JP2015170739A - 蓄電デバイス - Google Patents

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Takeshi Shimomura
威 下村
角谷 透
Toru Sumiya
透 角谷
鈴木 雅雄
Masao Suzuki
雅雄 鈴木
重来 木原
Shigeki Kihara
重来 木原
雅敏 小野
Masatoshi Ono
雅敏 小野
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Abstract

【課題】エネルギー密度が高く、十分なレート特性とサイクル特性とを有する蓄電デバイスを提供する。【解決手段】蓄電デバイス(キャパシタ100)であって、正極活物質層112を有する正極110と、活性炭を含む負極活物質層122を有する負極120と、からなり、正極活物質層112は、カーボンナノ繊維と、当該カーボンナノ繊維の表面を被覆するポリアニリンと、を含む。該ポリアニオンは、ポリイオンコンプレックスを形成した状態でカーボンナノ繊維の表面を被覆していることが好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電デバイスに関する。
従来、出力密度に優れ、満充放電時間が短く、サイクル寿命にも優れた蓄電デバイスとして、電気化学キャパシタの一種である電気二重層キャパシタ(「スーパーキャパシタ」ともいう。)が知られている(特許文献1)。電気二重層キャパシタは、スマートフォンのUPS、フォークリフト、アイドルストップ車等の様々な産業用機器、OA機器、家電・工具などに搭載されている。
特開2009−272454号公報
しかしながら、従来の電気二重層キャパシタは、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などの化学電池と比べてエネルギー密度が低いという欠点がある。
その解決方法の一つとして、電極の一方にファラデー反応を伴う材料を活物質として用いたハイブリッドキャパシタが検討されている。しかし、従来のハイブリッドキャパシタでは、ファラデー反応を伴う電極側の特性によって、レート特性が不十分で寿命も短くなるなど、電気二重層キャパシタの利点が失われてしまうため、電気二重層キャパシタの利点を保ったまま、エネルギー密度を向上可能なキャパシタが望まれている。
そこで、本発明の課題は、エネルギー密度が高く、十分なレート特性とサイクル特性とを有する蓄電デバイスを提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、蓄電デバイスにおいて、
正極活物質層を有する正極と、
活性炭を含む負極活物質層を有する負極と、からなり、
前記正極活物質層は、カーボンナノ繊維と、当該カーボンナノ繊維の表面を被覆するポリアニリンと、を含むことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の蓄電デバイスにおいて、
前記ポリアニリンは、ポリアニオンとポリイオンコンプレックスを形成した状態で前記カーボンナノ繊維の表面を被覆していることを特徴とする。
本発明によれば、エネルギー密度が高く、十分なレート特性とサイクル特性とを有する蓄電デバイスを提供することができる。
本発明の実施形態にかかる蓄電デバイスの一例を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態にかかる蓄電デバイスの一例を示す断面図である。 本発明の実施形態にかかる蓄電デバイスの正極活物質として用いる導電性高分子複合体の一例を示す模式図である。 アニオンとスルホン化アニオンの共重合体について説明するための図である。 ポリアニリンがとる4つの構造について説明するための図である。 充放電試験によって得られた結果(静電容量)を示す図である。 充放電試験によって得られた結果(レート特性)を示す図である。 充放電試験によって得られた結果(サイクル特性)を示す図である。
以下、図を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲は、以下の実施形態および図示例に限定されない。
