JP2015167532A - 魚釣り用のイカ形ソフトルアーとその製造法 - Google Patents

魚釣り用のイカ形ソフトルアーとその製造法 Download PDF

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Abstract

【課題】主としてトローリング漁や延縄漁などにふさわしいイカ(烏賊)形状のソフトルアー(疑似餌)を提供する。【解決手段】ラメ(11)入りのゴム状弾性がある透明又は半透明な熱可塑性エラストマーを素材として、先端部に釣り針(36)が付属する釣り糸(37)を、足部(17)から頭部(15)を経て胴部(13)へ通し込み配線できる中空のイカ形状に一体成形されたルアー本体(10)と、軟質合成樹脂ホース(24)の外周面にホログラムシート(25)が被覆状態に貼り付けられた発色リング(DR)の複数個と、透明又は半透明な軟質合成樹脂ホースの外周面に、左右一対の目玉シート(26)が貼り付けられた目玉保持リング(ER)の1個とを備え、上記ルアー本体におけるイカ形状の胴部へ複数個の発色リングと頭部へ1個の目玉保持リングとを、その全体として同芯連通する直列状態に圧入一体化した。【選択図】図24

Description

本発明は主として大型回遊魚のトローリング漁や延縄漁などにふさわしいイカ(烏賊)形状のソフトルアー(疑似餌)と、その効果的な製造法に関する。
主としてマグロの延縄漁やトローリング漁に使用するイカ形状のルアーが、特許文献1、2に開示されている。又、イカ形状のルアーを透明の軟質合成樹脂、就中塩化ビニール樹脂のゾル状ペーストからディップ(浸漬)成形する製造法が、特許文献3、4に記載されている。
特開2009−278953号公報 実用新案登録第3102359号公報 特公昭57−30453号公報 特公昭58−39495号公報
一般に、捕獲対象魚の索餌本能を刺激するためには、そのルアー(疑似餌)の外観形状のみならず、動きや輝き(光沢)、色調(着色・模様)なども生餌(本物)と酷似している必要があるところ、上記特許文献1に開示の疑似餌は柔軟な合成樹脂からイカ形状に形成されており、その外周面に生きたイカとそっくりの着色が施されているとしても、空洞部(1a)へ内蔵設置した匂い含浸部材(10)から出る生餌の匂いによって、マグロ(捕獲対象魚)の集魚効果を期待している点で、その効果の持続性・信頼性に劣る。
その弾性材の匂い含浸部材(10)から生餌の匂いを出し続けると雖も、何れ消失してしまうことは必至であり、それにもまして濃厚な生餌の匂い付き海水(31)を準備することは甚だ煩らわしく、その労力と時間などに応じた集魚効果を得ることが困難である。
又、特許文献2に開示のイカ形ルアーは柔軟なシリコン系樹脂のチューブ体から成る胴部(12a)を有し、その吹流し部(12b)も含む表面全体に光反射用のアルミ箔片が接着されているとしても、ヘッド本体(111)が透明な合成樹脂から角柱状に成形された中実品であって、その表面が天然の貝や赤牛の牛角又はガラスから成る光反射片(112)(113)によって覆われているばかりでなく、透明の保護カバー(14)によっても更に被覆されているため、生きたイカの動きや体表の色調(着色/模様)などを発揮することができず、マグロ(捕獲対象魚)に喰い付き時の違和感を与えることとも相俟って、その集魚効果に劣ることは明白である。
更に、特許文献3、4に記載されたイカ形疑似餌の製造方法では、塩化ビニールペーストを採用しているため、これが透明であると雖も、水に浸漬した状態での透明感・生鮮度に劣り、言わば白濁した死体の印象を与える。
しかも、ゴム状の弾性や伸縮性がなく、特に吹流し状の足部が早期に引き裂かれてしまい、生きたイカの外観のみならず、輝き(光沢)や動きも発揮することができないので、捕獲対象魚の集魚効果を得られないのである。
本発明はこのような諸問題の抜本的な解決を目的としており、その目的を達成するために、イカ形のソフトルアー(製品)に係る請求項1の構成では、ラメ入りのゴム状弾性がある透明又は半透明な熱可塑性エラストマーを素材として、先端部に釣り針が付属する釣り糸を、足部から頭部を経て胴部へ通し込み配線できる中空のイカ形状に一体成形されたルアー本体と、
軟質合成樹脂ホースの外周面にホログラムシートが被覆状態に貼り付けられた発色リングの複数個と、
透明又は半透明な軟質合成樹脂ホースの外周面に、左右一対の目玉シートが貼り付けられた目玉保持リングの1個とを備え、
上記ルアー本体におけるイカ形状の胴部へ複数個の発色リングと頭部へ1個の目玉保持リングとを、その全体として同芯連通する直列状態に圧入一体化したことを特徴とする。
又、上記請求項1に従属する請求項2では、ルアー本体の胴部から張り出すヒレのほぼ中間位置と対応する途中から、頭部の中間と対応する位置まで延在する一定な長さと内径のリング受け入れ孔を、そのルアー本体の長手中心線上に沿って開口形成し、
輪切り状態に分割された複数個の発色リングを上記リング受け入れ孔の胴部側へ、1個の目玉保持リングを同じくリング受け入れ孔の頭部側へ、各々全体的な直列状態に圧入一体化すると共に、
上記リング受け入れ孔の前端から胴部の先端に開口する釣り糸挿通孔までの間を、段階的な先細り状の釣り糸用カバーチューブ受け入れ孔として造形する一方、
同じくリング受け入れ孔の後端から多数の割り溝(スリット)が付与された吹流し状足部の根元までの間を、後向きに拡開するラッパ状の丸棒治具受け入れガイド孔として造形したことを特徴とする。
更に、上記請求項1又は2に従属する請求項3では、ルアー本体における頭部の目玉保持リングが圧入一体化される対応位置の表面を、左右一対の目玉被覆面として円弧状に隆起させたことを特徴とする。
他方、請求項4では上記ソフトルアーの製造法として、ルアー本体をラメ入りのゴム状弾性がある透明又は半透明な熱可塑性エラストマーから、中空のイカ形状に一体成形する一方、
輪切り状態に分割された軟質合成樹脂ホースとその表面に巻き付け一体化されたホログラムシートとから成る複数個の発色リングと、透明又は半透明の軟質合成樹脂ホースとその表面に貼り付けられた左右一対の目玉シートとから成る1個の目玉保持リングとを、共通する1本の丸棒治具へ差し込み套嵌した直列状態のもとで、上記ルアー本体の足部側から中空内部へ圧入操作して、
その操作時にルアー本体が拡張変形する復元的な収縮力によって、その中空内部へ上記発色リングと目玉保持リングとを悉く密着一体化させた後、上記丸棒治具だけをルアー本体から引き抜くことを特徴とする。
又、請求項4に従属する請求項5では、複数個の発色リングを形作る軟質合成樹脂ホースと、1個の目玉保持リングを形作る軟質合成樹脂ホースとを、共通する1本の透明又は半透明なそれとして、丸棒治具の細い軸部へ先端側から抜き差し自在に差し込み套嵌させた状態のもとで、
上記軟質合成樹脂ホースにおける最も奥側の部分的な一定長さを目玉保持リングの目玉シート貼り付け用余白として、残りの表面全体に発色リングのホログラムシートを巻き付け一体化し、
その後、上記丸棒治具を回転させ乍らカッターにより分割加工して、輪切り体としての発色リングを複数個作成準備すると共に、
