JP2015170482A - 取付部材の固定構造および電気接続箱 - Google Patents

取付部材の固定構造および電気接続箱 Download PDF

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Abstract

【課題】取付部材を取付先に着脱可能に固定するとともに、取付部材の固定作業を簡略化することができる取付部材の固定構造および電気接続箱を提供すること。【解決手段】取付部材41、50、61を取付先20に対して着脱可能に固定する取付部材の固定構造1であって、雌ネジ30と、ネジ孔32aに挿通するネジ孔挿通部71と、ネジ孔挿通部71の挿入方向後端部に連続し、フランジ部72と、円柱状空間73を形成した中空部74と、を備えた固定部材70と、を有し、取付部材41、50、61を取付先20に固定する場合、雌ネジ30とフランジ部72とで取付部材41、50、61を挟持した状態で中空部74を起点としてネジ孔挿通部71の外周面71bがネジ孔32aの内面32aaに追従するようにネジ孔挿通部71を変形し、取付部材41、50、61を取付先20から離脱する場合、ネジ孔挿通部71がネジ孔32aから離脱する方向に回転するように固定部材70を回転操作する。【選択図】図5

Description

本発明は、取付部材を取付先に対して固定する取付部材の固定構造および電気接続箱に関する。
従来、取付部材を取付先に対して固定する場合、取付先への固定に用いる取付孔を形成した取付部材の取付孔に雄ネジを挿通して取付先に設けた雌ネジに締結することによって固定する取付部材の固定構造を用いる。
例えば、特許文献1にはボルトをヒュージブルリンクのヒューズ端子(取付部材)の取付孔、および電線端子(取付部材)の取付孔に挿通しつつ、ナットのネジ孔に挿通してボルトとナットとを締結することによって、ヒューズ端子と電線端子とを電気的に接続した状態で取付先に固定する取付部材の固定構造が記載されている。
特開平10−92484号公報
しかしながら、特許文献1に記載された取付部材の固定構造は、ボルトがナットのネジ孔に対して斜め方向に挿通されることを防止するため、仮締めした後、インパクトレンチ等の工具を用いて本締めするようにしている。また、ボルトとナットを締結する際のトルク管理も必要になる。このため、取付部材の固定作業が煩雑であるという問題があった。
この問題を解消するため、ブラインドリベットを用いて取付部材を取付先に固定することも考えられるが、メンテナンスのため取付部材を取付先から離脱しようとしても、ブラインドリベットでは一度固定した取付部材を離脱することが難いという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、取付部材を取付先に着脱可能に固定するとともに、取付部材の固定作業を簡略化することができる取付部材の固定構造および電気接続箱を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係る取付部材の固定構造は、取付先への固定に用いる取付孔を形成した取付部材を前記取付先に対して着脱可能に固定する取付部材の固定構造であって、前記取付部材を前記取付先に固定する位置に設けた雌ネジと、前記取付孔に挿通した状態で前記雌ネジのネジ孔に挿通するネジ孔挿通部と、該ネジ孔挿通部の挿入方向後端部に連続し、前記ネジ孔の径よりも拡大したフランジ部と、前記ネジ孔の軸方向に沿って後端面から前方に向けて貫通、あるいは前記ネジ孔挿通部の一部まで延びる円柱状空間を形成した中空部と、を備えた固定部材と、を有し、前記取付部材を前記取付先に固定する場合、前記雌ネジと前記フランジ部とで前記取付部材を挟持した状態で前記中空部を起点として前記ネジ孔挿通部の外周面が前記ネジ孔の内面に追従するように前記ネジ孔挿通部を変形し、前記取付部材を前記取付先から離脱する場合、前記ネジ孔挿通部が前記ネジ孔から離脱する方向に回転するように前記固定部材を回転操作することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る取付部材の固定構造は、上記の発明において、前記フランジ部は、前記ネジ孔の軸を中心として回転操作可能な形状をなすことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る取付部材の固定構造は、上記の発明において、前記中空部は、前記円柱状空間を前記固定部