JP2015160724A - 乗客コンベアの手摺検査装置 - Google Patents

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【課題】本発明は、簡易な構造で手摺の膨らみを正確に検査できる乗客コンベアの手摺検査装置を得ることを目的とする。【解決手段】乗客コンベアの手摺検査装置は、手摺が駆動されている方向と交差する幅方向に表面にレーザー光を走査し、表面までの第1距離及び幅方向の表面までの2次元の距離データを得る測域センサーと、手摺を挟んで測域センサーと対向して設けられ、裏面までの第2距離を得る距離センサーと、2次元の距離データから生成した表面形状データとあらかじめ設定された基準データとを比較解析して表面の形状の変化を判定する第1判定を行い、第1距離及び第2距離を用いて得た手摺の厚さと基準データとを比較解析して厚さの増加を判定する第2判定を行うとともに、第1判定及び第2判定に基づいて手摺の膨らみを判断する演算部と、を備えたものである。【選択図】図2

Description

本発明は、乗客コンベアの手摺の膨らみを検査するための装置に関するものである。
乗客コンベアの手摺は、表面の一部が凸状に膨らんだり、全体的に膨らんだりすることがある。これらの膨らみにより他の安全装置が誤作動することがある。このような手摺の膨らみを検査するために、駆動されている手摺の表面にローラを当接させ、表面に垂直方向のローラの変位を検出し、変位が大きい場合には膨らみがあると判断している。
(例えば、特許文献1参照)
特開2002―211872号公報
ローラを手摺の表面に当接して検査するので、ローラを当接していない部分の状態は確認できない。手摺の表面の広い範囲にローラを当接しようとすると、多くのローラが必要になり検査装置が複雑になる。また、膨らみを検出するためにローラを手摺の表面に対して付勢しており、ローラが膨らみを押し潰すため正確な検査ができない。また、手摺の駆動にともない検査装置に対して手摺全体が波打つように変動している場合には、膨らみの有無にかかわらずローラは変位するので正確な検査ができない。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたもので、簡易な構造で手摺の膨らみを正確に検査できる乗客コンベアの手摺検査装置を得ることを目的とする。
本発明に係る乗客コンベアの手摺検査装置は、手摺の表面に対向して設けられ、手摺が駆動されている方向と交差する幅方向に表面にレーザー光を走査し、幅方向の中間部の表面までの距離である第1距離及び幅方向の表面までの2次元の距離データを得る検査部と、
手摺を挟んで検査部と対向して設けられ、中間部の裏面までの距離である第2距離を得る距離センサーと、
2次元の距離データから生成した表面形状データとあらかじめ設定された基準データとを比較解析して表面の形状の変化を判定する第1判定を行い、第1距離及び第2距離を用いて得た表面と裏面との距離である第3距離と基準データとを比較解析して表面と裏面との距離の増加を判定する第2判定を行うとともに、第1判定及び第2判定に基づいて手摺の膨らみを判断する演算部と、を備えたものである。
本発明によれば、検査部は、手摺の表面にレーザー光を走査し、演算部は表面の形状の変化を判定する第1判定を行うので、簡易な構造で手摺の表面の広い範囲を検査できる。演算部は第1距離及び第2距離を用いて得た第3距離と基準データとを比較解析して表面と裏面との距離の増加を判定する第2判定を行う。演算部は、第1判定及び第2判定に基づいて手摺の膨らみを判断するので、表面の形状が変化せずに手摺が全体的に膨らんでいる場合でも、膨らんでいると判断できる。また、手摺に膨らみは無く、手摺検査装置に対して手摺全体が波打つように変動している場合は、膨らんでいないと判断できる。このため手摺の膨らみを正確に判断できる。
本発明によれば、簡易な構造で手摺の膨らみを正確に検査できる乗客コンベアの手摺検査装置が得られる。
本発明の実施の形態1による乗客コンベアの手摺検査装置を模式的に示す全体構成図である。 図1に示す矢視II−IIで、乗客コンベアの手摺検査装置を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態1による手摺と表面形状データを示す例示図である。 本発明の実施の形態1による手摺と表面形状データを示す例示図である。 本発明の実施の形態1による乗客コンベアの手摺検査装置にて手摺を検査している状態を示す例示図である。 本発明の実施の形態1による乗客コンベアの手摺検査装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2による乗客コンベアの手摺検査装置にて手摺を検査している状態を示す例示図である。
実施の形態1.