同じく輪切り体として1個だけ残る上記軟質合成樹脂ホースの表面へ、左右一対の目玉シートを貼り付けることにより、目玉保持リングとして作成準備することを特徴とする。
更に、請求項5に従属する請求項6では、複数個の発色リングと1個の目玉保持リングとをすべて均等な一定間隔に輪切り加工することを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、ルアー本体がラメ入りの透明又は半透明な熱可塑性エラストマーから中空のイカ形状に一体成形されており、軟質合成樹脂ホースとその表面(外周面)へ貼り付けられたホログラムシートとから成る輪切り状態の発色リングが、上記ルアー本体内の胴部へ複数個の直列状態に圧入一体化されているため、透明感と生鮮度に著しく優れ、そのルアー本体を透過した光の反射とホログラムシートのホログラム並びにラメの協働作用により、ルアー本体から捕獲対象魚に対して生きたイカ(本物)の体表と酷似した色調(着色・模様)や輝き(光沢)などを印象づけることができ、その捕獲対象魚の集魚効果が向上する。
しかも、上記ルアー本体の素材をなす熱可塑性エラストマーは、ゴム状の弾性や伸縮性に富み、そのルアー本体の中空内部に圧入一体化された複数個の発色リングと1個の目玉保持リングは、軟質合成樹脂ホースの輪切り体から成り、全体として同芯連通する直列状態にあるため、360度のあらゆる方向へ自由自在に屈曲変形し、生きたイカ(本物)の泳ぐ動きをリアルに印象づけることができ、その意味でも本発明に係るソフトルアーの使用によって、漁師級の優れた釣り果を得られるのである。
その場合、ルアー本体の熱可塑性エラストマーが柔軟であるとしても、その中空内部にはこれよりも比較的硬い軟質合成樹脂ホースの輪切り体から成る上記発色リングと目玉保持リングとが、言わば補強芯管として圧入一体化されているため、上記した自由な屈曲変形を許容しつつも、その形崩れや引き裂けなどを予防することができ、相当の耐久性も得られる。
特に、請求項2の構成を採用するならば、ルアー本体のリング受け入れ孔へ複数個の発色リングと1個の目玉保持リングを丸棒治具の使用によって、その足部側のラッパ状丸棒治具受け入れガイド孔から容易・円滑に圧入一体化することができるほか、その全体的な直列状態にある発色リング並びに目玉保持リングと、釣り糸用カバーチューブ受け入れ孔へ挿入されるカバーチューブとにより、上記熱可塑性エラストマーのルアー本体が釣り糸や、その釣り糸と釣り針との連結紐などと直かに摺れ合って、早期に損傷するおそれを確実に予防できる効果がある。
更に、請求項3の構成を採用するならば、頭部の目玉保持リングが透明又は半透明な熱可塑性エラストマーから成るルアー本体の目玉被覆面と対応合致する位置にあるため、そのイカ形ソフトルアーの外観としても生餌(本物)のそれと酷似させることができ、上記した色調(着色・模様)や輝き(光沢)、動きなどと相俟って、捕獲対象魚の集魚効果がますます向上する。
他方、請求項4の構成によれば、輪切り状態に分割された複数個の発色リングと1個の目玉保持リングを、その共通する1本の丸棒治具へ差し込み套嵌させた状態のままで、その丸棒治具によりルアー本体の吹流し状足部側から中空内部へ、確実に能率良く圧入操作することができ、そのルアー本体と特別な接着剤を用いることなく、自づと弾圧的に密着一体化させ得る結果、その生産(組立)性に著しく優れる。
その場合、請求項5や請求項6の構成を採用するならば、複数個の発色リングと1個の目玉保持リングを極めて能率良く作成準備することができ、ルアー本体の中空内部へ圧入する操作も、上記輪切り体としての発色リングと目玉保持リングが丸棒治具の細い軸部に差し込み套嵌された状態のままで、連続的に移行する如く行えることとなる結果、生産(組立)性がますます向上する。
本発明に係るソフトルアーの斜面図である。 図1の側面図である。 図2の3−3線断面図である。 発色リングのホログラムシートを抽出して示す断面図である。 目玉保持リングの目玉シートを抽出して示す平面図である。 図5の6−6線拡大断面図である。 ルアー本体を成形する射出成形金型の断面図である。 図7の8−8線断面図である。 図7の9−9線断面図である。 成形されたルアー本体を示す断面図である。 図10の11−11線断面図である。 図10の12−12線断面図である。 丸棒治具と軟質合成樹脂ホースとの大きさ・位置関係を示す斜面図である。 発色リングと目玉保持リングの作成工程を示す側面図である。 図14(ヘ)を抽出して示す作成終了状態の斜面図である。 図15の発色リングと目玉保持リングを分解して示す斜面図である。 発色リングと目玉保持リングが套嵌された状態の丸棒治具を、ルアー本体へ圧入操作する過程の断面図である。 図17に続くルアー本体への圧入終了状態を示す断面図である。 図15に対応する変形実施形態を示す斜面図である。 釣り針が付属する釣り糸を通し込み配線したソフトルアーの斜面図である。 図20の平面図である。 図21の側面図である。 図21の23−23線断面図である。 図22の24−24線断面図である。 ソフトルアーの屈曲状態を例示する平面図である。 ソフトルアーの使用によるマグロのトローリング漁を説明するための全体概略側面図である。 図26のP1部分を抽出して示す拡大図である。 図26の抵抗板を抽出して示す斜面図である。 図26のP2部分を抽出して示す拡大図である。 図26から船体による釣り竿(ボートロッド)の支持部分を抽出して示す拡大図である。 別なトローリング漁を説明するための図26に対応する全体概略側面図である。 図31のP3部分を抽出して示す拡大図である。 更に別なトローリング漁を説明するための図26に対応する全体概略斜面図である。
以下、図面に基いて本発明の好適な実施形態を、一例となるSサイズの寸法(数値)を挙げ乍ら詳述すると、その魚釣り用のイカ形ソフトルアー(A)を示した図1〜3において、(10)は一定の全体長さ(L)(約150mm)と太さ(直径)(D)(約20mm)を有する中空のルアー本体であり、ラメ(光輝性の微細な破片)(11)が混入されたゴム状弾性を有する透明な熱可塑性エラストマー(TPE)から、捕獲対象魚の生餌になるイカ(烏賊)の概略輪郭形状に射出成形されている。
つまり、左右一対のヒレ(耳部)(12)が張り出す弾丸形の胴部(13)から、左右一対の目玉被覆面(14)が円弧状に隆起する頭部(15)を経て、多数(図例では10列)の平行な割り溝(スリット)(16)を有する吹流し状の足部(17)に至るまでの連続一体に成形されており、そのルアー本体(10)の長手中心線(O−O)上に沿って開口する空洞(C)が、足部(17)での言わば全開状態にある。
そのルアー本体(10)の空洞(C)は、上記胴部(13)におけるヒレ(12)のほぼ中間と対応する中途位置から頭部(15)の中間と対応する位置まで長く延在する一定な長さ(L1)(約60mm)と内径(S1)(約13mm)のリング受け入れ孔(18)と、そのリング受け入れ孔(18)の前端から胴部(13)の尖鋭な先端にある細い釣り糸挿通孔(19)の位置まで段階的な先細り状に造形された釣り糸用カバーチューブ受け入れ孔(20)と、同じくリング受け入れ孔(18)の後端から足部(17)の根元まで徐々に拡開するラッパ状(円錐形)に造形された治具受け入れガイド孔(21)との全体的な同芯連通状態にある。
