JP2015168191A - 画像形成装置及びヘッド駆動制御方法 - Google Patents

画像形成装置及びヘッド駆動制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015168191A
JP2015168191A JP2014045786A JP2014045786A JP2015168191A JP 2015168191 A JP2015168191 A JP 2015168191A JP 2014045786 A JP2014045786 A JP 2014045786A JP 2014045786 A JP2014045786 A JP 2014045786A JP 2015168191 A JP2015168191 A JP 2015168191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveform
pulse
droplet
drive
satellite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014045786A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6269189B2 (ja
Inventor
理美 荒木
Satomi Araki
理美 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2014045786A priority Critical patent/JP6269189B2/ja
Publication of JP2015168191A publication Critical patent/JP2015168191A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6269189B2 publication Critical patent/JP6269189B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成で、次の周期への影響を抑えながら、サテライト滴の速度を速め、画像品質の低下を抑制できない。
【解決手段】1駆動周期内で吐出パルスP1、P2、微駆動パルスPb,吐出パルスP3を含む共通駆動信号を生成し、共通駆動振動から1又は2以上の吐出パルスを選択して、滴サイズの異なる滴を形成する駆動信号を圧力発生手段に与えるとき、液滴を吐出させる最終の吐出パルスP3の後に、サテライト短縮波形Psが配置された共通駆動波形を生成出力し、パルスを選択する選択信号を最終の吐出パルスP3とメニスカス短縮波形Psとの間で切替える。
【選択図】図11

Description

本発明は画像形成装置及びヘッド駆動制御方法に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば液滴を吐出する液体吐出ヘッドを記録ヘッドに用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。
ところで、液体吐出ヘッドから液滴を吐出するとき、主滴とともにいわゆるサテライト滴が形成され、主滴とサテライト滴の速度差によって、被記録媒体上で主滴とは離れた位置にサテライト滴が着弾し、画質が低下することがある。また、サテライト滴がミスト化すると、ヘッドのノズル面や被記録媒体、装置本体内を汚してしまうといった問題が生じる。
そこで、サテライト滴の吐出パルスの直後にサテライト滴の速度を速めるサテライト短縮波形(加振パルス)を与えることが知られている。
上記の加振パルスはサテライト滴の速度を速めることができる一方で、加振パルスによって次の周期の滴吐出時にメニスカスに残留振動が残ってしまい、噴射曲がりや滴速度変動といった吐出不具合を招くという問題がある。
そこで、従来、加振パルス有り・無しの2種類の吐出信号(あるいは共通信号の一部を選択する選択信号)を予め用意しておき、次の周期が吐出か非吐出かの情報に応じて2種類の吐出信号を使い分けるものが知られている(特許文献1)。
特開2010−149396号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている構成にあっては、吐出信号(あるいは選択信号)の増加とともに、次の周期の画像情報に基づいて吐出信号を選択しなければならず、制御が複雑化するという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、次の周期への影響を抑えながら、サテライト滴の速度を速め、画像品質の低下を抑制できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルが通じる個別液室と、前記個別液室内の液体を加圧する圧力を発生する圧力発生手段と、を有する液体吐出ヘッドと、
1駆動周期内で複数の駆動パルスを時系列で含む共通駆動波形を生成し、前記共通駆動波形から1又は2以上の前記駆動パルスを選択して、滴サイズの異なる滴を形成する駆動信号を前記圧力発生手段に与えるヘッド駆動制御手段と、を備え、
前記ヘッド駆動制御手段は、
液滴を吐出させる最終の吐出パルスの後に、前記最終の吐出パルスが与えられた後のメニスカス残留振動と同じ位相で、液滴を吐出させない程度の振動を与えるサテライト短縮波形が配置された前記共通駆動波形を生成し、
前記駆動パルスを選択する選択信号を前記最終の吐出パルスと前記サテライト短縮波形との間で切替える
構成とした。
本発明によれば、簡単な構成で、次の周期への影響を抑えながら、サテライト滴の速度を速め、画像品質の低下を抑制できるようになる。
