JP2010133317A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】底部にオイル溜を有する密閉容器内に、電動機およびこの電動機と連結される圧縮機構部を収容し、上記圧縮機構部で圧縮したガスを一旦密閉容器内に吐出して容器内高圧とする密閉型圧縮機において、圧縮室の部品間での摺動損失によって省エネ性が損なわれる原因となっていた。
【解決手段】本発明は、圧縮機構部4を構成するピストン8の側壁部に窪み14を設けることにより、ピストン8の形状を変えることのみで、ピストン外周部とベーン先端部が断続的に接触するため発生する、運転中のトルク変動を防止し、より高効率で、信頼性の高い密閉型圧縮機を提供するものである。
【選択図】図3
【解決手段】本発明は、圧縮機構部4を構成するピストン8の側壁部に窪み14を設けることにより、ピストン8の形状を変えることのみで、ピストン外周部とベーン先端部が断続的に接触するため発生する、運転中のトルク変動を防止し、より高効率で、信頼性の高い密閉型圧縮機を提供するものである。
【選択図】図3
Description
本発明は冷凍サイクルを構成する、密閉型回転式圧縮機に関し、特にそのピストンの形状に関するものである。
一般的に、密閉型圧縮機の圧縮室はシリンダ、ベーン、上軸受け、下軸受け、ピストンで構成されているが、圧縮機の運転時にはこれらの部品が相互に接触し、摺動する。このとき発生する摺動損失は、圧縮機の効率を低下させる大きな要因のひとつであった。また、潤滑油不足などから、表面磨耗が促進されるという課題があった。そのため特許文献1に示すように、ピストンの側面に放射状方向に延びた凹部を設け、給油量を増加させ機械部の摩耗を促進させないようにしていた。
図4は、特許文献1に記載された従来の圧縮機を示すものである。図4に示すように、ピストン18の側面に放射状方向に延びた凹部を設けている。
特開平7−042684号公報
従来の方法では、給油量は増加させることができるが、ピストン外周部とベーン先端部が断続的に接触するため、運転中のトルク変動が発生し、運転効率の低下があった。
本発明は上記事情に基づきなされたものであり、その目的とするところは、ピストンの形状を変えることのみで、圧縮機の機能を損なうことなく上記不具合を解決し、より高効率で、信頼性の高い密閉型圧縮機を提供しようとするものである。
上記目的を満足するため、本発明の密閉型圧縮機には、側壁に窪みを設けたピストンを使用する。
本発明は上記事情に基づきなされたものであり、その目的とするところは、ピストンの形状を変えることのみで、圧縮機の機能を損なうことなく上記不具合を解決し、より高効率で、信頼性の高い密閉型圧縮機を提供しようとするものである。
(実施の形態1)
本発明における圧縮機の断面図を図1に示す。固定子1と回転子2から構成される電動機には回転軸3が取り付けられ、下部の圧縮機部4と接続されている。圧縮室はシリンダ5、上軸受け6、下軸受け7、ピストン8、ベーン9によって構成されており、上記回転軸3の偏心部10に挿入されたピストン8が回転して圧縮運動を行う。
本発明における圧縮機の断面図を図1に示す。固定子1と回転子2から構成される電動機には回転軸3が取り付けられ、下部の圧縮機部4と接続されている。圧縮室はシリンダ5、上軸受け6、下軸受け7、ピストン8、ベーン9によって構成されており、上記回転軸3の偏心部10に挿入されたピストン8が回転して圧縮運動を行う。
圧縮機構部の断面を図2に示す。ピストン8に正接するように設置されたベーン9は、シリンダに設けられたベーン溝11に挿入されており、回転軸3の回転運動に伴って偏心回転するピストンに追従して往復運動を行う。その作用により、吸入孔12より圧縮室に流入した冷媒ガスは圧縮され、吐出孔13より吐出される。
本発明におけるピストンの形状を図3に示す。図3(a)はピストンの斜視図、(b)
はX部拡大断面図である。ピストンの側壁部に溝14を設けてある。ベーン9はピストン8に追従して往復運動を行うため、上記側壁は上軸受け6および下軸受け7と接触する。上記ピストンにおいては、側壁の窪み14によって接触面積を低減しており、摺動による損失を低減することができる。このことにより、省エネ性に優れた圧縮機を構成できる。また、圧縮機の運転中には、上記窪み14には冷凍機油が滞留するため、軸受け端面との隙間には容易に油膜が形成できる。このことにより、ピストン8と上軸受け6および下軸受け7の端面間での異常磨耗や焼きつき等の不具合を解消でき、信頼性に優れた圧縮機を構成できる。
はX部拡大断面図である。ピストンの側壁部に溝14を設けてある。ベーン9はピストン8に追従して往復運動を行うため、上記側壁は上軸受け6および下軸受け7と接触する。上記ピストンにおいては、側壁の窪み14によって接触面積を低減しており、摺動による損失を低減することができる。このことにより、省エネ性に優れた圧縮機を構成できる。また、圧縮機の運転中には、上記窪み14には冷凍機油が滞留するため、軸受け端面との隙間には容易に油膜が形成できる。このことにより、ピストン8と上軸受け6および下軸受け7の端面間での異常磨耗や焼きつき等の不具合を解消でき、信頼性に優れた圧縮機を構成できる。
(実施の形態2)
