JP2015172559A - 輪列機構、ムーブメント、及び時計 - Google Patents

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【課題】部品点数を増やすことなく、ムーブメントの厚さも増やすことなく、常時噛み合いを無くして通常運針時におけるモータの負荷を低減した、輪列機構、ムーブメント、及び時計を提供する。【解決手段】時刻表示輪列と、時刻表示輪列を構成する車に時刻修正モードにおいて噛合する最終段となる第1車22とこの第1車22に時刻修正モードにおいて噛合する第2車21とを有する時刻修正輪列と、通常運針モードにおいて、時刻修正輪列の最終段の第1車22を平面方向に退避させ、時刻表示輪列を構成する車26との噛合を解除させる切換機構と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、輪列機構、ムーブメント、及び時計に関する。
一般に時計の切換構造としては、巻真とつづみ車と小鉄車とを有する構造が知られており、このような切換構造として、巻真を電池プラス端子で付勢する巻真首吊構造が知られている。しかし、この巻真首吊構造では、つづみ車と小鉄車とが平面的に常時噛み合う常時噛み合いが一般的であり、運針時にも小鉄車・つづみ車が針合わせ輪列に噛み合っているため、針合わせ輪列を駆動するモータに小鉄車・つづみ車の負荷が加わることでモータの負荷が大きくなっている。
このような巻真首吊構造の常時噛み合い、すなわち運針時における小鉄車・つづみ車と針合わせ輪列との噛み合いを無くした構造として、おしどりとかんぬきとを介してつづみ車を巻真の軸方向に移動させる切換構造が知られている。しかし、この切換構造では、おしどり、かんぬきを必要とするため部品点数が増えるとともに構造が複雑になり、厚さ方向、平面方向のいずれにおいてもレイアウトの自由度が低くなるといった課題がある。
このような背景のもとに特許文献1では、前記の巻真首吊構造において、おしどり、かんぬきを用いることなく、つづみ車と小鉄車との噛み合いを厚さ方向で断面的に外すことにより、常時噛み合いを解消して通常運針時におけるモータの負荷を低減するようにした時計が提案されている。
特開2007−218764号公報
しかしながら、特許文献1の構造では、つづみ車と小鉄車との噛み合いをムーブメントの厚さ方向で断面的に外すため、厚さ方向に移動する車に厚さ方向でのストロークが必要となる。したがって、薄型のムーブメントでは断面的な余裕がないため、前記の構造を採用し難いという課題がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、部品点数を増やすことなく、ムーブメントの厚さも増やすことなく、常時噛み合いを無くして通常運針時におけるモータの負荷を低減した、輪列機構、ムーブメント、及び時計を提供することを目的としている。
本発明の輪列機構は、時刻表示輪列と、前記時刻表示輪列を構成する車に時刻修正モードにおいて噛合する最終段となる第1車と該第1車に時刻修正モードにおいて噛合する第2車とを有する時刻修正輪列と、通常運針モードにおいて、前記時刻修正輪列の最終段の第1車を平面方向に退避させ、前記時刻表示輪列を構成する車との噛合を解除させる切換機構と、を備えることを特徴とする。
この輪列機構によれば、通常運針モードにおいて、切換機構によって時刻修正輪列の最終段の第1車を平面方向に退避させ、時刻表示輪列を構成する車との噛合を解除させるようにしたので、時刻表示輪列を構成する車と時刻修正輪列の第1車との常時噛み合いを無くすことができる。また、おしどり、かんぬきを必要としないため部品点数の増加を抑えることができ、さらに、第1車を平面方向、すなわち厚さ方向と直交する方向に退避させるようにしたので、ムーブメントの厚さの増加を抑えることができる。
また、前記輪列機構においては、前記通常運針モードでの第1位置と前記時刻修正モードでの第2位置の少なくとも2つの軸方向位置の間に移動可能とされた巻真を備え、前記切換機構は、前記第1車を前記第2車と前記時刻表示輪列を構成する車との間に向けて付勢する付勢部材と、前記巻真に設けられて、前記巻真の前記第2位置から前記第1位置への移動に伴って前記第1車を押圧し、前記付勢部材の付勢力に抗して該第1車を平面方向に退避させる押圧部と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、通常運針モードの際に巻真を第2位置から第1位置へ移動させることにより、押圧部によって第1車を平面方向に退避させることができる。また、時刻修正モードの際に押圧部による第1車の押圧を解除することにより、付勢部材によって第1車を第2車と時刻表示輪列を構成する車との間に向けて移動させることができる。
また、前記輪列機構において、前記押圧部は前記巻真の先端部であり、該巻真の先端部は前記第1車の揺動ピンを押圧することを特徴とする。
この構造によれば、新たに部品を増やすことなく、既存の部品のみで切換機構を構成することが可能になる。
