JP2015157680A - エレベータの乗り場側ドアの警報システム - Google Patents
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Abstract
【課題】乗り場側ドアの損傷を抑制することができるエレベータの乗り場側ドアの警報システムを提供すること。【解決手段】実施形態のエレベータの乗り場側ドアの警報システム1は、乗り場側ドアと、衝撃検出センサ21〜nと、警報装置3とを有する。乗り場側ドアは、エレベータの乗り場に開閉自在に設けられ、開状態において乗り場の階に着床したかごと乗り場とを連通する。衝撃検出センサ21〜nは、閉状態において乗り場側ドアに対する衝撃を検出する。警報装置3は、衝撃検出センサ21〜nにより検出された衝撃に応じて、警報を行い、衝撃が大きくなるあるいは回数の増加に応じて、警報を異ならせる。【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、エレベータの乗り場側ドアの警報システムに関する。
エレベータは、乗り場とかごとの間にドアとして、乗り場側ドアとかご側ドアが設置されている。乗り場側ドアは、かごが着床していない場合に閉状態を維持し、かごが着床して、かご側ドアが開状態となると、それに連動して開状態となる。乗り場側ドアは、開状態と、閉状態との間で摺動する。
ところで、乗り場は外部と接続されているため、いたずらなどの打撃による乗り場側ドアの損傷、台車や車いす、特に電動車いすの衝突による乗り場側ドアの損傷などが発生している。乗り場側ドアが損傷することにより、閉状態を維持したままとなったり、閉状態を維持するロック機構が破損し、開状態となったりすると、エレベータの運行において支障となる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、乗り場側ドアの損傷を抑制することができるエレベータの乗り場側ドアの警報システムを提供することを目的とする。
実施形態のエレベータの乗り場側ドアの警報システムは、乗り場側ドアと、衝撃検出センサと、警報装置とを有する。乗り場側ドアは、エレベータの乗り場に開閉自在に設けられ、開状態において乗り場の階に着床したかごと乗り場とを連通する。衝撃検出センサは、閉状態において乗り場側ドアに対する衝撃を検出する。警報装置は、衝撃検出センサにより検出された衝撃に応じて、警報を行い、衝撃が大きくなるあるいは回数の増加に応じて、警報を異ならせる。
以下に、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態は例示であり、発明の範囲がそれらに限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係るエレベータの概略構成例を示す図である。図2は、実施形態に係る乗り場側ドアの警報システムの構成例を示す図である。エレベータ100は、図1に示すように、かご110と、ウェイト120と、メインロープ130と、巻上機140とを有し、さらにそらせシーブ150と、制御装置160とを有して構成されている。なお、本実施形態では、かご110、ウェイト120、メインロープ130は、昇降路170内に配置されている。また、巻上機140、そらせシーブ150および制御装置160は、機械室180内に配置されている。なお、機械室180を設けずに、巻上機140、制御装置160を昇降路170内に配置してもよい。
図1は、実施形態に係るエレベータの概略構成例を示す図である。図2は、実施形態に係る乗り場側ドアの警報システムの構成例を示す図である。エレベータ100は、図1に示すように、かご110と、ウェイト120と、メインロープ130と、巻上機140とを有し、さらにそらせシーブ150と、制御装置160とを有して構成されている。なお、本実施形態では、かご110、ウェイト120、メインロープ130は、昇降路170内に配置されている。また、巻上機140、そらせシーブ150および制御装置160は、機械室180内に配置されている。なお、機械室180を設けずに、巻上機140、制御装置160を昇降路170内に配置してもよい。
