JP2007008709A - 乗客コンベアの診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗客コンベアの状態を自動的に診断することができる乗客コンベアの診断装置を得る。
【解決手段】ステップには、診断装置が設けられている。診断装置は、加速度センサ14、マイクロホン15、情報記録装置16及び処理装置17を有している。情報記録装置16には、加速度センサ14及びマイクロホン15からの情報が振動信号及び音信号としてそれぞれ記録される。処理装置17は、振動信号に基づいて往路区間及び帰路区間を特定する区間特定部20と、情報記録装置16及び区間特定部20からの情報に基づいて振動信号及び音信号についての平均振幅、尖度及びステップ周期成分を統計特徴量として求める統計特徴量算出部21と、統計特徴量と、あらかじめ設定された設定特徴量とを比較することにより、エスカレータの異常の有無を判定する判定部22とを有している。
【選択図】図3

Description

この発明は、複数のステップが循環移動される乗客コンベアの状態を診断するための乗客コンベアの診断装置に関するものである。
従来のエスカレータでは、ステップを案内するレールの異常を検知するために、ステップの車輪軸に加速度センサが取り付けられることがある。レールの異常は、加速度センサが他の箇所よりも大きな振動を計測したときに検知することができる(特許文献1参照)。
特開平7−133088号公報
しかし、加速度センサの計測値をそのままレールの異常の判断の基準にすると、例えば外部からの振動や駆動装置からの振動等により突発的に異常値を示すこともあり、レールが異常であるか否かを判断しにくい場合もある。従って、エスカレータの診断の自動化を図ることが困難である。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、乗客コンベアの状態を自動的に診断することができる乗客コンベアの診断装置を得ることを目的とする。
この発明による乗客コンベアの診断装置は、循環移動されるステップに設けられ、ステップの重力方向についての加速度を計測する加速度センサ、加速度センサからの情報に基づいて、ステップが反転される反転位置を求め、反転位置に基づいて、ステップの移動経路における所定の区間を特定する区間特定部、加速度センサ及び区間特定部のそれぞれからの情報に基づいて、所定の区間における加速度について、平均振幅、尖度及びステップ周期成分の少なくともいずれかを統計特徴量として求める統計特徴量算出部、及び統計特徴量と、あらかじめ設定された設定特徴量とを比較することにより、乗客コンベアの異常の有無を判定する判定部を備えている。
この発明に係る乗客コンベアの診断装置では、統計特徴量算出部が、加速度センサからの振動信号について、所定の区間における平均振幅、尖度及びステップ周期成分の少なくともいずれかを統計特徴量として求め、判定部は、統計特徴量と、あらかじめ設定された設定特徴量とを比較することにより、乗客コンベアの異常の有無を判定するようになっているので、乗客コンベアの異常の有無をより明確に区別可能な統計特徴量を基準にして乗客コンベアを診断することができ、乗客コンベアの診断の自動化を図ることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す側面図である。図において、主枠(図示せず)の長手方向の一端部には上部スプロケット1が配置され、他端部には下部スプロケット2が配置されている。上部スプロケット1は、主枠内に設けられた駆動装置(図示せず)の駆動力により回転される。
主枠内には、踏段チェーン3により無端状に連結された複数のステップ(踏段)4が配置されている。踏段チェーン3は、上部スプロケット1及び下部スプロケット2間に巻き掛けられている。各ステップ4は、上部スプロケット1の回転により、踏段チェーン3とともに循環移動される。
