JP2015160518A - サイドエアバッグ用ガイド装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両の乗降口を開閉するドア11と、車両の車室内に配置されたシート16と、車室内側の内面にトリム部材27が取着されたピラー部材9と、シートのシートバック17b側部に内蔵され、車両の側面衝突時にエアバッグ22を展開させるサイドエアバッグ装置20とを備え、トリム部材27は、車室内側に臨む前面壁部10aと、前面壁部と並んで配置され、サイドエアバッグ装置から展開するエアバッグを受ける受け部31と、受け部と前面壁部との間に設けられ、受け部とエアバッグとの当接によりガイド面を形成するガイド部とを有するものとした。
【選択図】図2
Description
サイドエアバッグ装置は、シートを構成するシートバックのドア側の側部に、エアバッグを内蔵した構造が用いられる。つまり、車両が側面衝突すると、折り畳んだエアバッグが、発生するガスにより膨張しながら展開する。このエアバッグが、乗員とドアとの間へ展開することにより、乗員が衝撃から保護される。
ところで、サイドエアバック装置は、ドア内面沿いに乗員側部まで適切に展開させることが求められる。
そこで、本発明の目的は、局所的な側面衝突でも、より適切にエアバッグが乗員側部まで展開されるようにしたサイドエアバッグ用ガイド装置を提供する。
好ましくは、ガイド部は、常時は折り畳まれ、受け部が前面壁部から離れると、展開して受け部と前面壁部間にガイド面を形成するものとした(請求項3)。
それ故、局所的な側面衝突でも、エアバッグは、滞らずに、より適切に乗員側部まで展開される。
図1は、本発明を適用した車両の一部を示し、図2は同車両の平断面を示し、図3は同車両の側面図を示している。
図1において、1は、内部に車室内1aを有する車体、2は同車体1の車幅方向側部に設けたフロント側の乗降口、3は同乗降口2と隣接してリヤ側に設けたリヤ側の乗降口である。フロント側の乗降口2は、フロントピラー5、サイドルーフレール6、センタピラー7、サイドシル8などで囲まれる空間でなる。リヤ側の乗降口3は、センタピラー7、サイドルーフレール6、リヤピラー(図示しない)、サイドシル8などで囲まれる空間でなる。車体1の車室内1aに臨む各部の内面には、内装材が設けられている。ちなみにセンタピラー7では、図2のように同センタピラー7の本体をなす、ピラーアウタパネル9aとピラーインナパネル9bを接合した閉断面形のセンタピラー部材9(本願のピラー部材に相当)の、車室内1a側の内面(インナパネル面)に、内装材として平盤状のピラートリム10(例えば合成樹脂製:本願のトリム部材に相当)を取着した構造が用いられる。
そこで、この改善のためにフロントシート16の後部側のピラートリム10には、このエアバッグ22の展開を助けるガイド構造25(本願のサイドエアバッグ用ガイド装置に相当)が設けられている。ガイド構造25は、展開するエアバッグ22を考慮して、例えばピラートリム10のうち、シートバック17bの上端付近から下部付近までと対応する領域に設けられている。そのため、この領域のピラートリム10のピラートリム部分27は、他のピラートリム部分とは異なる構造にしてある。
ここで、ガイド構造25の付いたピラートリム部分27と、通常のピラートリム10との違いを述べると、通常のピラートリム10は、断面C形の部品、具体的には図4(b),(c)に示されるように車室内1aに臨む前面壁10a(本願の前面壁部に相当)と、同前面壁10aの車両前側(エアバッグ展開方向)に配置される端壁10bと、同前面壁10aの車両後側に配置される端壁10cとを有して上下方向に細長く延びる部品から構成される。そして、ピラートリム10は、前面壁10aの裏面各部から突き出た複数のボス、例えば角筒形のボス部10dの先端部を、締結部材、例えばクリップ部材23にて、ピラーインナパネル9bに締結することで、センタピラー部材9の内面に取着される。