かご110は、乗客が乗降するものである。かご110は、昇降路170内に設置された図示しない一対のかご用ガイドレールの間に配置され、かご用ガイドレールに対して1以上設けられた図示しない案内装置を介してかご用ガイドレールに沿って昇降することで、昇降路170内を昇降するものである。かご110には、かご側ドア111が開閉自在に設けられている。かご側ドア111は、かご110の乗降口112を閉塞、開放するものである。かご側ドア111は、かご110の昇降時は閉状態を維持し、かご110が着床した場合に、図示しない駆動装置により閉状態から開状態となる。なお、かご110には、図示しない荷重センサや、開閉センサなどが設けられており、これらのセンサが制御装置160と電気的に接続されており、かご110内の積載量や、かご側ドア111の開閉状態が制御装置160に入力される。
ウェイト120は、かご110の昇降に連動して昇降路170内を昇降するものである。ウェイト120は、図示しない一対のウェイト用ガイドレールの間に配置され、ウェイト用ガイドレールに対して1以上設けられた図示しない案内装置を介してウェイト用ガイドレールに沿って昇降する。ここで、ウェイト120は、かご110が所定積載量(例えば、最大積載量に対して0〜1/2程度)の場合に巻上機140を挟んで、かご110と釣り合うように重量が設定されている。
メインロープ130は、かご110とウェイト120とを連結する1以上のロープであり、巻上機140のメインシーブ141およびそらせシーブ150に巻き掛けられている。メインロープ130は、かご110と、ウェイト120とをトラクション式に昇降させるものである。メインロープ130は、本実施形態では、一方の端部がかご110に連結され、他方の端部がウェイト120に連結されている。本実施形態では、メインロープ130は、一方の端部がかご110の鉛直方向上部に固定され、他方の端部がウェイト120の鉛直方向上部に固定されている。
巻上機140は、回転することでメインシーブ141に巻き掛けられたメインロープ130をモータ142により巻上げ、かご110とウェイト120との昇降方向における相対位置を変化させることで、かご110を昇降路170内で昇降させるものである。巻上機140は、制御装置160と電気的に接続されており、制御装置160を介して供給される電力によりモータ142の駆動制御が行われる。
制御装置160は、エレベータ100の運転を制御するものであり、少なくともかご側ドア111の開閉制御、巻上機140の駆動制御を行うものである。
ここで、エレベータ100が設置される建物には、乗り場201〜n(nは、かご110が停止可能な階数)が設けられている。乗り場201〜nは、かご110が停止可能な階に設けられている。乗り場201〜nには、乗り場側ドア211〜nが開閉自在にそれぞれ設けられている。乗り場側ドア211〜nは、乗り場201〜nの乗り場側乗降口221〜nをそれぞれ閉塞、開放するものである。乗り場側乗降口221〜nは、かご110が着床した際にかご側乗降口112と対向する位置に形成されている。乗り場側ドア211〜nは、通常、閉状態であり、図示しないロック機構により、開状態への動作が規制されている。乗り場側ドア211〜nは、かご110が着床して、かご側ドア111が閉状態から開状態に動作するのに連動して、ロック機構によるロックを解除するとともに、閉状態から開状態となる。
本実施形態に係る乗り場側ドア211〜nの警報システム1は、図2に示すように、衝撃検出センサ21〜nと、警報装置3と、セキュリティ装置4とを有して構成されている。
衝撃検出センサ21〜nは、乗り場側ドア211〜nが受けた衝撃をそれぞれ検出するものである。衝撃検出センサ21〜nは、乗り場側ドア211〜nに取り付けられて加速度を検出する加速度センサであり、乗り場側ドア211〜nにそれぞれ取り付けられることで、乗り場側ドア211〜nの加速度を検出するものである。各衝撃検出センサ21〜nは、それぞれ警報装置3と電気的に接続されており、各乗り場側ドア211〜nの加速度が後述する警報制御部31にそれぞれ入力される。なお、衝撃検出センサ21〜nは、乗り場側ドア211〜nの開閉状態にかかわらず、常に乗り場側ドア211〜nの加速度を検出するが、本実施形態では、乗り場側ドア211〜nが閉状態、すなわち、かご110が閉状態の乗り場側ドア211〜nに対応する階に着床していない状態における加速度が警報装置3において取り扱われる。
警報装置3は、衝撃検出センサ21〜nにより検出された衝撃に応じて、警報を行うものであり、警報制御部31と、警報発生部321〜nとを有して構成されている。
