JP2015158892A - 安否確認システム - Google Patents

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小川 健二
Kenji Ogawa
健二 小川
田島 英幸
Hideyuki Tajima
英幸 田島
松岡 佑樹
Yuki Matsuoka
佑樹 松岡
浩一郎 塙
Koichiro Hanawa
浩一郎 塙
寿 高田
Hisashi Takada
寿 高田
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Abstract

【課題】住居内の高齢者等に生命の危険の可能性があった場合、当該高齢者等の安否確認を促す安否確認システムを提供する。【解決手段】本発明の一実施形態に係る安否確認システムは、受信部と、緊急対応部とを具備する。上記受信部は、住居内の安否確認対象者の、健康上の異常に基づいて出力された緊急信号を受信する。上記緊急対応部は、平常時に設定される第1の状態と、上記住居内の安否確認対象者の安否確認を促す第2の状態とを有し、上記緊急信号の受信に基づいて上記第1の状態から上記第2の状態へ移行する。【選択図】図2

Description

本発明は、住居内の対象者の緊急時に安否確認を促す安否確認システムに関する。
近年、一般住宅の玄関等の扉には、例えば携帯型の無線リモコンキーのキー操作、テンキーのキー操作、さらにはICカードを用いた暗証番号入力などにより電気錠の施解錠を行う錠部が採用されている。
また昨今、単身居住の高齢者が増加している。このため、例えば特許文献1には、身体が不自由な高齢者であっても電気錠の解錠操作が容易な錠部が記載されている。
特開2006−45949号公報
ところで、単身居住の高齢者等が住居内で誰にも看取られることなく死亡する、いわゆる孤独死が社会問題化している。したがって、単身居住の高齢者等が自宅で体調不良に陥った場合に、迅速な安否確認を可能とする安否確認システムが求められている。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、住居内の高齢者等に生命の危険の可能性があった場合、当該高齢者等の安否確認を促す安否確認システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る安否確認システムは、受信部と、緊急対応部とを具備する。
上記受信部は、住居内の安否確認対象者の、健康上の異常に基づいて出力された緊急信号を受信する。
上記緊急対応部は、平常時に設定される第1の状態と、上記住居内の安否確認対象者の安否確認を促す第2の状態とを有し、上記緊急信号の受信に基づいて上記第1の状態から上記第2の状態へ移行する。
本発明の第1の実施形態に係る安否確認システムを示す模式図である。 上記安否確認システムを示すブロック図である。 上記安否確認システムの動作例を示すフロー図である。 第1の実施形態の変形例1−1に係る安否確認システムを示すブロック図である。 上記安否確認システムの動作例を示すフロー図である。 第1の実施形態の変形例1−2に係る安否確認システムを示すブロック図である。 上記安否確認システムの動作例を示すフロー図である。 第1の実施形態の変形例1−3に係る安否確認システムを示す模式図である。 上記安否確認システムを示すブロック図である。 第1の実施形態の変形例1−4に係る安否確認システムを示すブロック図である。 Aは、上記安否確認システムの錠部の一部が配置された扉の室外側ケースを示す図であり、Bは、上記安否確認システムの異常検出部が配置された室内側ケースを示す模式図である。 第1の実施形態の変形例1−5に係る安否確認システムを示すブロック図である。 第1の実施形態の変形例1−6に係る安否確認システムを示すブロック図である。 第1の実施形態の変形例1−8に係る安否確認システムを示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る安否確認システムを示すブロック図である。 上記安否確認システムの動作例を示すフロー図である。 第2の実施形態の変形例2−1に係る安否確認システムを示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る安否確認システムを示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る安否確認システムを示すブロック図である。 上記安否確認システムの動作例を示すフロー図である。 本発明の第5の実施形態に係る安否確認システムを示すブロック図である。 上記安否確認システムの動作例を示すフロー図である。 第5の実施形態の変形例5−6に係る安否確認システムを示すブロック図である。 第5の実施形態の変形例5−9に係る安否確認システムを示すブロック図である。 第5の実施形態の変形例5−10に係る安否確認システムを示すブロック図である。
本発明の一実施形態に係る安否確認システムは、受信部と、緊急対応部とを具備する。
上記受信部は、住居内の安否確認対象者の、健康上の異常に基づいて出力された緊急信号を受信する。
上記緊急対応部は、平常時に設定される第1の状態と、上記住居内の安否確認対象者の安否確認を促す第2の状態とを有し、上記緊急信号の受信に基づいて上記第1の状態から上記第2の状態へ移行する。
上記構成によれば、対象者に生命の危険の可能性があった場合、緊急対応部が安否確認を促す状態に移行するため、親族や周囲の住民等による安否確認を可能とすることができる。
上記緊急対応部は、
上記住居の扉を施解錠することが可能であり、上記第1の状態で第1の入力情報に基づいて上記扉を解錠し、上記第2の状態で上記第1の入力情報によらず上記扉を解錠する錠部を有してもよい。
これにより、緊急時には、平常時の解錠操作に用いられる入力情報によらず扉の解錠が可能となり、対象者の安否を確認することができる。
上記緊急対応部は、
上記錠部は、上記第2の状態で、上記第1の入力情報とは異なる第2の入力情報に基づいて上記扉を解錠してもよい。
これにより、緊急時に、平常時の解錠操作に用いられる第1の入力情報とは異なる第2の入力情報によって扉が解錠可能となる。したがって、第2の入力情報を管理する者によってのみ解錠が可能となるため、セキュリティレベルを維持しつつ、安否確認が可能となる。
さらに、上記緊急対応部は、
上記第2の状態で上記安否確認対象者の健康上の異常を上記住居外の所定の管理者へ通知することが可能な通知部をさらに有し、
上記第2の入力情報は、上記管理者が管理可能な情報であってもよい。
これにより、安否確認対象者の健康上の異常を通知された管理者、又は当該管理者によって第2の入力情報を伝達された救助者が現場に急行し、迅速な安否確認が可能となる。
加えて、上記第1の入力情報は、第1の識別符号を含み、
上記第2の入力情報は、上記第1の識別符号とは異なる第2の識別符号を含み、
上記通知部は、上記所定の管理者に対し、上記健康上の異常に加えて、上記第2の識別符号を通知してもよい。
これにより、緊急時にのみ使用する第2の識別符号を、所定の管理者にのみ通知することができる。したがって、第2の識別符号の機密性を高め、よりセキュリティレベルを高めることができる。
一方、上記錠部の上記住居内側からの施錠操作を検出し、上記施錠操作を検出してからの計測時間が設定時間を経過したときに、異常信号を上記錠部に出力する異常検出部をさらに具備し、
上記緊急対応部は、上記緊急信号及び上記異常信号のうちの少なくとも一方の受信に基づいて上記第1の状態から上記第2の状態に移行してもよい。
これにより、仮に緊急信号が失報した場合であっても、異常信号の受信により安否を確認することができる。
あるいは、安否確認システムは、
上記住居外に設置され所定の入力操作により呼出信号の出力が可能に構成された第1のインターホン部と、上記住居内に設置され上記呼出信号の受信が可能に構成された第2のインターホン部とを有するインターホン機構をさらに具備し、
上記錠部は、上記第1のインターホン部と接続され、上記第2の状態において、上記呼出信号を上記第2の入力情報と判定してもよい。
これにより、緊急時には、安否確認対象者の住居を訪問してきた人に対して扉を解錠し、安否を確認させることが可能となる。
あるいは、上記住居は、集合住宅の一室であり、
上記集合住宅には、上記集合住宅の外側から内側への通過が規制される共用口が設けられ、
上記緊急対応部は、
上記第1の状態で、上記集合住宅の外側から通過不可能な上記共用口を、第1の共用口入力情報に基づいて通過可能な状態に切り替え、上記第2の状態で、上記集合住宅の外側から通過不可能な上記共用口を、上記第1の共用口入力情報によらず通過可能な状態に切り替える共用口切替部を有してもよい。
これにより、対象者の住居が、外側から内側への通過が規制される共用口が設けられた集合住宅の一室であっても、安否確認が可能となる。
また、この場合に、上記共用口切替部は、上記第2の状態で、上記集合住宅の外側から通過不可能な上記共用口を、上記第1の共用口入力情報とは異なる第2の共用口入力情報に基づいて通過可能な状態に切り替えてもよい。
これにより、セキュリティレベルを維持しつつ、安否確認が可能となる。
また、安否確認システムは、
上記緊急対応部が上記第2の状態へ切り替えられた場合に、上記第2の状態に移行した旨を上記安否確認対象者に通知する切替通知部をさらに具備してもよい。
これにより、安否確認対象者本人が健康であり、緊急信号が誤報であった場合に、上記対象者本人にその旨を通知し、必要な措置を講じることが可能となる。
さらに、上記緊急対応部は、
上記第1の状態において発報せず、上記第2の状態において発報することが可能に構成され、上記住居外に設けられた発報部を有してもよい。
これにより、住居外に緊急事態を発報することができ、安否確認を促すことができる。
また、安否確認システムは、
受信された上記緊急信号の緊急度を、予め設定された複数の緊急度に基づいて判定する判定部をさらに具備し、
上記緊急対応部は、上記複数の緊急度各々に対応する複数の第2の状態を有し、上記緊急信号の受信に基づいて、上記判定された緊急度に対応する第2の状態に移行してもよい。
これにより、緊急度に応じて適切な第2の状態に移行することができ、安否確認とセキュリティレベルとの双方の観点を満足させることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
(安否確認システムの構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る安否確認システムを示す模式図であり、図2は同システムのブロック図である。
安否確認システム100は、住居Hの高齢者等である安否確認対象者(以下、対象者とも称する)P1の生命の危険を検出した場合、特定の管理者P2の操作によって扉Dの解錠が可能に構成される。図1において、M1は対象者P1の所有する携帯情報端末、M2は管理者P2の所有する携帯情報端末やパーソナルコンピュータ等の端末M2、Cは扉Dに取り付けられた室外側ケースCを示す。住居Hは、集合住宅の一室であってもよく、あるいは一戸建ての住宅であってもよい。扉Dは、住居Hの玄関扉を指すものとする。
本実施形態によれば、上記課題に加えて、セキュリティレベルを維持しつつ、対象者の緊急時に安否確認をすることが可能な安否確認システム100を提供するという課題を解決できる。
図2に示すように、安否確認システム100は、受信部11と、緊急対応部10とを備える。また、後述する第1の受信部111と、緊急対応部10の通知部13とは、例えば、対象者の携帯電話機やスマートフォン等の携帯情報端末M1に予めインストールされた安否確認アプリケーションが動作することで実現される。
本実施形態において、対象者は、バイタルサインセンサ15を装着している。バイタルサインセンサ15は、例えば、心拍センサであり、対象者の手首に装着される。あるいは、バイタルサインセンサ15は、脈拍、体表音、体温、血圧、その他のバイタルサインを検出するセンサ等であってもよい。また、バイタルサインセンサ15は、対象者の健康上の異常が検出された場合に、緊急信号を送信可能に構成される。ここで「健康上の異常」とは、例えば装着している対象者の心拍数が著しく低下する等、生命の危険が伴う健康上の異常を含む。バイタルサインセンサ15が心拍センサの場合、例えば生命の危険性が高い第1の心拍数以下の心拍を検出した際に、緊急信号を出力可能に構成される。
受信部11は、住居内の対象者について、健康上の異常に基づいて出力された緊急信号を受信する。受信部11は、第1の受信部111と、第2の受信部112とを有する。
第1の受信部111は、バイタルサインセンサ15から緊急信号を受信し、第2の受信部112へ緊急信号を送信する。第1の受信部111は、例えば携帯情報端末M1に搭載された送受信器によりその機能が発揮されてもよい。通信手段としては特に限定されないが、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi Fi(登録商標)等の近距離無線通信を用いることができる。
第2の受信部112は、第1の受信部111から緊急信号を受信して、緊急対応部10の錠部12に緊急信号を送信する。第2の受信部112は、例えば室外側ケースCに格納された送受信器によりその機能が発揮されてもよい。通信手段としては特に限定されないが、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi Fi(登録商標)等の近距離無線通信を用いることができる。
緊急対応部10は、平常時に設定される平常モード(第1の状態)と、住居H内の対象者P1の安否確認を促す緊急モード(第2の状態)とを有し、緊急信号の受信に基づいて平常モードから緊急モードへ移行する。緊急対応部10は、錠部12と、通知部13とを有する。
