JP2015156461A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1の発熱部品から第2の発熱部品への熱の移動をより確実に抑制できる電力変換装置を提供する。
【解決手段】第1の収納部10と、第2の収納部20と、構造部材30と、配線部材41,42とを備えている。第1の収納部10は、第1の発熱部品14を収納し、冷媒を用いて第1の発熱部品14を冷却することが可能な第1の冷却部材12を含む。第2の収納部20は、第2の発熱部品23を収納し、空気を用いて第2の発熱部品23を冷却することが可能な第2の冷却部材21を含む。構造部材30は、第1の収納部10と第2の収納部20との間に配置され、樹脂材料または樹脂材料よりも熱伝導率の低い材料からなる。配線部材41,42は、第1の発熱部品14と第2の発熱部品23とを電気的に接続する。配線部材41,42は構造部材30に接触するように貫通することにより第1の収納部10側から第2の収納部20側まで延在する。
【選択図】図5

Description

本発明は電力変換装置に関し、特に、車載用の直流の電圧変換用の装置に関するものである。
電力変換装置は一般に使用時の発熱量が比較的多い第1の発熱部品と、第1の発熱部品より発熱量の少ない第2の発熱部品とを有する。それぞれの発熱部品には耐熱性の低い素子が搭載されるため、電力変換装置には発熱部品を冷却するための冷却部材が設置されている。発熱量の多い第1の発熱部品は冷却能力の高い冷媒を用いて冷却することが好ましいが、設備の大型化を防ぐ観点から第2の発熱部品は冷媒を用いた冷却を行なわずに空冷用のヒートシンクを用いて冷却することが好ましい。
ただし冷却部材により冷却されるといえども、第1および第2の発熱部品の温度が上昇し、たとえば第1の発熱部品から第2の発熱部品に熱が移動し第2の発熱部品の温度が上昇する可能性がある。第2の発熱部品は第1の発熱部品より発熱量が少ないが、第2の発熱部品には第1の発熱部品以上に耐熱の低い素子が搭載される場合がある。このため第1の発熱部品から第2の発熱部品への熱の移動を確実に抑制する要請がある。
たとえば特許文献1においては、第1の発熱部品が水冷用の冷却部材上に配置された第1の構造体と、第2の発熱部品が空冷用のヒートシンク上に配置された第2の構造体とがそれぞれ外部から遮断されるようにケース内に収納されている。この場合、たとえば第1の発熱部品の発熱によりケース内の空気温度が上昇する。暖められたケース内の空気はケース内にとどまるため、第1の発熱部品から第2の発熱部品への熱の移動は起こりにくくなることから、第1の発熱部品から第2の発熱部品への熱干渉が低減される。
またたとえば特許文献2においては、第1の発熱部品を有する主回路部と、主回路部から離れて配置される第2の発熱部品を有する論理部とが、互いに独立した室内に設置されており、これらの室内の間に遮蔽部材が設けられている。主回路部の第1の発熱部品と論理部の第2の発熱部品とが配線部材により電気的に接続されている。遮蔽部材が主回路部と論理部とを熱的に隔離するため主回路部から論理部への熱の移動が抑制される。
特開2004−232900号公報 特開平9−237992号公報
特許文献1においては、第1の発熱部品と第2の発熱部品との電気的な接続方法に関する記載がない。第1の発熱部品と第2の発熱部品とはそれぞれを収納するケースにより熱的に隔離されている。しかし第1の発熱部品と第2の発熱部品とを接続する配線部材およびその周囲において、第1の発熱部品から第2の発熱部品に熱が移動する可能性がある。
すなわち配線部材に熱伝導性の良好な銅などの金属材料が用いられれば、配線部材の熱抵抗が小さいため第1の発熱部品から第2の発熱部品に熱が移動する可能性がある。また配線部材がケースを貫通するように配置される場合、配線部材を貫通させるためにケースに設けられた穴と配線部材との間に隙間が存在すれば、その隙間から空気が移動し、第1の発熱部品から第2の発熱部品に熱が移動する可能性がある。
特許文献2においては、主回路部と論理部とを接続する配線部材と、配線部材が通る穴との間に隙間が存在する。この隙間は配線部材を通すのに必要な最小限の大きさであるとの記載があるものの、それでもこの隙間を通って主回路部の暖められた空気が論理部に移動し、論理部の空気温度が上昇し、第2の発熱部品の温度が上昇する可能性がある。
また特許文献2においては主回路部が筐体の下部に、論理部が筐体の上部に配置されている。このため主回路部の暖められた空気は密度が軽くなり上部に移動するため、主回路部の暖められた空気がいっそう論理部側に流れやすい状況となっている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、第1の発熱部品から第2の発熱部品への熱の移動をより確実に抑制できる電力変換装置を提供することである。
