JP6569154B2 - 履物 - Google Patents

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Description

本発明は、ビジネスシューズ、カジュアルシューズ、サンダル等の履物に属し、特に予め履き口の大きさを決めた後、足を履き入れるという新しいタイプの履物に関する。
一般に、履物には、ビジネスシューズ、スニーカー等のように、履き口を小さくし、脱ぎ履き時にシューレースを解き結びするものや、ローファー、スリッポン等のように、履き口を長く大きく形成し、シューレースを使わず、靴ベラを利用し、あるいは踵部に付いているタグを手で引っ張り上げることにより履くことができるようにしたものなどが知られている。
いずれの場合も、履くときは体を屈めければならない。高齢者にはつらい動作である。また、履き口が大きいと、歩行時に足が履物内で安定しにくい。
そこで、履き口が小さく、屈まなくても履くことができる履物として、次のような構造の履物が提案されている。
(1)踵部分が開閉する機構を設けた履物(文献1参照)。
(2)履き口の前部と両側部に伸縮部を設け、さらに履き口の後部に靴ベラ状の踵ガイド部を設けた履物(文献2参照)。
特開2011−234840号公報 実用新案登録第3153220号公報
しかしながら、(1)の技術は、開閉機構が複雑で故障しやすい構造で、製造コストが高くなり、現実的ではない。(2)の技術は、踵ガイド部は履き口の後部上方に突出しているので、足を履物内部に入れにくく、履いた後は踵ガイド部によって足首の角度の自由度が大幅に制限される。また、履き口が伸縮可能になっているので、歩行時に足をしっかりと保持することができない。
本発明は、上記問題点を解消し、立ったままでも容易に履くことができ、歩行も楽で、しかも脱げにくい履物を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、足を包むアッパーに、大きさが調整可能な履き口と足の甲を覆う甲覆い部とを設けるとともに、上記履き口の前部には履き口の大きさを調整する調整手段を設け、上記甲覆い部の後部の裏側には、足の甲を入れるときの障害となる弾性部材を厚み方向に伸縮可能に設け、上記履き口の後部の踵部には、履き入れ時の足の踵の裏面をガイドする踵ガイド部を踵部に設けた補強部材と一体的に形成するとともに、上記踵ガイド部の高さを、履き入れた足の踵の裏面から踵骨の後部上端までの高さとこの高さの70%の高さの間とし、上記調整手段によって大きさが調整された履き口から押し入れた足の甲で弾性部材を圧縮させて足をアッパーの内部に履き入れることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、上記弾性部材は甲覆い部と一体に形成されていることを特徴とする
請求項3に係る発明は、請求項1において、上記甲覆い部の裏側には足の甲を押える甲押えが設けられ、上記弾性部材はこの甲押えの裏側に形成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3において、上記甲押えにはこの甲押えの形状を保持する保持部材が設けられていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項3又は4において、上記甲押えは吊り下げ部材を介して上方に保持されるように取り付けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、履物を履くに際し、調整手段によって弾性部材が足の甲を快い締め付け感が得られる程度に押圧するように履き口の大きさを調整して固定しておく。そして、立ち姿勢のままで足を履き口から入れると、甲は甲覆い部の裏側の弾性部材に、踵は踵ガイド部の上面に当たり、弾性部材が障害となって足を入れにくくなる。さらに足に力を入れて押し込むと、弾性部材が厚み方向に圧縮され、足を押し入れることができる。履いた状態では、弾性部材は復元するので、足の甲は押圧され、履物内で安定的に保持され、歩行が楽である。
