JP2015172221A - めっき加工された樹脂成形品および製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】部分めっきされた部分の輪郭を鮮明に形成でき、加飾性に優れためっき加工された樹脂成形品を提供すること。【解決手段】樹脂成形品1では、第1樹脂からなる第1樹脂成形体部分4には無電解めっき加工によって金属皮膜が析出するが、第2樹脂からなる第2樹脂成形体部分5には金属皮膜が析出しない。第2樹脂成形体部分5の表面である第2表面部分2bをマスキングとして利用して第1樹脂成形体部分4の表面である第1表面部分2aにのみ金属皮膜を形成できる。第1、第2樹脂は相溶性が無いので、それらの界面を鮮明に形成できる。よって、歪みが無く鮮明な輪郭を備えた金属皮膜を形成できる。【選択図】図1

Description

本発明は、表面の所定の部位に無電解めっき加工が施された樹脂成形品および、その製造方法に関する。
自動車部品、電子機器の部品などにおいては、その軽量化等を目的としてABS樹脂、PC(ポリカーボネイト)樹脂等の樹脂からなる樹脂成形品が用いられている。樹脂成形品は、金属製品に比べて表面が傷付きやすい、耐熱性、耐候性が低いなどの欠点、外観品位が低い等の欠点がある。そこで、樹脂成形品の表面の機械的特性の改善、あるいは、外観品位を高めるため等の加飾の目的で、その表面を銅、ニッケルなどの金属皮膜で被覆するめっき加工が施されている。
樹脂成形品ワークの表面をめっき加工する場合には、樹脂成形品ワークとめっき層との密着強度を高めるために、ワーク脱脂工程の後に樹脂成形品ワークを粗面化するエッチング工程が一般に行われる。ここで、加飾等の目的で、樹脂成形品ワークの表面の一部にめっき加工を行う場合がある。例えば、樹脂成形品ワークの表面に文字、模様などをめっき加工により付ける場合、樹脂成形品ワークの表面に形成した凹凸部にのみめっき加工を行う場合などがある。
樹脂成形品ワークの表面に部分的にめっき層を付ける方法としては、特許文献1〜3に記載された方法が知られている。これらの文献に記載された方法では、無電解めっきを形成可能あるいは容易な第1樹脂を、その形成が不可能あるいは困難な第2樹脂によって部分的にマスクし、露出している第1樹脂の表面部分にめっきを施すようにしている。樹脂の組み合わせとしては、ポリカーボネイト樹脂とABS樹脂の組み合わせ等が記載されている。
特許第4895163号公報 特許第3685999号公報 特開平10−272727号公報
上記のように第1、第2樹脂からなる成形品における第1樹脂の表面にめっき処理を施して得られる部分めっき品においては、めっき界面の輪郭を鮮明に形成できないことがある。すなわち、第1、第2樹脂の境界部分において、これらの樹脂が相互に溶け合って界面がゆがみ、第1樹脂の露出表面輪郭、換言すると、めっき部分の輪郭が鮮明とならないことがある。このため、部分めっきにより、樹脂成形品ワークの表面に文字、模様などの加飾処理を精度良く鮮明に形成できないことがある。
また、従来のめっき塗り分け工法は、めっき面と被めっき面の界面から水分が浸透しやすく、溶剤、人工汗、香水、油分などの液剤剥離が起こり易い状態にあるという問題もある。
本発明の課題は、部分めっきされた部分の輪郭を鮮明に形成でき、加飾性に優れためっき加工された樹脂成形品、および当該樹脂成形品の製造方法を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のめっき加工された樹脂成形品は、
樹脂成形体と、所定の処理条件の無電解めっき加工により前記樹脂成形体の表面に形成した金属皮膜とを有し、
前記樹脂成形体は、前記処理条件により前記金属皮膜が析出する第1樹脂からなる第1樹脂成形体部分と、前記処理条件により前記金属皮膜が析出しない第2樹脂からなる第2樹脂成形体部分とを含み、