警報制御部31は、衝撃検出センサ21〜nにより検出された衝撃に応じて、警報発生部321〜nの動作を異ならせる、すなわち異なる警報を行わせるものである。警報制御部31は、衝撃判定部31aと、カウント部31bと、警報指示部31cと、規制運転指示部31dと、セキュリティ作動指示部31eとを有して構成されている。なお、これらの部31a〜31eは、警報制御部31が実行可能な機能として有しているものである。
衝撃判定部31aは、衝撃検出センサ21〜nにより検出された衝撃値、本実施形態では加速度の大きさを判定するものである。衝撃判定部31aは、衝撃検出センサ21〜nが検出した加速度が閾値未満であるか否か、すなわち衝撃が小さいか否かを判定する。
カウント部31bは、衝撃検出センサ21〜nのうち、同じ衝撃検出センサ21〜nが検出した加速度に基づいた衝撃判定部31aの判定結果をカウントするものである。カウント部31bは、本実施形態では、同じ衝撃検出センサ21〜nが検出した加速度に基づいて、衝撃判定部31aにより衝撃が小さいと判定された回数をカウントする。
警報指示部31cは、衝撃判定部31aの判定結果に基づいて、警報発生部321〜nに対して警報指示信号を出力する。本実施形態における警報指示部31cは、衝撃検出センサ21〜nが検出した衝撃の大きさ(加速度の大きさ)および衝撃の回数に応じて警報発生部321〜nの後述する機器33〜35のうち警報指示信号を出力する機器の種類、数を異ならせる。警報指示部31cは、小さい衝撃が1回の場合は、スピーカ33に警報指示信号を出力する。警報指示部31cは、小さい衝撃が2回の場合は、警報器34に警報指示信号を出力する。警報指示部31cは、小さい衝撃が3回あるいは大きい衝撃の場合は、警報器34および警報灯35に警報指示信号を出力する。
規制運転指示部31dは、衝撃判定部31aの判定結果に基づいて、エレベータ100の運転を規制、すなわち衝撃を受けた乗り場側ドア211〜nが設けられた乗り場201〜nに対応する階(異常階)とは異なる階にかご110を着床させるための規制運転信号を出力する。本実施形態における規制運転指示部31dは、小さい衝撃が2回の場合は、第一規制運転信号を制御装置160に出力する。制御装置160は、第一規制運転信号が入力されると、異常階とは異なる階にかご110を着床させた後、所定時間(例えば、3分)経過するまでに再度衝撃を受けなければ自動復帰させ、エレベータ100を通常運転させる。また、規制運転指示部31dは、小さい衝撃が3回あるいは衝撃が大きい場合は、第二規制運転信号を制御装置160に出力する。制御装置160は、第二規制運転信号が入力されると、異常階とは異なる階にかご110を着床させた後、エレベータ100を休止させる。ここで、規制運転信号が入力された制御装置160は、かご110の現在の昇降方向において異常階よりも手前となる階にかご110を着床させる。これにより、衝撃を受け乗り場側ドア211〜nが昇降路170に向かって突出するように破損などした場合に、昇降するかご110と衝撃を受けた乗り場側ドア211〜nとが接触することで、かご110が損傷することを抑制することができる。
セキュリティ作動指示部31eは、衝撃判定部31aの判定結果に基づいて、セキュリティ装置4を作動させる。セキュリティ作動指示部31eは、本実施形態では、小さい衝撃が2回の場合は、セキュリティ装置4に録画信号を出力し、録画機能を作動させる。また、セキュリティ作動指示部31eは、小さい衝撃が3回あるいは衝撃が大きい場合は、セキュリティ装置4に録画信号および自動通報信号を出力し、録画機能および自動通報機能を作動させる。
警報発生部321〜nは、図1に示すように、乗り場201〜nにそれぞれ設けられており、乗り場側ドア211〜nに衝撃を与えた人に対して警報を発生するものである。本実施形態における警報発生部321〜nは、スピーカ33と、警報器34と、警報灯35とを有して構成されている。スピーカ33は、乗り場201〜nに向けて音声を発生することで、乗り場側ドア211〜nに衝撃を与えた人の聴覚を介して警告するものである。スピーカ33は、警報制御部31において予め設定された音声、例えば、「ドアに衝撃を与えないでください」、「ドアにいたずらをしないでください」など、人に言葉として認識できる音を警報制御部31からの警報指示信号により発生する。警報器34は、乗り場201〜nに向けて、言葉として認識できる音声ではなく、人を緊張させるような音を発生することで、乗り場側ドア211〜nに衝撃を与えた人の聴覚を介して警告するものである。