JP5851666B1 - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

ベース導体と、このベース導体に設置された電気的発熱部材と、絶縁体を介して第1電極と第2電極とを交互に複数積層して一面に最外層の第1電極が露出し他面に最外層の第2電極が露出した平板型のノイズ除去コンデンサと、電気的発熱部材からノイズ除去コンデンサを経由して他の部材に電気接続する板状の中継導体とを備えた電力変換装置において、ノイズ除去コンデンサは、最外層の第2電極が、ベース導体の電気的発熱部材が設置されている側の面に面接合されてベース導体に固着されるとともに、最外層の第1電極と中継導体とが面接合されるようにした。

Description

本発明はノイズ除去用のコンデンサを備える電力変換装置に関する。
半導体モジュールのスイッチング動作に伴い発生するノイズを低減することを目的として、半導体モジュールの直近で半導体モジュールの端子と、放熱器を兼ねるベース導体との間をノイズ除去コンデンサで接続する場合がある。特に、半導体素子としてSiC素子を用いた場合、一般的に半導体モジュールの発生するノイズが増加するため、半導体モジュール外部にノイズが伝導しないように半導体モジュールの直近でノイズを低減する必要性が高くなる。
特許文献1には、半導体モジュール内部にフィルタコンデンサを搭載し、ヒートシンクを兼ねるベースに接続することでノイズを除去できることが記載されている。特許文献2には半導体モジュールが搭載されるアース導体を延設し、正極導体とアース導体の間に第1の絶縁体を挟み、負極導体とアース導体の間に第2の絶縁体を挟むことでYコンデンサを形成し、ノイズを除去できることが記載されている。
また、半導体モジュールの発熱により、半導体モジュールに接続される平滑コンデンサの温度上昇を抑制することを目的として、半導体モジュール端子を放熱器に熱接触させる場合がある。通常半導体モジュールはSi素子の耐熱温度150℃程度を超過しない条件で熱設計されるが、半導体素子としてSiC素子を用いた場合、半導体モジュールが200℃以上の高温となる条件で熱設計される場合がある。平滑コンデンサの温度は高くとも125℃程度であることから、半導体モジュールの熱設計が成立していても、半導体モジュールから平滑コンデンサに熱が伝導し、平滑コンデンサの温度が上限温度を超過してしまう問題があり、半導体モジュールと平滑コンデンサの接続部分を十分に冷却する必要性が高くなる。特許文献3には、絶縁体を介して半導体モジュール端子と平滑コンデンサ端子の接続部を冷却器に固定することで、平滑コンデンサの温度上昇を抑制できることが記載されている。
特開2008−4953号公報 特開2013−219919号公報 特開2010−252460号公報
特許文献1に記載の電力変換装置では、フィルタコンデンサがヒートシンクを兼ねるベース上に載置されているが、特許文献1の図面に記載されているように、フィルタコンデンサと半導体モジュール内部のリードフレームとの間は通常アルミワイヤ等のリード線で接続されるため、リード線のインダクタンスによりフィルタコンデンサのノイズ除去性能が低下してしまう問題がある。また、通常リードフレームの熱抵抗よりもアルミワイヤの熱抵抗の方が高いため、リードフレームの熱をベースに放熱することができず、リードフレーム用の放熱材を別途設ける必要があり、装置が大型化してしまう問題がある。
特許文献2に記載の電力変換装置では、モジュールに接続される正極導体および負極導体と、モジュールが搭載されるアース導体との間に絶縁体を挟むことでリードレスのコンデンサを形成し、リード線のインダクタンスによるノイズ除去性能の低下を防いでいるが、十分なノイズ除去性能を得るためコンデンサ容量を増やそうとすると正極導体、負極導体、アース導体を延設する必要があるため装置が大型化する。また、正極導体および負極導体の冷却については考慮されていないため、正極導体および負極導体用の放熱材を別途設ける必要があり、装置が更に大型化してしまう問題がある。
特許文献3に記載の電力変換装置では、半導体モジュールからの熱の放熱のため、半導体モジュール端子と平滑コンデンサ端子の接続部を、絶縁体を介してこの絶縁体を貫通するねじで加圧して冷却器に固定する構成となっている。特許文献3では、絶縁体は放熱のみに着目しており、ノイズ除去が必要な回路に適用する場合、ノイズ除去コンデンサを別途設ける必要があり、装置が大型化してしまう問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ノイズ除去コンデンサと中継導体の冷却用の冷却部材を別々に設けるよりも小型で、ノイズの低減と中継導体の冷却を実現させる電力変換装置を提供することを目的とする。
本発明は、ベース導体と、このベース導体に設置された電気的発熱部材と、絶縁体を介して第1電極と第2電極とを交互に複数積層して一面に最外層の第1電極が露出し他面に最外層の第2電極が露出した平板型のノイズ除去コンデンサと、電気的発熱部材からノイズ除去コンデンサを経由して他の部材に電気接続する板状の中継導体とを備えた電力変換装置において、ノイズ除去コンデンサは、最外層の第2電極が、ベース導体の電気的発熱部材が設置されている側の面に面接合されてベース導体に固着されるとともに、最外層の第1電極と中継導体とが面接合されたものである。
