JP2002034391A

JP2002034391A - ルアー

Info

Publication number: JP2002034391A
Application number: JP2000223387A
Authority: JP
Inventors: Kenji Hirahara; 研治平原
Original assignee: Shimano Inc
Current assignee: Shimano Inc
Priority date: 2000-07-25
Filing date: 2000-07-25
Publication date: 2002-02-05

Abstract

(57)【要約】【課題】魚に効果的にアピールできるルアーを提供す
る。【解決手段】このルアーは、外形を魚に似せて形成し
た透明または半透明の合成樹脂製の中空部材であるルア
ー本体１を有する。そして、ルアー本体１内の中空には
板材１０が配置されている。このルアー本体１の表面と
板材１０の表面には、それぞれ光反射性表面シートＳ１
と光反射性内部シートＳ２とが貼り付けられている。そ
して、入射光をそれぞれ光反射性表面シートＳ１と光反
射性内部シートＳ２とが反射して魚に強くアピールす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は魚釣りに用いるルア
ーに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のルアーには、外形を魚に似せて形
成された合成樹脂からなるルアー本体と、ルアー本体の
頭部付近に設けられ釣糸を係止可能な釣糸係上部と、ル
アー本体の尾部付近及び腹部付近に連結されたフック
（釣針）とを有し、ルアー本体表面に光の一部を反射す
る光反射住シートを貼り付けたものがある。

【０００３】この種のルアーは、光を受けるとルアー本
体表面の光反射性シートが受けた光の一部または全部を
反射して煌めき、魚にアピールする。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような従来のルア
ーでは、光反射性シートがルアー本体表面にルアー本体
の外形に沿って貼り付けられているので、ルアー本体が
受けた光はそのルアー本体の外形に応じて光を反射す
る。このため、ルアーをどの方向から見てもそれなりの
反射光を確認できるが、全体的に緩やかな反射光となる
ため魚へのアピール度が十分なものとは言い難く、さら
に反射光を効果的に作り出すことが求められる。

【０００５】本発明の課題は、魚に効果的にアピールで
きるルアーを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】発明１にかかるルアー
は、魚釣りに用いるルアーであって、透明または半透明
の合成樹脂からなるルアー本体と、ルアー本体表面に貼
付される光反射性表面シートと、ルアー本体内に配置さ
れる光反射性内部シートとを備えている。

【０００７】このルアーでは、まず、外界からの光は光
反射性表面シートに当たる。この光反射性表面シート
は、その光の一部を透過させると共に光の一部を反射す
る。光反射性表面シートを透過した一部の光は透明また
は半透明のルアー本体をさらに透過してルアー本体内の
光反射性内部シートに当たる。この光反射性内部シート
は光の一部をさらに透過させると共に光の一部を反射
し、この反射光は光反射性表面シートを透過してルアー
本体外部に至る。このように、光反射性表面シートと光
反射性内部シートによって効果的に反射光をかもしだす
ことによって、魚に強くアピールできる。

【０００８】発明２にかかるルアーは、発明１にかかる
ルアーであって、ルアー本体は中空部材であり、ルアー
本体内部に収納された板材をさらに備えている。そし
て、光反射性内部シートはこの板材に貼付されている。

【０００９】このルアーでは、光反射性内部シートがル
アー本体内の板材に貼り付けられて面状に配置される。
そして、ルアー本体表面の光反射性表面シート及びルア
ー本体を透過した光が光反射性内部シートによって面反
射され、角度によって強い反射光をおこす。

【００１０】発明３にかかるルアーは、発明２のルアー
であって、光反射性表面シート及び光反射性内部シート
は、接着層と、接着層に積層されるホログラムエンボス
層と、ホログラムエンボス層に積層されるアルミ蒸着層
と有し、接着層によってルアー本体表面または板材に貼
り付けられている。

【００１１】このルアーでは、光反射性表面シート及び
光反射性内部シートは所定の積層構造を有し、ホログラ
ムエンボス層とその表面に積層されるアルミ蒸着層とが
光を効率的に反射して魚に強くアピールする。

【００１２】発明４にかかるルアーは、発明１のルアー
であって、ルアー本体は中実部材であり、光反射性内部
シートはルアー本体内にインサートされている。この場
合には、中実のルアー本体を例えば射出成型する際に、
ルアー本体を形成する合成樹脂内に光り反射性内部シー
トをインサートすることによって、容易に光を効率的に
反射するルアーとすることができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】［第１実施形態］以下、本発明の
第１実施形態について図面を参照しつつ説明する。

