JP2015172211A - タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】環境に配慮しながら、耐オゾン性、低燃費性に優れ、かつ白色化を防止できるタイヤ用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】ゴム成分、カーボンブラック、シリカ、異種ワックス(1)及び(2)を含有するタイヤ用ゴム組成物であって、上記ゴム成分は、ガラス転移温度が−55℃以上の極性基を有するゴム(1)を含み、上記ゴム成分100質量部に対して、カーボンブラックの含有量が1〜10質量部、シリカの含有量が15〜150質量部、上記異種ワックス(1)及び(2)の合計含有量が0.5〜8質量部であり、上記ワックス(1)が軟化点40℃未満の成分を含む天然系ワックス、上記ワックス(2)が軟化点40℃以上の成分を含む極性天然系ワックスであるタイヤ用ゴム組成物に関する。
【選択図】なし
【解決手段】ゴム成分、カーボンブラック、シリカ、異種ワックス(1)及び(2)を含有するタイヤ用ゴム組成物であって、上記ゴム成分は、ガラス転移温度が−55℃以上の極性基を有するゴム(1)を含み、上記ゴム成分100質量部に対して、カーボンブラックの含有量が1〜10質量部、シリカの含有量が15〜150質量部、上記異種ワックス(1)及び(2)の合計含有量が0.5〜8質量部であり、上記ワックス(1)が軟化点40℃未満の成分を含む天然系ワックス、上記ワックス(2)が軟化点40℃以上の成分を含む極性天然系ワックスであるタイヤ用ゴム組成物に関する。
【選択図】なし
Description
本発明は、タイヤ用ゴム組成物、及びこれを用いた空気入りタイヤに関する。
オゾンによるタイヤの劣化(クラックの発生など)を防ぐために、ワックスを配合し、タイヤの表面にブルームさせて膜を形成する方法が用いられている。ワックスとしては、通常、パラフィンワックスなどの石油系ワックスが使用されているが、将来の化石資源枯渇の際には入手が困難になるおそれがあり、また、環境への配慮という問題もある。そこで、カルナバワックス、ホホバワックス、米糠ワックス、蜜蝋、キャンデリラワックスなどの天然系ワックス(天然由来のワックス)を配合することが検討されている。
一般に、ワックスがブロードな炭素数分布を有していると広い温度範囲で耐オゾン性が発揮されるが、天然系ワックスの炭素数分布(分子量分布)、すなわち軟化点分布は、由来生物によって異なり、ブロードでない場合が多いため、耐オゾン性の悪化がされる。これに対し、ワックスを増量して対処しようとしても、タイヤ表面にブルームが生じて白色化し、タイヤの美観を損ねてしまう。
また、一般に石油系ワックスに比べ、天然系ワックスは炭化水素の含有量が少ないことから、天然ゴムやブタジエンゴム、イソプレンゴム等の低極性ゴムを使用する場合、その低極性ゴムとの相容性や膜の均一性の低下も懸念される。更に、分枝構造を有する成分(イソ成分)量も石油系ワックスに比べて少ないため、軟化点分布や膜の均一性、膜の柔らかさが不充分な場合もある。
例えば、タイヤにおいてキャンデリラワックス、カルナバワックス、ライスワックスなどの天然系ワックスの使用が検討された例として、キャンデリラワックスを配合し、石油資源の含有比率を抑制したタイヤ用ゴム組成物が特許文献1に開示されている。しかしながら、耐オゾン性や白色化への対策、ゴム組成物の特性(低燃費性など)に対する悪影響に対する対策が不充分であり、改善が望まれている。
本発明は、上記課題を解決し、環境に配慮しながら、耐オゾン性、低燃費性に優れ、かつ白色化を防止できるタイヤ用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、ゴム成分、カーボンブラック、シリカ、異種ワックス(1)及び(2)を含有するタイヤ用ゴム組成物であって、上記ゴム成分は、ガラス転移温度が−55℃以上の極性基を有するゴム(1)を含み、上記ゴム成分100質量部に対して、カーボンブラックの含有量が1〜10質量部、シリカの含有量が15〜150質量部、上記異種ワックス(1)及び(2)の合計含有量が0.5〜8質量部であり、上記ワックス(1)が軟化点40℃未満の成分を含む天然系ワックス、上記ワックス(2)が軟化点40℃以上の成分を含む極性天然系ワックスであるタイヤ用ゴム組成物に関する。
上記ゴム成分は、ガラス転移温度が−58℃以下のゴム(2)を含むことが好ましい。
上記ゴム(1)は、エポキシ化天然ゴムであることが好ましい。
上記ゴム組成物は、更に炭素数20〜60の天然イソプレノイド及び/又はその水添物を含むことが好ましい。
上記ゴム(1)は、エポキシ化天然ゴムであることが好ましい。
上記ゴム組成物は、更に炭素数20〜60の天然イソプレノイド及び/又はその水添物を含むことが好ましい。
上記ゴム組成物は、上記ゴム成分100質量%中の上記ゴム(1)の含有量が65質量%以上、上記ゴム(2)の含有量が35質量%以下であり、トレッド用ゴム組成物として用いられることが好ましい。また、上記ゴム組成物は、上記ゴム成分100質量%中の上記ゴム(1)の含有量が30〜65質量%、上記ゴム(2)の含有量が35〜70質量%以下であり、サイドウォール用ゴム組成物として用いられることが好ましい。
本発明はまた、上記ゴム組成物を用いて作製したタイヤ部材を有する空気入りタイヤに関する。
本発明によれば、特定の極性ゴム(1)、シリカ、カーボンブラック、特定の異種の天然系ワックス(1)及び(2)を所定量含有するタイヤ用ゴム組成物であるので、環境に配慮しながら、耐オゾン性を改善できる。また、ゴム表面の白色化も充分に抑制できる。更に、優れた低燃費性も得られる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、特定の極性ゴム(1)、シリカ及びカーボンブラックに、更に低軟化点成分を有する天然系ワックス(1)及び高軟化点成分を有する極性天然系ワックス(2)の異種のワックスを所定量配合している。極性ゴム(1)に天然系ワックス(1)及び極性天然系ワックス(2)を配合すると、例えば、該極性ゴム(1)が極性部及び非極性部(低極性部)を有するゴムの場合、非極性部(低極性部)に該ワックス(1)、極性部に該ワックス(2)を相溶させられるので、ゴム表面に均一な皮膜を形成できる。また、上記異種のワックスによってブロードな軟化点分布が得られるので、より少ないワックス量で優れた耐オゾン性が広い温度域において発揮されるとともに、ブルームによる白色化も防止できる。
また、上記極性ゴム(1)及び異種のワックスとともに、所定量のシリカ及びカーボンブラックを使用しているため、良好な低燃費性を得つつ、ゴムの力学強度(耐亀裂成長性など)を確保し、更にはワックスの相溶性も改善されるため、より優れた耐オゾン性を発揮させることが可能となる。加えて環境面にも優れていることから、本発明の効果が良好に発揮される。
