JP2015172272A - 座屈拘束ブレースの接合構造 - Google Patents

座屈拘束ブレースの接合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 耐震改修等に座屈拘束ブレースを用いる時も、運搬時の部材長さや重量の制約を達成でき、かつ納まり良くコストも低減でき、さらにブレース全体の塑性化長さを確保し易い座屈拘束ブレースの接合構造を提供する。【解決手段】 平板状の芯材2を拘束材3で挟み付けた2本の座屈拘束ブレース分割体1Aを直列に接合して1本の座屈拘束ブレースとする。両座屈拘束ブレース分割体1Aの互いの接合側の芯材2の端部を、拘束材3よりも突出させた平板状の芯材接合側突出部2cとする。芯材接合側突出部2cは、芯材2の拘束材3で挟まれた部分と同じ幅の拘束幅部2caと、拘束幅部2caから両側へ広げた一対の広がり部2cbとでなり、拘束幅部2caと広がり部2cbとは一部を除いてスリット2ccで互いに分断されている。両芯材接合側突出部2cは2枚の添え板11で挟み込んで前記広がり部2cbでボルト12により接合する。【選択図】 図1

Description

この発明は、2本の座屈拘束ブレース分割体を直列に接合して1本の座屈拘束ブレースとする座屈拘束ブレースの接合構造に関する。
従来の一般的な座屈拘束ブレースは、新築建物への取付を想定した一体の構造のものであった。ところが、座屈拘束ブレースを例えば建物内部の耐震改修に活用する場合があり、その場合には、耐震改修の箇所までクレーン等の重機を使わずエレベータなどで搬入できることが要求される。そのため、このような用途に適合する座屈拘束ブレースでは、運搬時の部材長さや重量の制約が大きい。
上記課題を解決するために、複数のブレース分割体を直列に接合して1本の座屈拘束ブレースを構成するようにしたものが提案されている(例えば特許文献1)。この場合、複数のブレース分割体に分割して座屈拘束ブレースを現場まで搬入できるので、運搬時の部材長さや重量の制約を達成できる。
特許第3875924号公報
特許文献1の上記提案例では、各ブレース分割体の両端部を断面十字状の接合部とし、これらの接合部を躯体への接合と、ブレース分割体同士の接合との両方に用いている。そのため、ブレース分割体同士の接合部の断面形状が大きくなって、この接合部の納まりが悪く、コストも高くなるという問題点がある。また、ブレース分割体同士の接合部では芯材の塑性化が得られず、ブレース全体の長さが短い場合に塑性化長さが不足し、座屈拘束ブレースの特長である地震時のエキルギー吸収が良好に行えないという問題点がある。
この発明の目的は、耐震改修等の用途に座屈拘束ブレースを用いる場合にも、運搬時の部材長さや重量の制約を達成でき、かつ納まり良くコストも低減できる座屈拘束ブレースの接合構造を提供することである。
この発明の他の目的は、ブレース全体の塑性化長さを確保し易くすることである。
この発明の座屈拘束ブレースの接合構造は、それぞれ平板状の芯材を拘束材で挟み付けた2本の座屈拘束ブレース分割体を直列に接合して1本の座屈拘束ブレースとする座屈拘束ブレースの接合構造であって、
前記両座屈拘束ブレース分割体の互いの接合側の芯材の端部を、拘束材よりも突出させた平板状の芯材接合側突出部とし、この芯材接合側突出部が、前記芯材の前記拘束材で挟まれた部分と同じ幅の拘束幅部と、この拘束幅部から両側へそれぞれ広げた一対の広がり部とでなり、これら拘束幅部と広がり部とは一部を除いてスリットにより互いに分断し、前記両芯材接合側突出部を2枚の添え板で挟み込んで前記広がり部でボルトにより接合したことを特徴とする。
この構成によると、2本の座屈拘束ブレース分割体に分割し、これを接合する構成であるため、耐震改修等の用途に座屈拘束ブレースを用いる場合に、個々の座屈拘束ブレース分割体毎に運搬できて、運搬時の部材長さや重量の制約を達成できる。2本の座屈拘束ブレース分割体の芯材を接合するが、平板状の芯材接合側突出部を添え板で挟み込んでボルト接合するため、十字状の芯材接合側突出部に比べて、座屈拘束ブレース分割体の相互の接合部分の断面寸法が小さく、そのため納まりが良く、コストも低減できる。