錠部12は、例えば電池式の電気錠装置として構成され、所定の施解錠キーに含まれる情報を読み取ることによって、対象者P1の住居Hの扉Dの施解錠が可能に構成される。錠部12は、第2の受信部112とともに、室外側ケースCに格納される。施解錠キーは、例えば、例えば非接触型ICチップやRFIDタグ(Radio Frequency Identification Tag)を搭載した非接触型ICカードなどの各種カード状記憶媒体、リモコンキー、対象者が所有する携帯情報端末M1などで構成される。本実施形態に係る施解錠キーとしては、第1の入力情報を含む平常用キーと、第1の入力情報とは異なる第2の入力情報を含む緊急用キーの2種類の施解錠キーが使用される。平常用キーは、一般に、住居に住む対象者が管理し、緊急用キーは、後述する所定の管理者が管理する。
錠部12は、平常モードで第1の入力情報に基づいて扉Dを解錠し、緊急モードで第1の入力情報によらず、第1の入力情報とは異なる第2の入力情報に基づいて扉Dを解錠する。第2の入力情報は、管理者P2が管理可能な情報である。錠部12は、電気錠121と、入力部122と、制御部123と、バッテリ124とを有する。
電気錠121は、扉Dに取り付けられ、制御部123からの駆動制御信号により施解錠が制御される。電気錠121は、具体的には、モータやソレノイド等を含む駆動装置と、デッドボルト等を含む錠前とを有し、駆動装置が駆動制御信号によって制御される。駆動装置は、施錠時においてデッドボルトを突出させて扉枠の係止穴に係止させ、解錠時においてデッドボルトを引き込むように構成される。なお電気錠121は、図示しないサムターンによって室内側から施解錠が可能に構成されてもよい。
入力部122は、例えば、施解錠キーに書き込まれた情報を読み取ることが可能に構成される。より具体的には、入力部122は、施解錠キーがリモコンなどの無線型キーで構成される場合には送受信器、施解錠キーがカード状記憶媒体で構成される場合にはカードリーダ等で構成される。
制御部123は、第2の受信部112から緊急信号を受信した場合、平常モードから緊急モードに移行する。制御部123は、平常モードにおいて、平常用キーに書き込まれた第1の入力情報に基づいて解錠するように電気錠121の駆動を制御し、緊急モードにおいて、緊急用キーに書き込まれた第2の入力情報に基づいて解錠するように電気錠121の駆動を制御する。制御部123は、例えばCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、その他の半導体メモリ等の構成を含む。
バッテリ124は、錠部12の各部に給電することが可能であり、例えば一次電池で構成される。さらに、錠部12は、図示しない緊急用外部電源を有していてもよく、これによってバッテリ124が切れた場合でも動作可能に構成され得る。
通知部13は、第1の受信部111の緊急信号の受信に基づいて平常モードから緊急モードに移行し、緊急モードで対象者P1の健康上の異常を住居外の所定の管理者P2へ通知することが可能に構成される。所定の管理者P2は、対象者P1毎に予め定められた管理者P2であって、例えば、対象者P1の親族や、対象者P1と契約された警備会社の職員等が挙げられる。
通知部13は、具体的には、緊急信号の受信時に、携帯電話通信網等を利用して、管理者P2の携帯電話機等の端末M2へ対象者が緊急事態である旨の電子メールを自動的に送信することができる。通知部13は、また、GPS(Global Positioning System)を利用した対象者の携帯情報端末の位置情報等を同時に送信してもよい。
以上のように構成された安否確認システム100は、緊急信号の受信により、錠部12が緊急モードに移行するとともに、対象者の健康上の異常を、所定の管理者に通知することが可能となる。次に、以上のように構成された安否確認システム100の動作について説明する。
(安否確認システムの動作)
図3は、本実施形態に係る安否確認システム100の動作例を示すフロー図である。
緊急対応部10は、平常モードに設定されており、錠部12は、平常用キーによって施解錠可能な状態にある。まず、受信部11は、対象者に装着されたバイタルサインセンサ15から、対象者の健康上の異常を知らせる緊急信号を受信する(ST101)。ここでは、例えば、対象者の心拍数が著しく低下し、対象者の生命の危険を伴うような状況を想定する。このような場合、対象者は、自力で救助を求めることが難しい。
続いて、受信部11は、緊急対応部10の錠部12(制御部123)及び通知部13に対して緊急信号を送信する(ST102)。
これにより、緊急対応部10が、平常モードから緊急モードに移行する(ST103)。すなわち、錠部12は、第2の入力情報に基づいて扉を解錠できる状態となり(ST103−1)、通知部13は、携帯電話回線網を介して、対象者の健康上の異常及び対象者の携帯情報端末の所在地を、住居外の所定の管理者の端末に電子メールで通知する(ST103−2)。この電子メールを受信した管理者は、管理している緊急用キーを持参して、通知された所在地である対象者の住居に急行する。
対象者の住居に到着した管理者は、緊急用キーを錠部12の入力部122に近づける。これにより、錠部12は、第2の入力情報に基づいて扉を解錠する(ST104)。したがって、管理者が対象者の住居内に入り、対象者を救助することができる。また管理者は、必要に応じ、救急隊に通報し、救助を要請することもできる。
以上のように、本実施形態によれば、緊急信号の受信に伴い、錠部12及び通知部13が緊急モードに移行するため、緊急用キーを所持している管理者によって迅速な安否確認及び救助が可能となる。したがって、対象者の救命率の向上に寄与することができる。
さらに、緊急モードにおいて、平常時に用いる平常用キーとは異なる緊急用キーによって解錠するため、緊急用キーを所持する所定の管理者のみが扉を解錠することができる。したがって、セキュリティレベルを維持しつつ、安否確認が可能となる。
また、通知部13により、対象者の住居から離れた場所の管理者に対して異常事態を通知することが可能となる。これにより、住居外の管理者が異常事態を把握することができ、安否確認が可能となる。
また、錠部12が電池式の電気錠装置を採用できることから、配線工事等が不要となる。したがって、既存の扉への後付けも容易になり、導入コストを抑制することができる。さらに、安否確認システム100は、対象者の携帯情報端末と、電池式の電気錠装置である錠部12とを含むため、仮に停電が起こった場合であっても、管理者に対して問題なく緊急事態を通報することができる。
加えて、緊急信号の受信時にのみ安否確認が可能な緊急モードへ移行するため、維持コストを抑制しつつ、対象者を常時見守ることが可能な安否確認システム100を提供することができる。
以下、本実施形態の変形例について説明する。なお、上述の説明と異なる部分を主に説明し、同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
[変形例1−1]
(安否確認システムの構成)
図4は、変形例1−1に係る安否確認システムを示すブロック図である。同図に示すように、安否確認システム100Aは、受信部11と、緊急対応部10Aとを備える。緊急対応部10Aは、錠部12Aと、通知部13Aとを有する。本変形例は、上述の実施形態と異なり、錠部12Aが電池式のテンキー錠として構成され、緊急時は、平常時と異なる暗証番号を用いて解錠可能となる。
錠部12Aは、本変形例において、所定の識別符号(暗証番号)の入力により施解錠が可能に構成される。錠部12Aは、平常モードで第1の入力情報に基づいて扉を解錠し、緊急モードで第1の入力情報とは異なる第2の入力情報に基づいて扉を解錠する。第1の入力情報は、第1の識別符号(平常用暗証番号)を含み、第2の入力情報は、所定の管理者が管理可能な情報であり、平常用暗証番号とは異なる第2の識別符号(緊急用暗証番号)を含む。
錠部12Aは、電気錠121Aと、入力部122Aと、制御部123Aと、バッテリ124Aと、識別符号送信部127Aを有する。電気錠121A及びバッテリ124Aは、それぞれ電気錠121及びバッテリ124と同様に構成されるため、説明を省略する。
入力部122Aは、例えば、室外側ケースCに配置され、電気錠121Aの錠前を施解錠する際の入力操作を受け付ける。入力部122Aは、例えば、暗証番号を入力するためのテンキーを含む複数の操作ボタンを有し、これらの操作ボタンの入力操作に基づく操作情報を、制御部123Aに出力する。
制御部123Aは、平常モードにおいて、平常用暗証番号の入力に基づいて解錠するように電気錠121Aの駆動を制御し、緊急モードにおいて、緊急用暗証番号の入力に基づいて解錠するように電気錠121Aを制御する。制御部123Aは、例えばCPUやROM、RAM、その他の半導体メモリ等の構成を含む。
制御部123Aは、後述する識別符号送信部127Aと通信可能に構成され、第2の受信部112から緊急信号を受信した場合、平常モードから緊急モードに切り替え可能に構成される。制御部123Aは、本変形例において、緊急モードに移行する際、緊急用暗証番号を作成してもよい。さらに作成した緊急用暗証番号を、識別符号送信部127Aに送信することができる。
なお、緊急用暗証番号は、予め定められているものであってもよい。この場合、緊急用暗証番号は、例えば、対象者の住居の部屋番号や、緊急隊へ通報する際の電話番号等、平常用暗証番号よりも容易に想像できるような番号であってもよい。これにより、救助する管理者や他の救助者が比較的容易に住居内へ入り、安否を確認することが可能となる。上記緊急用暗証番号を用いる場合には、錠部12Aが識別符号送信部127Aを有さない構成としてもよい。
識別符号送信部127Aは、通知部13Aと通信可能に構成され、制御部123Aが生成した緊急用暗証番号を通知部13Aへ送信する。識別符号送信部127Aは、室外側ケースに格納された送受信器によりその機能が発揮されてもよく、当該送受信器は、第2の受信部112の機能を発揮する送受信器と同一の送受信器であってもよい。通信手段としては特に限定されないが、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi Fi(登録商標)等の近距離無線通信を用いることができる。
通知部13Aは、対象者の健康上の異常に加えて、緊急用暗証番号を救助者に電子メールで通知する。緊急用暗証番号は、対象者が健康上異常である旨の電子メールで送信してもよいし、別の電子メールで送信してもよい。これにより、電子メールを受けた管理者、及び当該管理者から依頼された救助者が、緊急モードに移行した錠部12Aを解錠することが可能となる。
(安否確認システムの動作例)
図5は、本変形例に係る安否確認システム100Aの動作例を示すフロー図である。
錠部12Aは、平常モードに設定されており、平常用暗証番号(例えば「123456」とする)によって解錠可能な状態にある。まず、受信部11は、対象者に装着されたバイタルサインセンサ15から、対象者の健康上の異常を知らせる緊急信号を受信する(ST201)。
受信部11は、緊急対応部10の錠部12(制御部123)及び通知部13に対して緊急信号を送信する(ST202)。これにより、緊急対応部10Aが、平常モードから緊急モードに移行する(ST203)。
すなわち、錠部12Aは、第2の入力情報に基づいて解錠できる状態となり、緊急用暗証番号を生成する(ST203−1)。識別符号送信部127Aは、緊急モードに移行した錠部12Aが生成した緊急用暗証番号(例えば「1234」とする)を通知部13Aへ送信する(ST203−2)。通知部13Aは、携帯電話回線網を介して、対象者の健康上の異常、対象者の携帯情報端末の所在地及び緊急用暗証番号を、住居外の所定の管理者の端末に電子メールで通知する(ST203−3)。この電子メールを受信した管理者は、救急隊に通報し、救助を要請することができる。管理者は、救急隊に対し、対象者の居住地と、緊急用暗証番号「1234」によって扉が解錠可能な旨等を伝える。
対象者の住居に到着した救急隊は、錠部12Aの入力部222Aのテンキーを用いて緊急用暗証番号「1234」を入力する。これにより、錠部12Aは、緊急用暗証番号を含む第2の入力情報に基づいて扉を解錠する(ST204)。
以上のように、本変形例によれば、錠部12Aがテンキー錠であることから、管理者が受け取った緊急用暗証番号を救助隊等に伝えることで、管理者のみならず、管理者以外の救助隊等によっても緊急モードでの解錠が可能となる。したがって、管理者の所在地が対象者の住居から遠く離れている場合であっても、迅速な安否確認及び救助が可能となる。
また、緊急モードにおいて、平常時に用いる平常用暗証番号とは異なる緊急用暗証番号を用いて解錠するため、セキュリティレベルを維持しつつ、安否確認が可能となる。さらに、異常が通知される都度、緊急用暗証番号を送信するため、緊急用暗証番号の機密性を高め、高いセキュリティレベルを担保することができる。さらに、緊急用暗証番号の忘失等によって解錠できない事態を防止することができる。
加えて、錠部12Aが電池式で構成されるため、容易に後付けすることができ、本システムの導入が容易になる。さらに、緊急信号の受信時にのみ安否確認が可能な緊急モードへ移行するため、維持コストを抑制しつつ、対象者を常時見守ることが可能な安否確認システム100Aを提供することができる。
[変形例1−2]
(安否確認システムの構成)
図6は、変形例1−2に係る安否確認システムを示すブロック図である。同図に示すように、安否確認システム100Bは、受信部11と、緊急対応部10Bとを備える。緊急対応部10Bは、錠部12Bと、通知部13Bとを有する。本変形例は、上述の実施形態と異なり、錠部12Bが、管理者の携帯情報端末にインストールされた緊急解錠アプリケーションプログラム(以下、緊急解錠アプリケーションと略す)によって遠隔操作で解錠可能となる。
錠部12Bは、本変形例において、遠隔操作可能な電気錠システムとして構成され、所定のIDデータ(入力情報)を無線通信により受信し、照合することで、解錠可能に構成される。通信方法としては、例えば、所定周波数の電磁波を送受信するものとすることができる。
錠部12Bは、錠部12と同様に、平常モードで平常用IDデータ(第1の入力情報)に基づいて扉を解錠し、緊急モードで平常用IDデータとは異なる緊急用IDデータ(第2の入力情報)に基づいて扉を解錠する。平常用IDデータは、例えば対象者が保管する無線型施解錠キーから送信される。一方、緊急用IDデータは、例えば管理者の携帯情報端末にインストールされた緊急解錠アプリケーションが動作することで送信される。