本発明に係る画像形成装置の側面説明図である。 同じく要部平面説明図である。 同じく記録ヘッドを構成する液体吐出ヘッドの一例を示す液室長手方向の断面説明図である。 同じく滴吐出動作の説明に供する断面説明図である。 同じく制御部の概要を示すブロック説明図である。 同制御部の印刷制御部及びヘッドドライバの一例を示すブロック説明図である。 本発明の第1実施形態における共通駆動信号の説明に供する説明図である。 共通駆動信号を構成する吐出パルスの説明図である。 サテライト短縮波形及び最後の吐出パルスとの関係の説明に供する説明図である。 サテライト短縮波形を入れた場合と入れない場合のメニスカスの残留振動の一例の説明に供する説明図である。 同実施形態における共通駆動信号と選択信号の説明に供する説明図である。 同選択信号による選択によって形成される駆動信号の一例の説明に供する説明図である。 同選択信号による選択によって形成される駆動信号の他の例の説明に供する説明図である。 本発明の第2実施形態における共通駆動信号の説明に供する説明図である。 同実施形態におけるサテライト短縮波形及び最後の吐出パルスとの関係の説明に供する説明図である。 本発明の第3実施形態における共通駆動信号と選択信号の説明に供する説明図である。 同選択信号による選択によって形成される駆動信号の一例の説明に供する説明図である。 同選択信号による選択によって形成される駆動信号の他の例の説明に供する説明図である。 本発明の第4実施形態における共通駆動信号の説明に供する説明図である。 サテライト短縮波形及び最後の吐出パルスとの関係の説明に供する説明図である。 サテライト短縮波形を入れた場合と入れない場合のメニスカスの残留振動の一例の説明に供する説明図である。 同実施形態における共通駆動信号と選択信号の説明に供する説明図である。 同選択信号による選択によって形成される駆動信号の一例の説明に供する説明図である。 同選択信号による選択によって形成される駆動信号の他の例の説明に供する説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。図1は同画像形成装置の側面説明図、図2は同装置の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型インクジェット記録装置である。装置本体1の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド31、32でキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持している。そして、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図2で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出する液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド34a、34b(区別しないときは「記録ヘッド34」という。他の部材も同様)が搭載されている。各記録ヘッド34は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34は、それぞれ2つのノズル列を有している。そして、記録ヘッド34aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、それぞれ吐出する。また、記録ヘッド34bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。なお、記録ヘッド34としては、1つのノズル面に複数のノズルを並べた各色のノズル列を備えるものなどを用いることもできる。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34のノズル列に対応して各色のインクを供給するための第2インク供給部としてのヘッドタンク35a、35bを搭載している。一方、カートリッジ装填部4には各色のインクカートリッジ(メインタンク)10y、10m、10c、10kが着脱自在に装着される。そして、インクカートリッジ10から供給ポンプユニット24によって各色の供給チューブ36を介して各ヘッドタンク35に各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向する分離パッド44を備えている。この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備える。そして、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図2のベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロである拍車63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて、再度、カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構81を配置している。この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするためのキャップ82a、82b(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのワイパ部材(ワイパブレード)83を備えている。また、維持回復機構81は、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84と、キャリッジ33をロックするキャリッジロック87を備えている。また、このヘッドの維持回復機構81の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための廃液タンク99が装置本体に対して交換可能に装着される。
また、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置している。この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド部材45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送される。更に、用紙42の先端は搬送ガイド37で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ56によって搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターンで帯電されている。この帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
次に、記録ヘッド34を構成している液体吐出ヘッドの一例について図3及び図4を参照して説明する。図3及び図4は同ヘッドの液室長手方向(ノズル配列方向と直交する方向)に沿う断面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、流路板101と、振動板部材102と、ノズル板103とを接合している。これにより、液滴を吐出するノズル104が貫通孔105を介して通じる個別液室106、個別液室106に液体を供給する流体抵抗部107、液体導入部108がそれぞれ形成される。そして、フレーム部材117に形成した共通液室110から振動板部材102に形成されたフィルタ部109を介してインクが液体導入部108に導入され、液体導入部108から流体抵抗部107を介して個別液室106にインクが供給される。なお、「個別液室」は、加圧室、加圧液室、圧力室、個別流路、圧力発生室などと称されるものを含む意味である。
