JP2015165797A - 培養皿収納容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】培養皿30の収納が可能な培養皿収納容器であって、前記培養皿30の出し入れが可能な開口部12を有する容器本体10と、前記開口部12を覆い、前記容器本体10から取り外し可能に設けられた蓋体20を備える、培養皿収納容器。前記培養皿収納容器内のガスを交換する為のフィルターからなるガス交換手段を設けている培養皿収納容器。
【選択図】図2
Description
上述したような再生医療に用いる細胞は、当然その調整、培養、加工のプロセスには医薬品の製造と同等の高い安全性と品質管理が求められるため、GMP(Good Manufacturing Practice)基準を充足する細胞培養施設で培養される。
ペトリディッシュは、入れ子になるようにわずかに口径の異なる、ごく浅い円筒形の容器が2枚で一組となっている。蓋はやや大きくて浅く、底側はやや小さくて深くなっている。その皿のふちは底面と平行になるように切断加工されているので、静置したときに自重で上皿と下皿とが密着し適度にシールされるようになっている。
マルチディッシュは、細胞培養用の穴が設けられている下皿と、上皿の2枚からなる構造であり、ペトリディッシュと同様に静置したときに自重で上皿と下皿とが密着し適度にシールされるようになっている。
このようにペトリディッシュやマルチディッシュ等の培養皿は、上皿と下皿が自重によって密着するだけであるので、上皿と下皿との間に微細な隙間が形成されることを防ぐことは困難である。
したがって、培養皿を用いた培養系は、グレードBの直接支援区域(作業室、インキュベーター)においては無菌状態を担保することができない。特にマイコプラズマは、静置していたとしても培養皿の上皿と下皿の隙間から侵入し、培養細胞に感染し得ることが報告されている。つまり、培養皿で培養されているマイコプラズマ感染細胞と非感染細胞を、同一のインキュベーター内で培養しただけで、非感染細胞までマイコプラズマに感染し得るのである。
しかし、細胞培養フラスコは開口部が狭いため、培養細胞や培地の移し替えの作業が困難である。また、かかる作業の際には開口部よりピペットやスクレーバー等の器具を突っ込むため、培養系のコンタミネーションを引き起こす可能性がある。さらに、円形のペトリディッシュと異なり細胞培養フラスコは矩形のため角部を有し、この角部において生育した培養細胞は意図しない分化を起こし、形態が変化してしまうことが報告されている。
しかし、アイソレーターは非常に高価な装置であり、また、精密機械であるため維持管理が煩雑であること等の問題がある。
このような状況から、培養皿を用いた培養系の無菌状態を担保するために用いる器具であって、アイソレーターよりも簡便で安価な構造の器具の開発が求められていた。
そこで本発明の課題は、グレードB以下の洗浄度の区域においても、培養皿における培養細胞の無菌状態を担保することができる簡便な器具を提供することにある。
本発明の培養皿収納容器は簡便な構造でありながら、収納した培養皿の無菌状態をグレードB以下の洗浄度の区域においても担保することができる。
例えば、真菌を培養している培養皿を本発明の培養皿収納容器に収納すれば、該真菌からの胞子が外部に飛散することを防ぐこともできる。
かかる形態とすることによって、培養皿を本発明の培養皿収納容器に収納した状態のままインキュベーター内に入れ、該培養皿で細胞を培養することができる。
このような形態とすることによって、容器本体は滅菌処理によってリサイクル可能とし、フィルターが設けられた蓋体は使い捨てにするという使用態様が可能になる。
かかる形態の本発明の培養皿収納容器は構造が簡便であり、かつ、外部から培養皿収納容器内への粉塵や細菌などの侵入を防ぐことができる。
培養皿は縦方向に重ねてインキュベーター内に載置したり、運搬したりすることが一般的に行われている。
かかる形態の本発明の培養皿収納容器は、縦方向に重ねた複数の培養皿を収納できるため、インキュベーター内の横方向の省スペース化に寄与し、また、容易に運搬することができる。
かかる形態の本発明の培養皿収納容器は胴部が伸縮可能であるので、胴部を収縮させた状態であれば、容器の中に手を突っ込むことなく、該培養皿収納容器から容易に培養皿を出し入れすることができる。
また、手を容器本体内に入れずに培養皿を出し入れすることができるため、培養皿収納容器の内部に粉塵や細菌が混入しにくく、培養細胞がコンタミネーションする危険性は非常に低くなる。
