JP2015168797A - 有機ヘテロ高分子 - Google Patents

有機ヘテロ高分子 Download PDF

Info

Publication number
JP2015168797A
JP2015168797A JP2014046465A JP2014046465A JP2015168797A JP 2015168797 A JP2015168797 A JP 2015168797A JP 2014046465 A JP2014046465 A JP 2014046465A JP 2014046465 A JP2014046465 A JP 2014046465A JP 2015168797 A JP2015168797 A JP 2015168797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
organic
ring
linear
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014046465A
Other languages
English (en)
Inventor
育義 冨田
Ikuyoshi Tomita
育義 冨田
吉将 松村
Yoshimasa Matsumura
吉将 松村
一郎 高瀬
Ichiro Takase
一郎 高瀬
和寿 福井
Kazutoshi Fukui
和寿 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Tokyo Institute of Technology NUC
Original Assignee
Daicel Corp
Tokyo Institute of Technology NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Corp, Tokyo Institute of Technology NUC filed Critical Daicel Corp
Priority to JP2014046465A priority Critical patent/JP2015168797A/ja
Publication of JP2015168797A publication Critical patent/JP2015168797A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/549Organic PV cells

Abstract

【課題】有機半導体を形成するのに有用な有機ヘテロ高分子を提供する。【解決手段】本発明の有機ヘテロ高分子は、下記式(1)で表される繰り返し単位を有する。(式中、R1はハロゲン原子又は炭化水素基を示し、環Arは芳香族性環を示し、R2は直鎖状又は分岐鎖状アルキル基、直鎖状又は分岐鎖状アルコキシ基、直鎖状又は分岐鎖状アルキルチオ基を示し、mは0又は1〜3の整数を示す)【選択図】なし

Description

本発明は、スチボール単位を含有し、半導体素子、光電変換素子などの有機半導体を形成するのに有用な有機ヘテロ高分子(又はπ共役高分子)に関する。
金属フタロシアニンに代表される有機金属化合物は、その有機分子−金属間の結合により、特異な電子状態や非常に安定な分子構造を形成するものが多い。これらの特徴により、古くから有機顔料などとして用いられてきた。
近年では、熱・光や電場など外部エネルギーに対する応答性から、有機金属化合物は、電子写真方式のプリンターの感光材、CD−Rなどの記録媒体などのエレクトロニクス分野への利用が広まっている。特に、最近では、有機半導体としての機能が注目され、有機トランジスタや有機薄膜太陽電池への利用が検討されている。有機半導体を用いた電子デバイスは、印刷により作製できるため、無機系デバイスに比べて、より安価に大量生産できると期待されている。
しかし、従来の有機金属化合物は溶剤に不溶又は難溶であるものが多く、その成膜は主に真空蒸着法で行っているため、作製した電子デバイスは高価である。
このような課題を改善するため、特開2011−162575号公報(特許文献1)には、例えば、4−置換アミドフタロニトリル(4−アセトアミドフタロニトリル、4−ピリジルアミドフタロニトリルなど)と4−アルキルフタロニトリル(4−t−ブチルフタロニトリルなど)とを金属塩(Ni、Zn、Cuなどの金属塩)の存在下で反応させ、金属トリスアルキル−4−置換アミド−フタロシアニンを製造することが記載され、このフタロシアニン化合物を加水分解してアミノ基を有する可溶性の置換フタロシアニンを製造することも記載されている。このようなフタロシアニン誘導体は、フタロシアニンにt−ブチル基などの立体障害の大きな官能基が導入され、フタロシアニン間のスタッキングを防止でき、溶媒に可溶である。
しかし、スタッキングを阻害する官能基を導入すると、分子間の電子移動が困難となるため、有機半導体としての機能は低下する。
また、ポルフィリン構造を導入した高分子も知られている。J. Polym. Sci. Part A, 43 (2005) 2997(非特許文献1)には、5−[4−(2−メタクリロイルオキシエトキシカルボニル)フェニル]−10,15,20−トリフェニルポルフィナト 白金(II)をイソブチルメタクリレート及び2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレートと共重合し、側鎖にポルフィリン構造を導入した高分子を調製し、この高分子を、酸素透過性高分子中に埋設した発光分子からなる感圧素子用に用いることが記載されている。