また、前記輪列機構において、前記第2車は前記巻真に設けられたつづみ車からなり、前記第1車は前記揺動ピンが地板及び輪列受に形成されたガイド溝間に移動可能に取り付けられた小鉄車からなることを特徴とする。
この構造によれば、時刻修正モードの際に押圧部による小鉄車の押圧を解除することにより、付勢部材によって小鉄車をつづみ車と時刻表示輪列を構成する車との間に向けて移動させ、これらに噛合させることができる。また、新たに部品を増やすことなく、既存の部品のみで切換機構を構成することが可能になる。
また、前記輪列機構において、前記付勢部材は電池プラス端子と日車押さえのいずれか一方もしくは両方からなることを特徴とする。
この構造によれば、新たに部品を増やすことなく、既存の部品のみで切換機構を構成することが可能になる。また、特に付勢部材を電池プラス端子と日車押との両方で構成し、これら電池プラス端子と日車押とで第1車の揺動ピンの両端部を付勢するようにすれば、第1車を偏ることなく設計した方向に安定して付勢することができる。
また、前記輪列機構において、前記付勢部材は前記第1車の前記揺動ピンの中間部を付勢する揺動バネからなることを特徴とする。
この構造によれば、揺動バネによって第1車を偏ることなく設計した方向に安定して付勢することができる。
また、前記輪列機構において、前記通常運針モードでの第1位置と前記時刻修正モードでの第2位置の少なくとも2つの軸方向位置の間に移動可能とされた巻真を備え、前記切換機構は、前記第1車を前記第2車と前記時刻表示輪列を構成する車との間から平面方向に退避させるように付勢する付勢部材と、前記巻真に設けられて、前記巻真の前記第1位置から前記第2位置への移動に伴って前記第1車を押圧し、前記付勢部材の付勢力に抗して該第1車を前記第2車と前記時刻表示輪列を構成する車との間に移動させる押圧部と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、時刻修正モードの際に押圧部によって第1車を押圧することにより、第1車を第2車と時刻表示輪列を構成する車との間に移動させることができる。また、通常運針モードの際に巻真を第2位置から第1位置へ移動させることにより、付勢部材によって第1車を平面方向に退避させることができる。
また、前記輪列機構において、前記第1車は前記付勢部材に連結しており、前記押圧部は前記付勢部材を押圧することで前記第1車を間接的に押圧し、前記第1車を前記第2車と前記時刻表示輪列を構成する車との間に移動させることを特徴とする。
この構造によれば、従来のおしどり、かんぬきを用いる構造に比べて部品点数を少なくすることができる。
また、前記輪列機構において、前記第1車は前記付勢部材に一体に設けられていることを特徴とする。
この構造によれば、第1車の組み付け性を良くすることができる。
本発明のムーブメントは、前記の輪列機構を備えていることを特徴とする。
このムーブメントによれば、前記の輪列機構を備えているので、部品数を増やすことなく、ムーブメントの厚さも増やすことなく、常時噛み合いを無くすことができる。
本発明の時計は、前記ムーブメントを備えることを特徴とする。
この時計によれば、部品数を増やすことなく、ムーブメントの厚さも増やすことなく、常時噛み合いを無くすことができる。
本発明によれば、部品数を増やすことなく、ムーブメントの厚さも増やすことなく、常時噛み合いを無くして通常運針モードにおけるモータの負荷を低減することができる。
本発明に係る時計の外観図である。 本発明に係るムーブメントの第1実施形態の、時刻修正モード(時刻修正時)における切換構造を示す断面図である。 ムーブメントの裏側を示す要部拡大図である。 ムーブメントの表側を示す要部拡大図である。 第1実施形態の、時刻修正モードにおける巻真、時刻修正輪列、時刻表示輪列、付勢部材の各状態を説明するための模式図である。 第1実施形態の、通常運針モードにおける巻真、時刻修正輪列、時刻表示輪列、付勢部材の各状態を説明するための模式図である。 第2実施形態の、時刻修正モードにおける巻真、時刻修正輪列、時刻表示輪列、付勢部材の各状態を説明するための模式図である。 第2実施形態の、通常運針モードにおける巻真、時刻修正輪列、時刻表示輪列、付勢部材の各状態を説明するための模式図である。 第2実施形態の要部断面図である。 第3実施形態の、時刻修正モードにおける巻真、時刻修正輪列、時刻表示輪列、付勢部材の各状態を説明するための模式図である。 第3実施形態の、通常運針モードにおける巻真、時刻修正輪列、時刻表示輪列、付勢部材の各状態を説明するための模式図である。 本発明に係るムーブメントの第3実施形態の、時刻修正モード(時刻修正時)における切換構造を示す断面図である。 第4実施形態の、時刻修正モードにおける巻真、時刻修正輪列、時刻表示輪列、付勢部材の各状態を説明するための模式図である。 第4実施形態の、通常運針モードにおける巻真、時刻修正輪列、時刻表示輪列、付勢部材の各状態を説明するための模式図である。 本発明に係るムーブメントの第4実施形態の、時刻修正モード(時刻修正時)における切換構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態では、時計の一例としてアナログクォーツ式の時計を例に挙げて説明する。