緊急解錠アプリケーションは、予め管理者の携帯情報端末にダウンロードされていてもよい。この緊急解錠アプリケーションは、ダウンロード時にロックが掛けられており、通知部13Bによってロック解除のキーやパスワードが送信されるように構成されてもよい。あるいは、緊急解錠アプリケーションは、通知部13Bによって管理者の携帯情報端末に送信されてもよいし、通知部13Bによってダウンロード可能なWebサイト等のリンクが通知され、インストール可能としてもよい。
なお、平常用IDデータは、無線型キーに限定されず、対象者の携帯情報端末にインストールされた解錠アプリケーションプログラムが動作することで送信されてもよいし、緊急用IDデータは、管理者が保管する緊急用無線型キーから送信されてもよい。
錠部12Bは、電気錠121Bと、入力部122Bと、制御部123Bと、バッテリ124Bとを有する。電気錠121B及びバッテリ124Bは、いずれも電気錠121及びバッテリ124と同様に構成されるため、説明を省略する。
入力部122Bは、無線型施解錠キーに書き込まれた情報を読み取ることが可能に構成され、例えば、送受信器として構成される。
制御部123Bは、平常モードにおいて、無線型施解錠キー等に書き込まれた平常用IDデータに基づいて解錠するように電気錠121Bの駆動を制御し、緊急モードにおいて、緊急解錠アプリケーションによって送信される緊急用IDデータに基づいて解錠するように電気錠121Bを制御する。制御部123Bは、第2の受信部112と通信可能に構成され、第2の受信部112から緊急信号を受信した場合、平常モードから緊急モードに切り替え可能に構成される。制御部123Bは、例えばCPUやROM、RAM、その他の半導体メモリ等の構成を含む。
通知部13Bは、受信部11の緊急信号の受信に基づいて平常モードから緊急モードに移行し、緊急モードで対象者の健康上の異常を住居外の所定の管理者へ通知することが可能に構成される。さらに通知部13Bは、本変形例において、管理者の携帯情報端末に緊急解錠アプリケーションを送信してもよいし、あるいは、緊急解錠アプリケーションのダウンロードが可能なWebサイト等のリンクを通知してもよい。これにより、管理者が緊急解錠アプリケーションをインストールし、緊急モードである錠部12Bを解錠することが可能となる。
(安否確認システムの動作)
図7は、本変形例に係る安否確認システム100Bの動作例を示すフロー図である。
緊急対応部10Bは、平常モードに設定されており、平常用IDによって解錠可能な状態にある。まず、受信部11は、対象者に装着されたバイタルサインセンサ15から、対象者の健康上の異常を知らせる緊急信号を受信する(ST301)。
続いて、受信部11は、緊急対応部10Bの錠部12B(制御部123B)及び通知部13Bに対して緊急信号を送信する(ST302)。これにより、緊急対応部10Bが、平常モードから緊急モードに移行する(ST303)。
すなわち、錠部12Bが第2の入力情報に基づいて解錠できる状態となり(ST303−1)、通知部13Bは、携帯電話回線網を介して、対象者の健康上の異常、対象者の携帯情報端末の所在地、及び緊急解錠アプリケーションのロックを解除するキー等を住居外の所定の管理者の端末に電子メールで通知する(ST303−2)。また、この電子メールを受信した管理者は、救急隊に通報し、救助を要請することができる。管理者は、救急隊に対し、救急隊の到着までに解錠する旨を伝える。
管理者は、緊急解錠アプリケーションのロックを解除し、緊急用IDを出力する。これにより、錠部12Aが緊急用IDを認証し、これに基づいて解錠する(ST304)。したがって、救急隊が対象者の住居に到着した際には扉が解錠しており、内部に入って対象者の安否確認及び救助が可能となる。
以上のように、本変形例によれば、緊急モードにおいて管理者による錠部12Bの遠隔操作が可能であることから、管理者の所在地が対象者の住居から離れていたり、あるいは対象者の住居に急行できない場合であっても、対象者の住居の解錠が可能である。したがって、救助隊に救助を要請し、かつ対象者の住居を解錠することで、迅速な安否確認及び救助が可能となる。
また、緊急モードにのみ、遠隔操作による解錠が可能となるため、セキュリティレベルを維持しつつ、安否確認が可能となる。さらに、異常が通知される際に緊急解錠アプリを送信できるため、緊急用IDデータの管理が容易になり、紛失等によって解錠できない事態を防止することができる。
加えて、緊急信号の受信時にのみ安否確認が可能な緊急モードへ移行するため、維持コストを抑制しつつ、対象者を常時見守ることが可能な安否確認システム100Bを提供することができる。
[変形例1−3]
(安否確認システムの構成)
図8は、変形例1−3に係る安否確認システムを示す模式図であり、図9はブロック図である。図9に示すように、安否確認システム100Cは、受信部11Cと、緊急対応部10Cとを備える。緊急対応部10Cは、錠部12Cと、通知部13Cとを有する。本変形例は、上述の実施形態と異なり、バイタルサインセンサ15からの緊急信号が、携帯端末M1を介さずに、扉Dに設けられた制御盤S内の受信部11C及び通知部13Cに送信される。また、通知部13Cが、有線又は無線により警備会社等の所有する端末M3と通信可能に構成される。
なお、図8では、制御盤S内には錠部12が配置され、室内側ケースを別途有さない例を示したが、室内側ケースを有してもよい。あるいは、制御盤Sは、扉Dの近傍に配置されていてもよい。
錠部12Cは、施解錠キーに含まれる所定のIDデータ(入力情報)を、Bluetooth(登録商標)、Wi Fi(登録商標)等の近距離無線通信等により受信し、照合することで、解錠可能に構成される。施解錠キーは、例えば、非接触型ICチップやRFIDタグを搭載した非接触型ICカードなどの各種カード状記憶媒体、リモコンキー、対象者が所有する携帯情報端末などで構成される。
錠部12Cは、平常モードで平常用IDデータ(第1の入力情報)に基づいて扉を解錠し、緊急モードで平常用IDデータとは異なる緊急用IDデータ(第2の入力情報)に基づいて扉を解錠する。すなわち、本変形例に係る施解錠キーとしては、平常用IDデータを含み住居に住む対象者等が管理する平常用キーと、緊急用IDを含み所定の管理者が管理する緊急用キーの2種類の施解錠キーが使用される。
錠部12Cは、電気錠121Cと、入力部122Cと、制御部123Cと、バッテリ124Cとを有する。電気錠121C、入力部122C及びバッテリ124Cは、いずれも電気錠121、入力部122及びバッテリ124と同様に構成されるため、説明を省略する。
制御部123Cは、平常モードにおいて、平常用キーに書き込まれた平常用IDデータに基づいて解錠するように電気錠121Cの駆動を制御し、緊急モードにおいて、緊急用キーに書き込まれた緊急用IDデータに基づいて解錠するように電気錠121Cを制御する。制御部123Cは、受信部11Cと通信可能に構成され、受信部11Cから緊急信号を受信した場合、平常モードから緊急モードに切り替え可能に構成される。制御部123Cは、例えばCPUやROM、RAM、その他の半導体メモリ等の構成を含む。
受信部11Cは、住居内の安否確認対象者について、健康上の異常に基づいて出力された緊急信号を受信する。受信部11Cは、緊急信号を送信するバイタルサインセンサ15と、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi Fi(登録商標)等の近距離無線通信を用いて通信可能に構成される。受信部11Cは、本変形例において、制御盤S内に配置され、制御部123C及び通知部13Cと接続される。
通知部13Cは、受信部11Cの緊急信号の受信に基づいて平常モードから緊急モードに移行し、緊急モードで対象者の健康上の異常を住居外の所定の管理者へ通知することが可能に構成される。通知部13Cは、インターネットや電話回線等の通信網を利用して管理者へ情報を送信することができる。本変形例において、所定の管理者は、例えば、対象者と契約している警備会社とすることができる。
(安否確認システムの動作)
安否確認システム100Cの動作例を、図3を参照して説明する。
緊急対応部10Cは、平常モードに設定されており、平常用IDによって解錠可能な状態にある。まず、受信部11Cは、対象者に装着されたバイタルサインセンサ15から、対象者の健康上の異常を知らせる緊急信号を受信する(ST101)。受信部11Cは、緊急対応部10Cの錠部12C(制御部123C)及び通知部13Cに対して緊急信号を送信する(ST102)。これにより、緊急対応部Cが、平常モードから緊急モードに移行する(ST103)。
すなわち、錠部12Cが第2の入力情報に基づいて解錠できる状態となり(ST101−1)、通知部13Cは、インターネット回線網又は電話回線網を介して、対象者の健康上の異常を、警備会社等の所定の管理者の端末に電子メールで通知する(ST103−2)。また、この電子メールを受信した管理者は、緊急用キーを持参し、対象者の住居に急行する。
対象者の住居に到着した管理者は、緊急用キーを錠部12Cの入力部122Cに近づける。これにより、緊急用IDに基づいて錠部12Cが解錠する(ST104)。したがって、管理者が対象者の住居内に入り、対象者を救助することができる。また管理者は、必要に応じ、救急隊に通報し、救助を要請することもできる。
以上のように、本変形例によれば、緊急用キーを所持している管理者によって迅速な安否確認及び救助が可能となる。したがって、対象者の救命率の向上に寄与することができる。
さらに、緊急モードにおいて、平常時に用いる平常用キーとは異なる緊急用キーによって解錠するため、緊急用キーを所持する所定の管理者のみが扉を解錠することができる。したがって、セキュリティレベルを維持しつつ、安否確認が可能となる。
また、安否確認システム100Cは、対象者が携帯情報端末を所有していない場合であっても、容易に適用可能とすることができる。
[変形例1−4]
図10は、変形例1−4に係る安否確認システムを示すブロック図である。同図に示すように、安否確認システム100Dは、受信部11と、緊急対応部10Dと、異常検出部16Dとを備える。緊急対応部10Dは、錠部12Dと、通知部13Dとを有する。本変形例では、緊急信号を受信しない場合であっても、所定時間室内側からの解錠操作がない場合は、対象者に異常が生じたとして緊急モードに移行する。
錠部12Dは、本変形例において、所定の識別符号(暗証番号)の入力により施解錠が可能なテンキー錠として構成される。錠部12Dは、錠部12と同様に、平常モードで第1の入力情報に基づいて扉を解錠し、緊急モードで第1の入力情報とは異なる第2の入力情報に基づいて扉を解錠する。第1の入力情報は、第1の識別符号(平常用暗証番号)を含み、第2の入力情報は、平常用暗証番号とは異なる第2の識別符号(緊急用暗証番号)を含む。
錠部12Dは、電気錠121Dと、入力部122Dと、制御部123Dと、バッテリ124Dと、サムターン125Dと、異常信号受信部126Dと、識別符号送信部127Dとを有する。
図11Aは、錠部12Dの一部が配置された扉の室外側ケースC1を示す模式図である。室外側ケースC1の表面には、テンキーを含む入力部122Dが設けられる。室外側ケースC1内には、電気錠121D、制御部123D、バッテリ124D、異常信号受信部126D及び識別符号送信部127Dが配置される。電気錠121D及びバッテリ124Dは、いずれも電気錠121及びバッテリ124と同様に構成されるため、説明を省略する。なお、図11A中の符号L1は扉のレバーハンドルである。
入力部122Dは、変形例1の入力部122Dと同様に構成され、例えば、暗証番号を入力するためのテンキーを含む複数の操作ボタンを有し、これらの操作ボタンの入力操作に基づく操作情報を、制御部123Dに出力する。
サムターン125Dは、扉に取り付けられた室内側ケースC2(図11B参照)に設けられ、ツマミを回すことで暗証番号を用いずに扉の施解錠が可能に構成される。具体的には、電気錠121Dのデッドボルトが引き込まれた解錠状態からサムターン125Dのツマミを回すと、デッドボルトが突出して扉枠の係止穴に係止し、施錠される。またサムターン125Dは、電動サムターンとして構成されてもよい。その場合は、モータやソレノイド等を含む駆動装置によってツマミの回動が可能に構成される。
制御部123Dは、平常モードにおいて、平常用暗証番号の入力に基づいて解錠するように電気錠121Aの駆動を制御し、緊急モードにおいて、緊急用暗証番号の入力に基づいて解錠するように電気錠121Dを制御する。また、異常信号受信部126Dからの異常信号の受信に基づき、解錠するようにサムターン125Dの駆動を制御する。制御部123Dは、例えばCPUやROM、RAM、その他の半導体メモリ等の構成を含む。
異常信号受信部126Dは、後述する異常検出部16Dからの異常信号を受信し、制御部123Dに異常信号の受信に基づく信号を制御部123Dに送信する。
識別符号送信部127Dは、識別符号送信部127Aと同様に構成され、制御部123Dが生成した緊急用暗証番号を通知部13Dへ送信する。
通知部13Dは、対象者の健康上の異常に加えて、識別符号送信部127Dが受信した緊急用暗証番号を救助者に電子メールで通知する。緊急用暗証番号は、対象者が健康上異常である旨の電子メールで送信してもよいし、別の電子メールで送信してもよい。これにより、電子メールを受けた管理者、及び当該管理者から依頼された他の救助者が、緊急モードに移行した錠部12Dを解錠することが可能となる。
異常検出部16Dは、錠部12Dの住居内側からの施錠操作を検出し、施錠操作を検出してからの計測時間が設定時間を経過したときに、異常信号を錠部12Dに出力する。異常検出部16Dは、サムターン125Dと接続された室内側ケースC2内に配置される。
図11Bは、異常検出部16Dが配置された室内側ケースC2を示す模式図である。図11B及び図10に示すように、異常検出部16Dは、具体的には、検出部161Dと、計時部162Dと、信号出力部163Dとを有する。なお、図11B中の符号L2は扉のレバーハンドル、符号Dはデッドボルトである。
検出部161Dは、サムターン125Dの操作で作動するスイッチ部材を含む。具体的には、検出部161Dは、リードスイッチ、マイクロスイッチ等の機械的なスイッチタッチセンサ等であってもよい。
