WO2019102748A1 - ロータリ圧縮機 - Google Patents

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紘史 島谷
郁男 江崎
小川 真
将成 宇野
創 佐藤
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三菱重工サーマルシステムズ株式会社
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Abstract

軸線(A)に沿って延在する回転軸(12)と、回転軸(12)を回転可能に支持する軸受(13)と、回転軸(12)を回転駆動する電動機と、回転軸(12)に対して偏心して回転されるピストンロータ(35),(36)、及び圧縮室(27),(28)を有して圧縮室(27),(28)にピストンロータ(35),(36)が収容されるシリンダ(15)を有する圧縮機構(4)と、を備え、ピストンロータ(35),(36)の回転方向前方側を向く前面の少なくとも一部は軸線方向を向いているロータリ圧縮機を提供する。

Description

ロータリ圧縮機
 本発明は、ロータリ圧縮機に関する。
 本願は、2017年11月22日に日本に出願された特願2017-225053号について優先権を主張し、その内容をここに援用する。
 従来、空気調和装置や冷凍装置等に用いられ、流体(冷媒ガス)を圧縮するロータリ圧縮機が知られている。ロータリ圧縮機は、回転軸に偏心して取り付けられたピストンロータと、内部にピストンロータが配置されるシリンダと、を有する圧縮機構を備えている。ロータリ圧縮機の圧縮機構では、冷媒ガスをシリンダの側壁に接続される吸入管を介してシリンダ内に吸入するとともに、ピストンロータの偏心回転に伴って冷媒ガスを圧縮している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004-132349号公報
 ところで、ロータリ圧縮機では、冷媒ガスを圧縮する際、ピストンロータに対して反力(ガス圧縮トルク)がかかることによって、回転速度が変動することが知られている。ピストンロータの側面は回転軸の軸線に沿う円筒面状をなしているため、ピストンロータに対するガス圧縮トルクの方向は、回転軸の軸線方向(Z方向)に直交する方向(XY平面に沿う方向)である。
 回転速度の変動が生じると、ロータリ圧縮機の吐出圧も変動するため、より安定した回転速度の実現が望まれている。
 この発明は、回転速度の変動を抑制することができるロータリ圧縮機を提供することを目的とする。
 本発明の第一の態様によれば、ロータリ圧縮機は、軸線に沿って延在する回転軸と、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、前記回転軸を回転駆動する電動機と、前記回転軸に対して偏心して回転されるピストンロータ、及び圧縮室を有して前記圧縮室に前記ピストンロータが収容されるシリンダを有する圧縮機構と、を備え、前記ピストンロータの回転方向前方側を向く前面の少なくとも一部は軸線方向を向いている。
 このような構成によれば、ピストンロータに対してかかるガス圧縮トルクに、軸線に沿う方向が含まれるようになる。これにより、ガス圧縮トルクの一部が軸線方向に分散されることになるため、ピストンロータの回転速度の変動を抑制することができる。
 上記ロータリ圧縮機において、前記前面の前記軸線を中心とする径方向から見た断面形状が曲面状をなしていてよい。
 このような構成によれば、回転方向前方側を向く面に当たる流体が滑らかに流れるため、抵抗を低減することができる。
 上記ロータリ圧縮機において、前記シリンダを前記軸線方向に分割するセパレータと、前記セパレータの軸線方向一方側に設けられた半球状の第一ピストンロータと、前記セパレータの軸線方向他方側に設けられ、軸線を中心とした周方向で前記第一ピストンロータに対して位相がずらされた位置に配置されている第二ピストンロータと、を有してよい。
 このような構成によれば、第一ピストンロータと第二ピストンロータの振動がお互いに打ち消し合うことによって、運転中の振動を抑制することができる。
 本発明によれば、ピストンロータに対してかかるガス圧縮トルクに、軸線に沿う方向が含まれるようになる。これにより、ガス圧縮トルクの一部が軸線方向に分散されることになるため、ピストンロータの回転速度の変動を抑制することができる。