しかし、このような高分子は、側鎖間距離を十分に離した構造により側鎖の錯体同士のスタッキング形成を防ぐため、やはり有機半導体としての機能は十分でなく、より高い電子移動度を必要とする。そのため、有機トランジスタや有機太陽電池用途には適していない。
特開2013−155229号公報(特許文献2)には、主鎖にアレーン単位とヘテロ元素核(ヘテロ金属原子など)を含む5員環単位とを有する高分子(共役系高分子)、例えば、下記式(1a)で表される繰り返し単位を有する有機ヘテロ高分子が記載され、実施例には、Mがリン原子、R1aがフェニル基である高分子が記載されている。
Figure 2015168797
(式中、Mは周期表15族元素又は16族元素を示し、R1aは、アルキル基、アリール基又はヘテロアリール基を示し、環Arはアレーン環又はヘテロアレーン環を示し、Rは直鎖状又は分岐鎖状アルキル基、直鎖状又は分岐鎖状アルコキシ基、直鎖状又は分岐鎖状アルキルチオ基、p1は1〜3の整数を示す)
この特許文献2に係る共役系高分子は、分子量が大きいにも拘わらず導電性(キャリア移動度)が高く、高分子有機半導体を形成するのに有用であるものの、さらに導電性及び光電変換効率の高い共役系高分子が求められている。
特開2011−162575号公報(特許請求の範囲、実施例) 特開2013−155229号公報(特許請求の範囲、実施例)
J. Polym. Sci. Part A; Polym. Chem, 43 (2005) 2997(ABSTRACT)
従って、本発明の目的は、導電性(キャリア移動度)が高く、高分子有機半導体を形成するのに有用な新規な有機ヘテロ高分子を提供することにある。
本発明の他の目的は、バンドギャップが狭く、光電変換効率及び導電性の高い有機ヘテロ高分子(又はπ共役高分子)を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、主鎖にチタナシクロペンタジエン骨格を有する前駆体高分子と塩化アンチモン類とを反応させると、主鎖にスチボール骨格(スチボール)部位を有するπ共役高分子が効率よく構築できること、主鎖にアレーン単位とアンチモン核を含む5員環(スチボール)単位を有する新規な高分子(共役系高分子)が、特異的に狭いバンドギャップ特性を示し、導電性が高く半導体を形成するのに有用であることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明の有機ヘテロ高分子は、下記式(1)で表される繰り返し単位を有する。
Figure 2015168797
(式中、Rはハロゲン原子又は炭化水素基を示し、環Arは芳香族性環を示し、Rは直鎖状又は分岐鎖状アルキル基、直鎖状又は分岐鎖状アルコキシ基、直鎖状又は分岐鎖状アルキルチオ基を示し、mは0又は1〜3の整数を示す)
前記式(1)において、Rはアリール基であってもよい。さらに、前記環Arは下記式で表すことができる。
Figure 2015168797
(式中、R2a及びR2bは、同一又は異なって、直鎖状又は分岐鎖状C4−12アルキル基、直鎖状又は分岐鎖状C4−12アルコキシ基、直鎖状又は分岐鎖状C4−12アルキルチオ基を示す)。
前記有機ヘテロ高分子の数平均分子量は、例えば、1×10〜1×10程度であってもよい。有機ヘテロ高分子は半導体特性を有しており、有機半導体を形成するのに有用である。
前記有機ヘテロ高分子は有機溶媒に可溶である。そのため、本発明は、前記有機ヘテロ高分子と、有機溶媒とを含む組成物も包含し、この組成物は有機半導体を形成するために有用である。本発明は、基材の少なくとも一方の面に前記組成物を塗布して乾燥し、有機半導体を形成する有機半導体の製造方法も包含する。
さらに、本発明は、前記有機ヘテロ高分子で形成された有機半導体及びこの有機半導体を含む電子デバイスも包含する。電子デバイスは、例えば、光電変換素子、スイッチング素子及び整流素子から選択された一種であってもよい。
本発明の新規な有機へテロ高分子では、所定の芳香族性環とSb原子を含む5員芳香族性環(スチボール)とが共役結合(π−電子共役結合)した共役系を形成しており、導電性(キャリア移動度)が高く、半導体特性を有する。特に、バンドギャップが狭く、光電変換効率及び導電性が高い。そのため、高分子有機半導体を形成するのに有用である。
[有機ヘテロ高分子]
前記式(1)で表される繰り返し単位において、スチボールのアンチモンSb原子には、Rで表されるハロゲン原子又は炭化水素基が置換している。
で表されるハロゲン原子としては、F(フッ素)、Cl(塩素)、Br(臭素)、I(ヨウ素)であってもよい。これらのうち、Brが好ましい。
で表される炭化水素基としては、例えば、アルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基などのC1−6アルキル基など)、シクロアルキル基(シクロペンチル基、シクロへキシル基などのC5−8シクロアルキル基など)、アリール基(フェニル基、ナフチル基などのC6−14アリール基)、アラルキル基(ベンジル基、フェネチル基などのC6−10アリール−C1−4アルキル基など)などが例示できる。