そして、上記リング受け入れ孔(18)と釣り糸用カバーチューブ受け入れ孔(20)との境界段部が後述する発色リングの受け止めストッパー(22)として機能すると共に、同じくリング受け入れ孔(18)と治具受け入れガイド孔(21)との境界段部がやはり後述する目玉保持リングの受け止めストッパー(23)として機能するようになっている。その目玉保持リングの受け止めストッパー(23)から吹流し状足部(17)の自由な先端までの一定長さ(L2)は、上記リング受け入れ孔(18)の長さ(L1)よりも若干短かく、約55mmである。
上記ルアー本体(10)の素材をなす熱可塑性エラストマー(TPE)としては、オレフィン系やスチレン系、アクリル系、ポリエステル系、ウレタン系、塩化ビニル系などを広く採用できるが、特に透明性や伸縮性、耐候性に富むもの(例えばスチレン系熱可塑性エラストマーやアクリル系熱可塑性エラストマー)を採用することが好ましい。
又、上記ラメ(光輝性の微細な破片)(11)は生きたイカにおける体表の色素胞や斑模様などを印象づけるリアル化のために、その透明な熱可塑性エラストマーへ適当量だけ点在分布状態に混入されたものであり、キラキラと光る金色や銀色の輝きのみならず、その他の各種着色カラーも与えることができる。
更に、上記ルアー本体(10)は水を受ける使用状態(水に浸漬された状態)において、その外部から内部を透視できるならば、それ自身の透明である場合だけに限らず、例えば「すりガラス」のような半透明であっても良い。
尚、上記ルアー本体(10)の表面(外面)にはその多数の梱包・輸送時や保管時、その他の不使用時、隣り合うルアー本体(10)同士の付着や他物への付着を防ぐため、パウダー(図示省略)を散布しておくことができる。その付着防止用のパウダーは水を受けると流れ落ち、ルアー本体(10)の透明になることは言うまでもない。
(DR)は上記ルアー本体(10)のリング受け入れ孔(18)へ同芯連通する直列状態に圧入一体化された複数個(図例では合計5個)の発色リングであって、その各個が輪切り状態の透明又は半透明な軟質合成樹脂ホース(好ましくはナイロンホースやビニルホース)(24)と、その表面(外周面)へ被覆状態に貼り付けられたホログラムシート(25)とから成り、そのホログラムシート(25)におけるホログラムの光反射作用や着色がルアー本体(10)を透過し、そのルアー本体(10)の上記ラメ(光輝性の微細な破片)(11)とも相俟って、生きたイカの鮮やかな輝きと動きを印象づけ、捕獲対象魚の優れた集魚効果を得られるようになっている。
上記ホログラムシート(25)は図4の断面図に示すような転写シール(タック紙)として、ポリエチレンやポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂シート(25a)と、その裏側に感圧接着剤層(25b)を介して貼り合わされた離型シート(25c)と、同じく熱可塑性樹脂シート(25a)における表側のホログラム形成面(レリーフ面)(25d)へ、アルミニウムや銀などの金属粉が融着又は金属箔が蒸着された反射層(25e)と、その反射層(25e)の金属光沢を反射する表面に着色塗装又はカラー印刷された着色層(25f)とから成る積層体であり、その離型シート(25c)を剥ぎ取って、被写体である上記軟質合成樹脂ホース(24)の表面(外周面)へ巻き付け一体化するようになっている。
その場合、上記着色層(25f)の着色カラーは何色であってもさしつかえないが、ルアー本体(10)の素材中に混入するラメ(光輝性の微細な破片)(11)と同じ系統の着色カラー(例えば暖色同士や寒色同士など)を施すことが好ましい。
又、(ER)は1個の目玉保持リングであって、やはり輪切り状態の透明又は半透明な軟質合成樹脂ホース(好ましくは上記発色リング(DR)のそれと同じもの)(24)と、その表面(外周面)に貼り付けられた左右一対の円形な目玉シート(26)とから成り、その目玉保持リング(ER)の軟質合成樹脂ホース(24)がルアー本体(10)におけるリング受け入れ孔(18)の後端へ、上記発色リング(DR)の軟質合成樹脂ホース(24)と同芯連通する直列状態に圧入一体化されていると共に、その圧入一体化された取付状態のもとで、上記目玉保持リング(ER)における左右一対の目玉シート(26)がルアー本体(10)の上記目玉被覆面(14)と対応位置するようになっている。
上記目玉シート(26)の各個も図5、6に示すような転写シール(タック紙)として、ホログラム処理や金属蒸着処理などが施された軟質反射シート(26a)と、その表面に着色塗装やカラー印刷などによって付与された目玉(26b)と、同じく軟質反射シート(26a)の裏側に感圧接着剤層(26c)を介して貼り合わされた離型シート(26d)とから成り、その離型シート(26d)を剥ぎ取って、目玉(26b)が付与された軟質反射シート(26a)の左右一対を、上記軟質合成樹脂ホース(24)の表面(外周面)へ貼り付け一体化するようになっている。
尚、上記目玉(26b)を軟質反射シート(26a)の表面へ、円錐形に盛り上がる立体状態に付与しても良く、その代りとなる透明な樹脂の円錐カバー(図示省略)によって、平坦な付与状態の目玉(26b)をマスキングしてもさしつかない。
上記構成を備えたイカ形ソフトルアー(A)は、次の方法によって製造することができる。
即ち、図7〜9に例示するような射出成形金型(M)の上型(27)と下型(28)並びに中子(29)により区成されたキャビティ(空窩)(G)へ、上記ラメ(光輝性の微細な破片)(11)が混入された透明又は半透明なスチレン系やアクリル系などの熱可塑性エラストマー(溶融状態の素材)を注入し、成形・固化することによって、図10〜12のような中空のルアー本体(10)を製造しておく。
その場合、ルアー本体(10)の胴部(13)から張り出す左右一対のヒレ(12)が、上記上型(27)と下型(28)とのパーティングライン(P−P)上に対応位置する状態として、その金型(M)の組立を行えば良い。そのヒレ(12)がパーティングライン(P−P)と正確に対応合致せず、これと一定角度(θ)だけ交叉する関係の若干傾斜状態にあったり、又ルアー本体(10)の表面(外周面)や空洞(C)の裏面(内周面)に若干の凹凸があったりしても、そのルアー本体(10)の素材はゴム状の弾性や伸縮性に富むため、これをその射出成形金型(M)から容易に離型することができる。
尚、ルアー本体(10)とその空洞(C)を形作っている各構成部分の名称については、図7〜12に上記ソフトルアー(A)としての製品を示した図1〜3と同じ図示符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
他方、上記ルアー本体(10)の成形とは別に、そのルアー本体(10)の空洞(C)へ圧入一体化する複数個(図例では合計5個)の発色リング(DR)と1個の目玉保持リング(ER)とを作成準備する。