前記樹脂成形体の表面は、前記第1樹脂成形体部分が露出している第1表面部分と、前記第2樹脂成形体部分が露出している第2表面部分とを含み、
前記第1表面部分に前記金属皮膜が形成され、前記第2表面部分には前記金属皮膜が形成されておらず、
前記第1樹脂と前記第2樹脂は、それぞれに対する相溶性の無い樹脂であり、
前記第1樹脂および前記第2樹脂のうちの少なくとも一方には、第1、第2樹脂の間の接着性を高めるモノマーが添加されていることを特徴としている。
なお、相溶性とは厳密な意味では2種類の異なる高分子鎖が分子レベルにおいて均一に相溶していることであるが、本発明においては所謂、実用的観点からの相溶性を意味している。分子レベルにおいて均一に相溶していなくても、樹脂相互の界面において相互に溶け合って均一な組成が形成される場合には相溶性があり、このような状態が形成されない場合を相溶性が無い、あるいは非相溶性であるとする。
従来における部分めっきされた樹脂成形品では、相溶性のある樹脂の組み合わせから構成されており、歪みのない鮮明な輪郭をもつめっき層を形成できないことがある。本発明においては、上記のように、相溶性の無い樹脂同士の組み合わせを用いて樹脂成形体を構成している。したがって、金属皮膜が形成される第1樹脂からなる第1表面部分と、金属皮膜が形成されない第2樹脂からなる第2表面部分との界面は、相互に樹脂が溶け合うことなく、鮮明に形成されるので、歪みなどが生じない。よって、第1表面部分に形成される金属皮膜の輪郭も鮮明になり、金属皮膜によって表現される文字、模様などの輪郭が鮮明となり、加飾性に優れた樹脂成形品を得ることができる。また、非相溶性の第1、第2樹脂の間の接着性を高めるためにモノマーを添加しているので、これらの部分の一体性も確保できる。
本発明において、前記第1樹脂をポリアミド(PA)樹脂とした場合には、前記第2樹脂としてポリフェニールエーテル系樹脂(PPE系樹脂)、例えば変性ポリフェニールエーテルを用いることができる。PPE系樹脂は、優れた機械的性質、熱的性質、電気的性質、耐薬品性を有し、電気・電子機械部品、OA機器部品等に使用されている。耐薬品性を有し、酸やアルカリに侵蝕されにくいので、成形体表面がエッチングされ難く、無電解めっき処理には適さない。すなわち、PA樹脂に無電解めっき処理が可能な処理条件の下ではPPE系樹脂にはめっき処理ができない。この結果、PPE系樹脂からなる表面部分が無電解めっき処理におけるマスキング部分として機能するので、PA樹脂からなる第1表面部分にのみ無電解めっき加工を行うことができる。また、第2樹脂として、ポリフェニレンサルファイド樹脂または接着性シリコーンゴムを用いることもできる。
例えば、PAとPPEを用いる場合には、PAに、モノマーとしてPPEを配合して、双方の樹脂の接着性を上げることができる。また、PAとシリコーンゴムの場合には、PAに含まれるフィラーにシランカップリング剤を添加して双方の樹脂の接着性を上げることができる。
本発明において、めっき密着性を高めるためには、前記第1樹脂成形体部分(4)にお
ける少なくとも前記第1表面部分(2a)は、前記第1樹脂に、前記金属皮膜(3)と親和性のあるフィラー状あるいは鱗片形状の金属配合物、カーボン繊維またはガラス繊維が配合されていることが望ましい。
本発明の樹脂成形品の製造方法では、第2樹脂として、第1樹脂に対して無電解めっき処理が可能な処理条件の下では、無電解めっき処理ができない性質の樹脂を採用している。これにより、第2樹脂による第2表面部分を、無電解めっき処理におけるマスキング部分として利用することができる。したがって、例えば、前記樹脂成形体の表面に、前記第2表面部分によって囲まれる前記第1表面部分として、所定の文字、数字、記号あるいは模様を表す輪郭形状をした表面部分を形成すれば、当該表面部分に前記金属皮膜を形成できる。これにより、金属皮膜からなる細部の細かい模様、文字等を樹脂成形品の表装面に表現することができる。