本発明の一実施の形態を図1から図5により説明する。図1は本発明の実施の形態1による乗客コンベアの手摺検査装置を模式的に示す全体構成図である。図2は図1に示す矢視II−IIで、乗客コンベアの手摺検査装置を示す要部断面図であり、手摺が膨らんでいない正常な状態を示している。図3は手摺と表面形状データを示す例示図であり、表面形状データに変化がない場合を示している。図4は手摺と表面形状データを示す例示図であり、表面形状データに変化がある場合を示している。図5は乗客コンベアの手摺検査装置にて手摺を検査している状態を示す例示図である。図6は乗客コンベアの手摺検査装置の動作を示すフローチャートである。
図1、図2において、乗客コンベア1には、欄干3の外周側に無端の輪状に形成された手摺5が設けられている。図2は手摺5が膨らんでいない正常な状態を示している。手摺5は手摺ガイド7に案内されて欄干3の外周側を循環駆動される。手摺5が駆動されている方向と直角に交差する方向の手摺5の断面は扁平状のC字形をしている。閉じている側が乗客のつかまる表面10になる。手摺ガイド7は先端側の幅が広い断面T字形をしている。手摺ガイド7の先端側の幅が広い部分は、手摺5のC字形の内側に配置されており、手摺ガイド7の幅が狭い部分は、手摺5のC字形の開口部から外側へ突出されて、乗客コンベアの構造枠(図示せず)に固定されている。
手摺検査装置15には、検査部としての測域センサー17、距離センサー19、演算部としての制御演算部21が設けられている。測域センサー17と距離センサー19は、手摺5が乗客コンベアの降り口にて折り返して乗り口へ向かっている帰路23に設けられている。測域センサー17は、手摺5の表面10にレーザー光14を走査できるように、手摺5の表面10に対向して設けられている。
手摺5が駆動されている長手方向と交差する手摺5の幅方向に測域センサー17は、レーザー光14を順次照射し、反射光を受光する。これにより走査した範囲の手摺5の表面10各部と測域センサー17との一連の距離データを得る。この一連の距離データは2次元の距離データである。また、図2(a)に示すように測域センサー17は、測域センサー17から手摺5の幅方向の中間部5aの表面10までの距離、つまり測域センサー17から手摺5表面10におろした垂線の長さである第1距離Xを得る。
距離センサー19は、手摺ガイド7の先端側の幅が広い部分に埋め込まれており、手摺5を挟んで測域センサー17と対向して設けられている。距離センサー19と測域センサー17とは、センサー距離Dを開けて配置されている。距離センサー19は、例えば、光或いは音波を用いて距離を計測する。図2(a)に示すように距離センサー19は、距離センサー19と手摺5の幅方向の中間部5aの裏面12までの距離、つまり距離センサー19から手摺5裏面12におろした垂線の長さである第2距離Yを得る。
制御演算部21は、測域センサー17、距離センサー19の動作を制御する。制御演算部21には、測域センサー17と距離センサー19とのセンサー距離D、手摺5が膨らんでいない正常な状態の手摺5の表面形状データ図2(b)、手摺5が膨らんでいない正常な状態の手摺5の表面10と裏面12との距離Tが基準データとして記憶されている。距離Tは、許容される幅を持って定められている。
制御演算部21は、測域センサー17が得た2次元の距離データから走査した範囲の手摺5の表面10形状を表す表面形状データを生成する。そして、検査時の表面形状データと基準データの表面形状データとを比較解析して、表面10の形状の変化を判定する第1判定を行う。第1判定にて表面10の形状が変化していると判定されると、制御演算部21は、手摺5に膨らみの異常が発生していると判断して、監視室27に通報する。
制御演算部21は、あらかじめ記憶されているセンサー距離D及び、検査時に得る第1距離X、第2距離Yを用いて検査時における手摺5の表面10と裏面12との第3距離を得る。そして、検査時の第3距離と基準データの第3距離Tとを比較解析して、表面10と裏面12との距離の増加を判定する第2判定を行う。