(J)はそのために用いるABS樹脂やポリプロピレン、その他の硬質な合成樹脂から成る丸棒治具であって、図13のような根元側の把手としても使える太い軸部(30)と上記軟質合成樹脂ホース(24)の差し込み芯になる先端側の細い軸部(31)とを備えており、その太い軸部(30)の根元を着脱自在にチャッキングした図外の工作機械によって、回転されるようになっている。
その場合、丸棒治具(J)の細い軸部(31)は上記ルアー本体(10)におけるリング受け入れ孔(18)の長さ(L1)と同じ長さ(L1)(先に例示した約60mm)並びにリング受け入れ孔(18)の内径(S1)(先に例示した約13mm)と同じか又はその内径(S1)よりも若干小さな外径(D1)(約12mm)を備えている。
しかも、その細い軸部(31)の表面(外周面)には複数(図例では合計5個)の輪切りガイド凹周溝(32)が、好ましくは図13、14のように均等な一定間隔(d)(約10mm)おきの並列状態として切り欠かれているほか、同じく細い軸部(31)の表面(外周面)又は/及び平坦な先端面には、左右一対の望ましくは直線状をなす目玉位置決めガイドマーク(33a)(33b)が付与されてもいる。
輪切りガイド凹周溝(32)の切り欠き深さは、上記軟質合成樹脂ホース(24)の厚み(T)(約1.5mm)とその表面(外周面)に巻き付けられるホログラムシート(25)の厚みとを合計した数値にほぼ相当し、ここへ挿入するカッターの刃先部によって、確実な輪切り体に分割加工できるようになっている。
上記軟質合成樹脂ホース(24)はルアー本体(10)の素材である熱可塑性エラストマーよりも硬く、その内径(S2)は上記丸棒治具(J))における細い軸部(31)の外径(D1)とほぼ同じ約12mmであり、同じく外径(D2)は上記ルアー本体(10)におけるリング受け入れ孔(18)の内径(S1)よりも若干大きく、約15mmに設定されている。そのため、その軟質合成樹脂ホース(24)の抜き差し自在に差し込み套嵌された状態にある丸棒治具(J)の細い軸部(31)は、後述するようにルアー本体(10)のリング受け入れ孔(18)へ強制的に押し込まれる(圧入される)こととなる。
上記丸棒治具(J)の太い軸部(30)は細い軸部(31)よりも大きな外径(D3)(約16mm)を有し、その長さ(L3)(約100mm)が上記ルアー本体(10)におけるリング受け入れ孔(18)の後端(目玉保持リングの受け止めストッパー)から足部(17)の自由な先端までの長さ(L2)(約55mm)よりも長く形成されており、その根元側の太い軸部(30)を把持しつつ、先端側の細い軸部(31)を上記ルアー本体(10)における空洞(C)のリング受け入れ孔(18)へ、全開状態にある足部(17)側から支障なく差し込み操作できるようになっている。(34)はその細い軸部(31)と太い軸部(30)との境界段部であり、軟質合成樹脂ホース(24)の差し込み先端面を受け止めることになる。
そこで、図13と図14(イ)(ロ)から明白なように、上記丸棒治具(J)の細い軸部(31)と同じ一定長さ(L1)(約60mm)に予じめカットした透明又は半透明の軟質合成樹脂ホース(24)を、その丸棒治具(J)の細い軸部(31)へ先端側から抜き差し自在に差し込み套嵌させた後、その軟質合成樹脂ホース(24)の表面(外周面)へ図14(ハ)のように、上記ホログラムシート(25)を巻き付け一体化する。
その際、ホログラムシート(25)は転写シール(タック紙)の形態をなすため、その離型シート(25c)の剥ぎ取りによって露出する感圧接着剤層(25b)を介して、上記軟質合成樹脂ホース(24)の表面(外周面)へ被覆状態に貼り付ければ良い。
但し、上記丸棒治具(J)の細い軸部(31)へ先端側から差し込み套嵌させた軟質合成樹脂ホース(24)のうち、その太い軸部(30)との境界段部(34)側(最も奥側)を占める一定間隔(d)の長さ分(先に例示した約10mm)だけには、図14(ハ)のようにホログラムシート(25)を巻き付けず、目玉シート(26)を貼り付けるための言わば余白として残しておく。
ホログラムシート(25)の大きさ・形状が軟質合成樹脂ホース(24)に対する一巻き分の縦辺:約47.5mm×横辺:約50mmの長方形に作成準備されているわけである。上記軟質合成樹脂ホース(24)は透明又は半透明であるため、図14(ロ)の当初において、丸棒治具(J)の細い軸部(31)へ一定間隔(d)おきに切り欠かれた輪切りガイド凹周溝(32)を、その軟質合成樹脂ホース(24)の外部から透視することができる。
そして、このようなホログラムシート(25)が軟質合成樹脂ホース(24)を介して、先端側の細い軸部(31)へ言わば巻き付けられた状態にある丸棒治具(J)の根元を、図外の工作機械にチャッキングさせて、その工作機械により回転させると共に、その丸棒治具(J)における細い軸部(31)の輪切りガイド凹周溝(32)へ、その先端側に位置するそれから根元側に位置するそれに向かって、図14(ハ)(ニ)(ホ)のようにカッター(35)の刃先部を順次挿入することにより、上記ホログラムシート(25)が巻き付けられた状態にある軟質合成樹脂ホース(24)を、図14(ホ)や図15のような複数の輪切り体に分割加工する。
そうすれば、輪切り体としての発色リング(DR)を複数個(図例では合計5個)作成できるが、上記丸棒治具(J)の境界段部(34)側(最も奥側)にはホログラムシート(25)の巻き付けられていない軟質合成樹脂ホース(24)の輪切り体が1個だけ残るため、その輪切り体の軟質合成樹脂ホース(24)へ図14(ヘ)や図15、16のように、左右一対の目玉シート(26)を貼り付けることにより、1個の目玉保持リング(ER)も作成する。
その際には、上記丸棒治具(J)の細い軸部(31)に付与されている左右一対の目玉位置決めガイドマーク(33a)(33b)を、輪切り体である軟質合成樹脂ホース(24)の外部から透視し乍ら、そのガイドマーク(33a)(33b)の直線上へ左右一対の目玉シート(26)が正しく対応位置することとなるように、その両目玉シート(26)を上記軟質合成樹脂ホース(24)の表面(外周面)へ貼り付ければ良い。
但し、軟質合成樹脂ホース(24)の表面(外周面)に対する目玉シート(26)の貼り付けは、そのホース(24)を1個の輪切り体として分割カットする前の工程において行うことも可能である。
そして、上記のような複数個(合計5個)の発色リング(DR)と1個の目玉保持リング(ER)を作成準備できたならば、その芯となっている丸棒治具(J)を上記工作機械(図示省略)から取りはずして、その丸棒治具(J)を図15、17のような上記発色リング(DR)と目玉保持リング(ER)が未だ差し込み套嵌された状態のままで、太い軸部(30)を把持し乍ら、細い軸部(31)を別途成形されている中空ルアー本体(10)のリング受け入れ孔(18)へ、その全開状態にある足部(17)側から図17、18のように圧入する。
つまり、上記発色リング(DR)と目玉保持リング(ER)が差し込み套嵌された状態にある丸棒治具(J)の細い軸部(31)を、ルアー本体(10)における空洞(C)のリング受け入れ孔(18)へ強制的に押し込み、その内径(S1 )の拡張変形に伴なう復元的な収縮力によって、その複数個(合計5個)の発色リング(DR)をルアー本体(10)の胴部(13)へ、1個の目玉保持リング(ER)を同じくルアー本体(10)の頭部(15)へ、何れも密着状態に内蔵設置するのであり、特別な接着剤を介して固定一体化するのではない。
