JP2015171374A - 農作業機 - Google Patents

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【課題】トラクタに装着して農作業を行う農作業機であってリモコンの装置や送受信のための装置等が故障又は操作不能になった場合、必要な位置にアクチュエータを強制的に作動させることができる農作業機を提供することを目的とする。【解決手段】トラクタ1に装着して、操作部31からの操作信号を受信して、受信した操作信号に基づき、農作業機に配置される制御ボックス33内の制御部の制御により農作業機の一部88をアクチュエータ84により作動させて作業状態と格納状態にオフセット可能な農作業機であって、制御ボックス33に非常動作用スイッチ331を設け、非常動作用スイッチ331を操作すると、制御部はアクチュエータである電動油圧シリンダ84の伸縮を作動させ、作業状態から格納状態にさせる。【選択図】図5

Description

本発明は、農作業機に関し、特に、トラクタに装着して農作業を行う農作業機であってリモコンの装置や送受信のための装置等が故障又は操作不能になった場合、必要な位置にアクチュエータを強制的に作動させることができる農作業機に関する。
従来、トラクタに装着する農作業機では、モータやシリンダ等のアクチュエータを有して様々な農作業機の回動に対応していた。アクチュエータは電気で動くものも数多くある。このとき、アクチュエータをトラクタの運転席等から遠隔で無線や有線でリモコン操作できる機構を有することで、作業の効率化を図ることができる。
例えば、特許文献1には、農作業機の無線操作をするための無線受信制御装置が記載されている。
特開2010−273640号公報
しかし、遠隔で操作するためのリモコン操作部を紛失したり、リモコンの装置や送受信のための装置等が故障した場合、アクチュエータは作動しなくなる。このとき、アクチュエータを作動させるには、電装品の交換や修理が必要となるが、そのためには、部品を取り寄せるため修理等の時間がかかってしまう。農作業は、農繁期の限られた時期に作業を行ってしまわなければならない場合が多く、この時間のロスによって、農作業者は大きな損害を受けてしまう。さらに、無線による場合は、リモコン操作部の電池切れによっても操作不能となる。
また、制御ボックス内の配線接続を変えて、アクチュエータを直接作動させる方法も考えられるが、水漏れなどの可能性も高くなり危険である。
本発明は、上記課題に鑑みて、トラクタに装着して農作業を行う農作業機であってリモコンの装置や送受信のための装置等が故障又は操作不能になった場合、必要な位置にアクチュエータを強制的に作動させることができる農作業機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の農作業機の一つは、トラクタに装着して、操作部からの操作信号を受信して、受信した操作信号に基づき、農作業機に配置される制御ボックス内の制御部の制御により農作業機の一部をアクチュエータにより作動させて作業状態と格納状態にオフセット可能な農作業機であって、前記制御ボックスに非常動作用スイッチを設け、前記非常動作用スイッチを操作すると、前記制御部は前記アクチュエータである電動油圧シリンダの伸縮を作動させ、作業状態から格納状態にさせることを特徴とする。
さらに本発明の農作業機の一つは、前記非常動作用スイッチは、押しボタンスイッチであって、押している間だけ前記アクチュエータが作動することを特徴とする。
本発明によれば、トラクタに装着して農作業を行う農作業機において、リモコンの装置や送受信のための装置等が故障又は操作不能になった場合、必要な位置にアクチュエータを強制的に作動させることができる。
実施例1の農作業機における配線図である。 実施例1の農作業機を示す平面図である。 実施例1の農作業機を示す正面図である。 本発明の農作業機における制御ボックス内の一例を示す回路図である。 実施例2の農作業機における配線図である。 実施例2の農作業機の前進作業状態を示す平面図である。 実施例2の農作業機の格納状態を示す平面図である。 実施例2の農作業機のバック作業状態を示す平面図である。 実施例3の農作業機における制御ボックス内を示す回路図である。 実施例4の農作業機における制御ボックスを示す図である。 実施例5の農作業機における制御ボックスを示す図である。
本発明を実施するための形態を説明する。
図1は、実施例1の農作業機における配線図である。また、図2は、実施例1の農作業機を示す平面図であり、図3は、同じく正面図である。実施例1の農作業機は、折りたたみ機構を備えた代掻き機50(折りたたみハロー)であり、入力軸51側をトラクタ1の後部に装着し、カバー52や均平板53の内側で代掻き爪が回転することにより代掻き作業を行う。