第1判定にて表面10の形状が変化していないと判定され、第2判定にて表面10と裏面12との距離が増加していると判定されると、制御演算部21は、手摺5に膨らみの異常が発生していると判断して、監視室27に通報する。
第1判定にて表面10の形状が変化していないと判定され、第2判定にて表面10と裏面12との距離が増加していないと判定されると、制御演算部21は、手摺5に膨らみの異常が発生していないと判断する。
手摺5の膨らみと制御演算部21が生成する表面形状データについて図3、図4にて説明する。図3(a1)に示す状態の手摺5を検査して得られる表面形状データを図3(a2)に示している。同様に図3(b1)に対応する表面形状データは図3(b2)であり、図3(c1)に対応する表面形状データは図3(c2)である。図4においても同様に、図4(a1)に対応する表面形状データは図4(a2)であり、図4(b1)に対応する表面形状データは図4(b2)である。
図3(a1)と図3(b1)は手摺5の膨らみが正常な場合である。図3(a1)は手摺5に異常となる膨らみは発生しておらず、手摺ガイド7と手摺5との隙間25は均等に開いている場合を示している。制御演算部21は、図3(a2)を基準データの表面形状データとする。図3(b1)は手摺5に異常となる膨らみは発生していないが、駆動されるのにともない手摺5が測域センサー17(図示せず)の方へ寄っており、手摺ガイド7と手摺5との隙間25が不均等に開いている場合を示している。図3(c1)は全体的な膨らみ30により手摺5が全体的に膨らんで異常が発生している場合を示している。
このように図3(a1)、図3(b1)、図3(c1)では、それぞれの状態は異なっているが、測域センサー17を用いた検査による表面形状データの図3(a2)、図3(b2)、図3(c2)は全て同じになる。図3(a2)と図3(b2)は手摺5の膨らみが正常な場合の表面形状データであるが、手摺5が全体的に膨らんで異常が発生している場合の図3(c2)の表面形状データも正常な場合と同様になる。
制御演算部21は、基準データの表面形状データ図2(b)と、検査時の表面形状データ図3(a2)、図3(b2)、図3(c2)とを比較解析し、いずれの場合も表面形状データに変化はないと判定する。
図4(a1)は手摺5の表面10が部分的に膨らんで異常が発生している場合である。この手摺5を測域センサー17を用いて検査した表面形状データの図4(a2)では、手摺5の表面10の部分的な膨らみ31に対応して41で示す部分の形状が変化している。制御演算部21は、基準データの表面形状データ図2(b)と、検査時の表面形状データ図4(a2)とを比較解析し、表面形状データに変化があると判定する。
同様に図4(b1)も手摺5の表面10が部分的に膨らんで異常が発生している場合である。この手摺5を測域センサー17を用いて検査した表面形状データの図4(b2)も、手摺5の表面10の部分的な膨らみ32に対応して42で示す部分の形状が変化している。制御演算部21は、基準データの表面形状データ図2(b)と、検査時の表面形状データ図4(b2)とを比較解析し、表面形状データに変化があると判定する。
手摺5の表面10と裏面12との第3距離の検査について図5にて説明する。図5(a)は手摺5の膨らみがない正常な場合であり、図5(b)は全体的な膨らみ33により手摺5が全体的に膨らんで異常が発生している場合である。
図5(a)において測域センサー17は、検査時における手摺5の表面10までの第1距離X1を得る。距離センサー19は、検査時における手摺5の裏面12までの第2距離Y1を得る。制御演算部21は、あらかじめ記憶されているセンサー距離D及び、第1距離X1、第2距離Y1を用いて以下の通り演算を行うことにより、検査時における手摺5の表面10と裏面12との第3距離T1を得る。
T1=D−X1−Y1
そして、制御演算部21は、基準データの距離Tと、検査時における第3距離T1とを比較解析する。T1はTと一致するので、手摺5の表面10と裏面12との距離の増加は無いと判定する。
