再送時間
として用いられ、再送タイマ値(再送時間)の初期値と
しては例えば適切な値を格納しておく。 【0024】図2には、送信時間情報テーブルの一例を
示してある。本例の送信時間情報テーブルには、送信し
たデータのシーケンス番号と、再送識別子と、送信時間
とが対応付けられて格納される。例えば“1”や“2”
などのシーケンス番号はヘッダ情報1に含まれ、同一の
データを2回以上送信する場合には同一のシーケンス番
号が用いられる。また、“1”や“2”などの再送識別
子は同一のデータを送信する回数を示しており、例えば
再送識別子“1”は1回目の送信を示し、再送識別子
“2”は2回目の送信(1回目の再送)を示す。また、
送信時間は、例えば“10:10:20.21”(10
時10分20.21秒)などのように、データを送信し
た時刻を示す。 【0025】本例の通信手順や再送時間の制御方法の具
体例を示す。送信側の通信装置は、データを送信する際
には、データに再送識別子とヘッダ情報を付加し、メモ
リ上の送信時間情報テーブルに再送識別子と送信時間と
必要な場合にはヘッダ情報に含まれるメッセージ番号
(シーケンス番号)を送信時間情報として格納して、デ
ータを送信し、メモリ上の再送タイマ値を設定したタイ
マ(再送タイマ)を起動する。再送タイマは時間を計時
し、再送タイマ値に相当する時間(再送時間)を計時し
たときにタイムアウトとなる。 【0026】受信側の通信装置は、送信側の通信装置か
ら送信された再送識別子を含むデータ信号を受信した場
合には、受信したデータ信号に含まれる再送識別子と同
一の再送識別子を有する応答データの信号を送信側の通
信装置に対して送信(返信)する。 【0027】送信側の通信装置は、例えば受信側の通信
装置に対して送信したデータ信号に対する応答データ信
号を当該受信側の通信装置から受信する前に再送タイマ
がタイムアウトした場合には、再送識別子を更新して、
送信時間や必要な場合にはヘッダ情報に含まれるメッセ
ージ番号(シーケンス番号)をメモリ上のテーブルに格
納して、データを送信し、再送タイマをメモリ上の再送
タイマ値に設定して起動する。 【0028】また、送信側の通信装置は、例えば受信側
の通信装置から応答データ信号を受信した場合には、当
該応答データ信号に含まれる再送識別子と必要な場合に
はヘッダ情報に含まれるメッセージ番号(シーケンス番
号)を用いて送信時間情報テーブルを検索し、当該再送
識別子などと一致する信号の送信時間を取得する。ここ
で、当該再送識別子などと一致する信号は当該応答デー
タ信号に対応する送信データ信号に相当する。次に、送
信側の通信装置は、当該応答データ信号を受信した時間
(時刻)と当該検索した送信時間との差分を取ることに
より、当該差分に相当する時間を正確な応答時間として
算出する。そして、送信側の通信装置は、例えば当該算
出した応答時間に適当な時間を加算して得られる時間に
相当するタイマ値や或いは例えば当該算出した応答時間
に適当な値を乗算して得られる時間に相当するタイマ値
を再送タイマ値としてメモリ上に格納する。これによ
り、送信側の通信装置では、現在のトラフィック状況に
応じた適切な再送タイマ値を設定することができる。 【0029】図3には、正常な通信が行われる場合にお
ける通信の様子の一例を示してある。すなわち、まず、
送信側の通信装置11は、ヘッダ情報と再送識別子に再
送ではないことが識別されるような適切な値を設定して
データを送信し、再送タイマによる計時を開始する。送
信側の通信装置11からのデータ信号を受信した受信側
の通信装置(相手側の端末)12は、受信したデータ信
号に含まれるのと同一の再送識別子を有する応答データ
信号を送信側の通信装置11に対して返信する。 【0030】受信側の通信装置12からの応答データ信
号は送信側の通信装置11の再送タイマがタイムアップ
する前に当該送信側の通信装置11により受信され、当
該応答データ信号を受信した当該送信側の通信装置11
は、当該応答データ信号の受信時間(受信時刻)や送信
時間情報テーブルの内容に基づいて応答時間を算出し、
算出した応答時間に基づいて再送タイマ値を更新する。
なお、送信側の通信装置11と受信側の通信装置12と
の間で行われるデータ信号や応答データ信号の通信は、
中継局装置により中継される。 【0031】図4には、例えばトラフィックの増加によ
りスループットが低下して、受信側の通信装置12から
送信側の通信装置11への応答が遅れた場合における通