流路板101は、SUSなどの金属板を積層して、貫通孔105、個別液室106、流体抵抗部107、液体導入部108などの開口部や溝部をそれぞれ形成している。振動板部材102は各液室106、流体抵抗部107、液体導入部108などの壁面を形成する壁面部材であるとともに、フィルタ部109を形成する部材である。なお、流路板101は、SUSなどの金属板に限らず、シリコン基板を異方性エッチングして形成することもできる。
そして、振動板部材102の液室106と反対側の面に個別液室106のインクを加圧してノズル104から液滴を吐出させるエネルギーを発生するアクチュエータ手段(圧力発生手段)としての柱状の積層型の圧電部材112が接合されている。この圧電部材112の一端部はベース部材113に接合され、また、圧電部材112には駆動波形を伝達するFPC115が接続されている。これらによって、圧電アクチュエータ111を構成している。
なお、この例では、圧電部材112は積層方向に伸縮させるd33モードで使用しているが、積層方向と直交する方向に伸縮させるd31モードでもよい。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば、図3に示すように、圧電部材112に印加する電圧を中間電位Voから下げることによって圧電部材112が収縮し、振動板部材102が変形して個別液室106の容積が膨張する。これにより、個別液室106内にインクが流入する。
その後、図4に示すように、圧電部材112に印加する電圧を上げて圧電部材112を積層方向に伸長させ、振動板部材102をノズル104方向に変形させて個別液室106の容積を収縮させる。これにより、個別液室106内のインクが加圧され、ノズル104から液滴301が吐出される。
そして、圧電部材112に印加する電圧を中間電位Voに戻すことによって振動板部材102が初期位置に復元し、液室106が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室110から液室106内にインクが充填される。そこで、ノズル104のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図5を参照して説明する。図5は同制御部のブロック説明図である。
この制御部500は、この装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501が実行するプログラムを含む各種プログラムなどの固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503とを備えている。また、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505とを備えている。
また、記録ヘッド34を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含む印刷制御部508と、キャリッジ33側に設けた記録ヘッド34を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509とを備えている。また、キャリッジ33を移動走査する主走査モータ554、搬送ベルト51を周回移動させる副走査モータ555、維持回復機構81のキャップ82やワイパ部材83の移動、吸引ポンプ812などを行なう維持回復モータ556を駆動するためのモータ駆動部510とを備えている。また、帯電ローラ56にACバイアスを供給するACバイアス供給部511と、送液ポンプ241を駆動する供給系駆動部512などを備えている。
また、この制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
この制御部500は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F506を持っていて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、画像読み取り装置、撮像装置などのホスト600側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506で受信する。
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。なお、画像を出力するためドットパターンデータの生成はホスト600側のプリンタドライバ601で行なうことも、制御部500で行なうこともできる。
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する。また、ROM502に格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号生成部を含む。そして、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動波形を生成してヘッドドライバ509に対して出力する。
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力される記録ヘッド34の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを選択して記録ヘッド34の圧力発生手段としての圧電部材112に対して与える。これにより、記録ヘッド34を駆動する。このとき、駆動波形を構成するパルスの一部又は全部或いはパルスを形成する波形用要素の全部又は一部を選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
I/O部513は、装置に装着されている各種のセンサ群515からの情報を取得し、プリンタの制御に必要な情報を抽出し、印刷制御部508やモータ駆動部510、ACバイアス供給部511の制御に使用する。センサ群515は、用紙の位置を検出するための光学センサや、機内の温度を監視するためのサーミスタ、帯電ベルトの電圧を監視するセンサ、カバーの開閉を検出するためのインターロックスイッチなどがある。I/O部513は様々のセンサ情報を処理することができる。