この発明によれば、ノイズ除去コンデンサにノイズ除去の機能のみならず、中継導体からの放熱の機能を持たせたため、ノイズ除去コンデンサと中継導体の冷却用の冷却部材を別々に設けるよりも小型で、ノイズの低減と中継導体の冷却を同時に実現させる電力変換装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1による電力変換装置の一例を示す回路図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置のノイズ除去コンデンサの構造の一例を示す断面図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置のノイズ除去コンデンサの一例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置のノイズ除去コンデンサの内部構造の一例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置のノイズ除去コンデンサの内部構造の他の例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置のノイズ除去コンデンサの構造のさらに他の例を示す断面図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の構造の一例を示す断面図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の構造の他の例を示す断面図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の構造の一例を一部省略して示す斜視図である。 この発明の実施の形態2による電力変換装置の構造の一例を一部省略して示す斜視図である。 この発明の実施の形態2による電力変換装置のノイズ除去コンデンサの構造の一例を示す、ノイズ除去コンデンサの位置での断面図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置の構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態4による電力変換装置の構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態5による電力変換装置の構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態5による電力変換装置の一例を示す回路図である。 この発明の実施の形態6による電力変換装置の構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態7による電力変換装置の構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態7による電力変換装置の構造を一部省略して示す斜視図である。 この発明の実施の形態8による電力変換装置の構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態9による電力変換装置の構造を一部省略して示す斜視図である。 この発明の実施の形態10による電力変換装置の構造を一部省略して示す斜視図である。 この発明の実施の形態10による電力変換装置の回路の一例を示す回路図である。 この発明の実施の形態11による電力変換装置の回路の一例を示す回路図である。 この発明の実施の形態11による電力変換装置の構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態12による電力変換装置のノイズ除去コンデンサの構造の一例を示す断面図である。 この発明の実施の形態13による電力変換装置のノイズ除去コンデンサの構造の一例を示す断面図である。
従来、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3の記載のように、ノイズ除去コンデンサはノイズ除去機能、発熱体から取り出す配線部材としての導体の放熱は放熱機能、として別々に考慮し、設計されていた。この発明では、別々に考慮されていたノイズ除去機能と配線部材からの放熱機能を兼ねる、という新しいアイデアに基づいて、ノイズ除去コンデンサに積極的に放熱の機能を備えさせる構成とした。以下、このアイデアに基づいた本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
まず図1〜図5を参照して、本発明の実施の形態1による電力変換装置について説明する。はじめに、図1を参照して、実施の形態1による電力変換装置91の回路図の一例を説明する。実施の形態1による電力変換装置91は直流電源92から入力された直流電力を交流化して、モータ93等に供給することができる。ここで、平滑コンデンサ2は電力変換装置91の動作に伴い変動する正極と負極の間の電圧を平滑化する機能をもち、直流電源92と並列に接続される。電力変換装置91は例えばインバータとして、3つのセミブリッジ回路が並列に接続されて構成されている。具体的には、上アームの半導体素子95a、95b、95c(95a、95b、95cをまとめて95、あるいは95a、95b、95cのいずれか一つを95と表すこともある。以下のアルファベットを付した符号についても同様である。)、および下アームの半導体素子96a、96b、96cを備える。半導体素子95aと半導体素子96aとは直列接続されて第1のセミブリッジ回路を構成している。半導体素子95bと半導体素子96bとは直列接続されて第2のセミブリッジ回路を構成している。半導体素子95cと半導体素子96cとは直列接続されて第3のセミブリッジ回路を構成している。これら第1のセミブリッジ回路、第2のセミブリッジ回路、第3のセミブリッジ回路は並列に接続されて、3相のインバータ回路を構成している。