その場合には、上記目玉シート(26)の目玉(26b)がルアー本体(10)の頭部(15)から隆起する左右一対の目玉被覆面(14)へ、図18のように正しく対応合致することとなるように位置決め調整して、外観状態としても生きたイカを印象づけるのである。
又、上記丸棒治具(J)の細い軸部(31)をルアー本体(10)における空洞(C)の就中リング受け入れ孔(18)へ圧入操作する際には、予じめルアー本体(10)を水に浸漬させて、その裏面(内周面)に水分を付着させておくことが好ましい。その圧入操作を容易・円滑に行えるからである。
上記ルアー本体(10)の頭部(15)に形成された治具受け入れガイド孔(21)が、足部(17)側に向かって拡開するラッパ状(円錐形)をなすことも、上記圧入操作の容易・円滑化に役立つ。
何れにしても、ルアー本体(10)におけるリング受け入れ孔(18)の就中胴部(13)側へ複数個(合計5個)の発色リング(DR)と、同じく頭部(15)側へ1個の目玉保持リング(ER)とを、図18のような全体として同芯連通する直列状態に圧入一体化し終えたならば、そのルアー本体(10)から上記丸棒治具(J)の細い軸部(31)を引き抜けば良く、そうすれば図1〜3のような製品−イカ形状のソフトルアー(A)を得られる。
図14(イ)〜(ヘ)の工程に基いて説明した上記発色リング(DR)と目玉保持リング(ER)の作成法では、丸棒治具(J)の細い軸部(31)へ一定長さ(L1)の軟質合成樹脂ホース(24)を差し込み套嵌させた状態において、その表面(外周面)へホログラムシート(25)を巻き付け、その後丸棒治具(J)を回転させ乍ら、カッター(35)により上記発色リング(DR)並びに目玉保持リング(ER)としての輪切り加工を行っており、これによれば複数個の発色リング(DR)と1個の目玉保持リング(ER)を能率良く作成準備できるほか、中空ルアー本体(10)のリング受け入れ孔(18)に対する圧入操作も図17、18から明白なように、図14(ヘ)や図15の状態にあるままでの連続的に移行する如く行えるため、著しく効果的な製造法(組立法)であると言える。
但し、輪切り体として作成準備された上記発色リング(DR)と目玉保持リング(ER)とが、丸棒治具(J)の就中細い軸部(31)へ差し込み套嵌された状態のもとで、その丸棒治具(J)の使用によって中空ルアー本体(10)のリング受け入れ孔(18)へ圧入操作される製造法(組立法)である限り、上記発色リング(DR)と目玉保持リング(ER)の輪切り加工は何時・如何なる方法によって行ってもさしつかえない。
つまり、例えば上記丸棒治具(J)を使うことなく、別途適当な方法により作成準備した輪切り状態の発色リング(DR)と目玉保持リング(ER)を、その後図15のような丸棒治具(J)への差し込み套嵌状態として、図17、18のように中空ルアー本体(10)のリング受け入れ孔(18)へ圧入一体化しても良い。
その場合、図15と対応する図19の変形実施形態から示唆されるように、複数個の発色リング(DR)としてはそのホログラムシート(25)における着色層(25f)の着色カラーが交互に異なり、言わば縞模様を呈する状態に上記丸棒治具(J)の細い軸部(31)へ差し込み套嵌させても良い。このような着色カラーが交互に異なる縞模様の場合、イカ形ソフトルアー(A)の動きを捕獲対象魚が一層認識しやすくなり、有効である。
又、先には複数個の発色リング(DR)と1個の目玉保持リング(ER)を、共通する1本の透明又は半透明な軟質合成樹脂ホース(24)から形作っているが、その複数個の発色リング(DR)を形作る軟質合成樹脂ホース(24)は、透明又は半透明でなくても良い。その表面(外周面)がホログラムシート(25)によって被覆されてしまう結果になるからである。
更に、均等な一定間隔(d)の輪切りガイド凹周溝(32)を説示したが、その間隔を不均一に定めて、輪切り体としての幅が広狭変化する発色リング(DR)の複数個を、同芯連通状態に直列させても良い。ソフトルアー(A)の中空ルアー本体(10)が360度のあらゆる方向へ屈曲変形し得ることに変りはないからである。
何れにしても、上記したイカ形状のソフトルアー(A)はその長手中心線(O−O)上に沿って開口する空洞(C)を具備しているため、図20〜24から明白なように、その吹流し状の足部(17)側から左右一対のヒレ(12)が張り出す胴部(13)の先端側(前端側)に向かって、予じめ後端部に釣り針(フック)(36)が結束されている釣り糸(ライン)(37)を通し込んで、その胴部(13)の細い釣り糸挿通孔(19)から前方へ導出配線することができる。
その場合、釣り糸(37)の後端部は図23、24のような折り返し状態にかしめ付け固定された接続リング(38)として、釣り針(36)の根元部(前端部)に形成された取付リング(39)と高強度なポリエステル繊維などの可撓な紐(好ましくは商品名「ダイニーマ」)(40)を介して連結されており、その連結紐(40)の作用長さを長短調整することによって、釣り針(36)の鋭利な先端側がソフトルアー(A)の外方へ部分的に張り出し露呈する長さを、常時適当な一定に位置決めッセットすることができる。
又、上記ソフトルアー(A)の空洞(C)へ通し込み配線された釣り糸(37)の接続リング(後端部)(38)や釣り針(36)の取付リング(根元部)(39)、そのリング(38)(39)同士の連結紐(40)は、その空洞(C)の就中リング受け入れ孔(18)へ密着状態に圧入一体化された軟質合成樹脂ホース(24)から成る発色リング(DR)と目玉保持リング(ER)によって、包囲された状態にあり、熱可塑性エラストマーから成るルアー本体(10)と直かに擦れ合わないので、その柔軟なルアー本体(10)の早期に損傷するおそれがない。
更に、上記ソフトルアー(A)の中空ルアー本体(10)はゴム状の弾性を有する熱可塑性エラストマーから成るが、その空洞(C)の就中リング受け入れ孔(18)には軟質合成樹脂ホース(24)の輪切り体から成る複数個の発色リング(DR)と1個の目玉保持リング(ER)とが、ルアー本体(10)における長手中心線(O−O)上での同芯連通する直列状態に圧入一体化されているため、そのソフトルアー(A)の言わば外皮体であるルアー本体(10)を、これよりも比較的硬い芯管となる上記軟質合成樹脂ホース(24)により、中空内部から補強して、その形崩れしない耐用性を確保することができる。
それにも拘らず、上記発色リング(DR)と目玉保持リング(ER)は軟質合成樹脂ホース(24)の輪切り状態にあるため、これを内蔵したルアー本体(10)が図25から示唆されるように、360度のあらゆる方向へ支障なく自由自在に屈曲し得るのであり、捕獲対象魚に生きたイカの変則的な動きを印象づけることができ、その集魚効果の向上に役立つ。