また、前記樹脂成形体の表面に、前記第2表面部分によって囲まれる前記第1表面部分として、前記第2表面部分に対して凸あるいは凹の表面部分を形成すれば、当該表面部分に前記金属皮膜を形成できる。これにより、金属皮膜で被覆された微細な凹凸模様等を樹脂成形品の表装面に表現することができる。
本発明を適用しためっき加工された樹脂成形品の一例を示す説明図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1(a)〜(d)は本発明の実施の形態に係るめっき加工された樹脂成形品を示す概略斜視図、概略断面図、概略平面図および概略底面図である。めっき加工された樹脂成形品1(以下、単に樹脂成形品1と呼ぶ。)は、射出成形された樹脂成形体2を備え、この樹脂成形体2の表面は、その一部を除き、無電解めっき加工により形成した金属皮膜3で被覆されている。
樹脂成形体2は、第1樹脂、例えばPA樹脂からなる第1樹脂成形体部分4と、第2樹脂、例えば変性PPE樹脂からなる第2樹脂成形体部分5とから形成されている。第1樹脂および第2樹脂としては、相溶性の無い樹脂の組み合わせとしてある。第1樹脂成形体部分4は、矩形状輪郭の平板部分4aと、この四周縁から底側に突出している下側矩形枠部分4bと、平板部分4aの上面から同軸状に上方に突出している一回り小さな上側矩形枠部分4cとを備えている。第2樹脂成形体部分5は直方体形状をした部分であり、平板部分4aの中央部分を貫通して上下に突出している。この第2樹脂成形体部分5には上下方向に貫通して延びる複数の貫通穴が形成されている。この構成の樹脂成形体2は、例えば、第2樹脂成形体部分5をインサートとして用いたインサート樹脂成形により製造される。
この構成の樹脂成形体2の表面には、第1樹脂成形体部分4が露出している第1表面部分2aと、第2樹脂成形体部分5が露出している第2表面部分2bとが形成されている。金属皮膜3は、第1表面部分2aの全体を被覆する状態に形成され、第2表面部分2bには形成されていない。
この構成の樹脂成形品1は次のように製造することができる。まず、第2樹脂成形体部分5を射出成形により製造する。これをインサートとして用いて、樹脂インサート成形により、第1樹脂からなる第1樹脂成形体部分4および第2樹脂からなる第2樹脂成形体部分5を備えた樹脂成形体2を製造する(成形工程)。次に、樹脂成形体2の表面に無電解めっき加工を施して、当該樹脂成形体2の一部の表面を除き、金属皮膜3を形成する(めっき工程)。
めっき工程は、第1樹脂として用いるPA樹脂からなる第1樹脂成形体部分4の表面に金属皮膜が析出される無電解めっき処理条件により行われる。エッチング液によりPA樹脂の表面を粗面化してパラジウムを吸着させた後に、無電解めっきを施す。PA樹脂に無電解めっき加工可能なめっき処理条件では、PPE系樹脂からなる第2樹脂成形体部分5には金属皮膜が析出されない。すなわち、エッチング液によってPPE系樹脂の表面は浸食されず、金属皮膜が析出しない。したがって、めっき工程では、樹脂成形体2の表面に露出している第2樹脂成形体部分5の表面である第2表面部分2bがめっき処理のマスキングとして機能して、第1樹脂成形体部分4の表面である第1表面部分2aにのみ金属皮膜3が形成される。
図1から分かるように、樹脂成形体2において、めっきが施されない部分は、例えば、上側矩形枠部分4cによって形成される凹部の底部分に露出している第2樹脂成形体部分5の上端面部分である。このような奥まった部分に、マスキング剤を正確に塗布することは困難であり、また、インクジェットヘッドを用いてマスキング剤を吐出して塗布することも困難である。