本発明の電力変換装置は、第1の収納部と、第2の収納部と、構造部材と、配線部材とを備えている。第1の収納部は、第1の発熱部品を収納し、冷媒を用いて第1の発熱部品を冷却することが可能な第1の冷却部材を含む。第2の収納部は、第2の発熱部品を収納し、空気を用いて第2の発熱部品を冷却することが可能な第2の冷却部材を含む。構造部材は、第1の収納部と第2の収納部との間に配置され、樹脂材料または樹脂材料よりも熱伝導率の低い材料からなる。配線部材は、第1の発熱部品と第2の発熱部品とを電気的に接続する。配線部材は構造部材に接触するように貫通することにより第1の収納部側から第2の収納部側まで延在する。
本発明によれば、第1の収納部と第2の収納部との間に熱伝導率の低い材料からなる構造部材が配置され、かつ配線部材が構造部材に接触するように貫通し、配線部材と構造部材との間に隙間が形成されなくなる。このため、第1の発熱部品から第2の発熱部品への熱の移動をより確実に抑制できる。
実施の形態1の電力変換装置の外観の態様を示す概略斜視図である。 図1のII−II線に沿う部分の概略断面図である。 実施の形態1の電力変換装置に組み込まれる素子および電気回路の一例を示す回路図である。 図1の電力変換装置の収納カバーを取り除いた、水冷部および空冷部の内部の態様を示す概略斜視図である。 実施の形態1の電力変換装置のうち、図4のV−V線に沿う部分の概略断面図である。 配線部材が構造部材を貫通する態様の第1の変形例を示す概略断面図である。 配線部材が構造部材を貫通する態様の第2の変形例を示す概略断面図である。 実施の形態1の電力変換装置の駆動時における内部の温度分布を示すデータ(A)と、外側の温度分布を示すデータ(B)とである。 実施の形態2の第1例の電力変換装置のうち、図5と同一の部分の概略断面図である。 実施の形態2の第2例の電力変換装置のうち、図5と同一の部分の概略断面図である。 実施の形態3の電力変換装置の部分的な概略平面図である。 実施の形態3の電力変換装置のうち、図11のXII−XII線に沿う部分の概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
まず本実施の形態の電力変換装置について図1〜図5を用いて説明する。まず図1および図2を用いて、電力変換装置の大まかな構成について説明する。
図1および図2を参照して、本実施の形態の電力変換装置100は、第1の収納部としての水冷部10と、第2の収納部としての空冷部20と、水冷部10と空冷部20との間に配置される構造部材30とを有している。水冷部10は、冷却水などの、たとえば空冷より高い冷却効果を有する冷媒を用いて発熱部品を冷却する領域である。空冷部20は、空気の冷却風を用いて発熱部品を冷却する領域である。水冷部10と空冷部20とは水平方向に沿って互いに隣り合うように並んでいる。
水冷部10は水路11と、水冷ヒートシンク12と、収納カバー13とを有している。水路11は水冷部10の部品を冷却するための冷媒である水の流路であり、たとえば図1および図2の紙面奥行き方向に延びており、たとえば矩形の断面形状を有している。水冷ヒートシンク12はその上方に第1の発熱部品として配置される基板14を冷却することが可能な第1の冷却部材である。水冷ヒートシンク12は水路11を流れる水を利用して基板14を冷却する部材である。
収納カバー13は水冷ヒートシンク12と組み合わせて水冷部10に密閉空間を形成するための部材である。収納カバー13が閉じられると水冷ヒートシンク12との間に密閉空間が形成され、その密閉空間の内部に基板14が収納される。
空冷部20は空冷ヒートシンク21と、収納カバー22とを有している。空冷ヒートシンク21は、その上方に第2の発熱部品として配置される基板23を冷却することが可能な第2の冷却部材として配置されている。空冷ヒートシンク21は図の上方から下方に延びる部材が複数、図の左右方向に関して互いに間隔をあけて配置されたいわゆる櫛型の断面形状を有している。たとえば図示されないファンを用いてこの個々の部材の間に挟まれた領域に空気の冷却風が供給されることにより空冷ヒートシンク21が冷却される。
収納カバー22は空冷ヒートシンク21と組み合わせて空冷部20に密閉空間を形成するための部材である。収納カバー22が閉じられると空冷ヒートシンク21との間に密閉空間が形成され、その密閉空間の内部に基板23が収納される。
図2の断面図において収納カバー13は図の左側の端部すなわち構造部材30の配置される側と反対側の端部に、図の上下方向に延びる壁状の部分を有している。また収納カバー13は図の奥行き方向の両側の端部にも図の上下方向に延びる壁状の部分を有している。また収納カバー13は基板14の上方に基板14と対向するように配置される天板状部を有している。収納カバー13はこれらの壁状の部分および天板状部により構成されている。しかし収納カバー13は図の右側の端部すなわち構造部材30の配置される側の端部にも壁状の部分を有していてもよい。
同様に、図2の断面図において収納カバー22は図の右側の端部すなわち構造部材30の配置される側と反対側の端部に、図の上下方向に延びる壁状の部分を有している。また収納カバー22は図の奥行き方向の両側の端部にも図の上下方向に延びる壁状の部分を有している。また収納カバー13は基板23の上方に基板23と対向するように配置される天板状部を有している。収納カバー22はこれらの壁状の部分および天板状部により構成されている。しかし収納カバー22は図の左側の端部すなわち構造部材30の配置される側の端部にも壁状の部分を有していてもよい。