各半導体素子95、96は絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、サイリスタなど任意の半導体素子とすることができるが、例えばMOS型電界効果トランジスタ(MOSFET)である。各半導体素子には、それぞれ並列にダイオードが接続されている。ダイオードはPN接合型のダイオードやショットキーバリア型のダイオードとすることができ、MOSFET内部の寄生ダイオードを利用してもよい。上アームの半導体素子95のドレイン側は直流電源92の正極側および平滑コンデンサ2の正極側端子に接続され、下アームの半導体素子96のソース側は直流電源92の負極側および平滑コンデンサ2の負極側端子に接続されている。上アームの半導体素子95と下アームの半導体素子96の接続部はモータ53に接続されている。電力変換装置91の各セミブリッジ回路は半導体モジュール1として構成されている。各セミブリッジ回路の正極側と接地の間には、ノイズ除去コンデンサ6a、6b、6cが接続されている。また、各セミブリッジ回路の負極側と接地の間にはノイズ除去コンデンサ6d、6e、6fが接続されている。
また、本発明は、半導体モジュール1に備える半導体素子として、SiCなど、Si(珪素)に比べてバンドギャップが大きいワイドバンドギャップ半導体により形成された半導体モジュールに特に有効である。ワイドバンドギャップ半導体の材料としては、例えば、SiC(炭化珪素)のほか、窒化ガリウム系材料またはダイヤモンドがある。これらワイドバンドギャップ半導体を電力変換装置の電力変換用素子として使用した場合、一般的にスイッチング速度が速いため半導体モジュールの発生するノイズが大きく、ノイズ除去コンデンサのノイズ除去効果をできるだけ高める必要がある。さらに、ワイドバンドギャップ半導体はSi半導体に比較してより高温まで動作が可能であるため、他の部品に対する熱影響がより大きく、放熱設計が重要になる。このように、ワイドバンドギャップ半導体で形成された半導体素子を電力変換装置に用いた場合、ノイズ除去と放熱を共に高めることが重要となる。
図2は電力変換装置91内に搭載されるノイズ除去コンデンサ6の内部構成を説明するための概略断面図である。図3はノイズ除去コンデンサ6の斜視図である。図2に示すように、ノイズ除去コンデンサ6は絶縁体103を介して第1電極101と第2電極102を交互に複数積層した構成となっている。具体的には第1電極101はノイズ除去コンデンサ6の上面に1層配置され、ノイズ除去コンデンサ6の内部にも1層配置される。第2電極102は底面に1層配置され、ノイズ除去コンデンサ6の内部にも1層配置される。図3に示すように、ノイズ除去コンデンサ6は平板型の形状をしており、上面に第1電極101が露出するように配置されている。ここで、冷却能力を確保するため、第1電極101の1層当たりの面積を、好ましくは50mm2以上とする。また、この面積に対してノイズ除去コンデンサの厚さが厚いと熱抵抗が大きくなるため、第1電極101の1層当たりの面積に対するノイズ除去コンデンサ全体の厚さの比率が0.02mm/mm2以下となる平板型としている。
ノイズ除去コンデンサ6内部の絶縁体103を省略して描いた斜視図を図4に示す。図4に示すように、第1電極101同士は層間接続導体104により層間で互いに接続され、第2電極102同士も層間接続導体104により層間で互いに接続される。ノイズ除去コンデンサ6は例えばプリント基板であり、絶縁体103としてエポキシ樹脂やPPE樹脂を用いて、第1電極101および第2電極102として銅パターンを用いて、層間接続導体104としてビア等を用いればよい。ここでは層間の接続に層間接続導体104を用いているが、図5に示すように第1電極101および第2電極102をコの字型にして同一電極を電気的に接続してもよい。
以上では、第1電極101、第2電極102をそれぞれ2層ずつ有するノイズ除去コンデンサ6を挙げて説明しているが、ノイズ除去コンデンサ6は図6に示すように第1電極101、第2電極102をそれぞれ3層ずつ有していてもよい。この場合、第1電極101はノイズ除去コンデンサ6の上面に1層配置され、ノイズ除去コンデンサ6の内部に2層配置される。第2電極102はノイズ除去コンデンサ6の底面に1層配置され、ノイズ除去コンデンサ6の内部に2層配置される。図6に示すように第1電極101と第2電極102を3層ずつ有することで、図2のノイズ除去コンデンサ6と同じ面積でより大容量のコンデンサを形成することが可能となり、ノイズ低減効果を向上させることができる。また、第1電極101と第2電極102の層数は2層ずつ、3層ずつに限らず、更に多くの層を有していてもよい。ただし、冷却能力を確保するため、第1電極101の1層当たりの面積を、好ましくは50mm2以上とする。また、この面積に対してノイズ除去コンデンサの厚さが厚いと熱抵抗が大きくなるため、第1電極101の1層当たりの面積に対するノイズ除去コンデンサ全体の厚さの比率が0.02mm/mm2以下となる平板型としている。
以上のように、ノイズ除去コンデンサ6は、絶縁体を介して第1電極と第2電極とを交互に複数積層して一面に最外層の第1電極が露出し他面に最外層の第2電極が露出した平板型のノイズ除去コンデンサとして構成されている。
ノイズ除去コンデンサ6の静電容量を大きくしてノイズ低減効果を向上させるため、絶縁体103として高誘電率の材料を用いることが好ましく、樹脂以外では酸化チタン、チタン酸バリウムなどのセラミックを用いても良い。また、セラミックのフィラーを添加した高誘電率の樹脂を用いても良い。さらには、ノイズ除去コンデンサ6の熱抵抗を低減させるため、絶縁体103として高熱伝導率の材料を用いることが好ましく、熱伝導フィラーを添加した樹脂を用いても良い。