特に、前記芯材接合側突出部は、芯材の前記拘束材で挟まれた部分と同じ幅の拘束幅部と、この拘束幅部から両側へそれぞれ広げた一対の広がり部とでなり、これら拘束幅部と広がり部とは一部を除いてスリットにより互いに分断し、前記両芯材接合側突出部を2枚の添え板で挟み込んで前記広がり部でボルトにより接合したため、2本の座屈拘束ブレース分割体に分割しながら、その相互の接合部分において、芯材に座屈拘束ブレースの塑性化する芯材としての機能を持たせることができる。
具体的には、上記構成において、前記両芯材接合側突出部における前記拘束幅部同士を互いに直接に突き合わせ、前記広がり部同士の間には隙間を設けることが好ましい。
このように、芯材接合側突出部における拘束幅部同士を突き合わせ、広がり部同士の間には隙間を設けることで、圧縮力は拘束幅部で伝えられ、芯材は拘束幅部でも塑性化できる。引張力は広がり部を接合する添え板を介して伝えられる。そのため、2本の座屈拘束ブレース分割体同士の接合部においても、芯材の塑性化が行え、座屈拘束ブレースの全体の長さが短い場合にも、分割構造としながら、塑性化長さを確保でき、座屈拘束ブレースの特長である地震時のエキルギー吸収を良好に行うことができる。
この発明において、前記添え板は長手方向に延びる補強リブが1箇所以上に設けられていても良い。添え板に補強リブが設けられていると、添え板の剛性が高められ、芯材接合側突出部が塑性化した場合の座屈拘束の作用が添え板で良好に得られる。
この発明において、前記添え板と前記両芯材接合側突出部の拘束幅部との間にアンボンド材を介在させても良い。このように添え板との間にアンボンド材を介在させることで、両芯材接合側突出部の添え板に対する伸び縮みの良好に許容され、芯材接合側突出部の塑性化による地震時のエキルギー吸収がより良好に行える。
この発明において、前記補強リブの高さを前記拘束材の断面高さ以下としても良い。補強リブの高さを拘束材から突出しない高さに制限することで、両側の座屈拘束ブレース分割体の接合部での納まりをより良くすることができる。
この発明の座屈拘束ブレースの接合構造は、それぞれ平板状の芯材を拘束材で挟み付けた2本の座屈拘束ブレース分割体を直列に接合して1本の座屈拘束ブレースとする座屈拘束ブレースの接合構造であって、前記両座屈拘束ブレース分割体の互いの接合側の芯材の端部を、拘束材よりも突出させた平板状の芯材接合側突出部とし、前記両芯材接合側突出部を互いに突き合わせ、かつ前記両芯材接合側突出部を2枚の添え板で挟み込んでボルトにより接合したため、耐震改修等の用途に座屈拘束ブレースを用いる場合にも、運搬時の部材長さや重量の制約を達成でき、かつ納まり良くコストも低減できる。
前記両芯材接合側突出部における前記拘束幅部同士を互いに直接に突き合わせ、前記広がり部同士の間に隙間を設けた場合は、芯材接合側突出部を塑性化できて、ブレース全体の塑性化長さが確保し易くなる。
(A)はこの発明の第1の実施形態にかかる座屈拘束ブレースの接合構造の平面図、(B)は(A)におけるIB −IB 矢視断面図、(C)は(A)におけるIC−IC矢視断面図である。 同接合構造における座屈拘束ブレース分割体の芯材接合側突出部を示す平面図である。 (A)は同接合構造における添え板の正面図、(B)は(A)におけるIIIB−IIIB矢視断面図、(C)は(A)におけるIIIC−IIIC矢視平面図である。 (A)は2本の座屈拘束ブレース分割体の接合前の状態を示す斜視図、(B)は同座屈拘束ブレース分割体の断面図である。 同座屈拘束ブレース分割体の分解斜視図である。 (A)はこの発明の他の実施形態にかかる座屈拘束ブレースの接合構造の平面図、(B)は(A)におけるVIB −VIB 矢視断面図、(C)は(A)におけるVIC −VIC 矢視断面図である。 (A)は同接合構造における添え板の正面図、(B)は(A)におけるVIIB−VIIB矢視断面図、(C)は(A)におけるVIIC−VIIC矢視平面図である。 (A)はこの発明のさらに他の実施形態にかかる座屈拘束ブレースの接合構造の平面図、(B)は(A)におけるVIIIB −VIIIB 矢視断面図、(C)は(A)におけるVIIIC −VIIIC 矢視断面図である。 (A)は同接合構造における添え板の正面図、(B)は(A)におけるIXB −IXB 矢視断面図、(C)は(A)におけるIXC −IXC 矢視平面図である。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図5と共に説明する。この座屈拘束ブレースの接合構造は、図4(A)に斜視図で示すように、それぞれ平板状の芯材2を一対の拘束材3,3で挟み付けた2本の座屈拘束ブレース分割体1A,1Aを直列に接合して1本の座屈拘束ブレースとするものである。座屈拘束ブレース分割体1Aは、図5に分解斜視図で示すように、芯材2と、この芯材2の両面に沿って配置した一対の拘束材3,3とを有する。芯材2は、細長い平鋼板で、SN材(建築構造用圧延鋼材)やLY材(低降伏点鋼材)等の降伏点の低い鉄鋼材料からなる。芯材2の一端部は、座屈拘束ブレース分割体1Aの建物躯体(柱や梁等の鉄骨材)との継手となる躯体接合側突出部2aであり、前記拘束材3よりも突出させられている。この躯体接合側突出部2aは、その両面の中央に長手方向に沿う接合用リブ2bを有し、これら躯体接合側突出部2aと接合用リブ2bとで、前記躯体と接合する断面十字状の躯体継手部2Aが形成されている。前記躯体接合側突出部2aおよび接合用リブ2bには、複数のボルト孔9が穿設されている。両座屈拘束ブレース分割体1Aの互いの接合側となる芯材2の他端部は、拘束材3よりも突出させた平板状の芯材接合側突出部2cとされている。拘束材3は、芯材2の前記躯体継手部2Aおよび芯材接合側突出部2cを除く芯材2の略全体を覆うように配置されている。
前記一対の拘束材3,3は、図5のように、それぞれ前記芯材2側が開口した溝形鋼材4と、この溝形鋼材4内に充填したモルタル5とを有する。モルタル5の代わりにコンクリートを充填しても良い。溝形鋼材4は、ウェブ4aの両端から垂直に立ち上がる両フランジ4bが不等辺となった溝形断面に鋼板を折り曲げた曲げ加工品である。前記両フランジ4bのうち、幅寸法を長くした一方のフランジ4bの内面における芯材2の配置される高さ相当位置には、溝形鋼材4の長さ方向に延びて芯材2を幅方向に位置規制する棒状のスペーサ7が溶接等により固定されている。上記幅寸法を長くしたフランジ4bは、他方の拘束材3の溝形鋼材4における幅寸法の短い方のフランジ4bの外面に被さり、その被さり部分が互いに溶接等で接合されている。上記各溶接および後述の各溶接にはフレア溶接等が用いられる。
溝形鋼材4の両端部には、それらの端部開口を閉塞する蓋片4cがそれぞれ設けられ、これら両蓋片4cと、前記ウェブ4aおよび両フランジ4bにより、溝形鋼材4内が方形箱状に囲まれている。これにより、溝形鋼材4の長さ方向に延びて芯材2を幅方向に位置規制する棒状の前記スペーサ7(図5)は、芯材2の芯材接合側突出部2c側に向く端部が前記蓋片4cよりも若干内側に位置させてある。前記両蓋片4cのうち、前記芯材2の躯体継手部2A側に向く蓋片4cには、溝形鋼材4内側に延びて芯材2の躯体継手部2Aの接合用リブ2bの一部が係合する凹部4caが形成されている。また、芯材2のモルタル5と対向する表面、またはモルタル5の芯材2と対向する表面には、アンボンド材8(図2のハッチングを付した部分)が貼り付けられる。アンボンド材8は、例えば板状ないしシート状のブチルゴム等からなる。図4(B)には、前記座屈拘束ブレース分割体1Aの断面図を示す。
前記両座屈拘束ブレース分割体1Aの芯材2の芯材接合側突出部2cは、図2のように、芯材2の前記拘束材3で挟まれた部分と同じ幅の拘束幅部2caと、この拘束幅部2caから両側へそれぞれ広げた一対の広がり部2cb,2cbとでなる。これら拘束幅部2caと広がり部2cbとは、一部を除いて芯材2の長さ方向に延びるスリット2ccにより互いに分断されている。両広がり部2cbには複数のボルト孔13が穿設されている。拘束幅部2caの両表面には、アンボンド材18が貼り付けられている。