本発明のゴム組成物は、ゴム成分として、ガラス転移温度が−55℃以上で、かつ極性基を有するゴム(1)を含む。該ゴム(1)と上記異種のワックスの併用により、これらの相溶性が高まるため、耐オゾン性を改善でき、白色化を防止できる。また、耐亀裂成長性を改善し得る。
ゴム(1)のTgは、好ましくは−50℃以上であり、より好ましくは−48℃以上である。
なお、本明細書において、ゴムのTgは、JIS−K7121に従い、ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製の示差走査熱量計(Q200)を用いて、昇温速度10℃/分の条件で測定した値である。
なお、本明細書において、ゴムのTgは、JIS−K7121に従い、ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製の示差走査熱量計(Q200)を用いて、昇温速度10℃/分の条件で測定した値である。
ゴム(1)における極性基としては、エポキシ基、アミノ基、水酸基などがあげられ、なかでも、エポキシ基が好ましい。
ゴム(1)としては、上記Tg及び極性基を有するものであれば特に限定されないが、低極性ゴムの一部を変性して得られたものなどが挙げられ、例えば、エポキシ化天然ゴム(ENR)、エポキシ化ブタジエンゴム(バイオマス由来のものを含む)などが挙げられる。なかでも、トレッド用として用いた場合に良好なウェットグリップ性能が得られたり、サイドウォール用として用いた場合にNRなどとブレンドして耐クラック性を改善したりでき、かつ石油由来材料を削減して環境により配慮できるという理由から、ENRが好ましい。
ゴム(1)としては、上記Tg及び極性基を有するものであれば特に限定されないが、低極性ゴムの一部を変性して得られたものなどが挙げられ、例えば、エポキシ化天然ゴム(ENR)、エポキシ化ブタジエンゴム(バイオマス由来のものを含む)などが挙げられる。なかでも、トレッド用として用いた場合に良好なウェットグリップ性能が得られたり、サイドウォール用として用いた場合にNRなどとブレンドして耐クラック性を改善したりでき、かつ石油由来材料を削減して環境により配慮できるという理由から、ENRが好ましい。
ENRとしては、市販のENRを用いてもよいし、天然ゴム(NR)をエポキシ化して用いてもよい。NRをエポキシ化する方法としては特に限定されるものではなく、クロルヒドリン法、直接酸化法、過酸化水素法、アルキルヒドロペルオキシド法、過酸法などの方法を用いて行なうことができる(特公平4−26617号公報、特開平2−110182号公報、英国特許出願公開第2113692号明細書等)。過酸法としては、例えば、NRラテックスに過酢酸や過蟻酸などの有機過酸を反応させる方法などが挙げられる。
エポキシ化を施すNRとしては特に限定されず、RSS♯3、TSR20などのゴム工業において一般的なもの、及びそれらのラテックスを使用することができる。ENRは、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ENRのエポキシ化率は、好ましくは5モル%以上、より好ましくは10モル%以上である。5モル%未満では、軟化点40℃以上の成分を含む極性天然系ワックスとゴム成分との相溶性があまり向上せず、本発明の効果が充分に得られにくい傾向がある。また、ENRのエポキシ化率は、好ましくは45モル%以下、より好ましくは30モル%以下である。45モル%を超えると、ポリマーがゲル化する傾向がある。
なお、エポキシ化率とは、エポキシ化前の天然ゴム成分中の炭素間二重結合の全数のうちエポキシ化された数の割合を意味し、例えば、滴定分析や核磁気共鳴(NMR)分析等により求められる。
なお、エポキシ化率とは、エポキシ化前の天然ゴム成分中の炭素間二重結合の全数のうちエポキシ化された数の割合を意味し、例えば、滴定分析や核磁気共鳴(NMR)分析等により求められる。
本発明のゴム組成物において、ゴム成分100質量%中のゴム(1)の含有量は、好ましくは20質量%以上、より好ましくは30質量%以上である。また、該含有量は、上限は特に限定されないが、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下である。上記範囲内とすることにより、本発明の効果が良好に得られる。
上記ゴム組成物がトレッド用ゴム組成物として用いられる場合、ゴム成分100質量%中のゴム(1)の含有量は、好ましくは65質量%以上、より好ましくは75質量%以上である。該含有量は、上限は特に限定されないが、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下である。上記範囲内とすることにより、ワックスとゴム成分の相溶性を高め、耐オゾン性を改善でき、白色化を防止できる。また、ウェットグリップ性、耐亀裂成長性、耐クラック性を改善し得る。
また、サイドウォール用ゴム組成物として用いられる場合、ゴム成分100質量%中のゴム(1)の含有量は、好ましくは30質量%以上、より好ましくは35質量%以上である。該含有量は、好ましくは65質量%以下、より好ましくは50質量%以下である。上記範囲内とすることにより、ワックスとゴム成分の相溶性を高め、耐オゾン性を改善でき、白色化を防止できる。また、海島構造をつくり、耐クラック性、耐亀裂成長性を改善し得る。
本発明のゴム組成物は、ガラス転移温度(Tg)が−58℃以下であるゴム(2)を含むことが好ましい。極性ゴム(1)とゴム(2)(低極性ゴム)を併用すると、ワックス(1)及び(2)とゴム成分の相溶性をより一層高め、タイヤ表面により均一な膜を形成でき、耐オゾン性をより改善できる。また、ブルームを抑制し、白色化をより一層防止できる。更に、耐亀裂成長性も改善し得る。ゴム(2)のTgは、より好ましくは−60℃以下である。
ゴム(2)としては、NR、IR、BR等のジエン系ゴムやブチルゴム(IIR)、シリコーンゴム(Q)等が挙げられる。なかでも、耐摩耗性、耐クラック性の点から、NR、BR(特に、バイオマス由来のBR)が好ましく、環境への配慮という点から、NRがより好ましい。NRとしては、RSS♯3、TSR20などのゴム工業において一般的なものを使用することができる。
本発明のゴム組成物において、ゴム成分100質量%中のゴム(2)の含有量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上である。また、該含有量は、上限は特に限定されないが、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下である。上記範囲内とすることにより、本発明の効果が良好に得られる。
