JP2015167683A - 眼科装置、眼科装置の制御方法、プログラム - Google Patents
眼科装置、眼科装置の制御方法、プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】表示手段が移動しても、操作性を維持できる眼科装置を提供する。【解決手段】眼科装置の例である眼底カメラ100は、表示手段の例であるモニタ15と、モニタ15上に表示される第1の操作手段の例である仮想スイッチ301と、モニタ15とは別体に設けられる第2の操作手段の例であるジョイスティック21とを有し、モニタ15とジョイスティック21とが相対的に移動した場合には、その相対的な移動量に応じて、仮想スイッチ301の位置をモニタ15上において移動させる。【選択図】図4
Description
本発明は、眼科装置、眼科装置の制御方法、プログラムに関する。たとえば眼科医院や集団健診等で用いられる眼底カメラなどといった眼科装置と、この眼科装置の制御方法と、この眼科装置を制御するためのプログラムに関する。
眼科装置には、タッチパネルのような入力手段を併せ持つ表示手段を備えるものがある。一方、眼科装置においては、ジョイスティックのような従来の入力手段の需要もある。また、特許文献1には、ジョイスティックとタッチパネルを併せ持つような、複数の入力手段を有する眼科装置が開示されている。
近年、眼科装置の多機能化が進み、従来の様にジョイスティックのみで全操作はできず、他の手段を併用しなければならないことがある。しかしながら、多くの場合において、検者は、片手で被検者の体勢維持などを介助し、残りの手で撮像の操作を行っている。すなわち、検者は、複数の入力手段を片手で扱うことになる。このため、高い操作性を実現するためには、入力手段どうしの位置関係が重要になる。例えば、検者が視認性確保の為にタッチパネルを移動させると、ジョイスティックとの位置関係が変化する。このため、初期状態では操作性を考慮した配置がなされていても、移動後においては操作性が低下することがある。上記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、眼科装置において、表示手段を移動させた場合であっても、移動前と同様の操作性を維持することである。
本発明に係る眼科装置は、表示手段と、前記表示手段と一体に設けられる第1の操作手段と、前記表示手段と別体に設けられる第2の操作手段と、を有し、前記表示手段と前記第2の操作手段とが相対的に移動した場合には、その相対的な移動量に応じて、前記第1の操作手段の位置が前記表示手段において移動することを特徴とする。
本発明によれば、視認性を確保するために、検者が表示手段を移動させた場合であっても、第1の操作手段は第2の操作手段から操作性の良い位置関係を維持できる。このため、操作性が損なわれず、介助しながらでも容易に操作できる眼科装置を提供できる。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明を実施した眼科装置の第1の実施形態である眼底カメラ100の構成例を示す模式図である。光軸L1上には、ハロゲンランプ等の定常光を発する観察用光源1と、コンデンサレンズ2と、赤外光を透過し可視光を遮断するフィルタ3と、Xe管等の撮像用光源4と、レンズ5と、ミラー6とが配置される。ミラー6の反射方向の光軸L2上には、リング状開口を有するリング絞り7と、リレーレンズ8と、中央部開口を有する穴あきミラー9とが順次に配列される。穴あきミラー9の反射方向の光軸L3上には、被検眼Eに対向する対物レンズ10が配置される。穴あきミラー9の穴部には撮像絞り11が配置される。また、光軸L3上の被検眼Eとは反対側には、光軸L3上の位置を移動することによりピントを調整するフォーカスレンズ12と、撮像レンズ13と、撮像素子14とが順次に配列される。なお、撮像素子14は、撮像カメラCの内部に設けられており、動画観察と静止画撮影を兼ねることができる。撮像素子14は画像処理部17に接続され、画像処理部17はシステム制御部18に接続される。画像処理部17は、システム制御部18の制御にしたがって、撮像素子14により撮像される眼底像などを、タッチパネル16と一体のモニタ15に映出する。光軸L2上において、リング絞り7とリレーレンズ8の間には、フォーカス指標投影部22が配置される。フォーカス指標投影部22とフォーカスレンズ12は、それぞれフォーカスレンズ駆動部19およびフォーカス指標駆動部20により駆動される。また、フォーカスレンズ駆動部19およびフォーカス指標駆動部20は、システム制御部18により制御される。さらに、眼底カメラ100は、被検眼Eを固定するための図略の固視灯を有する。固視灯は、光軸L3上から被検眼Eに光束を投影する内部固視灯であってもよく、光軸L3とは異なる方向から被検眼Eに光束を投影する外部固視灯であってもよい。内部固視灯が適用される場合には、例えば、光軸L3上に跳ね上げ式のミラーが設けられ、このミラーの反射光軸方向に、内部固視灯の光源が設けられる。外部固視灯が適用される場合には、例えば、光軸L3から外れた位置に外部固視灯の光源が設けられる。