置換基Rは、ポリマー安定性の点から、炭化水素基、特にアリール基が好ましい。アリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、フルオレニル基などが挙げられる。アリール基は置換基(例えば、メチル基、エチル基などのC1−4アルキル基、特に、メチル基)を有していてもよい。置換基の数は、アリール基の種類に応じて選択でき、フェニル基の場合、例えば、1〜3(例えば、2〜3)程度である。これらのアリール基のうち、スチボール含有高分子の安定性の点から、フェニル基、アルキルフェニル基(例えば、トリル基、キシリル基、t−ブチルフェニル基、トリメチルフェニル基などのモノ乃至トリC1−4アルキルフェニル基など)、特にフェニル基が好ましい。Rが炭化水素基(アリール基など)であると、水の存在下や室温でも、ポリマーが安定である。
環Arで表される芳香族性環としては、ベンゼン環、ナフタレン環などのアレーン環、チオフェン環、ピロール環、イミダゾール環、フラン環、ピリジン環、ピラジン環などのヘテロアレーン環、フルオレン環、ビフェニル環、ビナフチル環などのビスアレーン環、ビピリジン環などのビスヘテロアレーン環などが例示できる。代表的な芳香族性環Arは、ベンゼン環、ナフタレン環などのC6−12アレーン環(特に、C6−10アレーン環)、チオフェン環、ピリジン環などの5員又は6員ヘテロアレーン環、フルオレン環、ビフェニル環、ビナフチル環などのビスアレーン環である。芳香族性環Arは、ベンゼン環、ナフタレン環、フルオレン環(特に、ベンゼン環)などである場合が多い。
は溶媒可溶性を付与するのに有用である。Rで表されるアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デカニル基、ウンデカニル基、ドデカニル基などの直鎖状又は分岐鎖状アルキル基などが例示できる。アルキル基は、通常、直鎖状又は分岐鎖状C4−16アルキル基、好ましくは直鎖状又は分岐鎖状C6−12アルキル基、さらに好ましくは直鎖状又は分岐鎖状C6−10アルキル基である。
で表されるアルコキシ基は、前記アルキル基に対応する直鎖状又は分岐鎖状アルコキシ基、例えば、ヘキシルオキシ基、オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基などの直鎖状又は分岐鎖状C4−16アルコキシ基、好ましくは直鎖状又は分岐鎖状C6−12アルコキシ基、さらに好ましくは直鎖状又は分岐鎖状C6−10アルコキシ基である。
で表されるアルキルチオ基は、前記アルキル基に対応する直鎖状又は分岐鎖状アルキルチオ基、例えば、ヘキシルチオ基、オクチルチオ基、2−エチルヘキシルチオ基などの直鎖状又は分岐鎖状C4−16アルキルチオ基、好ましくは直鎖状又は分岐鎖状C6−12アルキルチオ基、さらに好ましくは直鎖状又は分岐鎖状C6−10アルキルチオ基である。
はアルコキシ基である場合が多い。なお、mは0又は1〜3の整数を示し、通常、1〜3の整数(例えば、2)である。
環Arに対するRの置換位置は、特に制限されず、環Arの種類及び結合手の位置、Rの置換数mに応じて選択でき、例えば、環Arがベンゼン環であるとき、Rの置換位置は、2−,3−,4−,5−位のいずれであってもよく、2,3−、2,5−、2,6−位などの複数位置にRが置換していてもよい。チオフェン環では、3−位、3,4−位であってもよい。また、フルオレン環では9,9−位、1,1’−ビナフチル環では、2,2’−位などであってもよく、1,2’−ビナフチル環では、2,1’−位などであってもよい。
好ましい環Arは置換ベンゼン環、置換フルオレン環、特に下記式で表される二置換ベンゼン環(1,4−フェニレン基)である。
Figure 2015168797
(式中、R2a及びR2bは、同一又は異なって、直鎖状又は分岐鎖状C4−12アルキル基、直鎖状又は分岐鎖状C4−12アルコキシ基、直鎖状又は分岐鎖状C4−12アルキルチオ基を示す)。
好ましいR2a及びR2bは、前記置換基Rの項で例示の好ましいアルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基である。R2a及びR2bは、通常、炭素数6〜12(例えば、6〜10)程度のアルキル鎖を有している。R2a及びR2bの置換位置は、2,3−位、2,5−位、2,6−位のいずれであってもよく、通常、2,5−位である場合が多い。
本発明の有機ヘテロ高分子は比較的分子量が大きいという特色がある。すなわち、分子量が高いにも拘わらず導電性(キャリア移動度)が高いという特色がある。有機ヘテロ高分子の分子量は特に制限されないが、例えば、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定したとき、ポリスチレン換算で、数平均分子量Mnが1×10〜1×10、好ましくは2×10〜5×10、さらに好ましくは3×10〜2.5×10程度であってもよい。分子量分布も小さく、例えば、Mw/Mnが5以下であってもよく、例えば、1.1〜4、好ましくは1.3〜3.5、さらに好ましくは1.5〜2.5程度であってもよい。
なお、有機ヘテロ高分子は直鎖状である場合が多いものの、必要であれば分岐構造を有していてもよい。
本発明の有機へテロ高分子は、バンドギャップが小さいという特色がある。すなわち、ビスモールやホスホール含有高分子(前記式(1)において、SbがビスマスBi又はリン原子Pに置換した高分子)では、紫外−可視吸収スペクトルでの最大吸収波長(lmax)および吸収端波長(lonset)から算出される光学バンドギャップは2.5〜5eV程度である。これに対して、本発明の有機へテロ高分子は、光学バンドギャップが1〜2.2eV(例えば、1.2〜2eV,好ましくは1.5〜1.8eV)程度と小さい。そのため、光又は電気応答性が高く、光電変換効率を向上できるとともに、導電性を向上できる。
