JP2015162990A - 電源システム - Google Patents

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【課題】本発明は、電源システムに係り、2つの直流電源の電圧が異なる場合に両直流電源間での電流の流通を阻止することにある。【解決手段】負荷の両端間で互いに直列接続されかつそれぞれダイオードが逆並列接続される第1〜第4のスイッチング素子のうち第1及び第2のスイッチング素子と直列接続される第1の直流電源と、負荷の両端間で第1及び第4のスイッチング素子と直列接続される第2の直流電源と、第2のスイッチング素子と第1の直流電源との間に介在する第1のコイルと、第1のスイッチング素子と第2の直流電源との間に介在する第2のコイルと、を備える電源システムは、負荷から第1及び第2の直流電源への充電時、第1及び第2のスイッチング素子の接続点と、第4のスイッチング素子と負荷の一端との接続点と、の間の、第1の直流電源を介した第1の電位と、第2の直流電源を介した第2の電位と、を等しくする電位等価手段を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電源システムに係り、特に、2つの直流電源と負荷との間で電力変換を行うことが可能な電源システムに関する。
従来、2つの直流電源から負荷へ電力を供給すると共に負荷から2つの直流電源へ電力を回生することが可能な電源システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この電源システムは、負荷の両端間で互いに直列接続された4つのスイッチング素子と、各スイッチング素子に逆並列接続されたダイオードと、互いに異なる2つの直流電源と、各直流電源に直列接続される2つのコイルと、を備えている。
一方の直流電源(第1の直流電源)は、負荷の両端間で4つのスイッチング素子のうち2つのスイッチング素子(具体的には、負荷の正端子側において直列に並んだ第1及び第2のスイッチング素子)と直列接続されている。また、他方の直流電源(第2の直流電源)は、負荷の両端間で4つのスイッチング素子のうち2つのスイッチング素子(具体的には、負荷の正端子側に配置される第1のスイッチング素子及び負荷の負端子側に配置される第4のスイッチング素子)と直列接続されている。一方のコイル(第1のコイル)は、第2のスイッチング素子と第1の直流電源との間に介在している。また、他方のコイル(第2のコイル)は、第1のスイッチング素子と第2の直流電源との間に介在している。
上記の電源システムは、4つのスイッチング素子それぞれのオン及びオフが制御されることにより、2つの直流電源の充放電を行うモードを、それら2つの直流電源を直列接続させた状態で行うシリーズモードと、それら2つの直流電源を並列接続させた状態で行うパラレルモードと、で切り替える。
具体的には、シリーズモードでは、第3のスイッチング素子がオン固定されると共に、第2及び第4のスイッチング素子が互いに同期してオン/オフされる。かかるスイッチ動作によれば、第1及び第2のコイルを励磁してそれらのコイルに電力を蓄積させつつその励磁した電流を負荷側に出力することができるので、第1及び第2の直流電源を直列接続させた状態で負荷の両端電圧を昇圧させる昇圧動作を実現することができる。
また、パラレルモードでは、第3及び第4のスイッチング素子が共にオンされかつ第1及び第2のスイッチング素子が共にオフされる状態と、第1及び第2のスイッチング素子が共にオンされかつ第3及び第4のスイッチング素子が共にオフされる状態と、が交互に繰り返される。かかるスイッチ動作によれば、第1のコイルを励磁してそのコイルに電力を蓄積させつつその励磁した電流を負荷側に出力することができるので、第1の直流電源を用いた昇圧動作を実現することができる。また、第2及び第3のスイッチング素子が共にオンされかつ第1及び第4のスイッチング素子が共にオフされる状態と、第1及び第4のスイッチング素子が共にオンされかつ第2及び第3のスイッチング素子が共にオフされる状態と、が交互に繰り返される。かかるスイッチ動作によれば、第2のコイルを励磁してそのコイルに電力を蓄積させつつその励磁した電流を負荷側に出力することができるので、第2の直流電源を用いた昇圧動作を実現することができる。
特願2013−102595号公報
ところで、上記した電源システムにおいて、負荷から2つの直流電源に電力を供給してそれら2つの直流電源を充電するうえでは、第1、第2、及び第4のスイッチング素子をオンすることが必要である。しかし、第1の直流電源の両端に生じている電圧と第2の直流電源の両端に生じている電圧とが異なる場合に第2のスイッチング素子がオンされていると、第1の直流電源と第2の直流電源との間で無駄な電流が流通する事態が生ずる。
具体的には、第1の直流電源の両端電圧が第2の直流電源の両端電圧よりも高い場合は、第1の直流電源側から第2のスイッチング素子やその第2のスイッチング素子に逆並列接続されたダイオードを介して第2の直流電源側へ向けて電流が流れ込み、一方、第2の直流電源の両端電圧が第1の直流電源の両端電圧よりも高い場合は、第2の直流電源側から第2のスイッチング素子を介して第1の直流電源側へ向けて電流が流れ込む。かかる電流が流通すると、負荷から第1及び第2の直流電源へ向けて電流を意図通りに流すことができず、第1及び第2の直流電源それぞれの充電を所望のものとすることが困難となる。また、上記した第1の直流電源と第2の直流電源との間で第2のスイッチング素子やその第2のスイッチング素子に逆並列接続されたダイオードを介して流れる電流は第1及び第2のコイルを流れるので、それらのコイルの存在によりコイルのインダクタンスと電池の容量及びコイルと線路との寄生容量とによって発振が生じる。かかる発振は、第1及び第2の直流電源の耐圧上の観点やエミッション上の観点で好ましくない。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、2つの直流電源の電圧が異なる場合に両直流電源間での電流の流通を阻止することが可能な電源システムを提供することを目的とする。