各ステップ4の移動方向は、踏段チェーン3が上部スプロケット1に巻き掛けられている上部反転位置5で反転され、踏段チェーン3が下部スプロケット2に巻き掛けられている下部反転位置6で反転される。また、各ステップ4が循環移動される無端状の経路は、上部反転位置5及び下部反転位置6のうちの一方の反転位置から他方の反転位置へ各ステップ4が移動される往路区間7と、往路区間7よりも下方に位置し、他方の反転位置から一方の反転位置へ各ステップ4が移動される帰路区間8とから構成されている。即ち、往路区間7及び帰路区間8は、上部反転位置5及び下部反転位置6を境界として、互いに連続している。さらに、各ステップ4のうちの少なくとも1つのステップ104には、エスカレータの運転状態を診断する診断装置9が設けられている。
図2は、図1のエスカレータのステップ104を示す側面図である。また、図3は、図2の診断装置9を示すブロック図である。診断装置9は、ステップ104の振動を計測して振動信号を発生する加速度センサ14と、ステップ104の音の大きさを計測して音信号を発生するマイクロホン15と、加速度センサ14及びマイクロホン15のそれぞれからの情報を記録する情報記録装置16と、情報記録装置16からの情報に基づいて、エスカレータの異常の有無を判定する処理を行う処理装置17とを有している。
加速度センサ14は、ステップ104の重力方向についての加速度の大きさ及び向きを計測可能になっている。この例では、ステップ104の移動方向が反転されるときに、加速度センサ14の向きも反転される。従って、ステップ104が上部反転位置5及び下部反転位置6を通過するときには、加速度センサ14によって計測される振動信号の正負が逆転するようになっている。
情報記録装置16は、振動信号及び音信号のそれぞれを一定時間間隔でサンプリングすることによりデジタル変換するデジタル変換部18と、デジタル変換部18で変換された振動信号及び音信号のそれぞれを所定の時間分だけ記憶するメモリ19とを有している。この例では、メモリ19に記憶される振動信号及び音信号は、無端状の経路を各ステップ4が少なくとも一周以上移動されるのにかかる時間分の振動信号及び音信号とされている。
処理装置17は、メモリ19からの振動信号に基づいて、往路区間7及び帰路区間8を所定の区間として特定する区間特定部20と、区間特定部20及びメモリ19のそれぞれから、往路区間7及び帰路区間8のそれぞれにおける振動信号及び音信号を取得し、取得した振動信号及び音信号から所定の法則によって抽出される抽出量を統計特徴量として求める統計特徴量算出部21と、統計特徴量算出部21からの情報に基づいて、エスカレータの運転の状態を判定する判定部22とを有している。
ここで、図4は、図3の区間特定部20が取得する振動信号及び音信号と、時間との関係を示すグラフである。区間特定部20は、メモリ19からの振動信号の正負が逆転する位置を上部反転位置5及び下部反転位置6として特定し、振動信号の符号から往路区間7及び帰路区間8をそれぞれ特定する。図4はエスカレータを上昇運転させた時の例であり、振動信号の符号が負から正になる位置が上部反転位置5とされ、振動信号の符号が正から負になる位置が下部反転位置6とされる。また、振動信号の符号が負である区間が往路区間7とされ、振動信号の符号が正である区間が帰路区間8とされる。
統計特徴量算出部21は、往路区間7及び帰路区間8のそれぞれについて、平均振幅、尖度及びステップ周期成分を統計特徴量として求めるようになっている。また、平均振幅、尖度及びステップ周期成分は、振動信号及び音信号に基づいて求められ、振動信号に基づく場合と、音信号に基づく場合とで別々に求められる。
平均振幅は、ステップ104が往路区間7及び帰路区間8のそれぞれを移動されるときの時刻の範囲をt=[m n]、振動信号及び音信号のいずれかをv(t)、時刻の範囲t=[m n]における振動信号及び音信号のいずれかの平均値をvとすると、以下の式(1)で表される。
Figure 2007008709
また、尖度は、以下の式(2)で表される。
Figure 2007008709
例えば、振動信号に基づいて往路区間7における平均振幅及び尖度を求めるときには、ステップ104が往路区間7を移動されるときの時刻の範囲をt=[m n]、ステップ104が往路区間7を移動されるときの振動信号をv(t)、時刻の範囲t=[m n]における振動信号の平均値をvとして、式(1)及び式(2)に適用する。
