JP2015167670A - 指股部材内蔵シューズ - Google Patents

指股部材内蔵シューズ Download PDF

Info

Publication number
JP2015167670A
JP2015167670A JP2014043792A JP2014043792A JP2015167670A JP 2015167670 A JP2015167670 A JP 2015167670A JP 2014043792 A JP2014043792 A JP 2014043792A JP 2014043792 A JP2014043792 A JP 2014043792A JP 2015167670 A JP2015167670 A JP 2015167670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
finger crotch
crotch member
finger
wall
shoe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014043792A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015167670A5 (ja
Inventor
森 幹雄
Mikio Mori
幹雄 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SOKAIDO KK
Original Assignee
SOKAIDO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SOKAIDO KK filed Critical SOKAIDO KK
Priority to JP2014043792A priority Critical patent/JP2015167670A/ja
Publication of JP2015167670A publication Critical patent/JP2015167670A/ja
Publication of JP2015167670A5 publication Critical patent/JP2015167670A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】外から視認される指股を少なくとも甲皮の側で隠すように指股部材を内蔵した指股部材内蔵シューズにおいて、親指と四指とが独立して自由に動くようにした。【解決手段】親指と第二指との間に介在する指股部材1を内蔵し、甲皮31により前記指股部材1を隠した指股部材内蔵シューズ3において、指股部材1は、親指と第二指とに挟まれる可撓性又は弾性を備えた仕切壁11に、前後方向に延在するスリット14を設け、前記スリット14を境に形成される左壁111及び右壁112を互いに独立して上下又は左右に動かせるようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、外観が通常のシューズである指股部材内蔵シューズに関する。
地下足袋に代表される指股を有する履物は、例えば外反母趾の予防又は矯正の働きがあるほか、四指から独立して親指が動くことから、歩行又は走行時の足の負担を軽減し、むしろ身体機能を高める働きがあるとされ、工事現場や野外の作業場だけでなく、指股付きシューズとして、一般的な利用やスポーツに利用されつつある。
指股を有する履物として、外から視認される指股を有する地下足袋様のシューズが多く見られる。しかし、外から視認される指股が見た目を損ない、利用し難いと感じる人も少なからずいることから、指股部材を内蔵し、親指と四指とが離れた地下足袋様の構造を採用しながら、外観が通常のシューズである(外から視認される指股がない)指股部材内蔵シューズも表れて来ている(特許文献1〜特許文献3)
特許文献1が開示する指股部材内蔵シューズは、親指と四指とを分ける足袋構造の内部材を介在させ、前記内部材の指股に指股部材(仕切部材)を取り付けている(特許文献1・[請求項1][図5][図6])。指股部材は、指股に挟む円柱形膨出体を垂直な壁面と一体にした構造で、指股の付け根における肉厚を大きくしている(特許文献1・[請求項2][図13][図3])。特許文献1が開示する指股部材内蔵シューズは、指股部材の働きにより外反母趾の予防又は矯正の働きがあるとする(特許文献1・[0006])。
特許文献2が開示する指股部材内蔵シューズは、足の親指と第二指の間に設けられた指股部材(つま先拡張部材)が、徐変に大きくなる平面視三角状である(特許文献2・[請求項1])。特許文献2が開示する指股部材内蔵シューズは、指股部材により足の親指と第二指とが大きく押し広げられる結果、つま先部分の接地面積が広がり、第二指以降の足の指が地面を蹴り易く、力を入れやすくなるとしている(特許文献2・[0016])。