警報器34は、いわゆるサイレンであり、警報制御部31からの警報指示信号により、乗り場201〜nに向けて大きな音を発生することで、乗り場側ドア211〜nに衝撃を与えた人のみならず、乗り場側ドア211〜n近傍にいる人に対しても音により警告するものである。警報器34は、警報制御部31において予め設定された音、例えば、「ウー」などの単一の音を発生する。警報灯35は、乗り場201〜nに向けて、光を発生するものであり、乗り場側ドア211〜nに衝撃を与えた人の視覚を介して警告するものである。警報灯35は、警報制御部31からの警報指示信号により、例えば、赤色、黄色、緑色などの光を照射(点滅を含む)する。
セキュリティ装置4は、エレベータ100の安全運行を目的とするものであり、本実施形態では、乗り場201〜nの状況を記憶する録画機能と、異常発生時における外部への自動通報機能とを含んでいる。セキュリティ装置4は、セキュリティ制御部41と、カメラ421〜nとを有して構成されている。セキュリティ制御部41は、衝撃検出センサ21〜nにより検出された衝撃に応じて、録画機能、自動通報機能を実行するものであり、カメラ制御部41aと、記憶部41bと、自動通報部41cと、通信部41dとを有して構成されている。
カメラ制御部41aは、カメラ421〜nを制御するものであり、カメラ421〜nの起動、録画開始、録画終了などを行う。さらに、カメラ421〜nの性能によっては、録画中のズームイン・ズームアウト、カメラ421〜nの乗り場201〜nに対する向きの変更なども行うことができる。カメラ制御部41aは、セキュリティ作動指示部31eからの録画信号に基づいて、衝撃が発生した異常階の乗り場201〜nに設けられたカメラ421〜nを起動し撮影を開始する。
記憶部41bは、録画手段を構成し、カメラ421〜nに撮影され、生成された動画データを記憶するものである。記憶部41bは、セキュリティ作動指示部31eからの録画信号に基づいて撮影を開始したカメラ421〜nが生成した動画データの記憶、すなわち録画を開始する。
自動通報部41cは、自動通報手段であり、異常事態が発生していることを外部に自動、すなわちかご110内および乗り場201〜nにいる人の操作によらず、行うものである。自動通報部41cは、自動通報信号に基づいて、通信部41dを介して外部に自動で通報を行う。
通信部41dは、監視センタ200などの、エレベータ100の外部でエレベータ100を監視している施設に異常事態が発生していることを通信するものである。通信部41dは、監視センタ200と電話回線網あるいはインターネット回線網などのネットワークにより接続されている。
カメラ421〜nは、録画手段を構成し、図1に示すように、乗り場201〜nにそれぞれ設けられており、乗り場側ドア211〜nを含む乗り場201〜n周辺を撮影するものである。カメラ421〜nは、撮影することで、動画データを生成するものである。
次に、本実施形態に係る乗り場側ドア211〜nの警報システム1の動作について説明する。図3は、本実施形態に係る乗り場側ドアの警報システムの動作フローを示す図である。以下では、一例として、乗り場201に設けられた乗り場側ドア211に衝撃が加えられる場合について説明する。警報システム1の動作フローは、所定制御周期ごとに実行される。なお、カウント部31bはスタート時点で0(n=0)である。
まず、同図に示すように、警報装置3の警報制御部31は、衝撃検出センサ21〜nの少なくともいずれか1つが衝撃を検出した否かを判定する(ステップST1)。ここでは、警報制御部31は、乗り場側ドア211〜nのいずれかに衝撃が加えられたか否かを判定する。なお、この判定は、開状態でないすべての乗り場側ドア211〜nに対して行われる。開状態の乗り場側ドア211〜nは、かご側ドア111に連動して開いており、開状態では、乗り場201〜nの乗り場側乗降口221〜nを形成する壁の内部に位置するため、衝撃が加えられることがない。
次に、警報制御部31の衝撃判定部31aは、衝撃検出センサ21〜nの少なくともいずれか1つが衝撃を検出したと判定する(ステップST1:Yes)と、衝撃が小さいか否かを判定する(ステップST2)。ここでは、衝撃判定部31aは、閉状態の乗り場側ドア211に衝撃が加えられた際に発生した加速度が閾値未満であるか否かを判定する。な、衝撃判定部31aは、衝撃検出センサ21〜nの少なくともいずれか1つが衝撃を検出しないと判定する(ステップST1:No)と、ステップST1を繰り返す。