(時計)
一般に、時計の駆動部分を含む機械体を「ムーブメント」と称する。このムーブメントに文字板、針を取り付けて、時計ケースの中に入れて完成品にした状態を時計の「コンプリート」と称する。時計の基板を構成する地板の両側のうち、時計ケースのガラスのある方の側、すなわち文字板のある方の側をムーブメントの「裏側」又は「ガラス側」又は「文字板側」と称する。地板の両側のうち、時計ケースの裏蓋のある方の側、すなわち文字板と反対の側をムーブメントの「表側」又は「裏蓋側」と称する。ムーブメントの「表側」に組み込まれる輪列を「表輪列」と称し、ムーブメントの「裏側」に組み込まれる輪列を「裏輪列」と称する。
図1は本実施形態に係る時計1の外観図である。
図1に示すように、本実施形態の時計1のコンプリートは、図示しないケース裏蓋、及びガラス2からなる時計ケース3内に、ムーブメント10と、時刻等に関する情報を示す目盛り等を有する文字板11と、時刻を示す時針12、分を示す分針13及び秒を示す秒針14を含む指針と、を備えている。文字板11には、日付を表す数字を明示させる日窓11aが開口している。これによって時計1は、時刻に加え、日付を視認することが可能になっている。
また、時計ケース3の側面のうち、3時に位置する部分(図1の右側)にはりゅうず15が設けられている。りゅうず15は、時計ケース3の外側からムーブメント10を操作するためのもので、時計ケース3内に挿通された巻真16と一体化されている。巻真16は、時計ケース3対して軸心周りに回転可能に設けられている。また、巻真16のうち、りゅうず15側とは反対側の端部に、ムーブメント10が連係されており、りゅうず15を回転させることにより、時刻や日付の表示を修正できるようになっている。すなわち、時計1は、通常運針モード(通常運針時)と時刻を修正する時刻修正モードとを、りゅうず15を操作することによって巻真16を介して切り換えることができるようになっている。
(ムーブメント)
本実施形態のムーブメント10は、モータ、香箱などの動力源により、複数の輪列を介して動かされるように構成されている。また、指針が取り付けられて時刻を表示する時刻表示車と、該時刻表示車と噛合する日の裏車と、を有する時刻表示輪列を備えている。
[第1実施形態]
図2は、本発明に係るムーブメント10の第1実施形態の、時刻修正モード(時刻修正時)における切換構造を示す断面図である。
図2に示すムーブメント10では、通常運針モード(通常運針時)での第1位置と時刻修正モードでの第2位置の、少なくとも2つの軸方向位置に位置決めされ、保持されるようにして、巻真16が地板20上に設けられている。巻真16には、その先端側の角部(図示せず)に、つづみ車(第2車)21が係合してここに固定されている。つづみ車21より時計1の中心側には、小鉄車22が配置されている。本実施形態では、これらつづみ車21と小鉄車22とにより、本発明に係る時刻修正輪列が構成されている。また、小鉄車22が、時刻修正輪列における最終段となる第1車となっている。
小鉄車22は、揺動ピン22aを回転軸とするもので、この揺動ピン22aが地板20に形成されたガイド孔と輪列受23に形成されたガイド孔との間に取り付けられたことにより、これら地板20と輪列受23との間にて移動可能に配置されている。すなわち、ムーブメント10の裏側を示す図3に示すように、揺動ピン22aは、その一端側が地板20に形成された長円形状のガイド孔20aに、その長径方向に移動可能、かつ回転可能に保持されている。また、ムーブメント10の表側を示す図4に示すように、揺動ピン22aは、その他端側が輪列受23に形成された長円形状のガイド孔23aに、その長径方向に移動可能、かつ回転可能に保持されている。これらガイド孔20aとガイド孔23aとは、互いに対向して配置され、かつ互いに同方向に延びて同形状に形成されている。
また、このような揺動ピン22aを備える小鉄車22は、付勢部材によって前記つづみ車21側に付勢されている。付勢部材は、本実施形態では図3に示すように日車押さえ24に形成されたバネ部24aと、図2、図4に示すように電池プラス端子25に形成されたバネ部25aとによって構成されている。日車押さえ24のバネ部24aは、図3に示すように略J字状に形成されており、その先端部が揺動ピン22aの一端側を前記つづみ車21側に付勢している。また、電池プラス端子25のバネ部25aは、図4に示すように略L字状に形成されており、その先端部が揺動ピン22aの他端側を前記つづみ車21側に付勢している。
図5は、時刻修正モードにおける巻真16、時刻修正輪列、時刻表示輪列、電池プラス端子25のバネ部25a(付勢部材)の、各状態を説明するための模式図である。図5に示すように時刻修正モードでは、りゅうず15(図1参照)が時計ケース3の外方に引き出されることにより、巻真16はその軸方向の外側に引かれることで第2位置に移動させられる。
