JP2015156269A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】後続車のヘッドランプの光が灯室内の板状発光体の発光面で反射したとしても後続車へのグレア光とならず、奥行き感のある斬新な発光が得られる車両用灯具を提供する。【解決手段】灯室S内に、光源である複数の板状発光体20A,20Bをそれぞれの発光面20a,20bの向きが異なるように隣接配置した灯具で、発光面20a,20bが車軸Xに対し傾斜し互いに異なる所定方向を向うように配置することで、一の発光面20aに、隣接する他の発光面20bの発光が映り込んで見える。後続車のヘッドランプの光Lが発光面20a,20bで反射されると、後続車からずれた方向に向かうか、二度の反射で強度が低下した光L2となり、グレア光とならない。一方の発光面20a,20bの発光La,Lbが他方の発光面20b,20aに虚像La’,Lb’として映り込み、前面カバー14を通して発光面20a,20bの発光が立体的に見えて、奥行き感がでる。【選択図】図4

Description

本発明は、板状の発光体を光源として灯室内に収容した車両用灯具に関する。
近年の自動車用ランプ業界では、板状の有機EL発光体を光源とすることで、灯具を薄型化できることから、特に標識灯において注目されている。
たとえば、下記特許文献1には、灯具ボディと前面カバーで画成された灯室内に、自動車の前後方向(車軸方向)を向く第1発光面と該第1発光面に隣接し自動車の側方を向く第2発光面を備えた屈曲板状有機EL発光体が光源として配置された車両用灯具が記載されている。灯具の発光が車軸に沿った方向から車両側方までの広範囲に導かれて、灯具の被視認性が優れるというものである。
なお、光源である板状有機EL発光体は、光源本体である有機EL表示素子が透光性基板に密着するように一体化された構造で、有機EL表示素子は、一対の電極層間に有機発光層が挟まれた積層構造となっている。
特開2013-45523号公報(段落0015,0016、図1,2参照)
しかし、前記特許文献1をテールランプ,ストップランプ,クリアランスランプなどの標識灯に適用した場合、屈曲板状有機EL発光体の第1発光面が車軸方向を向くため、後続車のヘッドランプの光が標識灯内の発光体の第1発光面で反射して、後続車のドライバーにグレア光として作用するおそれがある、という第1の問題が発生する。
特に、有機EL発光体の背面側電極層が金属で構成されていると、この背面側電極層の金属光沢面が鏡面となって第1発光面での反射率が上がり、グレア光の発生がいっそう顕在化する。
また、前記特許文献1では、板状発光体の発光面における発光が平面的であるため、奥行き感のない発光しか得られない、という第2の問題もある。
本発明は、前記した従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、
後続車のヘッドランプの光が灯室内の板状発光体の発光面で反射したとしても後続車に対するグレア光とならず、しかも奥行き感のある斬新な発光が得られる車両用灯具を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明(請求項1)においては、灯具ボディと前面カバーで画成された灯室内に、光源である少なくとも2枚の板状発光体をそれぞれの発光面の向きが異なるように隣接配置した車両用灯具において、
前記板状発光体の発光面は、車軸に対しそれぞれ傾斜する互いに異なる所定方向を向くように配置されて、少なくとも一の板状発光体の発光面に、隣接する他の板状発光体の発光面の発光が虚像として映り込んで見えるように構成した。
(作用)例えば、本発明を自動車の車体後部に取り付ける標識灯として用いた場合、灯室内に配置された複数の板状発光体のそれぞれの発光面は、いずれも車軸に対し正対しないため、後続車のヘッドランプの光が板状発光体のそれぞれの発光面で反射されたとしても、いずれの発光面での反射光も後続車のドライバーからずれた方向に向かい、後続車のドライバーに対しグレア光とならない。
また、少なくとも一の発光体の発光面に、隣接する他の発光体の発光面の発光が虚像として映り込んで見えるので、板状発光体の発光面の発光が前面カバーを通して立体的に見える。