次に、警報制御部31のカウント部31bは、衝撃判定部31aにより衝撃が小さいと判定される(ステップST2:Yes)と、カウントを行う(ステップST3)。ここでは、カウント部31bは、閉状態の乗り場側ドア211に衝撃が加えられた際に発生した加速度が閾値未満である場合に、現在のカウントに対して1をプラスする(n=n+1)。
次に、警報制御部31の警報指示部31cは、カウント部31bによるカウントが1(n=1)であるか否かを判定する(ステップST4)。ここでは、警報指示部31cは、閉状態の乗り場側ドア211に小さな衝撃が初めて加えられたものか否かを判定する。
次に、警報指示部31cは、カウント部31bによるカウントが1(n=1)であると判定する(ステップST4:Yes)と、スピーカ33を作動する(ステップST5)。ここでは、警報指示部31cは、小さな衝撃が初めて加えられると、乗り場201に設置されたスピーカ33に警報指示信号を出力して、スピーカ33が人に言葉として認識できる音を発生する。
次に、警報制御部31は、小さな衝撃が加えられた乗り場側ドア211が開状態である否かを判定する(ステップST6)。
次に、カウント部31bは、小さな衝撃が加えられた乗り場側ドア211が開状態であると判定する(ステップST6:Yes)と、カウントを0(n=0)とし(ステップST7)、次の制御周期に移行する。
また、カウント部31bは、カウントが1(n=1)でないと判定する(ステップST4:No)と、カウントが2(n=2)であるか否かを判定する(ステップST8)。ここでは、警報指示部31cは、小さな衝撃が2回加えられたものか否かを判定する。
次に、警報指示部31cは、カウント部31bによるカウントが2(n=2)であると判定する(ステップST8:Yes)と、警報器34を作動する(ステップST9)。ここでは、警報指示部31cは、小さな衝撃が2回加えられた場合、1回加えられた場合と異なり、乗り場201に設置された警報器34に警報指示信号を出力して、警報器34が乗り場201に向けて大きな音を発生する。つまり、衝撃の回数が増加すると、より警告度の高い、すなわちより強い警報を行う。
次に、警報制御部31のセキュリティ作動指示部31eは、セキュリティ装置4による録画機能を実行させる(ステップST10)。ここでは、セキュリティ作動指示部31eは、セキュリティ装置4に録画信号を出力し、乗り場201に設置されたカメラ421に対する録画機能を作動させる。従って、小さな衝撃が2回加えられた場合、1回加えられた場合と異なり、警報装置3のみならず、セキュリティ装置4も作動する。これにより、乗り場側ドア211に繰り返し小さな衝撃が加えられた場合における乗り場201の状況を記憶しておき、衝撃が加えられた後で乗り場201の状況を確認することができる。
次に、警報制御部31の規制運転指示部31dは、かご110を異常階とは異なる階へ自動着床の動作を開始する(ステップST11)。ここでは、規制運転指示部31dは、制御装置160に第一規制運転信号を出力し、かご110の昇降方向において乗り場201に対応する階よりも手前の階にかご110を着床させる。これにより、かご110内の人が異常階で降りることを防止できるので、安全性の低い階においてさらなる異常事態が発生することを抑制することができる。
次に、警報制御部31は、自動着床後所定時間が経過したか否かを判定する(ステップST12)。
次に、規制運転指示部31dは、警報制御部31により所定時間が経過したと判定される(ステップST12:Yes)と、エレベータ100を自動復帰し(ステップST13)、カウントを0(n=0)とし(ステップST7)、次の制御周期に移行する。ここでは、小さな衝撃が2回加えられた場合、1回加えられた場合と異なり、エレベータ100を一時的に停止させ、再度衝撃を受けなければ、復帰させる。
また、警報制御部31は、所定時間が経過していないと判定する(ステップST12:No)と、ステップST6を介して、ステップST1を繰り返す。ここでは、所定時間が経過するまでに、再度衝撃を受けたか否かを判定し、再度衝撃を受けた場合は、後述する自動通報をさらに行い、エレベータ100の運転を休止する。