以下、本発明にかかる蓄電デバイス(キャパシタ100)の実施形態について説明する。
図1は、本発明にかかる蓄電デバイス(キャパシタ100)の一例を示す分解斜視図であり、図2は、本発明にかかる蓄電デバイス(キャパシタ100)の一例を示す断面図である。
キャパシタ100は、図1および図2に示すように、主に、互いに対向して配置された正極集電体111および負極集電体121と、正極集電体111の一方の面(負極集電体121側の面)に形成された正極活物質層112および負極集電体121の一方の面(正極集電体111側の面)に形成された負極活物質層122と、正極活物質層112と負極活物質層122との間に配置されたセパレータ130と、セパレータ130に含浸された電解液と、これらを収納するための収納体140とを備えて構成される。なお、図1においては、収納体140の図示を省略している。
集電体111,121は、活物質層112,122と外部回路とを電気的に接続する役割を果たす。集電体111,121には、収納体140の外部に引き出され、外部回路と接続される端子111a,121aが形成されている。集電体111,121の材料としては、例えば、(1)電子伝導性に優れること、(2)キャパシタ内部で安定に存在すること、(3)キャパシタ内部での体積を縮小できること(薄膜化)、(4)単位体積あたりの重量が小さいこと(軽量化)、(5)加工が容易であること、(6)実用的強度があること、(7)密着性があること(機械的密着)、(8)電解液により腐食・溶解しないこと等の特性を有する材料であれば任意であり、例えば、プラチナ、アルミニウム、金、銀、銅、チタン、ニッケル、鉄、ステンレス鋼等の金属電極材料であってもよいし、カーボン、導電性ゴム、導電性高分子等の非金属電極材料であってもよい。また、収納体140の少なくとも内面を金属電極材料および/または非金属電極材料で形成し、その内面に活物質層112,122を設けることも可能である。この場合、収納体140が集電体111,121を兼ねる。
ここで、本発明にかかるキャパシタ100用電極の正極110は、正極集電体111と、正極集電体111の表面に設けられた正極活物質層112とにより構成される。また、本発明にかかるキャパシタ100用電極の負極120は、負極集電体121と、負極集電体121の表面に設けられた負極活物質層122とにより構成される。
活物質層112,122は、集電体111,121の表面に設けられ、セパレータ130に含浸されている電解液との界面に電気二重層を形成する役割を果たす。
正極活物質層112には、正極活物質と、導電助剤と、バインダー樹脂とが含まれている。また、負極活物質層122には、負極活物質と、導電助剤と、バインダー樹脂とが含まれている。
本実施形態においては、正極活物質として導電性高分子複合体1a(後述)および/または導電性高分子複合体1b(後述)を用い、負極活物質として活性炭を用いる。
活物質層112,122に含まれる導電助剤は、キャパシタ100の内部抵抗を下げる役割を果たす。導電助剤としては、例えば、アセチレンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルブラック、ケッチェンブラック等のカーボンブラックを用いることができる。
活物質層112,122に含まれるバインダー樹脂は、活物質と導電助剤とを混合した状態で互いに固定する役割を果たす。バインダー樹脂としては、例えば、スチレンブタジエンゴム(SBR)やポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、テトラフルオロエチレン−プロピレン(FEPM)、エラストマーバインダーなどを用いることができ、湿式法、或いは、乾式法により混練後、集電極(集電体)へコーティングすることができる。
セパレータ130は、隣接する正極110と負極120との間に配置され、収納体140内で正極110と負極120とが接触してショートすることを防止する役割を果たす。セパレータ130の材料としては、電解液を保持可能な絶縁性材料を用いることができる。具体的には、セパレータ130としては、例えば、ポリオレフィンや、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、セルロース、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)などのフィルム等を用いることができる。