計時部162Dは、タイマー回路を含み、検出部161Dによる施錠操作の検出からの時間を計時する。そして、所定の設定時間が経過した場合に、信号出力部163Dへ所定の設定時間が経過した旨の信号を送信する。所定の設定時間としては、例えば、36時間、48時間など、任意の時間を設定することができる。
信号出力部163Dは、計時部162Dからの所定の設定時間が経過した旨の信号に基づいて、錠部12Dの異常信号受信部126Dへ異常信号を送信する。
なお、異常検出部16Dは、上記所定の設定時間を選択的に切り替える切替スイッチを有していてもよい。これにより、設定時間を可変とすることができる。
上記構成により、錠部12Dは、緊急信号及び異常信号のうちの少なくとも一方の受信に基づいて平常モードから緊急モードに移行する。これにより、対象者に健康上の異常が生じて外出が困難になった際、仮にバイタルサインセンサ15からの緊急信号が出力されなくても、異常信号が出力され、対象者を救出することが可能となる。
本変形例の他の構成例として、緊急信号によって切り替えられた緊急モードと、異常信号によって切り替えられた緊急モードとで、異なる解錠方法を採用してもよい。すなわち、錠部12Dが、緊急信号の受信に基づいて第1の緊急モードに切り替えられ、異常信号の受信に基づいて第1の緊急モードとは異なる第2の緊急モードに移行する。緊急信号による第1の緊急モードは、異常信号による第2の緊急モードよりも緊急性、すなわち安否確認の必要性が高いため、解錠しやすい設定とすることができる。
具体的に、第1の緊急モードにおいては、例えば平常用暗証番号と異なる第1の緊急用暗証番号を含む第2の入力情報に基づいて扉が解錠され、第2の緊急モードにおいては、例えば平常用暗証番号及び第1の緊急用暗証番号とは異なる第2の緊急用暗証番号を含む第3の入力情報に基づいて扉が解錠される。具体的に、第1の緊急用暗証番号としては、予め設定されている番号でもよく、部屋番号等であってもよい。第2の緊急用暗証番号としては、例えば、変形例1の緊急用暗証番号と同様に、異常信号を受信してから錠部12Dの制御部123Dが生成するものであってもよい。
これにより、対象者の生命の危険性がより高い緊急信号の受信時には、比較的容易に解錠可能とし、対象者の生命の危険の可能性がある異常信号の受信時には、所定の管理者、又は管理者から連絡を受けた救助者のみ、解錠可能とすることができる。したがって、緊急性に応じてセキュリティレベルを調整し、安否確認とセキュリティとの双方の観点を満足させることができる。
あるいは、第1の緊急モードにおいては、緊急信号の受信に基づいて電気錠が解錠されるように構成されてもよい。これにより、緊急信号受信時には、よりセキュリティレベルを下げ、安否確認を容易にし、救命率を向上させることが可能となる。
[変形例1−5]
(安否確認システムの構成)
図12は、変形例1−5に係る安否確認システムを示すブロック図である。同図に示すように、安否確認システム100Eは、受信部11Eと、緊急対応部10Eと、異常検出部16Eとを備える。緊急対応部10Eは、錠部12Eと、通知部13Eとを有する。安否確認システム100Eは、バイタルサインセンサから発せられる信号を緊急信号として受信する構成ではなく、所定時間室内側からの解錠操作がない場合に発せられる信号を緊急信号として受信する。
錠部12Eは、錠部12と同様に、平常モードで平常用IDデータに基づいて扉を解錠し、緊急モードで緊急用IDデータに基づいて扉を解錠する。
錠部12Eは、電気錠121Eと、入力部122Eと、制御部123Eと、バッテリ124Eと、サムターン125Eとを有する。電気錠121E、入力部122、制御部123E及びバッテリ124が室外側ケース内に配置される。サムターン125は、室内側ケースに配置される。電気錠121E、入力部122E及びバッテリ124Eは、それぞれ電気錠121、入力部122及びバッテリ124と同様に構成されるため、説明を省略する。
サムターン125Eは、サムターン125Dと同様に構成される。すなわち、サムターン125Eは、ツマミを回すことで室内側から扉の施解錠が可能に構成される。なお、サムターン125Eは、電動サムターンとして構成されてもよい。
制御部123Eは、制御部123と同様に、平常モードにおいて、平常用IDデータの入力に基づいて解錠するように電気錠121Eの駆動を制御し、緊急モードにおいて、緊急用IDデータの入力に基づいて電気錠121Eの駆動を制御する。制御部123Eは、例えばCPUやROM、RAM、その他の半導体メモリ等の構成を含む。
異常検出部16Eは、変形例1−4の異常検出部16Dと同様の概略構成を有する。すなわち、異常検出部16Eは、錠部12Eの住居内側からの施錠操作を検出し、施錠操作を検出してからの計測時間が設定時間を経過したときに、緊急信号を受信部11Eに出力する。
受信部11Eは、変形例1−4の異常信号受信部126Dと同様に、住居内の安否確認対象者の健康上の異常に基づいて異常検出部16Eから出力された緊急信号を受信し、制御部123Eに異常信号の受信に基づく信号を送信する。加えて、受信部11Eは、異常信号を通知部13へ送信する。
通知部13Eは、通知部13Cと同様の概略構成を有し、受信部11Eの緊急信号の受信に基づいて平常モードから緊急モードに移行し、緊急モードで対象者の健康上の異常を住居外の所定の管理者へ通知することが可能に構成される。通知部13Eは、インターネットや電話回線等の通信網を利用して管理者へ情報を送信することができる。本変形例において、所定の管理者は、例えば、対象者と契約している警備会社とすることができる。
以上のように、本変形例によれば、錠部12Eは、所定時間対象者の外出が無かった場合に、緊急信号を受信し、緊急モードに移行する。これにより、対象者の健康上の異常を管理者に通知し、安否確認を可能とすることができる。また、緊急モードにおいて、平常時に用いる平常用IDデータとは異なる緊急用暗証番号を用いて解錠するため、セキュリティレベルを維持しつつ、安否確認が可能となる。
[変形例1−6]
(安否確認システムの構成)
図13は、変形例1−6に係る安否確認システムを示すブロック図である。同図に示すように、安否確認システム100Fは、受信部11と、緊急対応部10Fと、インターホン機構17Fとを備える。緊急対応部10Fは、錠部12Fを有する。本変形例は、緊急モード移行後に、対象者の住居へ急行した管理者がインターホン機構17Fを操作することにより、錠部12Fが解錠する。安否確認システム100Fは、通知部を有さない構成であってもよい。
インターホン機構17Fは、対象者の住居外に設置された第1のインターホン部171Fと、上記住居内に設置された第2のインターホン部172Fとを有する。なお、ここでは、「住居」が一戸建て又は集合住宅の一室とし、「扉」は住居の玄関扉とする。
第1のインターホン部171Fは、来訪者等の所定の入力操作により呼出信号の出力が可能に構成される。第1のインターホン部171Fは、当該住居の玄関に設置された玄関用子機であってもよい。この場合には、例えば呼出ボタンの押下や来訪者の検出等により、呼出信号の出力が可能であってもよい。
第2のインターホン部172Fは、呼出信号の受信が可能に構成される。第2のインターホン部172Fは、例えば、図示しないスピーカ部を有しており、呼出信号の受信に伴い、呼出音等が出力可能であってもよい。あるいは、第1のインターホン部171Fが来訪者を撮像可能に構成されている場合には、来訪者が表示された画像を再生可能であってもよい。
錠部12Fは、本変形例において、施解錠キーに含まれる所定のIDデータ(入力情報)を、Bluetooth(登録商標)、Wi Fi(登録商標)等の近距離無線通信等により受信し、照合することで、解錠可能に構成される。施解錠キーは、例えば、非接触型ICチップやRFIDタグを搭載した非接触型ICカードなどの各種カード状記憶媒体、リモコンキー、対象者が所有する携帯情報端末などで構成される。
錠部12Fは、第1のインターホン部171Fと接続され、緊急モードにおいて、呼出信号を第2の入力情報と判定する。すなわち、平常モードで平常用IDデータ(第1の入力情報)に基づいて扉を解錠し、緊急モードで第1のインターホン部171Fから出力された呼出信号を第2の入力情報と判定し、これに基づいて扉を解錠する。
錠部12Fは、電気錠121Fと、入力部122Fと、制御部123Fと、バッテリ124Fとを有する。電気錠121F、入力部122F及びバッテリ124Fは、いずれも電気錠121、入力部122及びバッテリ124と同様に構成されるため、説明を省略する。
制御部123Fは、平常モードにおいて、平常用キーに書き込まれた平常用IDデータに基づいて解錠するように電気錠121Fの駆動を制御し、緊急モードにおいて、呼出信号に基づいて解錠するように電気錠121Fを制御する。制御部123Fは、受信部11と通信可能に構成され、受信部11から緊急信号を受信した場合、平常モードから緊急モードに切り替え可能に構成される。制御部123Fは、例えばCPUやROM、RAM、その他の半導体メモリ等の構成を含む。
以上より、本変形例によれば、緊急モードにおいて呼出信号に基づいて解錠が可能となる。したがって、対象者の住居への来訪者が第1のインターホン部により来訪時の入力操作を行うことで、容易に解錠され、住居内に入り、安否確認及び救助が可能となる。
あるいは、安否確認システム100Fが通知部を有する場合には、管理者が急行し、部屋番号の入力等の入力操作を行うことで、容易に安否確認等が可能となる。
[変形例1−7]
安否確認システム100Fは、住居が存する集合住宅に施解錠可能な共用玄関扉が設けられていた場合にも適用可能である。すなわち、安否確認システム100Fにおいて、「住居」が集合住宅の一室の場合に、第1のインターホン部171Fが共用玄関に設置された共用玄関用親機であってもよい。この場合、第1のインターホン部171Fは、テンキー及び呼出ボタン等を含む図示しない操作部を有し、来訪者が部屋番号を入力した後、呼出ボタンを押下等することで、呼出信号の出力が可能であってもよい。
また、集合住宅の共用玄関扉に、錠部12F及び第2の受信部112と同様の構成の錠部及び第2の受信部が設けられていてもよい。すなわち、緊急対応部10Fは、集合住宅の一室の玄関扉に設けられる第1の錠部と、集合住宅の共用玄関扉に設けられる第2の錠部との2つの錠部を有し、受信部は、第1の受信部、第1の錠部に接続される第2の受信部に加え、第2の錠部に接続される第3の受信部とを有することとなる。これにより、緊急信号の受信により、2つの錠部が緊急モードに移行し、呼出信号の出力により、集合住宅の共用玄関扉及び住居の玄関扉の双方が解錠される。したがって、共用玄関が施錠されている集合住宅であっても、本システムを適用することが可能となる。
[変形例1−8]
図14は、変形例1−8に係る安否確認システムを示すブロック図である。同図に示すように、安否確認システム100Gは、受信部11と、緊急対応部10と、さらに切替通知部18Gとを備える。緊急対応部10は、錠部12と、通知部13とを有する。
切替通知部18Gは、緊急対応部10が緊急モードへ切り替えられた場合に、緊急モードに切り替えられた旨を対象者に通知する。切替通知部18Gは、例えば錠部12の制御部123と、有線又は無線で接続される。切替通知部18Gは、具体的には、対象者の住居内に配置された警報ブザーを含んでいてもよい。あるいは、対象者の携帯情報端末にインストールされた安否確認アプリケーションが動作することで実現され、携帯情報端末端末から電子音が出力されるように構成されてもよい。
本変形例によれば、緊急モードへ切り替えられた旨を対象者へ通知することができる。このため、仮に緊急信号が誤動作で出力され、対象者の健康上の異常がない場合に緊急モードへ切り替えられた場合には、その旨を対象者へ通知し、緊急モードを解除する等の措置が可能となる。したがって、誤動作によるセキュリティレベルの低下を防止することができる。
[変形例1−9]
安否確認システム100,100A、100B、100C,100D,100E,100Gは、安否確認システム100Fと同様に、住居が存する集合住宅に施解錠可能な共用玄関扉が設けられていた場合にも適用可能である。すなわち、錠部が集合住宅の一室の玄関扉を施開錠する第1の錠部と、集合住宅の共用玄関の扉を施解錠する第2の錠部とを有してもよい。これにより、緊急信号の受信により、第1及び第2の錠部がそれぞれ緊急モードに切り替えられ、呼出信号の出力により、集合住宅の共用玄関扉及び住居の玄関扉の双方が解錠される。第1の錠部は、錠部12,12A,12B,12C,12D,12E,12Gと同様の構成とすることができる。第2の錠部は、第1の錠部と同様の構成でもよいし、異なる構成でもよい。また、受信部11,11Cは、第1の受信部、第1の錠部に接続された第2の受信部に加えて、第2の錠部と接続された第3の受信部を有してもよい。本変形例により、共用玄関が施錠されている集合住宅であっても、本実施形態の安否確認システムを適用することが可能となる。
[他の変形例]
本実施系形態及び各変形例の各要素は、上述の構成に限定されず、実施が可能である限り以下の構成に変更することが可能である。
(受信部)
受信部は、緊急信号を受信できる構成であれば特に限定されず、上述の第1及び第2の受信部を有する構成でも、受信部11Cと同様に錠部と接続された操作盤等に配置される構成でも、他の構成でもよい。また通信手段も緊急信号等に応じて適宜決定することができ、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi Fi(登録商標)、赤外線通信等の近距離無線通信の他、携帯電話通信網、固定電話通信網等を利用することができる。第2の受信部を設ける場合には、例えば通信手段として、Bluetooth(登録商標)、Wi Fi(登録商標)、赤外線通信等の近距離無線通信の他、携帯電話通信網、固定電話通信網、インターホン回線、光ファイバ等を用いた有線通信網等を適宜利用することができる。