水冷ヒートシンク12および空冷ヒートシンク21は、たとえば熱伝導性の良好な金属材料であるアルミニウムまたは銅などにより形成されることが好ましい。収納カバー13,22もヒートシンク12,21と同様の金属材料により形成されてもよいが、収納カバー13,22は樹脂材料により形成されてもよい。
構造部材30は収納カバー13,22を閉じたときに水冷部10内の密閉空間と空冷部20内の密閉空間とを区画するように構成されており、たとえば板状の部材である。構造部材30は水冷部10の図の右端部および空冷部20の左側の端部の壁状の部分を構成してもよい。
構造部材30は樹脂材料または樹脂材料よりも熱伝導率の低い材料により形成されており、PPS(Poly Phenylene Sulfide)などの樹脂材料が板状に成型されたものである。
次に図3を用いて、基板14,23に形成される素子および回路について説明する。
図3を参照して、本実施の形態の電力変換装置100に適用される回路は、たとえばいわゆるDC/DCコンバータ回路である。これは高電圧の直流電力をより低電圧の直流電力に変換する回路であり、たとえば車載の高圧バッテリから供給される100V以上600V以下の直流の高電圧を入力端子から入力し、車載補機系部品の電源電圧である12V以上16V以下程度の低電圧の直流電圧を出力端子から出力する。なお図3においては左側が入力側を、右側が出力側を示している。
入力側には、高電圧の直流電力が入力される入力端子IN1,IN2と、入力端子IN1,IN2に入力された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路INVと、インバータ回路INVの動作により発生する交流成分を吸収する入力コンデンサINCと、共振コイルRLとを主に有している。入力コンデンサINCはインバータ回路INVの入力側に、共振コイルRLはインバータ回路INVの出力側に、それぞれ配置されている。インバータ回路INVには、たとえばMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)からなる一次側スイッチング素子S11,S12,S13,S14と、一次側スイッチング素子S11,S12,S13,S14に並列接続された共振コンデンサC1,C2,C3,C4と、ダイオードとを有している。共振コンデンサC1〜C4は、共振コイルRLと共振動作を起こし、一次側スイッチング素子S11〜S14のスイッチング損失を抑制する働きを担っている。
インバータ回路INVの出力側にはトランスTRSが接続されており、このトランスTRSにより電圧値の変換がなされる。トランスTRSは一次側コイル導体H11と、一次側コイル導体H11と磁気的に結合した二次側コイル導体L21,L22とからなる。一次側コイル導体H11は上記の共振コイルRLと直列に接続された高電圧側巻線である。二次側コイル導体L21,L22はトランスTRS内において一次側コイル導体H11と互いに対向するように配置された低電圧側巻線である。
トランスTRSの出力側には、トランスTRSから入力される低電圧の交流電圧を直流電圧に変換する整流回路RCTが形成されている。整流回路RCTには、たとえばMOSFETからなる二次側スイッチング素子S21,S22,S23,S24と、ダイオードとを有している。二次側スイッチング素子S21,S22は接地電位G1に、二次側スイッチング素子S23,S24は接地電位G2に、それぞれ接続されている。
またトランスTRSを構成する二次側コイル導体L21と二次側コイル導体L22との接続箇所であるセンタータップCTRからは平滑コイルRPP1および出力コンデンサRPP2が直列接続されており、出力コンデンサRPP2に並列に出力端子OUT1,OUT2が接続されている。また出力コンデンサRPP2は接地電位G3に接続されている。
平滑コイルRPP1および出力コンデンサRPP2は平滑回路RPPを構成し、これはセンタータップCTRでの(整流回路RCTによる変換後の)直流電圧に含まれる交流成分を平滑する役割を有している。出力端子OUT1,OUT2は平滑回路RPPにおいて平滑された低電圧の直流電圧を出力する端子である。
図4を参照して、図3に示す上記の各素子および回路は、通常は図1および図2に示す水冷部10に配置される。具体的には、たとえば水冷部10の水冷ヒートシンク12の上方に配置された基板14に、たとえば共振コンデンサC1〜C4および共振コイルRLが載置されている。平面視における基板14の周囲には一次側スイッチング素子S11〜S14、二次側スイッチング素子S21〜S24が配置されており、これらは基板14と電気的に接続されている。
その他、水冷ヒートシンク12の上方に配置された他の基板に、たとえば平滑回路RPPおよびトランスTRSが載置されている。したがってインバータ回路INV、トランスTRS、整流回路RCTおよび平滑回路RPPはすべて水冷部10に配置され、収納カバー13により密閉空間に収納される。
空冷部20には、たとえばいわゆるコモンモードチョークコイル、駆動IC、制御IC、マイコンのような比較的発熱量の小さい電子部品が配置されており、これらが収納カバー22により密閉空間に収納される。