材の後端から前端に貫通するように形成してなり、当該取付部材の固定構造は、前記円柱状空間に挿通することによって前記中空部を貫通する貫通部と、該貫通部の先端側に連接し、前記円柱状空間の径よりも大きく形成した先端拡大部と、を含む取付操作部材を有し、前記取付部材を前記取付先に固定する場合、前記貫通部を後方に引っ張り、前記先端拡大部を前記ネジ孔挿通部材の前端縁面に押し付けることによって前記外周面が前記ネジ孔の内面に追従するように変形することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る取付部材の固定構造は、上記の発明において、前記取付操作部材は、前記貫通部が前記フランジ部に形成した前記円柱状空間まで延びた位置で破断することによって、前記フランジ部に形成した前記円柱状空間の少なくとも一部を埋めることを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項5に係る電気接続箱は、電源から供給される電力を分配する電気接続箱において、請求項1から4のいずれか一項に記載の取付部材の固定構造を組み込むことを特徴とする電気接続箱。
本発明の請求項1に係る取付部材の固定構造は、前記ネジ孔挿通部を前記雌ネジに挿通した状態で前記ネジ孔挿通部を変形することによって前記取付部材を前記取付先に固定するため、前記固定部材を斜めにして固定することを防止するとともに、工具等によって前記中空部に対して軸方向、あるいは軸に直交する方向に所定の外力を負荷し、前記ネジ孔挿通部の前記外周面が前記ネジ孔の内面に追従するように前記ネジ孔挿通部を変形することによって前記固定部材を固定することができるので、ボルトとナットのように締結トルクを管理する必要がなく、しかも、前記固定部材が前記雌ネジに対応した雄ネジとして機能するので、取付部材を取付先に着脱可能に固定するとともに、取付部材の固定作業を簡略化することができる。
本発明の請求項2に係る取付部材の固定構造は、前記フランジ部を回転操作することによって、前記取付部材を前記取付先から容易に離脱することができる。
本発明の請求項3に係る取付部材の固定構造は、前記挿通部の引っ張り強度を調整することによって、前記先端拡大部によって前記ネジ孔挿通部材の前記前端縁面に負荷される荷重を調整できるので、前記ネジ孔挿通部の変形量を容易に調整することができる。
本発明の請求項4に係る取付部材の固定構造は、前記フランジ部に形成した前記円柱状空間を前記貫通部によって塞ぐことができるので、前記フランジ部の強度を増加することができる。
本発明の請求項5に係る電気接続箱は、請求項1から4のいずれか一項に記載の取付部材の固定構造を組み込んでいるので、前記取付部材の固定構造と同様の効果を奏することができる。
図1は、本発明の実施例に係る取付部材の固定構造を組み込んだ電気接続箱の一部であるヒューズ装着部の分解斜視図である。 図2は、取付部材の固定構造を組み込んだ電気接続箱の一部であるヒューズ装着部の斜視図である。 図3は、取付操作部材を組み付けた固定部材を側方から視た図である。 図4は、(a)が取付操作部材を後方に引っ張る前の状態を示したヒューズ装着部の斜視図であり、(b)が(a)の雌ネジ周辺を示した断面図である。 図5は、(a)が取付操作部材を後方に引っ張って破断することによって取付部材の固定を完了したヒューズ装着部の斜視図であり、(b)が(a)の雌ネジ周辺を示した断面図である。 図6は、(a)が本発明の実施例2に係る取付部材の固定構造を組み込んだヒューズ装着部であり、取付操作部材を押し込む前の状態を示し、(b)が(a)の雌ネジ周辺を示した断面図である。 図7は、(a)が本発明の実施例2に係る取付部材の固定構造を組み込んだヒューズ装着部であり、取付操作部材を押し込んだ状態を示し、(b)が(a)の雌ネジ周辺を示した断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る取付部材の固定構造および電気接続箱の好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る取付部材の固定構造1を組み込んだ電気接続箱の一部であるヒューズ装着部10の分解斜視図である。なお、図1は、取付操作部材80を破断する前の状態である。図2は、取付部材の固定構造1を組み込んだ電気接続箱の一部であるヒューズ装着部10の斜視図である。図3は、取付操作部材80を組み付けた固定部材70を側方から視た図である。