緊急信号を送信する構成としては、バイタルサインセンサ、異常検出部に限定されず、対象者の動作が所定時間検出できない場合に緊急信号を送信する他の構成であってもよい。例えば、赤外線、超音波、可視光等により対象者の動作を検出する人感センサや、静電センサを用いてもよい。これらのセンサは、例えばマット(センサーマット)、床、壁等、対象者が日常生活する場所に設けることができる。あるいは、ガスメータを用いて、所定時間以上ガスの使用がない場合に、緊急信号を送信してもよい。また、ポットその他の日常使用する家電製品に無線通信器等を搭載し、所定時間以上使用がない場合に緊急信号を送信してもよい。
また、緊急信号を送信する構成として、対象者自身が出力を制御する構成であってもよい。例えば押下により緊急信号が出力される通報ボタンや、携帯電話回線網、固定電話回線網を利用して緊急信号を送信する構成であってもよい。
(錠部)
錠部は、上述のように、電池式の電気錠装置でも、遠隔操作や通信が可能な電気錠システムでもよい。また、サムターンについて言及しなかった構成についても、サムターンを有していてもよい。
錠部は、平常モードから緊急モードへ移行した後、所定のタイミングで平常モードへ再度移行してもよい。上記所定のタイミングは、例えば、緊急モードにおいて解錠してから所定時間経過した後や、同モードで解錠してから施錠した後、あるいは制御盤や室外側ケース等に設けられたボタンやスイッチを押下した後、等であってもよい。
緊急モードが解除され平常モードに再移行する際、錠部は、以下のような処理が可能である。例えば、錠部が電動サムターンを有する場合において、自動的に施錠するようにしてもよい。これにより、安否確認及び救助した後は自動的に施錠され、防犯性を高めることができる。あるいは、錠部は、自動的に施錠された後、平常用IDデータの入力に基づいて、解錠されている場合は施錠され、施錠されている場合は解錠されるように構成されてもよい。これにより、平常用IDデータを出力する非接触型ICカード等を所持する、対象者やその親族等によっては施解錠が可能となる。なお、平常用IDデータの入力だけでなく、室内側からのサムターンの回動操作によっても施解錠が可能となる。
第2の入力情報は上述の内容に限定されず、例えば、第2の入力情報が所定の生体情報であり、生体(バイオメトリクス)認証を利用して解錠するようにしてもよい。具体的には、錠部が、所定の管理者や救助し得る他の救助者の指紋、眼球の虹彩、静脈パターン、音声、顔等の生体情報を記憶する記憶部を有してもよい。緊急モードにおいては、入力部がこれらの生体情報の入力を受け付け、制御部が記憶部に記憶された生体情報と一致していると判定した場合に、扉が解錠され得る。
識別符号は、暗証番号に限定されず、例えば、アルファベットや数字を組み合わせたパスワード等を採用してもよい。この場合、入力部が、これらのパスワードを構成する文字等を入力可能に構成されればよい。
錠部は電気錠に限定されず、鍵を用いて施解錠を行う一般の錠装置を採用してもよい。錠部が一般の錠装置の場合には、例えば錠部は、鍵により扉の施解錠が可能な錠装置と、当該鍵の合鍵が収容されたキーボックスとを有し、緊急信号の受信により、キーボックスが開き、上記合鍵を取り出して扉を解錠することが可能に構成されてもよい。
(通知部)
通知部は、通信手段として携帯電話通信網を利用することができ、例えば管理者の携帯電話機に電子メールを送信して通知する構成の他、管理者の携帯電話機に音声信号を送信し、通知する構成であってもよい。あるいは、インターネット通信網を利用して、例えば管理者の情報端末に電子メールを送信して通知する構成であってもよい。また、固定電話通信網を利用して、管理者の自宅等の固定電話に音声信号を送信して通知する構成であってもよい。
<第2の実施形態>
(安否確認システムの構成)
図15は、本発明の第2の実施形態に係る安否確認システムを示すブロック図である。安否確認システム200は、受信部21と、緊急対応部20とを備える。緊急対応部20は、錠部22と、通知部23とを有する。本実施形態に係る安否確認システム200は、第1の実施形態と異なり、緊急信号の受信により、電気錠が即解錠することが可能となる。なお、以下の説明において、上述の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、説明を簡略化する。
安否確認システム200の受信部21と、通知部23とは、例えば、携帯電話機やスマートフォン等の対象者の携帯情報端末に予めインストールされた安否確認アプリケーションが動作することで実現される。
本実施形態においても、対象者は、図示しないバイタルサインセンサを装着している。
受信部21は、住居内の安否確認対象者について、健康上の異常に基づいて出力された異常信号を受信する。受信部21は、受信部11と同様に、携帯情報端末に搭載された送受信器によりその機能が発揮される第1の受信部211と、室外側ケースに格納された送受信器によりその機能が発揮された第2の受信部212とを有する。第1の受信部211は、異常信号を送信する図示しないバイタルサインセンサと通信可能に構成され、緊急信号を第2の受信部212に送信する。第2の受信部212は、第1の受信部211から緊急信号を受信して、緊急対応部20の錠部22に緊急信号を送信する。通信手段としては特に限定されないが、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi Fi(登録商標)等の近距離無線通信を用いることができる。
錠部22は、本変形例において、施解錠キーに含まれる所定のIDデータ(入力情報)を、Bluetooth(登録商標)、Wi Fi(登録商標)等の近距離無線通信等により受信し、照合することで、解錠可能に構成される。施解錠キーは、例えば、非接触型ICチップやRFIDタグを搭載した非接触型ICカードなどの各種カード状記憶媒体、リモコンキー、対象者が所有する携帯情報端末などで構成される。
錠部22は、例えば、平常モードで平常用IDデータに基づいて扉を解錠し、緊急モードで自動的に扉を解錠する。
錠部22は、電気錠221と、入力部222と、制御部223と、バッテリ224と、サムターン225とを有する。電気錠221、入力部222、制御部223及びバッテリ224は、室外側ケース内に配置される。サムターン225は、室内側ケースに配置される。電気錠221、入力部222及びバッテリ224は、いずれも電気錠121、入力部122及びバッテリ124と同様に構成されるため、説明を省略する。
サムターン225は、サムターン125Dと同様の電動サムターンとして構成される。
制御部223は、平常モードにおいて、平常用IDデータの入力に基づいて解錠するように電気錠221の駆動を制御し、緊急モードにおいて、自動的に解錠するようにサムターン225の駆動を制御する。制御部223は、第2の受信部212と通信可能に構成され、第2の受信部212から緊急信号を受信した場合、平常モードから緊急モードに切り替え可能に構成される。制御部223は、例えばCPUやROM、RAM、その他の半導体メモリ等の構成を含む。
通知部23は、緊急モードにおいて、対象者の健康上の異常及び対象者の携帯情報端末の所在地を、救助者に電子メールで通知する。これにより、電子メールを受けた管理者、及び当該管理者から依頼された他の救助者が対象者の住居へ急行し、既に解錠した扉を介して住居内へ入ることが可能となる。
(安否確認システムの動作例)
図16は、安否確認システム200の動作例を示すフロー図である。
錠部22は、平常モードに設定されており、平常用キーによって施解錠可能な状態にある。まず、受信部21は、対象者に装着されたバイタルサインセンサから、対象者の健康上の異常を知らせる緊急信号を受信する(ST401)。
続いて、受信部21は、錠部22の制御部223に対して緊急信号を送信する(ST402)。これにより、錠部22が、平常モードから緊急モードに移行し(ST403)、サムターン225が回動することで錠部22が解錠する(ST403−1)。また、通知部23は、携帯電話回線網を介して、対象者の健康上の異常及び対象者の携帯情報端末の所在地を、住居外の所定の管理者の端末に電子メールで通知する(ST403−2)。この電子メールを受信した管理者は、通知された所在地である対象者の住居に急行する。
対象者の住居に到着した管理者は、既に錠部22が解錠していることから、対象者の住居内に入り、対象者を救助することができる。また管理者は、必要に応じ、救急隊に通報し、救助を要請することもできる。
以上のように、本実施形態によれば、緊急信号の受信に伴い、錠部22が緊急モードに切り替えられ、自動的に解錠されるため、管理者によって迅速な安否確認及び救助が可能となる。さらに、対象者の住居を尋ねてきた訪問者等、管理者以外の者によっても、住居内の対象者の安否確認が可能となる。したがって、対象者の救命率のさらなる向上に寄与することができる。
また、通知部23により、対象者の住居から離れた場所の管理者に対して異常事態を通知することが可能となる。これにより、住居外の管理者が異常事態を把握することができ、安否確認が可能となる。
[変形例2−1]
(安否確認システムの構成)
図17は、変形例2−1に係る安否確認システムを示すブロック図である。同図に示すように、安否確認システム200Aは、受信部21Aと、緊急対応部20Aと、異常検出部26Aとを備える。緊急対応部20Aは、錠部22Aと、通知部23Aとを有する。安否確認システム200Aは、バイタルサインセンサから発せられる信号を緊急信号として受信する構成ではなく、所定時間室内側からの解錠操作がない場合に発せられる信号を緊急信号として受信する。
錠部22Aは、錠部22と同様に、平常モードで平常用IDデータに基づいて扉を解錠し、緊急モードで自動的に扉を解錠する。
錠部22Aは、電気錠221Aと、入力部222Aと、制御部223Aと、バッテリ224Aと、サムターン225Aとを有する。入力部222A、制御部223A及びバッテリ224Aが室外側ケース内に配置される。サムターン225Aは、室内側ケースに配置される。電気錠221A、入力部222A及びバッテリ224Aは、いずれも電気錠121、入力部122及びバッテリ124と同様に構成されるため、説明を省略する。
サムターン225Aは、サムターン225と同様に、電動サムターンとして構成される。
制御部223Aは、制御部223と同様に、平常モードにおいて、平常用IDデータの入力に基づいて解錠するように電気錠221Aの駆動を制御し、緊急モードにおいて、自動的に解錠するようにサムターン225の駆動を制御する。制御部223Aは、例えばCPUやROM、RAM、その他の半導体メモリ等の構成を含む。
受信部21Aは、変形例1−5の受信部11Eと同様の概略構成を有し、住居内の安否確認対象者の健康上の異常に基づいて異常検出部26Aから出力された緊急信号を受信し、制御部223Aに異常信号の受信に基づく信号を送信する。
異常検出部26Aは、変形例1−5の異常検出部16Eと同様の概略構成を有し、錠部22Aの住居内側からの施錠操作を検出し、施錠操作を検出してからの計測時間が設定時間を経過したときに、緊急信号を受信部21Aに出力する。
通知部23Aは、通知部13Eと同様の概略構成を有し、受信部21Aの緊急信号の受信に基づいて平常モードから緊急モードに移行し、緊急モードで対象者の健康上の異常を住居外の所定の管理者へ通知することが可能に構成される。通知部23Aは、インターネットや電話回線等の通信網を利用して管理者へ情報を送信することができる。本変形例において、所定の管理者は、例えば、対象者と契約している警備会社とすることができる。
以上のように、錠部22Aは、所定時間対象者の外出が無かった場合に、緊急信号を受信し、緊急モードに移行する。これにより、対象者に健康上の異常が生じて外出が困難になった際、緊急信号が出力されて自動的に解錠されるため、管理者によって迅速な安否確認及び救助が可能となる。したがって、対象者の救命率のさらなる向上に寄与することができる。
[変形例2−2]
変形例2−2として、変形例2−1で錠部22Aが緊急モードに移行した後、所定時間経過後に平常モードへ移行し、自動的に施錠するようにしてもよい。具体的には、制御部223Aが緊急モード移行からの時間を計時しており、所定時間経過した場合、施錠するようにサムターン225Aの駆動を制御する。これにより、安否確認及び救助した後は自動的に施錠され、防犯性を高めることができる。
[変形例2−3]
変形例2−3として、変形例2−2で自動的に施錠された後は、錠部22Aが、平常用IDデータの入力に基づいて、施錠されている場合は解錠され、解錠されている場合は施錠されるように構成されてもよい。これにより、平常用IDデータを出力する非接触型ICカード等を所持する、対象者やその親族等によっては施解錠が可能となる。なお、平常用IDデータの入力だけでなく、室内側からのサムターン225Aの回動操作によっても施解錠が可能となる。
[変形例2−4]
変形例2−4として、安否確認システム200は、扉の住居外側の様子を撮像可能な撮像部と、撮像部が撮像した画像を表示する表示部とをさらに備えていてもよい。撮像部は、緊急モードに移行した後に駆動されてもよく、あるいは、扉の前の人を検出する赤外線センサ等を設置し、扉の前に人が来たときのみ駆動されてもよい。表示部は、所定の管理者によって監視可能な場所に配置されればよく、例えば、対象者の住居が存する集合住宅の管理室や、対象者の親族の住居などに配置される。これにより、自動解錠後の住居侵入者を確認することができ、セキュリティレベルを維持することができる。
[変形例2−5]
変形例2−5として、安否確認システム200は、住居外側の扉前の人を検出するセンサ部と、センサ部の検出に基づいて駆動される警報部とを有していてもよい。センサ部は、例えば赤外線センサ等を含んでいてもよい。また警報部は、対象者の住居が存する集合住宅の管理室、又は管理者の住居に設けられた警報ブザーを含んでいてもよい。これにより、自動解錠後に、住居侵入の可能性を管理者に通知することが可能となり、セキュリティレベルを維持することができる。
[変形例2−6]
また、安否確認システム200は、通知部を有さない構成とすることもできる。この場合は、例えば、緊急対応部20が以下の実施形態で説明する発報部を有することで、住居外の近隣住民や、住居が存する集合住宅の管理人等が異常に気づき、安否確認及び救助を行うことが可能となる。
<第3の実施形態>
(安否確認システムの構成)