かかる形態の本発明の培養皿収納容器に培養皿を収納する際には、まず培養皿を保持体の載置部に載置し、その後、保持体を開口部から培養皿収納容器の中へ入れるようにする。培養皿収納容器から培養皿を取り出す際には、この逆の手順を踏む。
かかる形態の本発明によれば、培養皿収納容器からの培養皿の出し入れの作業が容易になり、かつ該作業に際して容器内部に直接手が触れることがないため、培養皿収納容器内部へ粉塵や細菌が混入しにくく、培養細胞がコンタミネーションする危険性は非常に低くなる。
かかる形態とすることによって、載置部に載置した培養皿が支持部に支持されるので、載置部から培養皿がずれ落ちること、また、積み重ねた培養皿が倒れることを防ぐことができる。
かかる形態とすれば、2以上の載置部のそれぞれに培養皿を載置することができるので、培養皿を重ねて載置した場合に比して、保持体への培養皿の出し入れが容易になる。
かかる形態の本発明の培養皿収納容器によれば、培養皿の出し入れが容易になる。
かかる形態とすることによって、容易に胴部を伸縮することができ、容器本体の高さを自在に調節することができる。
また、蛇腹構造は複数の部材の組み合わせによって構成されるものではなく、隙間の無い一つの部材で構成することができる。そのため、かかる形態の本発明の培養皿収納容器においては、容器外から容器内へ粉塵、細菌が侵入する確率は極めて低くなる。
かかる形態とすることによって、本発明の培養皿収納容器に培養皿を収納したままで、培養皿で培養している細胞を、顕微鏡等によって観察することができる。
かかる形態の培養皿収納容器は、蓋体に観察部が設けられているため、開口部上方からの培養皿の観察が可能であり、非常に培養皿の観察がし易い。
また、本発明の培養皿収納容器の好ましい形態では、培養皿収納容器に培養皿を収納した状態で、培養細胞をインキュベーター内で培養することができる。
そして、本発明の培養皿収納容器は容易に培養皿の出し入れの作業を行うことができ、該作業中に培養細胞がコンタミネーションする可能性は極めて低い。
さらに、本発明の好ましい形態では、培養皿を培養皿収納容器に収納した状態で、培養皿の観察を行うことができる。したがって、クリーンベンチ内に顕微鏡を設置することなく、グレードB以下の洗浄区域に設置した顕微鏡によって培養細胞を観察することが可能になる。
以下、本発明の培養皿収納容器の各構成について詳述する。
本発明の培養皿収納容器の容器本体及び蓋体は、通気性の無い素材で構成されていることが好ましく、ガラス、金属又は合成樹脂で構成することがより好ましい。このような合成樹脂としては、ETFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、HDPE(高密度ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)、PC(ポリカーボネート)、PETG(グリコール変性ポリエステル)、PFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、PMP(ポリメチルペンテン)、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、PSF(ポリサルホン)、PUR(ポリウレタン)、硬質PVC(塩化ビニール)、軟質PVC(塩化ビニール)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)シリコン、TPE(熱可塑性エラストマー)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等を例示することができる。
また、口部及び蓋体を円筒状にして、口部の外側及び蓋体の周壁部の内側にねじ山を設け、蓋体をねじ込み式のキャップの形態とすることも好ましい。
容器本体の底面は、培養皿の重さによって変形しないことが好ましい。具体的には、容器本体の底面を硬い合成樹脂で構成するか、又は柔らかい合成樹脂で構成する場合であっても、厚みを持たせ変形しにくくすることが好ましい。
開口部は、好ましくは収納しようとする培養皿の長径と2本分の指の厚さの和よりも大きな口径とする。例えば、直径が10cmの円形のペトリディッシュの収納の用に供するために本発明の培養皿収納容器を設計する場合には、14〜16cmの口径の開口部を容器本体に設けることが好ましい。培養皿収納容器の開口部をこのように構成することによって容易に培養皿の出し入れをすることができる。
本発明の好ましい実施の形態では、培養皿収納容器内のガスを交換するためのガス交換手段をさらに備える。
ガス交換手段は培養皿収納容器内のガスを交換する形態であれば特に限定されない。より好ましい実施の形態では、蓋体にガス交換手段を設ける。