代掻き機50には、電動油圧シリンダ56、56’、延長レーキ開閉装置60、60’、土引きユニット66、受信ユニット12、制御ボックス13、リレーBOX14、14’、メインハーネス20等を備えている。また、トラクタ1には、電源としてバッテリ2が備えられ、バッテリ2からのバッテリハーネス3は代掻き機50側へ延びている。また、代掻き機50にバッテリ2’を備える場合は、このバッテリ2’に接続することもできる。
電動油圧シリンダ56、56’は、シリンダが伸び縮みすることにより、回動機構57、57’を作用させサイド作業部55、55’を(図3の左側のように)上側に折りたたみ、代掻き機50の全幅を短くすることができる。延長レーキ開閉装置60、60’は、内部のモータ60b、60b’が回転することにより、制御バー62、62’やワイヤ63、63’を介して延長レーキ61、61’を回動軸61a、61a’を中心に左右に回動させ、延長レーキ61、61’を使用するか否かを選択することができる。土引きユニット66は、モータ66bの回転により土引き部67等を介してレーキ65の上下動を制御し、土引きを調整することができる。なお、電動油圧シリンダ56、56’は、バッテリ2(2’)の電源電圧(例えば12V)と同じ電圧で作動する。
操作ユニット11は、操作ボタン等の操作部や無線送受信部等を有しており、操作部を操作するとその操作による操作信号を無線送信することができる。操作ユニット11は遠隔で操作できるため、トラクタ1の運転席近傍に配置することが可能である。また、場合によっては、トラクタ1の外に持ち運ぶことも可能である。また、操作ユニット11は受信ユニット12から農作業機側の情報を受信して表示させることもできる。
受信ユニット12は、無線送受信部を有しており、操作ユニット11の操作信号を受信する。その操作信号は、メインハーネス20を介し、制御ボックス13へ送られる。また、受信ユニット12は操作ユニット11へ制御ボックス13から得られる情報等を送信させることもできる。
制御ボックス13は、受信ユニット12から送られてきた操作信号に基づき、電動油圧シリンダ56、56’や延長レーキ開閉装置60、60’、土引きユニット66を制御する。また、制御ボックス13には、非常動作用スイッチ131を有しており、この非常動作用スイッチ131を押すと、リレーBOX14や14’に指令を出し、電動油圧シリンダ56、56’を作動させることができる。なお、受信ユニット12と制御ボックス13は一体の構成とすることも可能である。
メインハーネス20は、配線を枝分かれさせる等して各コネクタ20a、20b、20c、20d、20d’、20e、20e’、20f、20f’、20gを有しており、これらのコネクタは、受信ユニット12のコネクタ12a、バッテリハーネス3の農作業機側コネクタ3a、制御ボックス13のコネクタ部13a、電動油圧シリンダ56、56’のコネクタ56a、56a’、リレーBOX14、14’のコネクタ14a、14a’、(延長ハーネス16、16’を介して)延長レーキ開閉装置60、60’のコネクタ60a、60a’、土引きユニット66のコネクタ66aと、それぞれ接続されており、脱着することが可能となっている。
図4は、本発明の農作業機における制御ボックス13内の一例を示す回路図である。制御ボックス13には、非常動作用スイッチ131や、入力部132、制御部133、出力部134等を有している。入力部132は、非常動作用スイッチ131、及び、メインハーネス20を介して受信ユニット12と接続されている。また、出力部134は、メインハーネス20を介して電動油圧シリンダ56、56’と接続されている。そして、非常動作用スイッチ131は、制御ボックス13の表面等の適切な場所に配置され、防水性を有している。
通常時は、作業者は、サイド作業部55を開閉したい場合は、操作ユニット11のスイッチ111を操作することで、操作信号が、受信ユニット12、メインハーネス20を介して、制御ボックス13へ送られる。そして、その信号を元に、リレーBOX14へ指令信号が送られて、電動油圧シリンダ56にバッテリ2(2’)からの電気が通電されて作動する。
一方、操作ユニット11を紛失した場合や、操作ユニット11を操作してもサイド作業部55がうまく作動しない場合、作業者は、制御ボックス13の所定の非常動作用スイッチ131を押す。すると、入力部132で入力されたスイッチのON信号を元に、制御部133から、出力部134を介して、メインハーネス20からリレーBOX14へ指令信号が送られ、この指令信号を元に電動油圧シリンダ56が作動する。これらは、サイド作業部55’でも同様である。