また、警報指示部31cは、衝撃判定部31aにより衝撃が大きいと判定される(ステップST2:No)、あるいはカウント部31bによるカウントが2(n=2)でないと判定する(ステップST8:No)と、警報器34および警報灯35を作動する(ステップST14)。ここでは、警報指示部31cは、大きな衝撃が加えられた場合、あるいは小さな衝撃が3回加えられた場合に、2回加えられた場合と異なり、警報器34に加えて乗り場201に設置された警報灯35に警報指示信号を出力して、警報灯35が乗り場201に向けて光を照射する。つまり、衝撃が大きくなる、あるいは衝撃の回数が増加すると、より警告度の高い、すなわちより強い警報を行う。
次に、警報制御部31のセキュリティ作動指示部31eは、セキュリティ装置4による録画機能および自動通報機能を実行させる(ステップST15)。従って、大きな衝撃が加えられた場合、あるいは小さな衝撃が3回加えられた場合は、2回加えられた場合と異なり、セキュリティ装置4の録画機能のみならず自動通報機能も実行する。これにより、乗り場側ドア211が衝撃により損傷を受ける可能性がある場合における乗り場201の状況の記憶、および外部に異常事態が発生したことを通報しておくことで、衝撃が加えられた直後から迅速な対応を行うことができる。
次に、警報制御部31の規制運転指示部31dは、かご110を異常階とは異なる階へ自動着床の動作を開始し(ステップST16)、自動着床後、エレベータ100の運転を休止し(ステップST17)、カウントを0(N=0)とし(ステップST7)、次の制御周期に移行する。ここでは、規制運転指示部31dは、制御装置160に第二規制運転信号を出力し、かご110の昇降方向において乗り場201に対応する階よりも手前の階にかご110を着床させ、小さな衝撃が2回加えられた場合と異なり、エレベータ100の運転を休止する。
以上のように、本実施形態に係るエレベータ100の乗り場側ドア211〜nの警報システム1では、衝撃が大きくなるあるいは回数の増加の少なくともいずれかに応じて、異なる警報を行うので、衝撃が小さい場合や衝撃の回数が少ない場合と、衝撃が大きい場合や衝撃の回数が多い場合とで、警告度を変更することができる。衝撃が小さい場合や衝撃の回数が少ない場合は、乗り場側ドア211〜nに偶然、人、台車や車いすなどが衝突した可能性があり、この場合には、乗り場側ドア211〜nが損傷する可能性が低く、注意喚起程度の警告とする。一方、衝撃が大きい場合や衝撃の回数が多い場合は、乗り場側ドア211〜nに故意に衝撃を加えた可能性、あるいは偶然ではあるが乗り場側ドア211〜nが損傷する程に人、台車や車いすなどが衝突した可能性があり、この場合は、乗り場側ドア211〜nが損傷する可能性が高く、衝撃を与えた人に対して衝撃を与えた行為に対する厳重な注意および第三者に異常事態が発生したことを認識できる程度の警告とする。従って、乗り場側ドア211〜nに衝撃が加わることを監視し、乗り場側ドア211〜nが損傷する可能性が高い場合に、より強い警報を行うので、乗り場側ドア211〜nの損傷を抑制することができる。これにより、乗り場側ドア211〜nの安全性を向上することができる。
なお、本実施形態において、異常階に対応する乗り場201〜nに設置された警報器34、警報灯35およびカメラ421〜nのみが作動する場合について説明したが、警報器34および警報灯35の作動は、すべての乗り場201〜nに設置された警報器34、警報灯35、カメラ421〜nを作動させてもよい。
また、本実施形態における衝撃検出センサ21〜nは、強風や地震などの震動を検出するために用いられてもよい。この場合は、衝撃検出センサ21〜nにより検出された加速度の大きさや、回数、変化の周期などに基づいて、強風や地震が発生しているか否かを判定し、強風や地震が発生している場合に制御装置160がエレベータ100の運転状態を変化させてもよい。例えば、強風の場合は、強風を検出した衝撃検出センサ21〜nが設置された乗り場201〜nへのかご110の着床を禁止する。また、地震の場合は、かご110を最寄りの階に着床し、かご側ドア111および乗り場側ドア211〜nを開状態とする。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 警報システム
21〜n 衝撃検出センサ
3 警報装置
31 警報制御部
31a 衝撃判定部
321〜n 警報発生部
4 セキュリティ装置
41 セキュリティ制御部
421〜n カメラ
201〜n 乗り場
211〜n 乗り場側ドア