ガス交換手段としては、フィルターや、ガスを供給するパイプを連結することができるポート等が挙げられる。
本発明の好ましい実施の形態では、開口部を前記容器本体の上面及び/又は底面に設け、容器本体の胴部に該胴部を伸縮可能にする伸縮手段を設ける。
かかる伸縮手段としてはテレスコピック、蛇腹構造等が例示できる。
テレスコピックとは、中空の相似形の円柱又は角柱を、大きさの順で内側に内蔵させ、大きい円柱又は角柱の内側に「かえし」の縁を設け、小さい円柱又は角柱の外側にかえしの縁を設け、接合したもので伸び縮み出来るものをいう。
伸縮手段としてテレスコピックを採用する場合には、容器本体は、上述した硬い合成樹脂で構成することが好ましい。
本発明の培養皿収納容器の好ましい実施の形態では、保持体をさらに備える。保持体は、1以上の培養皿を載置することができる載置部を有し、容器本体に収納可能であり、開口部から出し入れ可能な大きさであれば、その形態は特に限定されない。
また、保持体は金属で構成することも好ましい。
支持部の形態は、載置部に載置した培養皿の壁面を支持可能であれば特に限定されない。支持部は載置部に載置した培養皿の壁面に接触するように設けても良いし、該壁面から距離を置いて設けても良い。
このような形態とすることによって保持体の操作が容易となり、また、コンタミネーションを防ぐことができる。
好ましくは、載置部を矩形に形成し、載置部の3面は支持部で囲い、残りの1面には支持部を設けない。こうすることで、支持部が設けられていない面から培養皿を入れて載置部に載置することができる。すなわち、かかる形態では保持体の横方向から載置部への培養皿の載置が可能になる。
また、載置部の少なくとも2か所は支持部で囲まないように構成することも好ましい。つまり、2か所以上の隙間を形成する。こうすることで、培養皿の複数個所を指で保持して、該隙間に指を通過させながら載置部に培養皿を載置することができる。すなわち、保持体の上方から培養皿を載置部に載置することが可能になる。
この場合、3点で培養皿を支持すれば安定性が増すため、支持部を3以上設けることが好ましい。
かかる形態の保持体では、培養皿の複数個所を指で保持して、支持部の隙間に指を通過させながら載置部に培養皿を載置することができる。すなわち、保持体の上方から培養皿を載置部に載置することが可能になる。
支持部の長さが異なる形態とする場合には、複数の支持部のうち1本を他の支持部よりも長く設けることが好ましい。このような形態とすれば、保持体を容器本体の開口部から入れる操作が容易になる。
この場合、保持体を2以上の棚板を有する棚のような形態にして、それぞれの棚板を載置部とすることが好ましい。この時、棚の壁部が前記支持部となる。
また、把持手段を設けることによって、保持体において手で触れる個所が限定されるため、コンタミネーション防止の観点からも好ましい。
把持手段としては取っ手が好ましく例示できる。
本発明の好ましい実施形態では、培養皿収納容器内に収納した培養皿を観察することができる観察部が設けられている。培養皿収納容器における前記観察部の位置、範囲、大きさ、形状は、培養皿収納容器内に収納した培養皿を観察することができれば特に限定されない。培養皿収納容器の蓋体に観察部を設けることが好ましい。
また、観察部は、透明の材質で構成されていることが好ましい。
観察部の材質としてはETFE、FEP、HDPE、LDPE、PC、PETG、PFA、PMMA、PMP、PP、PS、PSF、PUR、硬質PVC、PVDF、シリコン、TPE、PTFE、ガラス等を例示することができる。
本発明のより好ましい実施形態では、培養皿収納容器の蓋体にフィルターと観察部を有する。
かかる実施形態の本発明の培養皿収納容器であれば、顕微鏡内在型のインキュベーターを使用した培養細胞の観察が可能となる。
把持手段としては、取っ手が好ましく例示できる。
<実施例1>
実施例1の培養皿収納容器の構成について図1〜3を参照して説明する。実施例1の培養皿収納容器は、培養皿30の出し入れが可能な開口部12を上面14に有する容器本体10と、開口部12を囲む口部11と、前記開口部12を覆い、口部11に取り付け可能な蓋体20とを備え、容器本体10の胴部13が蛇腹構造となっている(図1〜3)。
容器本体10はLDPE製であり、底面15は胴部13に比して厚みを持っているため、培養皿30を載置しても変形しないように構成されている(図3)。また口部11はPS製であり、容器本体10に接着剤によって接着されている。
蓋体はPS製であり、天板部22の一部は切り抜かれ、該切り抜きにフィルター23が設けられている。フィルター23は孔径0.22μmの疎水性メンブレンである。