なお、本発明の実施例1では説明の便宜上、図中に示すように前後、および上下方向を定義する。
本発明の実施例1に係る取付部材の固定構造1は、例えば、自動車に設置し、電力を分配するためのモジュールとして用いる電気接続箱のヒューズ装着部10に組み込むものである。なお、ヒューズ装着部10はヒュージブルリンク40を備え、電源からの電力をヒュージブルリンク40を通して各電装品に供給する部分である。
ヒューズ装着部10は、ヒュージブルリンク40と、装着本体部20と、装着本体部20に設けた雌ネジ30と、バスバー等の導電性の板状部材である接続板50と、ワイヤーハーネス60と、固定部材70と、取付操作部材80と、を有する。
なお、取付部材の固定構造1は、取付部材としてそれぞれ取付孔41a、50a、61aを形成した、ヒュージブルリンク40のヒューズ端子41と、導電性の板状部材である接続板50と、ワイヤーハーネス60の電線端子61と、を有し、各取付部材41、50、61を取付先としての装着本体部20に着脱可能に固定するものである。
この取付部材の固定構造1は、重ね合わせた取付部材41、50、61を装着本体部20に固定する位置に設けた雌ネジ30と、固定部材70と、取付操作部材80と、を有する。
以下、ヒューズ装着部10の概要を説明しつつ取付部材の固定構造1の各構成要素ついて詳細に説明する。
ヒュージブルリンク40は、ヒューズ本体部42と、一対のヒューズ端子41、41と、を有する。
ヒューズ本体部42は、一対のヒューズ端子41、41の間で各ヒューズ端子41に接続する不図示の可溶部を収容する部分である。
各ヒューズ端子41は、ヒューズ本体部42から下方に向けて突設した板状金属端子である。
装着本体部20は、合成樹脂等の絶縁材からなり、ヒューズ本体部42を保持収容するヒューズ保持収容部21と、ヒューズ端子41と、接続板50と、電線端子61とを固定する固定部22と、を有する。
ヒューズ保持収容部21は、装着本体部20の上部に設け、上面にヒュージブルリンク40を内部に挿入するための開口を有する。
固定部22は、装着本体部20の下部、かつ、一対のヒューズ端子41、41に対応した二箇所に設ける。
この固定部22は、雌ネジ30を設け、ヒューズ保持収容部21から下方に向けて突出するヒューズ端子41が、接続板50および電線端子61に重ね合わせて固定し易いように、接続板50および電線端子61と重ね合わせる側の面が露出するようになっている。
雌ネジ30は、取付部材41、50、61を装着本体部20に固定する位置に設ける。この雌ネジ30は、金属等の導電材からなり、板状のベース部31と、筒内をネジ孔32aとする筒状部32と、を有する。
このような雌ネジ30は、ベース部31を装着本体部20に埋設することによって装着本体部20に固定する。
固定部材70は、各取付部材41、50、61の取付孔41a、50a、61aに挿通した状態で雌ネジ30のネジ孔32aに挿通するネジ孔挿通部71と、ネジ孔挿通部71の挿入方向後端部に連続し、ネジ孔32aの径よりも拡大したフランジ部72と、ネジ孔32aの軸方向に沿って後端面から前方に向けて貫通する円柱状空間73を形成した中空部74と、を備える。
なお、円柱状空間73が固定部材70を貫通するように設けられているため、中空部74は固定部材70の前端から後端までの固定部材70の全ての部分になっている。
ネジ孔挿通部71は、筒状をなし、外径がネジ孔32aのネジの谷の径に比して僅かに小さくなるように調整する。
フランジ部72は、ネジ孔32aの軸を中心として回転操作可能な形状をなす。
より具体的には、フランジ部72は、外形がボルトの標準規格寸法に対応した6角形状をなし、レンチ等の工具で回転操作することができるようになっている。
なお、フランジ部72は工具で回転操作できる形状であれば、その他の形状であっても構わない。例えば、フランジ部72はペンチで摘まんで回転操作できる形状であってもよい。
取付操作部材80は、円柱状空間73に挿通することによって中空部74を貫通する貫通部81と、貫通部81の先端側に連接し、円柱状空間73の径よりも大きく形成した先端拡大部82と、を含む金属部材である。
貫通部81は、円柱状空間73の径に比して僅かに小さい径を有する断面円形状の棒状部分であり、軸方向の所定位置で破断し易いように不図示の切り欠きを形成している。
切り欠きは、先端拡大部82をネジ孔挿通部71の前端縁面71aに突き当てつつ貫通部81を後方に引っ張ることによって生じる引っ張り力によって、貫通部81がフランジ部72に形成した円柱状空間73まで延びた位置で破断するように形成位置を調整している。