また、一の発光体の発光面に、隣接する他の発光体の発光面の発光が虚像として映り込むためには、隣接する発光面同士が所定角度をもって配置されており、このため、例えば、後続車のヘッドランプの光が一の板状発光体の発光面で反射した後、隣接する他の発光体の反射面で反射されて後続車のドライバーに向う場合もあり得るが、二度の反射により光のエネルギーが弱められるため、グレア光とならない。
請求項2においては、請求項1に記載の車両用灯具において、前記板状発光体は、前記発光面を構成する透光性の基板と、前記基板に一体化された、前面側電極層,有機発光層および背面側電極層を積層した光源本体である有機EL表示素子とを備え、少なくとも一の板状発光体の背面側電極層を金属光沢面を有する反射層で構成した。
(作用)少なくとも一の板状発光体の背面側電極層が金属光沢面を有する反射層で構成されて、有機発光層の発光を効率よく板状発光体の発光面である透光性基板から出射するように構成されている。
また、背面側電極層が金属光沢面を有する反射層で構成された板状発光体では、背面側電極層が鏡面として作用し、板状発光体の発光面には、隣接する板状発光体の発光面の発光が鮮明な虚像として映り込んで見えるので、板状発光体の発光面の発光が前面カバーを通していっそう立体的に見える。
請求項3においては、請求項1に記載の車両用灯具において、前記板状発光体は、前記発光面を構成する透光性の基板と、前記基板に一体化された、前面側電極層,有機発光層および背面側電極層を積層した光源本体である有機EL表示素子とを備え、少なくとも一の板状発光体の背面側電極層を透明に構成した。
(作用)一の板状発光体の背面側電極層が金属光沢面を有する反射層で構成されていると、請求項2の作用において説明したように、背面側電極層が鏡面として作用し、一の板状発光体の発光面には、隣接する他の板状発光体の発光面の発光が鮮明な虚像として映り込んで見えるので、灯具の発光に奥行き感が出るという点では有効であるが、背面側電極層が鏡面として作用することで、板状発光体の発光面における反射率が上がり、グレア光の発生を抑制するという点では好ましいものではない。
即ち、後続車のヘッドランプの光が灯室内の隣接する板状発光体の発光面で順次反射して後続車のドライバーに向う場合は、二度の反射により光の強度がある程度低下するものの、板状発光体の発光面における反射光は、発光面を構成する透光性の基板表面での反射光と、板状発光体の背面側電極層の金属光沢面(鏡面)での反射光が加算された、グレア光に近い強度をもつ光となるため、後続車のドライバーにはとって好ましいものではない。
然るに、請求項3では、一の板状発光体の背面側電極層が透明であるため、一の板状発光体の発光面である透光性の基板から有機EL表示素子に入射したヘッドランプの光の大半が透明な背面側電極層を透過し、背面側電極層で反射される光は無視できるので、隣接する板状発光体の発光面で順次反射して後続車のドライバーに向う光は、その強度が確実に低下しており、グレア光となることはない。
請求項4においては、請求項3に記載の車両用灯具において、前記背面側電極層を透明に構成した板状発光体の背後に、第2の光源を配置するように構成した。
(作用)背面側電極層を透明に構成した板状発光体は光を透過できるため、所定の色に発光する板状発光体を通して第2の光源の発光が見える。即ち、前面カバーを通して、板状発光体の発光面の発光が立体的に見えることに加えて、板状発光体の奥に第2の光源の発光が見える。
例えば、複数の板状発光体の発光がテールランプの点灯に対応し、複数の板状発光体の発光および第2の光源の発光がストップランプの点灯に対応するように、テールアンドストップランプを構成することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明(請求項1)によれば、灯室内の複数の発光体の発光面においてそれぞれ反射した後続車のヘッドランプの光は、いずれも後続車のドライバーからずれた方向に向かうか、あるいは、二度の反射で強度が低下した光となって後続車のドライバーに向うため、後続車のドライバーに対しグレア光とならない。即ち、後続車のヘッドランプの光が灯室内の板状発光体の発光面において反射されて後続車に対するグレア光となる、という従来技術の第1の問題点が解消される。
