JP2015158144A - ローリングピストンおよびロータリー型流体機械 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ローリングピストン41は、筒状部材1と筒状部材1の軸方向の両端の開口部(第1開口部K1および第2開口部K2)を閉鎖する閉鎖部材(第1閉鎖部材2および第2閉鎖部材3)とで形成された空間(作動室5)に収容され、筒状部材1の軸方向と同一方向の軸の周りを偏心回転する円筒状の部材である。ローリングピストン41のスラスト面413の外周側または内周側の縁414から幅Lの範囲に、縁414に近いほど閉鎖部材から離れるように傾斜した傾斜部415が設けられており、ローリングピストン41の軸に垂直な方向におけるローリングピストン41の断面の幅Wに対するローリングピストンの軸方向における傾斜部415の高低差Hの比が、1/100,000≦H/W≦50/10,000であり、高低差Hと幅Lとの関係が、H<Lである。
【選択図】図4
Description
そこで、本発明は、ローリングピストンのスラスト面に油膜が形成されやすくして、圧縮時の漏れ損失および消費動力を低減することのできる技術を提供する。
上記のローリングピストンにおいて、前記幅Wに対する前記高低差Hの比が、5/100,000≦H/W≦5/10,000であってもよい。
また、上記のローリングピストンにおいて、前記スラスト面に、前記ローリングピストンの周方向に延びる溝が設けられていてもよい。
上記のローリングピストンにおいて、前記ローリングピストンのスラスト面の外周側と内周側の両方に前記傾斜部が設けられていてもよい。
また、本発明は、筒状部材と、前記筒状部材の軸方向の両端の開口部を閉鎖する閉鎖部材と、上記のいずれかのローリングピストンとを備えたロータリー型流体機械を提供する。
上記のロータリー型流体機械において、前記閉鎖部材の前記ローリングピストンに対向する面に樹脂層が設けられ、当該樹脂層に溝が形成されていてもよい。
以下、図において、ロータリー型圧縮機9の各構成の配置を説明するため、各構成が配置される空間をxyz右手系座標空間として表す。また、図に示す座標記号のうち、内側が白い円の中に黒い円を描いた記号は、紙面奥側から手前側に向かう矢印を表している。また、内側が白い円の中に交差する2本の線分を描いた記号は、紙面手前側から奥側に向かう矢印を表している。空間においてx軸に沿う方向をx軸方向という。また、x軸方向のうち、x成分が増加する方向を+x方向といい、x成分が減少する方向を−x方向という。y、z成分についても、上記の定義に沿ってy軸方向、+y方向、−y方向、z軸方向、+z方向、−z方向を定義する。
1/100,000≦H/W≦50/10,000 式(1)
なお、高低差Hと幅Lの関係は、H<Lである。
上記実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
2−1.適用例
上述した実施形態において、ロータリー型圧縮機9が適用される装置として、自動車用、家庭用、鉄道用、または業務用の空気調和機を挙げたが、冷凍機、冷蔵装置などに適用されてもよいし、水温調節、恒温槽、恒湿槽、塗装設備、粉体輸送装置、食品加工装置、空気分離装置など各種装置に用いられてもよい。また、上述した実施形態において、本発明に係るロータリー型流体機械の一例としてロータリー型圧縮機9を挙げたが、これ以外にも、気体を扱うロータリー型送風機や、液体を扱うロータリー型ポンプなどが本発明に係るロータリー型流体機械として挙げられる。
図6は、ロータリー型流体機械の変形例を示す図である。筒状部材1bの内周面には、揺動ブッシュ45bが設けられている。作動部4bは、駆動軸40b、およびローリングピストン41bを有する。ローリングピストン41bは、いわゆるスイングピストンであって、板状の部材(以下、「板状部材412b」という)と円筒状の部材(以下、「円筒状部材411b」という)とを有し、板状部材412bは揺動ブッシュ45bに挟まれて気密性を保持されている。つまり、板状部材412bは、円筒状部材411bと一体に設けられ、円筒状部材411bの外周面から筒状部材1bの内周面に向かって延び、その内周面に設けられた揺動ブッシュ45bに挟まれる。ローリングピストン41bと筒状部材1bの内周面との間には作動室5bがあり、この作動室5bは板状部材412bによって仕切られる。
図7は、スラスト面の変形例を示す図である。本変形例においても、スラスト面413は、中高(なかだか)に形成されている。具体的には、スラスト面413の縁414から幅Lの範囲には、第1閉鎖部材2または第2閉鎖部材3から離れる方向の段差を有する階段部417が設けられている。なお、同図は、スラスト面413の断面形状を理解しやすくするために、縦横比が実際のものとは異なっている。また、同図は、ローリングピストン41の断面の左上隅角部を示しているが、他の隅角部も、上下左右が反転する以外、同様の形状に形成されている。