本発明の有機へテロ高分子は、ヘテロ元素であるアンチモン核を含む5員環(スチボール)構造と芳香族性環(アレーン環)とを主鎖に含み、共役系(π−共役系高分子)を形成している。また、主鎖骨格にヘテロ原子を含む5員環構造を形成しているため、自己凝集性を弱めると共に、芳香族性環を介して5員環構造を形成しているため、主鎖全体に有機−ヘテロ原子結合による特異な電子状態が維持されるためか、優れた半導体特性を有している。また、アルキル基などの側鎖を有する芳香族性環(アレーン環)を導入できるため、溶解性を高めることもでき、溶媒可溶性を併せ持っている。そのため、塗布(コーティング)により容易に成膜できる。さらに、安定性も高く、水や温度(室温など)に対して安定である。
なお、成膜後、主鎖間でスタッキングするためか、分子間の電子移動も容易な構造膜が得られる。また、高分子中にアルキル鎖があったとしても、スタッキング方向(縦方向)に対してアルキル鎖が並行に並ぶためか、スタッキングを阻害することがない。そのためか、得られた膜は有機半導体として有効に機能する。
[有機ヘテロ高分子の製造方法]
このような有機ヘテロ高分子は、Synthetic Metals, 159 (2009), 949-951又は有機合成化学協会誌Vol66 No5 2008に記載の方法に準じて合成できる。すなわち、有機ヘテロ高分子は、以下の反応工程式により調製できる。
Figure 2015168797
(式中、Rはアルキル基、Xはハロゲン原子、nは1以上の整数を示し、R1aは炭化水素基を示し、R、R、環Ar、mは前記に同じ)。
で表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基などの直鎖状又は分岐鎖状C1−6アルキル基が例示できる。アルキル基Rとしては、分岐アルキル基、例えば、イソプロピル基などである場合が多い。Xで表されるハロゲン原子としては、Cl、Brなどが例示できる。R1aで表される炭化水素基としては、前記Rと同様の炭化水素基(例えば、アルキル基、アリール基など)が例示できる。
例えば、前記式(3)で表されるジエチニルアレーン化合物と、低原子価チタン錯体(4)とを反応させ、主鎖に式(5)で表されるチタナシクロペンタジエン骨格を有する高分子(中間ポリマー、有機チタンポリマー又は前駆体ポリマー)を生成できる。なお、低原子価チタン錯体(4)は、テトラアルコキシチタン(テトライソプロポキシチタン(Ti(OPr)など)とアルキルマグネシウムハライド(イソプロピルマグネシウムクロリド(PrMgCl)など)とを反応させることにより生成できる。そのため、高分子(5)は式(3)で表されるジエチニルアレーン化合物とテトラアルコキシチタンとアルキルマグネシウムハライドとを反応させることにより生成させてもよい。なお、アルキルマグネシウムハライドの使用量は、テトラアルコキシチタンに対して、1.5〜2.5当量程度である。反応は、通常、不活性溶媒(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテルなど)中、不活性雰囲気(アルゴン気流など)下、−100℃〜−20℃(例えば、−80℃〜−40℃)程度の温度で行うことができる。
なお、ジエチニルアレーン化合物(3)としては、例えば、1,4−ジエチニル−2,5−ジオクチルオキシベンゼン、1,4−ジエチニル−2,5−ジ(2−エチルヘキシルオキシ)ベンゼンなどのジエチニルジアルコキシベンゼン;2,5−ジエチニル−3−ドデカニルチオフェンなどのジエチニルアルキルチオフェン;2,7−ジエチニル−9,9−ジオクチルフルオレンなどのジエチニルジアルキルフルオレン;6,6’−ジエチニル−2,2’−ジオクチルオキシ−1,1’−ビナフチルなどのジエチニルジオクチルオキシビナフチル、6,6’−ジエチニル−2,2’−ジオクチル−1,1’−ビナフチルなどのジエチニルジアルキルビナフチルなどが例示できる。
反応性中間体としての前記前駆体高分子又は有機金属ポリマー(5)は、主鎖に反応性部位を有する反応性ポリマーとして機能し、ハロゲン化アンチモン類(6a)(6b)との反応により、主鎖にヘテロ原子としてアンチモン核を含む5員環(スチボール)骨格を有する高分子を効率よく形成できる。
高分子(5)と式(6a)で表されるハロゲン化物との反応により、式(1a)で表される繰り返し単位を有する有機ヘテロ高分子を得ることができる。
式(6a)で表されるハロゲン化アンチモン類(SbR)としては、前記Rを有するアンチモン化合物、例えば、三塩化アンチモン又は塩化アンチモン(III)(SbCl)、三臭化アンチモン(SbBr)などのハロアンチモン(III)、メチルジクロロアンチモン(CHSbCl)、エチルジブロモアンチモン(CSbBr)などのアルキルジハロアンチモン、フェニルジクロロアンチモン(PhSbCl)、フェニルジブロモアンチモン(PhSbBr)などのアリールジハロアンチモンなどが例示できる。
これらの反応において、式(6a)で表されるハロゲン化物の使用量は、高分子(5)のチタン原子Tiに対して1〜2当量(例えば、1.1〜1.5当量)程度であってもよい。反応は、通常、不活性溶媒(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテルなど)中、不活性雰囲気(アルゴン気流など)下、−80℃〜30℃(例えば、−60℃〜室温)程度の温度で行うことができる。