この図5に示した第2位置では、前述した付勢部材(バネ部24a、バネ部25a)によって小鉄車22はつづみ車21側に付勢されている。すなわち、この小鉄車22は、バネ部24a、バネ部25aによってつづみ車21と前記時刻表示輪列を構成する日の裏車26との間に向けて付勢されていることにより、これらつづみ車21と日の裏車26との間に位置させられて、つづみ車21、日の裏車26の両方に噛合させられている。したがって、つづみ車21は小鉄車22を介して日の裏車26に連結させられている。
この第2位置において小鉄車22は、その揺動ピン22aの中心軸が、巻真16の尖った先端部16aに対して、該巻真16の軸方向のほぼ直下に位置させられている。ただし、完全に直下となることなく、本実施形態では日の裏車26と反対の側に僅かにずれて(偏って)位置させられている。これにより、後述するように巻真16が押し込まれた際、小鉄車22はその揺動ピン22aが押圧されることにより、ムーブメント10の平面方向で、かつ図5中の矢印P方向、すなわち巻真16の軸に対して日の裏車26と反対の側に移動させられる。なお、このような揺動ピン22aの移動は、前記のガイド孔23a、ガイド孔20aによってガイドされるようになっている。
日の裏車26は、前記の時刻表示車27を構成する部材、すなわち二番歯車、二番かな、三番歯車、三番かな、四番歯車、四番かな、五番歯車、五番かな、ロータかな27a等の一部に噛合するように構成されたもので、前述したようにこれら時刻表示車27と共に本発明に係る時刻表示輪列を構成している。時刻表示車27は、これを構成するロータかな27aが駆動モータ(図示せず)に連結していることにより、該ロータかな27aを介して全て回転するようになっている。したがって、日の裏車26も、駆動モータの駆動によって回転するようになっている。また、この日の裏車26は、この時刻表示輪列において、前記小鉄車22に係脱可能に噛合する車となっている。
よって、図5に示した時刻修正モードでは、小鉄車22がつづみ車21と日の裏車26との両方に噛合させられ、これによってつづみ車21が小鉄車22、日の裏車26を介して時刻表示車27に連結することにより、りゅうず15を操作することで時刻の修正が可能になる。すなわち、りゅうず15を操作して巻真16を回転させることで、つづみ車21を回転させることができる。すると、つづみ車21の回転が小鉄車22、日の裏車26を介して時刻表示車27に伝わることにより、これら時刻表示車27に取り付けられた前記時針12や分針13が回転し、所望の表示をなすように修正される。
また、時刻修正モードから通常運針モードへの切り換えは、りゅうず15を押圧操作して巻真16を押し込むことにより、行うことができる。すなわち、このようなりゅうず15の押圧操作により、本発明に係る切換機構によって時刻修正モードから通常運針モードに切り換えることができる。
図6は、通常運針モードにおける巻真16、時刻修正輪列、時刻表示輪列、電池プラス端子25のバネ部25a(付勢部材)の、各状態を説明するための模式図である。図6に示すように通常運針モードでは、りゅうず15(図1参照)が時計ケース3側に押し込まれることにより、巻真16はその軸方向の内側に押し込まれることで第1位置に移動させられる。
この図6に示した第1位置では、巻真16が図5に示した状態から図6中の矢印Q方向に押し込まれ、前述したように小鉄車22の揺動ピン22aが巻真16の先端部16aに押圧されたことにより、小鉄車22はムーブメント10の平面方向(ムーブメント10の厚さ方向と直交する方向)で、かつ日の裏車26と反対の側に退避(移動)させられている。すなわち、小鉄車22は、バネ部25a、バネ部24aからなる付勢部材の付勢力に抗して退避させられたことにより、つづみ車21への噛合及び日の裏車26への噛合が共に解除させられている。なお、このような揺動ピン22aの退避(移動)も、前記のガイド孔23a、ガイド孔20aによってガイドされるようになっている。
したがって、このような通常運針モードでは、小鉄車22のつづみ車21、日の裏車26への噛合が共に解除させられたことにより、時刻修正輪列の最終段となる小鉄車22と、時刻表示輪列を構成する車である日の裏車26との間の噛合が解除される。本実施形態において、このような小鉄車22と日の裏車26との間の噛合を解除させる切換機構は、前記のバネ部25a、バネ部24aからなる付勢部材と、巻真16の先端部16aからなる押圧部と、によって構成されている。
また、巻真16、時刻修正輪列、時刻表示輪列、およびバネ部25a、バネ部24aからなる付勢部材等により、本発明に係る輪列機構が構成されている。
本実施形態の輪列機構にあっては、通常運針モードにおいて、切換機構によって小鉄車22を平面方向に退避させ、日の裏車26との噛合を解除させるようにしたので、日の裏車26と小鉄車22との常時噛み合いを無くすことができ、したがって通常運針モードにおける駆動モータの負荷を低減することができる。また、従来のおしどり、かんぬきを用いた構造とは異なり、これらおしどり、かんぬきを必要としていないため、部品点数を少なくしてその増加を抑えることにより、コストの低減化や組み立て性の向上を図ることができる。さらに、小鉄車22をムーブメント10の平面方向、すなわち厚さ方向(軸心方向)とほぼ直交する方向に退避させるようにしたので、ムーブメント10の厚さの増加を抑えることができる。よって、薄型の時計にもこの輪列機構を容易に適用することができる。