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明を実施した眼科装置の第1の実施形態である眼底カメラ100の構成例を示す模式図である。光軸L1上には、ハロゲンランプ等の定常光を発する観察用光源1と、コンデンサレンズ2と、赤外光を透過し可視光を遮断するフィルタ3と、Xe管等の撮像用光源4と、レンズ5と、ミラー6とが配置される。ミラー6の反射方向の光軸L2上には、リング状開口を有するリング絞り7と、リレーレンズ8と、中央部開口を有する穴あきミラー9とが順次に配列される。穴あきミラー9の反射方向の光軸L3上には、被検眼Eに対向する対物レンズ10が配置される。穴あきミラー9の穴部には撮像絞り11が配置される。また、光軸L3上の被検眼Eとは反対側には、光軸L3上の位置を移動することによりピントを調整するフォーカスレンズ12と、撮像レンズ13と、撮像素子14とが順次に配列される。なお、撮像素子14は、撮像カメラCの内部に設けられており、動画観察と静止画撮影を兼ねることができる。撮像素子14は画像処理部17に接続され、画像処理部17はシステム制御部18に接続される。画像処理部17は、システム制御部18の制御にしたがって、撮像素子14により撮像される眼底像などを、タッチパネル16と一体のモニタ15に映出する。光軸L2上において、リング絞り7とリレーレンズ8の間には、フォーカス指標投影部22が配置される。フォーカス指標投影部22とフォーカスレンズ12は、それぞれフォーカスレンズ駆動部19およびフォーカス指標駆動部20により駆動される。また、フォーカスレンズ駆動部19およびフォーカス指標駆動部20は、システム制御部18により制御される。さらに、眼底カメラ100は、被検眼Eを固定するための図略の固視灯を有する。固視灯は、光軸L3上から被検眼Eに光束を投影する内部固視灯であってもよく、光軸L3とは異なる方向から被検眼Eに光束を投影する外部固視灯であってもよい。内部固視灯が適用される場合には、例えば、光軸L3上に跳ね上げ式のミラーが設けられ、このミラーの反射光軸方向に、内部固視灯の光源が設けられる。外部固視灯が適用される場合には、例えば、光軸L3から外れた位置に外部固視灯の光源が設けられる。
図2は、本発明を実施した眼科装置の第1の実施形態である眼底カメラ100の構成例を示す外観斜視図である。眼底カメラ100は、ヘッド部30と、ベース部31と、顎受け部32とを含む。ベース部31には、表示手段の例であるモニタ15が、モニタアーム23を介して設けられる。モニタ15の表示面(画像を表示する面)には、タッチパネル16が一体に設けられる。また、ベース部31には、第2の操作手段の例であるジョイスティック21が、モニタ15およびモニタアーム23とは別体に設けられる。表示手段の例であるモニタ15は、モニタアーム23によって支持されており、モニタアーム23とともにベース部31に対して相対的に左右方向に移動可能である。また、モニタ15は、機械的制約の範囲内で、所望の位置で自由に停止させることができる。そして、モニタ15を移動させると、モニタ15とジョイスティック21との相対的な位置関係が変化する。モニタ15の位置(すなわち、モニタ15のジョイスティックに対する相対的な移動量および移動方向)は、モニタ位置検出センサ24により検出される。モニタ位置検出センサ24は、たとえば磁気センサなどといった、公知のセンサが適用できる。第2の操作手段の例であるジョイスティック21には、図略の撮像スイッチが設けられる。
次に本実施形態での眼底カメラ100の撮像動作について説明する。システム制御部18は、検者によるタッチパネル16への操作にしたがって、手動合焦モードと自動合焦モードを切り替える。両モードにおいて、システム制御部18は観察用光源1を点灯する。観察用光源1から射出した光束は、コンデンサレンズ2で集光され、フィルタ3で可視光がカットされて赤外光のみが透過する。赤外光は、ストロボ等の撮像用光源4を透過し、レンズ5とミラー6とを経て、リング絞り7によりリング光束にされる。そして、リング光束は、リレーレンズ8を経た後、穴あきミラー9により光軸L3方向に偏向され、対物レンズ10を介して被検眼Eの眼底Erを照明する。眼底Erに達した光束は反射散乱して被検眼Eから射出する。射出した光束は、対物レンズ10と、撮像絞り11と、フォーカスレンズ12と、撮像レンズ13とを介して撮像素子14に眼底像として結像する。撮像素子14は、結像した眼底像を撮像し、画像処理部17に出力する。