次に、ヘッド駆動制御手段を構成している印刷制御部508及びヘッドドライバ509の一例について図6のブロック説明図を参照して説明する。
印刷制御部508は、駆動波形生成部701と、データ転送部702とを備えている。駆動波形生成部701は、画像形成時に1印刷周期(1駆動周期)内に複数の駆動パルスで構成される共通駆動波形(以下、「共通駆動信号」という。)Vcomを生成して出力する。データ転送部702は、印刷画像に応じた2ビットの画像データ(階調信号0、1)と、クロック信号、ラッチ信号(LAT)、滴制御信号である選択信号1〜4を出力する。
なお、選択信号1〜4は、ヘッドドライバ509の後述するスイッチ手段であるアナログスイッチ715の開閉を滴毎に指示する2ビットの信号である。そして、選択信号1〜4は、後述する最終吐出パルスとサテライト短縮波形との間で切り替わり、選択時にはLレベル(「0」)に状態遷移し、非選択時にはHレベル(「1」)に状態遷移する。
ヘッドドライバ509は、データ転送部702からの転送クロック(シフトクロック)及びシリアル画像データ(階調データ:2ビット/1チャンネル(1ノズル)を入力するシフトレジスタ711を備えている。また、ヘッドドライバ509は、シフトレジスタ711の各レジスト値をラッチ信号によってラッチするためのラッチ回路712と、階調データと滴制御信号M0〜M3をデコードして結果を出力するデコーダ713とを備えている。また、ヘッドドライバ509は、デコーダ713のロジックレベル電圧信号をアナログスイッチ715が動作可能なレベルへとレベル変換するレベルシフタ714と、レベルシフタ714を介して与えられるデコーダ713の出力でオン/オフ(開閉)されるアナログスイッチ715を備えている。
このアナログスイッチ715は、各圧電部材112の選択電極(個別電極)に接続され、駆動波形生成部701からの共通駆動信号Vcomが入力されている。したがって、シリアル転送された画像データ(階調データ)と選択信号1〜4をデコーダ713でデコードした結果に応じてアナログスイッチ715がオンにする。これにより、共通駆動信号Vcomを構成する所要の駆動パルス(あるいは波形要素)が通過して(選択されて)圧電部材112に与えられる。
なお、駆動パルスとは共通駆動波形(共通駆動信号)を構成する要素としてのパルスを示す用語として、吐出パルスとは圧力発生手段に印加されることで液滴を吐出させる駆動パルスを示す用語として使用する。また、非吐出パルス(微駆動パルス)とは圧力発生手段に印加されるが滴を吐出させない(ノズル内のインクを流動させる)パルスを示す用語として使用する。また、以下で説明するパルスは一例であって、これに限るものではない。
次に、本発明の第1実施形態における共通駆動信号について図7ないし図9を参照して説明する。図7は同実施形態における共通駆動信号の説明に供する説明図、図8は吐出パルスの一例の説明に供する説明図、図9は同じくサテライト短縮波形及び最後の吐出パルスとの関係の説明に供する説明図である。
本実施形態の共通駆動信号は、吐出パルスP1、P2、P3と、最終の吐出パルスP3後のメニスカス振動と同じ位相で、液滴を吐出させない程度の振動を与えるサテライト短縮波形Psと、微駆動パルスPbとで構成されている。画像データに応じて、この共通駆動信号の一部あるいは複数部を選択することで、異なる滴サイズの液滴を吐出させることができる。
吐出パルスP1、P2、P3は、いずれも、図8に示すように、波形要素a、b、cで構成される波形である。
ここで、吐出パルスP1〜P3の波形要素aは、中間電位Voから所定のホールド電位Vaまで立ち下がって個別液室106を膨張させる膨張波形要素(引き込み波形要素)である。波形要素bは、立ち下がった電位(ホールド電位)を保持する保持波形要素である。波形要素cは、ホールド電位から立ち上がって個別液室106を収縮させる収縮波形要素(押し込み波形要素)である。ただし、ホールド電位は、吐出パルスP1、P2で異なっている。また、ホールド電位とは、当該吐出パルスの波形要素のうちで最も個別液室106を膨張させた状態の電位を意味するものとする。
サテライト短縮波形Psは、図9にも示すように、波形要素d、e、fで構成される。波形要素eは、中間電位Voから電位Vcまで立ち上がって個別液室106を収縮させる立ち上がり波形要素である。波形要素fは、立ち上がり波形要素eの立ち上がり電位Vcを保持する保持波形要素である。波形要素fは、保持波形要素eの保持電位Vcから中間電位Voまで立ち下がる立下り波形要素である。
このサテライト短縮波形Psは、最後の吐出パルスP3後に生じるメニスカス振動(メニスカス残留振動)と同じ位相でメニスカスを液滴が吐出しない程度に振動させる波形である。
すなわち、本実施形態のサテライト短縮波形Psは、個別液室を収縮後膨張させる波形であり、メニスカスをノズル外部に押し出す方向に移動させる押し出し型のパルスである。
そして、吐出パルスP3の収縮波形要素cの中央位置の時刻(中間時刻)からサテライト短縮波形Psの立ち上がり波形要素dの中央位置の時刻までを、Tc(Tc:個別液室の固有振動周期)とすることで、吐出パルスP3による滴吐出後の残留振動と同位相でサテライト短縮波形Psが与えられ、サテライト滴の速度を上げる効果が得られる。
次に、サテライト短縮波形Psを入れた場合と入れない場合のメニスカスの残留振動の一例について図10を参照して説明する。
図10(a)に実線で示す残留振動Aは、図10(b)に示すように吐出パルスP3の後にサテライト短縮波形Psを入れた場合を示している。図10(a)に破線で示す残留振動Bは、図10(c)に示すように吐出パルスP3の後にサテライト短縮波形Psを入れない場合を示している。
図9に示すタイミングでサテライト短縮波形Psの立ち上げ要素dが与えられることで、メニスカスの残留振動が加振されるので、サテライト短縮波形Psがない場合と比べて振幅が大きくなる。
実際には、サテライト短縮波形Ps開始時刻にはノズルにメニスカスは形成されておらず、突出したインクはまだノズルと液柱状に繋がっている。したがって、サテライト短縮波形Psにより、この液柱後端が加振されるとともに、ノズルから分断して、その後複数のサテライト滴に分離し、媒体上に着弾する。
このとき、同時に図10に示すように、残留振動は長く残ってしまうので、サテライト短縮波形Psを与えると、次の周期で滴を吐出させるときに、この残留振動の影響を受けて、噴射曲がりや滴速度変動といった吐出不良が発生しやすくなる。
したがって、次の周期で滴を吐出する場合にはメニスカスを安定させるため、サテライト短縮波形を与えないことが好ましい。