本発明の実施形態のロータリ圧縮機の断面図である。 本発明の実施形態のロータリ圧縮機のシリンダ及びピストンロータの拡大図である。 図1のA矢視図であり、本発明の実施形態のロータリ圧縮機のシリンダ及びピストンロータの平面図である。 本発明の実施形態のロータリ圧縮機のピストンロータの作用を説明する図である。 ピストンロータの回転角に対するガス圧縮トルクの変動を示すグラフである。 本発明の実施形態のピストンロータの第一変形例の断面図である。 本発明の実施形態のピストンロータの第二変形例の断面図である。
 以下、本発明の実施形態のロータリ圧縮機について図面を参照して詳細に説明する。
 ロータリ圧縮機は、例えば、空気調和機や冷凍機などに用いられ、図示しない冷媒回路に接続されている。即ち、ロータリ圧縮機は、凝縮器、膨張弁、蒸発器などを有する冷媒回路に組み込まれており、冷媒回路の配管内を流れる冷媒ガスを圧縮する機械である。ロータリ圧縮機は、円筒形状のケースに、ディスク状のシリンダが上下2段に設けられた、いわゆる2気筒タイプの密閉型ロータリ圧縮機である。
 図1に示すように、本実施形態のロータリ圧縮機1(以下、単に圧縮機という)は、円筒形状のケース2と、軸線Aに沿って延在する回転軸12と、回転軸12を回転可能に支持する軸受13と、回転軸12を回転駆動する電動機3と、ケース2内で電動機3によって駆動される圧縮機構4と、圧縮機に供給される冷媒ガスを気液分離するアキュムレータ5と、を有している。
 回転軸12、軸受13、電動機3、及び圧縮機構4は、ケース2の内部に密閉されている。
 ケース2は、筒状の胴体2aと、胴体2aの上端に溶接される上蓋2bと、胴体2aの下端に溶接される底蓋2cと、を有している。
 胴体2aには、開口部7が形成されている。開口部7には、アキュムレータ5を介して冷媒ガスを圧縮機構4に吸入する管である吸入管21が接続されている。上蓋2bには、圧縮された冷媒ガスを吐出する吐出管8が設けられている。
 電動機3は、ケース2の内周面に固定されるステータ9と、ステータ9の内側に配置されるとともにステータ9への通電により回転されるロータ10とを備えている。また、ステータ9の上端および下端にはそれぞれ、コイルの巻束の端部であるコイルエンド11が設けられている。
 ロータ10には、軸線Aに沿って延在する回転軸12が接続されている。電動機3による回転駆動力は、ロータ10に固定された回転軸12に出力される。回転軸12は、鉛直方向に沿って配置されており、ロータ10よりも下方に延出している。
 圧縮機構4は、回転軸12に対して偏心して回転するピストンロータ35,36と、圧縮室27,28を有して圧縮室27,28にピストンロータ35,36が収容されるシリンダ15と、シリンダ15の内部空間を区画するセパレータ34と、回転軸12を回転可能に支持する軸受13である上方軸受16及び下方軸受17とを有している。圧縮機構4は、シリンダ15内に形成される圧縮室27,28の容積をピストンロータ35,36の回転に伴って次第に減少させることで冷媒ガスを圧縮する。
 アキュムレータ5は、圧縮機1に供給される冷媒ガスを気液分離する。アキュムレータ5は、ブラケット19を介してケース2に固定されている。アキュムレータ5は、冷媒ガスを吸入する吸入口20と、アキュムレータ5内の冷媒ガスを圧縮機1に吸入させる吸入管21を有している。吸入管21の先端は、シリンダ15の吸入ポート26に接続されている。
 シリンダ15は、上側に配置されている上部シリンダ23と、下側に配置されている下部シリンダ24と、を有している。上部シリンダ23と下部シリンダ24とは、上部シリンダ23の下面と下部シリンダ24の上面とが面接触するように重ねられている。
 上部シリンダ23と下部シリンダ24とは、略同形状である。
 図2に示すように、上部シリンダ23及び下部シリンダ24は、軸線方向Daに厚みを有する板状の部材であり、軸線方向Daに延びる円形の貫通孔25を有している。貫通孔25の中心軸は、回転軸12の軸線Aと一致している。上部シリンダ23及び下部シリンダ24は、円筒面状の内周面23a,24aを有している。
 上部シリンダ23と下部シリンダ24との間には、セパレータ用スロット29が形成されている。セパレータ用スロット29は、内周面23a,24aから軸線を中心とする径方向外側に凹むように形成されており、軸線Aを中心とする周方向に延在している。
 セパレータ34は、円形の板状部材である。セパレータ34の直径は、上部シリンダ23、下部シリンダ24の内周面23a,24aの内径よりも大きい。セパレータ34は、上部シリンダ23と下部シリンダ24との間に形成されているセパレータ用スロット29内を摺動する。セパレータ用スロット29の上面と下面との距離は、セパレータ34の厚みよりも僅かに大きい。セパレータ34により、上部シリンダ23の径方向内側の空間と、下部シリンダ24の径方向内側の空間とが互いに連通せずに第一圧縮室27と第二圧縮室28とに仕切られる。