セパレータ130に含浸されている電解液は、正極活物質層112や負極活物質層122に浸透して界面に電気二重層を形成する役割を果たす。
セパレータ130に含浸させる電解液としては、所定の有機溶媒に支持電解質を溶解させた有機電解液(非水系電解液)を用いることができる。
代表的な支持電解質は、TEABF、TEAPF、LiPF、LiBF、LiClO、TEABF、TEAPF等であるが、支持電解質はこれに限定されるものではない。
所定の有機溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート(EC)や、エチルメチルカーボネート(EMC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)などを用いることができる。
収納体140は、集電体111,121と、活物質層112,122と、電解液を含浸して保持するセパレータ130との積層体を収納する役割を果たす。ここで、収納体140と集電体111,121とは絶縁されている。
収納体140の材料としては、アルミニウムやステンレス鋼、チタン、ニッケル、プラチナ、金などからなるラミネートフィルム材、或いはこれらの合金からなるラミネートフィルム材等を用いることができる。
次に、本実施形態のキャパシタ100の製造方法の一例を説明する。
まず、正極活物質層112を形成する活物質の材料(正極活物質、導電助剤、バインダー樹脂)と、粘結剤とを混練し、正極活物質スラリーを作製する。
また、負極活物質層122を形成する活物質の材料(負極活物質、導電助剤、バインダー樹脂)と、粘結剤とを混練し、負極活物質スラリーを作製する。
ここで、粘結剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース(CMC)水溶液等を用いることができる。
次いで、正極110を作製する。具体的には、例えば、正極活物質スラリーを正極集電体111に塗布して乾燥させることによって、正極集電体111の表面に正極活物質層112を形成する。
また、負極120を作製する。具体的には、例えば、負極活物質スラリーを負極集電体121に塗布して乾燥させることによって、負極集電体121の表面に負極活物質層122を形成する。
次いで、正極活物質層112と負極活物質層122とが対向するように正極110と負極120とを配置し、その間に電解液が含浸されたセパレータ130を挟んで、キャパシタ本体を作製する。
次いで、キャパシタ本体を収納体140に収納し、収納体140を減圧封口する。これにより、キャパシタ100が完成する。
次に、本実施形態のキャパシタ100が特徴とする正極活物質(導電性高分子複合体1a,1b)について説明する。
〔導電性高分子複合体〕
図3(a)は導電性高分子複合体1aの一例を示す模式図であり、図3(b)は導電性高分子複合体1bの一例を示す模式図である。
導電性高分子複合体1aは、図3(a)に示すように、カーボンナノ繊維10を芯として、その表面に導電性高分子であるポリアニリン21が略均一に被覆してなる複合体である。導電性高分子複合体1aは、例えば、導電助剤であるカーボンナノ繊維10の周りに、電極活物質であるポリアニリン21を析出させることによって形成することができる。
導電性高分子複合体1bは、図3(b)に示すように、カーボンナノ繊維10を芯として、その表面にポリイオンコンプレックス20が略均一に被覆してなる複合体である。ポリイオンコンプレックス20は、導電性高分子であるポリアニリン21と、対イオンであるポリアニオン22と、からなる。導電性高分子複合体1bは、例えば、導電助剤であるカーボンナノ繊維10の周りに、電極活物質であるポリアニリン21を析出させ、そのポリアニリン21に対イオンとしてドーパントの役割も兼ねるポリアニオン22を絡ませることによって形成することができる。