口部11の外周には雄ネジ11aが設けられ、蓋体20の周壁部21の内側には雌ネジ21aが設けられている(図1、図3)。つまり、蓋体20は口部11に取り付け可能なねじ込み式キャップとなっている。
なお、培養皿を取り出す場合には、蓋体20を外し、胴部13の蛇腹構造を収縮させてから取り出す。この場合も手を培養皿収納容器内に突っ込むことなく、培養皿30を取り出すことができる。
実施例2の培養皿収納容器は、容器本体の胴部13がテレスコピックで構成されている。胴部13は4つの円筒状部材(13a〜d)からなり、その内径は13a、13b、13c、13dの順に小さくなっている(図4(a)、(b))。
各円筒状部材は、容器の内側に向けて設けられるフック状の内向き返し131と、外側に向けて設けられるフック状の外向き返し132を備える。そして、円筒状部材13a〜cには、内向き返し131に近接して凸部133が設けられている。内向き返し131と外向き返し132の高さは等しく、凸部133の高さは内向き返し131及び外向き返し132の高さよりも低い。なお、内向き返し131、外向き返し132及び凸部133は、円筒状部材の内周に沿って連続して設けられ、円を形成している。
そして、内向き返し131と外向き返し132が設けられていることによって、円筒状部材13a〜dは互いに分離することがない。
また、円筒状部材をスライドさせ、胴部13を最大限伸長すると、外向き返し132が凸部133に引っ掛かる(図4a)。かかる状態の培養皿収納容器は、重力によって円筒状部材がずり落ち、胴部13が収縮することが無くなる。
胴部13を収縮させたい場合には、外向き返し132が凸部133を乗り越えられる程度の力を鉛直方向下向きにかければよい。
実施例3の培養皿収納容器は、蓋体の20の天板部22にフィルター23及び観察部24を有するものである。蓋体20の天板部22には、図5に示すように透明のPS製である円形の観察部24が設けられ、観察部24の周縁に複数のフィルター23が配置されている。
実施例3の培養皿収納容器によれば、培養皿を収納した状態で、顕微鏡内在型のインキュベーターを用いた培養細胞の観察が可能である。
実施例4の培養皿収納容器は、上面14及び底面15にそれぞれ開口部121と開口部122を有する。開口部121と開口部122にはそれぞれ口部111と口部112が設けられている。口部111と口部112にはそれぞれ雄ネジ11aと雄ネジ11bが設けられ、また、蓋体201の周壁部211の内側と、蓋体202の周壁部212の内側には、それぞれ雌ネジ21aと21bが設けられている。そのため、開口部121と開口部122を蓋体201と蓋体202によって塞ぐことができる。そして、蓋体201の天板部22にフィルター23が設けられている。
培養皿を培養皿収納容器に収納する場合には、まず容器本体10から取り外した蓋体202に培養皿を載置する。そこへ容器本体10を上方から被せ、容器本体10を回転させることによって雄ネジ11bと雌ネジ21bを噛み合わせ、容器本体10と蓋体202を固定する。
実施例5の培養皿収納容器は、保持体40を備えるものである。実施例5の培養皿収納容器について図7を参照しながら説明する。
保持体40は、コの字型の2本のステンレス製の細板が十字状に交差した形状となっており、水平状態に配置される載置部41と、鉛直状態に配置される支持部42とを有している(図7(a))。載置部41の長径は容器本体10の開口部12の口径よりも短く、また、支持部42の高さは容器本体10の高さよりも低い。そのため、保持体40は容器本体10に収納可能な形態となっている。
まず、容器本体10から取り出した保持体40の上方から培養皿30を載置部41に載置する(図7(a)(b))。そして、培養皿30が載置された保持体40の支持部42を手で持ち、容器本体10の開口部12からこれを入れる。その後、容器本体10に蓋体20を取り付けることで、培養皿収納容器内に培養皿30を収納することができる(図7(c))。
培養皿収納容器から培養皿30を取り出す際には、この逆の手順を踏めばよい。
図8に実施例6の培養皿収納容器における保持体40を示す。実施例6の培養皿収納容器における保持体40は、円形の載置部41と、2つの棒状の支持部42を有する。かかる保持体40はステンレスで構成されている。円形の載置部41は円板の他、穴開き円板で形成してもよいし、ドーナツ状に形成しても良い。
かかる保持体40の使用態様は、実施例5の培養皿収納容器における保持部40と同様である。