 上部シリンダ23の内周面23aの内側の空間は、上方軸受16およびセパレータ34によって密閉されて第一圧縮室27を形成している。
 下部シリンダ24の内周面24aの内側の空間は、下方軸受17およびセパレータ34によって密閉されて第二圧縮室28を形成している。
 図3に示すように、上部シリンダ23及び下部シリンダ24には、その周方向の一箇所にスロット30が形成されている。スロット30には、板状のブレード31が挿入されている。
 径方向外側に位置するブレード31の基端は、コイルバネ32によって径方向内側に向けて押圧されている。コイルバネ32による押圧力と、ケース2内の冷媒ガスの圧力とにより、ブレード31の先端はピストンロータ35,36の外面に常に押し付けられる。ブレード31は、ピストンロータ35,36の動きに追従して、スロット30に沿ってシリンダ15内部に対して出没する。
 ブレード31は、シリンダ15の内周面23a,24aとピストンロータ35,36の外面との間に形成される断面三日月状の空間である圧縮室27,28を周方向に二つに仕切る。二つの空間は、ピストンロータ35,36の回転角に応じて容積が按分される。
 シリンダ15には、吸入管21と接続される吸入ポート26が形成されている。吸入ポート26は、シリンダ15の外周面から内周面にわたって形成されている。
 シリンダ15には、冷媒を吐出する吐出孔(図示せず)が形成されている。この吐出孔にはリード弁(図示せず)が備えられている。圧縮された冷媒ガスの圧力が所定値に達すると、リード弁を押して開くことで、冷媒ガスはシリンダ15の外部に吐出される。
 本実施形態のピストンロータ35,36は、円板状のセパレータ34の上面に設けられている第一ピストンロータ35と、セパレータ34の下面に設けられている第二ピストンロータ36である。第一ピストンロータ35、セパレータ34、及び第二ピストンロータ36は、一体に形成されている。
 第一ピストンロータ35及び第二ピストンロータ36は、半球状に形成されている。換言すれば、第一ピストンロータ35及び第二ピストンロータ36は、球を球の中心を含む面で分割した形状を有している。
 第一ピストンロータ35及び第二ピストンロータ36は、平面であるピストン平面37と、半球状のピストン曲面38とを有している。ピストンロータ35,36とセパレータ34とは、ピストン平面37とセパレータ34の主面とで接続されている。第一ピストンロータ35及び第二ピストンロータ36は、中心軸C1,C2を中心とした軸対称の形状であり、上方から見て円形をなしている。
 第一ピストンロータ35及び第二ピストンロータ36の回転方向R前方側を向く前面38aは、軸線Aと平行になっておらず、軸線方向Daを向いている。換言すれば、前面38aは、軸線Aに沿っておらず、軸線Aに対して角度を有している。前面38aの少なくとも一部の法線は、軸線方向Daの成分を有している。
 また、第一ピストンロータ35及び第二ピストンロータ36の前面38aは、軸線Aを中心とする周方向から見た断面形状が曲面状をなしている。
 ピストンロータ35,36に対応して、ブレード31の先端は、ピストンロータ35,36の周面に沿う形状をなしている。即ち、ブレード31の先端は、軸線Aに沿う直線状ではなく、曲面状のピストンロータ35,36に沿う曲線状をなしている。
 第一ピストンロータ35及び第二ピストンロータ36は、上面から見た中心C1,C2が回転軸12の軸線Aに対してずらされている。具体的には、第一ピストンロータ35及び第二ピストンロータ36のピストン平面37の外周37aがシリンダ15の内周面23a,24aに接する位置に配置されている。
 第二ピストンロータ36は、軸線Aを中心とした周方向において、第一ピストンロータ35と180°位相がずらされた位置に配置されている。換言すれば、第二ピストンロータ36は、第二ピストンロータ36のピストン平面37の外周37aがシリンダ15の内周面23a,24aに接し、かつ、第一ピストンロータ35の中心C1と第二ピストンロータ36の中心C2とが最も離れる位置に配置されている。
 このような圧縮機1においては、アキュムレータ5の吸入口20からアキュムレータ5内に冷媒ガスを取り込み、アキュムレータ5内で冷媒ガスを気液分離して、その気相を吸入管21からシリンダ15の吸入ポート26を介し、シリンダ15の内部空間である圧縮室27,28に供給する。