【００１４】本発明の第１実施形態を採用したルアー
は、図１及び図２に示すように、外形を魚に似せて形成
した中空のルアー本体１と、ルアー本体１の背部付近に
設けられ釣糸を係止可能な釣糸係止部２と、ルアー本体
１の腹部底面付近及び尾部付近にそれぞれ設けられたア
イ（止輪）３，４とを有している。そして、アイ３，４
にはそれぞれスプリットリング５，６を介してフック
（釣針）７，８が連結されている。そして、ルアー本体
1内の腹部付近及び尾部付近には踵（図示せず）が配置
され、また、ルアー本体1内の頭部乃至尾部付近にかけ
て板材１０が配置されている。

【００１５】ルアー本体１は、透明または半透明の合成
樹脂からなる部材であって、外周面には魚に似せて目や
鱗の模様が塗装されている。このルアー本体１は所定の
形状に形成された左右一対の半割部材を開口側の貼り合
わせ面で貼り合わせて一体化して製造されている。この
一対の半割部材の貼り合わせ面にはそれぞれ頭部，腹部
及び尾部において、釣糸係止部２及びアイ３，４の一部
を収納可能な収納窪みが形成されている。この収納窪み
に釣糸係止部２及びアイ３，４等の一部を収納して、一
対の半割部材を貼り合わせることで、釣糸係止部２等が
ルアー本体１に固定される。また、図２に示すように、
一対の半割部材の貼り合わせ面の背部分（貼り合わせ面
の上辺に該当する）と腹部分（貼り合わせ面の下辺に該
当する）とには、それぞれ板材１０の周辺部分を収納可
能な窪み１ａ，１ｂが連続的に形成されており、この窪
みｌａ，１ｂに板材に１０の周辺部分を挟み込むこと
で、坂材１０がルアー本体１内に縦方向に位置して配置
される。

【００１６】板材１０は、金属または合成樹脂からな
り、ほぼルアー本体１の半割部材の開口形状に合致する
ように、即ち、ルアー本体１の上下方向においては背部
から腹部にかけて連続的な、またルアー本体１の前後方
向においては頭部から尾部にかけて連続的な板状に加工
されている。その厚みは０．５〜２．０ｍｍ程度に均一
化されて板状に加工されている。

【００１７】図３に示すように、ルアー本体1の表面全
体には、転写式の光反射性表面シートＳ１が貼り付けら
れている。この光反射性表面シートＳ１は、接着層１０
０と接着層１００の表面に積層された複数の光反射層１
０１，１０２とからなる。接着層１００は加熱により粘
着性を奏するオレフィン系合成樹脂からなる。また、光
反射層１０１はホログラムエンボス層であり、具体的に
はポリエステルフィルムにエンボス加工を施してホログ
ラム加工としてものであり、入射光の一部を反射し入射
光の一部が透過する。また、光反射層１０２はアルミニ
ウムを蒸着させて形成したものであり、光反射層１０１
と同様に入射光の一部を反射し入射光の一部が透過す
る。

【００１８】なお、先に述べたようにこの光反射性表面
シートＳ１は転写式であり、ルアー本体１に貼り付ける
前の状態では光反射層１０２上にさらにPET等からなる
フィルム層が剥離層を介して積層されている。そして、
光反射性シートＳ１は、ルアー本体１の表面に沿って配
置された後、熱を加えて接着層をルアー本体１表面に接
着させ、その後フィルム層を剥離層から剥離することで
光反射層１０１，１０２をルアー本体１の表面にその外
形に沿って貼り付けることになる。このような積層シー
トとしては、ムラタキンパク（株）のグリームホイル
（商品名）等が例示できる。

【００１９】一方、ルアー本体１内部の板材１０の両側
面には、光反射性内部シートＳ２が貼り付けられてい
る。この光反射性内部シートＳ２も光反射性表面シート
Ｓ１と同様の転写式シートであり、光反射性表面シート
Ｓ１と同様にしていた板材１０に貼り付けられる。

【００２０】このように構成されたルアーでは、図２に
示すように、まず、外界からの入射光は光反射性表面シ
ートＳ１に当たる。この光反射性表面シートＳ１は、入
射光の一部を透過させると共に光の一部を乱反射する。
また、入射光の一部は、光反射性表面シートＳ１を透過
し透明または半透明のルアー本体１をさらに透過して、
ルアー本体１内の光反射性内部シートＳ２に当たる。こ
の光反射性内部シートＳ２はその光の一部をさらに透過
させると共に光の一部を反射し、この反射光は光反射性
表面シートＳ１を透過してルアー本体１外部ヘ至る。