なお、切り欠きの形成位置はこれに限らず、固定後の外観、あるいは、安全性を加味して調整してもよい。
先端拡大部82は、ネジ孔挿通部71の輪状の前端縁面71aに接触し易いように周方向に沿って貫通部に対して凸形状になるように形成する。
このような取付部材の固定構造1は、取付部材としてのヒューズ端子41と、接続板50と、電線端子61とを、取付先としての装着本体部20に固定する場合、雌ネジ30とフランジ部72とで重ね合わせた取付部材41、50、61を挟持した状態で、中空部74を起点としてネジ孔挿通部71の外周面71bがネジ孔32aの内面32aaに追従するようにネジ孔挿通部71を変形する。
また、各取付部材41、50、61を装着本体部20から離脱する場合、ネジ孔挿通部71がネジ孔32aから離脱する方向に回転するように固定部材70を回転操作する。
なお、雌ネジ30および固定部材70は、ネジ孔挿通部71が雄ネジとして機能する程度にネジ山を形成できる材質を選定するとよい。
次に、図4および図5を用いて取付部材41、50、61を装着本体部20に固定する手順と、各部の作用を説明する。
図4は、(a)が取付操作部材80を後方に引っ張る前の状態を示したヒューズ装着部10の斜視図であり、(b)が(a)の雌ネジ30周辺を示した断面図である。図5は、(a)が取付操作部材80を後方に引っ張って破断することによって取付部材41、50、61の固定を完了したヒューズ装着部10の斜視図であり、(b)が(a)の雌ネジ30周辺を示した断面図である。
まず、作業者は、取付操作部材80を前端側から挿通した固定部材70のネジ孔挿通部71を、重ね合わせた取付部材41、50、61の各取付孔41a、50a、61aに通しつつネジ孔32aに挿通する。(図4参照)。これによって、図4(b)に示すように、重ね合わせた各取付部材41、50、61を雌ネジ30とフランジ部72との間に挟み込む。
その後、作業者は、取付操作部材80の貫通部81を後方に引っ張り、先端拡大部82をネジ孔挿通部71の前端縁面71aに押し付けることによって、ネジ孔挿通部71の外周面71bがネジ孔32aの内面32aaに追従するように変形する(図5参照)。
このため、先端拡大部82によって後方への圧縮荷重を負荷された中空部74の一部が圧縮変形し、ネジ孔挿通部71の外周面71bがネジ孔32aの内面32aaに追従することによって、外周面にネジ山が形成され、固定部材70が雄ネジとして機能する。
これにより各取付部材41、50、61が重ね合わさり、電気的に接続した状態で装着本体部20に固定する。
なお、この作業は、例えば、ブラインドリベットの固定に用いる工具である不図示のリベッターを用いて実施する。このリベッターを用いることによって、フランジ部72を前方に押圧した状態で貫通部81を後方に引っ張ることができる。なお、工具はリベッターに限定せず、その他の工具を用いてもよい。
また、装着本体部20に固定した各取付部材41、50、61は、固定部材70が雌ネジ30に対応した雄ネジとして機能するため、フランジ部72にレンチ等の工具を取り付け、固定部材70をネジ孔挿通部71がネジ孔32aから離脱する方向に回転することによって、装着本体部20から離脱することができる。
このとき、取付操作部材80の貫通部81がフランジ部72に形成した円柱状空間73を埋めるように円柱状空間73内に保持されているため、フランジ部72の強度が低下することがない。
本発明の実施例1に係る取付部材の固定構造1は、ネジ孔挿通部71を雌ネジ30に挿通した状態でネジ孔挿通部71を変形することによって取付部材41、50、61を装着本体部20に固定するため、固定部材70を斜めにして固定することを防止するとともに、取付操作部材80によって中空部74に対して軸方向に所定の外力を負荷し、ネジ孔挿通部71の外周面71bがネジ孔32aの内面32aaに追従するようにネジ孔挿通部71を変形することによって固定部材70を固定することができるので、ボルトとナットのように締結トルクを管理する必要がなく、しかも、固定部材70が雌ネジ30に対応した雄ネジとして機能するので、取付部材41、50、61を装着本体部20に着脱可能に固定するとともに、取付部材41、50、61の固定作業を簡略化することができる。
また、本発明の実施例1に係る取付部材の固定構造1は、フランジ部72を回転操作することによって、取付部材41、50、61を装着本体部20から容易に離脱することができる。