図18は、本発明の第3の実施形態に係る安否確認システムを示すブロック図である。安否確認システム300は、受信部31と、発報部(緊急対応部)38とを備える。本実施形態に係る安否確認システム300は、第1の実施形態と異なり、緊急信号の受信により発報部38が駆動し、住居外へ緊急事態を発報することが可能となる。なお、以下の説明において、上述の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、説明を簡略化する。
受信部31は、第1の実施形態と同様に、住居内の安否確認対象者について、健康上の異常に基づいて出力された異常信号を受信する。受信部31は、緊急信号を送信するバイタルサインセンサと、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi Fi(登録商標)等の近距離無線通信を用いて通信可能に構成される。受信部31は、本変形例において、室外側ケースC内に配置され、発報部38と有線又は無線で接続される。
発報部38は、住居外、例えば、対象者の玄関扉付近に設けられた警報ブザーとして構成され、スピーカ381と、スピーカ381の駆動を切り替える切替部382とを有する。制御部382は、受信部31から緊急信号の受信が可能に構成される。切替部382は、例えば、マイクロスイッチ等を含む電子回路として構成される。
発報部38は、本実施形態において、平常モード(第1の状態)と、緊急モード(第2の状態)とを有する緊急対応部として機能する。すなわち発報部38は、平常モードにおいて駆動せず、発報しない。一方発報部38は、緊急信号の受信に基づいて平常モードから緊急モードへ切り替えられ、緊急モードにおいて、切替部382が駆動側に切り替えられ、スピーカ382により発報することが可能に構成される。
(安否確認システムの動作例)
発報部38は、平常モードに設定されており、駆動されていない。まず、受信部31は、対象者に装着されたバイタルサインセンサ15から、対象者の健康上の異常を知らせる緊急信号を受信する。
続いて、受信部31は、発報部38の切替部382に対して緊急信号を送信する。これにより、発報部38が、平常モードから緊急モードに移行し、スピーカ381から電子音が発報する。
したがって、住居外の近隣住民や、住居が存する集合住宅の管理人等に対象者の健康上の異常を知らせることができ、安否確認のための適切な措置を施すことが可能となる。
[変形例3−1]
変形例3−1として、変形例2−1と同様に、バイタルサインセンサから発せられる信号を緊急信号として受信する構成ではなく、所定時間室内側からの解錠操作がない場合に発せられる信号を緊急信号として受信する構成であってもよい。この場合は、室内側からの施錠操作を検出してからの計測時間が設定時間を経過したときに発せられる緊急信号を受信した受信部から、緊急信号に基づく信号が発報部へ送信され、発報部が平常モードから緊急モードに移行する。
変形例3−1によっても、住居外の近隣住民や、住居が存する集合住宅の管理人等に対象者の健康上の異常を知らせることができ、安否確認のための適切な措置を施すことが可能となる。
[変形例3−2]
変形例3−2として、発報部38は警報ブザーに限定されず、例えばLEDランプを含む構成であってもよい。この場合発報部38は、平常モードにおいてはLEDランプは発報せず消灯し、緊急モードにおいてはLEDランプが点灯し、発報する。したがって、住居外の近隣住民や、住居が存する集合住宅の管理人等に対象者の健康上の異常を知らせることが可能となる。
[変形例3−3]
変形例3−3として、発報部38は、例えば、緊急事態である旨を表示することが可能な表示部を有していてもよい。この場合発報部38は、平常モードにおいては発報せず、緊急モードにおいては緊急事態である旨を表示して発報する。なお、表示部は、上記旨の他に、在室中である旨を表示してもよい。この場合は、例えば、表示部が扉の電動サムターンと接続され、施解錠の情報を受信可能に構成され、施錠中に上記旨を表示するように構成される。
<第4の実施形態>
(安否確認システムの構成)
図19は、本発明の第4の実施形態に係る安否確認システムを示すブロック図である。安否確認システム400は、受信部41と、緊急対応部40と、異常検出部46と、判定部49とを備える。本実施形態に係る安否確認システム400は、複数の緊急モードを有し、受信した緊急信号の緊急度に応じた緊急モードに移行する。
本実施形態により、上記課題の他、緊急度に応じて的確な緊急モードに移行し、安否確認の必要性とセキュリティレベルとの双方の観点を満足させることが可能な安否確認システムを提供するという課題を解決することが可能となる。
安否確認システム400の受信部41と、通知部43と、判定部49とは、例えば、対象者の携帯電話機やスマートフォン等の携帯情報端末に予めインストールされた安否確認アプリケーションが動作することで実現される。
受信部41は、住居内の安否確認対象者について、健康上の異常に基づいて出力された異常信号を受信する。受信部41は、第1の受信部411と、第2の受信部412とを有する。第1及び第2の受信部411,412は、それぞれ受信した緊急信号を判定部49へ送信する。
第1の受信部411は、バイタルサインセンサから出力された緊急信号を受信する。バイタルサインセンサは、例えば心拍センサであり、健康上の異常を伴う第1の心拍数以下の心拍を検出した場合に、緊急信号を出力する。また第1の受信部411は、受信部11と同様に、対象者の携帯情報端末に搭載された送受信器と、扉に設けられた室外側ケースに格納された送受信器とでその機能が発揮されてもよい。
第2の受信部412は、受信部11E及び異常信号受信部126Dと同様に構成され、異常検出部46から出力された緊急信号を受信する。
異常検出部46は、異常検出部16D,16Eと同様の概略構成を有する。すなわち、異常検出部46は、錠部42の住居内側からの施錠操作を検出し、施錠操作を検出してからの計測時間が設定時間を経過したときに、緊急信号を第2の受信部412に出力する。
判定部49は、受信された緊急信号の緊急度を、予め設定された複数の緊急度に基づいて判定する。複数の緊急度は、例えば第1の緊急度、第2の緊急度及び第3の緊急度であり、この順で緊急度が低くなるように設定される。判定部49は、例えば、以下のように緊急信号の緊急度を判定する。すなわち、第1の受信部411が受信したバイタルサインセンサからの緊急信号が、第1の心拍数よりも小さい第2の心拍数以下の心拍に基づくものであった場合、第1の緊急度であると判定する。第1の受信部411が受信したバイタルサインセンサからの緊急信号が、第1の心拍数以下であり第2の心拍数より大きい心拍に基づくものであった場合、第2の緊急度であると判定する。第2の受信部412が緊急信号を受信した場合、第3の緊急度であると判定する。
緊急対応部40は、平常時に設定される平常モード(第1の状態)と、住居内の対象者の安否確認を促す緊急モード(第2の状態)とを有し、緊急信号の受信に基づいて平常モードから緊急モードへ移行する。さらに緊急対応部40は、複数の緊急度各々に対応する複数の緊急モードを有し、緊急信号の受信に基づいて、判定された緊急度に対応する緊急モードに移行する。緊急対応部40は、例えば、第1の緊急度に対応する第1の緊急モードと、第2の緊急度に対応する第2の緊急モードと、第3の緊急度に対応する第3の緊急モードとを有する。
緊急対応部40は、錠部42と、通知部43と、発報部48とを有する。錠部42は、平常モードにおいて、第1の入力情報を含む平常用キーにより錠部42の解錠が可能となる。平常モードにおいて、通知部43はその機能を発揮せず、発報部48は駆動しない。第1の緊急モードにおいて、いずれの施解錠キーによらず自動的に錠部42が解錠される。通知部43は緊急事態を通知する機能を発揮し、発報部48は駆動する。第2の緊急モードにおいて、所定の管理者が管理可能な第2の入力情報を含む緊急用キーにより錠部42の解錠が可能となる。通知部43は緊急事態を通知する機能を発揮し、発報部48は発報しない。第3の緊急モードにおいて、発報部48は発報するが、通知部43はその機能を発揮せず、錠部42も平常モードと同様に制御される。
錠部42は、平常モードで第1の入力情報に基づいて扉を解錠し、第1の緊急モードで第1の入力情報によらず即扉を解錠し、第2の緊急モードで第1の入力情報とは異なる第2の入力情報に基づいて扉を解錠する。錠部42は、テンキー錠として構成されてもよいし、施解錠キーを用いて解錠可能としてもよい。
錠部42は、電気錠421と、入力部422と、制御部423と、バッテリ424と、サムターン425とを有する。電気錠421、入力部422、バッテリ424、及びサムターン425は、それぞれ、変形例1−4の電気錠121D、入力部122D、制御部123D、バッテリ124D、及びサムターン125Dと同様に構成されるため、その説明を省略する。
制御部423は、平常モードにおいて、第1の入力情報に基づいて解錠するように電気錠421の駆動を制御し、第1の緊急モードにおいて、解錠するようにサムターン425の駆動を制御する。また第2の緊急モードにおいて、第2の入力情報に基づいて解錠するように電気錠421の駆動を制御する。
発報部48は、発報部38と同様の概略構成を有し、スピーカ381と同様のスピーカ481と、切替部382と同様の切替部482とを有する。発報部48は、平常モード、第2の緊急モードにおいて発報せず、第1及び第3の緊急モードにおいて切替部482により駆動され、発報する。なお、第2の緊急モードにおいても発報するように構成されてもよい。
通知部43は、例えば、第1及び第2の緊急モードにおいて、対象者の健康上の異常を住居外の所定の管理者へ通知することが可能に構成される。具体的には、緊急信号の受信時に、携帯電話通信網等を利用して、救助者の携帯電話機等の端末へ対象者が緊急事態である旨の電子メールを自動的に送信してもよい。あるいは、通知部43は、固定電話回線網を利用して親族等に通知してもよいし、インターホン回線を利用して集合住宅の管理人等に通知してもよい。また、インターネット回線を利用して警備会社等に通知してもよい。
本実施形態において、緊急信号が第1の緊急度の場合、対象者の死の危険性も高く、一刻も早く解錠する必要がある。このため、第1の緊急モードにおいては即、扉を解錠するとともに住居外へ発報し、何人も住居内へ入り安否確認することを可能とする。一方第2の緊急度の場合、対象者に何らかの健康上の問題が生じたと考えられ、安否確認及び救助の必要性はあるものの、緊急性は第1の緊急モードよりも高くなく、セキュリティレベルもある程度確保する必要がある。このため、第2の緊急モードにおいては緊急用キーを所持する所定の管理者等のみ解錠可能とする。第3の緊急度の場合、対象者が既に死亡している可能性が高く、救助の必要性は高いとは言えない。このため、第3の緊急モードにおいては、周囲に発報し、安否確認を促すのみとする。
(安否確認システムの動作例)
図20は、安否確認システム400の動作例を示すフロー図である。
緊急対応部40は、平常モードに設定されている。受信部41が、対象者に装着されたバイタルサインセンサ又は異常検出部46から、対象者の健康上の異常を知らせる緊急信号を受信する(ST501)。
次に、判定部49は、受信された緊急信号の緊急度が、予め設定された第1及び第2の緊急度であるか、あるいは、第3の緊急度であるか判定する(ST502)。具体的には、第1の受信部411が受信した緊急信号の場合は、第1及び第2の緊急度と判定し、第2の受信部412が受信した緊急信号の場合は、第3の緊急度と判定する。
第3の緊急度と判定した場合、緊急対応部40が第3の緊急モードに移行し(ST507)、発報部48が発報する(ST507−1)。
第1及び第2の緊急度と判定した場合(ST502で「第1及び第2の緊急度」)、判定部49は、第2の心拍数以下であるか判定する(ST503)。第2の心拍数以下の場合は(ST503でYes)、第1の緊急度であると判定し、緊急対応部40が、第1の緊急モードに移行する(ST504)。すなわち、サムターン425が回動することで錠部42により扉が解錠し(ST504−1)、発報部48が発報する(ST504−2)。また、通知部43は、対象者の健康上の異常及び対象者の携帯情報端末の所在地等を、住居外の所定の管理者の端末に電子メールで通知する(ST504−3)。これにより、発報に気づいた周囲の住民や、対象者の住居に到着した管理者は、既に錠部42が解錠していることから、対象者の住居内に入り、対象者を救助することができる。
判定部49は、第2の心拍数より大きい場合には(ST503でNo)、第2の緊急度であると判定し、緊急対応部40が、第2の緊急モードに移行する(ST505)。これにより、錠部42は、第2の入力情報に基づいて解錠できる状態となり(ST505−1)、通知部43は、携帯電話回線網を介して、対象者の健康上の異常等を、住居外の所定の管理者の端末に電子メールで通知する(ST505−2)。
この電子メールを受信した管理者は、通知された所在地である対象者の住居に急行する。住居に到着した管理者は、緊急用キーにより、あるいは通知部43から通知された緊急用暗証番号等の入力により、第2の入力情報の入力操作を行う。これにより、第2の入力情報に基づいて錠部42により扉が解錠する(ST506)。したがって、管理者が対象者の住居内に入り、対象者を救助することができる。
以上のように、本実施形態によれば、緊急度に応じて緊急対応部40が異なる緊急モードに移行し、安否確認を促すことができる。したがって、緊急性に応じてセキュリティレベルを調整し、安否確認とセキュリティとの双方の観点を満足させることができる。
[変形例4−1]
本実施形態の変形例4−1として、受信部41が、バイタルサインセンサ、異常検出部からの緊急信号の他、対象者自身によって出力が制御された緊急信号を受信することが可能であってもよい。このような緊急信号は、例えば、通報ボタンの押下により出力されてもよく、あるいは、携帯電話回線網、固定電話回線網を利用して送信されてもよい。この場合、判定部49は、バイタルサインセンサからのみの緊急信号を受信した場合に最も緊急性が高い第1の緊急度、通報ボタンからの緊急信号を受信した場合に次に緊急性が高い第2の緊急度、異常検出部からの緊急信号を受信した場合に最も緊急性が低い第3の緊急度、と緊急信号の緊急度を判定することができる。
