JP7153590B2 - 収納容器 - Google Patents

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本発明は、細胞培養のための培養容器を収納する収納容器に関する。
再生医療や遺伝子治療、創薬等の分野で、細胞の大量培養が求められている。iPS細胞やES細胞を使用した再生医療において、細胞移植による治療を行うためには、一人あたり10の9乗個以上の分化細胞が必要になると考えられている。こういった大量の細胞を培養するために、従来ではフラスコ等の容器に貯留された培地の中で大量の細胞を培養する浮遊培養法が用いられてきた。しかしながら、浮遊培養法では、継代時の細胞生存率の低さや接着性細胞の自発的細胞塊の融合等により、治療に利用出来る細胞の割合が低くなってしまうという問題があった。
そこで、近年、従来の浮遊培養法に代わって、マルチウェルプレート等の培養容器を使用して、細胞を生体内に存在する状態に近い凝集塊の態様にして培養する三次元培養と呼ばれる培養方法が行われるようになってきた。この三次元培養法によって細胞を培養することで、培養細胞の歩留まりは向上したが、治療に必要な数の細胞を準備するには、大量の培養容器と、この培養容器を収容して所定の培養環境に維持する多数のCO2インキュベータが必要である。さらに、iPS細胞の場合、高清浄なCO2インキュベータが必要となり、結果として細胞培養コストの増大につながる。
特開2009-50194号公報
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、マルチウェルプレート等の一般的な培養容器であっても、内部を清浄な状態に維持することが可能であり、且つ、培養容器を高密度に収納することが出来る収納容器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の収納容器は、培養容器が通過可能な開口が形成された本体と、前記開口を気密に閉鎖可能な蓋体とで構成される収納容器であって、前記本体は、前記本体に形成された通気口と、前記通気口をガス流通可能に閉鎖するフィルタ部材と、前記本体の内部空間において、鉛直方向に所定の間隔を空けて配置される左右一対の棚板と、を備え、前記左右一対の棚板は、前記培養容器の頂部もしくは側面壁から突出して形成される左右一対の鍔部とそれぞれ係合することで前記培養容器を鉛直方向に支持することを特徴としている。
上記構成とすることで、限られた収納空間の中に培養容器を多数収納することが出来、さらに、フィルタ部材が外部環境に浮遊している塵埃や殺菌などの収納容器内部への侵入を防止するので、収納容器の内部空間は清浄な状態に維持される。
また、本発明の収納容器に形成される棚板は、培養容器が前記本体内に収納状態にあるとき、支持対象の前記培養容器の底部よりも上方であり、且つ、前記培養容器の頂部よりも下方に位置することを特徴としている。上記構成とすることで、棚板は収納された培養容器の底部と頂部との間に位置することになるので、収容された複数の培養容器の上下方向の間隔を棚板の厚み寸法よりも小さくすることが出来る。
また、本発明の収納容器を構成する本体の奥行寸法は、前記培養容器の奥行寸法よりも小さいことを特徴としている。上記構成とすることで、作業者は、培養容器の本体から突出した部分を保持することで、培養容器を収納容器の本体に対して容易に出し入れすることが出来る。
また、本発明の収納容器は、前記本体にはプラグ部が形成され、前記蓋体にはソケット部が形成されており、前記本体と前記蓋体とは、インロー構造によって嵌合することを特徴としている。
また、本発明の収納容器の本体は、ポリエチレン製であることを特徴としている。さらに、本発明の収納容器の蓋体は、ポリエチレン製であることを特徴としている。上記構成とすることで、蓋体の本体への着脱が容易になり、また、収納された培養容器の収納容器外部からの観察が容易になる。さらに、過酸化水素ガス等の滅菌ガスでの滅菌処理が可能になる。
本発明によれば、収納容器は、培養容器を内部に高密度に収納することが出来るので、CO2インキュベータ等の培養装置の限られた培養空間に多数の培養容器を投入することが出来る。また、収納容器に備えられるガス流通可能なフィルタ部材により、培養空間内の水蒸気やCO2ガスは収納容器内部まで到達し、さらに、塵埃や雑菌等は収納容器内部への侵入を阻止される。これにより、比較的清浄度の低いCO2インキュベータであっても、細胞等の安全かつ大量の培養が可能になった。