図5(b)において測域センサー17は、検査時における手摺5の表面10までの第1距離X2を得る。距離センサー19は、検査時における手摺5の裏面12までの第2距離Y2を得る。制御演算部21は、あらかじめ記憶されているセンサー距離D及び、第1距離X2、第2距離Y2を用いて以下の通り演算を行うことにより、検査時における手摺5の表面10と裏面12との第3距離T2を得る。
T2=D−X2−Y2
そして、制御演算部21は、基準データの距離Tと、検査時における第3距離T2とを比較解析する。T2はTと一致しないので、手摺5の表面10と裏面12との距離が増加していると判定する。
手摺検査装置15の動作を図6により説明する。ステップS1において、制御演算部21は、基準データとして測域センサー17と距離センサー19とのセンサー距離D、手摺5が膨らんでいない正常な状態の手摺5の表面形状データ図2(b)、手摺5が膨らんでいない正常な状態の手摺5の表面10と裏面12との距離Tを記憶する。
ステップS2において、制御演算部21は、測域センサー17を走査制御し、測域センサー17が計測した検査時における手摺5の2次元の距離データ、及び手摺5の表面10までの第1距離を得る。また、制御演算部21は、距離センサー19を制御し、距離センサー19が計測した検査時における手摺5の裏面12までの第2距離を得る。
ステップS3において、制御演算部21は、ステップS2で得られた2次元の距離データから検査時における表面形状データを生成する。
ステップS4において、制御演算部21は、検査時の表面形状データと基準データの表面形状データとを比較解析する。両者の一致度が、あらかじめ定めた値未満である場合には、制御演算部21は、手摺5の表面10の形状に変化があると判定し、手摺5に膨らみの異常があると判断して、ステップS5にて判断結果を監視室27に通報する。
ステップS4において、検査時の表面形状データと基準データの表面形状データとの一致度が、あらかじめ定めた値以上である場合には、制御演算部21は、手摺5の表面10の形状に変化はないと判定する。そして、制御演算部21は、ステップS6において、センサー距離D、第1距離、第2距離を用いて、検査時における手摺5の表面10と裏面12との第3距離を得る。
ステップS7において、制御演算部21は、手摺5が正常な状態の距離Tと検査時における第3距離とを比較解析する。第3距離が距離Tと一致しない場合には、制御演算部21は、手摺5の表面10と裏面12との距離に増加があると判定し、手摺5に膨らみの異常があると判断して、ステップS5にて判断結果を監視室27に通報する。第3距離が距離Tと一致する場合には、制御演算部21は、手摺5の表面10と裏面12との距離に増加がないと判定し、手摺5の膨らみに異常がないと判断する。そして、制御演算部21は、ステップS2に戻って次の計測を繰り返す。
このように、測域センサー17にて手摺5の表面10の形状の変化を判定するので、簡易な構造で手摺5の表面10の広い範囲を検査できる。また、測域センサー17にて得る手摺5までの距離を用いるので、簡易な構造で手摺5の表面10と裏面12との距離を得ることができる。
また、第1判定にて表面10の形状が変化していないと判定され、第2判定にて表面10と裏面12との距離が増加していると判定されると、手摺5に膨らみの異常が発生していると判断するので、表面10の形状が変化せずに手摺5が全体的に膨らんでいる場合でも、手摺5は膨らんでいると判断できる。
また、第1判定にて表面10の形状が変化していないと判定され、第2判定にて表面10と裏面12との距離が増加していないと判定されると、手摺5に膨らみの異常が発生していないと判断するので、手摺検査装置15に対して手摺5全体が波打つように変動している場合でも、手摺5は膨らんでいないと判断できる。このため手摺5の膨らみを正確に判断できる。
なお、本実施の形態では、表面10の形状の変化を判定してから、表面10と裏面12との距離の増加を判定したが、判定の順序を入れ替えても同じ効果が得られる。
実施の形態2.