図7、および図8は、電力変換装置の内部構成を説明するための概略断面図である。図7に示すように、半導体モジュール1および平滑コンデンサ2は放熱器を兼ねるベース導体3に搭載され、中継導体4により半導体モジュール1と平滑コンデンサ2が接続される。中継導体4はノイズ除去コンデンサ6の上面の第1電極101とはんだで接続され、ベース導体3はノイズ除去コンデンサ6の底面の第2電極102とはんだで接続される。なお、図8に示すように、ベース導体3が段差を有し、半導体モジュール1とノイズ除去コンデンサ6と平滑コンデンサ2との間に段差が生じていてもよい。
図9は電力変換装置におけるノイズ除去コンデンサを実装した状態を示す斜視図である。構造を見易くするため、平滑コンデンサ2が搭載されている部分を省略して記載している。正極側中継導体4a、負極側中継導体4b、正極側ノイズ除去コンデンサ6a、負極側ノイズ除去コンデンサ6dを備えており、正極側中継導体4aと正極側ノイズ除去コンデンサ6aの上面に露出した正極側第1電極とが面接合により電気接続され、負極側中継導体4bと負極側ノイズ除去コンデンサ6dの上面に露出した負極側第1電極とが面接合により電気接続されている。なお、図7、図8では正極側中継導体4aと負極側中継導体4bのうち、片方を中継導体4として記載しており、正極側ノイズ除去コンデンサ6aと負極側ノイズ除去コンデンサ6dのうち、片方をノイズ除去コンデンサ6として記載している。
ベース導体3は例えばアルミニウムであり、空冷の放熱フィンあるいは水冷の冷却経路を備えており、ベース導体3上に搭載された部材の熱を冷却する機能をもつ。中継導体4は例えば銅の板状の平角線であるが、板状の導体を積層した平角線や、網線を板状に形成した平角線など、可とう性に優れた線を用いても良い。ここで、板状の中継導体4と第1電極とは面接合される。またベース導体3と第2電極102とも面接合される。以上では、中継導体4と第1電極101との接続、およびベース導体3と第2電極102との接続の方法をはんだによる接続としたが、ろう付接合などのはんだ以外の接続方法を用いてもよい。また、中継導体4とノイズ除去コンデンサ6を半導体モジュール1内部に搭載し、一体化してもよい。
本実施の形態1の構成では、ノイズ除去コンデンサ6の電極を多層積層することで、ノイズ除去コンデンサ6の静電容量を小面積で大容量化し、ノイズ除去コンデンサ6の表面に中継導体4およびベース導体3を直接接続している。これにより、半導体モジュール1の直近でリードレスのノイズ除去コンデンサ6を接続することができる。図1を参照するとノイズ除去コンデンサ6a〜6fが半導体素子95a〜95c、96a〜96cそれぞれの直近に搭載されることとなる。
ノイズ除去機能の観点では、ノイズ除去コンデンサ6はリード線をもたないため、リード線のインダクタンスの影響を受けずに、ノイズを効果的に低減できる。チップコンデンサなどのリード線を持たないコンデンサ部品は従来から存在するが、従来のチップコンデンサは通常、複数積層した第1電極同士を電気的に接続する第1の外部電極と、複数積層した第2電極同士を電気的に接続する第2の外部電極を有し、これら外部電極は第1電極および第2電極に対して垂直な面に配置されている。外部電極は外部に露出しているが、複数積層した第1電極および第2電極は絶縁物に覆われており外部に露出していない。外部電極は第1電極および第2電極に対して垂直な面に配置されるため、コンデンサ容量を増やすために電極面積が増えるほど第1の外部電極と第2の外部電極の間の距離が離れてインダクタンスが増加してしまいノイズ除去機能が低下してしまう課題がある。本発明のノイズ除去コンデンサ6は第1電極と第2電極とを交互に複数積層し、1面に最外層の第1電極が露出して第1の外部電極として機能し、他面に最外層の第2電極が露出して第2の外部電極として機能する。これら外部電極は第1電極および第2電極と平行になるため、コンデンサ容量を増やすために電極面積が増えても外部電極間の距離が離れずインダクタンスは増加しない。そのため、チップコンデンサなどのリード線を持たない従来のコンデンサ部品と比べてもインダクタンスを小さくでき、ノイズ除去機能を向上させることができる。
冷却性能の観点では、ノイズ除去コンデンサ6は平板型であり厚み方向の熱抵抗が小さく、中継導体4および放熱器を兼ねるベース導体3に直接、面で接続されるため、中継導体4を効果的に冷却し、平滑コンデンサ2の温度上昇を抑制することができる。熱伝導シートなどの発熱材と放熱器とを面接続して放熱する放熱材は従来から存在するが、本発明のノイズ除去コンデンサ6は熱伝導シートなどの絶縁体よりも熱抵抗が小さい電極(例えば銅)を内部に備えており、更に第1電極101は互いに内部で接続され、第2電極102は互いに内部で接続されているため、内部に電極を備えていない従来の放熱材に比べて、電極を経由した熱抵抗の低い冷却経路を設けることで熱抵抗を小さくでき、冷却機能を向上させることができる。