この座屈拘束ブレースの接合構造では、前記両座屈拘束ブレース分割体1Aの芯材接合側突出部2c.2cを、図1のように、2枚の添え板11,11で挟み込んで前記広がり部2cbでボルト12により接合している。ボルト12には高力ボルト等が用いられる。なお、上記の「ボルト12」は、ボルトとナットとのセットである。図3(A)〜(C)には、前記添え板11の正面図、側面図、および裏面図を示す。図3(C)のように、添え板11にも、前記両芯材接合側突出部2cのボルト孔13に対応する位置に複数のボルト孔14が穿設されていて、互いに突き合わせた芯材接合側突出部同士2c,2cを、前記広がり部2cbで前記添え板11と共に前記ボルト12により接合している。
図2のように、この接合状態で、前記両芯材接合側突出部2cにおける前記拘束幅部同士2ca,2caは互いに直接に突き合わせられており、前記広がり部同士2cb,2cbの間には隙間tcが設けられている。また、添え板11と両芯材接合側突出部2cの拘束幅部2caとの間には前記アンボンド材18が介在する。
これにより、座屈拘束ブレースに加わる圧縮力は芯材接合側突出部2cの拘束幅部2caで伝達され、芯材2は芯材接合側突出部2cの拘束幅部2caの部分でも塑性化される。引張力は添え板11を介して伝達される。
また、前記両芯材接合側突出部2cにおける広がり部同士2ca,2caの間に隙間tcを設けていることからも、前記接合部に相応の縮み代を付与することができる。また、図1のように、前記両芯材接合側突出部2cにおける互いに突き合わされる両広がり部2cbとこれらを挟む添え板11との間に平板20を介在させることで、両芯材接合側突出部2cにおける互いに直接に突き合わされる両拘束幅部2caと添え板11との間に前記平板20相当分の隙間を設けている。前記平板20は例えば摩擦係数の小さいステンレス板等からなる。前記両広がり部2cbにおける添え板11を挟んでのボルト接合は支圧接合となり、平板20に設けるボルト孔のクリアランスで施工誤差の吸収も可能となる。
また、前記添え板11には、座屈拘束ブレースの長手方向に延びる1本の補強リブ15が、添え板11の幅方向中央位置に溶接等により設けられている。また、前記補強リブ13の高さは、拘束材3の断面高さ以下としている。これにより、両側の座屈拘束ブレース分割体1Aの接合部での納まりがより良くなる。また、両添え板11のうち、一方の添え板11の下面の両側縁には、図3のように、座屈拘束ブレースの長手方向に沿って延びる丸鋼などからなる棒状の補強スペーサ16が溶接等により設けられている。この補強スペーサ16により、添え板11の補強が図られると共に、芯材2の前記芯材接合側突出部2cに対する添え板11の幅方向への位置規制が図られる。この補強スペーサ16は、場合によっては省略しても良い。また、図1(A)におけるc−c矢視断面での芯材2の芯材接合側突出部2cの断面積は、芯材2の拘束材部の芯材の断面積よりも大きくされていて、芯材として十分に機能するようにされている。先述したように、互いに突き合わせた両側の芯材2の芯材接合側突出部同士2c,2cを、芯材2の座屈拘束部の芯材幅よりも広がった部分である広がり部2cbで添え板11と共に前記ボルト12により接合していることから、すなわちボルト12の接合位置を座屈拘束部の芯材幅よりも外側に設定していることから、上記したように芯材2の芯材接合側突出部2cの断面積は、芯材2の拘束材部の芯材の断面積よりも大きくすることができる。
このように、この座屈拘束ブレースの接合構造では、2本の座屈拘束ブレース分割体1A,1Aに分割し、これを接合する構成であるため、耐震改修等の用途に座屈拘束ブレースを用いる場合に、個々の座屈拘束ブレース分割体1A,1A毎に運搬できて、運搬時の部材長さや重量の制約を達成できる。2本の座屈拘束ブレース分割体1A,1Aの芯材2を接合するが、平板状の芯材接合側突出部2cを添え板11で挟み込んでボルト接合するため、従来の十字状の芯材接合側突出部に比べて、座屈拘束ブレース分割体1A,1Aの相互の接合部分の断面寸法が小さく、そのため納まりが良く、コストも低減できる。