カーボンナノ繊維10としては、アスペクト比が高い長鎖のカーボン繊維であれば特に制限されるものではなく、例えば、網目構造を持つカーボン層が単層のシングルウオールカーボンナノチューブ(SWCNT)、網目構造を持つカーボン層が多層のマルチウオールカーボンナノチューブ(MWCNT)、カーボンナノファイバー、繊維状活性炭、カーボンブラック、或いはこれらの混合物が用いられる。いずれも導電性に優れている。MWCNTとしては、不活性気体雰囲気下でKOH粉末とともに焼成するKOH処理などの活性化処理を施したものが好ましく用いられる。MWCNTに活性化処理を施すことによって、多層壁が剥離されたり壁に貫通孔が形成されたりするため、表面積が増大するとともに電解液が浸入しやすくなる。また、カーボンナノ繊維10と、アセチレンブラックやカーボンブラックを混合して用いることも好ましい。
ポリアニリン21としては、アニリンとスルホン化アニリン(2−スルホン化アニリンおよび/または3−スルホン化アニリン)との共重合体(図4参照)を好ましく用いることができる。共重合体を合成する際のアニリンに対するスルホン化アニリンの混合モル比率は、0.5%から50%の範囲が好ましく、1%から25%の範囲がより好ましい。
無論、ポリアニリン21は、アニリンまたはアニリン誘導体(スルホン化アニリンを含む)の単重合体であってもよいし、アニリンとスルホン化アニリン以外のアニリン誘導体との共重合体であってもよいし、アニリン誘導体(スルホン化アニリンを含む)の共重合体であってもよい。
導電性高分子複合体1a,1bにおけるポリアニリン21に対するカーボンナノ繊維10の重量比率は、1%から90%の範囲で選ぶことができるが、高い導電性と高い静電容量とを最適に両立するためには、5%から50%の範囲が適している。5%より低いとカーボンナノ繊維10が導電性高分子複合体1a,1b全体に広がりにくいため十分な導電性が確保できない場合があり、50%より高いとポリアニリン21の相対存在比が小さくなるため十分な静電容量が確保できない場合がある。
ポリアニオン22としては、陰電荷の大きなポリアニオンが好ましく用いることができる。
陰電荷の大きなポリアニオンとしては、複数のブレンステッド酸基を有するポリマーが挙げられる。具体的には、プロトン酸(ブレンステッド酸)であるポリスチレンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸、ポリアニリンスルホン酸などのスルホン化したポリマー、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリマレイン酸などのカルボン酸ポリマー、リン酸ポリマーのポリリン酸、モリブデン、タングステン、バナジウムなどの多核のヘテロポリ酸などが挙げられる。これらのうち、導電性向上の観点から、導電性のポリアニオンであるポリアニリンスルホン酸がより望ましい。
電気化学的に活性なポリアニリンは、図5に示す4つの構造のうちのエメラルディン型カチオンとアニオンとのイオン対からなる塩(エメラルディン塩)の構造をとる。
エメラルディン塩では、充放電時の酸化還元によるポリアニリンの価数変化に対して、電気的中性を保つためにBF などのアニオンが出入りする。したがって、導電性高分子複合体1aの場合には、充放電時の酸化還元によるポリアニリン21の価数変化に対して、電気的中性を保つためにBF などのアニオンが出入りする。
これに対し、導電性高分子複合体1bのように、分子内にマイナス電荷を多数有するポリアニオン22が、ポリアニリン21(エメラルディン型のポリアニリン)とポリイオンコンプレックス20を形成している場合には、ポリアニリン21とポリアニオン22との静電結合が強固であり、また、ポリアニオン22の分子サイズが大きいため、アニオン(ポリアニオン22)の移動は容易ではない。したがって、導電性高分子複合体1bの場合には、サイズの小さいカチオン(Liなど)の移動によって電荷の補償を行うのが妥当である。
ポリアニリン21は、カーボンナノ繊維10に保持されることで溶出しにくくなる。したがって、導電性高分子複合体1aは劣化しにくいため、導電性高分子複合体1aを電極に用いることで、電極の長寿命化に繋がる。