また、本発明のノイズ除去コンデンサは、冷却能力を確保するために、好ましくは第1電極101は1層当たり50mm2以上の面積を有し、またこの面積に対する厚みの比率が0.02mm/mm2以下の平板型としている。このように、ノイズ除去コンデンサ6はノイズ除去機能と中継導体4の冷却機能を両方保有し、ノイズ除去機能と冷却機能を従来のコンデンサ部品および放熱材よりも向上させているため、ノイズ除去コンデンサ6と別に中継導体4用の放熱部材を設ける必要が無く、装置を小型化することができる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2による電力変換装置について説明する。図10は電力変換装置におけるノイズ除去コンデンサを実装した状態を示す斜視図である。図11は電力変換装置内に搭載されるノイズ除去コンデンサの内部構成を説明するための概略断面図である。実施の形態2に係る電力変換装置は、基本的には実施の形態1に係る電力変換装置と同様の構成を備えるが、図1の回路図に示す、正極側ノイズ除去コンデンサ6aと負極側ノイズ除去コンデンサ6dが一体化されたノイズ除去コンデンサ60内部に、第1電極101a、101bが配置されない部分を設け、第1電極101a、101bが配置されない部分に穴をあけて、ノイズ除去コンデンサ6をねじ10でベース導体3に締結固定し、ノイズ除去コンデンサ6の底面の第2電極102をベース導体3に接触させている点で異なる。
このように、第1電極101a、101bが配置されていない箇所であれば、ノイズ除去コンデンサ6をねじで締結固定しても第1電極101a、101bと第2電極102の間の絶縁体は加圧されない。そのため、絶縁体103を薄くすることで、ノイズ除去コンデンサ6の静電容量を増やしてノイズ低減効果を向上させるとともに、絶縁体103の熱抵抗を低減し、中継導体4a、4bの冷却性能を向上させることができる。ここで、ノイズ除去コンデンサ6は正極側と負極側で一体化された構成となっているが、実施の形態1のように、正極側と負極側で分離し、それぞれをねじで固定するようにしてもよい。
実施の形態3.
次に、実施の形態3による電力変換装置について説明する。図12は実施の形態3による電力変換装置の内部構成を説明するための概略断面図である。実施の形態3に係る電力変換装置は、基本的には実施の形態1に係る電力変換装置と同様の構成を備えるが、平滑コンデンサ2が平滑コンデンサ端子5を有し、中継導体4と平滑コンデンサ端子5は、ねじ8とナット9により締結固定される。中継導体4をコの字に曲げることで、中継導体4と平滑コンデンサ端子5との締結部を、ノイズ除去コンデンサ6から離している。中継導体4とノイズ除去コンデンサ6とナット9は樹脂7でモールドして一体化した部材としている。
実施の形態3の構成により、平滑コンデンサ端子5を中継導体4から簡易に着脱することが可能となり、組み付け性およびメンテナンス性が向上する。また、中継導体4と平滑コンデンサ端子5との締結部をノイズ除去コンデンサ6から離しているため、締結による加圧力がノイズ除去コンデンサ6に加わらず、ノイズ除去コンデンサ6内部の絶縁体103を薄くしても絶縁体103が劣化しない。そのため、絶縁体103を薄くすることで、ノイズ除去コンデンサ6の静電容量を増やしてノイズ低減効果を向上させることができるとともに、絶縁体103の熱抵抗を低減し、中継導体4の冷却性能を向上させることができる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4による電力変換装置について説明する。図13は実施の形態4による電力変換装置の内部構成を説明するための概略断面図である。実施の形態4に係る電力変換装置は、基本的には実施の形態3に係る電力変換装置と同様の構成を備えるが、図13に示すように、平滑コンデンサ2がベース導体3上に搭載されず、半導体モジュール1の上部に配置され、中継導体4をL字型に曲げることで、中継導体4と平滑コンデンサ端子5との締結部を、ノイズ除去コンデンサ6から離している点で異なる。このように、平滑コンデンサ2がベース導体3上に搭載されていない場合でも、本構成により実施の形態3で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
実施の形態5.
次に、実施の形態5による電力変換装置について説明する。図14は実施の形態5による電力変換装置の内部構成を説明するための概略断面図である。図15は本実施の形態5による電力変換装置91の構成を説明するための回路図である。実施の形態5による電力変換装置は、基本的には実施の形態3に係る電力変換装置と同様の構成を備えるが、図15に示すように電力変換装置91の正極側、負極側だけでなく、モータ側にもノイズ除去コンデンサ6g、6h、6iを備えている点で異なる。モータ側ノイズ除去コンデンサ6gの実装構造を例にとると、具体的には図14に示すように半導体モジュール1とモータ側導電部材15を接続するモータ側中継導体14を備えており、モータ側中継導体14はモータ側ノイズ除去コンデンサ6gの上面の第1電極101とはんだで接続され、ベース導体3はモータ側ノイズ除去コンデンサ6gの底面の第2電極102とはんだで接続される。モータ側中継導体14とモータ側導電部材15とは、ねじ18とナット19により締結固定している。モータ側中継導体14をコの字に曲げることで、モータ側中継導体14とモータ側導電部材15との締結部をモータ側ノイズ除去コンデンサ6gから離している。モータ側中継導体14とノイズ除去コンデンサ6gとナット19は樹脂17でモールドして一体化した部材としている。ここで、モータ側導電部材15とは、例えば図15における電力変換装置91とモータ93の間を接続するケーブルであるが、電力変換装置91の内部配線部材であってもよい。
実施の形態5の構成により、半導体モジュール1の正極側および負極側から発生するノイズだけでなく、半導体モジュール1のモータ側から発生するノイズも低減することができるため、実施の形態3に係る電力変換装置よりもノイズ低減効果を向上させることができる。
実施の形態6.