又、ルアー本体(10)の上記熱可塑性エラストマーは透明又は半透明であり、その空洞(C)のリング受け入れ孔(18)へ直列状態に内蔵設置された複数個の発色リング(DR)は、軟質合成樹脂ホース(24)とその表面(外周面)に巻き付け一体化されたホログラムシート(25)とから成るため、透明度と生鮮度に優れたソフトルアー(A)を得られ、そのルアー本体(10)を透過する発色リング(DR)のホログラムと、光を受けて反射する輝き並びにルアー本体(10)に混入されているラメ(11)が協働して、生きたイカの体表を鮮やかに印象づけることができ、捕獲対象魚の集魚効果が著しく向上する。そのソフトルアー(A)の透明度と生鮮度は、水に濡れることによってますます顕著となる。
(41)は上記釣り糸(37)の接続リング(38)を折り返し状態にかしめ付け固定したリベット、(42)はそのリベット(41)よりも釣り糸(37)の先端側(前側)に通し込み固定又はかしめ付け固定された鉛などの重錘であり、その重錘(42)とリベット(41)は図23、24に示す如く、軟質塩化ビニル樹脂などのカバーチューブ(43)によって被覆されている。但し、ソフトルアー(A)を水中へ沈めて使用しない場合には、その重錘(42)の取り付けを省略することができる。
その釣り糸用カバーチューブ(43)はソフトルアー(A)を釣り糸(37)から吊り下げたり、或いは釣り糸(37)を前方から引っ張ったりすると、上記ルアー本体(10)における胴部(13)の釣り糸挿通孔(19)へ係止することになって、その胴部(13)のカバーチューブ受け入れ孔(20)内に納まる(拘束される)が、釣り針(36)を付属している釣り糸(37)に対して、ソフトルアー(A)は360度の自由自在に回転(相対回転)し得るのである。
本発明のイカ形ソフトルアー(A)は図示の実施形態に基き説明した上記構成を備えているため、漁師が大型回遊魚のトローリング漁を行う漁船のみに限らず、プレジャーボート(クルーザー)を利用した所謂スポーツフィッシングとしての特異なトローリングに供することができ、一般的な釣り人でも余暇を楽しみながら優れた釣り果を得られるのである。
図26〜30は本発明の使用状態を示しており、そのイカ形状のソフトルアー(A)を用いて、例えば捕獲対象魚であるマグロの特異なトローリング(スポーツフィッシング)を行うに当っては、上記ルアー本体(10)の開放状態にある足部(17)から頭部(15)と胴部(13)を経て、その胴部(13)の細い釣り糸挿通孔(19)から前方へ導出配線した釣り針(フック)(36)付き釣り糸(37)を、後述する適当な長さの枝糸(ブランチライン)(BL)として、その前端部(根元部)へ取り付けたスナップ開閉式の係止金具(44)により、幹糸(メインライン)(ML)の途中へ着脱自在に接続できるように準備しておく。
他方、プレジャーボート(クルーザー)などの船体(B)におけるコックピットデッキやフライングデッキ、その他の適当な高さ位置へ、例えば最長約12mまで伸ばすことができるテレスコピック式(振り出し式の5本継ぎ)の繊維強化樹脂(FRP)から成る高弾力性の立て竿(スティック)(45)を、例えば約7.35mの背丈(3本継ぎ)として取り付け固定すると共に、釣り人(M1)の手元になる船体(B)の適当な位置へ、巻取リール(46)が付属する釣り竿(ボートロッド)(47)の受け金具(48)を取り付け固定しておく。
そして、捕獲後の最終的には垂れ下がることとなる比較的短い一定長さ(例えば約8m)の垂れ糸(タグライン)(TL)と、これよりもはるかに長い適当な長さ(例えば約100m)の上記幹糸(メインライン)(ML)とを、上記立て竿(スティック)(45)の上端部(竿先部)から海の沖方向(後方)へ繰り出して、その幹糸(メインライン)(ML)の先端部(後端部)へ抵抗板(ジャンボバード)(JB)を取り付ける。
更に、その幹糸(メインライン)(ML)の途中へ複数(図示実施形態では合計4個)の枝糸係止リング(49)を、適当な前後相互間隔(例えば約10m)おきに造形して、その各枝糸係止リング(49)へ図27の拡大図に示す如く、上記枝糸(ブランチライン)(BL)のスナップ開閉式係止金具(44)を着脱自在に係止させることにより、そのソフトルアー(A)を上記幹糸(メインライン)(ML)から吊り下がる接続状態に保つ。
その場合、図26の全体図から確認できるように、幹糸(メインライン)(ML)からソフトルアー(A)を吊り下げる枝糸(ブランチライン)(BL)の作用長さは、上記立て竿(スティック)(45)の上端部(竿先部)から沖方向(後方)へ延長された幹糸(メインライン)(ML)の言わば後下がり傾斜角度に応じて、例えば約3.5m〜6.5m、約3m〜5m、約2.5m〜4.0m並びに約2.0m〜2.5mというような順次段階的に短かく相違変化させることにより、その複数(図示の実施形態では合計4個)のソフトルアー(A)を悉く海面(Z−Z)と平均的に同じ高さか、又はその海面(Z−Z)よりも若干浮上する高さに位置決め調整セットし、海中へ沈降しない状態に保つ。
上記抵抗板(ジャンボバード)(JB)は繊維強化樹脂(FRP)やポリプロピレンなどから、図28のような前後方向へ一定長さ(例えば約1,000mm)だけ延在する胴体(50)と、左右方向へ一定長さ(例えば約300mm)だけ横架する翼板(51a)(51b)(51c)の複数(例えば3枚)とが直交する形態に組み立てられており、その重量(例えば約10Kg)も含む引張抵抗力によって、上記垂れ糸(タグライン)(TL)と幹糸(メインライン)(ML)とを立て竿(スティック)(45)からの一直線状に緊張させるだけでなく、その翼板(51a)(51b)(51c)によって海水を激しくはね上げる積極的な動きと音が、マグロに生餌(イカ)の群れを感得させ、集魚作用を果すものであり、海中を曳かれる潜行板ではない。
但し、幹糸(メインライン)(ML)の根元部(前端部)は上記釣り竿(ボードロッド)(47)に付属している巻取リール(46)への巻き付け状態にあって、これから繰り出されるようになっており、その幹糸(メインライン)(ML)の途中に造形されたブレーカー係止リング(52)と、上記垂れ糸(タグライン)(TL)の先端部(後端部)に結束されたスナップフック金具(53)とが、図29に抽出して示すような好ましくは生分解性樹脂の組紐から成るブレーカー(54)を介して、切り離すことができる状態に連結されている。
上記幹糸(メインライン)(ML)が枝糸(ブランチライン)(BL)のソフトルアー(A)に喰い付いたマグロの動きにより、その先端部(後端部)から強い引っ張り力を受けた時には、その途中に介在しているブレーカー(54)が切断されて、それまでの垂れ糸(タグライン)(TL)と連結していた配線系統から、釣り竿(ボードロッド)(47)の巻取リール(46)に巻き取られる配線系統へ、自づと変更されるようになっているのである。
更に、(CL)は上記垂れ糸(タグライン)(TL)の先端部(後端部)付近へ着脱自在に接続される補助制御糸(アクションライン)であり、その垂れ糸(タグライン)(TL)から船体(B)へ垂れ下がる補助制御糸(アクションライン)(CL)の下端部を、その船体(B)に同乗した釣り人(M1)の言わば補助者(M2)が、引っ張ったり、放したり操作することによって、上記ソフトルアー(A)を人為的に昇降させる協力も行えるようになっている。(55)はその補助制御糸(アクションライン)(CL)の上端部に結束されたスナップ開閉式の係止金具を示しており、上記枝糸(ブランチライン)(BL)の係止金具(44)と同じものである。