材を有する履き物。
特許文献3が開示する指股部材内蔵シューズは、親指と第二指の股が位置する部分に指股部材(間仕切り)を設けている(特許文献3・[請求項1][図1])。特許文献3が開示する指股部材内蔵シューズは、指股部材を設けることにより、指股部材を挟持する足をシューズに対して位置固定できるほか、前記指股部材によるつぼの刺激により健康増進を図ることができるとしている(特許文献3・[0009])。
特開2006-081797号公報 実登3048816号公報 実開平06-082903号公報
従来の指股部材内蔵シューズに用いられる指股部材は、親指と第二指との間に介在する板状部材又は扁平なブロック部材で、親指及び第二指の付け根にあたる円柱形膨出体を設けたり(特許文献1)、平面視形状を三角状にしたり(特許文献2)して、親指と第二指とを開きやすくしている。すなわち、従来の指股部材内蔵シューズは、親指と第二指とを隔て、両者を開かせる介在部材として指股部材を用いているに過ぎない。
外から視認される指股を有する地下足袋様のシューズは、指股があるだけでなく、指股を介在させて親指と四指とが互いに独立して動いて初めて、前記地下足袋同様の効果を得ることができる。しかし、従来の指股部材内蔵シューズは、指股部材を介して親指及び四指が接する甲皮(爪先部分のみ先皮で覆ったり、内面に内布が宛てられた構成を含む。以下同じ)又は靴底の一方又は双方が繋がっているため、親指と四指とが独立して動くことができず、外から視認される指股を有する地下足袋様のシューズに比べて足の負担軽減や運動能力向上の観点で劣っていた。
指股を有する履物の見た目を改善するには、指股部材を内蔵するほかないが、前記指股部材を内蔵した指股部材内蔵シューズは、上述のような機能改善における欠点を有していた。そこで、外から視認される指股を少なくとも甲皮の側で隠すように指股部材を内蔵した指股部材内蔵シューズにおいて、親指と四指とが独立して自由に動くように、指股部材の構造について検討した。
検討の結果開発したものが、親指と第二指との間に介在する指股部材を内蔵し、甲皮により前記指股部材を隠した指股部材内蔵シューズにおいて、指股部材は、親指と第二指とに挟まれる可撓性又は弾性を備えた仕切壁に、前後方向に延在するスリットを設け、前記スリットを境に形成される左壁及び右壁を互いに独立して上下又は左右に動かせるようにしたことを特徴とする指股部材内蔵シューズである。
本発明の指股部材内蔵シューズは、従来見られた1枚板の仕切壁の指股部材と異なり、前記仕切壁が一対の左壁及び右壁から構成される。これにより、親指が触れる左壁(右足の場合、左足は右壁)と第二指が触れる右壁(右足の場合、左足は左壁)とが、前記親指又は第二指に従って独立して上下又は左右に動かせるようになる。スリットは、1枚板の仕切壁を左右に分割する切れ目で、左壁及び右壁が摺接する位置関係にあってもよいし、後述するように、一定幅を持って前記左壁及び右壁が離隔するようにしてもよい。
仕切壁がスリットにより完全に分離された左壁及び右壁から構成される場合、左壁及び右壁は、接合した甲皮又は靴底による制約の範囲で、互いに平行又は交差するように独立して上下又は左右に動く。また、仕切壁が、例えば後縁の一部又は全部を残してスリットを設ける場合、左壁及び右壁は、前記後縁を軸として、互いに交差するように独立して上下又は左右に動く。
指股部材は、幅のあるスリットにより左壁及び右壁を離し、互いに相手方に向かう変形を許容する変形代を形成するとよい。仕切壁は、可撓性又は弾性を備えた素材、例えば柔らかい樹脂やゴムで形成されるため、前記仕切壁をスリットで分けて形成される左壁及び右壁を変形させて動かすことができるが、両者が密着していると変形代が相手方に向かう方向の動きが制限される。幅のあるスリットは、左壁及び右壁の間に空間=変形代を形成し、相手方に向かう方向の動きを可能にする。
指股部材は、左壁及び右壁の下縁それぞれから張り出し、靴底に上方から接面し、中敷きを上方から接面させる底側フランジを有する構成がよい。底側フランジは、靴底又は中敷きの一方(通常は靴底)又は双方に対する接合代である。靴底又は中敷きに対する底側フランジの接合は、従来公知の縫着、融着又は接着が利用できる。指股部材は、前記底側フランジを靴底又は中敷きの一方又は双方に接合し、指股部材を位置固定する。中敷きは、底側フランジを隠すと共に、挿入する親指及び四指が底側フランジに引っかからないようにする働きを有する。
また、指股部材は、左壁及び右壁の上縁それぞれから張り出し、甲皮に下方から接面する甲側フランジを有する構成にする。甲側フランジは、甲皮に接合しなくてもよいが、接合する場合、甲皮に対する接合代となる。甲皮に対する甲側フランジの接合は、従来公知の縫着、融着又は接着が利用できる。指股部材は、前記甲側フランジを甲皮に接合し、指股部材を位置固定する。このほか、甲側フランジは、ラストの指股に指股部材を挿入して甲皮を吊り込む際、前記指股に甲皮が落ち込まないようにする働きを有する。