図1は、本発明の一実施形態である収納容器を示す斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態である第1の培養容器を示す図である。 図3は、本発明の一実施形態である第2の培養容器を示す図である。 図4は、本発明の一実施形態である収納容器を側面から見た断面図である。 図5は、本発明の一実施形態である収納容器正面から見た断面図である。 図6は、本発明の一実施形態である収納容器の本体と蓋体との接合部分を示す図である。 図7は、本発明の一実施形態である収納容器と培養容器の収納状態を示す断面図である。 図8は、培養容器の底面を支持する態様の収納容器に、培養容器を収納した状態を示す図である。 図9は、本発明の第2の実施形態である収納容器と培養容器の収納状態を示す断面図である。
以下に、本発明の実施の形態を、図を参照しながら詳しく説明する。図1は本発明の一実施形態である収納容器1を示す斜視図であり、図2は収納容器1に収納される第1の培養容器2を示す図である。第1の培養容器2は、上面視略矩形に成型されたマイクロプレート型シャーレであり、四方の壁面に分画された領域に細胞や培地等の試料を収容するものである。本実施形態の第1の培養容器2は、生体分子スクリーニング協会(SBS:Society for Biomolecular Screening)によって開発され、米国国家規格協会(ANSI:American National Standards Institute)によって規定された基準に則って製作されたものであり、横方向の寸法Wと奥行方向の寸法Dがそれぞれ85.5mm、127.8mmであり、高さ方向の寸法Hが12.8mmで製作されている。また、培養領域の四方を囲う壁のうち長辺となる2つの壁18の上端部と下端部には、壁18から突出するように上鍔部16と下鍔部17が形成されている。培養容器2の上端部に形成される上鍔部16は、厚み寸法が1mmであり、側面壁18から4mm突出するように形成されている。また、培養容器2の下端部に形成される下鍔部17は、厚み寸法が3mmであり、側面壁18から4mm突出するように形成されている。なお、第1の培養容器2は、マイクロプレート型シャーレの他に、容器表面にウェルと呼ばれる複数の窪みが形成されたものであってもよい。ウェルの数は96、384、1536等多数の種類があるが、本発明は、外形が培養容器2と同一であればあらゆるタイプの容器に対応可能である。なお培養容器2は、自動搬送装置や検査装置等の利便性を考慮すると、ANSI/SBS規格に準拠したものであることが望ましい。さらに、本実施形態の培養容器2は、ポリスチレンに代表される透明度に優れた樹脂で製作されていて、培養途中の細胞の顕微鏡での観察やプレートリーダーでの測定に適している。
図3は収納容器1に収納される第2の培養容器3を示す図である。第2の培養容器3は、第1の培養容器3と同じ横方向の寸法Wと奥行方向の寸法Dを有する板状の培養器具である。また、第1の培養容器1と同様に、上面視略矩形に成型されたマイクロプレート型シャーレであり、四方の壁面に分画された領域に細胞や培地等の試料を収容するものである。また、第2の培養容器3の高さ方向の寸法H´は6.1mmであり、第1の培養容器2の約1/2の高さ寸法を有している。また、第2の培養容器3の培養領域の四方を囲う壁のうち長辺となる2つの壁19の上端部と下端部には、壁面から突出するように上鍔部20と下鍔部21が形成されている。培養容器3の上端に形成される上鍔部20は、厚み寸法が1mmであり、側面壁19から4mm突出するように形成されている。培養容器3の下端に形成される下鍔部21は、厚み寸法が2mmであり、側面壁19から4mm突出するように形成されている。なお、第2の培養容器3には、マイクロプレート型シャーレの他に、容器表面にウェルと呼ばれる複数の窪みが形成されたものであってもよい。ウェルの数は96、384、1536等多数の種類があるが、本発明は、外形が培養容器3と同一であればあらゆるタイプの容器に対応可能である。なお、培養容器3はANSI/SBS規格に準拠したものであることが望ましい。また、本実施形態の培養容器3は、ポリスチレンに代表される透明度に優れた樹脂で製作されていて、培養途中の細胞の顕微鏡での観察やプレートリーダーでの測定に適している。