上記幹糸(メインライン)(ML)の巻取リール(46)を付属している釣り竿(ボードロッド)(47)は図30のように、その船体(B)に固定設置された受け金具(48)へ、抜き差し自在に差し込みセットされるようになっている。(56)はその釣り竿(ボードロッド)(47)に設置された複数の幹糸(メインライン)ガイド金具であり、これによって上記枝糸係止リング(49)やブレーカー係止リング(52)を有する幹糸(メインライン)(ML)が、円滑に支障なく挿通されるようになっている。
尚、上記幹糸(メインライン)(ML)と垂れ糸(タグライン)(TL)並びに補助制御糸(アクションライン)(CL)としては、上記した高強力なポリエチレン繊維の可撓な紐(商品名「ダイニーマ」)を採用し、枝糸(ブランチライン)(BL)としてはナイロン糸を採用することが好ましい。
先に目安として例示した長さなどの数値から明白なように、上記トローリング漁の操業範囲は広大であるため、その操業中であることを他船に知らせる目印の旗(57)を、上記垂れ糸(タグライン)(TL)に取り付けて安全性を確保することが望ましい。
上記のような立て竿(スティック)(45)から順次垂れ糸(タグライン)(TL)とブレーカー(54)、幹糸(メインライン)(ML)並びに抵抗板(JB)が一直線状になった準備完了後、プレジヤーボート(クルーザー)などの船体(B)を適当な速度(例えば約5ノット〜8ノット)で走らせ、その抵抗板(JB)を曳行すると、波の抵抗を受けて、幹糸(メインライン)(ML)に張力差が生じ、これを弾力性がある立て竿(スティック)(45)の反発力により緩和し、その幹糸(メインライン)(ML)の弛緩を解消して、すばやく緊張させることになる。
又、船体(B)の走行中にはバウンドやローリング、ピッチングなどが発生し、上記立て竿(スティック)(45)の上端部が前後方向や左右方向へ振れ動くため、延いては上記幹糸(メインライン)(ML)から複数の枝糸(ブランチライン)(BL)を介して並列状態に吊り下がっているソフトルアー(A)が、波も受けて、海面(Z−Z)を叩いたり、ジャンピング(海面から出没又は昇降)したり、或いは海面(Z−Z)上をトビウオの如く飛んだりすることを繰り返すことになり、これらの複雑且つ不規則(アットランダム)な動きと、これに伴ない発生する音並びに輝きが、捕獲対象魚であるマグロの索餌本能を大いに刺激する。併せて、抵抗板(JB)の曳行中に発生する海水の激しいはね上げと、その動きに伴なう音も、同じくマグロの索餌本能に強くアピールし、有効な集魚効果を得られることになる。
更に、上記ソフトルアー(A)の中空ルアー本体(10)は透明又は半透明の熱可塑性エラストマーから成り、その空洞(C)内へ圧入一体化された発色リング(DR)は、上記熱可塑性エラストマーよりも比較的硬い軟質合成樹脂ホース(24)とその表面(外周面)に巻き付けられたホログラムシート(25)とから成るため、そのホログラムシート(25)を形作っている着色層(25f)の着色カラーと同じく反射層(25e)の光反射作用により、上記ルアー本体(10)に混入されているラメ(11)とも相俟って、そのルアー本体(10)の外部から生きたイカと酷似した体表の色素胞や斑模様、キラキラと輝く光沢などを透視させることができ、顕著な透明感と生鮮度を印象づける。
しかも、上記ルアー本体(10)はゴム状の弾性や伸縮性に富む熱可塑性エラストマーから一体成形された中空品であり、その空洞(C)の就中リング受け入れ孔(18)には上記した発色リング(DR)の複数個と目玉保持リング(ER)の1個とが、何れも輪切り体として同芯連通する直列状態に内蔵設置されているため、360度のあらゆる方向へ屈曲変形する生きたイカの動きを印象づけることができ、上記ホログラムシート(25)のホログラムによる光輝性などとも相俟って、捕獲対象魚の優れた集魚効果を得られることになる。
その場合、垂れ糸(タグライン)(TL)から船体(B)へ垂れ下がる補助制御糸(アクションライン)(CL)を、釣り人(M1)の補助者(M2)やその他の同乗者が、引っ張ったり、放したり操作して、上記ソフトルアー(A)を積極的に昇降させる如く、その動きを人為的に制御することもできる。
そして、上記ソフトルアー(A)は幹糸(メインライン)(ML)から枝糸(ブランチライン)(BL)を介して、海面(Z−Z)と平均的に同じ高さか又は海面(Z−Z)から若干浮上する高さに吊り下げられているため、大型の回遊魚であるマグロは上記集魚作用を受けて、海面(表面)層(Z−Z)へ集まり、海中(下方)から飛び出してソフトルアー(A)の就中足部(17)側へ喰い付くことになる。そのルアー(A)の全体がマグロに呑み込まれることもある。
その時には、上記弾力性に富む立て竿(スティック)(45)がその上端部(竿先部)から急速に弓の如く弯曲変形すると共に、その負荷に応じた復元変形も行うため、上記マグロに強いショックを与えるおそれはなく、その弾性変形に伴って生成される時間差が、上記マグロの所謂口離れや口切れなどを防止することになる。
併せて、上記ソフトルアー(A)のルアー本体(10)が軟質な熱可塑性エラストマーから成るも、ゴム状の弾性や伸縮性に富み、その中空内部に圧入一体化されている発色リング(DR)と目玉保持リング(ER)は、何れも輪切り状態にあって360度のあらゆる方向へ自由自在に屈曲変形し得るため、上記マグロに生鮮なイカとの違和感を与えるおそれがなく、その口離れの防止に役立つのであり、しかもルアー本体(10)の足部(17)側に釣り針(36)が存在するため、上記立て竿(スティック)(45)の復元反撥力とも相俟って、その釣り針(36)に対するマグロの確実な口掛かり状態を得られるのである。
そして、上記ソフトルアー(A)の釣り針(36)に口掛かりしたマグロは、その釣り糸(枝糸)(37)を引っ張ることになるため、ルアー(A)の足部(17)側がマグロに喰い切られて残る胴部(13)側や、喰い切られることなく全体的に残るソフトルアー(A)は、釣り針(36)と引き離される如く、釣り糸(枝糸)(37)に沿って幹糸(メインライン)(ML)が存在する前方へ移動することとなり、マグロに対するルアー(A)の抵抗感やルアー(A)自身の損傷などを可及的に減少させることができる。
更に、上記ソフトルアー(A)に喰い付いたマグロの強い引っ張り力を受けると、幹糸(メインライン)(ML)の途中を立て竿(スティック)(45)に連結しているブレーカー(54)が自づと切断され、その立て竿(スティック)(45)の上端部から垂れ糸(タグライン)(TL)が垂れ下がる一方、幹糸(メインライン)(ML)は釣り竿(ボードロッド)(47)の巻取リール(46)と連続する配線系統へ変更されるため、釣り人(M1)がその幹糸(メインライン)(ML)の巻取リール(46)を回転操作して、マグロを船体(B)へ引き寄せ、ギヤフなどを用いて船体(B)の内部へ取り込むのである。その際、マグロが喰い付いていないルアー(A)の釣り糸(枝糸)(37)については、その係止金具(44)を上記幹糸(メインライン)(ML)から取りはずせば良い。
