JP2015164985A - タイヤトレッド用ゴム組成物 - Google Patents

タイヤトレッド用ゴム組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2015164985A
JP2015164985A JP2014040224A JP2014040224A JP2015164985A JP 2015164985 A JP2015164985 A JP 2015164985A JP 2014040224 A JP2014040224 A JP 2014040224A JP 2014040224 A JP2014040224 A JP 2014040224A JP 2015164985 A JP2015164985 A JP 2015164985A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon black
weight
rubber
rubber composition
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014040224A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6287339B2 (ja
Inventor
綾子 釜堀
Ayako KAMAHORI
綾子 釜堀
武田 慎也
Shinya Takeda
慎也 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2014040224A priority Critical patent/JP6287339B2/ja
Publication of JP2015164985A publication Critical patent/JP2015164985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6287339B2 publication Critical patent/JP6287339B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】優れた耐摩耗性を確保しながら、低発熱性を従来レベル以上に向上するようにしたタイヤトレッド用ゴム組成物を提供する。
【解決手段】ブタジエンゴムを40重量%以下と天然ゴムを含むジエン系ゴム100重量部に対し、カーボンブラックAを10〜35重量部、カーボンブラックBを10〜45重量部配合し、両者の合計を40〜65重量部にし、カーボンブラックAの窒素吸着比表面積(N2SA)が120〜150m2/g、24M4DBPが95〜110ml/100g、N2SAとヨウ素吸着量(IA)との比(N2SA/IA)が0.95〜1.05、ストークス径分布における最頻値の半値幅△Dstが70nm未満、比着色力(Tint)が130超、トルエン着色透過度(T%)が70%以上80%未満であり、カーボンブラックBの窒素吸着比表面積が90〜119m2/gであることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、優れた耐摩耗性を確保しながら、低発熱性を従来レベル以上に向上するようにしたタイヤトレッド用ゴム組成物に関する。
一般にバスやトラックなどの重荷重用タイヤおよび小型トラック用タイヤには、長距離走行に耐えうるタイヤ耐久性と、優れた低発熱性とを両立することが求められている。タイヤ耐久性としては、例えば耐摩耗性、耐カット性などが挙げられる。このうち耐摩耗性を改良するには、トレッドを形成するゴム組成物に配合するカーボンブラックを増量することや小粒径のカーボンブラックを使用することが考えられる。しかし、カーボンブラックを増量したり小粒径化したりするとゴム組成物の発熱性が大きくなり、タイヤにしたとき発熱性が大きくなるという問題がある。このように耐摩耗性に代表されるタイヤ耐久性と低発熱性とを同時に改良することは極めて困難である。さらにカーボンブラックの増量や小粒径化に伴い加工性が低下するという問題があった。
これに対し特許文献1は、重荷重用タイヤのトレッド用ゴム組成物として、ジエン系ゴムに、窒素吸着比表面積(N2SA)、24M4DBP、N2SA/ヨウ素吸着量(IA)、△Dst、Tintおよびトルエン着色透過度(T%)を限定した特定のカーボンブラックを配合することを提案している。しかしながら、近年、商用車向けタイヤに求められる要求性能はより高いものになり、耐摩耗性と低燃費性能とのバランスをより一層改良することが求められている。
特開平10−330542号公報
本発明の目的は、優れた耐摩耗性を確保しながら、低発熱性を従来レベル以上に向上するようにしたタイヤトレッド用ゴム組成物を提供することにある。
上記目的を達成する本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物は、ブタジエンゴムを40重量%以下と天然ゴムを含むジエン系ゴム100重量部に対し、カーボンブラックAを10〜35重量部、カーボンブラックBを10〜45重量部配合し、前記カーボンブラックAおよびカーボンブラックBの合計を40〜65重量部にしたゴム組成物であって、前記カーボンブラックAの窒素吸着比表面積(N2SA)が120〜150m2/g、24M4DBPが95〜110ml/100g、前記窒素吸着比表面積(N2SA)とヨウ素吸着量(IA)との比(N2SA/IA)が0.95〜1.05、ストークス径分布における最頻値の半値幅△Dstが70nm未満、比着色力(Tint)が130超、トルエン着色透過度(T%)が70%以上80%未満であり、前記カーボンブラックBの窒素吸着比表面積が90〜119m2/gであり、かつ重荷重用タイヤまたは小型トラック用タイヤに用いることを特徴とする。
