JP2015168512A - 紙葉類集積装置および紙葉類処理装置 - Google Patents

紙葉類集積装置および紙葉類処理装置 Download PDF

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Atsushi Takada
敦 高田
悟 岩▲崎▼
Satoru Iwasaki
悟 岩▲崎▼
和宏 細川
Kazuhiro Hosokawa
和宏 細川
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Abstract

【課題】紙葉類の集積不良の発生を抑制する手段を提供する。
【解決手段】回転する羽根で紙葉類を叩いて集積させる紙葉類集積装置において、回転軸4と、回転軸4を回転させるモータ70と、回転軸4に固定され、外周の一部に羽根1aを有する第1の羽根車1と、回転軸4と同軸上に回転可能に軸支され、外周の一部に羽根2aを有する第2の羽根車2とを備え、第1の羽根車1と第2の羽根車2とを異なる回転速度で回転させるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回転する羽根で紙葉類を叩いて集積させる紙葉類集積装置および紙葉類処理装置に関する。
従来の紙葉類集積装置は、紙幣搬送路により搬送され、紙幣収納部に集積された紙幣(紙葉類)の後端を叩いて整列させる回転可能な2つの羽根車を設け、それぞれの羽根車は外周の約半周に複数枚の放射状の羽根を有し、一方の羽根車の羽根を周辺部品に接触させて2つの羽根車の回転位相をずらして紙幣の後端を叩き紙幣収納部に集積させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−116264号公報
しかしながら、従来の技術においては、素材自体の経年劣化や渦巻状に形状が変形することにより羽根の弾性が低下したり、磨耗等により羽根の表面の摩擦係数が低下したりすることにより、羽根と周辺部品とが接触することによる負荷が減少し、2つの羽根車の回転位相のずれが変動して紙幣の後端を叩かない時間が増加してしまい、紙葉類の集積不良を発生させてしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、紙葉類の集積不良の発生を抑制することを目的とする。
そのため、本発明は、回転する羽根で紙葉類を叩いて集積させる紙葉類集積装置において、回転軸と、前記回転軸を回転させる駆動源と、前記回転軸に固定され、外周の一部に羽根を有する第1の羽根車と、前記回転軸と同軸上に回転可能に軸支され、外周の一部に羽根を有する第2の羽根車とを備え、前記第1の羽根車と前記第2の羽根車とを異なる回転速度で回転させることを特徴とする。
このようにした本発明は、紙葉類の集積不良の発生を抑制することができるという効果が得られる。
第1の実施例における羽根車機構の構成を示す斜視図 第1の実施例における現金処理装置の構成を示すブロック図 第1の実施例における紙葉類集積装置の構成を示す概略側断面図 第1の実施例における羽根車機構を含む集積部の構成を示す正面図 第1の実施例における羽根車の説明図 第1の実施例における羽根の回転位相の説明図 第2の実施例における羽根車機構の構成を示す斜視図 第2の実施例における羽根の回転位相の説明図 第3の実施例における羽根車機構の構成を示す斜視図 第3の実施例における羽根の回転位相の説明図 変形例における羽根の回転位相の説明図 変形例における羽根の回転位相の説明図 比較例における羽根の回転位相の説明図
以下、図面を参照して本発明による紙葉類集積装置および紙葉類処理装置の実施例を説明する。
図2は第1の実施例における現金処理装置の構成を示すブロック図である。
図2において、紙葉類処理装置としての現金処理装置110は、入出金口114と、紙幣鑑別部115と、一時保留部116と、複数の紙幣収納部11(11a、11b、11c)と、紙幣回収収納部11dと、リジェクト紙幣収納部118と、これらの間で紙幣を搬送ベルト等で挟持して搬送する搬送路119とを備えている。
入出金口114は、例えば入金処理時に投入される紙幣を一括して受け入れ、かつ入金処理時リジェクト紙幣を返却すると共に、出金処理時に釣銭としての紙幣を排出する集積部であって、この入出金口114には、受け入れた紙幣を1枚ずつ分離する図示しない分離部が設けられている。
紙幣鑑別部115は、入金処理時や出金処理時等に紙幣の金種等を鑑別すると共に鑑別した紙幣を金種毎に計数する機能を有しており、一時保留部116は、入金処理時に紙幣鑑別部115で鑑別計数された紙幣を集積して一時保留する集積部であり、この一時保留部116には、紙幣を繰出す図示しない繰出し手段が設けられている。
紙幣収納部11a、11b、11cは、入金された紙幣(例えば、万円、五千円、千円)を収納する収納庫であり、また、紙幣回収収納部11dは、紙幣収納部11a、11b、11cから繰出される紙幣を収納して回収するための収納庫である。
リジェクト紙幣収納部118は、出金処理時等に紙幣鑑別部115でリジェクトと鑑別されたリジェクト紙幣を収納する収納庫であり、搬送路119は、紙幣を挟持して搬送する搬送ベルト等で構成されている。