次に、本発明の一実施形態である収納容器1について説明する。図4は本実施形態の収納容器1を側面から見た断面図であり、図5は収容容器1を開口4が形成された正面から見た断面図である。本実施形態の収納容器1は、前面に開口4を有する略直方体の箱状に形成される本体5と、この開口4を気密に閉鎖可能な蓋体6とで構成される。本実施形態の本体5と蓋体6は、本体5に形成されたプラグ部10の先端を蓋体6に形成されたソケット部28に嵌合させる所謂インロー構造となっている。本体5の左右両側面、上部と底部、及び後面は壁で覆われていて、さらに、本体5の左右側壁には、所定の寸法の通気口7が設けられている。また、この通気口7を覆うようにフィルタ部材8が配置されている。本体5に形成される開口4は、培養容器2、3が水平状態で挿通可能な面積を有していて、さらに、開口4を規定する壁の周囲は、本体5の外形に対して断面積が小さくなるように段差9が設けられていて、この開口4の周囲の断面積が小さくなった部分10を蓋体6に挿入することで、本体5の開口4は閉じられる。さらに、開口4を規定する壁10の端部には、弾性部材からなるシール部材11が開口4の周縁全体にわたって本体5に密着固定されていて、本体5と蓋体6は、このシール部材11によって気密に閉鎖される。
本実施形態の蓋体6は、一面に開口12を有する略直方体の箱状に形成されていて、収容容器1の開口4を気密に閉鎖する。蓋体6の内側壁面には、蓋体6の奥側の断面積に対して開口12側の断面積が大きくなるように段差13が設けられていて、この開口12周縁の、断面積が比較的大きくなった部分(ソケット部28)に本体5のプラグ部10が挿入されることで本体の開口4は閉じられる。また、この段差13は本体5の開口4周縁のシール部材11と対向する位置にあり、この段差13と本体5が備えるシール部材11とが当接することで、本体の開口4は気密に閉鎖される。さらに、本体5への蓋体6の装着を容易にするために、蓋体6の内周部14は開口12側に移動するにしたがって断面積が大きくなるテーパー状に形成されている。
本体5と蓋体6とがシール部材11を介して気密に閉鎖される位置に達すると、本体5のプラグ部10に形成された半球状の突起29と蓋体6のソケット部28に形成された半円状の凹部30とが、蓋体6の弾性力によって係合して、蓋体6と本体5とは固定される。図6を参照。本体5から蓋体6を取り外すには、蓋体6を本体5から離れる方向に引っ張ることで、蓋体6の凹部30が突起29を乗り越え、固定が解除される。なお、本発明はこの固定方法に限定されることはなく、多様な固定方法が適用可能である。
本実施形態の収納容器1の本体5は、容器内部の細胞観察を可能にするために、高い透明度を有し、比較的強度が高く、さらに、過酸化水素ガス等の滅菌ガスにも耐性のあるポリスチレンで形成されている。また、本実施形態の蓋体6は、比較的高い柔軟性を有し、過酸化水素ガス等の滅菌ガスにも耐性のあるポリエチレンで形成されている。また、開口4を気密に閉鎖するシール部材11は、柔軟性が高く過酸化水素ガス等の滅菌ガスにも耐性のあるシリコンゴムで形成されている。なお、本発明はこれらの材質に限定されることはなく、使用される状況に応じて適宜変更することが可能であることは言うまでもない。
本実施形態の収納容器1が備えるフィルタ部材8は、空気中を浮遊する雑菌や塵埃を透過させることなく、かつ、水蒸気やCO2ガスを透過させる濾過精度を有することが必要である。さらに、過酸化水素ガス等の滅菌ガスに対する耐性を備えることが望ましい。なお、本実施形態の収納容器1が備えるフィルタ部材8は、ポリエチレン製の連続繊維で形成された不織布が使用されている。上記濾過精度を有するフィルタ部材8を備えることで、収納容器1の内部は、酸素濃度、CO2濃度、湿度等、所定の環境に維持され、且つ、塵埃や雑菌の侵入しない清浄な環境に維持される。
本実施形態の収納容器1の内部空間は、培養容器2、3を、培養空間を上にした水平状態の姿勢で収納することが可能な幅寸法を有している。また、収納容器1の内部空間は、培養容器2を4個、第2の培養容器3を8個上下方向に収納することが可能な高さ寸法を有している。なお、収納容器1の本体5の奥行寸法は培養容器2、3の奥行寸法Dよりも短くなるように形成されていて、作業者は、培養容器2、3の本体5に収納されていない部分を保持することで本体5から培養容器2、3を容易に取り出すことが出来る。