本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物は、天然ゴムおよび40重量%以下のブタジエンゴムを必ず含むジエン系ゴム100重量部に対し、N2SA、24M4DBP、N2SA/IA、△Dst、Tintおよびトルエン着色透過度(T%)が特定されたカーボンブラックAを10〜35重量部、特定のN2SAを有するカーボンブラックBを10〜45重量部配合し、かつ両者の合計を40〜65重量部にしたので、優れた耐摩耗性を確保しながら、低発熱性を従来レベル以上に向上することができる。また耐カット性を維持、向上し、タイヤ耐久性をより優れたものにすることができる。
上述したゴム組成物をトレッド部に使用した重荷重用タイヤまたは小型トラック用タイヤは、耐摩耗性を確保し長寿命であるとともに、発熱性を従来レベル以上に小さくすることができる。このため、長寿命かつ発熱性に優れた重荷重用タイヤおよび小型トラック用タイヤにすることができる。
本明細書において、重荷重用タイヤおよび小型トラック用タイヤは、トラック、バス、ライトトラック等の主に商用に使用される大型車両および小型車両に用いられる空気入りタイヤを表す。本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物は、重荷重用タイヤおよび小型トラック用タイヤのトレッド部に用いられるものである。
本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物において、ゴム成分は、ジエン系ゴムであり、ブタジエンゴムおよび天然ゴムを必ず含み、かつこれらを主成分とする。ブタジエンゴムおよび天然ゴムを主成分にするとは、ジエン系ゴム100重量%に対し、ブタジエンゴムおよび天然ゴムを合計で50重量%以上含むことを意味する。ブタジエンゴムおよび天然ゴムを主成分にすることにより、ゴム組成物の耐摩耗性や耐カット性を高くすることができる。ブタジエンゴムおよび天然ゴムの合計は、好ましくは50〜100重量%、より好ましくは80〜100重量%であるとよい。
本発明において、ブタジエンゴムを含有させることにより、ゴム組成物の耐摩耗性や耐カット性を改良するとともに、発熱を小さくすることができる。ブタジエンゴムの含有量はジエン系ゴム100重量%中、40重量%以下、好ましくは10〜40重量%である。ブタジエンゴムの含有量が40重量%を超えると、耐カット性が低下する。
また天然ゴムを含有させることにより、重荷重用タイヤおよび小型トラック用タイヤのトレッドに要求されるゴム強度を確保することができる。天然ゴムの含有量は、ジエン系ゴム100重量%中、好ましくは60〜90重量%であるとよい。
本発明において、ブタジエンゴムおよび天然ゴム以外の他のジエン系ゴムを含有することができる。他のジエン系ゴムとしては、例えばイソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン−α−オレフィンゴム、クロロプレンゴム等を例示することができる。
本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物では、カーボンブラックAおよびカーボンブラックBの2種類のカーボンブラックを必ず配合する。カーボンブラックAは、窒素吸着比表面積(N2SA)が120〜150m2/gであるSAF級のカーボンブラックであり、更に種々の性質が特定される。またカーボンブラックBは、窒素吸着比表面積(N2SA)が90〜119m2/gであるISAF級のカーボンブラックである。
カーボンブラックAの窒素吸着比表面積(N2SA)は120〜150m2/g、好ましくは130〜145m2/gである。カーボンブラックAのN2SAが120m2/g未満であると、ゴム組成物の耐摩耗性を十分に高くすることができない。またカーボンブラックAのN2SAが150m2/gを超えると、発熱性が大きくなるとともに、加工性が悪化する。本明細書において、カーボンブラックAおよびBのN2SAは、JIS K6217−2に基づいて測定するものとする。
カーボンブラックAの24M4DBPは95〜110ml/100g、好ましくは98〜106ml/100gである。カーボンブラックAの24M4DBPが95ml/100g未満であると、ゴム組成物の耐摩耗性を十分に高くすることができず、さらに混合時のカーボンブラックの取込み性などの加工性が悪化する。またカーボンブラックAの24M4DBPが110ml/100gを超えると、ゴム組成物の粘度が高くなり、この場合も加工性が悪化する。カーボンブラックAの24M4DBPは、JIS K6217−4(圧縮試料)に基づいた24M4−DBP吸収量として測定される。
カーボンブラックAは、窒素吸着比表面積(N2SA)とヨウ素吸着量(IA)との比(N2SA/IA)が0.95〜1.05である。比(N2SA/IA)が0.95未満であると、カーボンブラックAの表面の活性が低いために、ゴム組成物の発熱性が大きくなり、発熱性が悪化する。また比(N2SA/IA)が1.05を超えると、カーボンブラックの取込みが悪化し、実用上加工が困難になる。カーボンブラックAのヨウ素吸着量(IA)は、JIS K6217−1に基づいて測定するものとする。