図3は第1の実施例における紙葉類集積装置の構成を示す概略側断面図であり、(a)は紙幣を集積する時の状態、(b)は紙幣を繰出す時の状態を示した図である。
図3において、紙葉類集積装置120は、回転する羽根で紙葉類を叩いて集積させるものであり、第1の羽根車1と、第2の羽根車2と、紙幣収納部11と、紙幣収納部11内に上下動可能に設けられた紙幣集積用のステージ12と、フィードローラ13と、ピッカローラ14と、ピッカアーム15と、駆動ベルト16と、リバースローラ17と、搬送路18と、紙幣検知センサ19と、ビルストッパ20と、上面センサ21とにより構成されている。
第1の羽根車1および第2の羽根車2は、搬送路18により搬送され、紙幣収納部11に収納された紙幣の後端を叩いて整列させるものである。
紙幣収納部11は、紙葉類としての紙幣10を収納するものであり、図2に示す紙幣収納部11a、11b、11c、紙幣回収収納部11d等である。なお、紙幣収納部11は、図2に示す一時保留部116の紙幣収納部であっても良い。
ピッカローラ14は、ピッカアーム15の一端に回転可能に軸支され、ピッカアーム15の他端はフィードローラ13の回転軸にその回転を受けないように取り付けられている。
駆動ベルト16は、フィードローラ13の回転軸に取り付けられた歯付きプーリとピッカローラ14の軸に取り付けられた歯付きプーリに掛け渡された無端状のベルトであり、この駆動ベルト16によりフィードローラ13の回転がピッカローラ14に伝達されるものとなっている。
リバースローラ17は、第1の羽根車1及び第2の羽根車2の回転軸4に取り付けられており、フィードローラ13と共に紙幣収納部11の紙幣出入口に配置されている。なお、第1の羽根車1及び第2の羽根車2とリバースローラ17とフィードローラ13については後述する。
搬送路18は、ステージ12上に集積される紙幣10の集積方向と直交する方向を向くように紙幣収納部11の紙幣出入口側に設けられた紙幣の搬送路である。
第1の羽根車1及び第2の羽根車2とリバースローラ17は、紙幣収納部11の前部側でかつ搬送路18の下側に位置するように配置されており、紙幣収納部11の前部には第1の羽根車1及び第2の羽根車2の回転時に、第1の羽根車1に設けられた羽根1aと第2の羽根車2に設けられた羽根2aの先端を紙幣収納部11内に入り込ませるための溝または穴等が設けられている。
紙幣検知センサ19は、搬送路18を通過する紙幣10を光学的に検知するものである。
上面センサ21は、ステージ12上の最上位の紙幣10を光学的に検知するものである。
ビルストッパ20は、紙幣収納部11の紙幣出入口と対向するように紙幣収納部11の後部内面に設けたものである。このビルストッパ20はフィードローラ13及びリバースローラ17により紙幣収納部11内に送り込まれる紙幣10を衝突させて止めるもので、図示しないスプリング等が設けられており、衝突した紙幣10の運動エネルギーが吸収されるようになっている。
図4は第1の実施例における羽根車機構を含む集積部の構成を示す正面図である。
図4において、フィードローラ13は、回転軸22に2個設けられ、このフィードローラ13の下側に回転軸4に取り付けられたリバースローラ17が2個配置されている。
フィードローラ13とリバースローラ17はそれぞれ外周全域に亘る溝を有しており、互いの溝により非接触状態で噛み合わせている。
羽根車機構100の第1の羽根車1は、2個1組としてリバースローラ17の両外側に位置するように2組設けられ、第2の羽根車2はそれぞれの第1の羽根車1の間に1個ずつ設けられている。
これらリバースローラ17と少なくとも2組以上の第1の羽根車1、第2の羽根車2を、紙幣集積繰出し装置が利用される紙幣処理装置等において、取扱う紙幣10のうち、長手方向の長さが一番短い紙幣10の長手方向の長さの範囲内に配置することで、このような長手方向の長さが一番短い紙幣10に対しても第1の羽根車1と第2の羽根車2の羽根1aと2aにより叩いて引き寄せることができるようにする。
なお、両羽根車1,2とリバースローラ17の配置及び個数は、これに限定されるものではない。更に、第2の羽根車2の両側に第1の羽根車1を配置した場合、単一の第2の羽根車2の羽根2aと2個の第1の羽根車1の羽根1aにより叩くので、紙幣10に加わる力は羽根1aと羽根2aとで差が出ることになり、従って羽根1aと羽根2aの材質または幅あるいはその両方を変えて紙幣10が受ける力を同程度にするようにしてもよい。
図1は第1の実施例における羽根車機構の構成を示す斜視図、図5は第1の実施例における羽根車の説明図である。
図1において、羽根車機構100は、第1の羽根車1と、第2の羽根車2と、第1の回転軸としての回転軸4と、第2の回転軸としてのカウンタシャフト50と、ギア60、71と、羽根車ボスギア61と、駆動ギア62,63と、アイドルギア64と、モータ70とにより構成されている。
第1の羽根車1は、回転軸4に固定され、外周の一部に羽根1aを有するものである。本実施例では、回転軸4の外周に嵌合されていて図示しないねじ等で回転軸4に固定され、回転軸4と一体に回転するものとなっている。