更に、指股部材は、指股付き靴底の左右に分かれた爪先部分それぞれに左壁及び右壁を接合したり、伸縮性を備えた甲皮に左壁及び右壁を接合したりする。指股部材は、上述の用に靴底又は甲皮に接合して位置固定できるが、これにより左壁及び右壁の自由度が前記靴底又は甲皮により制限される。指股付き靴底は、左壁及び右壁をそれぞれ左右の爪先部分に接合することにより、前記左壁及び右壁の自由度を確保する。また、伸縮性を備えた甲皮は、左壁及び右壁を接合した部位の間が伸長することにより、前記左壁及び右壁の自由度を確保する。
本発明の指股部材内蔵シューズは、従来同種の製品と異なり、指股部材が存在することによる制約がなくなり、親指と四指とを独立して自由に動かして、地下足袋に見られる足の負担軽減や運動能力向上を享受する効果を得る。また、指股部材を内蔵することによる外反母趾の抑制又は防止や矯正の効果もある。このように、本発明は、地下足袋により近い効能のある指股部材内蔵シューズを提供する。
指股部材は、幅のあるスリットにより左壁及び右壁の変形代を確保することにより、左壁及び右壁が相手方に向かう方向の動きを可能にし、親指及び四指の動かす自由度をより高めることができる。これは、地下足袋に見られる足の負担軽減や運動能力向上を享受する効果を高める意味がある。
また、指股部材は、底側フランジ又は甲側フランジを靴底又は甲皮に接合し、シューズ内部における指股部材の位置固定を実現する。本発明の指股部材は、仕切壁が互いに独立して動く左壁及び右壁から構成されているため、こうした位置固定があることによって、前記左壁及び右壁の変形に伴う位置ずれが防止される。このほか、甲側フランジは、吊り込みに際し、ラストの指股に甲皮が落ち込むことを防止して、外から視認される指股を隠した指股部材内蔵シューズの外観を整えることのできる効果を提供する。
更に、指股部材は、指股付き靴底の左右に分かれた爪先部分それぞれに左壁及び右壁を接合したり、伸縮性を備えた甲皮に左壁及び右壁を接合したりすることにより、靴底又は甲皮に接合して位置固定した仕切壁の左壁及び右壁の自由度が確保される効果を得る。具体的には、指股付き靴底の左右の爪先部分に左壁及び右壁をそれぞれ接合したり、左壁及び右壁を接合した甲皮の間が伸長したりして、左壁及び右壁の自由度が確保される。
本発明の指股部材内蔵シューズに内蔵する指股部材の一例を表す斜視図である。 本例の指股部材の正面図である。 本例の指股部材の背面図である。 本例の指股部材の平面図である。 本例の指股部材の底面図である。 本例の指股部材の左側面図である。 図4中A−A断面図である。 図6中B−B断面図である。 指股付きのラストの正面図である。 指股付きのラストの指股に指股部材を装着する位置関係を表す斜視図である。 指股付きのラストの指股に指股部材を装着した状態を表す斜視図である。 指股部材を装着した指股付きのラストに甲皮を吊り込んでいる状態を表す斜視図である。 完成した指股部材内蔵シューズから指股付きのラストを取り出した状態を表す斜視図である。 左側面及び右側面を湾曲させた状態を表した指股部材の断面図である。 スリットを境にして上下にずらした状態を表した指股部材の正面図である。 スリットを境にして左右に拡げた状態を表した指股部材の正面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。本発明は、図10及び図11に見られるように、仕切壁11に甲側フランジ12及び底側フランジ13を設けた指股部材1(図1〜図8参照)を、指股21付きのラスト2(図9参照)の前記指股21に装着し、図12に見られるように、伸縮性のある素材からなる甲皮31(爪先部分の先皮311含む)を吊り込み、指股部材1の甲側フランジ12を甲皮31(内布がある場合、前記内布)に、また指股部材1の底側フランジ13を指股付き靴底32及び指股付き中敷き33にそれぞれ接着した指股部材内蔵シューズ3である(図12参照)。
指股部材内蔵シューズ3の吊り込みに用いるラスト2が足袋の形状を模すことにより、製造される指股部材内蔵シューズ3は、1)爪先が足の指に倣って緩やかな平面視円弧状を描く、2)母指球及び小指球を結ぶ足幅が大きい(約1.4倍ほど)、そして3)甲皮31が低く、平坦で、足の甲に密着しやすい等、外形状の特徴を有する。特に、前記2)の特徴を有する指股部材内蔵シューズ3は、足幅を広くすれば地面に対する接地面積が大きくし、地面を蹴る力を大きくできる。更に、本発明の指股部材内蔵シューズ3は、内蔵する指股部材1が左右独立して上下又は左右に動くため、地下足袋のように、地面を掴んで歩く感覚が得られる。
