JP2015157224A - 背もたれ付き椅子 - Google Patents

背もたれ付き椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP2015157224A
JP2015157224A JP2015119369A JP2015119369A JP2015157224A JP 2015157224 A JP2015157224 A JP 2015157224A JP 2015119369 A JP2015119369 A JP 2015119369A JP 2015119369 A JP2015119369 A JP 2015119369A JP 2015157224 A JP2015157224 A JP 2015157224A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lumbar
backrest
support sheet
view
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015119369A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6080902B2 (ja
JP2015157224A5 (ja
Inventor
橋本 実
Minoru Hashimoto
実 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itoki Corp
Original Assignee
Itoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Itoki Corp filed Critical Itoki Corp
Priority to JP2015119369A priority Critical patent/JP6080902B2/ja
Publication of JP2015157224A publication Critical patent/JP2015157224A/ja
Publication of JP2015157224A5 publication Critical patent/JP2015157224A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6080902B2 publication Critical patent/JP6080902B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】背もたれをバックフレームにサポートシートが張られた構成にしているロッキング椅子において、美感に優れたランバーサポート機構を提供する。【解決手段】背もたれ5はバックフレーム13とサポートシート14とから成っており、バックフレーム13は左右サイドメンバー13aを有している。サポートシート14のランバーサポート部14aの左右両端部の後ろにランバーパッド15が個別に配置されている。ランバーパッド15はリアリンク22の起立部22aに取り付けられており、ロッキング時には起立部22aが背支柱10に対して相対的に後退動する。ランバーパッド15は左右に分離しているため外観を外観を悪化させることがなく、かつ、身体が当たる突き上げ感も防止できる。【選択図】図3