第2の羽根車2は、回転軸4と同軸上に回転可能に軸支され、外周の一部に羽根2aを有し、カウンタシャフト50からの駆動を受けて回転するものである。本実施例では、第1の羽根車1と所定の間隔をあけて離れるように回転軸4の外周に回転自在に嵌合されている。この第2の羽根車2は、羽根車ボスギア61が設けられており、羽根車ボスギア61と一体となって回転する。
第1の羽根車1と第2の羽根車2には、図5に示すように、それぞれ外周に約半分の範囲に複数枚の弾力性(可撓性)を有する羽根1a、2aが放射状を成すように植設されている。なお、図5では第1の羽根車1と第2の羽根車2の羽根1a、2aの数をそれぞれ4枚として示しているが、これに限られるものではない。
ギア60は、モータ70の回転軸に接続されたギア71を介してモータ70の回転を回転軸4に伝えるものである。このギア60は、図5に示すように、ワンウェイクラッチ6を介して回転軸4に取り付けられており、このワンウェイクラッチ6により、図中矢印Aが示す方向、すなわち紙幣収納部へ紙幣を送り込む紙幣集積方向の回転のみが回転軸4に伝達されるものとなっている。
駆動ギア62は、回転軸4に固定され、カウンタシャフト50に固定された駆動ギア63と噛合するように配設され、回転軸4の回転をカウンタシャフト50に伝達する。したがって、カウンタシャフト50は、回転軸4から回転駆動を受けて回転するようになっている。
アイドルギア64は、カウンタシャフト50に固定され、第2の羽根車2に設けられた羽根車ボスギア61と噛合するように配設され、カウンタシャフト50の回転駆動により第2の羽根車2を回転させるものである。このように、第2の羽根車2はカウンタシャフト50からの駆動を受けて回転する。
第1の駆動源としてのモータ70は、その回転軸にギア71が取り付けられ、そのギア71およびギア60を介して回転軸4を回転させるものである。
このように、羽根車機構100は、回転軸4の回転駆動をカウンタシャフト50に伝達する第1の伝達部材としての駆動ギア62および駆動ギア63と、カウンタシャフト50の回転駆動を第2の羽根車2に伝達する第2の伝達部材としての羽根車ボスギア61およびアイドルギア64とを備え、駆動ギア62および駆動ギア63と羽根車ボスギア61およびアイドルギア64とにより、第1の羽根車1と第2の羽根車2とを異なる回転速度で回転させる。
図5において、位置出し部材7は、回転軸4に固定され、外周部に部分的に突出形成された被検知部7aを有している。位置検知センサ8は、被検知部7aを光学的に検知するものであり、発光素子と受光素子を対向させ、この発光素子と受光素子間に被検知部7aが入ったとき、被検知部7aを検知するものとなっており、この位置検知センサ8の検知出力に基づいて図示しない制御部により第1の羽根車1の停止位置の制御が行われるものとなっている。なお、図1では、位置出し部材7および位置検知センサ8の記載を省略している。
本実施例では、第2の羽根車2は、上述したように羽根車ボスギア61、駆動ギア62、63、およびアイドルギア64を介して回転軸4から駆動力を得ており、このとき、回転軸4(第1の羽根車1)の回転速度:第2の羽根車2の回転速度=1:n(nは整数)となるように、羽根車ボスギア61、駆動ギア62、63、およびアイドルギア64のギア比を決定する。
また、本実施例では、nを2以上の整数とし、第1の羽根車1と第2の羽根車2とを異なる回転速度で回転させる。
なお、本実施例では、回転軸4の回転をギアのみによりカウンタシャフト50に伝達するようにしているが、ギアとベルトとを組み合わせて伝達するようにしても良い。
上述した構成の作用について説明する。
なお、以下に説明する各部の動作は、図示しない記憶部に格納された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない制御部により制御されるものとする。
まず、紙幣集積装置の動作を図3に基づいて説明する。
紙幣集積時の初期状態では、図5に示した回転軸4に固定されている位置出し部材7の被検知部7aが位置検知センサ8で検知された位置で第1の羽根車1が停止され、第1の羽根車1と第2の羽根車2の羽根1a、2aが、図3(b)に示すように回転軸4の外周のほぼ半分の範囲に位置(以下、「退避位置」という。)して紙幣収納部11内及び搬送路18中に入り込まないように退避している。
紙幣集積時には、ステージ12を最上位の紙幣10が上面センサ21に検知される位置に待機させ、フィードローラ13を図示しないモータにより反時計回り方向に回転させる。
このとき、第1の羽根車1及びリバースローラ17を取り付けた回転軸4にモータの回転が伝えられるため、第1の羽根車1とリバースローラ17は図中矢印Aが示す搬送路18で搬送された紙幣を紙幣収納部11へ放出する紙幣集積方向に回転する。また図1で説明したように回転軸4の回転が伝達されるカウンタシャフト50の回転により第2の羽根車2も紙幣集積方向に回転する。
そして、第1の羽根車1と第2の羽根車2の羽根1a、2aが回転軸4の全周に亘って放射状に展開する。
この状態で紙幣10が搬送路18を搬送されてくると、その搬送されてきた紙幣10はフィードローラ13とリバースローラ17に挟持され、フィードローラ13とリバースローラ17の回転により紙幣収納部11内に送り込まれる。