図26〜30に基いて本発明の使用状態を説明したスポーツフィッシングとしてのトローリングでは、海面(表層)を回遊魚(マグロ)の言わば漁場として、そのイカ形状のソフトルアー(A)が弾力性のある立て竿(スティック)(45)や抵抗板(JB)の働きによって、海面(Z−Z)を叩いたり、海面(Z−Z)から飛び上がったり、生餌(イカ)の逃げ惑ったりする複雑な且つ不規則な動きを繰り返し、その動きに伴なう音やキラキラと光る輝き(光沢)なども発生するため、捕獲対象魚(マグロ)の索餌本能を大いに刺激することができ、生餌(本物)と同等の有効な集魚作用と延いては優れた釣り果を得られるのである。
もっとも、本発明のソフトルアー(A)は上記立て竿(スティック)(45)を使用する特異なトローリングのみならず、図26と対応する図31、32の変形使用例から明白なように、その立て竿(スティック)(45)の設置を省略して、釣り竿(ボートロッド)(47)の巻取リール(46)から海の沖方向(後方)へ繰り出した上記幹糸(メインライン)(ML)の先端部(後端部)や、その幹糸(メインライン)(ML)から分岐した枝糸(ブランチライン)(BL)の下端部へ、各々ソフトルアー(A)を接続して、そのソフトルアー(A)をこれに付属する重錘(42)の調整や潜行板(図示省略)の併用などにより、海面(Z−Z)からの適当な深さ(Y)だけ沈む状態に保ち乍ら、船体(B)によって曳行する使い方も採用することができる。
又、従来のトローリング漁を示す図33から明白なように、船体(B)から左右方向へ横竿(58)を張り出すと共に、これから上記幹糸(メインライン)(ML)又は枝糸(ブラントライン)(BL)に相当する釣り糸(37)を経て吊り下げたソフトルアー(A)を、やはり適当な深さ(Y)だけ海中へ沈めた状態のもとで、上記船体(B)により曳行することも可能である。
更に、図示省略するが、特許文献1の図5に例示されたようなソフトルアー(A)を重錘(42)などによって、海中へ沈む状態に保つ延縄漁や、船体からの釣り竿(ボートロッド)(47)による1本釣り用としても、本発明のイカ形ソフトルアー(A)を便利良く使用することができる。
尚、マグロを捕獲対象魚の典型例として説明したが、マグロよりも小型のブリやカツオ、ハマチ、その他の魚釣り用としても、本発明を広く使えることは勿論である。
(10)・ルアー本体
(11)・ラメ(光輝性の細かい破片)
(12)・ヒレ
(13)・胴部
(14)・目玉被覆面
(15)・頭部
(16)・スリット
(17)・足部
(18)・リング受け入れ孔
(19)・釣り糸挿通孔
(20)・カバーチューブ受け入れ孔
(21)・治具受け入れガイド孔
(24)・軟質合成樹脂ホース
(25)・ホログラムシート
(26)・目玉シート
(27)・上型
(28)・下型
(29)・中子
(30)・太い軸部
(31)・細い軸部
(32)・輪切りガイド凹周溝
(33a)(33b)・目玉位置決めガイドマーク
(35)・カッター
(36)・釣り針
(37)・釣り糸
(40)・連結紐
(42)・重錘
(43)・カバーチューブ
(A)・ソフトルアー
(B)・船体
(C)・空洞
(DR)・発色リング
(ER)・目玉保持リング
(J)・丸棒治具
(M)・射出成形金型
(O−O)・ルアー本体の長手中心線

Claims (6)

  1. ラメ入りのゴム状弾性がある透明又は半透明な熱可塑性エラストマーを素材として、先端部に釣り針が付属する釣り糸を、足部から頭部を経て胴部へ通し込み配線できる中空のイカ形状に一体成形されたルアー本体と、
    軟質合成樹脂ホースの外周面にホログラムシートが被覆状態に貼り付けられた発色リングの複数個と、
    透明又は半透明な軟質合成樹脂ホースの外周面に、左右一対の目玉シートが貼り付けられた目玉保持リングの1個とを備え、
    上記ルアー本体におけるイカ形状の胴部へ複数個の発色リングと頭部へ1個の目玉保持リングとを、その全体として同芯連通する直列状態に圧入一体化したことを特徴とする魚釣り用のイカ形ソフトルアー。
  2. ルアー本体の胴部から張り出すヒレのほぼ中間位置と対応する途中から、頭部の中間と対応する位置まで延在する一定な長さと内径のリング受け入れ孔を、そのルアー本体の長手中心線上に沿って開口形成し、
    輪切り状態に分割された複数個の発色リングを上記リング受け入れ孔の胴部側へ、1個の目玉保持リングを同じくリング受け入れ孔の頭部側へ、各々全体的な直列状態に圧入一体化すると共に、
    上記リング受け入れ孔の前端から胴部の先端に開口する釣り糸挿通孔までの間を、段階的な先細り状の釣り糸用カバーチューブ受け入れ孔として造形する一方、
    同じくリング受け入れ孔の後端から多数の割り溝が付与された吹流し状足部の根元までの間を、後向きに拡開するラッパ状の丸棒治具受け入れガイド孔として造形したことを特徴とする請求項1記載の魚釣り用のイカ形ソフトルアー。
  3. ルアー本体における頭部の目玉保持リングが圧入一体化される対応位置の表面を、左右一対の目玉被覆面として円弧状に隆起させたことを特徴とする請求項1又は2記載の魚釣り用のイカ形ソフトルアー。
  4. ルアー本体をラメ入りのゴム状弾性がある透明又は半透明な熱可塑性エラストマーから、中空のイカ形状に一体成形する一方、
    輪切り状態に分割された軟質合成樹脂ホースとその表面に巻き付け一体化されたホログラムシートとから成る複数個の発色リングと、透明又は半透明の軟質合成樹脂ホースとその表面に貼り付けられた左右一対の目玉シートとから成る1個の目玉保持リングとを、共通する1本の丸棒治具へ差し込み套嵌した直列状態のもとで、上記ルアー本体の足部側から中空内部へ圧入操作して、
    その操作時にルアー本体が拡張変形する復元的な収縮力によって、その中空内部へ上記発色リングと目玉保持リングとを悉く密着一体化させた後、上記丸棒治具だけをルアー本体から引き抜くことを特徴とする魚釣り用イカ形ソフトルアーの製造法。
  5. 複数個の発色リングを形作る軟質合成樹脂ホースと、1個の目玉保持リングを形作る軟質合成樹脂ホースとを、共通する1本の透明又は半透明なそれとして、丸棒治具の細い軸部へ先端側から抜き差し自在に差し込み套嵌させた状態のもとで、
    上記軟質合成樹脂ホースにおける最も奥側の部分的な一定長さを目玉保持リングの目玉シート貼り付け用余白として、残りの表面全体に発色リングのホログラムシートを巻き付け一体化し、
    その後、上記丸棒治具を回転させ乍らカッターにより分割加工して、輪切り体としての発色リングを複数個作成準備すると共に、
    同じく輪切り体として1個だけ残る上記軟質合成樹脂ホースの表面へ、左右一対の目玉シートを貼り付けることにより、目玉保持リングとして作成準備することを特徴とする請求項4記載の魚釣り用イカ形ソフトルアーの製造法。
  6. 複数個の発色リングと1個の目玉保持リングとをすべて均等な一定間隔に輪切り加工することを特徴とする請求項5記載の魚釣り用イカ形ソフトルアーの製造法。
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