特に、芯材接合側突出部2cは、芯材2の前記拘束材3で挟まれた部分と同じ幅の拘束幅部2caと、この拘束幅部2caから両側へそれぞれ広げた一対の広がり部2cb,2cbとで構成し、これら拘束幅部2caと広がり部2cbとは一部を除いてスリット2ccにより分断している。そして、これら両拘束幅部2caは突き合わせ、芯材接合側突出部2cは2枚の添え板11で挟み込んで前記広がり部2cbでボルト12により接合している。そのため、圧縮力は拘束幅部2caで伝えられ、芯材2は拘束幅部でも塑性化できる。引張力は広がり部2cbを接合する添え板11を介して伝えられる。そのため、2本の座屈拘束ブレース分割体1A,1A同士の接合部においても、芯材2の塑性化が行え、座屈拘束ブレースの全体の長さが短い場合にも、分割構造としながら、塑性化長さを確保でき、座屈拘束ブレースの特長である地震時のエキルギー吸収を良好に行うことができる。
図6および図7は、この発明の他の実施形態を示す。この実施形態では、先の実施形態の座屈拘束ブレースの接合構造において、前記添え板11に、座屈拘束ブレースの長手方向に延びる3本の補強リブ15が、添え板11の幅方向中央位置とその中央位置から幅方向に等距離振り分けた位置とにそれぞれ設けられている。これにより、補強リブ15による補強効果が増大するため、添え板11の強度をさらに高めることができる。その他の構成および作用効果は先の実施形態の場合と同様である。図6は両側の座屈拘束ブレース分割体1Aの接合部の平面図および各断面を示し、図7は添え板11の正面図、断面図、および裏面図をそれぞれ示す。
図8および図9は、この発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態では、図1〜図5に示す先の実施形態の座屈拘束ブレースの接合構造において、前記添え板11に、座屈拘束ブレースの長手方向に延びる断面T字状の1本の補強リブ15Aが、添え板11の幅方向中央位置に設けられている。この場合、補強リブ15Aは1本であるが断面T字状であるため、図1〜図5に示した実施形態の場合の単調な断面形状の補強リブ15に比べて補強効果が増大することとなり、添え板11の剛性をさらに高めることができる。その他の構成および作用効果は図1〜図5に示した先の実施形態の場合と同様である。図8は両側の座屈拘束ブレース分割体1Aの接合部の平面図および各断面を示し、図9は添え板11の正面図、断面図、および裏面図をそれぞれ示す。
1A…座屈拘束ブレース分割体
2…芯材
2c…芯材接合側突出部
2ca…拘束幅部
2cb…広がり部
2cc…スリット
3…拘束材
11…添え板
12…ボルト
15,15A…補強リブ
18…アンボンド材
tc…隙間

Claims (5)

  1. それぞれ平板状の芯材を拘束材で挟み付けた2本の座屈拘束ブレース分割体を直列に接合して1本の座屈拘束ブレースとする座屈拘束ブレースの接合構造であって、
    前記両座屈拘束ブレース分割体の互いの接合側の芯材の端部を、拘束材よりも突出させた平板状の芯材接合側突出部とし、この芯材接合側突出部が、前記芯材の前記拘束材で挟まれた部分と同じ幅の拘束幅部と、この拘束幅部から両側へそれぞれ広げた一対の広がり部とでなり、これら拘束幅部と広がり部とは一部を除いてスリットにより互いに分断し、前記両芯材接合側突出部を2枚の添え板で挟み込んで前記広がり部でボルトにより接合したことを特徴とする座屈拘束ブレースの接合構造。
  2. 請求項1に記載の座屈拘束ブレースの接合構造において、前記両芯材接合側突出部における前記拘束幅部同士は互いに直接に突き合わせ、前記広がり部同士の間には隙間を設けた座屈拘束ブレースの接合構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の座屈拘束ブレースの接合構造において、前記添え板は長手方向に延びる補強リブが1箇所以上に設けられた座屈拘束ブレースの接合構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の座屈拘束ブレースの接合構造において、前記添え板と前記両芯材接合側突出部の拘束幅部との間にアンボンド材を介在させた座屈拘束ブレースの接合構造。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の座屈拘束ブレースの接合構造において、前記補強リブの高さを前記拘束材の断面高さ以下とした座屈拘束ブレースの接合構造。
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