水冷部10の水冷ヒートシンク12は構造部材30に固定されることが好ましい。収納カバー13はたとえば通常のネジにより、構造部材30に(収納カバー13が開閉動作可能となるように)固定されてもよいし、収納カバー13は水冷ヒートシンク12に対して着脱可能に被せられる構成であってもよい。同様に空冷部20の空冷ヒートシンク21は構造部材30に固定されることが好ましい。収納カバー22はたとえば通常のネジにより、構造部材30に(収納カバー22が開閉動作可能となるように)固定されてもよいし、収納カバー22は空冷ヒートシンク21に対して着脱可能に被せられる構成であってもよい。
次に図4および図5を用いて、水冷部10の基板14と空冷部20の基板23とを電気的に接続する部分について説明する。
水冷部10に配置される素子および回路と、空冷部20に配置される素子および回路とは、たとえば基板14と基板23とを接続する配線部材により互いに電気的に接続され、これにより一体の電力変換装置100としての機能を発揮する。図4および図5を参照して、基板14と基板23とは、配線用のターミナルである配線部材41,42により互いに電気的に接続されている。
配線部材41は銅などの電気伝導率に優れた金属材料により形成された長尺形状を有している。配線部材41は構造部材30を貫通することにより、水冷部10側から空冷部20側まで延在している。
構造部材30が樹脂材料により形成される場合、配線部材41はいわゆるインサート成型法またはアウトサート成型法により、構造部材30を水冷部10側から空冷部20側まで貫通するように、構造部材30に固定されている。
すなわち樹脂からなる構造部材30を成型する金型内に配線部材41がセットされた状態で構造部材30を成型するための樹脂材料が投入されこれが成型される。したがって配線部材41の表面は構造部材30内において構造部材30に接触するように貫通している。すなわち配線部材41は、構造部材30との貫通部分において構造部材30との間に隙間を有さないように、構造部材30を貫通している。なお構造部材30内における配線部材41,42の表面は構造部材30に完全に接触する(すなわち構造部材30内における配線部材41,42の表面の全体が構造部材30と接触する)ように構造部材を貫通することがより好ましい。
ここで配線部材41が構造部材30を貫通するとは、構造部材30が水冷部10から空冷部20に向かう方向(水平方向)に、構造部材30の水冷部10側の表面から空冷部20側の表面まで途切れることなくまっすぐ貫通する場合に限定されない。次に図5の点線で囲んだ領域Aの態様の変形例を示す図6および図7を用いて、このことについて説明する。
たとえば図6を参照して、2本の配線部材41が接続部44により接続されており、接続部44が構造部材30内に配置されるように、2本の配線部材41が構造部材30内を延びていてもよい。すなわちこの場合は、厳密には1本の配線部材41は構造部材30の水冷部10側の表面から空冷部20側の表面まで貫通してはいないが、ここではこのような場合も配線部材41は構造部材30を貫通しているものとみなす。またたとえば図7を参照して、この配線部材41は構造部材30内において屈曲し複数方向に延在しながら構造部材30の水冷部10側の表面から空冷部20側の表面に達するように延びている。ここではこのような場合も配線部材41は構造部材30を貫通しているものとみなす。
なおインサート成型法またはアウトサート成型法を用いて配線部材41を構造部材30に固定する場合、配線部材41単独で基板14と基板23とを接続可能な長さにすることは困難である。このため配線部材41の一方および他方の端部に配線部材42が接続されている。ただしここでは配線部材41と配線部材42とを合わせて基板14と基板23とを接続する単一の配線部材と考えてもよい。
配線部材42は配線部材41と同様に、銅などの電気伝導率に優れた金属材料により形成された長尺形状を有している。水冷部10、空冷部20ともに、配線部材41と配線部材42とは導電性の接続部44において互いに接続されている。接続部44における接続方法としてはたとえば抵抗溶接またはTIG溶接による接続方法、リベットおよび端子台を用いてネジにより接続する方法、プレスフィットコネクタを用いた接続方法などを用いることができる。ここでは電力変換装置100の全体の寸法および他の制約条件を考慮して最適な接続方法を選択することが好ましい。
配線部材42と基板14,23との接続方法としては、たとえばはんだまたは溶接による接続方法、リベットを用いた接続方法、いわゆる超音波接合による接続方法などを用いることができる。
図5に示すように配線部材42と基板14,23との接続箇所においては、配線部材42が基板14,23の厚み(図5の上下)方向に延びるように屈曲している。そして配線部材42が基板14,23の上側の主表面から下側の主表面の下方に突出するように上下方向に貫通しており、基板14,23の下側の主表面の下方に突出した部分がはんだなどにより基板14,23と接続されている。このため基板14,23はヒートシンク12,21上に対して若干浮かせるように配置(すなわち構造部材30に固定)されることが好ましい。