さらに、前記有機へテロ高分子(1)は中間高分子(5)と式(6b)で表されるトリハロアンチモンとの反応によっても得ることができる。すなわち、中間高分子(5)と式(6b)で表されるトリハロアンチモンとの反応により、式(1b)で表される繰り返し単位を有する有機ヘテロ高分子(アンチモンSbにハロゲン原子が置換した5員環(スチボール)構造を有する高分子)を生成させることができる。なお、式(6b)で表されるハロゲン化アンチモン類(SbX)としては、前記と同様の三ハロアンチモン、例えば、三塩化アンチモン又は塩化アンチモン(III)(SbCl)、三臭化アンチモン(SbBr)などのトリハロアンチモン(三ハロゲン化アンチモン)が例示できる。
中間高分子(5)と式(6b)で表されるトリハロアンチモンとの反応は、前記高分子(5)と式(6a)で表されるハロゲン化物との反応と同様に行うことができる。
さらに、生成した有機ヘテロ高分子(1b)と、式(7)で表されるリチウム化合物と反応させることにより、式(1c)で表される繰り返し単位を有する有機ヘテロ高分子を得ることができる。式(7)で表されるリチウム化合物としては、R1aを有する化合物、例えば、アルキルリチウム(メチルリチウム、エチルリチウム、ブチルリチウム、t−ブチルリチウムなどの直鎖状又は分岐鎖状C1−10アルキルリチウム、好ましくはC1−6アルキルリチウム)、シクロアルキルリチウム(シクロヘキシルリチウムなどのC5−10シクロアルキルリチウムなど)、アリールリチウム(フェニルリチウム、ナフチルリチウムなどのC6−14アリールリチウムなど)、アラルキルリチウム(ベンジルリチウムなどのC6−14アリール−C1−4アルキルリチウムなど)などが例示できる。
リチウム化合物(7)の使用量は、高分子(1b)のアンチモン原子Sbに対して1〜3当量(例えば、1.3〜2.5当量)程度であってもよい。有機ヘテロ高分子(1b)とリチウム化合物(7)との反応は、通常、前記と同様の不活性溶媒(エーテル類など)中、不活性雰囲気(アルゴン気流など)下、−80℃〜30℃(例えば、−50℃〜室温)程度の温度で行うことができる。
反応終了後、慣用の分離精製方法、例えば、濃縮、デカント、再沈殿、クロマトグラフィなどにより所定の有機ヘテロ高分子を得ることができる。
本発明の方法では、少ない工程数でアンチモン原子を含むスチボール骨格を有する有機ヘテロ高分子を効率よく容易に合成できるとともに、得られたスチボール含有高分子は、バンドギャップが小さく、有機半導体として有用である。
[有機ヘテロ高分子の用途]
有機ヘテロ高分子の主鎖は、芳香族性環と、アンチモン原子を含む5員環とで共役系(π−共役系)を形成しており、極めて電子移動度が高く、半導体特性を有している。しかも、側鎖に長鎖アルキル鎖を導入した有機へテロ高分子は、有機溶媒に対する溶解性が高く可溶であり、しかも高い導電性(高い半導体特性)を示すという特色がある。そのため、本発明は有機へテロ高分子と有機溶媒とを含む組成物(コーティング組成物)も包含し、この組成物は、有機半導体、特にコーティング(塗布)などの簡便な方法により有機半導体の薄膜を形成するのに有用である。
有機溶媒としては、例えば、炭化水素類(例えば、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素類、シクロヘキサンなどの脂環族炭化水素類、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類)、ハロゲン化炭化水素類(クロロホルム、ジクロロメタン、トリクロロエタンなど)、エーテル類(ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテルなどの鎖状エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどの環状エーテル)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)、エステル類(酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなど)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル、プロピオニトリルなど)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシドなど)、ピロリドン類(例えば、2−ピロリドン、3−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドンなど)などが例示できる。これらの有機溶媒は、単独で又は混合溶媒として使用できる。
溶媒の使用量は、塗布性及び成膜性を損なわない範囲から選択でき、例えば、有機へテロ高分子の濃度は、0.01〜30重量%、好ましくは0.05〜20重量%(例えば、0.1〜10重量%)程度であってもよい。
本発明の組成物は、慣用の方法、例えば、有機へテロ高分子と有機溶媒とを混合して有機へテロ高分子を溶解し、必要によりろ過して調製してもよい。
