JP3168787U - 鼻緒及び当該鼻緒を備えた履物 - Google Patents

鼻緒及び当該鼻緒を備えた履物 Download PDF

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株式会社 一歩
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Abstract

【課題】足の指股部に負担を掛けないだけでなく、保護部材や鼻緒擦れ防止具などの装着具を装着する手間を掛けず、且つ、履物を履いた際、外観的に違和感のない鼻緒及び当該鼻緒を備えた履物を提供する。【解決手段】前壷2の爪先側部分に長手方向の溝部4を設けて断面視U字状に形成し、或いは、前壷2を中空のチューブ状に形成することにより、足の指股部に接する前壷2がクッション性に優れている鼻緒1を備えた履物5を形成する。【選択図】図3

Description

本考案は、足の指股部に負担を掛けない鼻緒及び当該鼻緒を備えた履物に関する。
サンダル、草履や下駄などの鼻緒を備えた履物は、鼻緒が足の指股部に擦れて痛くなったり、皮が剥けたりするなど、足の指股部に大きな負担を掛けるため、装着者のスムーズな歩行に支障を来たすなどの問題がある。そのため、従来、下記のような技術が提供されている。
例えば、前壷(前緒)の足当接側にクッション性のある保護部材を設けた履き物が提供されている(特許文献1)。
また、ソフトでクッション性を有する素材でシート状に形成され、足の指の間に挟まれる鼻緒の前壷(前緒)部分に巻き付けて装着する鼻緒擦れ防止具が提供されている(特許文献2)。
実開平6−38602号公報 実用新案登録第3106258号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の技術では、前壷(前緒)部分が大幅に膨らんでおり、例えば、着物などで草履を履いた場合に、前記保護部材などが指股部から露出してしまい、外観的に不自然になってしまう問題があった。また、鼻緒を備えた履物を長時間に亘って履いていると、足の親指と人差し指間の指股を意図的に広げてしまうため、足の指股部が不自然に広がって、やはり負担を掛けてしまうおそれがあるという問題があった。さらに、特許文献2に記載の技術では、前壷(前緒)部分にシート状の鼻緒擦れ防止具を巻き付けて装着しなければならないという手間が掛かるという問題があった。
そこで、本考案は、足の指股部に負担を掛けないだけでなく、保護部材や鼻緒擦れ防止具などの装着具を装着する手間を掛けず、且つ、実際に鼻緒を備えた履物を履いた際、外観的に違和感のない鼻緒及び当該鼻緒を備えた履物を提供することを課題とした。
上記課題を解決するために、本考案は次のように構成した。すなわち、本考案に係る請求項1に記載の鼻緒は、前壷の爪先側部分に長手方向の溝部を設けてなることを特徴としている。
また、請求項2に記載の鼻緒は、前壷が中空のチューブ状に形成されてなることを特徴としている。
また、請求項3に記載の履物は、前記請求項1又は請求項2のいずれかに記載の鼻緒を備えてなることを特徴としている。
本考案に係る請求項1及び請求項2に記載の鼻緒及び請求項3に記載の当該鼻緒を備えた履物によれば、足の指股部に負担を掛けないだけでなく、保護部材や鼻緒擦れ防止具などの装着具を装着する手間を掛けず、且つ、外観的に自然に違和感なく当該鼻緒を備えた履物を履くことができる。
本考案に係る鼻緒を示す斜視図である。 当該鼻緒の前壷を示す拡大斜視図である。 当該鼻緒を備えた履物を示す図である。 当該履物の使用状態を示す拡大斜視図である。 その他実施例の鼻緒の前壷を示す拡大斜視図である。
以下、図面に基づいて本考案を具体的に説明する。なお、本考案に係る「鼻緒を設けた履物」とは、サンダル、草履、下駄、雪駄などの一般的な「鼻緒を設けた履物」の他に、特開2007−90017号公報に開示されている「鼻緒つきのスリッパ」や同様に鼻緒が取り付けられた靴などの鼻緒を設けた全ての履物を言う。まず、図1は、本考案に係る鼻緒1を示す斜視図であり、図2は、当該鼻緒1の前壷2を示す拡大斜視図である。当該鼻緒1は、一般的な鼻緒1と同様に、前壷2と、当該前壷2から二股状に形成された横鼻緒3とからなり、当該前壷2には、爪先方向に開口した長手で断面視U字状の溝部4が形成されている。