Description

本願発明は、背もたれにランバーサポート機能を持たせている椅子に関するもので、特に、背もたれに可撓性のサポートシート(ネット状材、メッシュ状材、網状材と呼ぶことも可能である)を使用しているランバーサポート機能付き椅子を好適な対象にしている。
椅子において、例えば特許文献1,2に例示するように、背もたれ又は座をフレームにネット状(或いはメッシュ状)のサポートシートが張られた構造として、使用者の身体をサポートシートで受けることが行われている。座や背もたれにサポートシートを使用する利点として、通気性に優れている点や適度の弾性があってクッション性に優れている点が挙げられる。
他方、椅子においては、近年、使用者の腰部(特に第3腰椎を中心にした部分)を後ろから支えることの重要性が認識されており、そこで、背もたれの下部に、側面視で前向き凸状に湾曲したランバーサポート部を設けることが一般化している。
そして、ネット状のサポートシートを使用した背もたれにランバーサポート機能を持たせることも行われており、この場合、基本的には、サポートシートが張られているバックフレームのうち着座した人の腰の当たりに位置する部分を側面視で前向き凸状に湾曲した形態とすることにより、サポートシートにランバーサポート部を形成しているが、ランバーサポート機能をより強く発揮させるために、サポートシートの裏側に押圧手段(押圧部材)を高さ調節可能に配置することも行われている。その一例が特許文献1に開示されている。
特開2004−49658号公報 特開2002−119366号公報
ところで、特許文献2ではネット状のサポートシートを押す押圧部材を備えているが、この押圧部材はサポートシートの裏側に大きく広がる状態で配置されている。他方、ネット状のサポートシートは程度の差はあっても裏側が透けて見えるものであり、このため、特許文献1のようにネット状材の裏側にランバーサポート部材が配置されているとこれが前から透けて見え、また、裏側からは完全に露出して見えることになるが、このようにランバーサポート部材が目立ち過ぎると必ずしも美観が良くないという問題があった。
本願発明は、このような現状に鑑み成されたものであり、より改善さされたランバーサポート機構を提供せんとするものである。
本願発明は、座と背もたれとを有しており、前記背もたれは、着座した人の腰部に当たるランバーサポート部を有しており、前記背もたれのランバーサポート部を後ろから高さ調節自在な押圧手段で支持している、という椅子を対象にしている。そして、請求項1の発明では、前記押圧手段は、背もたれの中間部を挟んで左右両側に配置された2つのランバーパッドに分離されており、左右のランバーパッドには人が上下動するための操作部を
設けている。
請求項2の発明は請求項1の好適な展開例であり、請求項1において、前記背もたれは、前後に開口したバックフレームに可撓性のサポートシートを張った構造である一方、前記ランバーパッドの前面は、側面視と平面視との両方において前向き突状に湾曲した形態になっている。
請求項3の発明は請求項2の具体例である。すなわち請求項1において、前記バックフレームの左右部分は上下長手のサイドメンバーで構成されており、前記サポートシートはサイドメンバーの外端面に取り付けられていると共にサイドメンバーの前面を覆っており、かつ、前記ランバーパッドはサイドメンバーに近接して配置されている。
本願発明では、背もたれのランバーサポート部を押す(支える)押圧手段は左右のランバーパッドに分離しているため、椅子の背面視においてランバーパッドはさほど目立つことはなく、このため美感に優れている。
特に、請求項2のよう背もたれにサポートシートを使用した場合、サポートシートが透けて見える素材であっても椅子の前方視(フロントビュー)においてランバーパッドが目立つことはないため椅子を全体としてスッキリとしたデザインと成すことができるのであり、従って、本願発明はメッシュ状等のサポートシートを使用した場合により真価が発揮されると言える。また、本願発明ではランバーパッドは個別に配置されいるため、上下動をスムースに行える利点もある(左右に長いとこじれる場合がある。)。
さて、着座者の腰や背中は当然ながら背もたれに当たるが、一般には背もたれの横幅は人の胴部の横幅よりも大きい寸法に設定されており、このため、背もたれのうち左右両側の部分は人が接触していないことが多い。また、人の背中や腰部は平面視で丸みを持っているものであり、この面から見ても、背もたれのうち左右両側の部分は人が接触していないことが多い。
そして、従来は、ランバーサポート部を支える押圧部材は人の身体が背もたれに当てる部分に配置していることが多く、このため、人の背部や腰部は背もたれを介して押圧部材に当たっていることが多い。この場合、背もたれがインナーショルにクッションを張った構造である場合は押圧部材が人の身体に突き上げ感を与えることは少ないが、背もたれがサポートシート方式である場合は、サポートシートは薄いため押圧部材の当たりの感触が人の身体に伝わることになり、このため違和感を与えることが懸念される。
他方、本願発明では押圧手段は左右のランバーパッドで構成されているため、ランバーパッドは背もたれのうち人の身体が殆ど当たらない左右端部に配置することができ、その結果、使用者がランバーパッドの当たりの感覚を受けることを防止又は著しく抑制して快適な使用感を得ることが可能になる。