 そして、ピストンロータ35,36の偏心転動により、圧縮室27,28の容積が徐々に減少して冷媒ガスが圧縮される。圧縮された冷媒ガスの圧力が高まると、冷媒ガスはリード弁を押し開き、シリンダ15の外部に吐出される。吐出された冷媒ガスは、ケース2の上部に設けられた吐出管8から外部の図示しない配管に排出される。
 次に、本実施形態のピストンロータ35,36の作用について説明する。
 図4は、回転方向Rに回転するピストンロータ35を径方向外側から見た図である。図4に示すように、ピストンロータ35が回転方向Rに回転する際、ピストンロータ35に対して反力(ガス圧縮トルク)がかかる。
 ピストンロータ35の前面38aの一部は、軸線方向Daを向いているため、ガス圧縮トルクF1~F3は軸線方向Daの成分を有するものとなる。図4に示す例の場合、ガス圧縮トルクF3が最も軸線方向Daの成分が大きい。これに対し、ピストンロータの前面が軸線Aに沿う形状(軸線方向Daを向かない)場合、ガス圧縮トルクは、軸線方向Daの成分は有さず、軸線方向Daに直交する成分のみとなる。
 即ち、本実施形態のピストンロータ35では、ピストンロータの前面が軸線Aに沿う形状である場合と比較して、ガス圧縮トルクが軸線方向Daにも分散されて、軸線方向Daに直交する方向の負荷が小さくなる。
 ここで、グラフを用いてガス圧縮トルクの変動について説明する。
 図5は、横軸をピストンロータの回転角、縦軸をガス圧縮トルクとして、ピストンロータの回転角に対するガス圧縮トルクの変動を示すグラフである。
 図5の破線は、本実施形態の2気筒タイプの密閉型ロータリ圧縮機におけるガス圧縮トルクの変動を示す。図5の実線は、ピストンロータの側面が回転軸の軸線に沿う円筒面状をなしている従来の2気筒タイプの密閉型ロータリ圧縮機におけるガス圧縮トルクの変動を示す。
 また、参考に、1気筒タイプの密閉型ロータリ圧縮機のピストンロータの回転角に対するガス圧縮トルクの変動も示す。
 図5の二点鎖線は、1気筒タイプの密閉型ロータリ圧縮機で、ピストンロータの回転方向前方側を向く前面の径方向から見た断面形状を曲面状とした場合のガス圧縮トルクの変動を示す。図5の一点鎖線は、ピストンロータの側面が回転軸の軸線に沿う円筒面状をなしている従来の1気筒タイプの密閉型ロータリ圧縮機におけるガス圧縮トルクの変動を示す。
 図5に示すように、本実施形態の2気筒タイプの密閉型ロータリ圧縮機におけるガス圧縮トルクは、従来の2気筒タイプの密閉型ロータリ圧縮機におけるガス圧縮トルクと比較して低減されている。
 また、1気筒タイプの密閉型ロータリ圧縮機で、ピストンロータの径方向から見た断面形状を曲面状とした場合のガス圧縮トルクは、従来の1気筒タイプの密閉型ロータリ圧縮機におけるガス圧縮トルクと比較して低減されている。
 即ち、ピストンロータの回転方向前方側を向く前面の径方向から見た断面形状を曲面状とすることによって、ガス圧縮トルクを低減することができる。
 上記実施形態によれば、ピストンロータ35,36に対してかかるガス圧縮トルクに、軸線Aに沿う方向が含まれるようになる。これにより、ガス圧縮トルクの一部が軸線方向Daに分散されることになるため、ピストンロータ35,36(電動機3のロータ)の回転速度の変動を抑制することができる。
 また、ピストンロータ35,36の回転方向R前方側を向く前面38aの軸線Aを中心とする径方向から見た断面形状が曲面状をなしていることによって、回転方向R前方側を向く前面38aに当たる冷媒ガスが滑らかに流れるため、抵抗を低減することができる。
 また、第一ピストンロータ35と第二ピストンロータ36とが180°位相がずらされた位置に配置されていることによって、第一ピストンロータ35と第二ピストンロータ36の振動がお互いに打ち消し合い、圧縮機1の運転中の振動を抑制することができる。
 なお、本実施形態のピストンロータ35,36は、セパレータ34と一体に形成されているがこれに限ることはない。例えば、セパレータ34をシリンダ15に固定して、ピストンロータ35,36のピストン平面37がセパレータ34上を摺動する構成としてもよい。
 次に、本発明の実施形態の変形例のピストンロータについて説明する。
 図6に示すように、第一変形例のピストンロータ40は、中心軸C3を中心とした軸対称の形状であり、上方から見て円形をなしている。ピストンロータ40は、円柱形状のピストンロータ本体41と、ピストンロータ本体41の外周面から径方向外側に突出する凸部42と、を有している。凸部42は、中心軸C4の周方向に延在しており、全周にわたって形成されている。