また、サテライト滴が媒体上で目立つのは空白領域、すなわち、次の周期に非印字が続く場合で、ベタ塗り潰し部のように毎周期印字が続く場合には、サテライト滴は主滴に隠れて媒体上では目立たない。
したがって、次の周期が滴吐出の場合にはサテライト短縮波形を与えないで、非吐出の場合にはサテライト短縮波形を与えることが好ましい。
しかしながら、この場合、単純にサテライト短縮パルスの有り無しの2種類の選択信号を持たせると、信号線が2倍必要であるし、次の周期の吐出情報を元に選択信号を選ぶので制御が複雑化するという不都合が生じる。
次に、本実施形態における共通駆動信号と選択信号について図11も参照して説明する。
ここでは、選択信号としては、非印字命令時に選択される選択信号1と、印字(吐出)命令時に選択される選択信号2の2種類の例で説明するが、滴量の異なる滴を吐出させる選択信号をさらに追加することもできる。
選択信号1は、サテライト短縮波形Psと微駆動パルスPbを選択し、残りの3つの吐出パルスP1〜P3は選択しない信号である。
選択信号2は、3つの吐出パルスP1〜P3と微駆動パルスPbを選択し、サテライト短縮パルスPsは選択しない信号である。
そして、選択信号1、2の切替えタイミングは、共通駆動信号の最後の吐出パルスP3とサテライト短縮波形Psとの間、つまり、サテライト短縮波形Psの直前としている。
次に、上述した選択信号1、2による選択によって形成される駆動信号(圧力発生素子に与えられる波形)の異なる例について図12及び図13を参照して説明する。図12は吐出命令が毎周期続く場合を、図13は吐出命令の周期の次に非印字命令の周期が続く場合をそれぞれ示している。
図12に示す例では、毎周期、選択信号2が与えられるので、3つの吐出パルスP1〜P3と微駆動パルスPbが圧力発生手段に与えられ、サテライト短縮波形Psは与えられない。
したがって、サテライト短縮波形Psでメニスカスを加振させることがないため、次の周期の先頭の吐出パルスP1を与えたときに噴射曲がりや滴速度変動といった吐出不良が発生しない。
一方、図13に示す例では、印字命令時には選択信号2が与えられるので、3つの吐出パルスP1〜P3と微駆動パルスPbが圧力発生手段に与えられる。そして、次に続く周期が非印字命令であるので選択信号1が与えられ、吐出パルスP3直後にサテライト短縮波形Psが与えられる。
これにより、吐出パルスP3によって吐出された滴のサテライト滴の速度を速めることができる。したがって、媒体上の主滴に近い位置にサテライト滴を着弾させることができ、画像品質の低下を防止できる。
このように、選択信号の切り替えタイミングを共通駆動信号のサテライト短縮波形Psの直前、つまり、最後の吐出パルスとサテライト短縮波形との間とし、印字命令時にはサテライト短縮波形Psを非選択とし、非印字命令時にはサテライト短縮波形Psを選択する。
これによって、高周波駆動時には残留振動を加振することなく、低周波駆動時のサテライト滴の速度を速めることができる。
また、このように構成することで、選択信号の本数を増やす必要がなく、前後のパターンに基づいて信号を選択するといった時系列的な制御も必要としないため、構成や制御が簡単になり、コストアップを招くこともない。
次に、本発明の第2実施形態における共通駆動信号について図14及び図15を参照して説明する。図14は同実施形態における共通駆動信号の説明に供する説明図、図15は同じくサテライト短縮波形及び最後の吐出パルスとの関係の説明に供する説明図である。
本実施形態におけるサテライト短縮波形Psは、波形要素j、k、lで構成される。波形要素jは、中間電位Voから電位Vdまで立ち下がる立ち下がり波形要素である。波形要素kは、立ち下がり波形要素jの立ち下がり電位Vdを保持する保持波形要素である。波形要素lは、保持波形要素kの保持電位Vdから中間電位Voまで立ち上がる立ち上がり波形要素である。
このサテライト短縮波形Psは、最後の吐出パルスP3後に生じるメニスカス振動と同じ位相でメニスカスを液滴が吐出しない程度に振動させる波形である。
すなわち、本実施形態のサテライト短縮波形Psは、個別液室を膨張後収縮させる波形であり、メニスカスをノズル内部に引き込む方向に移動させる引き込み型の波形である。
そして、本実施形態では、吐出パルスP3の収縮波形要素cの中央位置の時刻からサテライト短縮波形Psの立ち下がり波形要素jの中央位置の時刻までを、(1/2)Tc(Tc:個別液室の固有振動周期)とすることで、最もサテライト滴の短縮化の効果が得られる。
本実施形態のように引き込み型波形を使用しても前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の第3実施形態における共通駆動信号と選択信号について図16を参照して説明する。
本実施形態の共通駆動信号は、前記第1実施形態と同じである。
そして、本実施形態では、選択信号として、非印字命令時に与えられる選択信号1と、小滴印字命令時に与えられる選択信号2と、大滴印字命令時に与えられる選択信号3の3種類としている。なお、滴量の異なる滴を吐出させる選択信号をさらに追加することもできる。
選択信号1は、サテライト短縮波形Psと、微駆動パルスPbを選択する信号である。
選択信号2は、サテライト短縮波形Psと、吐出パルス3を選択する信号である。
選択信号3は、3つの吐出パルスP1〜3と、微駆動パルスPbを選択する信号である。
次に、上述した選択信号1〜3による選択によって形成される駆動信号(圧力発生素子に与えられる波形)の異なる例について図17及び図18を参照して説明する。図17は大滴吐出命令が毎周期続く場合を、図18は大滴、小滴、小滴の順で吐出命令が続く場合をそれぞれ示している。
図17に示す例では、毎周期、選択信号3が与えられるので、3つの吐出パルスP1〜P3と微駆動パルスPbが圧力発生手段に与えられ、サテライト短縮波形Psは与えられない。
したがって、サテライト短縮波形Psでメニスカスを加振させることがないため、次の周期の先頭の吐出パルスP1を与えるときに噴射曲がりや滴速度変動といった吐出不良が生じない。
一方、図18に示す例では、大滴印字命令時には選択信号3が選択され、3つの吐出パルスP1〜P3と微駆動パルスPbが圧力発生手段に与えられる。そして、次に続く小滴印字命令の選択信号2によって、大滴印字命令時の吐出パルスP3直後にサテライト短縮波形Psが与えられるので、吐出パルスP3によって吐出された滴のサテライト滴の速度を速めることができる。