踵ガイド部は踵部に設けた補強部材と一体的に形成されているので、踵の裏面を押し付けながら足を押し入れても、踵ガイド部が変形することはない。
歩行時に、足を前に蹴り出すときに足の甲で甲覆い部を押し上げて弾性部材を圧縮させるが、この圧縮は面圧で、足を履き入れるときの圧縮力よりは小さく、履物の内部空間を拡張する効果は乏しい。したがって、足は履物内で安定的に保持され、脱げにくい。
また、踵ガイド部の高さを、履き入れた足の踵の裏面から踵骨の後部上端までの高さとこの高さの70%の高さの間としたので、足を履き入れ易いとともに、十分に足を保持することができるほか、足首を自由に曲げることができるので、歩行が楽である。
請求項2に係る発明によれば、弾性部材は甲覆い部と一体に形成されているから、構造がシンプルになる。
請求項3に係る発明によれば、甲覆い部の裏側には足の甲を押える甲押えが設けられ、弾性部材はこの甲押えの裏側に形成されているので、弾性部材は足の甲の中央部に当たりやすい。したがって、履き入れ時に効果的に弾性部材を圧縮することができる。
請求項4に係る発明は、甲押えには甲押えの形状を保持する保持部材が設けられているので、履き入れ時の圧力や摩擦によって変形することがなく、常にスムーズな履き入れが確保される。
請求項5に係る発明によれば、甲押えは吊り下げ部材を介して上方に保持されるように取り付けられているから、不使用時に弾性部材が垂れ落ちて履き口が塞がることがなく、常にスムーズな履き入れを行うことができる。
本発明に係る履物の斜視図である。 上記履物の縦断面である。 上記履物の他の態様の後部構造を示す斜視図である。 上記履物の踵ガイド部の高さを説明するための縦断面図である。 上記履物に足を履き入れる途中の状態を示す縦断面図である。 上記履物に足を履き入れた状態を示す縦断面図である。 上記履物を履いて歩くときの状態を示す縦断面図である。 他の履物の実施態様を示す側面図である。 上記履物の平面図である。 足の甲押えの断面図である。 上記履物を後ろ側から見た背面図である。 上記履物に足を履き入れた状態を示す縦断面図である。 吊り下げ部材の他の実施態様を示す斜視図である。
(実施態様1)
図1及び図2において、符号1はアッパー、2はソール部を示す。アッパー1は足を包む部分で、化学繊維、天然繊維、合成皮革などの素材によって構成されている。その上部には履き口3が設けられ、履き口3の前後の長さは履物の全長の半分程度になるように形成されている。
履き口3の前方には足の甲を覆う甲覆い部4が形成されている。甲覆い部4の上部には履き口3の前方に調整開口5が連続形成されている。履き口3の大きさは調整開口5の幅によって決まる。
アッパー1には、調整開口5を横切るように甲ベルト6が設けられ、甲ベルト6の一端は、調整開口5を挟んで甲覆い部4の一側に固定され、他端は面ファスナーによって甲覆い部4の他側に着脱自在に取り付けられている。甲ベルト6は調整開口5の開き度合を一定の範囲に調整する調整手段であり、甲ベルト6の端部の固定位置よって履き口3全体の大きさを調整することができる。甲ベルト6は靴ひも等の他の部材に置き換えてもよい。
甲ベルト6によって調整開口5の幅を調整することにより、履き口3の大きさが決まる。
ところで、歩行するときに足指は曲るが、甲は曲らないので、甲と甲覆い部4とはなるべく一体に動くのが好ましい。甲覆い部4が甲を覆う面積が小さいと、甲と甲覆い部4との一体性が低くなり、足が履物内に安定して保持されない。好ましくは、甲覆い部4は足指を除く足の甲の80%以上を覆うようにするのがよい。
これに関連し、履き口3は動かないように固定されているのが好ましいが、たとえば甲ベルト6を伸縮力の小さい素材によって構成し、完全固定ではなくわずかに伸縮するようにしてもよい。
次に、調整開口5をはさんだ甲覆い部4の端部とその近傍の裏側には弾性部材7が配置されている。弾性部材7は、スポンジ、ゴム、ウレタン、フェルトなどのように、厚み方向に伸縮可能な素材によって構成され、足の履き入れの障害となる部位に配置されている。すなわち、甲覆い部4の後ろ側の端部は履き口3の前部を構成しており、足はこの部位から履き入れられるので、甲覆い部4の端部とその近傍の裏側は足の履き入れ経路の一部を構成している。そして、弾性部材7は履き入れ経路内にはみ出すように配置されている。