【００２１】このように、ルアー本体１表面の光反射性
表面シートＳ１は入射光をルアー本体１表面に沿って乱
反射し、ルアー本体１内の板材１０に貼り付けられて面
状に配置された光反射性内部シー卜Ｓ２は、入射光を面
反射して強い反射光を効果的におこして、魚に強くアピ
ールする。

【００２２】［第２実施形態］以下、本発明の第２実施
形態について図面を参照しつつ説明する。本発明の第２
実施形態を採用したルアーは、図４に示すように、外形
を魚に似せて形成した中実のルアー本体２１を有する。
そして、ルアー本体２１の衣面には光反射性表面シート
Ｓ１が貼り付けられ、ルアー本体２１内部には裁断され
た薄板状の光反射性内部シートＳ２が複数配置されてい
る。

【００２３】このルアー本体２１は、透明または半透明
の合成樹脂からなる中実部材であって、外周面には魚に
似せて目や鱗の模様が塗装されている。このルアー本体
２１は所定の型に流動化させた合成樹脂を流し込んで固
化させることによって製造される。そして、このルアー
本体２１を形成する流動化させた合成樹脂内に予め光反
射性内部シートＳ２を混入することで、ルアー本体２１
内に複数の光反射性内部シートＳ２がランダムに配置さ
れる。なお、この光反射性シートＳ２は、第１実施形態
のように粘着層を有する転写式のものではなく、厚み
０．１〜０．５ｍｍ程度のシートを細かく裁断したもの
である。例えば、第１実施形態で用いた光反射性シート
Ｓ２のホログラム蒸着層とアルミ蒸着層とのみが積層さ
れたものを用いることができる。

【００２４】また、ルアー本体２１の表面全体には、転
写式の光反射性表面シートＳ１が貼り付けられている。
この光反射性表面シートＳ１は、第１実施形態と同様の
ものであり、ルアー本体１表面にその外形に沿って貼り
付けられることになる。

【００２５】このように溝成されたルアーでは、ルアー
本体２１表面の光反射性表面シートＳ１が入射光をルア
ー本体２１表面に沿って乱反射し、ルアー本体２１内に
ランダムに配置された光反射性内部シートＳ２は、光反
射性表面シートＳ１を透過した光をさらに乱反射する。
こうして、ルアー本体２１の表面と内部とでそれぞれ入
射光を乱反射することで魚に強くアピールできる。

【００２６】

【他の実施形態】（ａ）図５に示すように、中空のルア
ー本体３１内にルアー本体３１の左右方向に板材１０を
配置し、ルアー本体３１表面に光反射性表面シートＳ１
を、板材１０の両表面に光反射性内部シートＳ２を配置
してもよい。（ｂ）中実のルアー本体内に、光反射性内部シートＳ２
を表面に貼り付けた板材を配置してもよい。この場合、
型内に所定の板材を配置して流動化した合成樹脂を流し
込むことでルアーを製造する。（ｃ）ルアー本体の形状は上記実施形態に限定されるも
のではなく、合成樹脂製の種々の形状のルアーに本発明
を適応できる。

【００２７】

【発明の効果】本発明に係るルアーによれば、効果的に
反射光をかもしだすことができ魚に強くアピールでき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態を採用したルアーの全体
図。

【図２】図１のII−II断面図。

【図３】図１のルアー本体１の表面付近の拡大図。

【図４】本発明の第２実施形態を採用したルアーの断面
図。

【図５】本発明の他の実施形態を採用したルアーの断面
図。

【符号の説明】

１，２１，３１ルアー本体１０板材Ｓ１光反射性表面シートＳ２光反射性内部シート

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】魚釣りに用いるルアーであって、透明または半透明の合成樹脂からなるルアー本体と、前記ルアー本体表面に貼付される光反射性表面シート
と、前記ルアー本体内に配置される光反射性内部シートとを
備えたルアー。
【請求項２】前配ルアー本体は中空部材であり、前記ル
アー本体内部に収納された板材をさらに備え、前記光反射性内部シートは前記板材に貼付されている、
請求項１に記載のルアー。
【請求項３】前記光反射性表面シート及び光反射性内部
シートは、接着層と、前記接着層に積層されるホログラ
ムエンボス層と、前記ホログラムエンボス層に積層され
るアルミ蒸着層と有し、前記接着層によって前記ルアー
本体表面または板材に貼り付けられている、請求項２に
記載のルアー。
【請求項４】前記ルアー本体は中実部材であり、前記光
反射性内部シートは前記ルアー本体内にインサートされ
ている、請求項１に記載のルアー。