ステップ周期成分は、各ステップ4が所定の位置を通過する時間間隔に同期して発生する振動及び音のそれぞれの大きさを示す統計特徴量である。各ステップ4が所定の位置を通過する周波数(以下、「ステップ通過周波数」という)は、ステップ4の定格移動速度を、互いに隣り合うステップ4間の配置の間隔で割ることにより求められる。この例では、ステップ4の定格移動速度が50cm/secとされ、各ステップ4間の間隔が40.5cmとされている。従って、ステップ通過周波数は、50/40.5≒1.2(Hz)となる。
図5は、図4の振動信号に対してハイパスフィルタを適用したときの高域信号と時間との関係を示すグラフである。また、図6は、図5の高域信号に対して包絡線処理を行ったときの包絡線信号と時間との関係を示すグラフである。さらに、図7は、図6の包絡線信号に対して高速フーリエ変換を行ったときの包絡線スペクトルを示すグラフである。
図に示すように、統計特徴量算出部21は、メモリ19からの振動信号及び音信号のそれぞれにハイパスフィルタを適用することにより高域成分のみを取り出し、高域信号を算出する(図5)。また、統計特徴量算出部21は、算出した高域信号に対して包絡線の絶対値を求める包絡線処理を行い、包絡線信号を算出する(図6)。さらに、統計特徴量算出部21は、算出した包絡線信号に対して高速フーリエ変換を行い、包絡線スペクトルを算出する(図7)。
統計特徴量算出部21は、算出した包絡線スペクトルのうち、ステップ通過周波数における成分をステップ周期成分として算出する。この例では、ステップ周期成分は、ステップ通過周波数が1.2(Hz)であるときのスペクトル成分とされる。
統計特徴量算出部21は、往路区間7及び帰路区間8のうちのいずれか1つと、振動信号及び音信号のうちのいずれか1つと、平均振幅、尖度及びステップ周期成分のうちのいずれか1つとをそれぞれ組み合わせた合計12個の特徴ベクトルを統計特徴ベクトルとして算出する。
処理装置17(図2及び図3)には、エスカレータが正常に運転されているときの特徴ベクトルを設定特徴ベクトルとして記憶する判定基準用メモリが搭載されている。即ち、処理装置17に搭載された判定基準用メモリには、エスカレータが正常に運転されているときの要素として、往路区間7及び帰路区間8のうちのいずれか1つと、振動信号及び音信号のうちのいずれか1つと、平均振幅、尖度及びステップ周期成分のうちのいずれか1つ(設定特徴量)とをそれぞれ組み合わせた合計12個の特徴ベクトルが設定特徴ベクトルとして記憶されている。
判定部22は、異常判別手段23及び異常領域特定手段24を有している。異常判別手段23は、統計特徴量算出部21からの統計特徴ベクトルと判定基準用メモリからの設定特徴ベクトルとを比較することにより、エスカレータの異常の有無を判定する。即ち、異常判別手段23は、統計特徴量算出部21により算出された統計特徴ベクトルと、判定基準用メモリに記憶された設定特徴ベクトルとの距離を求め、求めた距離があらかじめ設定された閾値よりも小さいときに正常であると判定し、閾値以上のときに異常であると判定する。閾値は、判定基準用メモリに記憶されている。
なお、エスカレータが正常に運転されているときの複数の設定特徴ベクトルを判定基準用メモリに記憶してもよい。この場合、異常判別手段23では、各設定特徴ベクトルのそれぞれについて、統計特徴ベクトルとの距離が求められる。そして、異常判別手段23は、求められた複数個の距離について、少なくとも1つ以上の距離があらかじめ設定された閾値よりも小さいときに正常であると判定し、それ以外のときに異常であると判定する。
異常領域特定手段24は、異常判別手段23により異常であると判定された場合に、往路区間7での統計特徴量と、帰路区間8での統計特徴量とを比較することにより、異常発生領域を特定する。
図8は、図3の統計特徴量算出部21によって算出されたステップ周期成分(以下、「統計ステップ周期成分」という)について、往路区間7における場合と帰路区間8における場合との関係を示すグラフである。図に示すように、異常領域特定手段24は、往路異常領域26、帰路異常領域27及び全路異常領域28のいずれの領域に統計ステップ周期成分の値が含まれるかを求めることにより、異常が発生した領域を特定するようになっている。