なお、弾性部材はその厚み方向に伸縮可能であればよく、弾性材料を厚肉に形成したものに限定されない。非弾性材の上にゴムひもを掛けて全体として肉厚方向に伸縮可能な構成としてもよい。
次に、履き口3の後端に設けられた踵部8の内部には、踵部8を保形するため、合成樹脂等による硬い補強部材9が設けられ、ソール部2に固定されている。補強部材9の上端には踵ガイド部10が設けられている。踵ガイド部10は補強部材9の上端を布材11等で覆って固着することにより、補強部材9の上端部と一体的に形成されている。踵ガイド部10を補強部材9と一体に形成し、踵部8の上部に露出させてもよい。また、補強部材は、履き口3の後端部が変形しないように補強するものであればよく、踵部8の内外に二重に設けてもよい。したがって、踵ガイド部10も、図3に示されるように、踵部8の外面に設けられた外部補強部材12に設ける構成であってもよい。なお、踵ガイド部10は足の裏面で強く擦られるので、革、高強度の布材等で補強するのがよい。
踵ガイド部の好適な高さは、履物のサイズによって異なる。ところが、履物のサイズは、その大小にかかわらず、それを履く人の足の大きさに対応する。したがって、踵ガイド部の高さは、その履物に履き入れた足の踵の高さに対応させることができる。踵の内部には踵骨があり、その後部の踵骨隆起は手で触っても確認することができるから、踵の高さは踵骨の後部の上端位置を利用して示すことができる。
そこで、踵ガイド部の高さが異なる1つのサイズの履物を実際に履いてみて、履き入れ易く脱げにくいという好適な踵ガイド部の高さを測定し、さらにその測定値を、履き入れた足の踵の高さに置換してみた。そして、同様の実験を他のサイズの履物においても実行した。
その結果、上記条件を満たす踵ガイド部10の高さは、図4に示されるように、履き入れた足13の踵13aの裏面から踵骨14の後部の踵骨隆起の上端までの高さH1とこの高さの70%の高さH2の間の高さhが最適であることがわかった。上記高さH2に届かない高さでは、踵部8の強度は十分であり、履き入れも容易であるが、急ぎ足で歩いたときなどに踵が脱げ易くなる傾向がある。上記高さH1を越える高さにすると、脱げにくいが、同時に足を履き入れにくくなる。ただし、上記高さ寸法は、アッパー1が皮革か繊維か(伸びやすいかどうか)、あるいは弾性部材7の厚さや弾性率、アッパー1の内面の滑りにくさなどにも関係するので、上記高さH1又はH2より上又は下の数%程度は誤差の範囲内である。
なお、ソール部2が硬すぎると、歩行の際の蹴り出し時にアッパー1の曲げに追従しにくいので、足が脱げやすくなる。したがって、ソール部2は、ランニングシューズのソールのような柔軟な素材から構成するのが好ましい。
上記構成の履物を履くにあたっては、予め調整開口5の開き度合を一定の範囲に調整して履き口3の基本の大きさを決めておく。そのためには、履物内に足を入れ、弾性部材7が適当に足の甲を押圧して快い締め付け感が得られる位置で甲ベルト6を固定すればよい。この調整は一度決めてしまえば、条件が変わらない限り変える必要はない。
履物を履くときは、立ったままの状態で履き口3から足を入れる。足の甲を甲覆い部4の端部の裏側に押し込み、踵13aの裏面を踵ガイド部10の上面にそってずり動かしながら入れると、足の甲13bが履き入れ経路内にはみ出している弾性部材7に当たり、これが障害となって足が入りにくくなる。そこで、図5のように、足13をさらに強く押し入れると、弾性部材7は厚み方向に圧縮され、図6のように、足を履物内に履き入れることができる。
人の足の甲13bと踵13aの裏面とは、図5に1点鎖線で示すように、側面からみると、くさび状に形成されており、足13を押し入れる力は小さくても、くさび効果により弾性部材7に対する圧縮力は大きい。したがって、足13を履物内に押し込む力がそれほど大きくなくても、弾性部材7が厚み方向に圧縮され、足の履き入れ空間を拡張させることができるので、スムーズに足を履き入れることができる。
また、踵ガイド部10は十分な強度を有する補強部材9と一体的に形成されているので、足を押し入れる際に踵13aの裏面を擦り付けても、踵ガイド部10が変形することはない。