本例の指股部材内蔵シューズ3は、吊り込みに用いるラスト2に指股部材1を装着し、そのまま指股部材1の甲側フランジ12及び底側フランジ13を甲皮31や靴底32及び指股付き中敷き33に接着する。このとき、ラスト2の指股31を囲む仮想表面211や仮想底面212から甲側フランジ12及び底側フランジ13がはみ出たり、逆に凹んだりしていると、甲皮31や靴底32に凸凹が形成される。指股部材1は、ラスト2の指股21を塞いで、甲皮31や靴底32に凸凹が形成されることを防止する働きを有する。
具体的な指股部材1は、仮想表面211や仮想底面212(図9参照)に倣う甲側フランジ12及び底側フランジ13を有するブロックとして、ラスト2の指股21に装着されるようにする。この場合、ラスト2が模す外形状が地下足袋、座敷足袋、祭り足袋や高所作業用足袋等であれば、それぞれの指股21の外形状が異なるため、内蔵部材1は、それぞれの仕切壁11が同一形状であっても、甲側フランジ12及び底側フランジ13の外形状はそれぞれのラスト2に合わせて構成することになる。
指股21付きのラスト2は、図9に見られるように、指股21を挟む甲側の表面22が前記指股21に向かって滑らかに落ち込む面形状であるのに対し、指股21を挟む足裏側の底面23が通常平坦面(足袋の種類によって起伏のある場合もある)である。指股21付きのラスト2は、吊り込みに際する加熱処理に耐えられるように、金属製(鋳造製)を基本とするが、前記加熱処理がない場合、木製であってもよい。
本例の指股部材1は、ラスト2の指股21に側面を密着させる仕切壁11と、前記ラスト2の仮想表面211に倣った表面を有する甲側フランジ12と、同じく前記ラスト2の仮想底面212に平行な底面を有する底側フランジ13とを一体成形したゴム製ブロックである。本例の指股部材1は、仕切壁11を左壁111及び右壁112に分割する広幅なスリット14を設け、前記左壁111及び右壁112を離して変形代を確保し、更なる可撓性及び弾性が発揮できるようにしている。
左壁111及び右壁112は、スリット14を挟んで上下及び前方が離れ、後方の背面連結縁143で連結している。これにより、左壁111及び右壁112は、前記背面連結縁143を軸に左壁111及び右壁112が独立して上下及び左右に動く。本例の背面連結縁143は、上下方向に延在しながら、外面の輪郭が上方に向かって後方に曲がっている(図7参照)ため、左壁111及び右壁112が左右に開きやすいものの、それぞれの上下の動きが制約されている。このように、左壁111及び右壁112は、連結する部位によって動きやすい方向や動く大きさを制御できる。
スリット14は、下方は底面開口114により開放したままとしながら、吊り込みに際する甲皮31の落ち込みを防ぐため、左壁111及び右壁112の上縁から前縁にかけて連続し、前記上縁及び前縁から対向関係で張り出す上面当接フランジ141,141と前面当接フランジ142,142とをそれぞれ当接させ、上方及び前方を塞いでいる。上面当接フランジ141,141と前面当接フランジ142,142とは、左壁111及び右壁112が変形しない限り当接しており、スリット14の上方及び前方を塞ぐ。上面当接フランジ141及び前面当接フランジ142は、指股部材1を甲皮31に接合する場合の接着代となる。
甲側フランジ12は、左壁111及び右壁112の上縁それぞれからスリット14と反対側に張り出した平面視略U字状のフランジで、先皮311を被せた爪先部分の甲皮31(内側に内布があれば内布)に下方から接面する(図12参照)。本例の甲側フランジ12は、図8及び図9に見られるように、上面がラスト2の指股21を挟む甲側の表面22を結ぶ仮想表面211に面一な曲面で、仕切壁11の側面に連続する下面が前記指股21に向かって滑らかに落ち込む甲側の表面22に倣った曲面である。
甲側フランジ12は、上面当接フランジ141と共に指股部材1の連続する上面を構成して、吊り込みに際して指股21を塞ぎ、甲皮31の落ち込みを防ぐ。また、甲側フランジ12は、上面当接フランジ141や前面当接フランジ141同様、指股部材1を甲皮31に接合する場合の接着代となる。このほか、甲側フランジ12は、足の親指や第二指を動かす際、前記親指や第二指を引っ掛けて前記親指や第二指に追随させることにより、指股部材1が左右独立して上下に動くようにする。
底側フランジ13は、左壁111及び右壁112の下縁それぞれからスリット14と反対側に張り出した平面視略U字状のフランジで、指股付き靴底32に上方から接面し、仕切壁11を差し込む指股付き中敷き33を上方から接面させる(図12参照)。本例の底側フランジ13は、図8及び図9に見られるように、上面及び下面がラスト2の指股21を挟む足裏側の底面23を結ぶ仮想底面212に平行な平面である。