背もたれをサポートシート方式にした場合、サポートシートは狭い部分に荷重が集中すると破れ易くなる虞がある。この点、請求項2のようにランバーパッドに側面視と平面視との両方で丸みを持たせると、サポートシートとランバーパッドとの接触面積を大きくできると共にサポートシートの撓みの曲率を大きくできるため、サポートシートの耐久性を向上できる。また、ランバーパッドを上下動させるに際して摩擦抵抗を小さくできるため、ランバーパッドの上下等操作もスムースに行える。
請求項2の場合は、ランバーパッドは例えば正面視で円形や楕円形の形状を採用するこ
とも可能であるが、第1実施形態のように上下に長い形状を採用すると、サポートシートを上下長い範囲にわたって適切な張り状態に保持できる利点がある。また、上下に長い形状を採用すると、ランバーパッドの当たり感を使用者に伝えることなくランバーパッドとサポートシートとの接触面積を大きくできるため、サポートシートの耐久性を確保する点で特に優れている。
サポート材をバックフレームる取り付ける手段として様々の態様があるが、請求項2のようにサポートシートをサイドメンバー(バックフレーム)の外端面に取り付けると、背もたれの正面視での面積をそのままサポートシートによる身体の支持面積として活用できるため、肩幅の大きい人も安定的に支持される利点がある。更に、ランバーパッドはサポートシートの支持機能を損なうことなく、できるだけ背もたれの左右外側寄りに配置することができるのであり、この面からも、使用者がランバーパッドの当たり感を受けることを防止して快適な使用感を得ることができる。
(A)は実施形態に係る椅子の斜視図で(B)は背もたれの部分的な一部破断正面図である。 椅子の側面図である。 椅子の背面図である。 前方から見た分離斜視図である。 前方から見た分離斜視図である。 ロッキング機構を説明するための分離斜視図である。 (A)はバックフレームの側面図、(B)はランバーパッドの平面図、(C)はランバーパッドの正面図である。 (A)は要部の分離側面図、(B)は要部の分離斜視図である。 (A)は背支柱の上部の斜視図、(B)はバックフレームにおけるサイドメンバーの破断斜視図である。 (A)は非ロッキング状態での部分側面図、(B)はロッキング状態での部分側面図である。 図10においてランバーパッドを少し下方にずらした状態での XI-XI視断面図である。 第2実施形態を示す図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、事務用に多用されている回転椅子に適用しており、ず1〜図11では第1実施形態を示し、図12では第2実施形態を示している。以下の説明では方向を特定するための左右の文言を使用するが、この左右の方向は、着座した人が向いた方向を基準にしている。まず、第1実施形態を説明する。
(1).第1実施形態の概要
まず、図1〜図6に基づいて第1実施形態に係る椅子の概要を説明する。図1のうち(A)は椅子の斜視図で(B)は背もたれの部分的な一部破断正面図、図2は側面図、図3は背面図、図4及び図5は前方から見た分離斜視図、図6はロッキング機構を説明するための分離斜視図である。
例えば図1〜3に示すように、椅子は、主要要素として、脚支柱2(ガスシリンダ)を有する脚装置1、脚支柱2の上端に固定されたベース3、ベース3の上方に配置された座4、背もたれ5、オプション品として背もたれ5に取付けられたヘッドレスト装置6を備えている。脚1は放射状に延びる複数本の枝足7を備えており、各枝足7の先端にはキャ
スタを設けている。
ベース3の左右両側には左右一対の揺動フレーム8が配置されている。揺動フレーム8は、非ロッキング時に水平に近い姿勢で後傾している基部9とその後端から立ち上がった背支柱10とから成っている。そして、揺動フレーム8はその前端部を中心にして後傾動(回動)するように、基部9の前端部がベース3に左右長手の支軸部11で連結されている。揺動フレーム8は例えばアルミダイキャストのような金属成形品を採用しているが、樹脂成形品で良いし、或いは、板金製品を採用することも可能である。左右の揺動フレーム8は、基部9と背支柱10とが連接したコーナー部においてジョイントフレーム11で連結されている。
背もたれ5は、正面視略四角形のバックフレーム13にサポートシート14が張られた構成であり、バックフレーム13は揺動フレーム10の支柱10にビスで固定されている(詳細は後述する。)。バックフレーム13は、着座者の腰部に当たる部分が側面視で最も前端となるように側面視で緩く湾曲しており、従って、サポートシート14(或いは背もたれ5)はランバーサポート部14aを有している。サポートシート14におけるランバーサポート部14aの左右両側部には裏側からランバーパッド14が当たっている。なお、サポートシート14は平面視で前向き凹状に凹んでいる。また、本実施形態のサポートシート14は縦長の疎部と密部とが左右方向に交互に配置された縦縞模様の外観を呈しており、疎部では前後に透けて見える。