往路異常領域26は、統計ステップ周期成分の値が帰路区間8よりも往路区間7で大きくなっている領域である。また、帰路異常領域27は、統計ステップ周期成分の値が往路区間7よりも帰路区間8で大きくなっている領域である。さらに、全路異常領域28は、統計ステップ周期成分の値が往路区間7と帰路区間8とでほぼ等しくなっている領域である。
異常領域特定手段24は、統計ステップ周期成分の値が往路異常領域26内にあるとき(異常A)に、異常が発生している領域を往路区間7であると特定し、統計ステップ周期成分の値が帰路異常領域27内にあるとき(異常B)に、異常が発生している領域を帰路区間8であると特定する。さらに、異常領域特定手段24は、統計ステップ周期成分の値が全路異常領域28内にあるとき(異常C)に、異常が発生している領域を往路区間7及び帰路区間8の全区間であると特定する。異常が発生している領域が全区間であると特定されたときには、ステップ104の移動経路の全体に異常が発生しているとみなせるだけでなく、例えばステップ104の移動に伴って異常源が移動しているとみなすこともできる。
なお、異常領域特定手段24では、ステップ周期成分についてだけでなく、他の統計特徴量、即ち平均振幅及び尖度についても、同様にして、異常が発生している領域を特定する。
次に、動作について説明する。エスカレータの診断をする際に各ステップ104が一周以上循環移動されると、加速度センサ14及びマイクロホン15のそれぞれからの振動信号及び音信号が所定の時間分だけメモリ19に記憶される。
この後、区間特定部20では、メモリ19に記憶された振動信号に基づいて、往路区間7及び帰路区間8が特定される。この後、統計特徴量算出部21では、メモリ19及び区間特定部20からの情報に基づいて、統計特徴ベクトルが算出される。
この後、判定部22では、統計特徴量算出部21からの統計特徴ベクトルと、判定基準用メモリからの設定特徴ベクトルとが比較され、エスカレータの異常の有無の判定と、異常が発生したときの異常発生領域の特定とが行われる。
このような診断装置9では、統計特徴量算出部21が、加速度センサ14からの振動信号について、所定の区間における平均振幅、尖度及びステップ周期成分を統計特徴量として求め、判定部22は、統計特徴量と、あらかじめ設定された設定特徴量とを比較することにより、エスカレータの異常の有無を判定するようになっているので、エスカレータの異常の有無をより明確に区別可能な統計特徴量を基準にしてエスカレータを診断することができ、エスカレータの診断の自動化を図ることができる。
また、区間特定部20は、加速度センサ14からの振動信号に基づいて、往路区間7及び帰路区間8のそれぞれを特定するようになっているので、例えば案内レール13等の支持部材に、ステップ104の位置を検出するためのセンサを設ける必要がなくなり、省スペース化及び低コスト化を図ることができる。また、往路区間7と帰路区間8とが連続しているので、ステップ104の移動経路全体についての異常の有無の判定をすることができる。
また、判定部22は、往路区間7での統計特徴量と、帰路区間8での統計特徴量とを比較することにより、異常が発生した領域を特定するようになっているので、エスカレータの診断の自動化をさらに図ることができる。
また、統計特徴量算出部21は、加速度センサ14からの振動信号についてだけでなく、ステップ104の音の大きさを計測するマイクロホン15からの音信号についても、平均振幅、尖度及びステップ周期成分を統計特徴量として算出するようになっているので、エスカレータの異常の有無を判定するための統計特徴量を増やすことができ、エスカレータの診断をより正確に行うことができる。
なお、上記の例では、平均振幅、尖度及びステップ周期成分のすべてが統計特徴量として統計特徴量算出部21により算出されているが、平均振幅、尖度及びステップ周期成分の少なくともいずれかを統計特徴量として算出するようにしてもよい。このようにしても、統計特徴量が算出されるので、エスカレータの異常の有無の判定を行うことができ、エスカレータの診断の自動化を図ることができる。