図8は、スラスト面の変形例を示す図である。なお、同図は、ローリングピストン41の断面形状を理解しやすくするために、縦横比やローリングピストン41の全体に対する溝419の大きさの比が実際のものとは異なっている。本変形例においては、ローリングピストン41の周方向に延びる溝419がスラスト面413に形成されている。溝419の幅は、例えば1乃至2mm程度であり、溝419の深さは、例えば1mm程度である。この構成によれば、スラスト面413と第1閉鎖部材2または第2閉鎖部材3との間に異物が侵入した場合にこの異物が溝418の中に取り込まれるから。スラスト面413と第1閉鎖部材2および第2閉鎖部材3との接触部分の気密性が向上する。また、溝417は、潤滑油80を貯留する機能も有するから、スラスト面413と第1閉鎖部材2および第2閉鎖部材3との接触部分の潤滑性が向上する。
ローリングピストン41の断面の幅Wに対する傾斜部415の高低差Hの比は、次式で表される範囲内であることが望ましい。
5/100,000≦H/W≦5/10,000 式(2)
上記実施形態では、ローリングピストン41の外周側と内周側の両方に傾斜部415が設けられている例を示したが、傾斜部415はローリングピストン41の外周側と内周側のいずれか一方に設けられていてもよい。
第1閉鎖部材2および第2閉鎖部材3のローリングピストン41に対向する面に樹脂層を設け、この樹脂層に同心円状、渦巻状などの溝を形成するようにしてもよい。
第1閉鎖部材2および第2閉鎖部材3の作動室5側の面には、樹脂層が形成されていてもよい。それにより、圧縮時の漏れ損失および消費動力をより低減することができる。樹脂層の材料は、例えば、バインダー樹脂に、固体潤滑剤を加えたものが用いられる。また、樹脂層の材料には、さらにアルミナ等の硬質物を添加してもよい。樹脂層は、例えば、ポリアミドイミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、これら樹脂のジイソシアネート変性、BPDA変性、スルホン変性樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド、エラストマーのいずれか1種以上を上述したバインダー樹脂として含有する。また、樹脂層は、例えば、グラファイト、カーボン、二硫化モリブデン、ポリテトラフルオロエチレン、窒化ホウ素、二硫化タングステン、フッ素系樹脂、軟質金属(例えばSn、Biなど)のいずれか1種以上を上述した固体潤滑剤として含有する。
Claims (6)
- 筒状部材と当該筒状部材の軸方向の両端の開口部を閉鎖する閉鎖部材とで形成された空間に収容され、前記軸方向と同一方向の軸の周りを偏心回転する円筒状のローリングピストンであって、
前記ローリングピストンのスラスト面の外周側または内周側の縁から幅Lの範囲に、前記縁に近いほど前記閉鎖部材から離れるように傾斜した傾斜部が設けられており、
前記ローリングピストンの軸に垂直な方向における前記ローリングピストンの断面の幅Wに対する前記ローリングピストンの軸方向における前記傾斜部の高低差Hの比が、
1/100,000≦H/W≦50/10,000
であり、
前記高低差Hと前記幅Lとの関係が、H<Lである
ローリングピストン。 - 前記幅Wに対する前記高低差Hの比が、
5/100,000≦H/W≦5/10,000
である
請求項1に記載のローリングピストン。 - 前記スラスト面に、前記ローリングピストンの周方向に延びる溝が設けられている
請求項1または2に記載のローリングピストン。 - 前記ローリングピストンのスラスト面の外周側と内周側の両方に前記傾斜部が設けられている
請求項1ないし3のいずれか1項に記載のローリングピストン。 - 筒状部材と、
前記筒状部材の軸方向の両端の開口部を閉鎖する閉鎖部材と、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載のローリングピストンと
を備えたロータリー型流体機械。 - 前記閉鎖部材の前記ローリングピストンに対向する面に樹脂層が設けられ、当該樹脂層に溝が形成されている
請求項5に記載のロータリー型流体機械。
Priority Applications (1)
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JP2014032142A JP2015158144A (ja) | 2014-02-21 | 2014-02-21 | ローリングピストンおよびロータリー型流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014032142A JP2015158144A (ja) | 2014-02-21 | 2014-02-21 | ローリングピストンおよびロータリー型流体機械 |
Publications (1)
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Family
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
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2014
- 2014-02-21 JP JP2014032142A patent/JP2015158144A/ja active Pending
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