バックフレーム13は樹脂の成形品であり、例えば図4に示すように、上下方向に長く延びる左右サイドメンバー13aと、左右サイドメンバー13aの上端に繋がったアッパーメンバー13bと、左右サイドメンバー13aの下端に繋がったロアメンバー13cとから成っている。従って、バックフレーム13は正面視で略四角形の形態を成している。アッパーメンバー13b及びロアメンバー13cは平面視で前向き凹状に緩く湾曲している。
既述のとおり、揺動フレーム10はその前端部を中心にして後傾するようにベース3に支軸部11で連結されているが、本実施形態では、ロッキング用ばね手段として、支軸部11に内蔵したトーションバーを採用している。トーションバーはその左右中間部がベース3に回転不能に保持されており、左右両端部は揺動フレーム8の前端部に固定されている。このため、揺動フレーム8はトーションバーをねじり変形させながら後傾する。
支軸部11はベース3の左右外側に大きく突出しており、このため揺動フレーム8もベース3のかなり外側に配置されている。但し、例えば図3(B)から理解できるように、揺動フレーム8は座4の左右外側面よりも内側に位置している。従って揺動フレーム8が人の歩行の邪魔になるようなことはない。
座4は、樹脂製のインナーシェル(図示せず)とその上面に張ったクッション、及びインナーシェルを支持するアウターシェル16(図6参照)を有している。本願発明との関係は薄いので詳細は省略するが、座4のアウターシェル16はその下方に配置した中間部材17に前後位置可能に取り付けられており、中間部材の前部には前ブラケット部18が形成されていて、この前ブラケット部18とベース3とがフロントリンク20で連結されている。フロントリンク20はベース3に挿通した前支軸20′に回動可能に取り付けられている。フロントリンク20の上端は前後長手の補助枠材21に連結されている。補助枠材21は中間部材17に前後スライド可能でに保持されており、かつ、補助枠材21は座4(アウターシェル19)と一体に動く。
図4〜6に示すように、揺動フレーム10の内側面にはリアリンク22が配置されてい
る。リアリンク22は揺動フレーム8に似た側面視略L形の形態であり、起立部22aが揺動フレーム8における背支柱10の内面に沿って延びており、かつ、リアリンク22は起立部22aの付け根よりもやや手前側の部位において枢支ピン23(図4参照)。揺動フレーム8に連結されている。リアリンク21の前端は上向きに突出しており、これが補助枠材21の後端部にリアピン24で連結されている。
従って、背もたれ5(及び揺動フレーム8)が後傾すると座4は後退しつつ後傾する。揺動フレーム8のおおよそ前後中間部の内側面には水平に対してやや後傾した姿勢のガイド長穴が空いている一方、座4が取り付けられている中間部材にはガイド長穴にスライド自在に嵌まるガイドピン25(図5,7参照)を設けている。ガイドピン25がガイド長穴でガイドされることにより、座4は独自に後退及び後傾することなく、揺動フレーム8との連動関係が強制されている。
着座した人が背もたれ5にもたれ掛かると、リアリンク22の起立部22aも後傾するが、背支柱10に対しても相対的に後傾する。すなわち、背支柱10が後傾する割合よりもリアリンク22の起立部22aが後傾する割合が大きい。そして、リアリンク22における起立部22aの上端部に、既述したランバーパッド15を高さ調節可能に取り付けている。従って、ロッキングに際してランバーパッド15は背支柱10に対して相対的に後退することになり、このため、サポートシート14はロッキングするとテンションが緩む。
さて、非ロッキング状態で人がパソコン操作等の執務・作業を行う場合、上半身はサポートシート14のランバーサポート部14aで腰部を後ろから支えているのが好ましい。従って、非ロッキング状態では、ランバーサポート部14aは側断面視で前向き凸にかなり突出しているのが好ましい。他方、ランバーサポート部14aが大きく突出した状態のままでロッキング状態に移行すると、腰部が過度に突き上げられる虞がある。そこで本実施形態では、ロッキング時にはランバーパッド15を背支柱10に対して相対的に後退させてサポートシート14のテンションを緩めているのである。
ヘッドレスト装置6は、バックフレーム13におけるサイドメンバー13aの左右内側面から立ち上がった左右のヘッド支柱27を有しており(図1(A)や図4では片方のヘッド支柱13bしか表示していない)、ヘッド支柱27にヘッドレスト28が高さ調節可能に取り付けられている。
ヘッド支柱27はその下端寄りの部位を中心にして前後に回動するようにピン(或いはビン部)でサイドメンバー13aに連結されており、かつ、ヘッド支柱27の下端は、回動吸収装置29を介してリアリンク22の起立部22aに連結されている。ロッキングに際してはヘッド支柱27はその上部が手前に移動するように回動する。従って、着座した人は、ロッキング状態のままで頭を起こすことなくパソコンのディスプレイを楽に見ることができたり、読書に際して本を持ち上げる必要がないといった利点がある。また、回動吸収装置29にはばねが内蔵されており、ヘッド支柱27はばねに抗して後傾動させることができる。
(2).ランバーパッドの周辺部