また、上記の例では、加速度センサ14及びマイクロホン15のいずれもがステップ104に設けられているが、加速度センサ14からの振動信号のみに基づいても、往路区間7及び帰路区間8のそれぞれを特定することができ、また統計特徴量を算出することができるので、マイクロホン15は、なくてもよい。
また、上記の例では、処理装置17がステップ104に設けられているが、ステップ104とは異なる箇所、例えばエスカレータの運転を制御する制御装置等に処理装置17を設けてもよい。この場合、情報記録装置16からの情報は、無線通信により処理装置17へ伝送される。
また、上記の例では、往路区間7及び帰路区間8のそれぞれにおける統計特徴量が統計特徴量算出部21によって算出されるようになっているが、往路区間7及び帰路区間8に限らず、往路区間7の一部、あるいは帰路区間8の一部における統計特徴量を算出するようにしてもよい。
また、上記の例では、この発明がエスカレータに適用されているが、動く歩道にこの発明を適用してもよい。
この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す側面図である。 図1のエスカレータのステップを示す側面図である。 図2の診断装置を示すブロック図である。 図3の区間特定部が取得する振動信号及び音信号と、時間との関係を示すグラフである。 図4の振動信号に対してハイパスフィルタを適用したときの高域信号と時間との関係を示すグラフである。 図5の高域信号に対して包絡線処理を行ったときの包絡線信号と時間との関係を示すグラフである。 図6の包絡線信号に対して高速フーリエ変換を行ったときの包絡線スペクトルを示すグラフである。 図3の統計特徴量算出部によって算出されたステップ周期成分について、往路区間における場合と帰路区間における場合との関係を示すグラフである。
符号の説明
4 ステップ、14 加速度センサ、15 マイクロホン、7 往路区間(所定の区間)、8 帰路区間(所定の区間)、20 区間特定部、21 統計特徴量算出部、22 判定部。

Claims (4)

  1. 循環移動されるステップに設けられ、上記ステップの重力方向についての加速度を計測する加速度センサ、
    上記加速度センサからの情報に基づいて、上記ステップが反転される反転位置を求め、上記反転位置に基づいて、上記ステップの移動経路における所定の区間を特定する区間特定部、
    上記加速度センサ及び上記区間特定部のそれぞれからの情報に基づいて、上記所定の区間における上記加速度について、平均振幅、尖度及びステップ周期成分の少なくともいずれかを統計特徴量として求める統計特徴量算出部、及び
    上記統計特徴量と、あらかじめ設定された設定特徴量とを比較することにより、乗客コンベアの異常の有無を判定する判定部
    を備えていることを特徴とする乗客コンベアの診断装置。
  2. 上記ステップは、一対の上記反転位置で反転され、
    上記区間特定部は、上記ステップが一方の上記反転位置から他方の上記反転位置へ移動される往路区間、及び上記ステップが上記他方の反転位置から上記一方の反転位置へ移動される帰路区間のそれぞれを上記所定の区間として特定するようになっており、
    上記判定部は、上記往路区間及び上記帰路区間のそれぞれについて、上記乗客コンベアの異常の有無を判定するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアの診断装置。
  3. 上記判定部は、上記往路区間での上記統計特徴量と、上記帰路区間での上記統計特徴量とを比較することにより、上記異常が発生した領域を特定するようになっていることを特徴とする請求項2に記載の乗客コンベアの診断装置。
  4. 上記ステップに設けられ、上記ステップの音の大きさを計測するマイクロホンをさらに備え、
    上記統計特徴量算出部は、上記マイクロホン及び上記区間特定部のそれぞれからの情報に基づいて、上記所定の区間における上記音の大きさについて、平均振幅、尖度及びステップ周期成分の少なくともいずれかを上記統計特徴量として求めるようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の乗客コンベアの診断装置。
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