有機半導体は、基材又は基板(ガラス板、シリコンウエハー、耐熱プラスチックフィルムなど)に前記組成物を塗布する工程と、塗膜を乾燥して溶媒を除去する工程とを経て製造してもよい。なお、塗布方法としては、慣用の塗布方法、例えば、エアーナイフコート法、ロールコート法、グラビアコート法、ブレードコート法、ディップコート法、スプレー法、スピンコート法、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法などが例示できる。
有機半導体の厚みは、用途に応じて適宜選択され、例えば、1〜5000nm、好ましくは30〜1000nm、さらに好ましくは50〜500nm程度であってもよい。
本発明の有機半導体はn型半導体、p型半導体であってもよく、真性半導体であってもよい。本発明の有機半導体は、光電変換能を有し、例えば、光吸収により発生した電子及びホールの移動度を高め、光電変換率を向上できる。そのため、本発明の有機半導体は、光電変換デバイス又は光電変換素子(太陽電池素子、有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子など)、整流素子(ダイオード)、スイッチング素子又はトランジスタ[トップゲート型、ボトムゲート型(トップコンタクト型、ボトムコンタクト型)など]などの用途に適する。
代表的なデバイスとして、太陽電池は、pn接合型半導体に表面電極が積層された構造を有している。例えば、p型シリコン半導体に有機半導体膜を積層して、この有機半導体膜に透明電極(ITO電極など)を積層することにより、太陽電池を形成できる。このような太陽電池では、高い開放電圧及び短絡電流を得ることができる。
また、有機ELは、透明電極(ITO電極など)に、有機ヘテロ高分子(発光性高分子)に必要に応じて電子輸送性材料、ホール輸送性材料を分散させた発光層を形成し、この発光層に電極(金属電極など)を積層した構造が例示できる。
さらに、有機薄膜トランジスタは、ゲート電極層と、ゲート絶縁層と、ソース/ドレイン電極層と、有機半導体層とで構成されている。これらの層の積層構造によって、有機薄膜トランジスタは、トップゲート型、ボトムゲート型(トップコンタクト型、ボトムコンタクト型)に分類できる。例えば、ゲート電極(酸化膜が形成されたp型シリコンウエハーなど)に有機半導体膜を形成して、この有機半導体膜上にソース・ドレイン電極(金電極)を形成することにより、トップコンタクト型電界効果トランジスタを製造できる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、実施例において、シクロペンチルメチルエーテル、ジエチルエーテル及びテトラヒドロフラン(THF)はナトリウムで乾燥後、窒素雰囲気又は気流下で蒸留して用いた。テトライソプロポキシチタン(Ti(OPr)は減圧蒸留により精製した。
また、得られたポリマーの特性は、以下の方法で測定した。
H−NMRスペクトル]
H−NMRスペクトルは、内標準としてテトラメチルシラン(TMS)を用い、溶媒としてCDClを用いて、300MHz H−NMR(日本電子(株)製「JNM−ECP300」)装置によって測定した。
[分子量]
高分子の分子量及び分子量分布は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)(溶媒:テトラヒドロフランTHF、ポリスチレン換算)により測定した。
[λmax及びλonset並びにバンドギャップ]
実施例のポリマーの塩化メチレン溶液(濃度:1mg/ml)を用いて、紫外−可視吸収スペクトル測定を行い、λmax及びλonsetを測定した。なお、λmaxは最大吸収波長(nm)、λonsetは長波長側の吸収端(nm)を意味する。バンドギャップ(BG,eV)は、紫外−可視吸収スペクトルのλonsetから以下の式を用いて算出した。
E=hc/eλ
(式中、Eは電子ボルト(eV)、hはプランク定数(J・s)、cは光の速度(m/s)、eは素電荷(C)、λはλonset波長(nm)を示す)
[電気化学特性]
サイクリックボルタンメトリー法(ピー・エー・エス社製「AL600A」)により、酸化還元電位を測定し、LUMOエネルギー準位を算出した。
実施例1
Figure 2015168797
(式中、R2bは2−エチルヘキシル基を示す)。
アルゴン雰囲気下、1,4−ジエチニル−2,5−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)ベンゼン(0.191g,0.50mmol)及びテトライソプロポキシチタン(Ti(OPr)(0.198g,0.70mmol)をシクロペンチルメチルエーテル(20ml)に溶解し、この溶液を−78℃で攪拌しつつそこへイソプロピルマグネシウムクロリド(PrMgCl)のジエチルエーテル溶液(1.0N,1.25ml,1.25mmol)を加えた。その後、−50℃Cまで徐々に昇温し12時間攪拌し、この温度で三塩化アンチモン(0.137g,0.60mmol)を加え、−20℃までゆっくりと昇温し、さらに3時間攪拌した。得られた反応混合液に、フェニルリチウムのジブチルエーテル溶液(2.0N,0.45ml,0.90mmol)を加え、0℃まで昇温し、さらに1時間攪拌した。反応終了後、アルゴン雰囲気下で不溶物を濾別し、減圧脱気して溶媒を留去後、少量のTHFに溶解し、ヘキサンに再沈殿を行い目的の紫色のポリマーを収率73%(0.21g,0.37mmol)で得た。得られたポリマーのH−NMRスペクトルデータを示す。