手動合焦モード時では、システム制御部18は、検者によるタッチパネル16への入力にしたがって、観察用光源1の光量調整・点灯・消灯などの制御と、撮像用光源4の光量調整・点灯・消灯などの制御を実行する。また、システム制御部18は、撮像素子14で撮像した眼底像を、画像処理部17を介してモニタ15に映し出す。検者は、第2の操作入力部の例であるジョイスティック21を用いて、被検眼Eの眼底Erと撮像素子14とが光学的に共役関係になるように、フォーカス指標投影部22の操作を行う。この際、検者は、タッチパネル16を用いて、モニタ15に映し出される眼底像の明るさを観察しやすい明るさへ調整も行う。次いで、検者は、フォーカス調整を行った後、図示しない撮像スイッチを押し、撮像を行う。
自動合焦モード時では、システム制御部18は、撮像素子14に結像した眼底像を利用して合焦位置を検出し、その検出結果に基づき、フォーカスレンズ駆動部19およびフォーカス指標駆動部20を制御する。また、システム制御部18は、合焦位置の検出結果に基づき、観察用光源1の光量調整・点灯・消灯などの制御と、撮像用光源4の光量調整・点灯・消灯などの制御を実行する。
次に、図3を用いて、画像処理部17がモニタ15の表示面に映し出す操作画面及び眼底像について説明する。仮想スイッチ301は、第2の操作手段とは別体で、表示手段上に一体に設けられる第1の操作手段の例である。仮想スイッチ301は、タッチパネル16と、モニタ15の表示面に表示されるスイッチのアイコンなどとによって実現される。アイコンは、図形、文字、または図形と文字の組み合わせにより構成される。仮想スイッチ301は、撮像中に頻繁に操作する機能をまとめたものである。本実施形態では、撮像中に頻繁に使われる観察光量調整と動作モードの切り替えスイッチが割り振られている。このほか、撮像中に頻繁に使う機能としては、観察光量調整、撮像光量調整、各センサの感度調整、合焦のための操作、撮像モードの切り替え、動作モードの切り替え、各動作の速度調整、内部固視灯の操作、外部固視灯の操作、表示画像の倍率調整、表示画像の切り替え、画像の表示モードの切り替え、緊急停止、状態リセット、撮像、ヘッド移動等のジョイスティック21で行う操作等がある。このように、仮想スイッチ301には、前述の機能のいずれか1つが割り振られるか、または複数の機能が纏めて割り振られる。
システム制御部18は、仮想スイッチ301の操作(例えば、アイコンへのタッチ)を検出すると、検出結果に応じて、割り振られた機能を実現するための処理を実行する。具体的には次のとおりである。観察光量調整の機能が割り振られている場合には、仮想スイッチ301の操作に応じて観察用光源1の光量調整(観察光量調整)を実行する。撮像光量調整の機能が割り振られている場合には、仮想スイッチ301の操作に応じて撮像用光源4の光量調整(撮像光量調整)を実行する。センサの感度調整の機能が割り振られている場合には、仮想スイッチ301の操作に応じて撮像素子14の感度調整を実行する。合焦のための操作が割り振られている場合には、仮想スイッチ301の操作に応じてフォーカスレンズ12を駆動して合焦動作を実行する。撮像モードの切り替えの機能が割り振られている場合には、仮想スイッチ301の操作に応じて、撮像モード(動画観察と静止画撮像)を切替える。動作モードの切り替えの機能が割り振られている場合には、仮想スイッチ301の操作に応じて、検者が手動で合焦動作を行う手動合焦モードと、システム制御部18が自動で合焦動作を実行する自動合焦モードを切替える。各動作の速度調整の機能が割り振られている場合には、仮想スイッチ301の操作に応じて、各動作の速度調整を実行する。ここで調整対象となる動作としては、ヘッド部30の移動速度や、フォーカスレンズ12の駆動速度が挙げられる。内部固視灯または外部固視灯の操作の機能が割り振られている場合には、仮想スイッチ301の操作に応じて、内部固視灯または外部固視灯の点灯・消灯・光量調整を実行する。表示画像倍率調整の機能が割り振られている場合には、仮想スイッチ301の操作に応じて、モニタ15に表示する被検眼Eの眼底像の倍率を変更する。