さらに、足を履き入れた状態では、弾性部材7は足の甲13bを押圧する。歩行時に足先を折り曲げたとき、足の甲13bで弾性部材7を圧縮させるが、これは面圧縮で、くさび効果を伴うものではないから、足を履き入れるときの圧縮力よりは小さい。このように、歩行時に加えられる程度の圧力では履物の内部空間はあまり拡張しないので、足13は履物内で安定的に保持され、歩行時においても脱げにくい。
さらに、踵ガイド部10の高さを、足13の踵13aの裏面から踵骨の後部上端までの高さH1とこの高さの70%の高さH2の間の高さhの間としたので、足を履き入れ易いとともに、十分に足を保持することができるから、歩きやすい。
なお、甲覆い部4で足指を除く足の甲の80%以上を覆うようにすることにより、甲覆い部4と足との接触面積は大きくなるので、足の保持力が大きい。
また、履き口3の大きさが固定されることでアッパー1の一体性が確保される。歩行時に後ろ側の足を前方に振り出す際も甲覆い部4と踵部8とは基本的には一体的に動くから、図7のように、足の踵と履物の踵部8との相対的関係は変わりにくく、踵13aが踵部8の底面から離れにくい。履き口3が小さければ、アッパー1の一体性はなおさらよく確保される。
以上のように、予め甲ベルト6によって履き口3の大きさを調整して固定しておけば、履きたいときは屈むことなくすぐに足を履き口3から押し入れて簡単かつ迅速に履くことができ、歩行時に脱げにくいので、山歩きやスピード走などには向かないが、街歩き等の用途に好適な履物を市場に提供することができる。
上記履物を脱ぐときは、脱ごうとする履物の踵部を反対側の履物の踵部で固定しておき、足を強制的に抜き出せばよい。
なお、調整開口の履き口側の開口幅を大きくし、そこから露出した甲を弾性部材付き甲ベルトによって覆う構成にしてもよい。この場合、甲ベルトは甲覆い部を兼用している。
(実施態様2)
図8及び図9は弾性部材を甲覆い部とは別体に形成したサンダル型履物の実施態様である。なお、前の図と同じ符号は同じ部材を示すものとし、機能等の説明の重複は省略する。
アッパー1は足を包む部分で、化学繊維、天然繊維などの素材によって構成されている。甲覆い部4は足の甲のほとんど全部を覆うように形成されているが、先端部4aと中央部4bと後部4cとに分割されている。後部4cは左右に分割され、その一側には甲ベルト6が一体に設けられ、図示しない面ファスナーによって後部4cの他側に着脱可能である。甲ベルト6の固定位置によって履き口3の大きさを調整することができる。
甲覆い部4の裏側には、足の甲を押える細長の甲押え15が配置されている。甲押え15も甲覆い部の一部を構成し、その先端は甲覆い部4の先端部4aに固定されている。
図10のように、甲押え15の上部には樹脂板のようにやや硬い保持部材17が一体的に取り付けられている。保持部材17は甲押え15の全体形状を保持するものである。また、甲押え15の裏側には弾性部材7が設けられている。弾性部材7は厚み方向に弾性的に伸縮可能な部材によって形成されている。弾性部材7は甲押え15の裏面全体に配置されているが、甲覆い部4の後部裏面にのみ配置してもよい。
甲ベルト6と甲押え15とによって履き口3の前部が構成され、履き口3の大きさが固定され、これにより甲覆い部4と履き口3と踵部とを含むアッパー1の一体性が確保される。
踵ガイド部10の高さも、図4と同様に、履き入れた足13の踵13aの裏面から踵骨14の後部の踵骨隆起の上端までの高さ(H1)とこの高さの70%の高さ(H2)の間の高さ(h)に設定されている。ここでも、上述の実施態様の場合と同じ理由で、上記高さ(H1)又は(H2)より上又は下の数%程度は誤差の範囲内である。
甲押え15の後部両側は、図11のように、ゴムひものような伸縮可能な吊り下げ部材16を介して甲覆い部4の両側に取り付けられ、常時上方に保持されている。
上記構成の履物に足を履き入れるときも、上述の実施態様1と同じ要領で、予め甲ベルト6で履き口3の大きさを調整しておき、立った状態で、履き口3から足を押し入れればよい。図12は足を履き入れた状態を示す。