[変形例4−2]
変形例4−2として、受信部41が緊急信号(緊急信号Aとする)を受信して緊急対応部40がある緊急度(緊急度Aとする)に対応する緊急モード(緊急モードAとする)へ移行した後、当該緊急モードAを緊急モードBへ変更可能な構成としてもよい。すなわち、緊急モードAへ移行した後、受信部41が緊急信号Bを受信し、判定部49が判定した緊急信号Bの緊急度が、緊急度Aよりも緊急度の高い緊急度Bであった場合、緊急対応部40が緊急度Bに対応する緊急モードBへ移行可能とする。例えば、通報ボタンからの緊急信号を受信して第2の緊急度に対応する第2の緊急モードに移行した後、バイタルサインセンサからの緊急信号を受信した場合には、第1の緊急度に対応する第1の緊急モードに移行することができる。
上記構成により、患者の健康状態に即したより迅速な対応が可能となり、救命率を高めることができる。なお、緊急対応部40は、例えば、緊急モードAに移行した後、所定時間以内に限り他の緊急モードに移行可能に構成されてもよい。
[他の変形例]
本実施形態において、各緊急モードにおける処理は、上述の処理に限定されない。例えば、第1の緊急モードにおいて、発報部48が発報しなくてもよく、あるいは、通知部43が通知しなくてもよい。また、第2の緊急モードにおいて、発報部48が発報してもよい。
また、安否確認システム400は、3つの緊急モードに限定されず、2つでも、4つ以上の緊急モードを有していてもよい。例えば、4つの緊急モードを有する場合には、上述の第1乃至第3の緊急モードに加え、通知部43が所定の管理者に通知するのみの第4の緊急モードを有していてもよい。
さらに、安否確認システム400の各要素は、実施が可能である限り、上述の各実施形態及び各変形例において説明した、対応する構成に変更可能である。
<第5の実施形態>
(安否確認システムの構成)
図21は、本発明の第5の実施形態に係る安否確認システムを示すブロック図である。安否確認システム500は、受信部51と、緊急対応部50とを備える。緊急対応部50は、錠部52と、通知部53と、第1のインターホン部501と、第2のインターホン部502と、共用口切替部503と、エレベータ制御部504とを有する。なお、以下の説明において、上述の実施形態と同様の構成については、説明を簡略化する。
本実施形態に係る安否確認システム500は、第1の実施形態と異なり、緊急信号の受信により、集合住宅の共用口の開閉等を制御可能に構成される。ここで、本実施形態では、対象者の「住居」は、開閉が可能な共用口を有する集合住宅の一室であるとする。集合住宅には、集合住宅の外側から内側への通過が規制される共用口が設けられる。共用口は、集合住宅の共用部に設けられたオートドアや扉、門扉等であって、例えば、共用玄関に設けられたオートドアとすることができる。当該オートドアは、例えば、内側から外側への通過に関しては、人感センサ等によりオートドア付近の人を検出し、自動的に閉状態から開状態に切り替え可能に構成される。一方、外側から内側への通過に関しては、セキュリティ上の点から、人感センサ等による検出に加えて、後述するような情報の入力等を必要とする。
安否確認システム500の受信部51と、通知部53とは、例えば、携帯電話機やスマートフォン等の対象者の携帯情報端末に予めインストールされた安否確認アプリケーションが動作することで実現される。
本実施形態においても、対象者は、図示しないバイタルサインセンサを装着している。
受信部51は、住居内の安否確認対象者について、健康上の異常に基づいて出力された異常信号を受信する。受信部51は、携帯情報端末に搭載された送受信器によりその機能が発揮される第1の受信部511と、錠部52の全部又は一部が収容されたケースに格納された送受信器によりその機能が発揮された第2の受信部512と、さらに第3の受信部513とを有する。第1の受信部511は、異常信号を送信する図示しないバイタルサインセンサと通信可能に構成され、緊急信号を第2の受信部512及び第3の受信部513に送信する。第2の受信部512は、第1の受信部511から緊急信号を受信して、緊急対応部50の錠部52に緊急信号を送信する。
第3の受信部513は、第1の受信部511から緊急信号を受信して、緊急対応部50の第1のインターホン部501、第2のインターホン部502、共用口切替部503、及びエレベータ制御部504に緊急信号を送信する。通信手段としては特に限定されないが、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi Fi(登録商標)等の近距離無線通信を用いることができる。第3の受信部513は、第1のインターホン部501及び第2のインターホン部502間の信号の送受信等を制御するインターホン制御盤等により実現されてもよい。
錠部52は、平常モードで第1の入力情報に基づいて扉を解錠し、緊急モードで第1の入力情報とは異なる第2の入力情報に基づいて扉を解錠する。錠部52は、第1の実施形態及びその変形例で説明した錠部12,12A,12B,12C等のうちの一つと同様に構成されてもよく、詳細な説明は省略する。
通知部53は、通知部13と同様に、対象者の健康上の異常を通知する。なお、通知部53は、緊急用暗証番号を救助者に電子メールで通知してもよい。
第1のインターホン部501は、住居外に設置され所定の入力操作により呼出信号の出力が可能に構成される。第1のインターホン部501は、共用口の外側に配置されたインターホン子機として構成され得る。第1のインターホン部501は、例えば、所定の入力操作が可能なテンキー等の入力装置と、及び第2のインターホン部502と通信可能に構成された通話装置とを有する。
第1のインターホン部501は、平常モードにおいて、所定の入力操作をした住居への来客が、第2のインターホン部502を介して住居内の対象者等と通話可能に構成されるとともに、後述する第1の共用口入力情報の入力操作が可能に構成される。加えて、第1のインターホン部501は、緊急モードにおいて、後述する第2の共用口入力情報の入力操作が可能に構成される。
第2のインターホン部502は、住居内に設置され呼出信号の受信が可能な、インターホン親機として構成され得る。第2のインターホン部502は、第1のインターホン部501と通話可能に構成され得る。これにより、対象者は、平常モードにおいて、呼出信号を受信した第2のインターホン部502を用いて所定の入力操作をした来客等と通話することができる。第2のインターホン部502は、また、後述する共用口切替部503と接続され、共用口を通過可能な状態にするための入力操作が可能に構成され得る。
共用口切替部503は、平常モードで、集合住宅の外側から通過不可能な共用口を、第1の共用口入力情報に基づいて通過可能な状態に切り替え、緊急モードで、集合住宅の外側から通過不可能な共用口を、第1の共用口入力情報によらず通過可能な状態に切り替える。例えば、共用口切替部503は、緊急モードで集合住宅の外側から通過不可能な共用口を、第1の共用入力情報とは異なる第2の共用入力情報に基づいて通過可能な状態に切り替えてもよい。共用口切替部503は、例えば、オートドアの制御盤により実現される。第1の共用口入力情報及び第2の共用口入力情報は特に限定されず、所定の施解錠キーから出力される情報や、暗証番号等であってもよい。
共用口切替部503は、また、第1のインターホン部501と接続されている。第1の共用口入力情報及び第2の共用口入力情報は、例えば、第1のインターホン部501の操作盤等により入力することができる。また、共用口切替部503は、平常モードにおいて、第1の共用口入力情報の他、第2のインターホン部502を用いて来客等と通話した対象者の入力操作により、共用口を通過可能な状態にすることができる。
エレベータ制御部504は、エレベータの開閉及び昇降動作を制御可能に構成される。エレベータ制御部504は、平常モードにおいて、例えば、共用口の通過可能な状態を検出した後に、エレベータの開閉操作、及び昇降操作が可能に構成され、緊急モードにおいて、共用口を通過した者(救助者等)を共用口のある階から住居のある階までエレベータで移動させることが可能に構成される。エレベータ制御部504は、例えば、緊急モードにおいて共用口が通過可能な状態とされた場合、共用口のあるエントランス階でエレベータを開扉させるようを制御してもよい。さらに、エレベータ制御部504は、対象者の住居が存する階(住居階とする)までエレベータを移動させ、住居階において開扉させる。これにより、救助者等がエレベータの操作をすることなく、より迅速に救助者等を住居まで案内することができる。
(安否確認システムの動作)
図22は、本変形例に係る安否確認システム500の動作例を示すフロー図である。ここでは、錠部52が変形例1−1と同様のテンキー錠で構成され、第1の入力情報が第1の識別符号(平常用暗証番号)を含み、第2の入力情報が、平常用暗証番号とは異なる第2の識別符号(緊急用暗証番号)を含む例を挙げる。また、共用口切替部503が上述のオートドアの制御盤として構成され、第1の共用口入力情報が上記平常用暗証番号を含み、第2の共用口入力情報が上記緊急用暗証番号を含む例を挙げる。
緊急対応部50は、平常モードに設定されており、平常用IDによって解錠可能な状態にある。まず、受信部51は、対象者に装着されたバイタルサインセンサから、対象者の健康上の異常を知らせる緊急信号を受信する(ST601)。
続いて、受信部51は、緊急対応部50の錠部52、通知部53、第1のインターホン部501、第2のインターホン部502、共用口切替部503、及びエレベータ制御部504に対して緊急信号を送信する(ST602)。これにより、緊急対応部50が、平常モードから緊急モードに移行する(ST603)。
すなわち、錠部52が第2の入力情報に基づいて解錠できる状態となり(ST603−1)、通知部53は、携帯電話回線網を介して、対象者の健康上の異常、対象者の携帯情報端末の所在地等を住居外の所定の管理者の端末に電子メールで通知する(ST603−2)。また、この電子メールを受信した管理者は、救急隊に通報し、救助を要請することができる。管理者は、救急隊に対し、予め定められた緊急用暗証番号を伝える。
また、共用口切替部503は、第2の共用口入力情報に基づいて共用口を通過可能な状態に切り替えられる(ST603−3)。対象者の住居に到着した救急隊は、第1のインターホン部501のテンキーを用いて予め設定された緊急用暗証番号「119」を入力する。これにより、共用口としてのオートドアが開き、救急隊が、集合住宅の内部へと進むことができる。
さらに、エレベータ制御部504は、緊急モードにおいて、対象者の救助をする者を共用口のある階から住居のある階までエレベータで移動させる(ST603−4)。エレベータ制御部504は、例えば、緊急モードにおいて共用口が解錠した場合、共用口のあるエントランス階でエレベータを開扉させる。さらに、エレベータ制御部504は、住居階までエレベータを移動させ、住居階において開扉させる。これにより、救急隊は、円滑に住居階まで移動することができる。
なお、エレベータにより住居階まで誘導する旨を、救急隊に通知してもよい。例えば、緊急用暗証番号を入力した後、第1のインターホン部501の表示部に、上記誘導する旨を表示してもよい。あるいは、エレベータ内のスピーカ等から音声により通知してもよい。
対象者の住居に到着した救急隊は、錠部52のテンキーを用いて緊急用暗証番号「119」を入力する。これにより、錠部52は、緊急用暗証番号を含む第2の入力情報に基づいて扉を解錠する(ST604)。
以上のように、本実施形態によれば、共用口が設けられた集合住宅であっても、迅速な安否確認及び救助が可能となる。
[変形例5−1]
緊急対応部50は、エレベータ制御部を有しなくてもよい。すなわち、緊急対応部50は、錠部52と、通知部53と、第1のインターホン部501と、第2のインターホン部502と、共用口切替部503とを有してもよい。
[変形例5−2]
緊急対応部50は、さらに、第1のインターホン部501及び第2のインターホン部502を有さなくてもよい。すなわち、緊急対応部50は、錠部52と、通知部53と、共用口切替部503とを有してもよい。これによっても、上記共用口が設けられた集合住宅において、緊急時の安否確認が容易になる。なお、この場合は、後述するように、第1の共用入力情報及び第2の共用入力情報の入力が可能な入力装置等により、これらの情報の入力操作が行われ得る。
[変形例5−3]
共用口は、集合住宅に複数設けられており、緊急対応部50が、錠部52と、通知部53と、複数の共用口切替部503とを有してもよい。各共用口は、例えば、共用玄関やエレベータホール入口、通用口、非常口等であってもよい。これにより、共用口が複数ある場合であっても、セキュリティレベルを維持しつつ、安否確認が可能となる。なお、複数の共用口各々は、同様の構成であってもよいし、異なる構成であってもよい。例えば、共用玄関としての共用口は、上述のオートドアが設けられていてもよいし、通用口としての共用口は、電気錠により施開錠が可能な扉が設けられていてもよい。
[変形例5−4]
図23に示すように、安否確認システム500Aの緊急対応部50Aは、第1のインターホン部501、第2のインターホン部502と、共用口切替部503と、エレベータ制御部504とを制御するシステム制御部505を有してもよい。システム制御部505は、第3の受信部513と接続され、緊急信号の受信により、上記各部を制御する。システム制御部505は、例えば、上述のインターホン制御盤や、共用口等の遠隔操作が可能な電子錠制御盤、オートロックシステムの制御盤等によって実現され得る。
[変形例5−5]
受信部51の構成は上記に限定されず、例えば第3の受信部513を有さなくてもよい。この場合、第3の受信部513は、第1のインターホン部501、第2のインターホン部502、共用口切替部503及びエレベータ制御部504等へ、緊急信号を送信可能に構成されてもよい。
[変形例5−6]