また、本発明の実施例1に係る取付部材の固定構造1は、貫通部81の引っ張り強度を調整することによって、先端拡大部82によってネジ孔挿通部71の前端縁面71aに負荷される荷重を調整できるので、ネジ孔挿通部71の変形量を容易に調整することができる。
また、本発明の実施例1に係る取付部材の固定構造1は、フランジ部72に形成した円柱状空間73を貫通部81によって塞ぐことができるので、フランジ部72の強度を増加することができる。
また、本発明の実施例1に係る電気接続箱は、取付部材の固定構造1を組み込んでいるので、取付部材の固定構造1と同様の効果を奏することができる。
次に、図6および図7を用いて、本発明の実施例2に係る取付部材の固定構造2について説明する。
図6は、(a)が本発明の実施例2に係る取付部材の固定構造2を組み込んだヒューズ装着部100であり、取付操作部材200を押し込む前の状態を示し、(b)が(a)の雌ネジ30周辺を示した断面図である。図7は、(a)が本発明の実施例2に係る取付部材の固定構造2を組み込んだヒューズ装着部100であり、取付操作部材200を押し込んだ状態を示し、(b)が(a)の雌ネジ30周辺を示した断面図である。
なお、本発明の実施例2では、説明の便宜上、図中に示すように前後、および上下方向を定義する。
本発明の実施例2に係る取付部材の固定構造2は、実施例1と同様に電気接続箱に組み込むものであり、異なる取付操作部材200を用いている点で、実施例1の取付部材の固定構造1と異なる。
なお、その他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付している。
取付部材の固定構造2は、取付操作部材200が前端から後方に向けて断面積が漸次大きくなるように形成した円錐の前端部を軸方向に垂直に切り落とした形状をなす金属部材である。この取付操作部材200は、円柱状空間73よりも大きい径の部分である大径部210を有する。
大径部210は、前端から所定間隔後方位置から後端に向けて断面積が円柱状空間より大きい径をなす部分である。
この大径部210の一部は、ネジ孔挿通部71の円柱状空間73内に押し込む。
このような取付部材の固定構造2は、取付部材としてのヒューズ端子41と、接続板50と、電線端子61とを、取付先としてのブロック本体20に固定する場合、雌ネジ30とフランジ部72とで重ね合わせた取付部材41、50、61を挟持した状態で、取付操作部材200を円柱状空間73内に押し込み、固定部材70を貫通することによって、ネジ孔挿通部71の外周面71bがネジ孔32aの内面32aaに追従するようにネジ孔挿通部71を変形する。
また、各取付部材41、50、61をブロック本体20から離脱する場合、ネジ孔挿通部71がネジ孔32aから離脱する方向に回転するように固定部材70を回転操作する。
なお、雌ネジ30および固定部材70は、ネジ孔挿通部71が雄ネジとして機能する程度にネジ山を形成できるように材質を選定するとよい。
本発明の実施例2に係る取付部材の固定構造2は、実施例1の取付部材の固定構造1と同様に、ネジ孔挿通部71を雌ネジ30に挿通した状態でネジ孔挿通部71を変形することによって取付部材41、50、61を装着本体部20に固定するため、固定部材70を斜めにして固定することを防止するとともに、取付操作部材200によって中空部74に対して軸に直交する方向に所定の外力を負荷し、ネジ孔挿通部71の外周面71bがネジ孔32aの内面32aaに追従するようにネジ孔挿通部71を変形することによって固定部材70を固定することができるので、ボルトとナットのように締結トルクを管理する必要がなく、しかも、固定部材70が雌ネジ30に対応した雄ネジとして機能するので、取付部材41、50、61をブロック本体20に着脱可能に固定するとともに、取付部材41、50、61の固定作業を簡略化することができる。
また、本発明の実施例2に係る電気接続箱は、取付部材の固定構造2を組み込んでいるので、取付部材の固定構造2と同様の効果を奏することができる。
なお、この実施例2に係る取付部材の固定構造2は、円柱状空間73が固定部材70を貫通するものを例示したが、これに限らず、円柱状空間73がネジ孔32aの軸方向に沿って後端面からネジ孔挿通部71の一部まで延びるように形成しても構わない。この場合、ネジ孔挿通部71の円柱状空間73に円柱状空間73より大きい径の部分を有する取付操作部材200を押し込むことによって、ネジ孔挿通部71の外周面71bがネジ孔32aの内面32aaに追従するようにネジ孔挿通部71を変形する。