底側フランジ13は、指股付き靴底32と指股付き中敷き33とに挟まれて、指股部材内蔵シューズ3に対して指股部材1を位置ずれさせない。また、底側フランジ13は、指股部材1を指股付き靴底32に接合する場合の接着代であり、必要により、指股部材1を指股付き中敷き33と接合する場合の接着代にもなる。このほか、底側フランジ13は、足の親指や第二指を動かす際、前記親指や第二指により変形する指股付き靴底32に追随させることにより、指股部材1が左右独立して上下に動くようにする。
本例の指股部材1は、吊り込みに際して甲皮31や指股付き靴底32に接合して、指股部材内蔵シューズ3に内蔵させる。まず、図10及び図11に見られるように、指股付き中敷き33を底面23に重ねたラスト2の指股21に仕切壁11を差し込み、甲側フランジ12の下面を前記ラスト2の甲側の表面22に接面させ、また底側フランジ13の上面を前記指股付き中敷き33に接面させて、ラスト2に装着する。こうして、指股部材1により指股21を塞がれたラスト2により、通常のシューズのラスト同様に吊り込みができる。
吊り込みは、図12に見られるように、ラスト2の甲側の表面22に甲皮31や前記甲皮31と一体である先皮311を添わせながら外形を形成していく作業である。ラスト2の指股21は、前記指股21に装着した指股部材1の甲側フランジ12や上面当接フランジ141及び前面当接フランジ142により塞がれているため、強く押し付けられる甲皮31が指股21に落ち込んで凹むことがなく、甲側の表面22に倣った甲皮31の外形状が成形される。
指股部材1は、吊り込みに際して、甲側フランジ12や上面当接フランジ141及び前面当接フランジ142が甲皮31に接着される。また、指股部材1は、吊り込みに際して、底側フランジ13が指股付き靴底32及び指股付き中敷き33に挟まれ、それぞれに接着される。本例の指股部材内蔵シューズ3は、底側フランジ13が指股付き靴底32の指股から露出することを回避するため、底側フランジ13に下方から指股補強材321を宛てがうと共に、先皮311から延ばした吊り込み突片312を、指股部材1から前記指股補強材311に掛けて掛け回し、靴底32に接合している。
甲皮31に靴底32を接合してシューズ3が完成すれば、図13に見られるように、ラスト2をシューズ3から引き抜く。指股部材1は、吊り込みに際して、甲側フランジ12や上面当接フランジ141及び前面当接フランジ142が甲皮31に接着され、また底側フランジ13が指股付き靴底32及び指股付き中敷き33に接着されるため、ラスト2を引き抜くだけで前記ラスト2から取り外すことができる。こうして、指股部材1がシューズ3に残され、内蔵される。
本発明の指股部材内蔵シューズ3は、指股部材1がスリット14により左右に分かれているため、足の親指が四指から独立して動き、地下足袋に近い履き心地を提供できる。まず、本例の指股部材1は、広幅のスリット14により左壁111及び右壁112を離して、両者の間に変形代(中空部分、図8参照)が形成されているため、図14に見られるように、前記左壁111及び右壁112がそれぞれ弾性変形できる。これにより、左壁111及び右壁112が当接する親指や第二指に圧迫感がなくなる。また、左壁111及び右壁112が親指や第二指に倣うため、親指や第二指の動きに追随して左壁111及び右壁112が上下に動きやすくなる。
また、本例の指股部材1は、左壁111及び右壁112の甲側フランジ12が伸縮性のある甲皮31に接合し、左壁111及び右壁112の底側フランジ13が指股付き靴底32の左右に分かれた爪先部分それぞれに接合しているため、前記左壁111及び右壁112を左右独立して上下左右に動かせる。このように左壁11及び右壁112を動かすと、甲皮31や指股付き靴底32が変形するが、指股そのものが視認できないため、本発明の指股部材内蔵シューズ3は、あくまで通常のシューズのように見える。
具体的には、本例の指股部材内蔵シューズ3は、図15に見られるように、左壁111及び右壁112を互い違いに上下に動かしたり、図16に見られるように、左壁111及び右壁112を左右に拡げるように動かしたりできる。指股部材1は、親指等が動けば必ず追随して動くものではないが、このように左右が独立して動くことができることで、前記親指等が制約なく独立して動くことができるようになり、従来同種の指股部材内蔵シューズに比べて、より地下足袋等に近い履き心地を実現できる。
1 指股部材
11 仕切壁
111 左壁
112 右壁
12 甲側フランジ
13 底側フランジ
14 スリット
141 上面当接フランジ
142 前面当接フランジ
143 背面連結縁
144 底面開口
2 足袋のラスト
21 指股
211 仮想表面
212 仮想底面
22 甲側の表面
23 足裏側の底面
3 シューズ
31 甲皮
311 先皮
312 吊り込み突片
32 指股付き靴底
321 指股補強材
33 指股付き中敷き