非常動作用スイッチ131は、例えば、電動油圧シリンダ56の「伸び方向のスイッチ」(サイド作業部55の「閉方向のスイッチ」)、電動油圧シリンダ56の「縮み方向のスイッチ」(サイド作業部55の「開方向のスイッチ」)、電動油圧シリンダ56’の「伸び方向のスイッチ」(サイド作業部55’の「閉方向のスイッチ」)、電動油圧シリンダ56’の「縮み方向のスイッチ」(サイド作業部55’の「開方向のスイッチ」)と、4つのスイッチとすることができる。また、電動油圧シリンダ56、56’が同時に同方向へ動くスイッチとすることにより、スイッチの数を減らすこともできる。また、これ以外に、非常時を考慮し、少なくとも、サイド作業部55の折りたたむ方向(図4では電動油圧シリンダ56、56’が伸びる方向)のみのスイッチとすることもできる。また、非常動作用スイッチ131は押しボタン式で、押している間だけ、電動油圧シリンダ56(56’)が作動するようにして、安全性を向上させることもできる。
この構成により、操作ユニット11、受信ユニット12が故障している場合でも電動油圧シリンダ56、56’を作動させることができる。これにより、作業者は、例えば、サイド作業部55、55’を折りたたみ格納して、トラクタを移動させたりすることができる。また、この他にサイド作業部を開いて作業状態にして作業を行う等の必要な状態とすることができる。また、サイド作業部55、55’を折りたたむ場合は、延長レーキ開閉装置60、60’を先に内側に回動させて格納してから電動油圧シリンダ56、56’を作動させる制御としておけば、延長レーキ開閉装置60、60’が干渉して破損することを防止できる。
図5は、実施例2の農作業機における配線図である。また、図6は、実施例2の農作業機の前進作業状態を示す平面図である。図7は、実施例2の農作業機の格納状態を示す平面図である。図8は、実施例2の農作業機のバック作業状態を示す平面図である。実施例2では実施例1と異なる点を説明し同一の箇所は同一の符号を付してある。
実施例2の農作業機は、オフセット及びリターン機構を備えた畦塗り機80であり、装着部81がトラクタ1の後部に装着され、作業部88は、耕耘部86と、ディスク部87を有している。トラクタ1から伝達された動力により前方の耕耘部86で旧畦の土を盛り上げ、ディスク部87の回転により畦形状に形成する。
畦塗り機80は、装着部81と中間フレーム82は、水平方向に回動可能な支点82aにより連結され、中間フレーム82と作業部88は、リンク機構83を介して接続されている。装着部81(の支点84b)と中間フレーム82(の支点84c)の間には、第1電動油圧シリンダ84が接続されている。リンク機構83(の支点85b)と作業部88(の支点85c)の間には、第2電動油圧シリンダ85が接続されている。この他、畦塗り機80には、受信ユニット32、制御ボックス33、リレーBOX34、35、メインハーネス30等も適した場所に備えている。また、畦塗り機80にバッテリ2’を備える場合は、トラクタ1のバッテリ2に替えてバッテリ2’に接続することもできる。
図6の状態から、第1電動油圧シリンダ84を縮ませると、作業部88は、内側へオフセット移動する。このとき、作業部88が中間フレーム82に対して、左側に回動しコンパクトに格納し移動等に適した姿勢となる(図7)。図7の状態から、第2電動油圧シリンダ85を伸ばすと、リンク機構83の作用もあり、作業部88が効率よく回動し、耕耘部86とディスク部87が逆の向きになる(図8)。この状態で、バック走行によるリターン作業が可能となり、圃場の隅を塗ることができる。なお、第1電動油圧シリンダ84、第2電動油圧シリンダ85は、バッテリ2(2’)の電源電圧(例えば12V)と同じ電圧で作動する。
操作ユニット31、受信ユニット32、制御ボックス33は、実施例1(操作ユニット11、受信ユニット12、制御ボックス13)に準じた構成となっている。なお、図4では、括弧書きの符号が本実施例に対応している。
メインハーネス30は、配線を枝分かれさせる等して各コネクタ30a、30b、30c、30d、30e、30f、30gを有しており、これらのコネクタは、受信ユニット32のコネクタ32a、バッテリハーネス3の農作業機側コネクタ3a、制御ボックス33のコネクタ部33a、第1電動油圧シリンダ84のコネクタ84a、第2電動油圧シリンダ85のコネクタ85a、リレーBOX34、35のコネクタ34a、35aと、それぞれ接続されており、脱着することが可能となっている。