また、近年オゾン層保護の観点から、塩素を含まないHFC冷媒を用いた圧縮機が開発されている。当機構を有した圧縮機をこのようなHFC冷媒に用いることも可能である。
また、近年オゾン層保護の観点から、塩素を含まないHFC冷媒を用いた圧縮機が開発されている。当機構を有した圧縮機をこのようなHFC冷媒に用いることも可能である。
(実施の形態3)
また、近年地球温暖化防止の観点から二酸化炭素、ヘリウム、アンモニア等の自然冷媒を用いた圧縮機が開発されている。そのような自然冷媒を用いた圧縮機に当発明を適用することも可能である。
また、近年地球温暖化防止の観点から二酸化炭素、ヘリウム、アンモニア等の自然冷媒を用いた圧縮機が開発されている。そのような自然冷媒を用いた圧縮機に当発明を適用することも可能である。
(実施の形態4)
通常圧縮機には、使用する冷媒や圧縮機構部4に用いられる材質によって様々な種類のオイルが使用されている。当発明は、圧縮機で主に用いられているナフテン油、パラフィン油、アルキルベンゼン油などの天然物あるいは天然物由来のオイル、およびポリエーテル系油、ポリオールエステル系油などの合成オイル、または上記天然物あるいは天然物由来のオイルと合成オイルの混合オイルなどにも適用することが可能である。
通常圧縮機には、使用する冷媒や圧縮機構部4に用いられる材質によって様々な種類のオイルが使用されている。当発明は、圧縮機で主に用いられているナフテン油、パラフィン油、アルキルベンゼン油などの天然物あるいは天然物由来のオイル、およびポリエーテル系油、ポリオールエステル系油などの合成オイル、または上記天然物あるいは天然物由来のオイルと合成オイルの混合オイルなどにも適用することが可能である。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、冷凍サイクルを構成するものであれば、空気調和機ばかりではなく、除湿機などにも適用できる。
1 固定子
2 回転子
3 回転軸
4 圧縮機部
5 シリンダ
6 上軸受け
7 下軸受け
8 ピストン
9 ベーン
10 偏心部
11 ベーン溝
12 吸入孔
13 吐出孔
14 ピストン側壁部窪み
2 回転子
3 回転軸
4 圧縮機部
5 シリンダ
6 上軸受け
7 下軸受け
8 ピストン
9 ベーン
10 偏心部
11 ベーン溝
12 吸入孔
13 吐出孔
14 ピストン側壁部窪み
Claims (4)
- 底部にオイル溜を有する密閉容器内に電動機と圧縮機構部を備えた密閉型圧縮機において、上記圧縮機構部に用いられているピストンが、側壁に窪みを設置した形状であることを特徴とする密閉型圧縮機。
- 塩素を含まないHCFCやHFC等を冷媒とした請求項1記載の密閉型圧縮機。
- 二酸化炭素やアンモニア、ヘリウム等の自然冷媒を冷媒とした請求項1記載の密閉型圧縮機。
- ナフテン油、パラフィン油、アルキルベンゼン油などの天然物あるいは天然物由来のオイル、およびポリエーテル系油、ポリオールエステル系油などの合成オイル、または上記天然物あるいは天然物由来のオイルと合成オイルの混合オイルを使用した請求項1記載の密閉型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008309393A JP2010133317A (ja) | 2008-12-04 | 2008-12-04 | 密閉型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008309393A JP2010133317A (ja) | 2008-12-04 | 2008-12-04 | 密閉型圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010133317A true JP2010133317A (ja) | 2010-06-17 |
Family
ID=42344827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008309393A Pending JP2010133317A (ja) | 2008-12-04 | 2008-12-04 | 密閉型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010133317A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015158144A (ja) * | 2014-02-21 | 2015-09-03 | 大豊工業株式会社 | ローリングピストンおよびロータリー型流体機械 |
CN105392994A (zh) * | 2014-02-21 | 2016-03-09 | 大丰工业株式会社 | 转子以及旋转式流体机 |
CN115289018A (zh) * | 2022-07-22 | 2022-11-04 | 广州市德善数控科技有限公司 | 压缩机及温度调节系统 |
-
2008
- 2008-12-04 JP JP2008309393A patent/JP2010133317A/ja active Pending
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