たとえばあらかじめ上記のはんだなどの方法により配線部材42が接続された基板14,23は、構造部材30にヒートシンク12,21が接触するように組みつけられた後に、ヒートシンク12,21の一部の箇所にネジ等により固定されることが好ましい。基板14,23がヒートシンク12,21に固定された後に、基板14,23の配線部材42と、配線部材41とが、上記の接続方法により接続されることが好ましい。その後、構造部材30に接触するように収納カバー13,22がヒートシンク12,21に被せられる。収納カバー13,22は、構造部材30に固定されるか固定されないかにかかわらず、構造部材30の少なくとも一部と接触するように、ヒートシンク12,21に被せられることが好ましい。
なお配線部材41と配線部材42との接続部44、および配線部材42の基板14,23との接続部には、温度サイクルによる大きな熱応力が加わる。このため接続部の破損などの不具合を抑制する観点から、配線部材41,42には応力緩和部43が形成されることが好ましい。応力緩和部43はたとえば配線部材41,42の延在する方向(図5の左右方向)に交差する方向(図5の上下方向)に突起するように湾曲する凸形状部として形成されていることが好ましい。応力緩和部43は配線部材41,42の少なくともいずれかに1箇所以上形成されることが好ましい。
さらに本実施の形態においては、基板23とヒートシンク21とを接続する1つ以上の任意の数(たとえば図9においては2つ)の(第1の)支柱45が設けられている。支柱45は、基板23の図5の下側の主表面とヒートシンク21の上側の表面とを接続するように、図5の上下方向に延びる部材である。支柱45は、ヒートシンク21の上面に対して浮かぶように配置された基板23を支持している。
支柱45は基板23の、配線部材42との接続部に近い領域にて基板23と接続されるように配置されることが好ましい。なお支柱45は熱の伝導性に優れた金属材料により形成されることが好ましい。
次に、電力変換装置100における熱の移動経路について説明しながら、本実施の形態の作用効果について説明する。
水冷部10においては、基板14などに、上記の図3に示す各回路のように電力変換装置100の中核をなす比較的発熱量の多い素子および回路が搭載されている。一方空冷部20においては、基板23などに、比較的発熱量の少ない素子および回路が搭載される。このため電力変換装置100の駆動時には水冷部10の温度が空冷部20の温度よりも高くなる。
水冷部10の素子および回路による発熱量のほとんどは水冷ヒートシンク12の水路11を流れる冷却水に吸収され、空冷部20の素子および回路による発熱量のほとんどは空冷ヒートシンク21を流れる冷却風に吸収される。しかし吸熱により水路11の冷却水の温度が上昇すると、水冷ヒートシンク12が水冷部10の基板14などを冷却する効果が弱くなり、水冷部10の密閉空間内の空気温度が上昇する。水冷部10の密閉空間内の空気温度が上昇すれば、水冷部10から空冷部20に熱が移動する可能性がある。
ここで水冷部10から空冷部20への熱の移動経路は以下の3通りが存在すると考えられる。1つ目は第1の収納部としての水冷部10を構成する部材から第2の収納部としての空冷部20を構成する部材への熱の移動であり、具体的には水冷ヒートシンク12から空冷ヒートシンク21への熱の移動と、収納カバー13から収納カバー22への熱の移動とが挙げられる。2つ目は水冷部10内の密閉空間の空気から空冷部20内の密閉空間の空気への熱の移動である。3つ目は水冷部10から空冷部20まで延びる配線部材41,42を介した熱の移動である。
1つ目の経路である、水冷ヒートシンク12から空冷ヒートシンク21への熱の移動、および収納カバー13から収納カバー22への熱の移動は、これらのヒートシンク12,21および収納カバー13,22が構造部材30の少なくとも一部と接触していれば、構造部材30により抑制される。これは構造部材30が(PPSなどの)樹脂材料または樹脂材料よりも熱伝導率の低い材料により形成されるためである。
すなわちたとえば水冷ヒートシンク12から空冷ヒートシンク21の方へ移動しようとする熱は、まず水冷ヒートシンク12からこれに接触する構造部材30に伝えられる。しかし構造部材30はその熱伝導率が低いため、水冷ヒートシンク12から空冷ヒートシンク21への熱の移動はほぼ断熱に近い状態となり、空冷ヒートシンク21へはほとんど伝わらない。収納カバー13から収納カバー22への熱の移動についても同様であり、収納カバー13と接触する構造部材30によりほぼ断熱されるため収納カバー22へはほとんど伝わらない。したがって上記1つ目の経路により水冷部10から空冷部20へ熱が伝わる可能性が低減される。
2つ目の経路である水冷部10内の密閉空間の空気から空冷部20内の密閉空間の空気への熱の移動についても上記と同様であり、水冷部10と空冷部20との間に配置されている構造部材30によりほぼ断熱される。またそもそも、水冷部10内および空冷部20内はそれぞれ独立した密閉空間となっているため、水冷部10内の空気と空冷部20内の空気とが互いに混じり合う可能性が低減される。したがって上記2つ目の経路により水冷部10から空冷部20へ熱が伝わる可能性が低減される。