カーボンブラックAは、その凝集体のストークス径分布における最頻値の半値幅△Dstが70nm未満である。カーボンブラックAの半値幅△Dstが70nmを超えると、カーボンブラックAの凝集体のストークス径分布がブロードになり、ゴム組成物の耐摩耗性を十分に高くすることができない。カーボンブラックAの半値幅△Dstは、JIS K6217−6に基づいて測定されたディスク遠心光沈降法による凝集体のストークス径の質量分布曲線における質量頻度の最大点(最頻値;モード径)の半分の高さのときの分布の幅(半値幅)として求められる。
カーボンブラックAの比着色力(Tint)は130超である。カーボンブラックAの比着色力(Tint)が130以下であると、ゴム組成物の耐摩耗性を十分に高くすることができない。カーボンブラックAの比着色力(Tint)は、JIS K6217−5に基づいて測定された比着色力である。
カーボンブラックAのトルエン着色透過度(T%)は70%以上80%未満である。カーボンブラックAのトルエン着色透過度(T%)が70%未満であると、カーボンブラックの取込みが悪化し、混合加工性が得られない。またカーボンブラックAのトルエン着色透過度(T%)が80%以上であると、ゴム組成物の発熱性が大きくなり発熱性が大きくなる。カーボンブラックAのトルエン着色透過度(T%)は、JIS K6218−4に基づいて測定するものとする。
本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物において、カーボンブラックBは窒素吸着比表面積が90〜119m2/gである。カーボンブラックBの窒素吸着比表面積が90m2/g未満であると、耐摩耗性および耐カット性が低下する。またカーボンブラックBの窒素吸着比表面積が119m2/gを超えると、発熱性が大きくなる。
カーボンブラックAの配合量は、ジエン系ゴム100重量部に対し10〜35重量部、好ましくは15〜30重量部である。カーボンブラックAの配合量が10重量部未満であると、耐摩耗性が悪化する。またカーボンブラックAの配合量が35重量部を超えると、発熱性が大きくなる。
カーボンブラックBの配合量は、ジエン系ゴム100重量部に対し10〜45重量部、好ましくは15〜40重量部である。カーボンブラックBの配合量が10重量部未満であると、カーボンブラックAの配合量が多くなり発熱性が大きくなる。またカーボンブラックBの配合量が35重量部を超えると、カーボンブラックAの配合量が少なくなり耐摩耗性が悪化する。
本発明において、カーボンブラックAの配合量およびカーボンブラックBの配合量の合計は40〜65重量部、好ましくは43〜63重量部である。カーボンブラックAおよびBの合計が40重量部未満であると、耐摩耗性が悪化する。またカーボンブラックAおよびBの合計が65重量部を超えると、発熱性が大きくなるとともに、加工性が悪化する。
また、カーボンブラックAの配合量(a重量部)およびカーボンブラックBの配合量(b重量部)の比(a/b)は、上記配合量を満たす限り時に制限されるものでがないが、好ましくはa/b=0.22〜3.5、より好ましくはa/b=0.25〜3.0であるとよい。比(a/b)が0.22未満であると、カーボンブラックAの割合が小さくなり過ぎ、耐摩耗性が悪化する。また比(a/b)が3.5を超えると、カーボンブラックAの割合が大きくなり過ぎ、発熱性が大きくなる。
本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物は、本発明の課題を達成するのを損なわない範囲で、カーボンブラック以外の他の充填剤を配合することができる。他の充填剤としては、例えばシリカ、クレー、マイカ、タルク、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化チタン等が例示される。
タイヤトレッド用ゴム組成物には、加硫又は架橋剤、加硫促進剤、老化防止剤、可塑剤、加工助剤、液状ポリマー、熱硬化性樹脂などのタイヤトレッド用ゴム組成物に一般的に使用される各種配合剤を配合することができる。このような配合剤は一般的な方法で混練してゴム組成物とし、加硫又は架橋するのに使用することができる。これらの配合剤の配合量は本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量にすることができる。タイヤトレッド用ゴム組成物は、公知のゴム用混練機械、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等を使用して、上記各成分を混練、混合することによって製造することができる。
本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物は、空気入りタイヤ、とりわけ重荷重用タイヤまたは小型トラック用タイヤに好適に使用することができる。このゴム組成物をトレッド部に使用した重荷重用タイヤまたは小型トラック用タイヤは、優れた耐摩耗性および耐カット性を有しながら、低発熱性を従来レベル以上に向上することができる。
以下、実施例によって本発明を更に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
表1に示す配合からなる11種類のタイヤトレッド用ゴム組成物(標準例、実施例1〜3、比較例1〜7)を、硫黄及び加硫促進剤を除く成分を、1.7Lの密閉式バンバリーミキサーで5分間混練したマスターバッチを放出し室温冷却させた。このマスターバッチの混合時の加工性を下記に示す3段階の判定基準で評価し、得られた評点を表1に示した。