また、通常運針モードの際に巻真16を第2位置から第1位置へ移動させることにより、巻真16の先端部16a(押圧部)によって小鉄車22を平面方向に退避させ、これによって駆動モータへの時刻修正輪列の接続を容易に解除することができる。また、時刻修正モードの際に巻真16の先端部16aによる小鉄車22の押圧を解除することで、バネ部25a、バネ部24aからなる付勢部材によって小鉄車22をつづみ車21と日の裏車26との間に移動させ、これらに容易に噛合させることができる。
また、電池プラス端子25に形成したバネ部25aと日車押さえ24に形成したバネ部24aとによって小鉄車22を付勢する付勢部材を形成しているので、新たに部品を増やすことなく、既存の部品のみで切換機構を構成することができる。また、これらバネ部25aとバネ部24aとで小鉄車22の揺動ピン22aの両端部を付勢するようにしたので、小鉄車を一方に偏らせることなく両端部をほぼ同等に付勢することで、小鉄車22を設計した方向に安定して付勢し、移動させることができる。
なお、巻真16は、通常運針モードでの第1位置と時刻修正モードでの第2位置との間において、カレンダ修正モードでの第3位置にも位置決めされ、保持されるようになっている。この第3位置でも、通常運針モードでの第1位置のときと同様に、巻真16の先端部16aが小鉄車22の揺動ピン22aを押圧して小鉄車22を平面方向に退避させることにより、小鉄車22とつづみ車21、日の裏車26との噛合を解除させるようになっている。したがって、本実施形態の輪列機構では、カレンダ修正モードにおいても駆動モータの負荷を低減できるようになっている。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る輪列機構及びムーブメントの第2実施形態について説明する。
図7は、第2実施形態の時刻修正モードにおける、巻真16、時刻修正輪列、時刻表示輪列、付勢部材の、各状態を説明するための模式図であり、図8は、第2実施形態の通常運針モードにおける、巻真16、時刻修正輪列、時刻表示輪列、付勢部材の、各状態を説明するための模式図である。
本実施形態が第1実施形態と異なるところは、付勢部材として、図4、図5、図6に示した電池プラス端子25のバネ部25a、及び図3に示した日車押さえ24のバネ部24aに代えて、図7、図8に示すように揺動バネ30を用いている点である。揺動バネ30は、要部断面図である図9に示すように地板20の輪列受23側の面上に配置されて、小鉄車22の揺動ピン22aの、長さ方向の中間部を付勢している。すなわち、図7、図8に示すように小鉄車22の揺動ピン22aを、つづみ車21側に付勢するように構成されている。
この揺動バネ30は、固定ピン30aを軸として地板20に回動可能に保持されたもので、一端側30bが地板20に設けられたバネ掛け部31に係合し、他端30cが小鉄車22の揺動ピン22aの中間部に当接してこれを付勢している。すなわち、揺動バネ30はその一端側30bがバネとして機能し、この一端側30bが固定ピン30aを介して他端30c側を揺動ピン22a側に付勢している。これにより、揺動ピン22aはつづみ車21側に付勢され、小鉄車22はつづみ車21と日の裏車26との間に向けて付勢されている。日の裏車26
このような構造からなる輪列機構にあっても、通常運針モードにおいて、切換機構によって小鉄車22を平面方向に退避させ、日の裏車26との噛合を解除させるようにしたので、日の裏車26と小鉄車22との常時噛み合いを無くすことができ、したがって通常運針モードにおける駆動モータの負荷を低減することができる。また、従来のおしどり、かんぬきを必要としていないため、部品点数の増加を抑えることができる。さらに、小鉄車22をムーブメント10の平面方向、すなわち厚さ方向(軸心方向)と直交する方向に退避させるようにしたので、ムーブメント10の厚さの増加を抑えることができる。よって、薄型の時計にもこの輪列機構を容易に適用することができる。
また、揺動バネ30により、小鉄車22の揺動ピン22aの、長さ方向の中間部を付勢するようにしているので、小鉄車22を偏らせることなく設計した方向に安定して付勢することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明に係る輪列機構及びムーブメントの第3実施形態について説明する。
図10は、第3実施形態の時刻修正モードにおける、巻真16、時刻修正輪列、時刻表示輪列、付勢部材の、各状態を説明するための模式図であり、図11は、第3実施形態の通常運針モードにおける、巻真16、時刻修正輪列、時刻表示輪列、付勢部材の、各状態を説明するための模式図である。