100 エレベータ
110 かご
21〜n 衝撃検出センサ
3 警報装置
31 警報制御部
31a 衝撃判定部
321〜n 警報発生部
4 セキュリティ装置
41 セキュリティ制御部
421〜n カメラ
201〜n 乗り場
211〜n 乗り場側ドア
100 エレベータ
110 かご
実施形態のエレベータの乗り場側ドアの警報システムは、乗り場側ドアと、衝撃検出センサと、警報装置とを有する。乗り場側ドアは、エレベータの乗り場に開閉自在に設けられ、開状態において乗り場の階に着床したかごと乗り場とを連通する。衝撃検出センサは、閉状態において乗り場側ドアに対する衝撃を検出する。警報装置は、衝撃検出センサにより検出された衝撃に応じて、前記乗り場に向けて警報を行い、検出された衝撃が大きい衝撃の場合に、小さい衝撃の場合と異なる警報を行い、および小さい衝撃の回数の増加に応じて、警報を異ならせる。
Claims (3)
- エレベータの乗り場に開閉自在に設けられ、開状態において乗り場の階に着床したかごと乗り場とを連通する乗り場側ドアと、
閉状態において前記乗り場側ドアに対する衝撃を検出する衝撃検出センサと、
前記衝撃検出センサにより検出された衝撃に応じて、警報を行う警報装置と、
を備え、
前記警報装置は、衝撃が大きくなるあるいは回数の増加の少なくともいずれかに応じて、異なる警報を行う、
ことを特徴とするエレベータの乗り場側ドアの警報システム。 - 衝撃が大きくなるあるいは回数の増加の少なくともいずれかに応じて、衝撃を受けた乗り場側ドアが設けられた乗り場に対応する階とは異なる階にかごを着床させる、
請求項1に記載のエレベータの乗り場側ドアの警報システム。 - 衝撃が大きくなるあるいは回数の増加の少なくともいずれかに応じて、少なくとも自動で外部に通報する自動通報手段、あるいは乗り場の状況を録画する録画手段のいずれか1つを有するセキュリティ装置を作動させる、
請求項1または2に記載のエレベータの乗り場側ドアの警報システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014033273A JP2015157680A (ja) | 2014-02-24 | 2014-02-24 | エレベータの乗り場側ドアの警報システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014033273A JP2015157680A (ja) | 2014-02-24 | 2014-02-24 | エレベータの乗り場側ドアの警報システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015157680A true JP2015157680A (ja) | 2015-09-03 |
Family
ID=54182019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014033273A Pending JP2015157680A (ja) | 2014-02-24 | 2014-02-24 | エレベータの乗り場側ドアの警報システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015157680A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6213704B1 (ja) * | 2017-02-15 | 2017-10-18 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | エレベーターの戸閉機構点検装置および戸閉機構点検システム |
CN108516428A (zh) * | 2018-04-19 | 2018-09-11 | 上海新时达电气股份有限公司 | 一种电梯物联网设备 |
KR102434859B1 (ko) * | 2021-05-24 | 2022-08-22 | 한국아이씨티 주식회사 | 엘리베이터 승강도어 안전관리 시스템 |
-
2014
- 2014-02-24 JP JP2014033273A patent/JP2015157680A/ja active Pending
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150623 |