また本実施の形態においては、配線部材41,42が構造部材30に接触するように貫通しており、構造部材30内において配線部材41,42との間に隙間を有さない構成となっている。このため水冷部10内の密閉空間の空気が配線部材41,42と構造部材30との隙間を通って空冷部20内の密閉空間へ伝わることが抑制される。したがって配線部材41,42の表面付近において、構造部材30の断熱性により、水冷部10内の密閉空間の熱が空冷部20側に伝わることが抑制される。なお構造部材30内の配線部材41,42の表面の全体が構造部材30と接触すれば、構造部材30内には配線部材41,42との隙間がまったく存在しなくなる。このため構造部材30内の配線部材41,42の表面付近における、水冷部10内の密閉空間から空冷部20内の密閉空間への熱の伝播が、いっそう確実に抑制される。
以上より、本実施の形態においては、上記3つの熱の移動経路のうち1つ目および2つ目の経路についてはほぼ遮断されているため、主に3つ目の配線部材41,42を介して水冷部10から空冷部20に熱が移動するといえる。特に配線部材41,42に大電流を流す必要がある場合には、配線部材41,42の延在方向に交差する断面積を大きくする必要がある。このようにすれば配線部材41,42に大電流が流せる反面、配線部材41,42の熱抵抗が小さくなり水冷部10から空冷部20に熱が移動しやすくなる。
本実施の形態においては、基板23と空冷ヒートシンク21とを接続する支柱45が設けられている。これにより、たとえ水冷部10から配線部材41,42を介して空冷部20の基板23へ熱が伝わったとしても、その熱は空冷部20の支柱45を介して空冷ヒートシンク21に速やかに伝わる。このため支柱45は配線部材41,42から伝わった熱による基板23の温度上昇を抑制することができる。
支柱45は基板23の配線部材42との接続部に近い領域に設けられることが好ましい。このようにすれば、より速やかに配線部材42からの熱を支柱45に伝えることができるため、基板23の温度上昇を抑制する効果がいっそう高められる。
なお基板23の配線部材42との接続部の近くには耐熱の低い素子などを配置しないことがより好ましい。また基板23と支柱45との間には接触抵抗低減のため、グリスまたは放熱シートを挟んでもよい。
以上により、本実施の形態の電力変換装置100は、水冷部10と空冷部20との間に温度勾配を設けることができ、空冷部20の温度上昇を抑制することができる。このため特に耐熱の低い安価な素子および電子部品を空冷部20に搭載することにより電力変換装置100のコストを削減することができる。また空冷部20の温度サイクルを緩和させる(すなわち高温時においても過度な温度上昇を抑制し、空冷部20の基板23と部品との接合部の温度の時間変化ΔTを小さくする)ことができる。このため基板23上の素子などの配線の接続部を構成するはんだなどにクラックが入り、当該接続部が破損するなどの不具合を抑制することができ、当該接続部の信頼性を向上させることができる。
図8(A)、(B)を参照して、本実施の形態の構成を有する電力変換装置100を駆動させた場合の温度分布の解析をすれば、水冷部10よりも空冷部20の温度が大幅に低いことがわかる。また空冷部20内においては水冷部10内よりも領域間の温度差ΔTが小さくなっており、空冷部20内のほぼすべての領域においてほぼ一定の温度を示すことがわかる。なお図8(A)は主に水冷部10および空冷部20の特に基板14,23およびその上の搭載回路などの温度分布を示しており、図8(B)は主に水冷部10および空冷部20の収納カバー13,22およびヒートシンク12,21の表面の温度分布を示している。なおこの熱解析に用いた構造部材30は、図の左右方向に関する厚みが6mmであり、その材質はPPSとしている。
その他、本実施の形態においては、水冷部10と空冷部20とが水平方向に沿って並ぶように配置されている。このため、たとえば水冷部10の上方に積まれるように空冷部20が配置される場合に起こり得る、水冷部10の発する熱により内部の空気が暖められ、暖められた空気が上部の空冷部20側に集まり、空冷部20の温度が上昇する不具合の発生を抑制することができる。
また、一次側スイッチング素子S11〜S14にSiC−MOSFETを用いることもできる。SiC−MOSFETは通常のMOSFETに比べて水冷部10側の温度が高くなる可能性がある。しかし本実施の形態の電力変換装置100の構造を用いることにより空冷部20に耐熱の低い部品を配置できるため、低コストでSiC−MOSFETを用いた一次側スイッチング素子S11〜S14を実現することができる。
(実施の形態2)
図9を参照して、本実施の形態の第1例の電力変換装置200は、実施の形態1の電力変換装置100と基本的に同様の構成を有しているが、空冷部20において配線部材41,42とヒートシンク21とを接続するように1つ以上の任意の数(たとえば図9においては2つ)の(第2の)支柱46が設けられている。この点において電力変換装置200は電力変換装置100と異なっている。