H−NMR(300MHz,CDCl,ppm):0.78−0.95(12H,-CH 3),1.22−1.76(18H,-OCH2CH(CH 2CH3)CH 2CH 2CH 2CH3),3.52−3.98(br,4H,-OCH 2-),6.78−7.85(aromatic,9H)
ポリマーの数平均分子量Mnは6000であり、分子量分布Mw/Mnは1.9であった。また、ポリマーの紫外−可視吸収スペクトルを評価したところ、最大吸収波長(λmax)および吸収端波長(λonset)はそれぞれ550nmと685nmに観測された。また、吸収端波長(λonset)から、光学バンドギャップは1.81eVと算出された。さらに、サイクリックボルタンメトリー測定による電気化学特性の評価を行った結果、LUMOエネルギー準位の値は−3.66eVと算出され、前記ポリマーは高い電子受容性を示すことが示唆された。
本発明の有機へテロ高分子は、π−電子共役系高分子であり、低抵抗で導電性の高い有機半導体(高分子型有機半導体)を形成するのに有用である。有機半導体は様々なデバイス、例えば、整流素子(ダイオード)、スイッチング素子又はトランジスタ[接合型トランジスタ(バイポーラトランジスタ)、電界効果型トランジスタ(ユニポーラトランジスタ)など]、光電変換素子(太陽電池素子、有機EL素子など)などに利用できる。

Claims (4)

  1. 下記式(1)
    Figure 2015168797
    (式中、Rはハロゲン原子又は炭化水素基を示し、環Arは芳香族性環を示し、Rは直鎖状又は分岐鎖状アルキル基、直鎖状又は分岐鎖状アルコキシ基、直鎖状又は分岐鎖状アルキルチオ基を示し、mは0又は1〜3の整数を示す)
    で表される繰り返し単位を有する有機ヘテロ高分子。
  2. 式(1)において、Rがアリール基である請求項1記載の有機ヘテロ高分子。
  3. 環Arが下記式
    Figure 2015168797
    (式中、R2a及びR2bは、同一又は異なって、直鎖状又は分岐鎖状C4−12アルキル基、直鎖状又は分岐鎖状C4−12アルコキシ基、直鎖状又は分岐鎖状C4−12アルキルチオ基を示す)
    で表される請求項1又は2記載の有機ヘテロ高分子。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の有機ヘテロ高分子で形成された有機半導体。
JP2014046465A 2014-03-10 2014-03-10 有機ヘテロ高分子 Pending JP2015168797A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014046465A JP2015168797A (ja) 2014-03-10 2014-03-10 有機ヘテロ高分子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014046465A JP2015168797A (ja) 2014-03-10 2014-03-10 有機ヘテロ高分子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015168797A true JP2015168797A (ja) 2015-09-28

Family

ID=54201833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014046465A Pending JP2015168797A (ja) 2014-03-10 2014-03-10 有機ヘテロ高分子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015168797A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013155229A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Daicel Corp 有機半導体用有機ヘテロ高分子及びそれを用いた半導体デバイス
JP2014114445A (ja) * 2012-11-15 2014-06-26 Tokyo Institute Of Technology 有機半導体用有機ヘテロ高分子及びそれを用いた半導体デバイス
JP2015034239A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 株式会社ダイセル 有機ヘテロ高分子及びそれを用いた半導体デバイス

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013155229A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Daicel Corp 有機半導体用有機ヘテロ高分子及びそれを用いた半導体デバイス
JP2014114445A (ja) * 2012-11-15 2014-06-26 Tokyo Institute Of Technology 有機半導体用有機ヘテロ高分子及びそれを用いた半導体デバイス