上記の目的は、負荷の両端間で互いに直列接続される第1、第2、第3、及び第4のスイッチング素子と、前記第1、第2、第3、及び第4のスイッチング素子に逆並列接続されるダイオードと、前記負荷の両端間で前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子と直列接続される第1の直流電源と、前記負荷の両端間で前記第1のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子と直列接続される第2の直流電源と、前記第2のスイッチング素子と前記第1の直流電源との間に介在する第1のコイルと、前記第1のスイッチング素子と前記第2の直流電源との間に介在する第2のコイルと、を備え、前記第1、第2、第3、及び第4のスイッチング素子それぞれのオン及びオフを制御することにより、前記第1の直流電源及び前記第2の直流電源の充放電を行うモードを、前記第1の直流電源と前記第2の直流電源とを直列接続させつつ行うシリーズモードと、前記第1の直流電源と前記第2の直流電源とを並列接続させつつ行うパラレルモードと、で切り替えることが可能な電源システムであって、前記負荷から前記第1の直流電源及び前記第2の直流電源への充電時、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子との接続点と、前記第4のスイッチング素子と前記負荷の一端との接続点と、の間の、前記第1の直流電源を介した経路による第1の電位と、前記前記第2の直流電源を介した経路による第2の電位と、を等しくする電位等価手段を備える電源システムにより達成される。
本発明によれば、2つの直流電源の電圧が異なる場合に両直流電源間での電流の流通を阻止することができる。
本発明の第1実施例である電源システムの回路構成図である。 本実施例の電源システムにおける昇圧動作時での電流の流れを表した図である。 本実施例の電源システムにおける回生動作時での電流の流れを表した図である。 本発明の変形例である電源システムの回路構成図である。 本発明の変形例である電源システムの回路構成図である。 本発明の第2実施例である電源システムの回路構成図である。 本発明の変形例である電源システムの回路構成図である。 本発明の変形例である電源システムの回路構成図である。 本発明の第3実施例である電源システムの回路構成図である。
以下、図面を用いて、本発明に係る電源システムの具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施例である電源システム10の回路構成図を示す。本実施例の電源システム10は、例えば電動車両やハイブリッド車両などに搭載され、2つの直流電源と負荷との間で電力変換(具体的には、DC−DC変換)を行うことが可能な電源システムである。
図1に示す如く、電源システム10は、2つの直流電源12,14を備えている。直流電源12,14は、例えばリチウムイオンやニッケル水素などの二次電池や電気二重層キャパシタなどにより構成される。尚、以下、直流電源12を第1の直流電源12と、直流電源14を第2の直流電源14と、それぞれ称す。第1の直流電源12は、電圧VB1を出力する。また、第2の直流電源14は、電圧VB2を出力する。
電源システム10は、また、電力変換器16を備えている。電力変換器16は、2つの直流電源12,14と負荷18との間に設けられており、直流電源12,14と負荷18との間で電圧変換を行うDC−DCコンバータである。電力変換器16は、互いに異なる2つの直流電源12,14それぞれに対応して昇圧チョッパ回路を有する、いわゆるシリーズ−パラレルコンバータである。負荷18は、例えば、電動車両やハイブリッド車両などの有する走行用電動機などである。負荷18は、電力変換器16から出力される電圧Voで直流電源12,14側から電力変換器16を介して電力が供給されることにより動作する。
電力変換器16は、4つの半導体スイッチング素子(以下、単にスイッチング素子と称す)Q1〜Q4と、4つのダイオードD1〜D4と、2つのコイルL1,L2と、を有している。電力変換器16は、第1の直流電源12に対してはスイッチング素子Q1,Q2を上アーム素子としかつスイッチング素子Q3,Q4を下アーム素子とする電流双方向の昇圧チョッパ回路(第1の昇圧チョッパ回路)が構成されると共に、第2の直流電源14に対してはスイッチング素子Q1,Q4を上アーム素子としかつスイッチング素子Q2,Q3を下アーム素子とする電流双方向の昇圧チョッパ回路(第2の昇圧チョッパ回路)が構成されるコンバータである。
スイッチング素子Q1〜Q4は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ,バイポーラトランジスタなどである。以下、スイッチング素子Q1〜Q4は、IGBTであるものとする。また、スイッチング素子Q1を第1のスイッチング素子Q1と、スイッチング素子Q2を第2のスイッチング素子Q2と、スイッチング素子Q3を第3のスイッチング素子Q3と、また、スイッチング素子Q4を第4のスイッチング素子Q4と、それぞれ称す。