ここで、小滴はドット径が小さいため、媒体上に空白領域ができ、この領域にサテライト滴が着弾すると、サテライト滴の分、画像濃度が高くなってしまうなどの画像品質の低下に繋がることになる。
このように小滴印字命令時に、直前の周期における吐出滴に対してサテライト短縮波形を与えるようにすることで、直前の滴吐出時に発生したサテライト滴の速度を速めることができるので、サテライト滴に起因する画像品質の低下を抑制することができる。
また、このように構成することで、選択信号の本数を増やす必要がなく、前後のパターンに基づいて信号を選択するなどの時系列的な制御も必要としないため、構成や制御が簡単になり、コストアップを招くこともない。
つまり、本実施形態では、選択信号で、少なくとも第1滴(小滴)と、第1滴より滴サイズの大きな第2滴(大滴)とを形成する駆動信号を形成する駆動パルスを選択し、第1滴を形成する吐出駆動信号にはサテライト短縮波形が含まれず、第2滴を形成する吐出駆動信号にはサテライト短縮波形が含まれる構成としている。
次に、本発明の第4実施形態における共通駆動信号について図19及び図20を参照して説明する。図19は同実施形態における共通駆動信号の説明に供する説明図、図20は同じくサテライト短縮波形及び最後の吐出パルスとの関係の説明に供する説明図である。
本実施形態の共通駆動信号は、吐出パルスP1、P2、P3と、最終の吐出パルスP3後の残留振動を抑制させるサテライト短縮波形Psと、微駆動パルスPbとで構成されている。
本実施形態における吐出パルスP3は収縮波形要素cの電圧立ち上げ後の保持電位Vsが、共通駆動信号の中間電位Voよりも低くなっている。
サテライト短縮波形Psは、図20に示すように、吐出パルスP3の保持電位Vsから中間電位Voまで立ち上がる波形要素mで構成されている。
そして、吐出パルスP3の収縮波形要素cの中央位置の時刻からサテライト短縮波形Psの立ち上がり波形要素mの中央位置の時刻までを、Tc(Tc:個別液室の固有振動周期)とすることで、最もサテライト短縮の効果が得られる。
なお、なお、Vs>Voの場合には、立ち上げ波形要素ではなく、立ち下げ波形要素のみを持つサテライト短縮波形とすることもできる。
また、どちらの場合も、立ち上げ波形要素と立ち下げ波形要素の両方を有するサテライト短縮波形とすることもできる。
次に、本実施形態におけるサテライト短縮波形Psを入れた場合と入れない場合のメニスカスの残留振動の一例について図21を参照して説明する。
図21(a)に実線で示す残留振動Aは、図21(b)に示すように吐出パルスP3の後にサテライト短縮波形Psを入れた場合を、図21(a)に破線で示す残留振動Bは、図21(c)に示すように吐出パルスP3の後にサテライト短縮波形Psを入れない場合をそれぞれ示している。
この図21から分かるように、図20のタイミングでサテライト短縮波形Psが与えられると残留振動が確実に抑制される。これにより、次の滴吐出までの時間が短くても、残留振動の影響を受けにくくなり、メニスカスが安定した状態で高周波駆動が可能となる。
次に、本実施形態における共通駆動信号と選択信号1〜3について図22も参照して説明する。
本実施形態では、選択信号として、非印字命令時に与えられる選択信号1、小滴印字命令時に与えられる選択信号2、大滴印字命令時に与えられる選択信号3の3種類としている。なお、滴量の異なる滴を吐出させる選択信号をさらに追加することもできる。
選択信号1は、サテライト短縮波形Psと、微駆動パルスPbを選択する信号である。
選択信号2は、サテライト短縮波形Psと、吐出パルス3を選択する信号である。
選択信号3は、3つの吐出パルスP1〜3と、微駆動パルスPbを選択する信号である。
そして、選択信号1〜3の切替えタイミングは共通駆動信号の最後の吐出パルスP3とサテライト短縮波形Psとの間(サテライト短縮波形Psの直前)としている。
次に、上述した選択信号1〜3による選択によって形成される駆動信号(圧力発生素子に与えられる波形)の異なる例について図23及び図24を参照して説明する。図23は大滴吐出命令が毎周期続く場合、図24は大滴、小滴、小滴の順で吐出命令が続く場合をそれぞれ示している。
図23に示す例では、毎周期、選択信号3が選択されるので、3つの吐出パルスP1〜P3と微駆動パルスPbが圧力発生手段に与えられ、サテライト短縮波形Psは与えられない。
したがって、吐出パルス3を与えた後の電位が次の周期の開始まで保持されるので、吐出パルスP1の開始電位はこれと同一となるよう合わせてある。
このようにすると大滴吐出が続く場合には、サテライト短縮波形Psでメニスカスを加振させることがないため、次の周期の先頭の吐出パルスP1を与えるときに噴射曲がりや滴速度変動といった吐出不良が生じることがない。
一方、図24に示す例では、大滴印字命令時には選択信号3が与えられ、3つの吐出パルスP1〜P3と微駆動パルスPbが圧力発生手段に与えられる。そして、次に続く小滴印字命令の選択信号2によって、大滴印字命令時の吐出パルスP3直後にサテライト短縮波形Psが与えられるので、吐出パルスP3によって吐出された滴のサテライト滴の速度を速めることができる。
このように、サテライト短縮波形の開始電位が中間電位Voと異なる場合には、上記のように構成することで、前記第1実施形態などと同様に、サテライト短縮効果が得られる。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味である。被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味する。また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。
33 キャリッジ
34、34a、34b 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
500 制御部
508 印刷制御部
701 駆動波形生成部
702 データ転送部

Claims (8)

  1. 液滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルが通じる個別液室と、前記個別液室内の液体を加圧する圧力を発生する圧力発生手段と、を有する液体吐出ヘッドと、
    1駆動周期内で複数の駆動パルスを時系列で含む共通駆動波形を生成し、前記共通駆動波形から1又は2以上の前記駆動パルスを選択して、滴サイズの異なる滴を形成する駆動信号を前記圧力発生手段に与えるヘッド駆動制御手段と、を備え、
    前記ヘッド駆動制御手段は、