共用口切替部503は、緊急モードで第1の共用口入力情報とは異なる第2の共用口入力情報に基づいて共用口を解錠する構成に限定されない。例えば、共用口切替部503は、平常モードで、集合住宅の外側から通過不可能な共用口を、第1の共用口入力情報に基づいて通過可能な状態に切り替え、緊急モードで上記共用口を通過可能な状態に切り替えてもよい。これにより、緊急モードにおいて自動的に共用口が通過可能な状態に切り替えられ、緊急性が高い場合であっても、安否確認がより容易になる。
[変形例5−7]
第1の共用口入力情報及び第2の共用口入力情報は、第1のインターホン部501の操作盤等により入力されると説明したが、第1のインターホン部501とは別個の入力装置により、入力されてもよい。
[変形例5−8]
錠部52は、第2の実施形態の錠部22と同様に、平常モードで平常用IDデータに基づいて扉を解錠し、緊急モードで自動的に扉を解錠してもよい。これにより、緊急性が高い場合であっても、安否確認が容易になる。また、この場合に、共用口切替部503が、変形例5−6と同様に構成されてもよい。これにより、より安否確認が容易になり、救命率の向上に寄与できる。
[変形例5−9]
図24に示すように、安否確認システム500Bの緊急対応部50Bは、錠部52と、通知部53と、第1のインターホン部501と、第2のインターホン部502と、共用口切替部503と、エレベータ制御部504とに加えて、さらに、発報部58を有してもよい。
発報部58は、住居外、例えば、対象者の玄関扉付近に設けられた警報ブザーとして構成され、発報部38と同様に、図示しないスピーカと、スピーカの駆動を切り替える切替部とを有してもよい。発報部58は、平常モードにおいて駆動せず、発報しない。一方発報部58は、緊急信号の受信に基づいて平常モードから緊急モードへ切り替えられ、緊急モードにおいて、駆動側に切り替えられ、スピーカにより発報することが可能に構成される。これにより、近隣住民等に対し、対象者の健康上の異常を知らせることができるとともに、救助者に対象者の住居を通知することが容易になる。
なお、この場合、錠部52を有さない構成としてもよい。すなわち、緊急対応部50Bは、通知部53と、第1のインターホン部501と、第2のインターホン部502と、共用口切替部503と、エレベータ制御部504と、発報部58とを有してもよい。
[変形例5−10]
図25に示すように、安否確認システム500Cは、第4の実施形態と同様に、受信部51Cと、緊急対応部50Cと、異常検出部56と、判定部59とを備えてもよい。緊急対応部50Cは、錠部52Cと、通知部53Cと、第1のインターホン部501Cと、第2のインターホン部502Cと、共用口切替部503Cと、エレベータ制御部504Cとを有する。
受信部51Cは、受信部41と同様に、住居内の安否確認対象者について、健康上の異常に基づいて出力された異常信号を受信する。受信部51Cは、第1の受信部511Cと、第2の受信部512Cとを有する。第1及び第2の受信部511C,512Cは、それぞれ受信した緊急信号を判定部59へ送信する。
第1の受信部511Cは、第1の受信部411と同様に、バイタルサインセンサから出力された緊急信号を受信する。
第2の受信部512Cは、第2の受信部412と同様に、異常検出部56から出力された緊急信号を受信する。
異常検出部56は、異常検出部46と同様に、錠部52Cの住居内側からの施錠操作を検出し、施錠操作を検出してからの計測時間が設定時間を経過したときに、緊急信号を第2の受信部512に出力する。
判定部59は、判定部49と同様に、受信された緊急信号の緊急度を、予め設定された複数の緊急度に基づいて判定する。複数の緊急度は、例えば第1の緊急度、第2の緊急度及び第3の緊急度であり、この順で緊急度が低くなるように設定される。
緊急対応部50Cは、緊急対応部40と同様に、複数の緊急度各々に対応する複数の緊急モードを有し、緊急信号の受信に基づいて、判定された緊急度に対応する緊急モードに移行する。緊急対応部50Cは、例えば、第1の緊急度に対応する第1の緊急モードと、第2の緊急度に対応する第2の緊急モードと、第3の緊急度に対応する第3の緊急モードとを有する。
錠部52Cは、錠部42と同様に、平常モードで第1の入力情報に基づいて扉を解錠し、第1の緊急モードで第1の入力情報によらず即扉を解錠し、第2の緊急モードで第1の入力情報とは異なる第2の入力情報に基づいて扉を解錠する。
通知部53Cは、通知部43と同様に、例えば、第1及び第2の緊急モードにおいて、対象者の健康上の異常を住居外の所定の管理者へ通知することが可能に構成される。
第1のインターホン部501Cは、平常モードにおいて、所定の入力操作をした住居への来客が、第2のインターホン部502Cを介して住居内の住人(対象者等)と通話可能に構成されるとともに、第1の共用口入力情報の入力操作が可能に構成される。また、第1のインターホン部501Cは、第2の緊急モードにおいて、後述する第2の共用口入力情報の入力操作が可能に構成される。
第2のインターホン部502Cは、平常モードにおいて、呼出信号を受けて共用口切替部503Cを解錠するための入力操作が可能に構成される。
共用口切替部503は、平常モードで、集合住宅の外側から通過不可能な共用口を、第1の共用口入力情報に基づいて通過可能な状態に切り替え、緊急モードで、集合住宅の外側から通過不可能な共用口を、第1の共用口入力情報によらず通過可能な状態に切り替える。
エレベータ制御部504Cは、平常モードにおいて、共用口の通過可能な状態に基づいて、エレベータの開閉操作、及び昇降操作が可能に構成され、第1及び第2の緊急モードにおいて、対象者の救助をする者を共用玄関のある階から住居のある階までエレベータで移動させる。
上記構成により、集合住宅であっても、緊急性に応じてセキュリティレベルを調整し、安否確認とセキュリティとの双方の観点を満足させることができる。
[他の変形例]
本実施系形態及び各変形例の各要素は、上述の構成に限定されず、実施が可能である限り、上述の各実施形態及び各変形例の対応する構成に変更することが可能である。また、本実施形態において説明した第3の受信部、共用口切替部、及びシステム制御部は、上述の構成に限定されず、以下の構成に変更することが可能である。
(第3の受信部)
第3の受信部は、通信手段として、Bluetooth(登録商標)、Wi Fi(登録商標)、赤外線通信等の近距離無線通信の他、携帯電話通信網、固定電話通信網、インターホン回線、光ファイバ等を用いた有線通信網等を適宜利用することができる。また、第3の受信部は、インターホン制御盤、エレベータ制御盤、共用口切替部部の一部が搭載された制御盤等により、実現され得る。
(共用口切替部)
共用口切替部は、共用口にオートドアが設けられている場合には、上述のようにオートドアの制御盤により構成され得る。あるいは、共用口が扉の場合には、錠部と同様に、遠隔操作や通信が可能な電気錠システムや、電池式の電気錠装置として構成され得る。また、共用口が扉の場合には、サムターンを有していてもよい。
第2の共用口入力情報は上述の内容に限定されず、例えば、所定の施解錠キー等から出力される情報や、識別符号を含む情報であってもよい。上記識別符号は、暗証番号に限定されず、例えば、アルファベットや数字を組み合わせたパスワード等を採用してもよい。あるいは、第2の共用口入力情報は、管理者の携帯端末等にインストールされた緊急解錠アプリケーションによって送信される情報であってもよい。
また、第2の共用口入力情報は、予め生成されたものであってもよいし、緊急モードに移行した後、共用口切替部やシステム制御部等によって生成されたものでもよい。また、第2の共用口入力情報は、一回の解錠操作にのみ使用可能であってもよい。
また、第2の共用口入力情報が所定の生体情報であり、生体(バイオメトリクス)認証を利用して解錠するようにしてもよい。
共用口切替部は上記に限定されず、鍵を用いて施解錠を行う一般の錠装置により実現されてもよい。この場合には、例えば共用口切替部は、鍵により扉の施解錠が可能な錠装置と、当該鍵の合鍵が収容されたキーボックスとを有し、緊急信号の受信により、キーボックスが開き、上記合鍵を取り出して扉を解錠することが可能に構成されてもよい。
(システム制御部)
システム制御部は、上述のインターホン制御盤や、集合住宅のセキュリティシステムの制御盤、また電気錠制御盤等により、実現されてもよい。また、システム制御部は、対象者又は管理者の携帯情報端末にインストールされた緊急解錠アプリケーション等によって実現されてもよい。
以上、本発明は上述の実施形態及び変形例にのみ限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。また、上述の第1〜第4の各実施形態及び各変形例は、矛盾が生じない限り如何様にも組み合わされて構成され得る。
100,100A,100B,100C,100D,100E,100F,200,200A,300,400,500,500A,500B,500C…安否確認システム
11,11E,21,21A,31,41,51,51C…受信部
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F,20,20A,40,50,50A,50B,50C…緊急対応部
12,12A,12B,12C,12D,12E,12F,22,22A,42,52…錠部
13,13A,13B,13C,13D,13E,23,23A,43,53…通知部
16D,16E…異常検出部
17F…インターホン機構
171F…第1のインターホン部
172F…第2のインターホン部
18G…切替通知部
38…発報部(緊急対応部)
48,58…発報部
49,59…判定部
503,503C・・・共用口切替部
H…住居
D…扉
P1…対象者(安否確認対象者)
P2…管理者

Claims (12)

  1. 住居内の安否確認対象者の、健康上の異常に基づいて出力された緊急信号を受信する受信部と、
    平常時に設定される第1の状態と、前記住居内の安否確認対象者の安否確認を促す第2の状態とを有し、前記緊急信号の受信に基づいて前記第1の状態から前記第2の状態へ移行する緊急対応部と、
    を具備する安否確認システム。
  2. 請求項1に記載の安否確認システムであって、
    前記緊急対応部は、
    前記住居の扉を施解錠することが可能であり、前記第1の状態で第1の入力情報に基づいて前記扉を解錠し、前記第2の状態で前記第1の入力情報によらず前記扉を解錠する錠部を有する
    安否確認システム。
  3. 請求項2に記載の安否確認システムであって、
    前記緊急対応部は、
    前記錠部は、前記第2の状態で、前記第1の入力情報とは異なる第2の入力情報に基づいて前記扉を解錠する
    安否確認システム。
  4. 請求項3に記載の安否確認システムであって、
    前記緊急対応部は、
    前記第2の状態で前記安否確認対象者の健康上の異常を前記住居外の所定の管理者へ通知することが可能な通知部をさらに有し、
    前記第2の入力情報は、前記管理者が管理可能な情報である
    安否確認システム。
  5. 請求項4に記載の安否確認システムであって、
    前記第1の入力情報は、第1の識別符号を含み、
    前記第2の入力情報は、前記第1の識別符号とは異なる第2の識別符号を含み、
    前記通知部は、前記所定の管理者に対し、前記健康上の異常に加えて、前記第2の識別符号を通知する
    安否確認システム。
  6. 請求項3又は4に記載の安否確認システムであって、
    前記錠部の前記住居内側からの施錠操作を検出し、前記施錠操作を検出してからの計測時間が設定時間を経過したときに、異常信号を前記錠部に出力する異常検出部をさらに具備し、
    前記緊急対応部は、前記緊急信号及び前記異常信号のうちの少なくとも一方の受信に基づいて前記第1の状態から前記第2の状態に移行する
    安否確認システム。
  7. 請求項2に記載の安否確認システムであって、
    前記住居外に設置され所定の入力操作により呼出信号の出力が可能に構成された第1のインターホン部と、前記住居内に設置され前記呼出信号の受信が可能に構成された第2のインターホン部とを有するインターホン機構をさらに具備し、
    前記錠部は、前記第1のインターホン部と接続され、前記第2の状態において、前記呼出信号を前記第2の入力情報と判定する
    安否確認システム。
  8. 請求項2から7のいずれか1つに記載の安否確認システムであって、
    前記住居は、集合住宅の一室であり、
    前記集合住宅には、前記集合住宅の外側から内側への通過が規制される共用口(が設けられ、
    前記緊急対応部は、
    前記第1の状態で、前記集合住宅の外側から通過不可能な前記共用口を、第1の共用口入力情報に基づいて通過可能な状態に切り替え、前記第2の状態で、前記集合住宅の外側から通過不可能な前記共用口を、前記第1の共用口入力情報によらず通過可能な状態に切り替える共用口切替部を有する
    安否確認システム。
  9. 請求項8に記載の安否確認システムであって、
    前記共用口切替部は、前記第2の状態で、前記集合住宅の外側から通過不可能な前記共用口を、前記第1の共用口入力情報とは異なる第2の共用口入力情報に基づいて通過可能な状態に切り替える
    安否確認システム。
  10. 請求項1から9のいずれか1つに記載の安否確認システムであって、
    前記緊急対応部が前記第2の状態へ切り替えられた場合に、前記第2の状態に移行した旨を前記安否確認対象者に通知する切替通知部をさらに具備する
    安否確認システム。
  11. 請求項1から10のいずれか1つに記載の安否確認システムであって、
    前記緊急対応部は、
    前記第1の状態において発報せず、前記第2の状態において発報することが可能に構成され、前記住居外に設けられた発報部を有する
    安否確認システム。
  12. 請求項1から11のいずれか1つに記載の安否確認システムであって、
    受信された前記緊急信号の緊急度を、予め設定された複数の緊急度に基づいて判定する判定部をさらに具備し、
    前記緊急対応部は、前記複数の緊急度各々に対応する複数の第2の状態を有し、前記緊急信号の受信に基づいて、前記判定された緊急度に対応する第2の状態に移行する
    安否確認システム。
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