加工性
1:放出したマスターバッチがボソボソでまとまりがなく、粉状のカーボンブラックが多く残っており、カーボンブラックの分散も目視で明らかに悪い。
2:放出したマスターバッチのまとまりがやや悪く、粉状のカーボンブラックがやや残っている。
3:放出したマスターバッチのまとまりは良好で粉状のカーボンブラックは見られない。
上記により得られた冷却したマスターバッチに硫黄及び加硫促進剤を加えて1.7Lの密閉式バンバリーミキサーで混合することにより、タイヤトレッド用ゴム組成物を調製した。
得られた11種類のタイヤトレッド用ゴム組成物をトレッドに用いて空気入りタイヤ(サイズ205/85R16)を加硫成形し、以下の方法で、発熱性、耐摩耗性、耐カット性を評価した。
発熱性
得られた11種類の空気入りタイヤ(サイズ205/85R16)を16.0X5.5のリムに装着し600kPaの空気圧を充填した。この空気入りタイヤをJIS D4230に準拠する室内ドラム試験機(ドラム径1707mm)にかけて、荷重12.6kNを負荷し、速度80km/hの条件で走行させたときのタイヤの抵抗力を測定した。得られた結果は、標準例のタイヤの抵抗力を100とする指数として、表1に示した。この指数が小さいほど発熱が小さく、燃費性能が優れた空気入りタイヤであることを意味する。
耐摩耗性および耐カット性
得られた11種類の空気入りタイヤ(サイズ205/85R16)を16.0X5.5のリムに装着し、商用車両に取り付けて、走行距離が50000kmになるまで市場モニター試験を行った。モニター試験後のタイヤのトレッド部における摩耗量およびカット状況を評価した。得られた評価結果は、それぞれ標準例のタイヤの結果を100とする指数として、表1に示した。それぞれの指数が大きいほど、耐摩耗性、耐カット性が優れることを意味する。
Figure 2015164985
なお、表1において使用した原材料の種類を下記に示す。
・NR:天然ゴム、RSS#1
・BR:ブタジエンゴム、日本合成ゴム社製BR01(シス1,4構造97%)
・CB−1:SAF級カーボンブラック、キャボットジャパン社製ショウブラックN110、N2SA=142m2/g、IA=140mg/g、N2SA/IA=1.01、24M4DBP=100ml/100g、△Dst=73nm、比着色力(Tint)=115、トルエン着色透過度(T%)=98%
・CB−2:カーボンブラックA、キャボットジャパン社製ショウブラックS118、N2SA=144m2/g、IA=143mg/g、N2SA/IA=1.01、24M4DBP=103ml/100g、△Dst=60nm、比着色力(Tint)=138、トルエン着色透過度(T%)=75%
・CB−3:カーボンブラックB、キャボットジャパン社製ショウブラックN234、N2SA=118m2/g
・CB−4:HAF級カーボンブラック、キャボットジャパン社製ショウブラックN339、N2SA=88m2/g
・ステアリン酸:NOFコーポレーション社製ステアリン酸YR
・硫黄:軽井沢製錬所社製油処理硫黄
・加硫促進剤:大内新興化学工業社製ノクセラーNS
表1から明らかなように実施例1〜5のタイヤトレッド用ゴム組成物は、良好な加工性を有することが確認され、商用車向け空気入りタイヤにしたとき、発熱性を小さくし、かつ耐摩耗性および耐カット性に優れることが確認された。
表1から明らかなように比較例1のゴム組成物は、ブタジエンゴムおよびカーボンブラックBを配合しなかったので、発熱性が増大した。
比較例2のゴム組成物は、ブタジエンゴムを配合しなかったので、耐摩耗性および耐カット性が悪化した。
比較例3のゴム組成物は、ブタジエンゴムの含有量が40重量%を超えたので、発熱性が大きくなり、耐カット性が悪化するとともに、加工性も低下した。
比較例4のゴム組成物は、カーボンブラック(CB−4)のN2SAが90m2/g未満であるので、耐摩耗性および耐カット性が悪化した。
比較例5のゴム組成物は、カーボンブラックAおよびBの配合量の合計が65重量部を超えるので、発熱性が増大し、かつ加工性が大幅に悪化した。
比較例6のゴム組成物は、カーボンブラックAを配合しなかったので、耐摩耗性および耐カット性が悪化した。
比較例7のゴム組成物は、カーボンブラックAの要件を満たさなかったので、耐摩耗性が悪化し加工性が低下した。

Claims (3)

  1. ブタジエンゴムを40重量%以下と天然ゴムを含むジエン系ゴム100重量部に対し、カーボンブラックAを10〜35重量部、カーボンブラックBを10〜45重量部配合し、前記カーボンブラックAおよびカーボンブラックBの合計を40〜65重量部にしたゴム組成物であって、前記カーボンブラックAの窒素吸着比表面積(N2SA)が120〜150m2/g、24M4DBPが95〜110ml/100g、前記窒素吸着比表面積(N2SA)とヨウ素吸着量(IA)との比(N2SA/IA)が0.95〜1.05、ストークス径分布における最頻値の半値幅△Dstが70nm未満、比着色力(Tint)が130超、トルエン着色透過度(T%)が70%以上80%未満であり、前記カーボンブラックBの窒素吸着比表面積が90〜119m2/gであり、かつ重荷重用タイヤまたは小型トラック用タイヤに用いることを特徴とするタイヤトレッド用ゴム組成物。
  2. 請求項1に記載のタイヤトレッド用ゴム組成物を使用した重荷重用空気入りタイヤ。
  3. 請求項1に記載のタイヤトレッド用ゴム組成物を使用した小型トラック用空気入りタイヤ。