そして、紙幣収納部11内に送り込まれた紙幣10はビルストッパ20に衝突して止められ、落下するが、その際紙幣10の後端は第1の羽根車1と第2の羽根車2の羽根1a、2aにより叩かれ、ステージ12上の紙幣10の上に押さえ付けられ、後続の紙幣10の集積の妨げにならないように整列させられる。
集積が終了すると、回転軸4に固定されている位置出し部材7の被検知部7aが位置検知センサ8で検知された位置で第1の羽根車1が停止するようモータが止められる。
これにより、第1の羽根車1と第2の羽根車2の羽根1a、2aが退避位置に位置して紙幣収納部11内及び搬送路18中に入り込まないように退避する。
また、紙幣繰出し時も紙幣集積時の初期状態と同様に、第1の羽根車1と第2の羽根車2の羽根1a、2aが、図3(b)に示すように退避位置に位置して紙幣収納部11内及び搬送路18中に入り込まないように退避している。
紙幣繰出し時には、この状態でステージ12を上昇させて、ステージ12上の最上位の紙幣10をピッカローラ14に当接させた後、フィードローラ13を図示しないモータにより時計回り方向に回転させると、フィードローラ13の回転が駆動ベルト16によりピッカローラ14に伝えられ、ピッカローラ14が図中時計回り方向に回転するため、紙幣10が紙幣収納部11から繰出されてフィードローラ13側に送られる。
このとき、第1の羽根車1と第2の羽根車2及びリバースローラ17を取り付けた回転軸4にはワンウェイクラッチによりモータの回転が伝わらないので、第1の羽根車1と第2の羽根車2及びリバースローラ17は回転せず、従って第1の羽根車1と第2の羽根車2の羽根1a、2aは退避状態が保たれる。
フィードローラ13側に送られた紙幣10はフィードローラ13の回転により搬送路18に送られ、図示しない搬送手段により搬送されて行く。
次に、第1の羽根車と第2の羽根車の動作を図6の第1の実施例における羽根の回転位相の説明図に基づいて説明する。
図6(a)は退避位置の第1の羽根車1および第2の羽根車2の断面図であり、回転軸4の中心を通り、図中矢印Aが示す紙幣集積方向における1枚目の羽根1a、2aを通る軸をx軸とし、そのx軸と直交する軸をy軸としている。図6(b)はx軸を基準とした回転軸4の回転角θと、羽根1a、2aの先端がy軸方向に描く軌跡とを表したグラフである。
本実施例では、回転軸(第1の羽根車1)の回転速度:第2の羽根車2の回転速度=1:2となるように、図1に示す羽根車ボスギア61、駆動ギア62、63、およびアイドルギア64のギア比を決定している。
図6(a)(b)に示すように、回転軸4が、図中矢印Aが示す紙幣集積方向に回転すると、回転軸4に固定された第1の羽根車1は回転軸4と同じ回転速度で回転し、第2の羽根車2は図中矢印Aが示す紙幣集積方向に回転軸4(第1の羽根車1)の回転速度の2倍の回転速度で回転する。
回転軸4の回転角θが0〜90度のとき、羽根1aおよび羽根2aの先端はともにy軸方向に突出する。
回転軸4の回転角θが90〜180度のとき、羽根1aの先端はy軸方向に突出するが、羽根2aの先端はy軸方向に突出しなくなる。
回転軸4の回転角θが180〜270度のとき、羽根1aの先端はy軸方向に突出しなくなるが、羽根2aの先端はy軸方向に突出する。
回転軸4の回転角θが270〜360度のとき、羽根1aおよび羽根2aの先端はともにy軸方向に突出しなくなる区間T1となる。
したがって、回転軸4の回転角θが0〜270度のとき、羽根1aと羽根2aのうち少なくとも一方の先端はy軸方向に突出するため、紙幣を集積する際に、紙幣の後端を羽根で叩くことができる。一方、回転軸4の回転角θが270〜360度のとき、羽根1aおよび羽根2aの先端はともにy軸方向に突出しなくなる区間T1となるが、この区間T1は、後述する比較例における羽根1a、2aが経年劣化するまでの羽根が突出しない区間Txと略同じであるため、紙幣の集積性能に対する影響は十分に小さい。
ここで、比較例を図13の比較例における羽根の回転位相の説明図に基づいて説明する。この比較例は、図1に示す羽根車2の羽根2aを周辺部品に接触させて2つの羽根車1、2の回転位相をずらす従来の技術である。
図13(a)は、羽根車2の羽根2aが初期状態における羽根の回転位相を表すグラフであり、図13(b)は、羽根車2の羽根2aが経年劣化により負荷抵抗が減った状態における羽根の回転位相を表すグラフである。
図13に示されるように、羽根車2の羽根2aが初期状態では、羽根1aおよび羽根2aの先端がともにy軸方向に突出しなくなる区間はTx、羽根車2の羽根2aが経年劣化により負荷抵抗が減った状態では、羽根1aおよび羽根2aの先端がともにy軸方向に突出しなくなる区間はTyであり、区間Tyは区間Txと比較して長くなっている。
羽根車2の羽根2aを長期間使用すると、素材自体の経年劣化や羽根2aの形状が変形し渦巻き状になることにより、羽根2aの弾性が低下したり、羽根2aが摩耗により薄くなったり、羽根2aの表面の摩擦係数が低下したりすることなどの要因により、周辺部品と羽根2aが接触することによる負荷が減少する。