Claims (6)

  1. 親指と第二指との間に介在する指股部材を内蔵し、甲皮により前記指股部材を隠した指股部材内蔵シューズにおいて、
    指股部材は、親指と第二指とに挟まれる可撓性又は弾性を備えた仕切壁に、前後方向に延在するスリットを設け、前記スリットを境に形成される左壁及び右壁を互いに独立して上下又は左右に動かせるようにしたことを特徴とする指股部材内蔵シューズ。
  2. 指股部材は、幅のあるスリットにより左壁及び右壁を離し、互いに相手方に向かう変形を許容する変形代を形成した請求項1記載の指股部材内蔵シューズ。
  3. 指股部材は、左壁及び右壁の下縁それぞれから張り出し、靴底に上方から接面し、中敷きを上方から接面させる底側フランジを有する請求項1又は2いずれか記載の指股部材内蔵シューズ。
  4. 指股部材は、左壁及び右壁の上縁それぞれから張り出し、甲皮に下方から接面する甲側フランジを有する請求項1〜3いずれか記載の指股部材内蔵シューズ。
  5. 指股部材は、指股付き靴底の左右に分かれた爪先部分それぞれに左壁及び右壁を接合する請求項1〜4いずれか記載の指股部材内蔵シューズ。
  6. 指股部材は、伸縮性を備えた甲皮に左壁及び右壁を接合する請求項1〜5いずれか記載の指股部材内蔵シューズ。
JP2014043792A 2014-03-06 2014-03-06 指股部材内蔵シューズ Pending JP2015167670A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014043792A JP2015167670A (ja) 2014-03-06 2014-03-06 指股部材内蔵シューズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014043792A JP2015167670A (ja) 2014-03-06 2014-03-06 指股部材内蔵シューズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015167670A true JP2015167670A (ja) 2015-09-28
JP2015167670A5 JP2015167670A5 (ja) 2015-12-03