表示画像の切り替えの機能が割り振られている場合には、仮想スイッチ301の操作に応じて、モニタ15の表示画像の内容を切り替える。例えば、眼底像の表示からメニュー画像の表示またはその逆に切り替える。画像の表示モードの切り替えの機能が割り振られている場合には、仮想スイッチ301の操作に応じて、表示モードの切り替えを実行する。例えば、モニタ15に表示する撮像画像(眼底像)に各種情報を重ねて表示するか否かや、各種情報の表示が眼底像の表示を阻害しないようにするための表示処理方法が、表示モードごとに設定されている。緊急停止の機能が割り振られている場合には、仮想スイッチ301の操作を検出すると、眼底カメラ100の動作を直ちに停止させる。状態リセットの機能が割り振られている場合には、仮想スイッチ301の操作を検出すると、眼底カメラ100の設定を初期状態にリセットする。撮像の機能が割り振られている場合には、仮想スイッチ301の操作を検出すると、被検眼Eの撮像(動画または静止画の取得)を実行する。ヘッド移動の機能が割り振られている場合には、仮想スイッチ301の操作に応じて、ヘッド部30を移動させる。
なお、第1の操作手段の例である仮想スイッチ301に割り振られる機能としては、眼底カメラ100が搭載し得る全ての機能のうちのいずれであってもよい。また、システム制御部18は、仮想スイッチ301に対して、1つの機能を割り振ってもよい。さらに、仮想スイッチ301に対して、複数の機能を割り振ってもよい。すなわち、仮想スイッチ301に、複数の機能が纏められていてもよい。このほか、検者による設定によって仮想スイッチ301に割り振られる機能を変更できるようにしてもよい。また、システム制御部18は、仮想スイッチ301の配置位置(表示位置)を、割り振った機能に対応して変化させる。本実施形態では、この仮想スイッチ301のモニタ15上での位置が特徴的なものとなる。
操作スイッチ302a〜302eは、撮影中において頻繁には操作されない機能が割り振られた仮想スイッチである。例えば、電源スイッチ等、上述の撮影中に頻繁に使う機能として選択されなかった機能すべてがこれに当たる。この機能も、仮想スイッチ301と同様に、使用者が設定できるようにしてもよい。なお、図3では、5個の操作スイッチ302a〜302eが表示される構成を示すが、表示される操作スイッチの数及び割り振られる機能数は1つでもよいし、5に限らない複数でもよい。また、操作スイッチ302a〜302eがモニタ15の左端の領域に(すなわち、表示手段上に)縦一列に表示される構成を示すが、操作スイッチ302a〜302eの配置はこの構成に限定されるものではない。また、操作スイッチ302a〜302eの表示場所を、検者が設定できるようにしてもよい。なお、操作スイッチ302a〜302eは、モニタ15のフレームに設置された物理スイッチでもよい。
図3中のフォーカス指標像39b,39cは、前記フォーカス調整に用いられる指標像である。図3中のアライメント指標像303a,303bは、眼底カメラ100と被検眼Eとの位置合わせに用いられる指標像である。これらの指標像は、眼底カメラ100に一般に搭載されているフォーカス指標像及びアライメント指標像であり、本実施形態における特徴ではないため、詳しい説明を省略する。
検者は、測定を行う際、多くの場合片手で被検者に対し介助を行う。例えば検者は、撮像画像に瞼がかからないように被検者の瞼を上げたり、体勢を維持させるために被検者の体を支えたりする。このため、検者は、眼底カメラ100の操作を、介助を行っていない片方の手で行う。しかしながら、眼底カメラ100が第1の操作手段(本実施形態では仮想スイッチ301)と第2の操作手段(本実施形態ではジョイスティック21)との2つの操作手段を有する場合には、検者は片手で2つの操作手段を操作しなければならなくなる。この場合において、操作性を損なわないためには、2つの操作手段の位置関係が重要になる。検者が被検者へ介助をしながら検査する際、検者は被検者を介助しやすいように、眼底カメラ100の左右どちらかへ自身の体を移動させる。そしてこの移動に伴い、検者は、モニタ15を見やすい位置へ移動させる。モニタ15を移動させると、第1の操作手段の例である仮想スイッチ301と、第2の操作手段の例であるジョイスティック21のとの相対的な位置関係が変化し、操作性が損なわれる可能性がある。そこで、本実施形態では、2つの操作手段の位置関係を維持するために、モニタ15の移動量を打ち消すように、モニタ15に表示される仮想スイッチ301を移動させる。