そうすると、羽根2aを付勢するスプリングの力が周辺部品と羽根2aが接触することによる負荷を上回り、図13(b)に示されるように、回転角θが180度になる前に羽根車2の羽根2aが回転を開始してしまい、羽根1aおよび羽根2aの先端がともにy軸方向に突出しなくなる区間Tyは、羽根2aが初期状態の場合の羽根1aおよび羽根2aの先端がともにy軸方向に突出しなくなる区間Txと比較して長くなる。
その結果、回転する羽根で紙幣を叩くことができない区間が長くなるため、紙幣の集積性能が低下し、紙幣の詰まり(ジャム)等が発生し、現金処理装置の休止を引き起こす原因となっていた。
なお、上記問題を解決するために、羽根2aを付勢するスプリングの力を小さくすると、羽根車2の3、4枚目の羽根2aが周辺部品と接触したときの負荷により回転を停止してしまい、その後の動作で異常が発生してしまうことがあった。
このように、羽根車2の羽根2aの経年劣化による装置の異常を防止するため、定期的な羽根車2の羽根2aの状態確認や定期交換などの対策が必要となり、保守費用の増加の原因となり、適正な交換がなされなかった場合、装置全体の信頼性の低下の原因となっていた。
本実施例では、図1に示す第2の羽根車2は、羽根車ボスギア61、駆動ギア62、63、およびアイドルギア64を介して回転軸4から駆動力を得るようにし、回転軸4(第1の羽根車1)の回転速度:第2の羽根車2の回転速度=1:n(nは整数)となるように、羽根車ボスギア61、駆動ギア62、63、およびアイドルギア64のギア比を決定し、第1の羽根車1と第2の羽根車2とを異なる回転速度で回転させるようにした。これにより、羽根車2の羽根2aが経年劣化した場合であっても、羽根1aおよび羽根2aの先端はともにy軸方向に突出しなくなる区間を短くすることができ、紙幣の集積性能を向上させることができる。
また、本実施例では、紙幣の集積が完了してモータを停止させて回転軸4を停止させる場合、回転角θが360度となる位置を図5に示す位置検知センサ8で検知して回転軸4を停止させることにより、第1の羽根車1および第2の羽根車2の羽根1a、2aの位相を合わせて退避位置に配置することができる。
このように、外周において部分的に羽根を有する羽根車1および羽根車2を異なる回転速度で回転させて紙幣を叩く羽根車1の羽根1aと羽根車2の羽根2aとの位相をずらすようにしたことにより、羽根1aまたは羽根2aのいずれも紙幣を叩くことがない区間を十分に短くすることができ、紙幣の集積性能を向上させることができる。
また、羽根の剛性や摩擦係数等の材料の物性に依存することなく、羽根車1の羽根1aと羽根車2の羽根2aとの位相をずらすようにしたことにより、羽根の経年劣化による紙幣の集積性能の低下を抑制し、安定した紙幣の集積性能を得ることができる。
さらに、従来の技術では羽根車2を確実に退避位置へと移動させるため、羽根車2の回転軌道上でステージ12上に集積された紙幣と接触して止まらないように、羽根車2の回転軌道から紙幣が外れる位置までステージ12を下げていた。しかし、本実施例によれば、紙幣に羽根車2が触れても回転が止まることなく、2つの羽根が同位相になる位置を羽根の退避位置とすることができるため、羽根が紙幣に触れないようにステージ12を下げる必要が無くなり、紙幣収納部内の空間を有効に利用することができ、紙幣収納部の紙幣集積枚数を増やすことができる。
以上説明したように、第1の実施例では、部分的に羽根を有する2つの羽根車を異なる回転速度で回転させて紙幣を叩く2つの羽根の位相をずらすようにしたことにより、羽根で紙幣を叩くことがない区間を十分に短くして紙幣の集積性能を向上させることができ、紙幣の集積不良の発生を抑制することができるという効果が得られる。
また、羽根の経年劣化による紙幣の集積性能の低下を抑制し、安定した紙幣の集積性能を得ることができるという効果が得られる。
第2の実施例の構成は、第1の実施例の羽根車機構に第3の羽根車を追加したものとしている。その第2の実施例の構成を図7の第2の実施例における羽根車機構の構成を示す斜視図に基づいて説明する。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7において、羽根車機構100は、第1の羽根車1と、第2の羽根車2と、第3の羽根車3と、回転軸4と、カウンタシャフト50と、ギア60、71と、羽根車ボスギア61、81と、駆動ギア62,63と、アイドルギア64、82と、モータ70とにより構成されている。
第3の羽根車3は、第2の羽根車2と所定の間隔をあけて離れるように回転軸4の外周に回転自在に嵌合されている。この第3の羽根車3は、羽根車ボスギア81が設けられており、羽根車ボスギア81と一体となって回転する。
第3の羽根車3には、第1の羽根車1および第2の羽根車2と同様に、それぞれ外周に約半分の範囲で複数枚の弾力性(可撓性)を有する羽根3aが放射状を成すように植設されている。
アイドルギア82は、カウンタシャフト50に固定され、第3の羽根車3に設けられた羽根車ボスギア81と噛合するように配設され、カウンタシャフト50の回転により第3の羽根車3を回転させるものである。