さらに、ポリアニリン21は、ポリアニオン22とポリイオンコンプレックス20を形成することで有機溶媒(有機電解液)に難溶性となり、しかもポリアニオン22と多数のイオン結合点を有するため解離によるアニオンの脱離が起こりにくくなる。したがって、導電性高分子複合体1bはより劣化しにくいため、導電性高分子複合体1bを電極に用いることで、電極のさらなる長寿命化に繋がる。
このように、導電性高分子複合体1a,1bは、カーボンナノ繊維10の表面に、ポリアニリン21が析出しているので、ポリアニリン21の高いキャパシタ容量とカーボンナノ繊維10自体の高い導電性を兼備すると同時に長鎖のカーボンナノ繊維10が形成する3次元ネットワーク内への電解液、電解質の速やかな移動が起こる。
さらに、導電性高分子複合体1bのように、ポリアニリン21の対イオンとしてポリアニオン22を用いてポリイオンコンプレックス20を形成させることで、ポリアニリン21が難溶性となり、溶出によるロスが抑制され電極のさらなる長寿命化が達成できる。ポリイオンコンプレックス20が強固な静電結合からなることと、ポリアニオン22の分子サイズが大きいために移動は容易ではなく、サイズの小さいカチオン(Liなど)の移動により電荷の補償を行うので電極反応において電子伝達が速やかである。
〔導電性高分子複合体の製造方法〕
導電性高分子複合体1aの製造方法は、(1)アニリンとカーボンナノ繊維10とを分散する工程と、(2)カーボンナノ繊維10をポリアニリン21で被覆する工程(ポリアニリン析出工程)と、(3)ポリアニリン21に脱ドープ処理を施す工程(ポリアニリン還元工程)と、を有する。
導電性高分子複合体1bの製造方法は、(1)アニリンとカーボンナノ繊維10とを分散する工程と、(2)カーボンナノ繊維10をポリアニリン21で被覆する工程(ポリアニリン析出工程)と、(3)ポリアニリン21に脱ドープ処理を施す工程(ポリアニリン還元工程)と、(4)ポリアニリン21とポリアニオン22とのポリイオンコンプレックス20を形成する工程(ポリイオンコンプレックス形成工程)と、を有する。
電極活物質であるポリアニリン21と導電助剤であるカーボンナノ繊維10とは、単なる混合ではなく、カーボンナノ繊維10自身が有するナノサイズのネットワークに均一にポリアニリン21を分散担持させることで、系全体に亘って高い導電性を与えることができる。
カーボンナノ繊維10のナノサイズネットワークにポリアニリン21を均一に分散担持させる方法としては、例えばカーボンナノ繊維10を溶媒中に高分散させ、この分散液中においてアニリンを酸化重合する方法が最適である。アニリンとカーボンナノ繊維10の分散液とを混合すれば、ファンデルワールス力に代表される両者の芳香環のπ−π相互作用による親和力によってアニリンがカーボンナノ繊維10表面に吸着され、これを起点に重合が進む。ポリアニリン21もその共役系の構造から、カーボンナノ繊維10表面の芳香環とのπ−π相互作用が起こる。カーボンナノ繊維10の表面にポリアニリン21を分布した複合体の形成は電気的な導通部分がポリアニリン21全体に分布させることで高い導電性が確保できる。
また、疎水的なカーボンナノ繊維10を水溶液に分散させる際には、界面活性剤を加えることによって、良好な分散状態を得ることができる。ここで用いる界面活性剤としては、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム塩などの長鎖アルキル基を有する4級アンモニウム塩、アルキルベンゼンスルホン酸などのアニオン型界面活性剤、トリトンXなどの中性界面活性剤のいずれも用いることができる。さらに超音波の照射が分散には有効である。
カーボンナノ繊維10分散下でのアニリンの重合は、簡便さや大量合成が可能といった観点から、水溶液中で行う化学試薬による酸化重合が最も適している。アニリンの重合法として電解重合が知られているが、電極面積が限定されるため、大量合成が難しく化学重合に比べて工業的生産には向かない。カーボンナノ繊維10分散下でのアニリンの重合は、アニリンの酸化重合が発熱反応であることから、冷温化で行うことが望ましく、5℃以下の温度下で行うことが最も望ましい。反応媒体としては、例えば、水、或いは、水−メタノール、水−エタノール、水−プロパノールなどの水と相溶性があるアルコールの水溶液が用いられる。この際、反応媒体のpHとしては、pH3以下が好ましく、pH1以下がより好ましい。反応媒体のpHを調整する際に用いる酸としては、塩酸、硫酸、過塩素酸、臭素酸、パラトルエンスルフォン酸などの強酸を用いることができるが、アニリンの重合度を高くするためには塩酸が最も適している。