本実施形態の本体5の内部には、培養容器1を鉛直方向に支持する棚板15が左右対称の位置に配置されている。本実施形態の収納容器1は、前述した第1の培養容器2および第2の培養容器3を所定の数収納する容量を有している。本実施形態の収容容器1の内部空間に形成される左右一対の棚板15は、厚さ寸法約2mmの水平の板状に形成されていて、図面視して左右対称となるように、上下方向に6.8mmのピッチで八段配置されている。図5を参照。また、最下段の棚板15aの下面31と収納容器1の底部上面32との間隔は約4mmに設定されている。図7を参照。これにより、第1の培養容器2aおよび、第2の培養容器3aは、それぞれが備える下鍔部17、21が収納容器1の底部上面32と最下段の棚板15aの下面31との間に形成される空間に挿入されて、収納容器1の最も下に位置する収納位置に収納される。
また、収納容器1の最下部に収納される培養容器2a、3aよりも上方に収納される培養容器2、3は、各培養容器2、3にそれぞれ形成される上鍔部16、20の下面を各棚板15の上面に当接させることで、各棚板15によって鉛直方向に支持される。言い換えると、各培養容器2、3の左右一対の上鍔部16、20を左右一対の各棚板15にそれぞれ引っ掛けることで、各培養容器2、3は各棚板15によって懸架状態で支持される。この収納形態とすることで各棚板15は、各培養容器2、3の下方ではなく、各培養容器2、3の側面壁18、19に対向する位置に位置することとなる。上記のような収納形態とすることで、収納容器1に収納された培養容器2、3の上下方向の間隔Xを棚板15の厚み寸法よりも小さくすることが出来るので、収納容器1の上下方向の寸法を可及的に小さくすることが出来る。なお、本実施形態の収納容器1では、収納された培養容器2、3の上下方向の隙間の寸法は約0.5mmとしている。上記したように、本実施形態の収納容器1は、各培養容器2、3を上下方向に隙間をあけて収納するので、棚段状に収納された各培養容器2、3のうち中間位置に収納された培養容器2、3だけを取り出すことが可能になる。
図8の収納容器22は、培養容器2、3の底面を支持するように収納容器1の棚板15の配置間隔を変更したものである。なお、各棚板15の厚み寸法は第1の実施形態の収納容器1と同じ寸法としている。収納容器22では、各培養容器2の上面と各棚板15の下面との間のX1と各棚板15の厚みX2とを加えた寸法が、上下方向に収納される培養容器2、3の上下方向の間隔X3となるため、収納容器1と同じ数の培養容器2、3を収納する形態とした場合、収納容器22の上下方向の寸法は収納容器1と比べて増大する。本発明の発明者は、収納容器22が、収納容器1が備える棚板15と同じ棚板15を備え、同じ数の第1の培養容器2を収納すると仮定して、収納容器22の上下寸法を比較したところ、本実施形態の収納容器1の上下方向の寸法は、従来の収納容器22の上下方向の寸法に比べて、約20パーセント削減することが出来ることを導き出した。
上記第1の実施形態では上下の端部に鍔部16、17、20、21を備える培養容器2、3と、これらを収納する収納容器1について説明したが、次に、鍔部26を一対のみ備える培養容器24、25とこれらを収納する収納容器23について説明する。図10は、本発明の第2の実施形態である収納容器23と第1の培養容器24、第2の培養容器25の収納状態を示す断面図である。
本実施形態の第1の培養容器24は、第1の実施形態の第1の培養容器2と外形寸法は同一であり、本実施形態の第2の培養容器25は、第1の実施形態の第2の培養容器3と外形寸法は同一である。本実施形態の第1の培養容器24に形成される鍔部26は、厚み寸法が2mmであり、第1の培養容器24の長手方向の側面壁から張り出すように形成されている。また、鍔部26の下面は、第1の培養容器24の底面から3.5mmの位置になるように形成されている。本実施形態の第2の培養容器25に形成される鍔部26は、厚み寸法が2mmであり、第1の培養容器25の長手方向の側面壁から張り出すように形成されている。また、鍔部26の下面は、第2の培養容器25の底面から3.5mmの位置になるように形成されている。