Family

ID=54200974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014043792A Pending JP2015167670A (ja) 2014-03-06 2014-03-06 指股部材内蔵シューズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015167670A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5960889B1 (ja) * 2015-07-09 2016-08-02 朝日ゴルフ用品株式会社 足指安定サポート具
DE102017009337A1 (de) * 2017-10-07 2019-04-11 Paris Kastanias Sport- Freizeit- oder auch Treckingschuh, welcher unter Schwächung oder Schlitzung der Schuhsohle den Großzeh mit einer eigenen Zehenkammer von der Zehenkammer der übrigen vier Zehen trennt
WO2019159895A1 (ja) * 2018-02-16 2019-08-22 株式会社サンパック 足指間装着具
JP7130184B1 (ja) 2021-11-29 2022-09-05 陽一 岡本 指股仕切靴

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6361901U (ja) * 1986-10-09 1988-04-23
JPH0410701U (ja) * 1990-05-17 1992-01-29
JPH09238701A (ja) * 1996-03-04 1997-09-16 Mizuno Corp
JPH11318505A (ja) * 1998-05-13 1999-11-24 Kyoto Seni Kogyo:Kk 鼻緒付シューズ
JP2008264511A (ja) * 2007-03-27 2008-11-06 Tomiko Shibano 履き物
JP2009000282A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Sokaido:Kk 指股付きトレーニングシューズ
US20090044423A1 (en) * 2007-07-20 2009-02-19 John Amsterdam Single-sole sandal having fabric straps and method of attachment
JP3168787U (ja) * 2011-04-08 2011-06-30 株式会社 一歩 鼻緒及び当該鼻緒を備えた履物
JP2013192684A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Asahi Corp 靴中敷

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6361901U (ja) * 1986-10-09 1988-04-23
JPH0410701U (ja) * 1990-05-17 1992-01-29
JPH09238701A (ja) * 1996-03-04 1997-09-16 Mizuno Corp
JPH11318505A (ja) * 1998-05-13 1999-11-24 Kyoto Seni Kogyo:Kk 鼻緒付シューズ
JP2008264511A (ja) * 2007-03-27 2008-11-06 Tomiko Shibano 履き物
JP2009000282A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Sokaido:Kk 指股付きトレーニングシューズ
US20090044423A1 (en) * 2007-07-20 2009-02-19 John Amsterdam Single-sole sandal having fabric straps and method of attachment
JP3168787U (ja) * 2011-04-08 2011-06-30 株式会社 一歩 鼻緒及び当該鼻緒を備えた履物
JP2013192684A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Asahi Corp 靴中敷

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5960889B1 (ja) * 2015-07-09 2016-08-02 朝日ゴルフ用品株式会社 足指安定サポート具
DE102017009337A1 (de) * 2017-10-07 2019-04-11 Paris Kastanias Sport- Freizeit- oder auch Treckingschuh, welcher unter Schwächung oder Schlitzung der Schuhsohle den Großzeh mit einer eigenen Zehenkammer von der Zehenkammer der übrigen vier Zehen trennt
WO2019159895A1 (ja) * 2018-02-16 2019-08-22 株式会社サンパック 足指間装着具
JP2019141168A (ja) * 2018-02-16 2019-08-29 株式会社サンパック 足指間装着具
JP7051086B2 (ja) 2018-02-16 2022-04-11 株式会社サンパック 足指間装着具
JP7130184B1 (ja) 2021-11-29 2022-09-05 陽一 岡本 指股仕切靴
WO2023095726A1 (ja) 2021-11-29 2023-06-01 陽一 岡本 指股仕切靴
JP2023079563A (ja) * 2021-11-29 2023-06-08 陽一 岡本 指股仕切靴
KR20240091200A (ko) 2021-11-29 2024-06-21 요이치 오카모토 발가락 칸막이 신발

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USD618897S1 (en) Shoe
USD919941S1 (en) Shoe
JP2015167670A (ja) 指股部材内蔵シューズ
JP2006212429A (ja) 舌革が設けられている靴のための伸縮性有するバンドつき覆い部
JP3195071U (ja) 靴べら機能付き靴
JP2014047433A (ja) フットカバー
JP2015223348A (ja) シューズのアッパーおよびそれを備えるシューズ
JP6638957B2 (ja) フットカバー
JP6077859B2 (ja) フットカバー
US1489735A (en) Support for foot covering
CN203814688U (zh) 脚底可按摩的鞋
JP5172226B2 (ja) 指股付きトレーニングシューズ
CN206005967U (zh) 一种带拉链保护结构的开放式拉链袜子
JPH04502566A (ja) 調整可能なガースの靴構造
JP2015167669A (ja) 足袋のラストを用いたシューズの製造方法
JP7261446B2 (ja) 指股隔壁内蔵シューズ
JP3181417U (ja) 動揺歩行ができる靴および中敷
JP3149834U (ja) 装着容易な靴
CN205106570U (zh) 一种帮底结合牢固的鞋子及其新型鞋面结构
JP6959607B2 (ja) フットカバー
CN203152646U (zh) 带透气孔的防振鞋
US1701424A (en) Shoe attachment
JPH0755922Y2 (ja) 安全靴
CN207202247U (zh) 鞋垫
KR20090010542U (ko) 기능성 있는 지압깔창

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151014

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151014

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20151014

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20160217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160823