信の様子の一例を示してある。すなわち、送信側の通信
装置11から送信されたデータ信号は、例えば回線のト
ラフィックの増加により受信側の通信装置12への到着
が遅れ、これにより、送信側の通信装置11が受信側の
通信装置12からの応答データ信号を受信する前に送信
側の通信装置11の再送タイマがタイムアウトする。 【0032】送信側の通信装置11は、再送タイマがタ
イムアウトした時点で、再送識別子に再送であることが
識別されるような適切な値を設定して、受信側の通信装
置12からの応答が無いデータと同一のデータを再び送
信(再送)する。その後、送信側の通信装置11は、受
信側の通信装置12からの応答データ信号を受信した時
点で、当該応答データ信号に含まれる再送識別子に基づ
いて当該応答データ信号が再送の前に送信した(最初に
送信した)データ信号に対する応答であると判断し、最
初の送信に係る送信時間に基づいて応答時間を算出し、
算出した応答時間に基づいて再送タイマ値を更新する。
なお、送信側の通信装置11と受信側の通信装置12と
の間で行われるデータ信号や応答データ信号の通信は、
中継局装置により中継される。 【0033】図5には、回線上でデータ信号にエラーが
発生した場合における通信の様子の一例を示してある。
すなわち、まず、送信側の通信装置11は、ヘッダ情報
と再送識別子に適切な値を設定してデータ信号を受信側
の通信装置12に対して送信し、再送タイマによる計時
を開始する。ここで、例えば回線でエラーが発生したた
めに当該データ信号が受信側の通信装置12へ到着しな
かった場合には、送信側の通信装置11の再送タイマが
タイムアウトする。 【0034】すると、送信側の通信装置11は、再送タ
イマがタイムアウトした時点で、再送識別子を更新し
て、送信時間情報テーブルに送信時間などを格納して、
データを再送する。受信側の通信装置12は、データ信
号を受信した場合には、受信したデータ信号に含まれる
のと同一の再送識別子を有する応答データ信号を送信側
の通信装置11に対して返信する。再送したデータ信号
に対する応答データ信号を受信した送信側の通信装置1
1は、受信した応答データ信号に含まれる再送識別子に
基づいて当該応答データ信号が再送したデータ信号に対
する応答であると判断し、当該再送したデータ信号の送
信時間に基づいて応答時間を算出し、算出した応答時間
に基づいて再送タイマ値を更新する。なお、送信側の通
信装置11と受信側の通信装置12との間で行われるデ
ータ信号や応答データ信号の通信は、中継局装置により
中継される。 【0035】以上のように、本例のデータ通信方式で
は、通信に用いるデータフォーマット上に再送識別子を
設け、当該再送識別子に基づいて正確な応答時間を算出
することが行われ、また、このような正確な応答時間に
基づいて適切な再送タイマ値(適切な再送時間)を決定
して、再送タイマ値(再送時間)を当該適切な値へ変更
することにより、通信状況などに応じて再送時間を制御
することが行われる。 【0036】従って、本例のデータ通信方式では、複数
の端末が回線を共有するパケット通信を行う通信システ
ムにおいて、例えばトラフィックの増減によるスループ
ットの変動に対して、トラフィックの悪化を招かず且つ
迅速にエラー回復手順を実行することができるように再
送タイマ値(再送時間)の制御を行うことができ、効率
的なデータ通信を実現することができる。 【0037】ここで、本発明に係るデータ転送制御方法
の態様や本発明に係る通信システムや通信装置などの構
成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種
々な態様や構成が用いられてもよい。なお、本発明は、
例えば本発明に係る処理を実行する方法や、このような
方法を実現するためのプログラムなどとして提供するこ
とも可能である。また、本発明の適用分野としては、必
ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な
分野に適用することが可能なものである。具体的には、
本発明は、例えば有線通信に適用されてもよく無線通信
に適用されてもよく、また、例えば基地局装置や移動局
装置や中継局装置などから構成される移動通信システム
などのように種々な通信システムに適用されてもよい。 【0038】また、本発明に係るデータ転送制御方法な
どにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセ
ッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロ
セッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御
プログラムを実行することにより制御される構成が用い
られてもよく、また、例えば当該処理を実行するための
各機能手段が独立したハードウエア回路として構成され
てもよい。また、本発明は上記の制御プログラムを格納
したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact
Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な
記録媒体や当該プログラム(自体)として把握すること
もでき、当該制御プログラムを記録媒体からコンピュー
タに入力してプロセッサに実行させることにより、本発
明に係る処理を遂行させることができる。 【0039】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るデー
タ転送制御方法によると、送信側が受信側に対してデー
タを送信し、受信側が当該データを受信したことを通知
するための応答データを送信側に対して送信するに際し
て、送信側が受信側に対してデータを送信してからの時
間を計時して、所定の再送時間以内に応答データを無受
信であったことに応じて受信側に対して同一のデータを
再び送信するシステムにおいて、送信側と受信側との通
信で用いられる通信フォーマットにデータの再送に係る
ものであるか否かを識別することが可能な再送識別子を
設けたため、例えば受信側が送信側から受信するデータ
や送信側が受信側から受信する応答データがデータの再
送に係るものであるか否かを識別することが可能とな
り、また、送信側が受信側に対してデータを送信してか
ら当該受信側から当該データに対する応答データを受信
するまでの応答時間に基づいて再送時間を変更するよう
にしたため、このような応答時間が例えば通信状況など
の変動により変化したような場合においても、再送時間
を適切な値とすることができ、これにより、効率的な再
送制御を行って効率的なデータ通信を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 通信フォーマットの一例を示す図である。 【図2】 送信時間情報テーブルの一例を示す図であ
る。 【図3】 正常時における通信の様子の一例を示す図で
ある。 【図4】 トラフィックの増加によるスループット低下
時における通信の様子の一例を示す図である。 【図5】 エラー発生時における通信の様子の一例を示
す図である。 【符号の説明】 1・・ヘッダ情報、 2・・再送識別子、 3・・デー
タ、11・・送信側の通信装置、 12・・受信側の通
信装置、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B089 GB02 JA32 JA33 JB24 KA12 KC29 MC06 ME08 5K014 AA01 DA02 FA05 FA15 5K034 AA03 DD01 EE11 FF02 HH01 HH02 HH09 HH11 HH65 MM01 NN26

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 送信側が受信側に対してデータを送信
    し、受信側が当該データを受信したことを通知するため
    の応答データを送信側に対して送信するに際して、送信
    側が受信側に対してデータを送信してからの時間を計時
    して、所定の再送時間以内に応答データを無受信であっ
    たことに応じて受信側に対して同一のデータを再び送信
    するシステムで用いられるデータ転送制御方法であっ
    て、 送信側と受信側との通信で用いられる通信フォーマット
    にデータの再送に係るものであるか否かを識別すること
    が可能な再送識別子を設け、 送信側が受信側に対してデータを送信してから当該受信
    側から当該データに対する応答データを受信するまでの
    時間に基づいて再送時間を変更する、 ことを特徴とするデータ転送制御方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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