本実施例では、第2の羽根車2および第3の羽根車3は、羽根車ボスギア61、81、駆動ギア62、63、およびアイドルギア64、82を介して回転軸4から駆動力を得ており、このとき、回転軸4(第1の羽根車1)の回転速度:第2の羽根車2の回転速度:第3の羽根車3の回転速度=1:2:3となるように、羽根車ボスギア61、81、駆動ギア62、63、およびアイドルギア64、82のギア比を決定する。
このように構成することにより、第1の羽根車1と第2の羽根車2とを第3の羽根車3と異なる回転速度で回転させる。
本実施例では、3種類の羽根車を備えるようにしたが、4種類以上の羽根車を備えるようにしても良い。すなわち、回転軸4と同軸上に回転可能に軸支され、外周の一部に羽根を有する3種類以上の羽根車を備え、その3種類以上の羽根車を、それぞれ異なる回転速度で回転させるようにしても良い。
なお、本実施例では、回転軸4の回転をギアのみによりカウンタシャフト50に伝達するようにしているが、ギアとベルトとを組み合わせて伝達するようにしても良い。
上述した構成の作用について説明する。なお、紙幣集積装置の動作は第1の実施例と同様なのでその説明を省略する。
第1の羽根車と第2の羽根車の動作を図8の第2の実施例における羽根の回転位相の説明図に基づいて説明する。
図8(a)は退避位置の第1の羽根車1および第2の羽根車2の断面図であり、回転軸4の中心を通り、図中矢印Aが示す紙幣集積方向における1枚目の羽根1a、2aを通る軸をx軸とし、そのx軸と直交する軸をy軸としている。図8(b)はx軸を基準とした回転軸4の回転角θと、羽根1a、2aの先端がy軸方向に描く軌跡とを表したグラフである。
本実施例では、回転軸(第1の羽根車1)の回転速度:第2の羽根車2の回転速度:第3の羽根車3の回転速度=1:2:3となるように、羽根車ボスギア61、81、駆動ギア62、63、およびアイドルギア64、82のギア比を決定している。
図8(a)(b)に示すように、回転軸4が、図中矢印Aが示す紙幣集積方向に回転すると、回転軸4に固定された第1の羽根車1は回転軸4と同じ回転速度で回転し、第2の羽根車2は図中矢印Aが示す紙幣集積方向に回転軸4(第1の羽根車1)の回転速度の2倍の回転速度で回転し、第3の羽根車3は図中矢印Aが示す紙幣集積方向に回転軸4(第1の羽根車1)の回転速度の3倍の回転速度で回転する。
回転軸4の回転角θが0〜300度のとき、羽根1a、羽根2aおよび羽根3aのうち少なくともひとつの先端はy軸方向に突出する。
回転軸4の回転角θが300〜360度のとき、羽根1a、羽根2aおよび羽根3aの先端はy軸方向に突出しなくなる区間T2となる。
したがって、回転軸4の回転角θが0〜300度のとき、羽根1a、羽根2aおよび羽根3aのうち少なくともひとつの先端はy軸方向に突出するため、紙幣を集積する際に、後端を叩くことができる。一方、回転軸4の回転角θが300〜360度のとき、羽根1a、羽根2aおよび羽根3aの先端がy軸方向に突出しなくなる区間T2となるが、この区間T2は、図6に示す第1の実施例における羽根が突出しない区間T1より短くなり、紙幣の集積性能をさらに向上させることができる。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、部分的に羽根を有する3つの羽根車を異なる回転速度で回転させて紙幣を叩く3つの羽根の位相をずらすようにしたことにより、羽根で紙幣を叩くことがない区間をさらに短くすることができ、紙幣の集積性能を向上させることができるという効果が得られる。
また、集積する紙幣の間隔が短いときでも安定した紙幣の集積を行うことができるようになり、紙幣の間隔を短くして紙幣を搬送することにより、現金処理装置の紙幣処理性能を向上させることができるという効果が得られる。
第3の実施例の構成は、第1の実施例の羽根車機構のカウンタシャフトを回転軸を回転させるモータとは別のモータで回転させるものとしている。その第3の実施例の構成を図9の第3の実施例における羽根車機構の構成を示す斜視図に基づいて説明する。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図9において、羽根車機構100は、第1の羽根車1と、第2の羽根車2と、回転軸4と、カウンタシャフト50と、ギア60、71、91、92と、羽根車ボスギア61と、アイドルギア64と、モータ70、90とにより構成されている。
ギア92は、第2の駆動源としてのモータ90の回転軸に接続されたギア91を介してモータ90の回転をカウンタシャフト50に伝えるものである。したがって、カウンタシャフト50は、モータ90から駆動を受けて回転する。
なお、回転軸4と同様に、カウンタシャフト50には、位置出し部材が固定され、外周部に部分的に突出形成された被検知部が形成され、位置検知センサで被検知部を光学的に検知し、図示しない制御部により第2の羽根車2の停止位置の制御が行われるものとなっている。
本実施例では、第2の羽根車2は、羽根車ボスギア61、アイドルギア64、およびギア91、92を介してモータ90から駆動力を得るように構成し、第1の羽根車1と第2の羽根車2の回転位相を所望の位相にずらして第1の羽根車1および第2の羽根車2を回転させる。