アニリンの酸化重合に用いる酸化剤としては、過硫酸アンモニウム((NH)、過酸化水素、硫酸第2鉄、塩化第2鉄、重クロム酸などを用いることができるが、硫酸第2鉄や塩化第2鉄は生成する沈殿物の後処理が問題であり、過酸化水素は反応収率が低いことが問題であり、重クロム酸はクロムの毒性の問題があるため、水溶性で沈殿などを生じず、毒性など環境への影響の少ない過硫酸アンモニウムが最も適している。アニリンに対する過硫酸アンモニウムのモル比は、0.2倍量から2.0倍量の範囲が適しているが、高収率と高いアニリン重合度を得るといった観点から0.5倍量から1.5倍量の範囲が最も適している。
カーボンナノ繊維10の周りに析出したポリアニリン21と、ポリアニオン22と、のポリイオンコンプレックス20の形成は、脱ドープ処理したカーボンナノ繊維/ポリアニリン複合体を水溶液に分散し、この中にプロトン酸(ブレンステッド酸)の水溶液を加え、撹拌(或いは、振とう)により混合することで達成される。ポリアニリン21部分にプロトンが付加し、その対イオンとしてポリアニオン22が導入される。ポリイオンコンプレックス20を形成させる際、カーボンナノ繊維10の周りに析出したポリアニリン21は、還元剤で脱ドープ処理した形態が最適である。ポリアニオン22の添加量は、カーボンナノ繊維10の周りに析出したポリアニリン21に対し、モル比で1倍以上が好ましく、1.5倍から2倍の範囲がより好ましい。また、撹拌時間(或いは、振とう時間)は5時間以上が望ましい。
このように、導電性高分子複合体1a,1bの製造方法によれば、カーボンナノ繊維10と界面活性剤の共存下において水溶液中でアニリンを酸化重合するという簡便な操作により、3次元ネットワーク状に広がったカーボンナノ繊維10の表面にポリアニリン21が析出した複合体を簡便に高収率で製造できる。
また、導電性高分子複合体1bの場合、脱ドープ体に、任意のポリアニオン22を添加することで、種々のポリイオンコンプレックス20を形成できるため、導電性高分子複合体1bとして種々の複合体を得ることができる。
以上説明した本実施形態のキャパシタ100によれば、正極活物質層112を有する正極110と、活性炭を含む負極活物質層122を有する負極120と、からなり、正極活物質層112は、カーボンナノ繊維10と、当該カーボンナノ繊維10の表面を被覆するポリアニリン21と、を含む。
したがって、エネルギー密度が高く、十分なレート特性とサイクル特性とを有するキャパシタ100を提供することができる。
本実施形態のキャパシタ100のように、活物質としてポリアニリンを含む電極を正極に用い、活物質として活性炭を含む電極を負極に用いたキャパシタでは、正極側でアニオンのドーピング・脱ドーピングに伴い大きな擬似容量が発生するため、負極の静電容量Cを無視できるほど正極の静電容量Cが大きくなり、C>>Cの関係が成り立つ。キャパシタの静電容量Cは、1/C=1/C+1/Cと表せるため、C>>Cの関係が成り立つと、C≒Cとなる。
一方、従来の電気二重層キャパシタのように両極とも活性炭を用いたキャパシタでは、C=Cの関係が成り立つため、C=(1/2)Cとなる。
したがって、本実施形態のキャパシタ100の静電容量は、従来の電気二重層キャパシタの静電容量よりも2倍程度高くなる。
また、キャパシタのエネルギー密度EはE=(1/2)CVと表せるため、静電容量Cが2倍になると、エネルギー密度Eも2倍になる。したがって、本実施形態のキャパシタ100のエネルギー密度は、従来の電気二重層キャパシタのエネルギー密度よりも2倍程度高くなる。
また、図3(a)に示す導電性高分子複合体1aや、図3(b)に示す導電性高分子複合体1bにおいては、ポリアニリン21が導電助剤であるカーボンナノ繊維10に直接接合しているため、カーボンネットワークへの電解質の速やかな物質移動と電子伝達を実現することができる。
したがって、本実施形態のキャパシタ100のように、正極活物質として導電性高分子複合体1a,1bを用いることで、十分なレート特性を有することが可能となる。