スイッチング素子Q1〜Q4は、負荷18の両端間(すなわち、正端子Pと負端子Nとの間)で互いに直列接続されている。すなわち、第1のスイッチング素子Q1は、コレクタが負荷18の一端(正端子P)に接続されかつエミッタが第2のスイッチング素子Q2のコレクタに接続された構成を有している。第2のスイッチング素子Q2は、コレクタが第1のスイッチング素子Q1のエミッタに接続されかつエミッタが第3のスイッチング素子Q3のコレクタに接続された構成を有している。第3のスイッチング素子Q3は、コレクタが第2のスイッチング素子Q2のエミッタに接続されかつエミッタが第4のスイッチング素子Q4のコレクタに接続された構成を有している。また、第4のスイッチング素子Q4は、コレクタが第3のスイッチング素子Q3のエミッタに接続されかつエミッタが負荷18の他端(負端子N)に接続された構成を有している。スイッチング素子Q1〜Q4はそれぞれ、制御装置19により独立してオン/オフされる。
スイッチング素子Q1〜Q4には、ダイオードD1〜D4が逆並列接続されている。すなわち、第1のスイッチング素子Q1のエミッタ−コレクタ間には、エミッタからコレクタに向けた電流の流通を許容するダイオードD1が接続されている。第2のスイッチング素子Q2のエミッタ−コレクタ間には、エミッタからコレクタに向けた電流の流通を許容するダイオードD2が接続されている。第3のスイッチング素子Q3のエミッタ−コレクタ間には、エミッタからコレクタに向けた電流の流通を許容するダイオードD3が接続されている。また、第4のスイッチング素子Q4のエミッタ−コレクタ間には、エミッタからコレクタに向けた電流の流通を許容するダイオードD4が接続されている。以下、ダイオードD1を第1のダイオードD1と、ダイオードD2を第2のダイオードD2と、ダイオードD3を第3のダイオードD3と、また、ダイオードD4を第4のダイオードD4と、それぞれ称す。
上記した第1の直流電源12は、負荷18の両端間すなわち正端子Pと負端子Nとの間で第1及び第2のスイッチング素子Q1,Q2と直列接続されている。また、上記した第2の直流電源14は、負荷18の両端間すなわち正端子Pと負端子Nとの間で第1及び第4のスイッチング素子Q1,Q4と直列接続されている。
第2のスイッチング素子Q2(具体的には、そのエミッタ)と第1の直流電源12(具体的には、その正端子)との間には、コイルL1が介在している。すなわち、第1及び第2のスイッチング素子Q1,Q2と、コイルL1と、第1の直流電源12と、は負荷18の両端間で直列接続されている。また、第1のスイッチング素子Q1(具体的には、そのエミッタ)と第2の直流電源14(具体的には、その正端子)との間には、コイルL2が介在している。すなわち、第1のスイッチング素子Q1と、コイルL2と、第2の直流電源12と、第4のスイッチング素子Q4と、は負荷18の両端間で直列接続されている。以下、コイルL1を第1のコイルL1と、また、コイルL2を第2のコイルL2と、それぞれ称す。
電源システム10は、また、2つの半導体スイッチング素子(以下、単にスイッチング素子と称す)Q5,Q6と、2つのダイオードD5,D6と、を備えている。スイッチング素子Q5,Q6は、IGBTやMOSトランジスタ,バイポーラトランジスタなどである。以下、スイッチング素子Q5,Q6は、IGBTであるものとする。また、スイッチング素子Q5を第5のスイッチング素子Q5と、また、スイッチング素子Q6を第6のスイッチング素子Q6と、それぞれ称す。
第5のスイッチング素子Q5は、第2の直流電源14(具体的には、その負端子)と第4のスイッチング素子Q4(具体的には、そのコレクタ)との間に介在している。また、第6のスイッチング素子Q6は、第1の直流電源12(具体的には、その負端子)と負荷18の他端(負端子N)との間に介在している。スイッチング素子Q5,Q6はそれぞれ、制御装置19により独立してオン/オフされる。第5のスイッチング素子Q5は、第2の直流電源14の負端子と第4のスイッチング素子Q4のコレクタとの導通/遮断の切り替えのためにオン/オフされる。また、第6のスイッチング素子Q6は、第1の直流電源14の負端子と負荷18の他端との導通/遮断の切り替えのためにオン/オフされる。
第5及び第6のスイッチング素子Q5,Q6には、ダイオードD5,D6が逆並列接続されている。すなわち、第5のスイッチング素子Q5のエミッタ−コレクタ間には、エミッタからコレクタに向けた電流の流通を許容するダイオードD5が接続されている。また、第6のスイッチング素子Q6のエミッタ−コレクタ間には、エミッタからコレクタに向けた電流の流通を許容するダイオードD6が接続されている。以下、ダイオードD5を第5のダイオードD5と、また、ダイオードD6を第6のダイオードD6と、それぞれ称す。
次に、図2及び図3を参照して、本実施例の電源システム10の基本的な動作について説明する。図2は、本実施例の電源システム10における昇圧動作時での電流の流れを表した図を示す。また、図3は、本実施例の電源システム10における回生動作時での電流の流れを表した図を示す。
本実施例の電源システム10において、電力変換器16は、第1〜第4のスイッチング素子Q1〜Q4それぞれのオン/オフが制御されることによって、第1及び第2の直流電源12,14の充放電を行うモードを、第1及び第2の直流電源12,14が互いに直列接続された状態で負荷18との間で電力授受を行うシリーズモードと、第1及び第2の直流電源12,14が互いに並列接続された状態で負荷18との間で電力授受を行うパラレルモードと、で切り替えることが可能である。2つの直流電源12,14を用いたシリーズモードとパラレルモードとは、単一の直流電源を用いたものに比べて効率良く高電圧が得られるように所定の条件に従って切り替わる。