通常時は、作業者は、作業部88を移動させたい場合は、操作ユニット31のスイッチ311を操作することで、操作信号が、受信ユニット32、メインハーネス30を介して、制御ボックス33へ送られる。そして、その信号を元に、リレーBOX34(35)へ指令信号が送られて、第1電動油圧シリンダ84(第2電動油圧シリンダ85)にバッテリ2(2’)からの電気が通電して作動する。
一方、操作ユニット31を紛失した場合や、操作ユニット31を操作しても作業部88が回動しない場合、作業者は、制御ボックス33の所定の非常動作用スイッチ331を押す。すると、図4で示される入力部332で入力されたスイッチのON信号を元に、制御部333から、出力部334を介して、メインハーネス30からリレーBOX34(35)へ指令信号が送られ、この指令信号を元に第1電動油圧シリンダ84(第2電動油圧シリンダ85)が作動する。
非常動作用スイッチ331は、例えば、第1電動油圧シリンダ84の「伸び方向のスイッチ」(「格納状態から前進作業状態へのスイッチ」)、第1電動油圧シリンダ84の「縮み方向のスイッチ」(「前進作業状態から格納状態へのスイッチ」)、第2電動油圧シリンダ85の「伸び方向スイッチ」(「格納状態からバック作業状態へのスイッチ」)、第2電動油圧シリンダ85の「縮み方向のスイッチ」(「バック作業状態から格納状態へのスイッチ」)と、4つのスイッチとすることができる。また、これ以外に、非常時を考慮し、少なくとも、作業部88の格納する方向(図4では第1電動油圧シリンダ84や第2電動油圧シリンダ85が縮む方向)のみのスイッチとすることもできる。また、非常動作用スイッチ331は押しボタン式で、押している間だけ、第1電動油圧シリンダ84(第2電動油圧シリンダ85)が作動するようにすることもできる。
この構成により、操作ユニット31、受信ユニット32が故障している場合でも第1電動油圧シリンダ84、第2電動油圧シリンダ85を作動させることができる。これにより、作業者は、例えば、作業部88を格納状態(図7)として、トラクタを移動させることができるとともに、前進作業状態や、バック作業状態等の必要な状態とすることができる。
図9は、実施例3の農作業機における制御ボックス内を示す回路図である。実施例3では、実施例1や実施例2を有線接続した場合であり、実施例1や実施例2の違いについて説明し同一の箇所は同一の符号を付してある。
操作ユニット41には、スイッチ411とスイッチ412を有しており、スイッチ411は、アクチュエータ45を操作するためのスイッチであり、スイッチ412はそれ以外のスイッチである。操作ユニット41は、実施例1の操作ユニット11や実施例2の操作ユニット31の代わりに適用することができる。
制御ボックス43は、操作ユニット41とハーネス42で有線接続されており、ハーネス42は入力部432に接続されている。このため、無線通信の機能は不要である。また、制御ボックス43は、非常動作用スイッチ431を有している。これらのスイッチは、入力部432に対して、操作ユニット41のスイッチ411と並列接続されている。このため、非常動作用スイッチ431をONとすると、スイッチ411をONとした場合と同じ操作信号が入力されることになる。制御ボックス43は、実施例1の制御ボックス13や実施例2の制御ボックス33の代わりに適用することができる。非常動作用スイッチ431の適用例は、実施例1の非常動作用スイッチ131や実施例2の非常動作用スイッチ331と同様である。
アクチュエータ45は、実施例1の電動油圧シリンダ56、56’や実施例2の第1電動油圧シリンダ84、第2電動油圧シリンダ85を適用することができる。また、ハーネス42やハーネス44は、実施例1のメインハーネス20や実施例2のメインハーネス30で適用することができる(ただし、操作ユニットとは有線接続される)。
通常時は、作業者は、アクチュエータ45を作動させたい場合は、操作ユニット41のスイッチ411を操作することで、ハーネス42を介して、操作信号が、制御ボックス43へ送られる。そして、その操作信号を元に、リレーBOXを介するなどして、アクチュエータ45にバッテリ2からの電気が通電して作動する。
一方、操作ユニット41を操作しても作業部88が回動しない場合は、作業者は、制御ボックス43の所定の非常動作用スイッチ431を押す。すると、入力部432で入力された非常動作用スイッチ431のON信号を元に、制御部433から、出力部434を介して、アクチュエータ45が作動する。
この構成により、操作ユニット41が故障したり、ハーネス42が断線している場合にアクチュエータ45を作動させることができる。