上記ゴム組成物がトレッド用ゴム組成物として用いられる場合、ゴム成分100質量%中のゴム(2)の含有量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上である。該含有量は、好ましくは35質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。上記範囲内とすることにより、ワックスとゴム成分の相溶性を高め、耐オゾン性を改善でき、白色化を防止できる。また、ウェットグリップ性、耐亀裂成長性、耐クラック性を改善し得る。
また、サイドウォール用ゴム組成物として用いられる場合、ゴム成分100質量%中のゴム(2)の含有量は、好ましくは35質量%以上、より好ましくは50質量%以上である。該含有量は、好ましくは70質量%以下、より好ましくは65質量%以下である。上記範囲内とすることにより、ワックスとゴム成分の相溶性を高め、耐オゾン性を改善でき、白色化を防止できる。また、海島構造をつくり、耐クラック性、耐亀裂成長性を改善し得る。
なお、上記ゴム組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲で他のゴム成分を配合してもよい。
また、ゴム成分100質量%中のゴム(1)及びゴム(2)の合計含有量は、好ましくは70質量%以上、より好ましくは90質量%以上、更に好ましくは100質量%である。これにより、本発明の効果が良好に発揮される。
また、ゴム成分100質量%中のゴム(1)及びゴム(2)の合計含有量は、好ましくは70質量%以上、より好ましくは90質量%以上、更に好ましくは100質量%である。これにより、本発明の効果が良好に発揮される。
本発明のゴム組成物はカーボンブラックを含有する。これにより、補強効果が得られるとともに、耐紫外線劣化性(耐候性)を改善できる。また、ワックスとゴム成分の相溶性が高められるため、耐オゾン性をより高めるとともに、白色化もより効果的に防止できる。
カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(N2SA)は15×103m2/kg以上が好ましく、25×103m2/kg以上がより好ましい。15×103m2/kg未満では、充分な補強効果が得られないおそれがある。また、カーボンブラックのN2SAは50×103m2/kg以下が好ましく、35×103m2/kg以下がより好ましい。50×103m2/kgを超えると、低燃費性が悪化するおそれがある。
なお、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は、JIS K6217のA法によって求められる。
なお、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は、JIS K6217のA法によって求められる。
本発明のゴム組成物では、カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、1質量部以上、好ましくは3質量部以上である。1質量部未満では、充分な補強効果、耐紫外線劣化を改善する効果、ワックスとゴム成分の相溶性改善効果が得られないおそれがある。該カーボンブラックの含有量は、10質量部以下、好ましくは8質量部以下である。10質量部を超えると、低燃費性が悪化する傾向がある。
本発明のゴム組成物はシリカを含有する。これにより、良好な低燃費性が得られるとともに、補強効果が得られる。
シリカのBET法によるチッ素吸着比表面積は、50m2/g以上が好ましく、100m2/g以上がより好ましい。50m2/g未満では、ゴム強度が低下する傾向がある。また、シリカのBETは250m2/g以下が好ましく、200m2/g以下がより好ましい。250m2/gを超えると、加工性が悪化する傾向にある。
なお、シリカのBET法によるチッ素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準拠した方法により測定することができる。
なお、シリカのBET法によるチッ素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準拠した方法により測定することができる。
本発明のゴム組成物では、シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、15質量部以上、好ましくは25質量部以上である。また、該シリカの含有量は、150質量部以下、好ましくは100質量部以下である。上記範囲内にすることにより、低燃費性、補強効果が得られる。また、加工性が悪化することを防ぐことができる。
上記ゴム組成物がトレッド用ゴム組成物として用いられる場合、シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは30質量部以上、より好ましくは50質量部以上である。該シリカの含有量は、好ましくは120質量部以下、より好ましくは90質量部以下である。上記範囲内にすることにより、良好な低燃費性、耐摩耗性が得られる。
また、サイドウォール用ゴム組成物として用いられる場合、シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは15質量部以上、より好ましくは25質量部以上である。シリカの含有量は、好ましくは80質量部以下、より好ましくは50質量部以下である。上記範囲内にすることにより、良好な低燃費性、耐亀裂成長性が得られる。
本発明では、シリカとともに、シランカップリング剤を使用することが好ましい。シランカップリング剤としては、例えば、スルフィド系、メルカプト系ビニル系、アミノ系、グリシドキシ系、ニトロ系、クロロ系シランカップリング剤などが挙げられる。なかでも、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ジスルフィドなどのスルフィド系が好ましく、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドが特に好ましい。
シランカップリング剤を含有する場合、シランカップリング剤の含有量は、シリカ100質量部に対して1質量部以上が好ましく、4質量部以上がより好ましい。該含有量は、20質量部以下が好ましく、12質量部以下が更に好ましい。上記範囲内にすることにより、良好な低燃費性が得られる。
本発明のゴム組成物は、異なる種類のワックス(1)及びワックス(2)を含み、該ワックス(1)は軟化点が40℃未満の成分を含む天然系ワックス、該ワックス(2)は軟化点が40℃以上の成分を含む極性天然系ワックスである。このようなワックス混合物を使用することで、軟化・融解温度の分布が拡がるとともに、ゴムとの相溶性が高まるため、広い温度範囲で優れた耐オゾン性が得られる。また、ブルームを防止し、白色化を抑制できる。