なお、本発明の実施例1および実施例2に係る取付部材の固定構造1、2は、ヒューズ装着部10、100に組み込むものを例示したが、これに限らず、取付先への固定に用いる取付孔を形成した取付部材を取付先に対して着脱可能に固定するものであれば、その他に用いても構わない。例えば、自動車の内装部品を取付部材とし、内装パネルを取付先とする取付部材の固定構造に用いてもよい。
また、実施例1および実施例2に係る取付部材の固定構造は、取付操作部を有するものを例示したが、取付部材の固定構造は、取付操作部を有しないものであっても構わない。すなわち、取付操作部に代わって工具を用いてもよい。
また、実施例1および実施例2に係る取付部材の固定構造は、複数の取付部材を取付先に固定するものを例示したが、これに限らず、一つ以上の取付部材を取付先に固定することができればよい。
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1、2 取付部材の固定構造
10、100 ヒューズ装着部
20 装着本体部(取付先)
21 ヒューズ保持収容部
22 固定部
30 雌ネジ
31 ベース部
32 筒状部
32a ネジ孔
32aa 内面
40 ヒュージブルリンク
41 ヒューズ端子(取付部材)
41a、50a、61a 取付孔
42 ヒューズ本体部
50 接続板(取付部材)
60 ワイヤーハーネス
61 電線端子(取付部材)
70 固定部材
71 ネジ孔挿通部
71a 前端縁面
71b 外周面
72 フランジ部
73 円柱状空間
74 中空部
80、200 取付操作部材
81 貫通部
82 先端拡大部
210 大径部

Claims (5)

  1. 取付先への固定に用いる取付孔を形成した取付部材を前記取付先に対して着脱可能に固定する取付部材の固定構造であって、
    前記取付部材を前記取付先に固定する位置に設けた雌ネジと、
    前記取付孔に挿通した状態で前記雌ネジのネジ孔に挿通するネジ孔挿通部と、該ネジ孔挿通部の挿入方向後端部に連続し、前記ネジ孔の径よりも拡大したフランジ部と、前記ネジ孔の軸方向に沿って後端面から前方に向けて貫通、あるいは前記ネジ孔挿通部の一部まで延びる円柱状空間を形成した中空部と、を備えた固定部材と、
    を有し、
    前記取付部材を前記取付先に固定する場合、前記雌ネジと前記フランジ部とで前記取付部材を挟持した状態で前記中空部を起点として前記ネジ孔挿通部の外周面が前記ネジ孔の内面に追従するように前記ネジ孔挿通部を変形し、
    前記取付部材を前記取付先から離脱する場合、前記ネジ孔挿通部が前記ネジ孔から離脱する方向に回転するように前記固定部材を回転操作する
    ことを特徴とする取付部材の固定構造。
  2. 前記フランジ部は、
    前記ネジ孔の軸を中心として回転操作可能な形状をなす
    ことを特徴とする請求項1に記載の取付部材の固定構造。
  3. 前記中空部は、
    前記円柱状空間を前記固定部材の後端から前端に貫通するように形成してなり、
    当該取付部材の固定構造は、
    前記円柱状空間に挿通することによって前記中空部を貫通する貫通部と、該貫通部の先端側に連接し、前記円柱状空間の径よりも大きく形成した先端拡大部と、を含む取付操作部材を有し、
    前記取付部材を前記取付先に固定する場合、前記貫通部を後方に引っ張り、前記先端拡大部を前記ネジ孔挿通部材の前端縁面に押し付けることによって前記外周面が前記ネジ孔の内面に追従するように変形する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の取付部材の固定構造。
  4. 前記取付操作部材は、
    前記貫通部が前記フランジ部に形成した前記円柱状空間まで延びた位置で破断することによって、前記フランジ部に形成した前記円柱状空間の少なくとも一部を埋める
    ことを特徴とする請求項3に記載の取付部材の固定構造。
  5. 電源から供給される電力を分配する電気接続箱において、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の取付部材の固定構造を組み込むことを特徴とする電気接続箱。
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