次に、実施の形態6による電力変換装置について説明する。図16は本発明の実施の形態6による電力変換装置の内部構成を説明するための概略断面図である。実施の形態6に係る電力変換装置は、基本的には実施の形態3に係る電力変換装置と同様の構成を備えるが、半導体モジュール1が半導体モジュール端子31を有し、ノイズ除去コンデンサ6上面の第1電極101は中継導体4とはんだで接続され、中継導体4の両端をコの字に曲げて、中継導体4の一方の端と平滑コンデンサ端子5とを締結固定し、中継導体4の他方の端と半導体モジュール端子31とを締結固定し、中継導体4と平滑コンデンサ端子5との締結部および中継導体4と半導体モジュール端子31との締結部を、ノイズ除去コンデンサ6から離す点で異なる。
実施の形態6により、半導体モジュール端子31を、中継導体4から簡易に着脱することが可能となり、組み付け性およびメンテナンス性が向上する。
実施の形態7.
次に、実施の形態4による電力変換装置について説明する。図17は本発明の実施の形態7による電力変換装置の内部構成を説明するための概略断面図である。図18は電力変換装置におけるノイズ除去コンデンサを実装した状態を示す斜視図である。構造を見易くするため、図18では、平滑コンデンサ2、平滑コンデンサ端子5、ねじ8、ナット9および樹脂7を省略して図示している。実施の形態7に係る電力変換装置は、基本的には実施の形態3に係る電力変換装置と同様の構成を備えるが、図17、図18に示すように、ノイズ除去コンデンサ6の底面の第2電極102と導体板21がはんだで接続され、導体板21とベース導体3がねじ22により締結固定されている点で異なる。ここで、第2電極102と導体板21との接続方法をはんだによる接続としたが、ろう付接合などのはんだ以外の接続方法を用いてもよい。また、導体板21およびベース導体3の表面が粗く、導体板21とベース導体3の接触面に微小な隙間が生じて放熱性が低下してしまう場合は、放熱性が低下しないように導体板21とベース導体3との間に熱伝導グリスなどの放熱材を塗布してもよい。このように構成することにより、最外層の第2電極102とベース導体3とが間接的に面接合されることになる。
実施の形態7の構成により、導体板21と共にノイズ除去コンデンサ6をベース導体3から簡易に着脱することが可能となり、組み付け性およびメンテナンス性が向上する。
実施の形態8.
次に、実施の形態8による電力変換装置について説明する。図19は実施の形態8による電力変換装置の内部構成を説明するための概略断面図である。実施の形態8による電力変換装置は、基本的には実施の形態7に係る電力変換装置と同様の構成を備えるが、導体板21がベース導体3に埋め込まれている点で異なる。
実施の形態8の構成により、導体板21の厚み分のインダクタンスを低減することができ、ノイズ低減効果を向上させることができる。また、小型低背化することができる。
実施の形態9.
次に、実施の形態9による電力変換装置について説明する。図20は本発明の実施の形態9による電力変換装置におけるノイズ除去コンデンサを実装した状態を示す斜視図である。実施の形態9に係る電力変換装置は、基本的には実施の形態3に係る電力変換装置と同様の構成を備えるが、正極側ノイズ除去コンデンサ6a上面の正極側第1電極101aと正極側中継導体4aとの接続部、および負極側ノイズ除去コンデンサ6d上面の負極側第1電極101bと負極側中継導体4bとの接続部を覆う導電性のシールド部材41を備え、シールド部材41はベース導体3にねじで締結固定される点で異なる。実施の形態7および8で説明したように、導体板を設けて、シールド部材41を導体板にねじで固定するようにしてもよい。
実施の形態9の構成により、ベース導体3とシールド部材41で中継導体4の周りを覆うことで、中継導体4のインダクタンスを低減することができ、ノイズ低減効果を向上させることができる。
実施の形態10.