 ピストンロータ40の前面40aは、軸線Aに沿う第一面43(ピストンロータ本体41の外周面)と、軸線Aと直交する第二面44(凸部42の上面及び下面)とを有している。第二面44は軸線方向Daを向く面である。
 第一変形例の圧縮機によれば、ピストンロータ40の回転方向R前方側を向く前面40aの一部である第二面44が軸線方向Daを向いている。これにより、ガス圧縮トルクが第二面44に作用することによって、ガス圧縮トルクの一部が軸線方向Daに分散されるため、ピストンロータ40の回転速度の変動を抑制することができる。
 図7に示すように、第二変形例のピストンロータ50は、中心軸C4を中心とした軸対称の形状であり、上方から見て円形をなしている。ピストンロータ50は、上方に向かうに従って漸次拡径する円錐状をなしている。即ち、ピストンロータ50の周面51は、軸線方向Daを向いており、ピストンロータ50の回転方向Rの前面51aは、軸線方向Daを向いている。
 第二変形例の圧縮機によれば、ピストンロータ50の回転方向R前方側を向く前面51aが軸線方向Daを向いている。これにより、ガス圧縮トルクが前面51aに作用することによって、ガス圧縮トルクが軸線方向Daにかかるため、ピストンロータ50の回転速度の変動を抑制することができる。
 以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
 例えば、上記実施形態では、ロータリ圧縮機としてシリンダが上下2段に設けられた、ツインロータリ圧縮機を採用したが、これに限ることはない。即ち、ロータリ圧縮機として、1気筒タイプ(シングルタイプ)のロータリ圧縮機の採用も可能である。
 本発明によれば、ピストンロータに対してかかるガス圧縮トルクに、軸線に沿う方向が含まれるようになる。これにより、ガス圧縮トルクの一部が軸線方向に分散されることになるため、ピストンロータの回転速度の変動を抑制することができる。
 1 ロータリ圧縮機
 2 ケース
 3 電動機
 4 圧縮機構
 5 アキュムレータ
 7 開口部
 8 吐出管
 9 ステータ
 10 ロータ
 12 回転軸
 13 軸受
 15 シリンダ
 16 上方軸受
 17 下方軸受
 19 ブラケット
 20 吸入口
 21 吸入管
 23 上部シリンダ
 23a,24a 内周面
 24 下部シリンダ
 25 貫通孔
 27 第一圧縮室
 28 第二圧縮室
 29 セパレータ用スロット
 30 スロット
 31 ブレード
 32 コイルバネ
 34 セパレータ
 35 第一ピストンロータ
 36 第二ピストンロータ
 37 ピストン平面
 38 ピストン曲面
 38a 前面
 40 ピストンロータ
 41 ピストンロータ本体
 42 凸部
 50 ピストンロータ
 A 軸線
 Da 軸線方向

Claims (3)

  1.  軸線に沿って延在する回転軸と、
     前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、
     前記回転軸を回転駆動する電動機と、
     前記回転軸に対して偏心して回転されるピストンロータ、及び圧縮室を有して前記圧縮室に前記ピストンロータが収容されるシリンダを有する圧縮機構と、を備え、
     前記ピストンロータの回転方向前方側を向く前面の少なくとも一部は軸線方向を向いているロータリ圧縮機。
  2.  前記前面の前記軸線を中心とする径方向から見た断面形状が曲面状をなしている請求項1に記載のロータリ圧縮機。
  3.  前記シリンダを前記軸線方向に分割するセパレータと、
     前記セパレータの軸線方向一方側に設けられた半球状の第一ピストンロータと、
     前記セパレータの軸線方向他方側に設けられ、軸線を中心とした周方向で前記第一ピストンロータに対して位相がずらされた位置に配置されている第二ピストンロータと、を有する請求項1又は請求項2に記載のロータリ圧縮機。
PCT/JP2018/038541 2017-11-22 2018-10-16 ロータリ圧縮機 WO2019102748A1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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JP2017-225053 2017-11-22
JP2017225053A JP2019094844A (ja) 2017-11-22 2017-11-22 ロータリ圧縮機

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