ワックス(1)、(2)は石油由来のワックス以外で、かつ上記各条件を具備するものであれば特に制限されずに使用できる。また、いずれの条件も具備するワックス、つまり軟化点40℃未満及び40℃以上の両成分を含む極性天然系ワックスは、ワックス(1)、(2)のいずれの成分としても使用できる。但し、本発明では異なる種類のワックス(1)及び(2)が使用されるので、両条件を具備する1種のワックスを使用しても(1)及び(2)の両成分を配合していることには該当せず、例えば、軟化点40℃未満及び40℃以上の両成分を含む極性天然系ワックスをワックス(2)の成分として使用する場合は更にワックス(1)も配合し、ワックス(1)の成分として使用する場合は更にワックス(2)も配合することになる。
ワックス(1)は、軟化点が40℃未満の成分を含むものであり、好ましくは37℃未満、より好ましくは35℃未満、更に好ましくは25℃未満、特に好ましくは15℃未満の軟化点を有する成分を含む。これにより、軟化点分布が低温域に拡大し、特に低温での耐オゾン性を改善できる。
なお、ワックスの軟化点分布は、示差走査熱量測定装置(DSC)を用いて、−30℃から100℃まで5℃/minの昇温速度でヒートフロー(mW/g)を測定して調べられる。所定温度の軟化点を有する成分を含むか否かは、該所定温度(例えば40℃)の時点におけるヒートフローの温度依存性曲線がベースラインから吸熱方向に下がっているか否かを基準として確認できる。
また、ワックス(1)としては、(40℃におけるヒートフロー(mW/g)/ピーク温度のヒートフロー(mW/g))×100≧0.5の関係を満たすものが好ましく、より好ましくは1.2以上、更に好ましくは10以上、特に好ましくは12以上の関係を満たすものがよい。この場合、40℃以未満の軟化点を有する成分により、良好な低温時の耐オゾン性が得られる。
ワックス(2)は、軟化点が40℃以上の成分を含むものであり、好ましくは50℃以上、より好ましくは70℃以上、更に好ましくは75℃以上の軟化点を有する成分を含む。これにより、軟化点分布が高温域に拡大し、特に高温での耐オゾン性を改善できる。
上記軟化点40℃以上の成分を含む極性天然系ワックス(2)としては、極性基(エステル基、カルボニル基など)を有する成分を主成分として含むものを使用でき、例えば、該成分を60質量%以上(好ましくは75質量%以上)含む天然系ワックスを使用できる。なお、軟化点40℃未満の成分も含むものであれば、ワックス(1)としても使用できる。一方、軟化点40℃未満の成分を含むワックス(1)としては、極性ワックスだけでなく、非極性ワックス(炭化水素成分を主成分として含むワックス)も使用でき、例えば、該成分を60質量%以上(好ましくは75質量%以上)含む天然系ワックスも使用できる。
上記ワックス(1)、(2)として使用できる天然系ワックス、極性天然系ワックスとしては、石油由来のワックス以外であれば特に限定されず、例えば、キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう、ライスワックス、ホホバろうなどの植物系ワックス;ミツロウ、ラノリン、鯨ろうなどの動物系ワックス;オゾケライト、セレシン、ペトロラクタムなどの鉱物系ワックス;ヒマシ硬化油、大豆硬化油、ナタネ硬化油、牛脂硬化油などの天然油脂系硬化油;ジステアリルケトンなどの油脂を原料とする合成ワックス;及びこれらの精製物などが挙げられる。なかでも、天然系ワックスに、遊離脂肪酸、遊離アルコール及び樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種を除去する処理を施して得られる精製天然系ワックスを好適に使用でき、具体的には、該除去処理などで調製される軟化点40℃未満の成分を含む精製キャンデリラワックスをワックス(1)、軟化点40℃未満及び40℃以上の成分を含む精製ミツロウをワックス(1)又は(2)として好適に使用できる。なお、除去処理の方法は、遊離アルコール、遊離脂肪酸、樹脂を除去できる方法であれば特に限定されず、公知の方法を使用できる。また、軟化点40℃以上の成分を含むカルナバワックスはワックス(2)、軟化点40℃未満及び40℃以上の成分を含む牛脂硬化油はワックス(1)又は(2)として好適である。これらの使用により、本発明の効果が良好に得られる。
ワックス(1)として好適な上記軟化点40℃未満の成分を含む精製キャンデリラワックスは、炭化水素含有量が65質量%以上(より好ましくは75質量%以上、更に好ましくは80質量%以上)のキャンデリラワックスが好ましい。また、炭素数28〜33の炭化水素を65質量%以上含有し、かつ該炭化水素中に占める炭素数31の炭化水素の割合が60質量%以上の精製キャンデリラワックスが特に好ましい。これにより、優れた耐オゾン性(特に低温時)が得られるとともに、白色化を防止できる。また、転がり抵抗の低下効果も得られる。
上記精製キャンデリラワックスにおいて、該精製キャンデリラワックス100質量%中の炭素数28〜33の炭化水素含有量は、好ましくは75質量%以上、より好ましくは80質量%以上である。65質量%未満であると、耐オゾン性や白色化の対策が不十分になる傾向がある。該含有量は、上限は特に限定されないが、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下である。
また、該精製キャンデリラワックスにおいて、炭素数28〜33の炭化水素中に占める炭素数31の炭化水素の割合は、65質量%以上が好ましい。
また、該精製キャンデリラワックスにおいて、炭素数28〜33の炭化水素中に占める炭素数31の炭化水素の割合は、65質量%以上が好ましい。
上記精製キャンデリラワックス100質量%中の遊離アルコールや遊離脂肪酸の含有量はそれぞれ少ない方が望ましく、具体的には各々10質量%以下が好ましく、7質量%以下がより好ましい。10質量%を超えると、耐オゾン性(特に低温時)が悪化する傾向がある。
上記精製キャンデリラワックス100質量%中の樹脂の含有量は少ない方が望ましく、具体的には15質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましく、10質量%以下が更に好ましく、7質量%以下が特に好ましい。15質量%を超えると、耐オゾン性(特に低温時)が悪化する傾向がある。
上記精製キャンデリラワックス100質量%中のエステルの含有量は、少ないほうが好ましく、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、特に好ましくは5質量%以下である。これにより、良好な低温での耐オゾン性が得られる。
上記精製キャンデリラワックスは、(40℃におけるヒートフロー(mW/g)/ピーク温度のヒートフロー(mW/g))×100≧0.1の関係を満たすことが好ましく、0.2以上の関係を満たすことがより好ましく、0.5以上の関係を満たすことが更に好ましい。この場合、良好な低温時の耐オゾン性が得られる。