具体的には、突出片部30は、ピラートリム部分27の車両前側の端壁10b(本願の端壁部に相当)の先端部から、車両前方側へ張り出した帯形片で形成される。さらに述べると、突出片部30は、例えばV形に二つ折りに折り曲げた板面部分で形成される。この突出片部30は、シートバック17bから展開するエアバッグ22の先端部を受ける位置まで張り出している。この突出片部30により、ピラートリム部分27の車両前側の端部に、エアバッグ22の先端部を受ける受け部31を形成している。これにより、受け部31は前面壁10aと並んで配置される。特に突出片部30は、エアバッグ22の動きに対して効率よく反応するよう、展開するエアバッグ22の先端部に対し直交する向きに配置されている。そのため本実施形態の突出片部30は、端壁10bから前方斜め内側(車室内1a側)へ傾いた姿勢となっている。
この点を、例えば車両の側部であるフロントドア11の中央部に柱形部材Sが衝突した場合を想定して、図2、図4、図6および図7(a)〜(c)を参照して説明する。
このときには図4中の二点鎖線および図7(b)に示されるように突出片部30は、エアバッグ22の展開にしたがい、端壁10bの薄肉部34を支点として回動変位する。これにより、突出片部30は、ピラートリム部分27から離れ、フロントドア11のドア内面(ドアトリム面)へ向かう。
これにより、エアバッグ20の隙間δでの展開はなくなる。そして、エアバッグ20は、このフロントドア11の内面に向かう傾斜したガイド面55にガイドされながら、乗員αとフロントドア11との間へ向かう。
特に、突出片部30は、エアバッグ22の展開方向と直交する向きで張り出し、パネル部材51は、前面壁10aと端壁10bとの間に介在される構造を用いたので、簡単なトリム構造ですむ。
しかも、ガイド部56には、折り畳み式のガイド部材50を用いたことで、常態のときには邪魔にならずにすむ。そのうえ、二つ折りのパネル部51(ガイド部56)の長さは端壁10bの長さよりも長くしてあるので、パネル部51の展開の際、図7(c)に示されるように前面壁10aの車両前方への延長線上よりもパネル部51(ガイド部56)を車両方向外側へ傾斜するように作用させることができる。このため、パネル部51端を、パネル部51をドア内面へ接近させることができ、エアバッグ20をより適切に展開させることができる。
9 センタピラー部材(ピラー部材)
10a 前面壁(前面壁部)
11 フロントドア(ドア)
16 フロントシート(シート)
17b シートバック
20 サイドエアバッグ装置
22 エアバッグ
25 ガイド構造(ガイド装置)
27 ピラートリム部分(トリム部材)
31 受け部
55 ガイド面
56 ガイド部
Claims (3)
- 車両の乗降口を開閉するドアと、
前記車両の車室内に配置されたシートと、
前記車室内側の内面にトリム部材が取着されたピラー部材と、
前記シートのシートバック側部に内蔵され、車両の側面衝突時にエアバッグを展開させるサイドエアバッグ装置とを備え、
前記トリム部材は、
前記車室内側に臨む前面壁部と、
前記前面壁部と並んで配置され、前記サイドエアバッグ装置から展開するエアバッグを受ける受け部と、
前記受け部と前記前面壁部との間に設けられ、前記受け部と前記エアバッグとの当接によりガイド面を形成するガイド部と
を有することを特徴とするサイドエアバッグ用ガイド装置。 - 前記トリム部材は、前記エアバッグの展開方向に配置される端壁部を有し、
前記ガイド部は、前記前面壁部と前記端壁部との間に介在され、
前記受け部は、前記端壁部から前記展開するエアバッグと直交する向きで張り出して構成される
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ用ガイド装置。 - 前記ガイド部は、常時は折り畳まれ、前記受け部が前記前面壁部から離れると、展開して前記受け部と前記前面壁部間にガイド面を形成するものであることを特徴とする請求項2に記載のサイドエアバッグ用ガイド装置。
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JP2010070080A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Toyota Motor Corp | サイドエアバッグ装置 |
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