次に、従前の図に加えて図7以下の図面も参照してランバーパッド15の周辺部を説明する。図7のうち(A)はバックフレーム13の側面図、(B)はランバーパッド15の平面図、(C)はランバーパッド15の正面図、図8のうち(A)は要部の分離側面図、(B)は要部の分離斜視図、図9のうち(A)は背支柱10の上部の斜視図、(B)はバックフレーム13におけるサイドメンバー13aの破断斜視図、図10は(A)は非ロッキング状態での部分側面図、(B)はロッキング状態での部分側面図、図11は図10に
おいてランバーパッド15を少し下方にずらした状態での XI-XI視断面図である。まず、揺動フレーム8とジョイントフレーム12について説明する。
既述のとおり揺動フレーム8はアルミの成形品であり、例えば図9(A)に示すように、揺動フレーム8の基部9は内側に開口した概ね樋状に形成されていてその内部に補強リブを設けている。また、揺動フレーム8の基部9のうち前後略中間部には、外向きに開口すると共にやや外側に突出した角形穴部31(図4参照)が形成されている。この角形穴部31は肘掛け装置を取り付けるためのものであり、肘掛け装置を取り付けない場合はカバー32(例えば図5参照)で塞がれている。
例えば図6に示すよう、揺動フレーム8の基部9には、リアリンク22を覆うための下インサイドカバー34を設けている。例えば図9や図11に明示するように、背支柱10は側板35と背面板36とを有している。側板35は平面視で前後方向に延びているが、背面板36は平断面視において背もたれ5の中心に行くに従って後ろにずれるような傾斜にしており、従って、背支柱10は平断面視において変形L形になっている。背支柱10における側板35の前端には低い内向きのフロントリブ37が形成されており、従って、側板35の内側は浅い溝状の形態を成している。そして、側板35の内側には、フロントリブ37と同じ程度の高さの補強リブ38の群を形成している。
背支柱10を変形L形に形成しているのは、側板35と背面板36とで囲われた空間にリアリンク22の起立部22aを配置するためである。リアリンク22の起立部22aは上インサイドカバー39で覆われている。例えば図9(A)に示すように、背支柱10における背面板36の上部には、上インサイドカバー39を取り付けるためのブラケット部40を設けている。また、背支柱10における背面板36には、上下に長く延びる内向きのリアリブ41を形成している。
既述のとおり、ヘッド支柱27はリアリンク22の後傾動に連動して前傾動するものでり、回動吸収装置29がリアリンク22にける起立部22aの上端に連結されている。そして、ヘッドレスト装置6を取り付けない場合もあり、この場合は、例えば図11(A)に示すように背支柱10の上端には天キャップ42が装着されている。背支柱10における背面板36の上端部内面にには、天キャップ42を取り付けるための係止部43を設けている。
例えば図11に示すように、バックフレーム13のサイドメンバー13aは揺動フレーム8の背支柱10に左右外側から重なっている。サイドメンバー13aは左右外側に向けて前後幅が徐々に小さくなる略台形の断面形状であり、かつ、前面も背面も背もたれ5の中心部に近づくほど後ろにずれるように後ろ向きに傾斜している。
バックフレーム13を構成する各メンバーの外周面は平坦面になっている。そして、図11に代表して明示するように、各メンバーの外側面(バックフレーム13の外周面)には溝条46が長く延びて形成されており、サポートシート14の終縁に固定された縁部材47が溝条46に嵌め込まれている。なお、縁部材47は各メンバーの箇所ごとに分断されている。
サポートシート14がバックフレーム13の外周面に取り付けられているため、背もたれ5の前面の面積の全体が着座面になっており、このため、肩幅の大きい人も安定的に支持される。また、バックフレーム13はサポートシート14の後ろに隠れるため(透けては見える)、恰も背もたれ5の全体がサポートシート14で構成されているかのような外観を呈しており、このため独特の美感が顕れている。
サポートシート14がバックフレーム13の外周面に取り付けられているため、背もたれ5の前面の面積の全体が着座面になっており、このため、肩幅の大きい人も安定的に支持される。また、バックフレーム13はサポートシート14の後ろに隠れるため(透けては見える)、恰も背もたれ5の全体がサポートシート14で構成されているかのような外観を呈しており、このため独特の美感が顕れている。
そして、例えば図10に示すように、サイドメンバー13aのうち背支柱10に重なる部分は内向きに開口した溝状になっており、内部には多数の補強リブ48を設けている。これは、例えば肉厚をできるだけ均等化して成形時のヒケを防止するためである。
図11に示すように、背支柱10はビス49とナット50とで背支柱10に締結されている。ビス49は背支柱10の側板35に内側から挿通されており、ナット50はサイドメンバー13aに形成した前向き開口のナット穴51に嵌め込まれて回転不能に保持されている。ナット穴51は手前に開口しているので、ナット穴51はサポートシート14で隠れて殆ど視認できず、従って美感上の問題はない。サイドメンバー13aは上下2カ所の位置で背支柱10に固定しており、例えば図5では、サイドメンバー13aのビス挿入穴52を示している。