また、図3(a)に示す導電性高分子複合体1aにおいては、ポリアニリン21がカーボンナノ繊維10に保持されているため、ポリアニリン21が溶出しにくくなる。
したがって、本実施形態のキャパシタ100のように、正極活物質として導電性高分子複合体1aを用いることで、十分なサイクル特性を有することが可能となる。
以上説明した本実施形態のキャパシタ100によれば、ポリアニリン21は、ポリアニオン22とポリイオンコンプレックス20を形成した状態でカーボンナノ繊維10の表面を被覆しているよう構成することも可能である。
したがって、ポリアニリン21の溶出を効果的に抑制することが可能となる。
すなわち、図3(b)に示す導電性高分子複合体1bにおいては、ポリアニリン21がポリアニオン22とポリイオンコンプレックス20を形成した状態でカーボンナノ繊維10に保持されているため、ポリアニリン21がより一層溶出しにくくなる。
したがって、本実施形態のキャパシタ100のように、正極活物質として導電性高分子複合体1bを用いることで、十分なサイクル特性を有することが可能となる。
以下に、具体的な実施例によって本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
アニリン塩酸塩(2.6g)を1MHCl(100ml)に溶解させ、この中に未処理(酸洗浄でCo除去のみ)のMWCNT(300mg)を加え、30分超音波照射した。
次いで、界面活性剤(1g)を1MHCl(20ml)に溶解したものを加え、更に30分超音波照射した。ここでは、界面活性剤として、CTAB(臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム)を用いた。
次いで、氷冷し、撹拌しながら過硫酸アンモニウム(NH(4.2g)を1MHCl(20ml)に溶解したものを徐々に加え、冷蔵庫中で一夜撹拌した。
次いで、ろ過し、泡が収まるまで十分に水洗いし、さらにメタノールで洗浄した後、50℃で乾燥させて、粉体を得た。
この粉体に、メタノール(90ml)とヒドラジン(10ml)とを加え、60℃で1時間撹拌した。
次いで、フィルターでろ過し、洗浄し、50℃で乾燥させることによって、導電性高分子複合体1aであるPAN/CNT脱ドープ体を得た。以下、これを「試料1」という。
次いで、試料1(800mg)に、水(20ml)と1MHCl(10ml)とポリスチレンスルホン酸ナトリウム(500mg)とを加え、室温で5時間撹拌した。
次いで、ろ過し、水およびメタノールで洗浄し、50℃で乾燥させることによって、導電性高分子複合体1bであるPAN/CNT/PSS複合体を得た。以下、これを「試料2」という。
また、試料3として、脱ドープ処理を施したポリアニリンを用意した。
また、試料4として、活性炭(YP50、クラレケミカル製)を用意した。
〔実施例1〕
上記試料1(すなわち、PAN/CNT脱ドープ体)を正極活物質として用いて、キャパシタを作製した。
まず、正極110を作製した。
活物質:導電助剤:バインダー樹脂=8:1:1の割合で混合した。具体的には、正極活物質である試料1(48mg)と、導電助剤であるアセチレンブラック(6mg)と、バインダー樹脂であるPTFE(6mg)とを混合し、乳鉢にて混練して、正極活物質スラリーを得た。
次いで、アルミのメッシュ(厚さ:100μm)を正極集電体111として用い、正極活物質スラリーをシート状に引き伸ばし、それを正極集電体111上に載置して30MPaの圧力を加えて成型することによって、正極集電体111の表面に正極活物質層112を形成した。そして。直径15mmの円形状に打ち抜き、円形状の正極110を作製した。その後、100℃で24時間、減圧乾燥させて水分を十分に飛ばした。
また、負極120を作製した。
活物質として比表面積が1600m/gである活性炭(YP50−F)を用い、正極110と同様の手法で、負極120を作製した。
次に、組み上げ作業を行って、キャパシタを作製した。なお、組み上げ作業は全てアルゴン雰囲気中(具体的には、アルゴンガスで満たされたグローブボックス内)で行った。電解液として電気二重層キャパシタ用のTEABF/PC(濃度:1M)を使用し、セパレータ130としてセルロース製のフィルム(厚み:50μm)を使用した。