第2の支柱46は、図9の上下方向に(ヒートシンク21から配線部材41,42に向けて)延びる支柱本体46aと、配線部材41,42の図9の下側の主表面の一部に設けられ配線部材41,42と支柱本体46aとの間を電気的に絶縁する絶縁部材46bとを含んでいる。配線部材41,42と支柱本体46aとの間に絶縁部材46bが挟まれることにより、配線部材41,42と空冷ヒートシンク21とが互いに電気的に絶縁されるため、配線部材41,42を流れる電流がヒートシンク21の方に流れることが抑制される。支柱本体46aは図9の上下方向に延びる点において、基板23とヒートシンク21との間を図9の上下方向に延びる支柱45と同様の外観形状を有している。
絶縁部材46bとしてはたとえば接着剤または放熱シートを用いてもよく、配線部材41,42の表面上に絶縁部材46bとしての樹脂材料を成型することにより形成されたものを用いてもよい。また、必要な絶縁耐圧が低い場合には、支柱本体46aの配線部材41,42側の端部(図9の上側の端部)の表面にアルマイト処理のような絶縁被膜を形成するための処理を施すことにより絶縁部材46bが形成されてもよい。
支柱本体46aは、実施の形態1の第1の支柱45と同様に熱の伝導性に優れた金属材料により形成されることが好ましい。
なお支柱46は、図9に示すように配線部材41と配線部材42との双方に1本ずつ接続されていてもよいし、たとえば1本の支柱46が配線部材41と配線部材42との双方を跨ぐように(接続部44と接続されるように)配置されてもよい。
図10を参照して、本実施の形態の第2例の電力変換装置300は、電力変換装置200と基本的に同様の構成を有しているが、空冷部20のみならず水冷部10にも、基板14と水冷ヒートシンク12とを接続する支柱45、および配線部材41,42と水冷ヒートシンク12とを接続する支柱46が配置されている。この点において電力変換装置300は電力変換装置200と異なっているが、他の構成は電力変換装置200と同様である。なお空冷部20と同様に水冷部10においても、支柱45,46の本数は任意である。また水冷部10の支柱45,46の配置についても任意である。
以上をまとめると、実施の形態1,2においては、基板14または基板23と水冷ヒートシンク12または空冷ヒートシンク21とを接続する支柱45を備えている。また実施の形態2においては、配線部材41,42と水冷ヒートシンク12または空冷ヒートシンク21とを接続する支柱46を備えている。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態1の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。本実施の形態は、実施の形態1の作用効果に加え、以下の作用効果を奏する。
本実施の形態においては支柱45に加え支柱46が備えられることにより、水冷部10から配線部材41,42により空冷部20に伝わる熱が、基板23に達する前に支柱46から空冷ヒートシンク21の方へ伝わる経路が形成される。このため実施の形態1のように支柱45のみを有する場合よりも基板23に到達する熱量を減少させることができるため、実施の形態1よりもさらに空冷部20の基板23および素子などの温度上昇を抑制する効果が高められる。このため基板23上の素子などの配線の接続部を構成するはんだなどにクラックが入り、当該接続部が破損するなどの不具合をさらに確実に抑制することができ、当該接続部の信頼性をさらに向上させることができる。
(実施の形態3)
図11および図12を参照して、本実施の形態の電力変換装置400は、実施の形態1の電力変換装置100と基本的に同様の構成を有しているが、構造部材30の表面に複数の貫通孔31が形成されている点において電力変換装置100と異なっている。
貫通孔31は、構造部材30を構成する板材の、図12の断面図における最上部の表面を起点として形成されており、構造部材30の最下面に達する孔部として形成されている。すなわち特に図12の断面図に示すように、貫通孔31は、構造部材30を貫通する配線部材41,42が延在する方向(図11の左右方向であり水冷部10から空冷部20に向かう方向)に交差する方向(図12の上下方向)に延びている。貫通孔31は図11においては楕円形状に近い平面形状を有しているが、貫通孔31の平面形状はこれに限らずたとえば矩形状であってもよい。
貫通孔31は、構造部材30のインサート成型またはアウトサート成型時に形成されてもよいし、構造部材30のインサート成型またはアウトサート成型の後に形成されてもよい。貫通孔31が形成された後の構造部材30の厚みすなわち構造部材30の樹脂などの配置される部分の図12の左右方向の厚みが、構造部材30に要求される最低限の強度が確保できる厚みとなるように、貫通孔31の平面視におけるサイズが制御されることが好ましい。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態1の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。本実施の形態は、実施の形態1の作用効果に加え、以下の作用効果を奏する。