シリーズモードでは、第3のスイッチング素子Q3がオン固定されると共に、第2及び第4のスイッチング素子Q2,Q4が互いに同期してオン/オフされる。かかるスイッチ動作が行われると、電力変換器16における昇圧チョッパ回路の下アーム素子のオン期間及びオフ期間が交互に形成される。この場合は、第1及び第2の直流電源12,14が負荷18に対して互いに直列接続された状態でそれらの電源12,14の出力電圧VB1,VB2を第1及び第2のコイルL1,L2によってその和(VB1+VB2)よりも昇圧しつつ、それらの第1及び第2の直流電源12,14並びに第1及び第2のコイルL1,L2に蓄えられている電力を負荷18側に向けて出力することが可能である。
すなわち、第2及び第4のスイッチング素子Q2,Q4がオンされた際は、第1の直流電源12と第1のコイルL1とが第3及び第4のスイッチング素子Q3,Q4を介して直列接続される閉回路20が形成されると共に、第2の直流電源14と第2のコイルL2とが第2及び第3のスイッチング素子Q2,Q3を介して直列接続される閉回路22が形成される。この場合は、閉回路20に流れる電流が第1のコイルL1を励磁することで、第1のコイルL1に電力が蓄積されると共に、また、閉回路22に流れる電流が第2のコイルL2を励磁することで、第2のコイルL2に電力が蓄積される。
一方、第2及び第4のスイッチング素子Q2,Q4が共にオフされた際は、第1の直流電源12と第1のコイルL1と第2の直流電源14と第2のコイルL2とが第3のスイッチング素子Q3を介して直列接続された経路24が形成される。この場合は、上記の経路24を介して流れた電流が第1のダイオードD1を介して負荷18側へ流れるので、第1及び第2の直流電源12,14の電力、及び、第1のコイルL1に蓄積された電力と第2のコイルL2に蓄積された電力との和が負荷18側に向けて出力される。
従って、シリーズモードにおいて上記のスイッチング動作を行うことで、第1の直流電源12と第2の直流電源14とを互いに直列接続させつつ、それらの電源12,14の出力電圧VB1,VB2を昇圧させて負荷18への電力供給(第1及び第2の直流電源12,14の放電)を行うことができる(シリーズ昇圧動作)。
尚、シリーズモードにおいて、第1のスイッチング素子Q1は、第2及び第4のスイッチング素子Q2,Q4のオフ中にオンされることで負荷18からの電力を第1及び第2の直流電源12,14に回収する回生を制御するスイッチとして動作する。すなわち、第1のスイッチング素子Q1は、第1及び第2の直流電源12,14の充電時はオンされる。
また、パラレルモードでは、第2及び第4のスイッチング素子Q2,Q4が互いに逆相でオン/オフされると共に、第3及び第4のスイッチング素子Q3,Q4が互いに同期してオン/オフされ、或いは、第2及び第3のスイッチング素子Q2,Q3が互いに同期してオン/オフされる。かかるスイッチ動作が行われると、電力変換器16における昇圧チョッパ回路の下アーム素子のオン期間及びオフ期間が交互に形成される。この場合は、第1及び第2の直流電源12,14が負荷18に対して互いに並列接続された状態でそれらの電源12,14の出力電圧VB1,VB2をそれぞれ第1及び第2のコイルL1,L2によって昇圧しつつ、それらの第1及び第2の直流電源12,14並びに第1及び第2のコイルL1,L2に蓄えられている電力を負荷18側に向けて出力することが可能である。
すなわち、第3及び第4のスイッチング素子Q3,Q4のペアがオンされると共に第1及び第2のスイッチング素子Q1,Q2のペアがオフされた際は、第1の直流電源12に対して昇圧チョッパ回路の下アーム素子がオンされて、第1の直流電源12と第1のコイルL1とが第3及び第4のスイッチング素子Q3,Q4を介して直列接続される閉回路30が形成される。また、第3及び第4のスイッチング素子Q3,Q4のペアがオフされると共に第1及び第2のスイッチング素子Q1,Q2のペアがオンされた際は、第1の直流電源12に対して昇圧チョッパ回路の上アーム素子がオンされて、第1の直流電源12と第1のコイルL1とが第2及び第1のダイオードD2,D1を介して直列接続された経路32が形成される。この場合は、第1の直流電源12の出力電圧VB1が第1のコイルL1によって昇圧された状態で、その第1の直流電源12及び第1のコイルL1に蓄えられている電力が負荷18側に向けて出力される。
また、第2及び第3のスイッチング素子Q2,Q3のペアがオンされると共に第1及び第4のスイッチング素子Q1,Q4のペアがオフされた際は、第2の直流電源14に対して昇圧チョッパ回路の下アーム素子がオンされて、第2の直流電源14と第2のコイルL2とが第2及び第3のスイッチング素子Q2,Q3を介して直列接続される閉回路34が形成される。また、第2及び第3のスイッチング素子Q2,Q3のペアがオフされると共に第1及び第4のスイッチング素子Q1,Q4のペアがオンされた際は、第2の直流電源14に対して昇圧チョッパ回路の上アーム素子がオンされて、第2の直流電源14と第2のコイルL2とが第4及び第1のダイオードD4,D1を介して直列接続された経路36が形成される。この場合は、第2の直流電源14の出力電圧VB2が第2のコイルL2によって昇圧された状態で、その第2の直流電源14及び第2のコイルL2に蓄えられている電力が負荷18側に向けて出力される。
従って、パラレルモードにおいて上記のスイッチング動作を行うことで、第1の直流電源12と第2の直流電源14とを互いに並列接続させつつ、それらの電源12,14の出力電圧VB1,出力電圧VB2をそれぞれ独立して昇圧させつつ負荷18への電力供給(第1及び第2の直流電源12,14の放電)を行うことができる(パラレル昇圧動作)。