具体的には、まず、作製した電極(正極110、負極120)を100℃で12時間、減圧乾燥させて水分を十分に飛ばした。
次いで、グローブボックス中で、電極(正極110、負極120)が完全に電解液中に浸るまでケース及びキャップ中に電解液を注入した後、5分間、減圧することによって、電極中に電解液を真空含浸させた。
次いで、20μL程度の電解液が含浸されたセパレータ130を、電解液が含浸された正極110と電解液が含浸された負極120との間に挟み込み、パッキングを用いてかしめ封口することによって、実施例1のキャパシタを作製した。
〔実施例2〕
正極活物質として試料2(すなわち、PAN/CNT/PSS複合体)を用い、実施例1のキャパシタと同様の手法で、実施例2のキャパシタを作製した。
〔比較例1〕
正極活物質として試料3(すなわち、脱ドープ処理を施したポリアニリン)を用い、実施例1のキャパシタと同様の手法で、比較例1のキャパシタを作製した。
〔比較例2〕
正極活物質として試料4(すなわち、活性炭(YP50))を用い、実施例1のキャパシタと同様の手法で、比較例2のキャパシタを作製した。
次に、充放電試験を行って各キャパシタの特性を評価した。
具体的には、実施例1,2のキャパシタおよび比較例1,2のキャパシタについて、試験条件として、充放電電流:2mA/cm、上限電圧:2.5V、下限電圧:0.0Vを設定し、定電流法で充放電試験を行った。充放電試験の結果から求めた静電容量を図6に示す。
図6に示すように、実施例1のキャパシタ、実施例2のキャパシタ、および比較例1のキャパシタの静電容量は、比較例2のキャパシタ(従来の電気二重層キャパシタ)の静電容量よりも2倍程度高くなることが分かった。これは、ポリアニリン電極を正極に用い、カーボン電極を負極に用いた場合、正極の静電容量Cと負極の静電容量CとにはC>>Cの関係が成り立つため、キャパシタの静電容量CはC≒Cとなり、負極の静電容量がキャパシタの静電容量として見えてくるためであると考えられる。
これにより、本実施形態のキャパシタ100の静電容量は、従来の電気二重層キャパシタの静電容量よりも2倍程度高くなることが分かった。
したがって、本実施形態のキャパシタ100のエネルギー密度は、従来の電気二重層キャパシタのエネルギー密度よりも2倍程度高くなる。
また、充放電試験時の電流値を変えて、静電容量維持率の電流値依存性を測定した。その結果を図7に示す。
図7に示すように、実施例1のキャパシタおよび実施例2のキャパシタは、比較例1のキャパシタに比べて、レート特性が良好であることが分かる。また、レート特性が良好であることが従来の電気二重層キャパシタの利点であるが、実施例2のキャパシタは、比較例2のキャパシタ(従来の電気二重層キャパシタ)に近いレート特性を示すことが分かった。
また、充放電試験を繰り返し行って、静電容量の変化の繰り返し回数依存性を測定した。その結果を図8に示す。
図8に示すように、実施例1のキャパシタおよび実施例2のキャパシタは、比較例1のキャパシタに比べて、サイクル特性が良好であることが分かる。また、サイクル特性が良好であることが従来の電気二重層キャパシタの利点であるが、実施例2のキャパシタは、比較例2のキャパシタ(従来の電気二重層キャパシタ)と同等のサイクル特性を示すことが分かった。
10 カーボンナノ繊維
20 ポリイオンコンプレックス
21 ポリアニリン
22 ポリアニオン
100 キャパシタ(蓄電デバイス)
110 正極
112 正極活物質層
120 負極
122 負極活物質層

Claims (2)

  1. 正極活物質層を有する正極と、
    活性炭を含む負極活物質層を有する負極と、からなり、
    前記正極活物質層は、カーボンナノ繊維と、当該カーボンナノ繊維の表面を被覆するポリアニリンと、を含むことを特徴とする蓄電デバイス。
  2. 前記ポリアニリンは、ポリアニオンとポリイオンコンプレックスを形成した状態で前記カーボンナノ繊維の表面を被覆していることを特徴とする請求項1に記載の蓄電デバイス。
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