本実施の形態においては構造部材30が図12の配線部材41,42の延在方向に交差する方向に延びる貫通孔31を備えることにより、構造部材30を構成する樹脂材料などが配線部材41,42の延在方向に関して不連続になる。すなわち構造部材30の水冷部10側の表面から空冷部20側の表面に至るまでの構造部材30内において、構造部材30の樹脂材料などが配置されない領域(貫通孔31)が配置される。
貫通孔31は構造部材30内の熱の伝導をいっそう妨げる熱抵抗としての役割を果たす。このため貫通孔31が形成されることにより、構造部材30における水冷部10から空冷部20への熱の伝導がいっそう抑制される。
また貫通孔31内には外気が流れることが可能である。このため貫通孔31内を流れる外気により構造部材30を冷却させることができる。このため貫通孔31が存在しない場合に比べて構造部材30における水冷部10から空冷部20への熱の伝導がいっそう抑制される。
以上より電力変換装置400は、基板23上の素子などの配線の接続部を構成するはんだなどにクラックが入り、当該接続部が破損するなどの不具合をさらに確実に抑制することができ、当該接続部の信頼性をさらに向上させることができる。
なお上記においては実施の形態1の構成に貫通孔31を組み合わせているが、実施の形態2の構成に貫通孔31を組み合わせた構成を採用してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 水冷部、11 水路、12 水冷ヒートシンク、13,22 収納カバー、14,23 基板、20 空冷部、21 空冷ヒートシンク、30 構造部材、31 貫通孔、41,42 配線部材、43 応力緩和部、44 接続部、45,46 支柱、46a 支柱本体、46b 絶縁部材、100,200,300,400 電力変換装置、C1,C2,C3,C4 共振コンデンサ、CTR センタータップ、G1,G2,G3 接地電位、H11 一次側コイル導体、IN1,IN2 入力端子、INC 入力コンデンサ、INV インバータ回路、L21,L22 二次側コイル導体、OUT1,OUT2 出力端子、RCT 整流回路、RL 共振コイル、RPP1 平滑コイル、RPP2 出力コンデンサ、S11,S12,S13,S14 一次側スイッチング素子、S21,S22,S23,S24 二次側スイッチング素子、TRS トランス。

Claims (9)

  1. 第1の発熱部品を収納し、冷媒を用いて前記第1の発熱部品を冷却することが可能な第1の冷却部材を含む第1の収納部と、
    第2の発熱部品を収納し、空気を用いて前記第2の発熱部品を冷却することが可能な第2の冷却部材を含む第2の収納部と、
    前記第1の収納部と前記第2の収納部との間に配置される、樹脂材料または樹脂材料よりも熱伝導率の低い材料からなる構造部材と、
    前記第1の発熱部品と前記第2の発熱部品とを電気的に接続する配線部材とを備え、
    前記配線部材は前記構造部材に接触するように貫通することにより前記第1の収納部側から前記第2の収納部側まで延在する、電力変換装置。
  2. 前記第1の収納部は前記第1の発熱部品を密閉するように収納し、かつ前記第2の収納部は前記第2の発熱部品を密閉するように収納し、
    前記第1および第2の収納部は前記構造部材と接触している、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記構造部材内における前記配線部材の表面が前記構造部材に完全に接触するように、前記配線部材は前記構造部材を貫通する、請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記第1または第2の発熱部品と前記第1または第2の冷却部材とを接続する第1の支柱をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記配線部材と前記第1または第2の冷却部材とを接続する第2の支柱をさらに備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記第2の支柱は、前記第1または第2の冷却部材から前記配線部材に向けて延在する支柱本体と、前記配線部材と前記支柱本体とを電気的に絶縁するように接続する絶縁部材とを含む、請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記構造部材の表面には、前記構造部材を貫通する前記配線部材が延在する方向に交差する方向に延びる貫通孔が形成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記配線部材は、前記配線部材が延在する方向に交差する方向に突起するように湾曲する凸形状部を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 前記第1の収納部と前記第2の収納部とは水平方向に沿って並ぶように配置される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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