(4).ランバーパッド
次に、ランバーパッド15を説明する。ランバーパッド15は樹脂製品であり、例えば図7に示すように、上下長手で側面視及び平面視で前向き突状に湾曲している。このため、サポートシート14は特定部位に応力が集中することなく円滑に支持されている。そして、ランバーパッド15のうち左右外端部にはリアリンク22の起立部22aに前から嵌まる溝形の受け部54が後ろ向きに突設されている。
図8(B)に示すように、受け部54の内底面には山形のストッパー突起55が形成されている一方、リアリンク22の起立部22aにはストッパー突起が嵌まる凹所56を多段に形成している。ランバーパッド15はサポートシート14のテンションによってリアリンク22の起立部22aに押されており、このため凹所56がごく浅くてもランバーパッド15は下向きずれ不能に保持されている。
また、ランバーパッド15の背面には、操作部の一例として、人が指で摘まみ得る横向きの操作片57を一体に形成している。従って、椅子の使用者は好みや体格等に応じてランバーサポート14の高さ位置を調節できる(操作片57は着座したまま後ろでで操作できる。)。図7,8に示すように、受け部54を構成する一方の板材の下端部でかつ後端部には内向きの規制爪58を形成している一方、リアリンク22における起立片22aには、規制爪58が上下動自在に移動しうる切欠き部59を形成している。
切欠き部59で規制爪58の上下移動範囲が規制されることでランバーパッド15の上下動ストロークが規制されると共に、ランバーパッド15は落下不能に保持されている。従って、切欠き部59と規制爪58とはランバーパッド15のストローク規制手段と落下防止手段との機能を果たしている。上インサイドカバー39の内面には、ランバーパッド15が後退したときに受け部63を安定的に保持するスペーサ60を配置している。
さて、図11に明示するように、正面視でランバーパッド15は背支柱10と部分的に重なるように配置されており、従って、ランバーパッド15は背もたれ5の左右端部に寄って配置されている。従ってランバーパッド15が大きく目立つことはなくて美感に優れている。特に、椅子のバックビューにおいてランバーパッド15は目立たずにサポートシート14が強調されているため、シンプルな外観を呈している。また、バックフレーム13の前面は左右内側に行くに従って後ろにずれるように傾斜しているため、人のもたれ掛
かりによってサポートシートが後ろに伸び変形することが許容されていると共に、サポートシート14への負担も軽減されている。
また、ランバーパッド15は側面視と平面視とで湾曲していることと(特に側面視での湾曲が重要である)、ランバーパッド15か上下に長くて前面の面積が大きいこととにより、サポートシート14の狭い箇所に強い力が集中することがなくて、サポートシート14は高い耐久性を確保できる。また、ランバーパッド15は最大幅に対して上下長さが3倍程度の上下に細長い形態であるが、正面視で外端面15aは鉛直に近い形態でるあのに対して、内端面は外向き凸条に緩く曲がった形状であり、正面視においも丸みを持っている。
このような形状により、サポートシート14の形状に倣って適切な支持機能が発揮される。つまり、サポートシート14はバックフレーム13のリアリンク22の作用によって下に行くほど平面視での湾曲の度合いは大きくなっているが、実施形態のようにランバーパッド15に正面視においても丸みを持たせると、サポートシート14が後ろ向きに湾曲することが下に行くほど容易になっているのであり、このため、サポートシート14の立体的な曲がりの形態にフィットしているのである。
(5).第2実施形態
図12では第2実施形態を示している。この実施形態も基本的には第1実施形態と同じであた、第1実施形態との違として、まず、バックフレーム13のロアメンバー13cがサイドメンバー13aとは別部材なっている点が挙げられる。また、この実施形態ではランバーパッド15は板状に形成されており、ランバーパッド15とサポートシート(図示せず)との間に、上下に長い可撓性シート62が配置されている。可撓性シート62はサイドメンバー13aにビス等で固定されているが、ランバーパッド15と一緒に上下動させても良い。
(6).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、適用対象は必ずしも回転椅子に限定されるものではなく、劇場用椅子やベンチのような固定式椅子にも適用できる。背もたれはサポートシートの方式が好適であるが、インナーシェルとクッションとを有する方式を排除するものではない。敢えて述べるまでもないが、ランバーパッド15はロッキング時に後退する必要はないのであり、従って、ランバーパッドをバックフレームのサイドメンバーに上下動自在に取り付けるといったことも可能である。ランバーパッドは例えばブロック状に形成して人が手を掛け得るように形成することも可能である。
1 脚装置
3 ベース
4 座
5 背もたれ
8 揺動フレーム
10 揺動フレームの背支柱
13 バックフレーム
13a バックフレームのサイドメンバー
14 サポートシート
14a ランバーサポート部
15 ランバーパッド
54 受け部
57 操作部の一例としての操作片