図4及び図5を用いて、仮想スイッチ301の移動について説明する。図4(a)は、第2の操作手段の例であるジョイスティック21と、第1の操作手段の例である仮想スイッチ301との位置関係の初期状態を模式的に示す図である。初期状態として、モニタ15の左右方向中心M0と、眼底カメラ100の左右方向中心X0とが重なっているとする。なお、説明を分かりやすくするために中心を重ねてあるが、検者がモニタ15を動かす前のモニタ15位置は、機械的制約の範囲内であればどこでもよい。図4(b)は、第1の操作手段の例である仮想スイッチ301が、第2の操作手段であるジョイスティック21に対し、初期状態から右方向にΔxの移動量を相対的に移動した状態を模式的に示す図である。図5は、仮想スイッチ301の移動に関するシーケンスのフローチャートである。
ステップS100において、システム制御部18は、仮想スイッチ301を移動するシーケンスを開始する。ステップS101において、システム制御部18は、モニタ位置検出センサ24を介して、検者がモニタ15をジョイスティック21に対して相対的に移動させたか検出する。モニタ15の移動を検出しない場合には、このステップS101で待機する。モニタ15の移動を検出した場合には、ステップS102に進む。ステップS102において、システム制御部18は、モニタ位置検出センサ24を介して、モニタ15の移動量Δxおよび移動方向を検出する。ステップS103において、システム制御部18は、ステップS102におけるモニタ15の移動量Δxおよび移動方向の検出結果から、仮想スイッチ301の移動量Δx’および移動方向を算出する。仮想スイッチ301の移動量Δx’の絶対値は、モニタ15のジョイスティック21に対する相対的な移動量Δxと等しい。また、仮想スイッチ301の移動方向は、モニタ15の移動方向と反対方向である。ただし、仮想スイッチ301の移動量Δx’は、この構成に限定されるものではない。仮想スイッチ301の移動量Δx’は、モニタ15の移動量Δxと、所定の関係を有するものであればよい。ステップS104において、システム制御部18は、画像処理部17を介して、仮想スイッチ301を、ステップS103において算出した移動方向に移動量Δx’を移動させる(図4(b)参照)。ステップS105において、システム制御部18は、仮想スイッチ301の位置が、モニタ15の移動後の位置に対応した位置に移動したかを確認する。仮想スイッチ301が所定の位置に移動していない場合には、ステップS102に戻る。仮想スイッチ301が所定の位置に移動した場合には、ステップS106に進み、このシーケンスを終了する。
以上のシーケンスにより、検者がモニタ15を移動しても、システム制御部18は、第1の操作手段の例である仮想スイッチ301を、第2の操作手段の例であるジョイスティック21に対して、操作性の良い位置に維持する。たとえば、仮想スイッチ301の移動方向と移動量Δx’が、モニタ15の移動方向と移動量Δxに対し、絶対値が同じで反対方向である場合には、ジョイスティック21と仮想スイッチ301との位置関係が、初期状態と同じ位置関係に維持される。このため、ジョイスティック21と仮想スイッチ301との操作性が、初期状態と同様の操作性に維持される。なお、本実施形態では、モニタ15の左右方向の移動のみを検出する構成を示したが、モニタ15の移動方向は左右方向に限定されるものではない。たとえば、システム制御部18は、モニタ15の上下方向の動きを検出し、その検出結果に応じて仮想スイッチ301を上下方向に移動させてもよい。
以上の構成より、視認性を確保するために表示手段(モニタ15)を検者が望む任意の場所に移動させても、第1の操作手段(仮想スイッチ301)は第2の操作手段(ジョイスティック21)から操作性の良い位置関係を維持できる。したがって、操作性が損なわれず、介助しながらでも容易に操作できる眼底カメラ100を提供できる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態は、仮想スイッチ301の移動する範囲には操作スイッチ302が配置されない形態である。これに対して、第2の実施形態は、仮想スイッチ301の移動範囲内に操作スイッチ302が配置される形態である。
第1の実施形態は、仮想スイッチ301の移動する範囲には操作スイッチ302が配置されない形態である。これに対して、第2の実施形態は、仮想スイッチ301の移動範囲内に操作スイッチ302が配置される形態である。