上述した構成の作用について説明する。なお、紙幣集積装置の動作は第1の実施例と同様なのでその説明を省略する。
第1の羽根車と第2の羽根車の動作を図10の第3の実施例における羽根の回転位相の説明図に基づいて説明する。
図10(a)は退避位置の第1の羽根車1および第2の羽根車2の断面図であり、回転軸4の中心を通り、図中矢印Aが示す紙幣集積方向における1枚目の羽根1a、2aを通る軸をx軸とし、そのx軸と直交する軸をy軸としている。図10(b)はx軸を基準とした回転軸4の回転角θと、羽根1a、2aの先端がy軸方向に描く軌跡とを表したグラフである。
本実施例では、回転軸(第1の羽根車1)の回転速度:第2の羽根車2の回転速度=1:1となるように、モータ90の回転速度、並びに羽根車ボスギア61、アイドルギア64、およびギア91、92のギア比を決定している。
図10(a)(b)に示すように、回転軸4が、図中矢印Aが示す紙幣集積方向に回転すると、回転軸4に固定された第1の羽根車1は回転軸4と同じ回転速度で回転し、第2の羽根車2は図中矢印Aが示す紙幣集積方向に回転軸4(第1の羽根車1)の回転速度と同じ回転速度で回転する。
回転軸4の回転角θが0〜180度のとき、モータ70で回転軸4を回転させることにより、羽根1aの先端はy軸方向に突出する。回転軸4の回転角θが0〜180度のとき、モータ90によるカウンタシャフト50の回転は停止しており、回転軸4の回転角θが180度になると、モータ90によるカウンタシャフト50の回転を開始する。
回転軸4の回転角θが180〜360度のとき、モータ90でカウンタシャフト50を回転させることにより、羽根2aの先端はy軸方向に突出する。一方、羽根1aの先端はy軸方向に突出しなくなる。
このように、回転軸4の回転の開始および停止と、カウンタシャフト50の回転の開始および停止とのタイミングをずらし、第1の羽根車1と第2の羽根車2の回転位相をずらす。本実施例では、第1の羽根車1と第2の羽根車2の回転位相を180度ずらして第1の羽根車1および第2の羽根車2を回転させることにより、羽根1aおよび羽根2aの先端がy軸方向に突出しなくなる区間が存在しなくなる。
したがって、回転軸4の1回転する間、羽根1aおよび羽根2aのうちいずれかひとつの先端はy軸方向に突出するため、紙幣を集積する際に、常に後端を叩くことができる。
なお、本実施例では、紙幣の集積が完了してモータを停止させて回転軸4およびカウンタシャフト50を停止させる場合、回転軸4およびカウンタシャフト50の回転角をそれぞれの位置検知センサで検知して回転軸4およびカウンタシャフト50を停止させることにより、第1の羽根車1および第2の羽根車2の羽根1a、2aの位相を合わせて退避位置に配置することができる。
また、第1の実施例と同様に、回転軸(第1の羽根車1)の回転速度:第2の羽根車2の回転速度=1:2とすることもできる。
以上説明したように、第3の実施例では、第1の実施例の効果に加え、2つの羽根車の回転位相を180度ずらして回転させることにより、羽根の先端で紙幣を叩かない区間を無くすことができ、さらに紙幣の集積性能を向上させることができるという効果が得られる。
また、集積する紙幣の間隔が短いときでも安定した紙幣の集積を行うことができるようになり、紙幣の間隔を短くして紙幣を搬送することにより、現金処理装置の紙幣処理性能を向上させることができるという効果が得られる。
さらに、第2の羽根車の羽根と回転軸は等速で回転しているため、相対的に速度差がなく軸摺動が発生しないため、第2の羽根車の羽根と回転軸との摩耗がなく、羽根車機構の長寿命化が図れるという効果が得られる。
なお、第1の実施例から第3の実施例では、第2の羽根車を一定の速度で回転させるようにしていたが、第1の伝達部材および第2の伝達部材のどちらか一方を特殊ギアとし、または第1の伝達部材および2の伝達部材の両方を特殊ギアとして第2の羽根車の回転速度を変速(1回転周期内で加減速)するようにしても良い。
例えば、図11(a)に示すように、駆動ギア62および駆動ギア63の一部を扇型ギアや楕円型ギアとした特殊なギアとすることで、図11(b)に示すように回転軸の回転角θが0〜300度の区間では第2の羽根車の回転速度を回転軸の回転速度の5分の3にし、また回転軸の回転角θが300〜360度の区間では第2の羽根車の回転速度を回転軸の回転速度の3倍に変速(1回転周期内で加減速)することにより、回転軸の回転角θが360度で第1の羽根車の羽根と第2の羽根車の羽根とを同位相の退避位置にすることができる。本変形例では、第1の羽根車の羽根と第2の羽根車の羽根の先端がy軸方向に突出しなくなる区間T4は、回転軸の回転角θが300〜360度のときとなり、第2の実施例と同様の効果が得られる。
また、図12(a)に示すように、駆動ギア62および駆動ギア63の一部をカム形状とした特殊なギアとすることで、図12(b)に示すように回転軸の回転角θが0〜180度の区間では第2の羽根車は停止(1回転周期内で一時停止)し、また回転軸の回転角θが180〜360度の区間では第2の羽根車の回転速度を回転軸の回転速度の2倍にして回転させることにより、回転軸の回転角θが360度で第1の羽根車の羽根と第2の羽根車の羽根とを同位相の退避位置にすることができる。本変形例では、第1の羽根車の羽根と第2の羽根車の羽根の先端がy軸方向に突出しなくなる区間T5は、回転軸の回転角θが270〜360度のときとなり、第1の実施例と同様の効果が得られる。