本実施形態が第1実施形態と異なるところは、切換機構の具体的な構成にある。すなわち、本実施形態における小鉄車22と日の裏車26との間の噛合を解除させる切換機構は、規制レバー35からなる付勢部材と、巻真16に設けられたそろばん玉状の凸部16bからなる押圧部と、によって構成されている。
規制レバー35は、ムーブメントの時刻修正モード(時刻修正時)における切換構造を示す断面図である図12に示すように、輪列受23の地板20側に配置されたもので、小鉄車22の揺動ピン22aを挿通するための孔(図示せず)を有し、この孔に揺動ピン22aを回転可能に保持している。すなわち、本実施形態において小鉄車22は、その揺動ピン22aが規制レバー35に保持されることで、この規制レバー35に一体に連結している。
また、本実施形態では、小鉄車22はその揺動ピン22aが片側(輪列受23側)のみに設けられており、したがってこの揺動ピン22aは、軸受列23のガイド孔23a(図4参照)と前記規制レバー35の孔とによって支持されている。また、前記第1実施形態、第2実施形態と異なり、巻真16の直下(図12においては巻真16の右側)には揺動ピン22aが配置されていない。
図10、図11に示すように規制レバー35は、固定ピン35aを軸として地板20に回動可能に保持されたもので、一端側35bがバネ掛け部36に係合し、他端部35cが巻真16に設けられた前記凸部16bに係脱可能に係合するように構成されている。すなわち、規制レバー35はその一端側35bがバネとして機能し、この一端側35bが固定ピン35aを介して他端部35c側を、図11中に矢印で示すようにつづみ車21側から平面方向においてこれと遠ざかる方向に向かうように、付勢している。これにより、規制レバー35に連結された小鉄車22は、つづみ車21と日の裏車26との間から平面方向に退避するように付勢されている。
規制レバー35の他端部35cは、図12中に二点鎖線で示すように輪列受23側から地板20側に屈曲して形成されている。これによって他端部35cは、図10、図12に示すように時刻修正モードには凸部16bの側面に当接することにより、これに押圧されるようになっている。すなわち、時刻修正モードにおいては、巻真16の凸部16bからなる押圧部に押圧されることにより、規制レバー35はその一端側35bの付勢力に抗して他端部35cがつづみ車21と日の裏車26との間に向かって移動させられるようになっている。これにより、規制レバー35に連結した小鉄車22も、つづみ車21と日の裏車26との間に向かって移動させられ、これらに噛合させられるようになっている。なお、このような小鉄車22の移動は、その揺動ピン22aが前記のガイド孔23aにガイドされることで円滑に行われる。
また、図10、図11に示すように規制レバー35は、固定ピン35aに対して他端部35cと同じ側に、第1アーム35dと第2アーム35eとを有している。第1アーム35dは、電気的なリセットを行うためのリセットピン37を押圧してオンとし、またはこれから離間してオフとするものであり、第2アーム35eは、時刻表示車27の五番かな27bに係脱することで、規制レバー35の回動を機械的に制御するものである。
このような規制レバー35からなる付勢部材と、巻真16の凸部16bからなる押圧部とによって構成される切換機構では、図10に示す時刻修正モードにおいて、巻真16が引き出されて第1位置から第2位置に移動させられることで、前述したように巻真16の凸部16bが規制レバー35の他端部35cを押圧し、これによって小鉄車22をつづみ車21と日の裏車26との間に向かって移動させる。これにより、小鉄車22はつづみ車21と日の裏車26との間に位置させられて、つづみ車21、日の裏車26の両方に噛合させられる。したがって、つづみ車21は小鉄車22を介して日の裏車26に連結させられる。
また、この時刻修正モードにおいては、第1アーム35dがリセットピン37を押圧することにより、電気的なリセットをオンにする。さらに、第2アーム35eが時刻表示車27の五番かな27bに係止することにより、規制レバー35の回動を機械的に規制する。
また、図11に示す通常運針モードでは、巻真16が押し込まれて第2位置から第1位置に移動させられることで、巻真16の凸部16bによる規制レバー35の他端部35cへの押圧が解除される。これにより、規制レバー35はその他端部35c側が一端側35bのバネ性で付勢されて平面方向に退避する。したがって、小鉄車22も平面方向に退避させられ、つづみ車21、日の裏車26への噛合が共に解除させられる。
また、この通常運針モードにおいては、第1アーム35dによるリセットピン37の押圧が解除されることにより、電気的なリセットがオフとなる。さらに、第2アーム35eによる時刻表示車27の五番かな27bへの係止も解除されることで、規制レバー35の回動の機械的な規制も解除される。