図6を参照して、第1の操作手段である仮想スイッチ301の表示について説明する。仮想スイッチ301には、第1の実施形態同様に、撮影中に頻繁に操作する機能が割り振られている。操作スイッチ302a〜302fは、第3の操作手段の例である。操作スイッチ302a〜302fは、仮想スイッチ301と同様に、モニタ15の表示面に一体に設けられる仮想スイッチであり、モニタ15の表示面に表示されるアイコンとタッチパネル16との組み合わせにより構成される。操作スイッチ302a〜302fには、第1の実施形態と同様に、電源等の機能などといった、仮想スイッチ301へ割り振られていない機能が割り振られている。検者が視認性を確保するためにモニタ15を移動させると、モニタ位置検出センサ24は、モニタ15のジョイスティック21に対する相対的な移動方向および移動量を検出する。そして、システム制御部18は、その検出結果に応じて、仮想スイッチ301を移動させる。仮想スイッチ301の移動のシーケンスは、第1の実施形態と同様である(図5参照)。この際、システム制御部18は、操作スイッチ302a〜302fを、図6(b)に示すように、移動後の仮想スイッチ301と重ならないように移動させる。なお、システム制御部18は、操作スイッチ302a〜302fのうち、移動後の仮想スイッチ301と重なるものだけを移動してもよく、全ての操作スイッチ302a〜302fを移動してもよい。
操作スイッチ302a〜302fを仮想スイッチ301と重ならないように移動させる構成としては、例えば、図6(b)に示すように、操作スイッチ302a〜302fを、移動後の仮想スイッチ301と入れ替えるように移動させる構成が適用できる。すなわち、仮想スイッチ301の移動後の位置にある操作スイッチ302a〜302fを、仮想スイッチ301の移動前の位置に移動させる構成が適用できる。ただし、本発明はこのような構成に限定されるものではない。たとえば、システム制御部18は、操作スイッチ302a〜302fを、仮想スイッチ301と重ならないように上下方向に移動させてもよい。また、システム制御部18は、操作スイッチ302a〜302fの表示サイズを変えることによって、仮想スイッチ301を避けてもよい。また、図6では、6個の操作スイッチ302a〜302fが配置される構成を示すが、操作スイッチ302a〜302fの数は限定されるものではない。同様に、操作スイッチ302a〜302fに割り振られる機能数は1つでもよいし、6に限らない複数でもよい。さらに、図6においては、操作スイッチ302a〜302fがモニタ15の下部に横一列に配置される構成を示すが、操作スイッチ302a〜302fが配置される位置や配置の態様は、この構成に限定されるものではない。
以上の構成より、視認性を確保するために表示手段(モニタ15)を検者が望む任意の場所に移動させても、第1の操作手段(仮想スイッチ301)は第2の操作手段(ジョイスティック21)から操作性の良い位置関係を維持できる。このため、操作性が損なわれず、介助しながらでも容易に操作できる眼科装置を提供できる。
ここで、システム制御部18の構成について、簡単に説明する。本発明の各実施形態において、システム制御部18は、CPUとROMとRAMを有するコンピュータが適用される。ROMには、図5に示すシーケンスを含む眼底カメラを制御するためのコンピュータプログラムが格納されている。CPUは、このコンピュータプログラムをROMから読出し、RAMに展開して実行する。これにより、眼底カメラ100が制御され、図5に示すシーケンスが実現する。
以上、本発明の各実施形態について、図面を参照して詳細に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。たとえば、前記実施形態では、眼科装置として眼底カメラを示したが、本発明が適用できる眼科装置は眼底カメラに限定されるものではない。本発明は、相対的に移動可能な2つ以上の操作手段を有する眼科装置であれば、種類を限定することなく適用できる。
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
E:被検眼、15:モニタ、16:タッチパネル、21:第2の操作手段(ジョイスティック)、22:フォーカス指標投影部、23:モニタアーム、301:第1の操作手段(仮想スイッチ)、302:操作スイッチ
Claims (10)
- 表示手段と、
前記表示手段と一体に設けられる第1の操作手段と、
前記表示手段と別体に設けられる第2の操作手段と、
を有し、
前記表示手段と前記第2の操作手段とが相対的に移動した場合には、その相対的な移動量に応じて、前記第1の操作手段の位置が前記表示手段において移動することを特徴とする眼科装置。 - 前記第1の操作手段は、前記第2の操作手段との相対的な位置関係を維持するように、前記表示手段において移動することを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