尚、パラレルモードにおいて、第1のスイッチング素子Q1は、第3のスイッチング素子Q3のオフ中かつ第2又は第4のスイッチング素子Q2,Q4のオン中にオンされることで負荷18からの電力を第1又は第2の直流電源12,14に回収する回生を制御するスイッチとして動作する。すなわち、第1のスイッチング素子Q1は、第1及び第2の直流電源12,14の充電時はオンされる。
ところで、車両減速時などにおける電力変換器16の回生動作により第1及び第2の直流電源12,14を充電させるためには、第1、第2、及び第4のスイッチング素子Q1,Q2,Q4がオンされることが必要である。かかるスイッチ動作が行われると、負荷18の両端間で、図3(A)に示す如く、経路(具体的には、負荷18から第1及び第2のスイッチング素子Q1,Q2を介して第1の直流電源12へ向けた経路)40を介して電流が流通すると共に、経路(具体的には、負荷18から第1及び第4のスイッチング素子Q1,Q4を介して第2の直流電源14へ向けた経路)42を介して電流が流通する。
しかし、第1の直流電源12の出力電圧VB1と第2の直流電源14の出力電圧VB2とが互いに異なる場合に第2のスイッチング素子Q2がオンされていると、図3(B)に示す如く、経路44又は経路46を介して第1の直流電源12と第2の直流電源14との間で無駄な電流が流通してしまう。
上記の出力電圧VB1,VB2が互いに異なっても第1の直流電源12と第2の直流電源14との間で無駄な電流を流通させないためには、第1のスイッチング素子Q1(具体的には、そのエミッタ)と第2のスイッチング素子Q2(具体的には、そのコレクタ)との接続点Aと、第4のスイッチング素子Q4(具体的には、そのエミッタ)と負荷18の他端(負端子N)との接続点Bと、の間の、第1の直流電源12及び第1のコイルL1を介した経路による電位と、第2の直流電源14及び第2のコイルL2を介した経路による電位と、を等しくする電位等価手段を設けることとすれば十分である。
これに対して、本実施例においては、上記の電位等価手段として2つのスイッチング素子Q5,Q6及び2つのダイオードD5,D6が設けられている。第5のスイッチング素子Q5及び第5のダイオードD5は互いに逆並列接続されつつ第2の直流電源14と第4のスイッチング素子Q4との間に介在している。また、第6のスイッチング素子Q6及び第6のダイオードD6は互いに逆並列接続されつつ第1の直流電源12と負端子Nとの間に介在している。各スイッチング素子Q5,Q6はそれぞれ、制御装置19により下記(1)式又は(2)式が満たされるようにオン/オフされる。
VB1+VceQ6+VceQ2on=VB2+VfD5+VfD4 ・・・(1)
VB1+VfD6+VfD2=VB2+VceQ5+VceQ4on ・・・(2)
但し、第2のスイッチング素子Q2のオン時のコレクタ−エミッタ間電圧をVceQ2onとし、第4のスイッチング素子Q4のオン時のコレクタ−エミッタ間電圧をVceQ4onとし、第5のスイッチング素子Q5のコレクタ−エミッタ間電圧をVceQ5とし、第6のスイッチング素子Q6のコレクタ−エミッタ間電圧をVceQ6とし、第2のダイオードD2の順方向降下電圧をVfD2とし、第4のダイオードD4の順方向降下電圧をVfD4とし、第5のダイオードD5の順方向降下電圧をVfD5とし、また、第6のダイオードD6の順方向降下電圧をVfD6とする。
制御装置19は、回生時(充電時)、第1及び第2の直流電源12,14の出力電圧VB1,VB2の高低に応じて、スイッチング素子Q5,Q6をオン/オフさせるのに用いる関係として上記(1)式及び(2)式の何れか一方を選択する。
具体的には、VB2>VB1が成立する場合は、第2の直流電源14→第2のコイルL2→第2のスイッチング素子Q2→第1のコイルL1→第1の直流電源12→第6のスイッチング素子Q6→第4のダイオードD4→第5のダイオードD5→第2の直流電源14の経路44で電流が流通するのを阻止するために、上記(1)式を選択する。一方、VB1>VB2が成立する場合は、第1の直流電源12→第1のコイルL1→第2のダイオードD2→第2のコイルL2→第2の直流電源14→第5のスイッチング素子Q5→第4のスイッチング素子Q4→第6のダイオードD6→第1の直流電源12の経路46で電流が流通するのを阻止するために、上記(2)式を選択する。
そして、制御装置19は、その選択した式の関係が成立するように、第5のスイッチング素子Q5又は第6のスイッチング素子Q6のオン/オフを制御する。かかる制御によりスイッチング素子Q5,Q6がオン/オフされると、そのスイッチング素子Q5,Q6のコレクタ−エミッタ間電圧VceQ5,VceQ6が上記の如く選択した式の関係を満たすように調整される。
この点、本実施例によれば、上記した接続点Aと接続点Bとの間の、第1の直流電源12及び第1のコイルL1を介した経路による電位と、第2の直流電源14及び第2のコイルL2を介した経路による電位と、を等しくすることができる。従って、本実施例の電源システム10によれば、第1の直流電源12の出力電圧VB1と第2の直流電源14の出力電圧VB2とが互いに異なる場合にも、両直流電源12,14の間で電流が流通するのを阻止することができる。
このため、本実施例によれば、負荷18から第1及び第2の直流電源12,14へ向けて電流を意図どおりに流すことができ、第1及び第2の直流電源12,14の充電を所望のものとすることができる。また、負荷18からの回生による第1及び第2の直流電源12,14の充電時に両直流電源12,14の間で電流が流通しないので、かかる電流がコイルL1,L2を流れることに起因する発振を防止することができ、第1及び第2の直流電源の耐圧やエミッションを緩和することができる。