    液滴を吐出させる最終の吐出パルスの後に、前記最終の吐出パルスが与えられた後のメニスカス残留振動と同じ位相で、液滴を吐出させない程度の振動を与えるサテライト短縮波形が配置された前記共通駆動波形を生成し、
    前記駆動パルスを選択する選択信号を前記最終の吐出パルスと前記サテライト短縮波形との間で切替える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記選択信号で、少なくとも第1滴と、前記第1滴より滴サイズの小さな第2滴とを形成する駆動信号を形成する前記駆動パルスを選択し、
    前記第1滴を形成する駆動信号には前記サテライト短縮波形が含まれず、
    前記第2滴を形成する駆動信号には前記サテライト短縮波形が含まれる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記サテライト短縮波形は、前記個別液室を収縮させた後膨張させるパルスである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記最終の吐出パルスの前記個別液室を収縮させて液滴を吐出させる収縮波形要素の中間時刻から前記サテライト短縮波形の前記個別液室を収縮させる収縮波形要素の中間時刻までの時間が、前記個別液室の固有振動周期Tcと同じである
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記サテライト短縮波形は、前記個別液室を膨張させた後収縮させるパルスである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  6. 前記最終の吐出パルスの前記個別液室を収縮させて液滴を吐出させる収縮波形要素の中間時刻から前記サテライト短縮波形の前記個別液室を膨張させる膨張波形要素の中間時刻までの時間が、前記個別液室の固有振動周期Tcの(1/2)と同じである
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記サテライト短縮波形は、前記個別液室を膨張させる波形要素及び前記個別液室を収縮させる波形要素のいずれか一方のみから構成される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  8. 液滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルが通じる個別液室と、前記個別液室内の液体を加圧する圧力を発生する圧力発生手段と、を有する液体吐出ヘッドを駆動制御するヘッド駆動制御方法であって、
    1駆動周期内で複数の駆動パルスを時系列で含む共通駆動波形を生成し、前記共通駆動波形から1又は2以上の前記駆動パルスを選択して、滴サイズの異なる滴を形成する駆動信号を前記圧力発生手段に与え、
    液滴を吐出させる最終の吐出パルスの後に、前記最終の吐出パルスが与えられた後のメニスカス残留振動と同じ位相で、液滴を吐出させない程度の振動を与えるサテライト短縮波形が配置された前記共通駆動波形を生成し、
    前記駆動パルスを選択する選択信号を前記最終の吐出パルスと前記サテライト短縮波形との間で切替える
    ことを特徴とするヘッド駆動制御方法。
JP2014045786A 2014-03-08 2014-03-08 画像形成装置及びヘッド駆動制御方法 Active JP6269189B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014045786A JP6269189B2 (ja) 2014-03-08 2014-03-08 画像形成装置及びヘッド駆動制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014045786A JP6269189B2 (ja) 2014-03-08 2014-03-08 画像形成装置及びヘッド駆動制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015168191A true JP2015168191A (ja) 2015-09-28
JP6269189B2 JP6269189B2 (ja) 2018-01-31

Family

ID=54201361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014045786A Active JP6269189B2 (ja) 2014-03-08 2014-03-08 画像形成装置及びヘッド駆動制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6269189B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019119175A (ja) * 2018-01-10 2019-07-22 東芝テック株式会社 液体吐出ヘッド及びプリンタ
JP2019162871A (ja) * 2018-03-16 2019-09-26 株式会社リコー 液体を吐出する装置、プログラム、及び液体吐出方法
JP2020175616A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置およびその制御方法
JP2022079753A (ja) * 2018-01-10 2022-05-26 東芝テック株式会社 液体吐出ヘッド及びプリンタ

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005262525A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Seiko Epson Corp 液体吐出ヘッドの駆動方法、インクジェットヘッドの駆動方法、及びインクジェットプリンタ
JP2007055147A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出装置及び液滴吐出方法
JP2011143682A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Fujifilm Corp インクジェット噴射装置及びインクジェット噴射方法並びにインクジェット記録装置
JP2012192710A (ja) * 2011-03-18 2012-10-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2013121665A (ja) * 2011-12-09 2013-06-20 Ricoh Co Ltd 液滴吐出装置、液滴吐出方法、液滴吐出装置を備えた印刷装置