- 前記表示手段と一体に設けられる第3の操作手段をさらに有し、
前記第1の操作手段は、前記第2の操作手段との相対的な位置関係を維持するように前記表示手段において移動し、
前記第3の操作手段は、前記第1の操作手段と重ならない位置に前記表示手段において移動することを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。 - 前記第3の操作手段は、前記第1の操作手段の移動前の位置に移動することを特徴とする請求項3に記載の眼科装置。
- 前記表示手段の前記第2の操作手段に対する相対的な移動量および移動方向を検出する検出手段と、
前記第1の操作手段の移動を制御する制御手段と、
をさらに有し、
前記制御手段は、前記第1の操作手段を、前記検出手段により検出された移動方向と反対方向に、検出された移動量と同じ移動量を移動させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の眼科装置。 - 前記第1の操作手段には、複数の機能が纏められていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の眼科装置。
- 前記第1の操作手段には、観察光量調整、撮像光量調整、センサの感度調整、合焦のための操作、撮像モードの切り替え、動作モードの切り替え、動作の速度調整、内部固視灯の操作、外部固視灯の操作、表示画像の倍率調整、表示画像の切り替え、画像の表示モードの切り替え、緊急停止、状態リセット、撮像、ヘッド移動のうちの1つまたは複数の機能が割り振られていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の眼科装置。
- 前記第1の操作手段は、前記表示手段の表示面に設けられるタッチパネルと前記表示手段により表示されるアイコンとの組み合わせであることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の眼科装置。
- 表示手段と、
前記表示手段と一体に設けられる第1の操作手段と、
前記表示手段と別体に設けられる第2の操作手段と、
前記表示手段の移動方向および移動量を検出する検出手段と、
前記第1の操作手段の移動を制御する制御手段と、
を有する眼科装置の制御方法であって、
前記検出手段が前記表示手段の前記第2の操作手段に対する相対的な移動方向および移動量を検出するステップと、
前記検出手段による検出結果に応じて、前記制御手段が前記第1の操作手段を前記表示手段において移動させるステップと、
を有することを特徴とする眼科装置の制御方法。 - 表示手段と、前記表示手段と一体に設けられる第1の操作手段と、前記表示手段と別体に設けられる第2の操作手段と、前記表示手段の移動方向および移動量を検出する検出手段と、前記第1の操作手段の移動を制御する制御手段と、を有する眼科装置のコンピュータに、請求項9の各ステップを実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2014044061A JP2015167683A (ja) | 2014-03-06 | 2014-03-06 | 眼科装置、眼科装置の制御方法、プログラム |
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JP2017063851A (ja) * | 2015-09-28 | 2017-04-06 | 株式会社トプコン | 眼科装置 |
JP2019051299A (ja) * | 2017-09-14 | 2019-04-04 | 株式会社トプコン | 検眼装置 |
-
2014
- 2014-03-06 JP JP2014044061A patent/JP2015167683A/ja active Pending
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JP2019051299A (ja) * | 2017-09-14 | 2019-04-04 | 株式会社トプコン | 検眼装置 |
JP7178211B2 (ja) | 2017-09-14 | 2022-11-25 | 株式会社トプコン | 検眼装置 |
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