上記精製キャンデリラワックスは、例えば、特開平10−182500号公報に記載されている製法により調製できる。即ち、例えば、天然系ワックスをアルカリの存在下でケン化分解した後、石油エーテルで抽出処理し、石油エーテルを減圧蒸留することにより得られた固形物をn−ヘキサン等の有機溶媒に溶解して、これをシリカゲル充填カラムに通液し、n−ヘキサンの有機溶媒で溶離展開し、各フラクションに分け、所望のフラクションを集める方法等が挙げられる。
また、ワックス(1)又は(2)として好適な上記軟化点40℃未満及び40℃以上の成分を含む精製ミツロウは、遊離脂肪酸含有量が17質量%以下、遊離アルコール含有量が2.5質量%未満のものが好ましい。この場合も、上記精製キャンデリラワックスと同様に本発明の効果が充分に発揮され、転がり抵抗の低下効果も得られる。
上記精製ミツロウにおいて、該精製ミツロウ100質量%中の遊離脂肪酸の含有量は少ない方が望ましく、具体的には15質量%以下がより好ましい。上限を超えると、耐オゾン性(特に低温時)が悪化する傾向がある。
上記精製ミツロウにおいて、該精製ミツロウ100質量%中の炭化水素含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは12質量%以上である。10質量%未満であると、耐オゾン性や白色化の対策が不十分になる傾向がある。該含有量は、上限は特に限定されないが、精製に要するコストとの兼ね合いから好ましくは40質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。
また、上記精製ミツロウ100質量%中のエステルの含有量は、好ましくは65質量%以上、より好ましくは70質量%以上である。該含有量の上限は特に限定されないが、好ましくは90質量%以下、より好ましくは85質量%以下である。これにより、良好な低温での耐オゾン性が得られる。
上記精製ミツロウとしては、(40℃におけるヒートフロー(mW/g)/ピーク温度のヒートフロー(mW/g))×100≧10の関係を満たすものが好ましく、11以上の関係を満たすものがより好ましく、12以上の関係を満たすものが更に好ましく、13以上の関係を満たすものが特に好ましい。この場合、40℃以下の軟化点を有する成分により、良好な低温時の耐オゾン性が得られる。
上記精製ミツロウは、例えば、ミツバチ巣からミツロウを取り出して、ごみや蜂の死骸などを取り除いて黄蝋を得、それを更に脱色、漂白して晒しミツロウを得る。さらに、かかる晒しミツロウや黄蝋等を加熱や煮沸処理したり、酸化剤、還元剤により化学的に処理したりして、遊離アルコールや遊離脂肪酸、樹脂分などを減らして得ることができる。
なお、各ワックスに含まれる遊離アルコール、遊離脂肪酸、樹脂、炭化水素、エステルの含有量は、ガスクロマトグラフィー等、従来の方法で測定できる。また、ヒートフローは、示差走査熱量測定装置(DSC)を用いて測定できる。
また、ワックス(1)及び(2)は、40℃以上60℃未満の軟化点を有する成分及び60〜80℃の軟化点を有する成分を含むことが好ましい。これにより、広い温度域で良好な耐オゾン性が得られる。
ワックス(1)の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.2質量部以上、更に好ましくは0.4質量部以上である。該含有量は、好ましくは4質量部以下、より好ましくは3質量部以下、更に好ましくは2質量部以下である。上記範囲内にすることにより、良好な低燃費性、耐オゾン性、耐変色性が得られる。
ワックス(2)の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上、更に好ましくは1質量部以上、特に好ましくは1.5質量部以上である。該含有量は、8質量部以下であり、好ましくは4.5質量部以下、より好ましくは3質量部以下である。上記範囲内にすることにより、良好な低燃費性、耐オゾン性、耐変色性が得られる。
ワックス(1)及びワックス(2)の合計含有量は、ゴム成分100質量部に対して、0.5質量部以上であり、好ましくは1質量部以上、より好ましくは2質量部以上である。該合計含有量は、8質量部以下であり、好ましくは5質量部以下、より好ましくは3.5質量部以下である。上記範囲内にすることにより、良好な低燃費性、耐オゾン性、耐変色性が得られる。
本発明のゴム組成物は、炭素数20〜60の天然系イソプレノイド及び/又はその水添物を含むことが好ましく、該水添物がより好ましい。この場合、分枝鎖を持つ炭化水素成分により、良好な膜の均一性、柔軟性が得られる。なお、イソプレノイドとは、炭素数5のイソプレン単位を基本骨格に持つ化合物の総称であり、テルペンとも呼ばれる。自然界には多くの種類のイソプレノイドが存在しており、これらは直鎖プレニル二リン酸合成酵素とよばれる酵素群によって合成される。
上記天然系イソプレノイドとしては、直鎖イソプレノイドである炭素数30のスクアレンや炭素数40のフィトエン、カロテン、リコピン等が挙げられ、水添されたものが好ましい。なかでも、自然界にある程度存在するものから容易に得られる点と水添されたものである点からスクアランが好ましい。
直鎖イソプレノイドは、生物から得るほかに、酵素反応により合成することも可能である。使用できる酵素として、ファルネシル二リン酸合成酵素、ゲラニルゲラニル二リン酸合成酵素、スクアレン合成酵素、フィトエン合成酵素などが挙げられる。直鎖イソプレノイドをカルス培養によって得る方法としては、特開2007−215518号公報、酵素反応による直鎖イソプレノイド合成については、特開2004−24275号公報、特開平11−178590号公報に記載の方法が挙げられる。
本発明のゴム組成物が天然系イソプレノイド及び/又はその水添物を含有する場合、天然系イソプレノイド及びその水添物の合計含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.15質量部以上、更に好ましくは0.2質量部以上である。該合計含有量は、好ましくは8質量部以下、より好ましくは5質量部以下、更に好ましくは2質量部以下、特に好ましくは0.5質量部以下である。上記範囲内にすることにより、良好な膜の均一性、柔軟性が得られる一方で、添加しすぎてブルームしたり、耐オゾン性がかえって悪化したり、コストが上昇したりすることを防ぐことができる。
本発明のゴム組成物には、アルカリ性脂肪酸金属塩を配合してもよい。これにより、特にENRを使用する場合、ENR合成の際に使用される酸を中和するため、ENRの混練りや加硫時の熱による劣化を防ぐことができる。