このような構造からなる輪列機構にあっても、通常運針モードにおいて、切換機構によって小鉄車22を平面方向に退避させ、日の裏車26との噛合を解除させるようにしたので、日の裏車26と小鉄車22との常時噛み合いを無くすことができ、したがって通常運針モードにおける駆動モータの負荷を低減することができる。また、従来のおしどり、かんぬきを必要としていないため、部品点数の増加を抑えることができる。さらに、小鉄車22をムーブメント10の平面方向、すなわち厚さ方向(軸心方向)と直交する方向に退避させるようにしたので、ムーブメント10の厚さの増加を抑えることができる。よって、薄型の時計にもこの輪列機構を容易に適用することができる。
[第3実施形態の変形例]
前記の第3実施形態では、図12に示したように小鉄車22を保持する構造として、その揺動ピン22aを軸受列23のガイド孔23a(図4参照)と規制レバー35の孔とによって支持するようにしたが、これに代えて、単に規制レバー35のみに小鉄車22を回転可能に保持させるようにしてもよい。すなわち、揺動ピン22aを規制レバー35の孔にのみ挿通させて、この規制レバー35に小鉄車を一体に保持させてもよい。
このような構造からなる輪列機構にあっては、前記第3実施形態の効果に加えて、小鉄車22を規制レバー35に一体に保持させるようにしたので、小鉄車22の組み付け性を良くすることができるという効果を得ることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明に係る輪列機構及びムーブメントの第4実施形態について説明する。
図13は、第4実施形態の時刻修正モードにおける、巻真16、時刻修正輪列、時刻表示輪列、付勢部材の、各状態を説明するための模式図であり、図14は、第4実施形態の通常運針モードにおける、巻真16、時刻修正輪列、時刻表示輪列、付勢部材の、各状態を説明するための模式図である。
本実施形態が第2実施形態と異なるところは、付勢部材として、図7、図8に示した揺動バネ30に代えて、規制レバー40を用いている点である。
規制レバー40は、ムーブメントの時刻修正モード(時刻修正時)における切換構造を示す断面図である図15に示すように、輪列受23の地板20側に配置されたもので、小鉄車22の揺動ピン22aを挿通するための孔(図示せず)を有し、この孔に揺動ピン22aを回転可能に保持している。すなわち、本実施形態において小鉄車22は、その揺動ピン22aが規制レバー40に保持されることで、この規制レバー40に一体に連結している。
また、本実施形態において小鉄車22は、前記第1実施形態、第2実施形態と同様にその揺動ピン22aが、地板20のガイド孔20aと軸受列23のガイド孔23a(図4参照)との間に取り付けられたことにより、これら地板20と輪列受23との間にて移動可能に配置されている。したがって、この小鉄車22の揺動ピン22aは、前記第1実施形態、第2実施形態と同様に、巻真16の直下(図15においては巻真16の右側)に配置されている。
図13、図14に示すように規制レバー40は、固定ピン40aを軸として回動可能に保持されたもので、一端側40bがバネ掛け部41に係合し、他端側40cに小鉄車22を保持している。これによって規制レバー40は、その一端側40bがバネとして機能し、この一端側40bが固定ピン40aを介して他端部35c側を、図13中に矢印で示すようにつづみ車21と日の裏車26との間に向けて付勢している。
また、図10、図11に示した規制レバー35と同様に、他端側40cに第1アーム40dと第2アーム40eとを有している。第1アーム40dは、電気的なリセットを行うためのリセットピン37を押圧してオンとし、またはこれから離間してオフとするものであり、第2アーム40eは、時刻表示車27の五番かな27bに係脱することで、規制レバー40の回動を機械的に制御するものである。
このような構成のもとに本実施形態の切換機構では、図13に示す時刻修正モードにおいて、巻真16が引き出されて第1位置から第2位置に移動させられることで、前記第2実施形態と同様に巻真16の先端部(押圧部)16aによる揺動ピン22aへの押圧が解除され、規制レバー40の付勢力によって小鉄車22がつづみ車21と日の裏車26との間に向けて付勢される。これにより、小鉄車22はつづみ車21と日の裏車26との間に位置させられて、つづみ車21、日の裏車26の両方に噛合させられる。したがって、つづみ車21は小鉄車22を介して日の裏車26に連結させられる。
また、図14に示す通常運針モードでは、巻真16が押し込まれて第2位置から第1位置に移動させられることで、巻真16の先端部16aによって揺動ピン22aが押圧され、これによって小鉄車22は規制レバー35による付勢力に抗してその他端側40c側が平面方向に退避する。したがって、小鉄車22も平面方向に退避させられ、つづみ車21、日の裏車26への噛合が共に解除させられる。
このような構造からなる輪列機構にあっても、通常運針モードにおいて、切換機構によって小鉄車22を平面方向に退避させ、日の裏車26との噛合を解除させるようにしたので、日の裏車26と小鉄車22との常時噛み合いを無くすことができ、したがって通常運針モードにおける駆動モータの負荷を低減することができる。また、従来のおしどり、かんぬきを必要としていないため、部品点数の増加を抑えることができる。さらに、小鉄車22をムーブメント10の平面方向、すなわち厚さ方向(軸心方向)と直交する方向に退避させるようにしたので、ムーブメント10の厚さの増加を抑えることができる。よって、薄型の時計にもこの輪列機構を容易に適用することができる。