Claims (1)

  1. 座と背もたれとを有しており、前記背もたれは、着座した人の腰部に当たるランバーサポート部を有しており、前記背もたれのランバーサポート部を後ろから高さ調節自在な押圧手段で支持している、
    という椅子であって、
    前記押圧手段は、背もたれの中間部を挟んで左右両側に配置された2つのランバーパッドに分離されており、左右のランバーパッドには人が上下動するための操作部を設けている、
    背もたれ付き椅子。
JP2015119369A 2015-06-12 2015-06-12 背もたれ付き椅子 Active JP6080902B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015119369A JP6080902B2 (ja) 2015-06-12 2015-06-12 背もたれ付き椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015119369A JP6080902B2 (ja) 2015-06-12 2015-06-12 背もたれ付き椅子

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014071778A Division JP5764233B2 (ja) 2014-03-31 2014-03-31 背もたれ付き椅子

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015157224A true JP2015157224A (ja) 2015-09-03
JP2015157224A5 JP2015157224A5 (ja) 2015-11-05
JP6080902B2 JP6080902B2 (ja) 2017-02-15

Family

ID=54181714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015119369A Active JP6080902B2 (ja) 2015-06-12 2015-06-12 背もたれ付き椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6080902B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017086372A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 株式会社イトーキ 椅子

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0534953U (ja) * 1991-10-18 1993-05-14 株式会社日本健康増進研究会 自動車用背当て
US20070267905A1 (en) * 2006-02-03 2007-11-22 Sava Cvek Post-Assembly Tension Adjustment in Elastomeric Material Applications

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0534953U (ja) * 1991-10-18 1993-05-14 株式会社日本健康増進研究会 自動車用背当て
US20070267905A1 (en) * 2006-02-03 2007-11-22 Sava Cvek Post-Assembly Tension Adjustment in Elastomeric Material Applications

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017086372A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 株式会社イトーキ 椅子

Also Published As

Publication number Publication date
JP6080902B2 (ja) 2017-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5646725B2 (ja) ロッキング椅子
JP6343118B2 (ja) ネスティング可能な椅子
JP5013969B2 (ja) ロッキング椅子
JP4856911B2 (ja) 背もたれ付き椅子
KR20080037029A (ko) 의자
JP6262937B2 (ja) ネスティング可能な椅子
JP6270307B2 (ja) ネスティング可能な椅子
JP5514425B2 (ja) 背もたれ付き椅子
JP2005152087A (ja) 椅子及びその背もたれ
JP5339548B2 (ja) 背もたれ付き椅子
JP2007151582A (ja) 身体支持板及び椅子
JP2006311900A (ja) 身体支持装置
JP6876409B2 (ja) 椅子の背もたれ
JP5451027B2 (ja) ロッキング椅子
JP2015157224A (ja) 背もたれ付き椅子
JP2015157224A5 (ja)
JP5764233B2 (ja) 背もたれ付き椅子
JP5096870B2 (ja) 背もたれ付き椅子
JP6196438B2 (ja) ロッキング椅子
JP2014140765A5 (ja)
JP5571733B2 (ja) 椅子
JP4198014B2 (ja) ランバーサポート付き椅子
JP5530545B2 (ja) 背もたれ付き椅子
JP2010099105A (ja) ヘッドレスト付き椅子
JP2008054887A (ja) 椅子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6080902

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350