アルカリ性脂肪酸金属塩としては、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム等のステアリン酸金属塩、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸マグネシウム、オレイン酸カルシウム、オレイン酸バリウム等のオレイン酸金属塩などが挙げられる。なかでも、耐熱性改善効果が大きく、エポキシ化天然ゴムとの相溶性も高く、コストも比較的安価な点から、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸カルシウムが好ましい。
アルカリ性脂肪酸金属塩の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上である。該アルカリ性脂肪酸金属塩の含有量は、好ましくは10質量部以下、より好ましくは7質量部以下である。上記範囲内とすることにより、良好なゴムの力学特性や耐熱性が得られる。
本発明のゴム組成物には、上記成分以外にも、ゴム組成物の製造に一般に使用される配合剤、例えば、酸化亜鉛、ステアリン酸、各種老化防止剤、オイル、その他のワックス、加硫剤、加硫促進剤などを適宜配合することができる。
本発明のゴム組成物の製造方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、硫黄及び加硫促進剤を除く各成分をオープンロール、バンバリーミキサーなどのゴム混練装置を用いて混練りするベース練り工程、該工程で得られた混練物、硫黄及び加硫促進剤を混練りする仕上げ練り工程を行い、その後加硫する方法等により製造できる。なかでも、上記ゴム(1)及びゴム(2)を併用する場合は、ベース練り工程を、ゴム(1)及びワックス(2)を混練りし、次いで得られた混練物、ゴム(2)及びワックス(1)を混練する方法、ゴム(2)及びワックス(1)を混練りし、次いで得られた混練物、ゴム(1)及びワックス(2)を混練する方法、ゴム(1)及びワックス(2)の混練り、ゴム(2)及びワックス(1)の混練りを別途行い、次いでそれぞれで得られた混練物を混練する方法、により実施することが好ましい。この場合、相溶性が高い成分同士が混練され、各々混じり易いゴムにワックスが分配される結果、本発明の効果が良好に発揮されるゴム組成物を製造できる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、外部に配置される部材(特に、サイドウォールやトレッド、クリンチなど)を製造するためのゴム組成物として好適に用いられる。
本発明の空気入りタイヤは、上記タイヤ用ゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて各種添加剤を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤのサイドウォールやトレッドの形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法にて成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧してタイヤを製造できる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
NR:RSS#3(Tg:−60℃)
ENR:MRB(マレーシア)製のENR25(エポキシ化率:25モル%、Tg=−47℃)
シリカ:Degussa社製のウルトラジルVN3(N2SA:175m2/g)
カーボンブラック:新日化カーボン(株)製のニテロン#55S(石炭系重質油を原料としたカーボンブラック、N2SA:28×103m2/kg)
シランカップリング剤:Degussa社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
オイル:オリソイ社製の高オレイン酸ひまわり油(オレイン酸比率82%、多価不飽和脂肪酸比率9%、飽和脂肪酸比率9%)
アルカリ性金属塩:日油(株)製のステアリン酸カルシウム
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸「桐」
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ワックス1:東亜化成(株)製のカルナバワックスTOA−131(構成成分:エステル82質量%、遊離脂肪酸4質量%、遊離アルコール12質量%、炭化水素(直鎖)2質量%)(軟化点分布:42〜90℃)(40℃におけるヒートフロー/ピーク温度のヒートフロー×100=0)
ワックス2:横関油脂工業(株)製の精製キャンデリラワックスMD−21(構成成分:エステル3質量%、遊離脂肪酸5質量%、遊離アルコール5質量%、炭素数28〜33の炭化水素(直鎖)82質量%(該炭化水素のうち炭素数31の占める割合約70質量%)、樹脂5質量%)(軟化点分布:35〜75℃)(40℃におけるヒートフロー/ピーク温度のヒートフロー×100=0.6)
ワックス3:横関油脂工業(株)製の精製ミツロウBEESWAXCO−100(化粧品仕様)(構成成分:エステル70質量%、遊離脂肪酸14質量%、遊離アルコール2質量%、炭化水素(直鎖)14質量%)(軟化点分布:0〜75℃)(40℃におけるヒートフロー/ピーク温度のヒートフロー×100=13)
ワックス4:花王(株)製のカオーワックスT−1(構成成分:ジステアリルケトン100質量%)(軟化点分布:50〜85℃)(40℃におけるヒートフロー/ピーク温度のヒートフロー×100=0)
ワックス5:新日本理化(株)製の牛脂硬化油54(構成成分:エステル成分 約100質量%)(軟化点分布:33〜70℃)(40℃におけるヒートフロー/ピーク温度のヒートフロー×100=1.6)
スクアラン:関薬(株)製のスクアラン(テルペノイドであるスクアレンの水添物)(構成成分:炭化水素(分枝)100質量%)(融点:−30℃以下)
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤BBS:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
NR:RSS#3(Tg:−60℃)
ENR:MRB(マレーシア)製のENR25(エポキシ化率:25モル%、Tg=−47℃)
シリカ:Degussa社製のウルトラジルVN3(N2SA:175m2/g)
カーボンブラック:新日化カーボン(株)製のニテロン#55S(石炭系重質油を原料としたカーボンブラック、N2SA:28×103m2/kg)
シランカップリング剤:Degussa社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
オイル:オリソイ社製の高オレイン酸ひまわり油(オレイン酸比率82%、多価不飽和脂肪酸比率9%、飽和脂肪酸比率9%)
アルカリ性金属塩:日油(株)製のステアリン酸カルシウム
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸「桐」