さらに、第1の実施例から第3の実施例では、紙葉類処理装置を現金処理装置として説明したが、それに限られることなく、紙葉類を扱う装置であれば、現金自動預払機、自動券売機等であっても良い。
また、紙葉類を紙幣として説明したが、それに限られることなく、集積可能なものであれば、乗車券、航空券、チケット、伝票、シート等であっても良い。
1 第1の羽根車
1a、2a 羽根
2 第2の羽根車
3 第3の羽根車
4 回転軸
7 位置出し部材
6 ワンウェイクラッチ
8 位置検知センサ
11 紙幣収納部
12 ステージ
13 フィードローラ
14 ピッカローラ
15 ピッカアーム
16 駆動ベルト
17 リバースローラ
18 搬送路
50 カウンタシャフト
60、71、91、93 ギア
61、81 羽根車ボスギア
62、63 駆動ギア
64、82 アイドルギア
70、90 モータ
100 羽根車機構
110 現金処理装置
120 紙葉類集積装置

Claims (12)

  1. 回転する羽根で紙葉類を叩いて集積させる紙葉類集積装置において、
    回転軸と、
    前記回転軸を回転させる駆動源と、
    前記回転軸に固定され、外周の一部に羽根を有する第1の羽根車と、
    前記回転軸と同軸上に回転可能に軸支され、外周の一部に羽根を有する第2の羽根車とを備え、
    前記第1の羽根車と前記第2の羽根車とを異なる回転速度で回転させることを特徴とする紙葉類集積装置。
  2. 請求項1に記載の紙葉類集積装置において、
    前記回転軸を第1の回転軸とし、
    第2の回転軸を備え、
    前記第2の羽根車は、前記第2の回転軸からの駆動を受けて回転することを特徴とする紙葉類集積装置。
  3. 請求項2に記載の紙葉類集積装置において、
    前記第2の回転軸は、前記第1の回転軸から駆動を受けて回転することを特徴とする紙葉類集積装置。
  4. 請求項3に記載の紙葉類集積装置において、
    前記第1の回転軸の回転駆動を前記第2の回転軸に伝達する第1の伝達部材と、
    前記第2の回転軸の回転駆動を前記第2の羽根車に伝達する第2の伝達部材とを備え、
    前記第1の伝達部材と前記第2の伝達部材とにより、前記第1の羽根車と前記第2の羽根車とを異なる回転速度で回転させることを特徴とする紙葉類集積装置。
  5. 請求項2に記載の紙葉類集積装置において、
    前記第1の回転軸を回転させる駆動源を第1の駆動源とし、
    前記第2の回転軸を回転させる第2の駆動源を備え、
    前記第2の回転軸は、前記第2の駆動源から駆動を受けて回転することを特徴とする紙葉類集積装置。
  6. 請求項5に記載の紙葉類集積装置において、
    前記第1の回転軸の回転の開始および停止と、前記第2の回転軸の回転の開始および停止とのタイミングをずらし、前記第1の羽根車と前記第2の羽根車の回転位相をずらすことを特徴とする紙葉類集積装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の紙葉類集積装置において、
    前記第1の羽根車の回転速度と前記第2の羽根車の回転速度との比が、1:n(nは整数)であることを特徴とする紙葉類集積装置。
  8. 請求項2から請求項7のいずれかに記載の紙葉類集積装置において、
    前記第1の回転軸と同軸上に回転可能に軸支され、外周の一部に羽根を有する3種類以上の羽根車を備え、
    前記3種類以上の羽根車を、それぞれ異なる回転速度で回転させることを特徴とする紙葉類集積装置。
  9. 回転する羽根で紙葉類を叩いて集積させる紙葉類集積装置において、
    第1の回転軸と、
    前記第1の回転軸を回転させる第1の駆動源と、
    前記第1の回転軸に固定され、外周の一部に羽根を有する第1の羽根車と、
    前記第1の回転軸と同軸上に回転可能に軸支され、外周の一部に羽根を有する第2の羽根車と、
    前記第2の羽根車を回転させる第2の駆動源とを備え、
    前記第1の羽根車と前記第2の羽根車とを異なる回転位相で回転させることを特徴とする紙葉類集積装置。
  10. 請求項4に記載の紙葉類集積装置において、
    前記第1の伝達部材および前記第2の伝達部材のうち少なくとも一方を特殊ギアとし、前記第2の羽根車を1回転周期内で加減速させることを特徴とする紙葉類集積装置。
  11. 請求項4に記載の紙葉類集積装置において、
    前記第1の伝達部材および前記第2の伝達部材のうち少なくとも一方を特殊ギアとし、前記第2の羽根車を1回転周期内で一時的に停止させることを特徴とする紙葉類集積装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載の紙葉類集積装置を有することを特徴とする紙葉類処理装置。
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