JP2013248750A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、および、液体噴射装置の制御方法
US20140022294A1 (en) * 2012-07-18 2014-01-23 Takashi Satou Ink jet recording device and method of driving ink jet recording head

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005262525A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Seiko Epson Corp 液体吐出ヘッドの駆動方法、インクジェットヘッドの駆動方法、及びインクジェットプリンタ
JP2007055147A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出装置及び液滴吐出方法
JP2011143682A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Fujifilm Corp インクジェット噴射装置及びインクジェット噴射方法並びにインクジェット記録装置
JP2012192710A (ja) * 2011-03-18 2012-10-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2013121665A (ja) * 2011-12-09 2013-06-20 Ricoh Co Ltd 液滴吐出装置、液滴吐出方法、液滴吐出装置を備えた印刷装置
JP2013248750A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、および、液体噴射装置の制御方法
US20140022294A1 (en) * 2012-07-18 2014-01-23 Takashi Satou Ink jet recording device and method of driving ink jet recording head
JP2014019050A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置及びインクジェット式記録ヘッドの駆動方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019119175A (ja) * 2018-01-10 2019-07-22 東芝テック株式会社 液体吐出ヘッド及びプリンタ
JP2022079753A (ja) * 2018-01-10 2022-05-26 東芝テック株式会社 液体吐出ヘッド及びプリンタ
JP7242940B2 (ja) 2018-01-10 2023-03-20 東芝テック株式会社 液体吐出ヘッド及びプリンタ
JP2019162871A (ja) * 2018-03-16 2019-09-26 株式会社リコー 液体を吐出する装置、プログラム、及び液体吐出方法
JP7225938B2 (ja) 2018-03-16 2023-02-21 株式会社リコー 液体を吐出する装置、プログラム、及び液体吐出方法
JP2020175616A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置およびその制御方法
JP7234770B2 (ja) 2019-04-22 2023-03-08 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置およびその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6269189B2 (ja) 2018-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5740807B2 (ja) 画像形成装置
JP6079301B2 (ja) 画像形成装置、ヘッド駆動制御方法
JP5861347B2 (ja) 画像形成装置
JP5824928B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP6264736B2 (ja) 画像形成装置、ヘッド駆動制御方法
JP6182887B2 (ja) 画像形成装置及び液体吐出ヘッドの駆動方法
JP6232974B2 (ja) 画像形成装置及びヘッド駆動制御方法
JP5954566B2 (ja) 画像形成装置
JP6311358B2 (ja) 制御装置、液滴吐出装置および液滴吐出ヘッドの制御方法
JP6269084B2 (ja) 画像形成装置及びヘッド駆動制御方法
JP6269189B2 (ja) 画像形成装置及びヘッド駆動制御方法
JP6107237B2 (ja) 画像形成装置、ヘッド駆動制御方法、プログラム
JP6269188B2 (ja) 画像形成装置及びヘッド駆動制御方法
JP6432229B2 (ja) 画像形成装置及びヘッド駆動制御方法
JP5966415B2 (ja) 画像形成装置
JP6128310B2 (ja) 画像形成装置、ヘッド駆動制御方法、プログラム
JP5838663B2 (ja) 画像形成装置、プログラム及び液体吐出ヘッドの駆動方法
JP2012125998A (ja) 画像形成装置
JP2014144569A (ja) 画像形成装置及びヘッド駆動制御方法
JP6024906B2 (ja) 画像形成装置、ヘッド駆動制御装置、ヘッド駆動制御方法
JP2016020086A (ja) 画像形成装置及びヘッド駆動制御方法
JP2017019157A (ja) 液体を吐出する装置及びヘッド駆動制御方法
JP2013111836A (ja) 画像形成装置
JP6217250B2 (ja) 画像形成装置及びヘッド駆動制御方法
JP2012183723A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171218

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6269189

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151