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ワックス1:東亜化成(株)製のカルナバワックスTOA−131(構成成分:エステル82質量%、遊離脂肪酸4質量%、遊離アルコール12質量%、炭化水素(直鎖)2質量%)(軟化点分布:42〜90℃)(40℃におけるヒートフロー/ピーク温度のヒートフロー×100=0)
ワックス2:横関油脂工業(株)製の精製キャンデリラワックスMD−21(構成成分:エステル3質量%、遊離脂肪酸5質量%、遊離アルコール5質量%、炭素数28〜33の炭化水素(直鎖)82質量%(該炭化水素のうち炭素数31の占める割合約70質量%)、樹脂5質量%)(軟化点分布:35〜75℃)(40℃におけるヒートフロー/ピーク温度のヒートフロー×100=0.6)
ワックス3:横関油脂工業(株)製の精製ミツロウBEESWAXCO−100(化粧品仕様)(構成成分:エステル70質量%、遊離脂肪酸14質量%、遊離アルコール2質量%、炭化水素(直鎖)14質量%)(軟化点分布:0〜75℃)(40℃におけるヒートフロー/ピーク温度のヒートフロー×100=13)
ワックス4:花王(株)製のカオーワックスT−1(構成成分:ジステアリルケトン100質量%)(軟化点分布:50〜85℃)(40℃におけるヒートフロー/ピーク温度のヒートフロー×100=0)
ワックス5:新日本理化(株)製の牛脂硬化油54(構成成分:エステル成分 約100質量%)(軟化点分布:33〜70℃)(40℃におけるヒートフロー/ピーク温度のヒートフロー×100=1.6)
スクアラン:関薬(株)製のスクアラン(テルペノイドであるスクアレンの水添物)(構成成分:炭化水素(分枝)100質量%)(融点:−30℃以下)
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤BBS:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
なお、ワックス1〜5について、遊離アルコール、遊離脂肪酸、樹脂、炭化水素、エステルの含有量は、ガスクロマトグラフィーにより測定した。
また、軟化点分布については、示差走査熱量測定装置(DSC)を用いて、−30℃から100℃まで5℃/minの昇温速度でヒートフロー(mW/g)を測定した。
<実施例1〜12及び比較例1〜8(トレッド用ゴム組成物)>
バンバリーミキサーを用いて、表1〜2の工程1に示す配合量の薬品を投入して、排出温度が約150℃となる様に5分間混練し、排出した。
その後、工程1で得られた混練物に工程2に示す薬品を投入して、排出温度が約150℃となるように5分間混練りし、排出した。ただし、実施例2、3、12、比較例1〜8については、工程2に示す薬品がないので、そのまま工程1で得られた混練物のみを投入して排出温度が約150℃となるように混練した。その後、工程2で得られた混練物に、表1、2の工程3に示す配合量の硫黄及び加硫促進剤を加え、バンバリーミキサーを用いて、排出温度が100℃となるように約3分間混練して、未加硫ゴム組成物を得た。
得られた未加硫ゴム組成物をトレッド形状に成形して、他のタイヤ部材とはりあわせ、150℃で30分間加硫することにより、各試験用タイヤを作製した。
また、各未加硫ゴム組成物を150℃で30分間加硫することにより加硫ゴムシートを作製した。
バンバリーミキサーを用いて、表1〜2の工程1に示す配合量の薬品を投入して、排出温度が約150℃となる様に5分間混練し、排出した。
その後、工程1で得られた混練物に工程2に示す薬品を投入して、排出温度が約150℃となるように5分間混練りし、排出した。ただし、実施例2、3、12、比較例1〜8については、工程2に示す薬品がないので、そのまま工程1で得られた混練物のみを投入して排出温度が約150℃となるように混練した。その後、工程2で得られた混練物に、表1、2の工程3に示す配合量の硫黄及び加硫促進剤を加え、バンバリーミキサーを用いて、排出温度が100℃となるように約3分間混練して、未加硫ゴム組成物を得た。
得られた未加硫ゴム組成物をトレッド形状に成形して、他のタイヤ部材とはりあわせ、150℃で30分間加硫することにより、各試験用タイヤを作製した。
また、各未加硫ゴム組成物を150℃で30分間加硫することにより加硫ゴムシートを作製した。
<実施例13〜23及び比較例9〜14(サイドウォール用ゴム組成物)>
バンバリーミキサーを用いて、表3〜4の工程1に示す配合量の薬品を投入して、排出温度が約150℃となる様に5分間混練し、排出した。
その後、別途工程2に示す薬品のみを、排出温度が約120℃となるように3分間混練りし、排出した。工程1で得られた混練物と、工程2で得られた混練物とを投入し、更に、表3〜4の工程3に示す配合量の硫黄及び加硫促進剤を加え、バンバリーミキサーを用いて、排出温度が100℃となるように約3分間混練して、未加硫ゴム組成物を得た。
得られた未加硫ゴム組成物をサイドウォール形状に成形し、上記と同様に各試験用タイヤを作製した。
また、各未加硫ゴム組成物を同様に加硫して加硫ゴムシートを作製した。
バンバリーミキサーを用いて、表3〜4の工程1に示す配合量の薬品を投入して、排出温度が約150℃となる様に5分間混練し、排出した。
その後、別途工程2に示す薬品のみを、排出温度が約120℃となるように3分間混練りし、排出した。工程1で得られた混練物と、工程2で得られた混練物とを投入し、更に、表3〜4の工程3に示す配合量の硫黄及び加硫促進剤を加え、バンバリーミキサーを用いて、排出温度が100℃となるように約3分間混練して、未加硫ゴム組成物を得た。
得られた未加硫ゴム組成物をサイドウォール形状に成形し、上記と同様に各試験用タイヤを作製した。
また、各未加硫ゴム組成物を同様に加硫して加硫ゴムシートを作製した。
得られた加硫ゴムシート及び試験用タイヤを用いて、以下の評価を行った。その結果を表1〜4に示す。
(転がり抵抗試験)
上記加硫ゴムシート(2mm×130mm×130mmのゴムスラブシート)を作製し、そこから測定用試験片を切り出し、粘弾性スペクトロメーターVES((株)岩本製作所製)を用いて、温度50℃、初期歪10%、動歪2%、周波数10Hzの条件下でtanδを測定した。基準配合(比較例1又は9)の転がり抵抗指数を100として、下記計算式により、転がり抵抗特性をそれぞれ指数表示した。指数が小さいほど転がり抵抗が低く、優れることを示す。
(転がり抵抗指数)=(各配合のtanδ/比較例1又は9のtanδ)×100
上記加硫ゴムシート(2mm×130mm×130mmのゴムスラブシート)を作製し、そこから測定用試験片を切り出し、粘弾性スペクトロメーターVES((株)岩本製作所製)を用いて、温度50℃、初期歪10%、動歪2%、周波数10Hzの条件下でtanδを測定した。基準配合(比較例1又は9)の転がり抵抗指数を100として、下記計算式により、転がり抵抗特性をそれぞれ指数表示した。指数が小さいほど転がり抵抗が低く、優れることを示す。