本発明の方法によれば、金属皮膜3を形成しない表面部分が、第2樹脂によって形成される。よって、射出成形による樹脂成形体2の製造を精度良く行うことにより、自動的に、金属皮膜3を形成しない表面部分が第2樹脂によって精度良くマスキングされた状態が形成される。よって、マスキング工程が不要となり、また、三次元形状をした表面部分に精度良くマスキングを行うことも容易である。
上記の例では、第1、第2樹脂によって形成される凹部の底面部分を除き外側表面部分の全体を金属皮膜3で被覆している。逆に、第1樹脂によって形成される第1樹脂成形体部分4を上記の第2樹脂成形体部分5とし、第2樹脂によって形成される第2樹脂成形体部分5を上記の第1樹脂成形体部分4とし、凹部の底面部分に無電解めっきを施すことも可能なことは勿論である。
また、成形工程において、樹脂成形体2の表面に、第2表面部分2bによって囲まれる第1表面部分2aとして、所定の文字、数字、記号あるいは模様を表す輪郭形状をした表面部分を形成し、めっき工程において、当該表面部分に金属皮膜3を形成して、文字、数字、記号あるいは模様の加飾処理を施すこともできる。逆に、文字、数字、記号、模様を取り囲む表面部分を無電解めっき皮膜で覆うことも可能である。
さらに、第1、第2樹脂としては、PA樹脂とPPE系樹脂の組み合わせだけでなく、他の種類の相溶性の無い樹脂の組み合わせであってもよい。
なお、本発明のめっき加工された樹脂成形品は、例えば、携帯型端末本体、携帯型音楽機器本体として用いるのに適している。
1 めっき加工された樹脂成形品
2 樹脂成形体
2a 第1表面部分
2b 第2表面部分
3 金属皮膜
4 第1樹脂成形体部分
5 第2樹脂成形体部分

Claims (11)

  1. 樹脂成形体(2)と、所定の処理条件の無電解めっき加工により前記樹脂成形体(2)の表面に形成した金属皮膜(3)とを有し、
    前記樹脂成形体(2)は、前記処理条件により前記金属皮膜(3)が析出する第1樹脂からなる第1樹脂成形体部分(4)と、前記処理条件により前記金属皮膜(3)が析出しない第2樹脂からなる第2樹脂成形体部分(5)とを含み、
    前記樹脂成形体(2)の表面は、前記第1樹脂成形体部分(4)が露出している第1表面部分(2a)と、前記第2樹脂成形体部分(5)が露出している第2表面部分(2b)とを含み、
    前記第1表面部分(2a)に前記金属皮膜(3)が形成され、前記第2表面部分(2b)には前記金属皮膜(3)が形成されておらず、
    前記第1樹脂と前記第2樹脂は、それぞれに対する相溶性の無い樹脂であり、
    前記第1樹脂および前記第2樹脂のうちの少なくとも一方には、第1、第2樹脂の間の接着性を高めるモノマーが添加されていることを特徴とするめっき加工された樹脂成形品(1)。
  2. 前記第1樹脂はポリアミド樹脂であり、
    前記第2樹脂は、ポリフェニールエーテル系樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂または接着性シリコーンゴムである請求項1に記載のめっき加工された樹脂成形品(1)
  3. 前記第1樹脂成形体部分(4)における少なくとも前記第1表面部分(2a)は、前記第1樹脂に、前記金属皮膜(3)と親和性のあるフィラー状あるいは鱗片形状の金属配合物、カーボン繊維またはガラス繊維が配合されている請求項1または2に記載のめっき加工された樹脂成形品(1)。
  4. 前記樹脂成形体(2)の表面において、前記第2表面部分(2b)によって囲まれる前記第1表面部分(2a)は、所定の文字、数字、記号あるいは模様を表す輪郭形状をした表面部分であり、当該表面部分に前記金属皮膜(3)が形成されている請求項1、2または3に記載のめっき加工された樹脂成形品(1)。