JP2014040224A 2014-03-03 2014-03-03 タイヤトレッド用ゴム組成物 Active JP6287339B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014040224A JP6287339B2 (ja) 2014-03-03 2014-03-03 タイヤトレッド用ゴム組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014040224A JP6287339B2 (ja) 2014-03-03 2014-03-03 タイヤトレッド用ゴム組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015164985A true JP2015164985A (ja) 2015-09-17
JP6287339B2 JP6287339B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=54187589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014040224A Active JP6287339B2 (ja) 2014-03-03 2014-03-03 タイヤトレッド用ゴム組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6287339B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018097066A1 (ja) * 2016-11-24 2018-05-31 住友ゴム工業株式会社 トレッド用ゴム組成物およびタイヤ
WO2018105625A1 (ja) * 2016-12-09 2018-06-14 住友ゴム工業株式会社 トレッド用ゴム組成物およびタイヤ
JP2019056083A (ja) * 2017-09-22 2019-04-11 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
EP3482973A1 (en) 2017-11-10 2019-05-15 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire
JP2019218505A (ja) * 2018-06-21 2019-12-26 住友ゴム工業株式会社 重荷重タイヤ用キャップトレッドおよび空気入りタイヤ
WO2021193076A1 (ja) 2020-03-23 2021-09-30 株式会社ブリヂストン ゴム組成物、及びタイヤ
WO2022024884A1 (ja) 2020-07-29 2022-02-03 住友ゴム工業株式会社 タイヤ
JP7364874B2 (ja) 2019-09-04 2023-10-19 横浜ゴム株式会社 自動二輪車用タイヤ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004027090A (ja) * 2002-06-27 2004-01-29 Yokohama Rubber Co Ltd:The スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤ
WO2013161288A1 (ja) * 2012-04-26 2013-10-31 横浜ゴム株式会社 建設車両用タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いた建設車両用空気入りタイヤ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004027090A (ja) * 2002-06-27 2004-01-29 Yokohama Rubber Co Ltd:The スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤ
WO2013161288A1 (ja) * 2012-04-26 2013-10-31 横浜ゴム株式会社 建設車両用タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いた建設車両用空気入りタイヤ

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018097066A1 (ja) * 2016-11-24 2019-10-17 住友ゴム工業株式会社 トレッド用ゴム組成物およびタイヤ
WO2018097066A1 (ja) * 2016-11-24 2018-05-31 住友ゴム工業株式会社 トレッド用ゴム組成物およびタイヤ
JP7139947B2 (ja) 2016-11-24 2022-09-21 住友ゴム工業株式会社 トレッド用ゴム組成物およびタイヤ
JP7067475B2 (ja) 2016-12-09 2022-05-16 住友ゴム工業株式会社 トレッド用ゴム組成物およびタイヤ
WO2018105625A1 (ja) * 2016-12-09 2018-06-14 住友ゴム工業株式会社 トレッド用ゴム組成物およびタイヤ
CN110050023A (zh) * 2016-12-09 2019-07-23 住友橡胶工业株式会社 胎面用橡胶组合物和轮胎
JPWO2018105625A1 (ja) * 2016-12-09 2019-10-24 住友ゴム工業株式会社 トレッド用ゴム組成物およびタイヤ