尚、上記の実施例においては、接続点A及び接続点Bが特許請求の範囲に記載した「接続点」に、2つのスイッチング素子Q5,Q6及び2つのダイオードD5,D6が特許請求の範囲に記載した「電位等価手段」に、それぞれ相当している。
ところで、上記の第1実施例においては、制御装置19が回生時に、上記(1)式又は(2)式の関係が成立するように第5のスイッチング素子Q5又は第6のスイッチング素子Q6のオン/オフを制御する。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、電源システム10が高電圧系(例えば、昇圧電圧が200ボルトや600ボルトになる系など)に適用される場合は、上記(1)式に代えて下記(3)式の関係が成立するように或いは上記(2)式に代えて下記(4)式の関係が成立するように第5のスイッチング素子Q5又は第6のスイッチング素子Q6のオン/オフを制御することとしてもよい。
これは、高電圧系では、回路上、第2のスイッチング素子Q2のオン時のコレクタ−エミッタ間電圧VceQ2on、第4のスイッチング素子Q4のオン時のコレクタ−エミッタ間電圧VceQ4on、第2のダイオードD2の順方向降下電圧VfD2、第4のダイオードD4の順方向降下電圧VfD4、第5のダイオードD5の順方向降下電圧VfD5、及び第6のダイオードD6の順方向降下電圧VfD6をそれぞれ十分に小さいものとみなすことができるためである。
VB1+VceQ6=VB2 ・・・(3)
VB1=VB2+VceQ5 ・・・(4)
また、上記の第1実施例においては、電位等価手段として、第2の直流電源14と第4のスイッチング素子Q4との間に介在する第5のスイッチング素子Q5及び第5のダイオードD5を設けると共に、第1の直流電源12と負荷18の他端との間に介在する第6のスイッチング素子Q6及び第6のダイオードD6を設けることとしている。
しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、第2の直流電源14の出力電圧VB2が常に第1の直流電源12の出力電圧VB1よりも高い場合(VB2>VB1が成立する場合)は、図4に示す如く、第1の直流電源12と負荷18の他端との間に介在する第6のスイッチング素子Q6及び第6のダイオードD6を設けることは必要であるが、第2の直流電源14と第4のスイッチング素子Q4との間に介在する第5のスイッチング素子Q5及び第5のダイオードD5を設けることは不要である。これは、VB1>VB2が成立しない場合は、回生時に第1の直流電源12から経路46を介して第2の直流電源14へ向けて流通する電流(具体的には、第5のスイッチング素子Q5を通過する電流)が発生しないからである。
また同様に、第1の直流電源12の出力電圧VB1が常に第2の直流電源14の出力電圧VB2よりも高い場合(VB1>VB2が成立する場合)は、図5に示す如く、第2の直流電源14と第4のスイッチング素子Q4との間に介在する第5のスイッチング素子Q5及び第5のダイオードD5を設けることは必要であるが、第1の直流電源12と負荷18の他端との間に介在する第6のスイッチング素子Q6及び第6のダイオードD6を設けることは不要である。これは、VB2>VB1が成立しない場合は、回生時に第2の直流電源14から経路44を介して第1の直流電源12へ向けて流通する電流(具体的には、第6のスイッチング素子Q6を通過する電流)が発生しないからである。
図6は、本発明の第2実施例である電源システム100の回路構成図を示す。尚、図6において、上記図1に示す構成と同一の構成を示す部分については、同一の符号を付してその説明を省略又は簡略する。
本実施例の電源システム100は、接続点Aと接続点Bとの間の電位についての電位等価手段として、上記第1実施例の電源システム10において、第5及び第6のスイッチング素子Q5,Q6並びに第5及び第6のダイオードD5,D6を用いない一方で、第2及び第4のダイオードD2,D4に代えて第7及び第8のスイッチング素子Q7,Q8を用いることとしている。
すなわち、本実施例の電源システム100は、電位等価手段として2つのスイッチング素子Q7,Q8を備えている。第7のスイッチング素子Q7は、第2のスイッチング素子Q2に対して逆接続されている。第7のスイッチング素子Q7は、エミッタが第2のスイッチング素子Q2のコレクタに接続され、かつ、コレクタが第2のスイッチング素子Q2のエミッタに接続された構成を有している。第2のスイッチング素子Q2と第7のスイッチング素子Q7とは、RB−IGBT(逆阻止IGBT)を構成する。
また、第8のスイッチング素子Q8は、第4のスイッチング素子Q4に対して逆接続されている。第8のスイッチング素子Q8は、エミッタが第4のスイッチング素子Q4のコレクタに接続され、かつ、コレクタが第4のスイッチング素子Q4のエミッタに接続された構成を有している。第4のスイッチング素子Q4と第8のスイッチング素子Q8とは、RB−IGBT(逆阻止IGBT)を構成する。
第7及び第8のスイッチング素子Q7,Q8はそれぞれ、制御装置102により回生時(充電時)に下記(5)式又は(6)式が満たされるようにオン/オフされる。但し、第7のスイッチング素子Q7のコレクタ−エミッタ間電圧をVceQ7とし、また、第8のスイッチング素子Q8のコレクタ−エミッタ間電圧をVceQ8とする。
VB1+VceQ2on=VB2+VceQ8 ・・・(5)
VB1+VceQ7=VB2+VceQ4on ・・・(6)
制御装置102は、回生時、第1及び第2の直流電源12,14の出力電圧VB1,VB2の高低に応じて、スイッチング素子Q7,Q8をオン/オフさせるのに用いる関係として上記(5)式及び(6)式の何れか一方を選択する。