  5. 前記樹脂成形体(2)の表面において、前記第2表面部分(2b)によって囲まれる前記第1表面部分(2a)は、前記第2表面部分(2b)に対して0.02mm〜20mmの段差のある凸あるいは凹の表面部分であり、当該表面部分に前記金属皮膜(3)が形成されている請求項1ないし4のうちのいずれか一つの項に記載のめっき加工された樹脂成形品(1)。
  6. 前記樹脂成形体(2)は、前記第1樹脂および前記第2樹脂からなる二色成形、および、前記第1樹脂あるいは前記第2樹脂から成形されたインサートを用いた樹脂インサート成形のいずれかによって製造された樹脂成形体である請求項1ないし5のうちのいずれか一つの項に記載のめっき加工された樹脂成形品(1)。
  7. 二色成形あるいは樹脂インサート成形により、第1樹脂からなる第1樹脂成形体部分(4)および第2樹脂からなる第2樹脂成形体部分(5)を含む樹脂成形体(2)を製造する成形工程と、
    前記樹脂成形体(2)に所定の処理条件による無電解めっき加工を施して、前記樹脂成形体(2)の表面の一部に金属皮膜(3)を形成するめっき工程と、
    を含み、
    前記成形工程では、前記第1樹脂として、前記処理条件によって前記金属皮膜(3)が析出する樹脂を使用し、前記第2樹脂として、前記処理条件では前記金属皮膜が析出せず
    、かつ、前記第1樹脂とは相溶性の無い樹脂を使用し、前記第1樹脂および前記第2樹脂のうちの少なくとも一方には、第1、第2樹脂の間の接着性を高めるモノマーを添加し、
    前記めっき工程では、前記樹脂成形体(2)の表面に露出している前記第2樹脂成形体部分(5)の表面である第2表面部分(2b)をマスキングとして利用して、前記第1樹脂成形体部分(4)の表面である第1表面部分(2a)にのみ前記金属皮膜(3)を形成する、
    めっき加工された樹脂成形品の製造方法。
  8. 前記第1樹脂としてポリアミド樹脂を使用し、
    前記第2樹脂として、変性ポリフェニールエーテル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂または接着性シリコーンゴムを使用する、
    請求項7に記載のめっき加工された樹脂成形品の製造方法。
  9. 前記第1樹脂成形体部分(4)における少なくとも前記第1表面部分(2a)に、前記第1樹脂に、前記金属皮膜(3)と親和性のあるフィラー状あるいは鱗片形状の金属配合物、カーボン繊維またはガラス繊維を配合する、
    請求項7または8に記載のめっき加工された樹脂成形品の製造方法。
  10. 前記成形工程では、前記樹脂成形体(2)の表面に、前記第2表面部分(2b)によって囲まれる前記第1表面部分(2a)として、所定の文字、数字、記号あるいは模様を表す輪郭形状をした表面部分を形成し、
    前記めっき工程では、当該表面部分に前記金属皮膜(3)を形成して、前記文字、数字、記号あるいは模様の加飾処理を施す、
    請求項7、8、または9に記載のめっき加工された樹脂成形品の製造方法。
  11. 前記成形工程では、前記樹脂成形体(2)の表面に、前記第2表面部分(2b)よって囲まれる前記第1表面部分(2a)として、前記第2表面部分(2b)に対して0.02mm〜20mmの段差のある凸表面あるいは凹表面を形成し、
    前記めっき工程では、当該凸表面あるいは凹表面に前記金属皮膜(3)を形成して、これらの部分に加飾処理を施す、
    請求項7ないし10のうちのいずれか一つの項に記載のめっき加工された樹脂成形品の製造方法。
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