(転がり抵抗指数)=(各配合のtanδ/比較例1又は9のtanδ)×100
(耐オゾン性試験)
JIS K 6259「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−耐オゾン性の求め方」に基づき、オゾン濃度50±5pphm、各試験温度(低温:10℃、中温:30℃、高温:50℃)、伸張歪20±2%の条件下で、48時間試験した後の亀裂の状態を観察することで、耐オゾン性を評価した。なお、評価方法は、JISに記載の方式に従い、亀裂の数と大きさを表した。アルファベット(A、B及びC)は、Aが亀裂の数が少なく、Cが亀裂の数が大きいことを示し、数字(1〜5)は、大きいほど、亀裂の大きさが大きいことを示し、「クラックなし」は、クラックが発生しなかったことを示す。
JIS K 6259「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−耐オゾン性の求め方」に基づき、オゾン濃度50±5pphm、各試験温度(低温:10℃、中温:30℃、高温:50℃)、伸張歪20±2%の条件下で、48時間試験した後の亀裂の状態を観察することで、耐オゾン性を評価した。なお、評価方法は、JISに記載の方式に従い、亀裂の数と大きさを表した。アルファベット(A、B及びC)は、Aが亀裂の数が少なく、Cが亀裂の数が大きいことを示し、数字(1〜5)は、大きいほど、亀裂の大きさが大きいことを示し、「クラックなし」は、クラックが発生しなかったことを示す。
(暴露試験)
試験用タイヤにホィールを取り付け、2.2気圧の空気を封入して、屋外(神戸市内)に3ヶ月間放置し、その後の変色度合いを目視で評価した。
○:変色なし △:わずかに白色化 ×:激しく白色化
試験用タイヤにホィールを取り付け、2.2気圧の空気を封入して、屋外(神戸市内)に3ヶ月間放置し、その後の変色度合いを目視で評価した。
○:変色なし △:わずかに白色化 ×:激しく白色化
天然系ワックスとして、軟化点40℃未満の成分を含まない天然系ワックスのみを用いた比較例1、7及び8では、白色化の問題はなかったが、耐オゾン性が悪く、特に低温での耐オゾン性が非常に悪かった。軟化点40℃未満の成分を含まない天然系ワックスを比較例1から増量した比較例2では、耐オゾン性は多少改善されたが十分ではなく、タイヤが白色化してしまった。比較例1に更に軟化点が40℃未満の成分を含まない天然系ワックスをブレンドした比較例3では、比較例1、2と比べて特に中〜高温での耐オゾン性の改善がみられたが未だ不十分で、低温の耐オゾン性も不十分であった。更にタイヤの白色化も多少起こってしまった。
比較例1で用いたものとは異なる軟化点が40℃未満の成分を含まない天然系ワックスのみを増量して配合した比較例4では、比較例3と同様、未だ耐オゾン性が不十分であった上、タイヤの白色化も多少起こってしまった。軟化点40℃未満の成分を含む天然系ワックスをブレンドするとともに、カーボンブラックを増量した比較例5では、耐オゾン性は改善されたが、転がり抵抗が悪化した。比較例5からシリカを増量し、カーボンを配合しなかった比較例6では、低温での耐オゾン性がやや悪化すると共に、タイヤの白色化が起こってしまった。
他方、実施例では、耐オゾン性がいずれも良好な上に、転がり抵抗も比較例と比べて同等であるか、優れていた。特に軟化点40℃未満の成分を含まない天然系ワックスのみを用いた比較例に比べて、更には、軟化点40℃以上の成分を含む極性天然系ワックスのみを配合した比較例に比べて実施例では、全温度域において耐オゾン性の顕著な改善効果がみられるとともに、予想外にも低燃費性の改善もみられた。更に、極性ゴムとの相容性が高いワックス1をENRと先に混練した後に、低極性ゴムとの相容性が高いワックス2及びNRを添加して混練した実施例1は、一度に混練した実施例2に比べ、耐オゾン性や白色化が改善した。
軟化点分布が低温側に広く、40℃のヒートフロー/ピークのヒートフローの値がかなり高いワックス3をブレンドしたもの(実施例4、6、7他)や、直鎖或いは分岐の炭化水素分が高いワックス2を含めいくつかブレンドした実施例10で特に低温を中心に耐オゾン性が良好であり白色化の問題も全くなかった。スクアランについては液状で、実施例7、9のように少量の添加で更にオゾン性を改善したが、やや増やすとかえってオゾン性が悪化する傾向があった(実施例8)。
サイドウォール用配合でも、トレッド用配合(表1、2)の場合と同様の傾向がみられ、耐オゾン性、耐変色性をバランス良く改善できるとともに、低燃費性の改善もみられた。
Claims (3)
- ゴム成分、カーボンブラック、シリカ、アルカリ性脂肪酸金属塩、異種ワックス(1)及び(2)を含有するタイヤ用ゴム組成物であって、
前記ゴム成分は、エポキシ化天然ゴムを含み、
前記ゴム成分100質量部に対して、カーボンブラックの含有量が1〜10質量部、シリカの含有量が15〜150質量部、前記異種ワックス(1)及び(2)の合計含有量が0.5〜8質量部であり、
前記ワックス(1)が軟化点40℃未満の成分を含む天然系ワックス、前記ワックス(2)が軟化点40℃以上の成分を含む極性天然系ワックスであるタイヤ用ゴム組成物。 - ゴム成分、チッ素吸着比表面積15×103〜50×103m2/kgのカーボンブラック、シリカ、異種ワックス(1)及び(2)を含有するタイヤ用ゴム組成物であって、
前記ゴム成分100質量%中、エポキシ化天然ゴム及び/又はエポキシ化ブタジエンゴムを30質量%以上含み、
前記ゴム成分100質量部に対して、カーボンブラックの含有量が1〜10質量部、シリカの含有量が15〜150質量部、前記異種ワックス(1)及び(2)の合計含有量が0.5〜8質量部であり、
前記ワックス(1)が軟化点40℃未満の成分を含む天然系ワックス、前記ワックス(2)が軟化点40℃以上の成分を含む極性天然系ワックスであるタイヤ用ゴム組成物。 - ゴム成分、カーボンブラック、シリカ、異種ワックス(1)及び(2)、並びに炭素数20〜60の天然系イソプレノイド及び/又はその水添物を含有するタイヤ用ゴム組成物であって、
前記ゴム成分は、ガラス転移温度が−55℃以上の極性基を有するゴム(1)を含み、
前記ゴム成分100質量部に対して、カーボンブラックの含有量が1〜10質量部、シリカの含有量が15〜150質量部、前記異種ワックス(1)及び(2)の合計含有量が0.5〜8質量部であり、
前記ワックス(1)が軟化点40℃未満の成分を含む天然系ワックス、前記ワックス(2)が軟化点40℃以上の成分を含む極性天然系ワックスであるタイヤ用ゴム組成物。
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