上記第2の実施形態である第1の培養容器24、及び第2の培養容器25を収納する第2の収納容器23は、第1の収納容器1と同様に培養容器24、25を支持する左右一対の棚板27が上下方向に間隔を空けて八段形成されている。本実施形態の収納容器23に形成される最下段の棚板27aは、棚板27aの上面と収納容器23の底部上面との距離は約3.5mmに設定されている。また、最下段の棚板27aの上面と下から2段目の棚板27bの上面との距離は約6.2mmに設定されており、八段目の各棚板27はいずれも約6.8mmの距離となるように各棚板27は配置されている。上記構成の収納容器23の各棚板に、第1の培養容器24を4個、もしくは第2の培養容器25を8個収納した場合、各培養容器24、25の上下方向のクリアランスは約0.5mmとなり、第1の実施形態の収納容器1のクリアランスとほぼ同一のクリアランスを達成することが出来る。
本発明の収納容器1、23に培養容器2、3、24、25を収納する作業は、内部を清浄な雰囲気に維持されたクリーンベンチやアイソレータ内で行われる。作業者は培養容器2、3、24、25に培地の供給、細胞の播種を行った後、収納容器1、23の蓋体6を開け、本体5の内部に差し込むように収納する。そして、蓋体6を本体5に嵌合させることで収納容器1、23の内部を密封した後、所定のインキュベータは検査装置へと移動させる。蓋体6によって収納容器1、23の内部を密封した後は、収納容器1、23を一般大気環境に持ち出しても浮遊している塵埃や雑菌が収納容器1、23の内部に侵入してくることは無い。
以上のように、本発明を各実施の形態により詳しく説明したが、本発明のこれら実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。

Claims (7)

  1. 所定の高さ寸法を有する第1の培養容器および前記第1の培養容器よりも高さ寸法の小さい第2の培養容器を水平状態の姿勢で複数収納可能な収納容器であって、
    前記収納容器は、前記第1の培養容器および前記第2の培養容器が通過可能な開口が形成された本体と、
    前記開口を気密に閉鎖可能な蓋体とで構成されており
    前記本体は、
    前記本体に形成された通気口と、前記通気口をガス流通可能に閉鎖するフィルタ部材と、
    前記本体の内部空間において、鉛直方向に所定の間隔を空けて複数段配置される左右一対の棚板と、を備え、
    前記第1の培養容器および前記第2の培養容器のそれぞれの頂部もしくは側面壁には左右一対の鍔部が形成されており、
    前記複数の棚板は、前記左右一対の鍔部の下面をそれぞれ当接させることで前記第1の培養容器および前記第2の培養容器を鉛直方向に支持することを特徴とする収納容器。
  2. 前記棚板は、前記第1の培養容器および前記第2の培養容器が前記本体内に収納されているとき、支持対象の前記第1の培養容器および前記第2の培養容器の底部よりも上方であり、且つ、前記培養容器の前記頂部よりも下方に位置することを特徴とする請求項1に記載の収納容器。
  3. 前記収納容器の前記本体の奥行寸法は、前記第1の培養容器および前記第2の培養容器の奥行寸法よりも小さいことを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の収納容器。
  4. 前記第1の培養容器の高さ寸法は12.8mmであり、前記第2の培養容器の高さ寸法は6.1mmであり、前記棚板の上下方向のピッチは6.8mmであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の収納容器。
  5. 前記本体にはプラグ部が形成され、前記蓋体にはソケット部が形成されており、前記本体と前記蓋体とは、インロー構造によって嵌合することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の収納容器。
  6. 前記本体は、ポリスチレン製であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の収納容器。
  7. 前記蓋体は、ポリエチレン製であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の収納容器。
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