具体的には、VB2>VB1が成立する場合は、第2の直流電源14→第2のコイルL2→第2のスイッチング素子Q2→第1のコイルL1→第1の直流電源12→第8のスイッチング素子Q8→第2の直流電源14の経路44で電流が流通するのを阻止するために、上記(5)式を選択する。一方、VB1>VB2が成立する場合は、第1の直流電源12→第1のコイルL1→第7のスイッチング素子Q7→第2のコイルL2→第2の直流電源14→第4のスイッチング素子Q4→第1の直流電源12の経路46で電流が流通するのを阻止するために、上記(6)式を選択する。
そして、制御装置102は、その選択した式の関係が成立するように、第7のスイッチング素子Q7又は第8のスイッチング素子Q8のオン/オフを制御する。かかる制御によりスイッチング素子Q7,Q8がオン/オフされると、そのスイッチング素子Q7,Q8のコレクタ−エミッタ間電圧VceQ7,VceQ8が上記の如く選択した式の関係を満たすように調整される。
この点、本実施例によれば、上記した接続点Aと接続点Bとの間の、第1の直流電源12及び第1のコイルL1を介した経路による電位と、第2の直流電源14及び第2のコイルL2を介した経路による電位と、を等しくすることができる。従って、本実施例の電源システム100によれば、第1の直流電源12の出力電圧VB1と第2の直流電源14の出力電圧VB2とが互いに異なる場合にも、両直流電源12,14の間で電流が流通するのを阻止することができる。このため、本実施例においても、上記第1実施例の電源システム10と同様の効果を得ることが可能である。
尚、上記の第2実施例においては、2つのスイッチング素子Q7,Q8が特許請求の範囲に記載した「電位等価手段」に相当している。
ところで、上記の第2実施例においては、制御装置102が回生時に、上記(5)式又は(6)式の関係が成立するように第7のスイッチング素子Q7又は第8のスイッチング素子Q8のオン/オフを制御する。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、電源システム100が高電圧系(例えば、昇圧電圧が200ボルトや600ボルトになる系など)に適用される場合は、上記(5)式に代えて下記(7)式の関係が成立するように或いは上記(6)式に代えて下記(8)式の関係が成立するように第7のスイッチング素子Q7又は第8のスイッチング素子Q8のオン/オフを制御することとしてもよい。これは、高電圧系では、回路上、第2のスイッチング素子Q2のオン時のコレクタ−エミッタ間電圧VceQ2on及び第4のスイッチング素子Q4のオン時のコレクタ−エミッタ間電圧VceQ4onをそれぞれ十分に小さいものとみなすことができるためである。
VB1=VB2+VceQ8 ・・・(7)
VB1+VceQ7=VB2 ・・・(8)
また、上記の第2実施例においては、電位等価手段として、第2のスイッチング素子Q2に対して逆接続された第7のスイッチング素子Q7を設けると共に、第4のスイッチング素子Q4に対して逆接続された第8のスイッチング素子Q8を設けることとしている。
しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、第2の直流電源14の出力電圧VB2が常に第1の直流電源12の出力電圧VB1よりも高い場合(VB2>VB1が成立する場合)は、図7に示す如く、第4のスイッチング素子Q4に対して逆接続された第8のスイッチング素子Q8を設けることは必要であるが、第2のスイッチング素子Q2に対して逆接続された第7のスイッチング素子Q7を設けることは不要である。これは、VB1>VB2が成立しない場合は、回生時に第1の直流電源12から経路46を介して第2の直流電源14へ向けて流通する電流(具体的には、第7のスイッチング素子Q7を通過する電流)が発生せず、第7のスイッチング素子Q7をダイオードで置換できるからである。尚、この場合は、第2のスイッチング素子Q2に、第7のスイッチング素子Q7に代えて第2のダイオードD2を逆並列接続する。
また同様に、第1の直流電源12の出力電圧VB1が常に第2の直流電源14の出力電圧VB2よりも高い場合(VB1>VB2が成立する場合)は、図8に示す如く、第2のスイッチング素子Q2に対して逆接続された第7のスイッチング素子Q7を設けることは必要であるが、第4のスイッチング素子Q4に対して逆接続された第8のスイッチング素子Q8を設けることは不要である。これは、VB2>VB1が成立しない場合は、回生時に第2の直流電源14から経路44を介して第1の直流電源12へ向けて流通する電流(具体的には、第8のスイッチング素子Q8を通過する電流)が発生せず、第8のスイッチング素子Q8をダイオードで置換できるからである。尚、この場合は、第4のスイッチング素子Q4に、第8のスイッチング素子Q8に代えて第4のダイオードD4を逆並列接続する。
図9は、本発明の第3実施例である電源システム200の回路構成図を示す。尚、図9において、上記図1に示す構成と同一の構成を示す部分については、同一の符号を付してその説明を省略又は簡略する。
本実施例の電源システム200は、接続点Aと接続点Bとの間の電位についての電位等価手段として、上記第1実施例の電源システム10において、回生時(充電時)に第2及び第4のスイッチング素子Q2,Q4のオン/オフを制御することとし、第2及び第4のスイッチング素子Q2,Q4をフルで駆動させる通常制御で用いることなく、飽和領域で駆動させることでそのコレクタ−エミッタ間電圧Vceを制御することとする。
すなわち、本実施例の電源システム200において、第2及び第4のスイッチング素子Q2,Q4はそれぞれ、制御装置202により回生時に下記(9)式又は(10)式が満たされるようにオン/オフされる。但し、第2のスイッチング素子Q2のコレクタ−エミッタ間電圧をVceQ2とし、また、第4のスイッチング素子Q4のコレクタ−エミッタ間電圧をVceQ4とする。