EP3553124A4 (en) * 2016-12-09 2019-11-06 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. RUBBER COMPOSITION FOR TREAD, AND PNEUMATIC
US11180640B2 (en) 2016-12-09 2021-11-23 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber composition for tread and tire
CN110050023B (zh) * 2016-12-09 2021-12-03 住友橡胶工业株式会社 胎面用橡胶组合物和轮胎
JP2019056083A (ja) * 2017-09-22 2019-04-11 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
EP3482973A1 (en) 2017-11-10 2019-05-15 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire
JP2019218505A (ja) * 2018-06-21 2019-12-26 住友ゴム工業株式会社 重荷重タイヤ用キャップトレッドおよび空気入りタイヤ
JP7364874B2 (ja) 2019-09-04 2023-10-19 横浜ゴム株式会社 自動二輪車用タイヤ
WO2021193076A1 (ja) 2020-03-23 2021-09-30 株式会社ブリヂストン ゴム組成物、及びタイヤ
WO2022024884A1 (ja) 2020-07-29 2022-02-03 住友ゴム工業株式会社 タイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6287339B2 (ja) 2018-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6287339B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP4835769B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP5768901B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5872125B1 (ja) ゴム組成物およびタイヤ
US10808107B2 (en) Rubber composition for tire
JP2000219778A (ja) 重荷重用タイヤ又はその更生タイヤ用のトレッドゴム組成物
JP5552730B2 (ja) アンダートレッド用ゴム組成物
JP2018100321A (ja) スタッドレスタイヤ用ゴム組成物及びスタッドレスタイヤ
JP2007231177A (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP4646523B2 (ja) ゴム組成物の製造方法、ゴム組成物および空気入りタイヤ
WO2015093316A1 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP6149348B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物
WO2017135143A1 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP5483367B2 (ja) インナーライナー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2017082122A (ja) 重荷重用タイヤ用ゴム組成物
JP2006291105A (ja) トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2011099080A (ja) タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2009114253A (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP6657759B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物
WO2016186006A1 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP6024390B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP2017082121A (ja) 重荷重用タイヤ用ゴム組成物
JP5795862B2 (ja) ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
JP6610168B2 (ja) 重荷重用タイヤ用ゴム組成物
JP2017071739A (ja) 空気入りタイヤ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6287339

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250