次に、実施の形態10による電力変換装置について説明する。図21は本発明の実施の形態10による電力変換装置におけるノイズ除去コンデンサを実装した状態を示す斜視図である。図22は実施の形態10による電力変換装置の構成を説明するための回路図である。実施の形態10による電力変換装置は、基本的には実施の形態3による電力変換装置と同様の構成を備えるが、実施の形態2のように正極側と負極側のノイズ除去コンデンサ6を一体化しており、ノイズ除去コンデンサ6の上面のうち、正極側第1電極101aと負極側第1電極101bが配置されていない箇所にスナバ部品実装電極51を備え、ノイズ除去コンデンサ6上面の正極側第1電極101aとスナバ部品実装電極51にスナバ抵抗52をはんだで接続し、ノイズ除去コンデンサ6上面の負極側第1電極101bとスナバ部品実装電極51にスナバコンデンサ53をはんだで接続している点で異なる。この構成を回路図でみると図22に示すようになる。
ここでは、スナバ抵抗52とスナバコンデンサ53同士を直接接続せず、スナバ部品実装電極51を介して接続しているが、スナバ部品実装電極51を設けずにスナバ抵抗52とスナバコンデンサ53同士を直接接続してもよい。また、第1電極101a、101bにスナバ抵抗52およびスナバコンデンサ53を接続しているが、中継導体4a、4bに直接接続してもよい。また、スナバ抵抗52を正極側に配置し、スナバコンデンサ53を負極側に配置しているが、スナバ抵抗52を負極側に配置し、スナバコンデンサ53を正極側に配置してもよい。また、スナバ抵抗52の抵抗値を0Ωとする際は、スナバ抵抗52を用いずに、スナバ部品実装電極51を設けず、スナバコンデンサ53のみを正極側第1電極101a、101bに接続してしまってもよい。
スナバ抵抗52、スナバコンデンサ53によるスナバ回路は通常、ノイズ源である半導体モジュールから離れるほどノイズ低減効果が低下するが、実施の形態10の構成により半導体モジュール1の直近にスナバ抵抗52およびスナバコンデンサ53などのスナバ部品を搭載することができるため、ノイズ低減効果を向上させることができ、またスナバ抵抗52、スナバコンデンサ53の実装用の基板を別途設ける必要が無いため、装置を小型化することができる。
実施の形態11.
次に、実施の形態11による電力変換装置について説明する。図23は本発明の実施の形態11による電力変換装置91の構成を示す回路図である。図24は実施の形態11による電力変換装置の内部構成を示す概略断面図である。実施の形態11に係る電力変換装置は、基本的には実施の形態3に係る電力変換装置と同様の構成を備えるが、正極、負極にノイズ除去用のコモンモードコイル201を備え、コモンモードコイル201の直近にノイズ除去コンデンサ202、203を備えている点で異なる。正極側のノイズ除去コンデンサ202a、203aと、負極側のノイズ除去コンデンサ202b、203bについて、構造は正極と負極で同様であるため、図24の断面図では、ノイズ除去コンデンサ202a、202bのうちいずれか一方のみを図示し、ノイズ除去コンデンサ203a、203bのいずれか一方のみを図示している。コモンモードコイルとは、正極と負極とで逆方向に電流が流れる場合は磁性体内で磁束が打ち消し合って小さいインダクタンスを生じ、正極と負極で同方向に電流が流れる場合は磁性体内で磁束が強め合って大きいインダクタンスを生じるように、単一の磁性体に正極と負極との2つの巻線を施したものである。ここではコモンモードコイルを用いているが、正極と負極でコイルをそれぞれ別々の磁性体に巻線したコイルを用いてもよい。
図24に示すように、コモンモードコイル201および平滑コンデンサ2は放熱器を兼ねるベース導体3に搭載され、中継導体4によりコモンモードコイル201と平滑コンデンサ2が接続される。中継導体4はノイズ除去コンデンサ202の上面の第1電極101とはんだで接続され、ベース導体3はノイズ除去コンデンサ202の底面の第2電極102とはんだで接続される。中継導体4と平滑コンデンサ端子5は、ねじ8とナット9により締結固定される。中継導体4をコの字に曲げることで、中継導体4と平滑コンデンサ端子5との締結部を、中継導体4とノイズ除去コンデンサ202の上面の第1電極101との接続部から離している。中継導体4とノイズ除去コンデンサ202とナット9は樹脂7でモールドして一体化した部材としている。コモンモードコイル201の直流電源92側も同様の構成でノイズ除去コンデンサ203を有しており、電源側中継導体205と電源側導電部材204がねじで締結固定される。ここで、電源側導電部材204とは例えば図23における電力変換装置91と直流電源92の間を接続するケーブルであるが、電力変換装置91の内部配線部材であってもよい。
次に実施の形態11において得られる効果について説明する。実施の形態1〜10では発熱源が半導体モジュール1であるが、電力変換装置の発生するノイズを低減させるため、コモンモードコイル201を用いた場合、通電時のジュール損失によりコモンモードコイル201も発熱して平滑コンデンサ2に伝導し、平滑コンデンサ2の温度が上昇してしまう問題がある。実施の形態11の構成により、発熱源であるコモンモードコイル201の直近でリードレスのノイズ除去コンデンサ202、203を接続できるため、コモンモードコイル201の発熱を効果的に冷却でき、かつコモンモードコイル201によるノイズ除去性能を向上させることができる。
本実施の形態11ではコモンモードコイル201の端子全てにノイズ除去コンデンサ202、203を設けたが、ノイズ除去コンデンサ202、203のいずれか一方のみを用いてもコモンモードコイル201を冷却することが可能である。また、ノイズ除去コンデンサ202、203の実装構造については、実施の形態1〜10において示したいずれの実装構造も適用可能である。
実施の形態12.