この実施態様においても、踵部を有する履物でありながらも、立った状態で屈まずに履くことができる。
なお、弾性部材7は甲覆い部4の裏側に設けられた甲押え15に形成されているので、足の甲13bの中心線を含む部分に当たりやすい。したがって、履き入れ時に効果的に弾性部材7を圧縮することができる。
また、弾性部材7は甲押え15の裏面全体に設けられているから、足が脱げる方向の力は上記裏面全体に分散され、甲押え15の後部のみを圧縮させる力は小さい。このため、歩行時に足が履物から抜け出しにくい。
さらに、履き入れ時に、足の甲が弾性部材7を含む甲押え15の裏面に接触して足先側に引きずり込む力が働くが、甲押え15は保持部材17によって全体形状が一定に保持され、圧力や摩擦によって変形することがない。したがって、甲押え15は履き入れによって変形せず、常にスムーズに足を履き入れることができる。
また、甲押え15を保持する吊り下げ部材16は伸縮可能であるから、履き口3の開き度合を調整するときに、調整の障害にならない。また、甲押え15は吊り下げ部材16によって上方に保持されているから、不使用時でも弾性部材7がアッパー1の内部に垂れ落ちることがない。したがって、履き口3の前部がふさがらず、常に足をスムーズに履き入れることができる。
さらには、図11に示されるように、吊り下げ部材16によって甲押え15を上方に吊り下げることにより、甲押え15の両側部が履き口3を左右に押し広げる(履き口3の周長は変わらない)ので、履き口3は、前部が広い形状となり、幅広の足先をスムーズに履き口3内に入れることができる。
吊り下げ部材16は、伸縮可能である必要はない。たとえば、図13に示されるように、甲ベルト6を硬質材から構成し、その中央から吊り下げ部材16Aによって甲押え15を吊り下げる構造としてもよい。また、甲押えは履物ではなく、図1に示すような履物に設けてもよい。さらに、甲押え自体を厚肉にして全体として保形機能を有するときは、保持部材は必要としない。
なお、甲押えに弾性部材を設ける態様はサンダル型の履物に限定されない。たとえば、実施態様1の甲覆い部4に直接に弾性部材7を設ける代わりに、甲覆い部の裏側に弾性部材付き甲押えを設ける構成としてもよい。また、甲ベルトに弾性部材を設け、甲覆い部を兼用させてもよい。
1 アッパー
2 ソール部
3 履き口
4 甲覆い部
5 調整開口
6 甲ベルト
7 弾性部材
8 踵部
9 補強部材
10 踵ガイド部
12 補強部材
13 足
13a 踵
13b 甲
14 踵骨
15 甲押え
16 吊り下げ部材
17 保持部材

Claims (5)

  1. 足を包むアッパーに、大きさが調整可能な履き口と足の甲を覆う甲覆い部とを設けるとともに、上記履き口の前部には履き口の大きさを調整する調整手段を設け、上記甲覆い部の後部の裏側には、足の甲を入れるときの障害となる弾性部材を、厚み方向に伸縮可能に設け、上記履き口の後部の踵部には、履き入れ時の足の踵の裏面をガイドする踵ガイド部を踵部に設けた補強部材と一体的に形成するとともに、上記踵ガイド部の高さを、履き入れた足の踵の裏面から踵骨の後部上端までの高さとこの高さの70%の高さの間とし、上記調整手段によって大きさが調整された履き口から押し入れた足の甲で弾性部材を圧縮させて足をアッパーの内部に履き入れることを特徴とする履物。
  2. 上記弾性部材は甲覆い部と一体に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の履物。
  3. 上記甲覆い部の裏側には足の甲を押える甲押えが設けられ、上記弾性部材はこの甲押えの裏側に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の履物。
  4. 上記甲押えにはこの甲押えの形状を保持する保持部材が設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の履物。
  5. 上記甲押えは吊り下げ部材を介して上方に保持されるように取り付けられていることを特徴とする、請求項3又は4に記載の履物。
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