実施の形態1では、1つの距離センサーが手摺ガイドに設けられた場合で説明したが、本実施の形態では、2つの距離センサーが手摺ガイドに設けられた場合で説明する。なお、他の実施の形態と同一符号の構成品は、本実施の形態において同一部分を示し、重複する説明については省略する。
実施の形態2を図7により説明する。本発明の実施の形態2による乗客コンベアの手摺検査装置にて手摺を検査している状態を示す例示図である。図7(a)と図7(b)それぞれにおいて、2つの距離センサー119a,119bが、手摺ガイド107の先端側の幅が広い部分に埋め込まれている。2つの距離センサー119a,119bは、手摺5の幅方向に間隔を開けて並ぶように配置されている。
図7(a)は部分的な膨らみ34により手摺5の表面10が部分的に膨らんで異常が発生し、手摺ガイド107と手摺5との隙間25は均等に開いている場合を示している。距離センサー119a,119bは、それぞれ手摺5の裏面12までの第2距離y1、第2距離y2を得る。制御演算部21は、第2距離y1と第2距離y2との平均値を第2距離Y3とする。そして、センサー距離D、第1距離X3、第2距離Y3から検査時の表面10と裏面12との距離T3を得て、第2判定を行う。
また、制御演算部21には、手摺5の幅方向の傾きの閾値として手摺傾き値Zがあらかじめ基準データとして記憶されている。そして、制御演算部21は、第2距離y1と第2距離y2との差を手摺傾き値Z3として得るとともに、基準データの手摺傾き値Zと検査時の手摺傾き値Z3とを比較解析し、手摺5の傾きを判定する第3判定を行う。
制御演算部21は、検査時の手摺傾き値Z3が基準データの手摺傾き値Z以下の場合は、手摺5の傾きは第1判定に影響しないと判定する。また、検査時の手摺傾き値Z3が基準データの手摺傾き値Zより大きい場合は、手摺5の傾きは第1判定に影響すると判定する。
図7(a)の手摺5の場合、制御演算部21は、第1判定にて手摺5の表面10の形状に変化があると判定し、引き続いて第3判定を行う。そして、第3判定にて手摺5の傾きは第1判定に影響しないと判定すると、制御演算部21は、手摺5に膨らみの異常があると判断して、判断結果を監視室27に通報する。
図7(b)は手摺5に異常となる膨らみは発生していないが、手摺ガイド107に対して手摺5が傾いており、手摺5の幅方向の一端側だけが測域センサー17に近付いており、手摺ガイド107と手摺5との隙間25も不均等に開いている場合を示している。
図7(b)の手摺5の場合、制御演算部21は、第1判定にて手摺5の表面10の形状に変化があると誤判定することがある。第1判定にて手摺5の表面10の形状に変化があると判定した場合は、引き続いて第3判定を行う。しかし、第3判定にて手摺5の傾きは第1判定に影響すると判定すると、制御演算部21は、手摺5の表面10の形状に変化があるとした第1判定を取り消す。その後、第2判定にて表面10と裏面12の距離が増加していないと判定すると、手摺5に膨らみの異常が発生していないと判断する。
このように、手摺5の幅方向の傾きを判定する第3判定を行うので、第1判定で手摺5の表面10の形状が変化していると誤判定された場合でも、手摺5は膨らんでいないと判断できる。このため手摺5の膨らみを正確に判断できる。
1 乗客コンベア
5 手摺
5a 中間部
10 表面
12 裏面
14 レーザー光
15 手摺検査装置
17 測域センサー
19、119a、119b 距離センサー
21 制御演算部
30、31、32、33、34 膨らみ

Claims (2)

  1. 手摺の表面に対向して設けられ、前記手摺が駆動されている方向と交差する幅方向に前記表面にレーザー光を走査し、前記幅方向の中間部の前記表面までの距離である第1距離及び前記幅方向の前記表面までの2次元の距離データを得る検査部と、
    前記手摺を挟んで前記検査部と対向して設けられ、前記中間部の裏面までの距離である第2距離を得る距離センサーと、
    前記2次元の距離データから生成した表面形状データとあらかじめ設定された基準データとを比較解析して前記表面の形状の変化を判定する第1判定を行い、前記第1距離及び前記第2距離を用いて得た前記表面と前記裏面との距離である第3距離と前記基準データとを比較解析して前記表面と前記裏面との距離の増加を判定する第2判定を行うとともに、前記第1判定及び前記第2判定に基づいて前記手摺の膨らみを判断する演算部と、
    を備えたことを特徴とする乗客コンベアの手摺検査装置。
  2. 前記距離センサーは、前記幅方向に並べて複数設けられ、
    前記演算部は、前記複数の前記距離センサーの得る前記第2距離を用いて得た手摺傾き値と前記基準データとを比較解析して前記手摺の傾きを第3判定するとともに、さらに前記第3判定に基づいて手摺の膨らみを判断することを特徴とする乗客コンベアの手摺検査装置。
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