また、前記第1実施形態〜第4実施形態の輪列機構を備えたムーブメント10や時計1にあっても、前記輪列機構を備えていることにより、通常運針モードにおける駆動モータの負荷を低減することができ、また、部品点数の増加を抑えることができ、さらに、ムーブメント10の厚さの増加を抑えることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成は前記実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更等を行うことができる。
例えば、本発明に係る切換機構における付勢部材としては、前記の電池プラス端子25のバネ部25aや日車押さえ24のバネ部24a、揺動バネ30、規制レバー35、規制レバー40以外にも、種々の構成のものを用いることができる。
また、前記第4実施形態では、巻真16の先端部16aで小鉄車22の揺動ピン22aを押圧するようにしたが、揺動ピン22aを押圧するのに代えて、先端部16a等で規制レバー40を押圧することにより、小鉄車22を間接的に押圧するようにしてもよい。
さらに、前記実施形態ではアナログクォーツ式の時計1に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、機械式時計に本発明を適用することもできる。
1…時計、10…ムーブメント、16…巻真、16a…先端部(押圧部)、16b…凸部(押圧部)、20…地板、21…つづみ車(第2車)、22…小鉄車(第1車)、22a…揺動ピン、23…軸列受、24…日車押さえ、24a…バネ部(付勢部材)、25…電池プラス端子、25a…バネ部(付勢部材)、26…日の裏車(時刻表示輪列を構成する車)、27…時刻表示車、30…揺動バネ(付勢部材)、35…規制レバー(付勢部材)、40…規制レバー(付勢部材)

Claims (11)

  1. 時刻表示輪列と、
    前記時刻表示輪列を構成する車に時刻修正モードにおいて噛合する最終段となる第1車と該第1車に時刻修正モードにおいて噛合する第2車とを有する時刻修正輪列と、
    通常運針モードにおいて、前記時刻修正輪列の最終段の第1車を平面方向に退避させ、前記時刻表示輪列を構成する車との噛合を解除させる切換機構と、を備えることを特徴とする輪列機構。
  2. 前記通常運針モードでの第1位置と前記時刻修正モードでの第2位置の少なくとも2つの軸方向位置の間に移動可能とされた巻真を備え、
    前記切換機構は、前記第1車を前記第2車と前記時刻表示輪列を構成する車との間に向けて付勢する付勢部材と、前記巻真に設けられて、前記巻真の前記第2位置から前記第1位置への移動に伴って前記第1車を押圧し、前記付勢部材の付勢力に抗して該第1車を平面方向に退避させる押圧部と、を有することを特徴とする請求項1記載の輪列機構。
  3. 前記押圧部は前記巻真の先端部であり、該巻真の先端部は前記第1車の揺動ピンを押圧することを特徴とする請求項2記載の輪列機構。
  4. 前記第2車は前記巻真に設けられたつづみ車からなり、
    前記第1車は前記揺動ピンが地板及び輪列受に形成されたガイド溝間に移動可能に取り付けられた小鉄車からなることを特徴とする請求項3記載の輪列機構。
  5. 前記付勢部材は電池プラス端子と日車押さえのいずれか一方もしくは両方からなることを特徴とする請求項3又は4に記載の輪列機構。
  6. 前記付勢部材は前記第1車の前記揺動ピンの中間部を付勢する揺動バネからなることを特徴とする請求項3又は4に記載の輪列機構。
  7. 前記通常運針モードでの第1位置と前記時刻修正モードでの第2位置の少なくとも2つの軸方向位置の間に移動可能とされた巻真を備え、
    前記切換機構は、前記第1車を前記第2車と前記時刻表示輪列を構成する車との間から平面方向に退避させるように付勢する付勢部材と、
    前記巻真に設けられて、前記巻真の前記第1位置から前記第2位置への移動に伴って前記第1車を押圧し、前記付勢部材の付勢力に抗して該第1車を前記第2車と前記時刻表示輪列を構成する車との間に移動させる押圧部と、を有することを特徴とする請求項1記載の輪列機構。
  8. 前記第1車は前記付勢部材に連結しており、
    前記押圧部は前記付勢部材を押圧することで前記第1車を間接的に押圧し、前記第1車を前記第2車と前記時刻表示輪列を構成する車との間に移動させることを特徴とする請求項7記載の輪列機構。
  9. 前記第1車は前記付勢部材に一体に設けられていることを特徴とする請求項8記載の輪列機構。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の輪列機構を備えていることを特徴とするムーブメント。
  11. 請求項10記載のムーブメントを備えることを特徴とする時計。
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