次に、図3は、前記鼻緒1を設けた履物5を示す図である。なお、ここでは、当該履物5として、所謂ビーチサンダルを用いて説明する。当該履物5は、前記鼻緒1と、足裏を載置するための足底部6とからなり、当該足底部6の表面に、前記鼻緒1の前壷2と二股状の横鼻緒3における三つの端部に対応する貫通孔(図示せず。)を設け、当該三つの端部を当該貫通孔に挿入することによって固定して形成される。なお、当該鼻緒1及び足底部6からなる履物5は、一般的に市販されているビーチサンダルと同様に、例えば、EVA樹脂、PVC樹脂等の合成樹脂、天然ゴム等から形成されている。
また、当該図3に示すように、当該前壷2の溝部4は、当該溝部4の下端の一部を足底部6の貫通孔内に隠れるようにして嵌入することにより、指股部が接触する前壷2において、前壷2の下端で溝部4が形成されていない部分の制約を受けることなく、溝部4の露出部分の下端から上端までを十分に撓みやすくすることができ、指股部に掛かる負担をより軽減することができる。なお、前記前壷2は、溝部4により断面視U字状になるよう構成されているが、断面視V字状となるよう溝部4を設けてもよく、クッション性の撓み可能な深さ及び形状であれば、どのような形状であってもいい。また、溝部4の上下方向の長さは、当該図3で示した前壷2の溝部4の長さに限られるものではなく、ビーチサンダルのサイズやデザインに応じて変更可能である。
当該履物5は、ここではビーチサンダルを用いて説明したが、上記の通り、サンダル、草履、下駄、雪駄など鼻緒1を設けた履物5であれば何でもよく、鼻緒1の前壷2の爪先側に長手の溝部4が設けてあればよい。また、草履、下駄や雪駄などの鼻緒1は、一般的に縫製であるところ、当該縫製の鼻緒1の前壷2の爪先側に長手の溝部4を設ければよい。
図4は、上記図3で示した履物5を実際に履いた際の、前壷2及び指股部を示す拡大斜視図である。すなわち、当該履物5を履いて歩行すると、指股部が前壷2に接触するのに合わせて、前記前壷2の溝部4の側壁面が矢印A方向に撓み、指股部に対するクッションとなる。
以上のような鼻緒1及び当該鼻緒1を備えた履物5によれば、上記従来技術とは異なり、別途指股部用の保護部材を装着する必要もなく、当該保護部材によって外観上不自然になることもなく、足の指股部に負担を掛けずに歩行することが可能となる。
上記実施例では、前壷2の爪先側に長手の溝部4を設けたが、図5で示すように、当該前壷2を中空部7を有するチューブ状に形成してもよい。このように構成した前壷2を備えた履物5を履いて歩行すると、指股部が前壷2に接触するのに合わせて、当該チューブ状の前壷2の周側面が撓み、指股部に対するクッションとなるため、上記実施例の鼻緒1及び当該鼻緒1を備えた履物5と同様の効果を得ることができる。
上記実施例では、足の親指と人差し指の指股部に接触する鼻緒1を説明したが、特開平9−164005号公報に記載の「履き物」のように、足の親指と人差し指の指股部に限らず、薬指と小指の指股部や、その他の指間の指股部に接触する鼻緒1として利用することも可能である。
1 鼻緒
2 前壷
3 横鼻緒
4 溝部
5 履物
6 足底部
7 中空部
A 矢印

Claims (3)

  1. 前壷の爪先側部分に長手方向の溝部を設けてなることを特徴とする鼻緒。
  2. 前壷が中空のチューブ状に形成されてなることを特徴とする鼻緒。
  3. 前記請求項1又は請求項2のいずれかに記載の鼻緒を備えてなることを特徴とする履物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015167670A (ja) * 2014-03-06 2015-09-28 株式会社荘快堂 指股部材内蔵シューズ

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