JP2015034239A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 株式会社ダイセル 有機ヘテロ高分子及びそれを用いた半導体デバイス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Prachumrak et al. Novel bis [5-(fluoren-2-yl) thiophen-2-yl] benzothiadiazole end-capped with carbazole dendrons as highly efficient solution-processed nondoped red emitters for organic light-emitting diodes
Li et al. Boron-bridged π-conjugated ladders as efficient electron-transporting emitters
JP2021098709A (ja) 金属錯体および有機発光素子
Shanmugasundaram et al. Green electroluminescence from charged phenothiazine derivative
Giridhar et al. Facile synthesis and characterization of iridium (III) complexes containing an N-ethylcarbazole–thiazole main ligand using a tandem reaction for solution processed phosphorescent organic light-emitting diodes
JP5863479B2 (ja) 有機半導体用有機ヘテロ高分子及びそれを用いた半導体デバイス
Lai et al. Syntheses of New 3, 6‐Carbazole‐Based Donor/Acceptor Conjugated Copolymers for Optoelectronic Device Applications
Chuang et al. Polymers with alkyl main chain pendent biphenyl carbazole or triphenylamine unit as host for polymer light emitting diodes
Wang et al. Twisted penta‐Carbazole/Benzophenone Hybrid Compound as Multifunctional Organic Host, Dopant or Non‐doped Emitter for Highly Efficient Solution‐Processed Delayed Fluorescence OLEDs
JP5937382B2 (ja) 有機半導体用有機ヘテロ高分子及びそれを用いた半導体デバイス
Mahesh et al. Role of cyano substituents on thiophene vinylene benzothiadiazole conjugated polymers and application as hole transporting materials in perovskite solar cells
JP2014172969A (ja) 有機ヘテロ高分子
Dabuliene et al. Low-molar-mass and oligomeric derivatives of carbazole and triphenylamine containing thiazolo [5, 4-d] thiazole moieties
JP6245691B2 (ja) 有機半導体用有機ヘテロ高分子及びそれを用いた半導体デバイス
TW202315184A (zh) 化合物
JP2009040903A (ja) イソチアナフテン構造含有高分子及びその製造方法、並びに電荷輸送材料及び有機電子デバイス
JP6126937B2 (ja) 有機ヘテロ高分子及びそれを用いた半導体デバイス
JP2015168797A (ja) 有機ヘテロ高分子
JP2016166287A (ja) 有機半導体用π共役高分子並びにその製造方法及び用途
Kong et al. A bright single layer non-doped orange-red light emitting diode using a symmetric starburst material via solution process
JP4582577B2 (ja) 有機ホウ素高分子化合物
JP5574410B2 (ja) 電荷輸送材料、それを用いた薄膜及び有機電子デバイス、並びにパイ電子系化合物
JP2016167515A (ja) 有機ヘテロ高分子
JP6066190B2 (ja) フェロセン構造を有する有機ヘテロ高分子
Kim et al. Syntheses and Characterization of Alkoxyphenyl-Substituted PCPP with Stabilized Blue Emission and Its Derivatives with Ketone Unit in the Main Chain

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20161019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170418

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171010