図9に実施例7の培養皿収納容器を示す。実施例7の培養皿収納容器における保持体40は、短い支持部42aを3つと、端部に把持穴45が設けられた長い支持部42bを1つ備える。また、それぞれの支持部の端部は外側に屈曲している(図9(a))。
図9(b)に示すように、実施例7の保持体40は、短い支持部42aの高さまで培養皿を積み重ねて載置しても、把持穴45が培養皿30の上部に出る構成を有するため、操作性に優れる。
また、実施例7の容器本体10は、開口部12の口径と底面の直径がほぼ等しい。そのため、保持体40を容器本体10に入れる操作中に保持体40が容器本体10内でぐらつくことが無く、操作しやすい。
図10に実施例8の培養皿収納容器における保持体40を示す。実施例40の培養皿収納容器における保持体40は、円板等による円形の載置部41と、載置部40を囲む壁のように形成された支持部42を2つ有する。かかる保持部40はステンレスで構成されている。
保持体40には、2つの支持部42によって形成される隙間がある。培養皿30を保持体40から出し入れする場合には、この隙間を通して培養皿30を指でつかむようにする。
かかる保持体40の使用態様は、実施例5の培養皿収納容器における保持部40と同様である。
図11に実施例9の培養皿収納容器における保持体40を示す。実施例9における保持体40は棚状に形成されており、それぞれの棚板が培養皿30を載置する載置部41となる。それぞれの載置部41の間の距離は、1枚の培養皿30の高さよりも若干高く設計されており、それぞれの載置部41に1枚ずつ培養皿30を載置できるようになっている。
実施例9における保持体40においては、支持部42が載置部41を囲む3面の壁となるように構成されている。
保持体40はさらに天板部43を備えており、かかる天板部43には取っ手44が設けられている。
実施例9における保持体40は、ステンレスで構成されている。
10a 雄ネジ
11 口部
111 口部
112 口部
11a 雄ネジ
11b 雄ネジ
12 開口部
13 胴部
13a〜d 円筒状部材
131 内向き返し
132 外向き返し
133 凸部
14 上面
15 底面
20 蓋体
21 周壁部
211 周壁部
212 周壁部
21a 雌ネジ
21b 雌ネジ
22 天板部
23 フィルター
24 観察部
30 培養皿
40 保持体
41 載置部
42 支持部
42a 短い支持部
42b 長い支持部
43 天板部
44 取っ手
45 把持穴
Claims (11)
- 培養皿の収納が可能な培養皿収納容器であって、
前記培養皿の出し入れが可能な開口部を有する容器本体と、
前記開口部を覆い、前記容器本体から取り外し可能に設けられた蓋体を備えることを特徴とする、培養皿収納容器。 - 前記培養皿収納容器内のガスを交換するためのガス交換手段をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の培養皿収納容器。
- 前記蓋体に前記ガス交換手段が設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の培養皿収納容器。
- 前記ガス交換手段がフィルターであることを特徴とする、請求項2又は3に記載の培養皿収納容器。
- 縦方向に重ねた複数の培養皿の収納が可能であることを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の培養皿収納容器。
- 前記開口部が前記容器本体の上面及び/又は底面に設けられ、
前記容器本体の胴部には該胴部を伸縮可能にする伸縮手段が設けられていることを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の培養皿収納容器。 - 1以上の培養皿を載置することができる載置部を有する保持体をさらに備え、
前記保持体は前記容器本体に収納可能であり、前記開口部から出し入れ可能な大きさであることを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の培養皿収納容器。 - 前記開口部が容器本体の上面に設けられていることを特徴とする、請求項1〜7の何れか1項に記載の培養皿収納容器。
- 前記伸縮手段が蛇腹構造であることを特徴とする、請求項1〜8の何れか1項に記載の培養皿収納容器。
- 前記培養皿収納容器内に収納した培養皿を観察することができる観察部が設けられていることを特徴とする、請求項1〜9の何れか1項に記載の培養皿収納容器。
- 前記蓋体に前記観察部が設けられていることを特徴とする、請求項10に記載の培養皿収納容器。
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