図10は、実施例4の農作業機における制御ボックスを示す図である。実施例4では、実施例1から実施例3の制御ボックス13、33、43を本実施例の制御ボックス90に置き換えて適用することができる。
制御ボックス90には、表面にトグルスイッチ91を有している。このスイッチを実施例1から実施例3で示した非常動作用スイッチ131、331、431として適用することができる。具体的には、図10(a)のように、トグルスイッチ91が中央に位置する場合はOFFとなっており、図10(b)のように、トグルスイッチ91を一方向(例えば、下側)に倒すと、アクチュエータのシリンダが一方向(例えば、縮む方向)に作動する。また、図10(c)のように、トグルスイッチ91を他方向(例えば、上側)に倒すと、アクチュエータのシリンダが他方向(例えば、伸びる方向)に作動する。複数のアクチュエータの場合は、トグルスイッチ91の操作で一度に同方向にアクチュエータを動かすようにしてもよいし、アクチュエータごとにトグルスイッチ91を増設してもよい。ここでのアクチュエータとしては、実施例1の電動油圧シリンダ56、56’、実施例2の第1電動油圧シリンダ84や第2電動油圧シリンダ85、実施例3のアクチュエータ45が適用できる。
図11は、実施例5の農作業機における制御ボックスを示す図である。実施例5では、実施例4の制御ボックス90を本実施例の制御ボックス95に置き換えて適用することができる。
制御ボックス95には、表面にトグルスイッチ96と押しボタンスイッチ97を有している。これらのスイッチを実施例1から実施例3で示した非常動作用スイッチ131、331、431として適用することができる。トグルスイッチ96が中央に位置する場合は、押しボタンスイッチ97を押してもなにも作動しない。そして、トグルスイッチ96を一方向(例えば、下側)に倒し、かつ、押しボタンスイッチ97を押している間のみ、アクチュエータのシリンダが一方向(例えば、縮む方向)に作動する。また、トグルスイッチ96を他方向(例えば、上側)に倒し、かつ、押しボタンスイッチ97を押している間のみ、アクチュエータのシリンダが他方向(例えば、伸びる方向)に作動する。複数のアクチュエータの場合は、1つのトグルスイッチ96及び押しボタンスイッチ97の操作で一度に同方向にアクチュエータを動かすようにしてもよいし、また、アクチュエータごとにトグルスイッチ96を増設してもよい。この場合でも押しボタンスイッチ97は一つでよい。ここでのアクチュエータとしては、実施例1の電動油圧シリンダ56、56’、実施例2の第1電動油圧シリンダ84や第2電動油圧シリンダ85、実施例3のアクチュエータ45が適用できる。このように、押しボタンスイッチ97を設けることで、不要意にスイッチが入って誤作動することを防止できる。
実施例1〜5では、農作業機は、代掻き機と畦塗り機について示したが、これ以外にアクチュエータを電動で作動させるトラクタに装着して農作業を行う農作業機に適用することが可能である。また、非常動作用スイッチ131、331、431として、押しボタンスイッチやトグルスイッチを例示したが、これ以外に、スライドスイッチ、シーソースイッチ等でも適用することができる。いずれのスイッチも防水性を有することが可能である。
1 トラクタ
2、2’ バッテリ
11、31、41 操作ユニット
13、33、43、90、95 制御ボックス
131、331、431 非常動作用スイッチ
133、333、433 制御部
20、30 メインハーネス
45 アクチュエータ
50 代掻き機
55、55’ サイド作業部
56、56’ 電動油圧シリンダ
80 畦塗り機
84 第1電動油圧シリンダ
85 第2電動油圧シリンダ
88 作業部
91、96 トグルスイッチ
97 押しボタンスイッチ

Claims (2)

  1. トラクタに装着して、操作部からの操作信号を受信して、受信した操作信号に基づき、農作業機に配置される制御ボックス内の制御部の制御により農作業機の一部をアクチュエータにより作動させて作業状態と格納状態にオフセット可能な農作業機であって、
    前記制御ボックスに非常動作用スイッチを設け、
    前記非常動作用スイッチを操作すると、前記制御部は前記アクチュエータである電動油圧シリンダの伸縮を作動させ、作業状態から格納状態にさせることを特徴とする農作業機。
  2. 請求項1に記載の農作業機において、
    前記非常動作用スイッチは、押しボタンスイッチであって、押している間だけ前記アクチュエータが作動することを特徴とする農作業機。
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