次に、実施の形態12による電力変換装置について説明する。図25は実施の形態12による電力変換装置のノイズ除去コンデンサの構造の一例を示す断面図である。実施の形態12に係る電力変換装置は、基本的には実施の形態1に係る電力変換装置と同様の構成を備えるが、中継導体4がノイズ除去コンデンサ6の上面に配置される第1電極、すなわち最外層の第1電極を兼ねるようにした。層間接続導体104により中継導体4がノイズ除去コンデンサ6の内部の第1電極101と電気接続される。
実施の形態12の構成により、中継導体4と、ノイズ除去コンデンサ6の上面に配置される第1電極との間の面接合部の熱抵抗を無くし、中継導体4の冷却性能を向上させることができる。また、実施の形態12のノイズ除去コンデンサの構造については、実施の形態1〜11において示したいずれのノイズ除去コンデンサに対しても適用可能である。
実施の形態13.
次に、実施の形態13による電力変換装置について説明する。図26は実施の形態13による電力変換装置のノイズ除去コンデンサの構造の一例を示す断面図である。実施の形態13に係る電力変換装置は、基本的には実施の形態7に係る電力変換装置と同様の構成を備えるが、ベース導体に固着された導体板21がノイズ除去コンデンサ6の底面に配置される第2電極、すなわち最外層の第2電極を構成している。層間接続導体104により導体板21がノイズ除去コンデンサ6の内部の第2電極102と電気接続される。
実施の形態13の構成により、導体板21と、ノイズ除去コンデンサ6の底面に配置される第2電極との間の面接合部の熱抵抗を無くし、中継導体4の冷却性能を向上させることができる。
以上の各実施の形態により説明したように、本発明は、半導体モジュールやコイルなど電力損失により発熱する発熱源、すなわち電気的発熱部材を備えた電力変換装置に適用可能である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を適宜、組み合わせたり、変形、省略したりすることが可能である。
1 半導体モジュール(電気的発熱部材)、2 平滑コンデンサ、3 ベース導体、4 中継導体、4a 正極側中継導体、4b 負極側中継導体、6 ノイズ除去コンデンサ、6a、6b、6c 正極側ノイズ除去コンデンサ、6d、6e、6f 負極側ノイズ除去コンデンサ、6g、6h、6i モータ側ノイズ除去コンデンサ、14 モータ側中継導体、21 導体板、52 スナバ抵抗、53 スナバコンデンサ、91 電力変換装置、93 モータ、95、95a、95b、95c、95d、95e、95f 上アームの半導体素子、96、96a、96b、96c、96d、96e、96f 下アームの半導体素子、101 第1電極、101a 正極側第1電極、101b 負極側第1電極、102 第2電極、102a 正極側第2電極、102b 負極側第2電極、103 絶縁体、201 コモンモードコイル(電気的発熱部材)、202a、202b、203a、203b ノイズ除去コンデンサ

Claims (9)

  1. ベース導体と、このベース導体に設置された電気的発熱部材と、絶縁体を介して第1電極と第2電極とを交互に複数積層して一面に最外層の前記第1電極が露出し他面に最外層の前記第2電極が露出した平板型のノイズ除去コンデンサと、前記電気的発熱部材から前記ノイズ除去コンデンサを経由して他の部材に電気接続する板状の中継導体とを備えた電力変換装置において、
    前記ノイズ除去コンデンサは、前記最外層の第2電極が、前記ベース導体の前記電気的発熱部材が設置されている側の面に面接合されて前記ベース導体に固着されるとともに、前記最外層の第1電極と前記中継導体とが面接合されたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記電気的発熱部材は半導体モジュールであることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記電気的発熱部材はコイルであることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記ベース導体に固着された導体板を備え、この導体板に前記最外層の第2電極を面接合することにより、前記最外層の第2電極と前記ベース導体とが間接的に面接合されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記ベース導体に固着された導体板を備え、この導体板が前記最外層の第2電極を構成することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記最外層の第1電極と前記中継導体とが面接合されることに代えて、前記中継導体が前記最外層の第1電極を兼ねることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  7. 前記半導体モジュールは、電力変換回路に接続されるセミブリッジ回路を構成する正極側の半導体素子と負極側の半導体素子を備え、前記正極側の半導体素子の正極側端子と前記負極側の半導体素子の負極側端子とにそれぞれ前記中継導体が接続され、それぞれの前記中継導体にそれぞれ前記ノイズ除去コンデンサが接続され、それぞれの前記ノイズ除去コンデンサ間、またはそれぞれの前記中継導体間にスナバ部品が接続されたことを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  8. 前記半導体モジュールに備えられた半導体素子は、ワイドバンドギャップ半導体により形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  9. 前記ワイドバンドギャップ半導体は、炭化珪素、窒化ガリウム系材料、ダイヤモンドのいずれかの半導体であることを特徴とする請求項8に記載の電力変換装置。
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