VB1+VceQ2=VB2+VfD4 ・・・(9)
VB1+VfD2=VB2+VceQ4 ・・・(10)
制御装置202は、回生時、第1及び第2の直流電源12,14の出力電圧VB1,VB2の高低に応じて、スイッチング素子Q2,Q4をオン/オフさせるのに用いる関係として上記(9)式及び(10)式の何れか一方を選択する。
具体的には、VB2>VB1が成立する場合は、第2の直流電源14→第2のコイルL2→第2のスイッチング素子Q2→第1のコイルL1→第1の直流電源12→第4のダイオードD4→第2の直流電源14の経路44で電流が流通するのを阻止するために、上記(9)式を選択する。一方、VB1>VB2が成立する場合は、第1の直流電源12→第1のコイルL1→第2のダイオードD2→第2のコイルL2→第2の直流電源14→第4のスイッチング素子Q4→第1の直流電源12の経路46で電流が流通するのを阻止するために、上記(10)式を選択する。
そして、制御装置202は、その選択した式の関係が成立するように、第2のスイッチング素子Q2又は第4のスイッチング素子Q4のオン/オフを制御する。かかる制御によりスイッチング素子Q2,Q4がオン/オフされると、そのスイッチング素子Q2,Q4のコレクタ−エミッタ間電圧VceQ2,VceQ4が上記の如く選択した式の関係を満たすように調整される。
この点、本実施例によれば、上記した接続点Aと接続点Bとの間の、第1の直流電源12及び第1のコイルL1を介した経路による電位と、第2の直流電源14及び第2のコイルL2を介した経路による電位と、を等しくすることができる。従って、本実施例の電源システム100によれば、第1の直流電源12の出力電圧VB1と第2の直流電源14の出力電圧VB2とが互いに異なる場合にも、両直流電源12,14の間で電流が流通するのを阻止することができる。このため、本実施例においても、上記第1実施例の電源システム10と同様の効果を得ることが可能である。
尚、上記の第3実施例においては、2つのスイッチング素子Q2,Q4のオン/オフを制御することが特許請求の範囲に記載した「電位等価手段」に相当している。
ところで、上記の第3実施例においては、制御装置202が回生時に、上記(9)式又は(10)式の関係が成立するように第2のスイッチング素子Q2又は第4のスイッチング素子Q4のオン/オフを制御する。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、電源システム200が高電圧系(例えば、昇圧電圧が200ボルトや600ボルトになる系など)に適用される場合は、上記(9)式に代えて下記(11)式の関係が成立するように或いは上記(10)式に代えて下記(12)式の関係が成立するように第2のスイッチング素子Q2又は第4のスイッチング素子Q4のオン/オフを制御することとしてもよい。これは、高電圧系では、回路上、第2のダイオードD2の順方向降下電圧VfD2及び第4のダイオードD4の順方向降下電圧VfD4をそれぞれ十分に小さいものとみなすことができるためである。
VB1+VceQ2=VB2 ・・・(11)
VB1=VB2+VceQ4 ・・・(12)
10,100,200 電源システム
12,14 直流電源
16 電力変換器
18 負荷
19,102,202 制御装置
Q1〜Q8 スイッチング素子
D1〜D6 ダイオード
L1,L2 コイル

Claims (1)

  1. 負荷の両端間で互いに直列接続される第1、第2、第3、及び第4のスイッチング素子と、前記第1、第2、第3、及び第4のスイッチング素子に逆並列接続されるダイオードと、前記負荷の両端間で前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子と直列接続される第1の直流電源と、前記負荷の両端間で前記第1のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子と直列接続される第2の直流電源と、前記第2のスイッチング素子と前記第1の直流電源との間に介在する第1のコイルと、前記第1のスイッチング素子と前記第2の直流電源との間に介在する第2のコイルと、を備え、前記第1、第2、第3、及び第4のスイッチング素子それぞれのオン及びオフを制御することにより、前記第1の直流電源及び前記第2の直流電源の充放電を行うモードを、前記第1の直流電源と前記第2の直流電源とを直列接続させつつ行うシリーズモードと、前記第1の直流電源と前記第2の直流電源とを並列接続させつつ行うパラレルモードと、で切り替えることが可能な電源システムであって、
    前記負荷から前記第1の直流電源及び前記第2の直流電源への充電時、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子との接続点と、前記第4のスイッチング素子と前記負荷の一端との接続点と、の間の、前記第1の直流電源を介した経路による第1の電位と、前記前記第2の直流電源を介した経路による第2の電位と、を等しくする電位等価手段を備えることを特徴とする電源システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018085806A (ja) * 2016-11-21 2018-05-31 本田技研工業株式会社 電源回路
JP2021048696A (ja) * 2019-09-18 2021-03-25 株式会社東芝 充放電装置

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