また、少なくとも一の発光面に、隣接する他の発光面の発光が虚像として映り込んで、前面カバーを通して板状発光体の発光面の発光が立体的に見えるので、灯具の発光が奥行き感のある斬新なものとなる。即ち、奥行き感のない発光しか得られない、という従来技術の第2の問題点が解消される。
請求項2によれば、少なくとも一の板状発光体の発光面に、隣接する他の板状発光体の発光が鮮明な虚像として映り込んで、前面カバーを通して板状発光体の発光面の発光がいっそう立体的に見えるので、灯具の発光がいっそう奥行き感のある斬新なものとなる。
請求項3によれば、たとえ、ヘッドランプの光が灯室内の隣接する板状発光体の発光面において順次反射して後続車のドライバーに向う光となっても、板状発光体の発光面における反射率が低いので、後続車のドライバーに対しグレア光となることはない。
請求項4によれば、前面カバーを通して、少なくとも一の板状発光体の発光面に、隣接する他の板状発光体の発光面の発光が虚像として映り込んで見えるとともに、板状発光体の奥には第2の光源の発光が見えるので、灯具の発光がさらにいっそう奥行き感のある斬新なものとなる。
本発明の第1の実施例であるテールランプを装着した自動車後部の斜視図である。 同テールランプの縦断面図であって、後続車のヘッドランプの光が板状発光体の発光面において反射した場合の光路を説明する図である。 板状発光体の縦断面図である。 (a),(b)は板状発光体の発光面への映り込みを説明する説明図である。 本発明の第2の実施例であるテールアンドストップランプの縦断面図であって、後続車のヘッドランプの光が板状発光体の発光面において反射した場合の光路を説明する図である。 板状発光体の縦断面図である。 (a),(b)は本発明の第3,第4の実施例であるテールランプの縦断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第5,第6,第7,第8の実施例であるテールアンドストップランプの縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
図1〜図4は、本発明をテールランプに適用した第1の実施例を示す。
図1において、符号10は、自動車後部の左右のコーナ部に取り付けられたテールランプで、テールランプ10は、図2に示すように、灯具ボディ12と前面カバー14で画成された灯室S内に、光源である一対の板状の発光体20A,20Bが上下に対向するように配置されて構成されている。
板状の発光体20A(20B)は、正面視横長の矩形板状に形成され、図3にその縦断面を示すように、発光体20A(20B)の発光面20a(20b)を構成する透明基板22と、基板22裏面に密着するように積層一体化された光源本体である有機EL表示素子24と、該表示素子24を覆う不透光性樹脂カバー23を備えて構成されている。
有機EL表示素子24は、陽極となる前面側電極層25,有機発光層26および陰極となる背面側電極層27が積層された構造で、前面側電極層25が基板22に密着するように一体化されている。そして、前面側電極層25および有機発光層26はいずれも透明材料で構成されるとともに、背面側電極層27が金属光沢面を有する反射層で構成されて、有機発光層26の赤色の発光が効率よく発光面20a(20b)、即ち基板22の表面から出射(図3の矢印参照)するようになっている。
詳しくは、テールランプ10の点灯スイッチ(図示せず)がオンされると、有機EL表示素子24に直流電圧が印加され、前面側電極層25から正孔が、背面側電極層27から電子がそれぞれ有機発光層26内に注入され、正孔と電子が結合する際に有機発光層26が赤色に発光する。即ち、テールランプ10では、板状発光体20A,20Bの発光面20a,20bが赤く発光し、透明な前面カバー14を透過して車両後方に配光される。
また、有機EL発光体20A,20Bは、図2,4に示すように、発光面20a,20bがそれぞれ車軸Xと平行な後方を向き、それぞれ水平に対し45度傾斜する、即ち、互いに90度の角度をもって配置されることで、車両の後方からテールランプ10を見たときに、一方の発光面20a,20bに他方の発光面20b,20aの発光が互いに映り込むように構成されている。
例えば、図4に示すように、板状発光体20Aの発光面20aの所定位置Paにおける発光Laが、隣接する板状発光体20Bの発光面20bに虚像(発光面20a’の対応する位置Pa’における発光La’)として映り込み、一方、板状発光体20Bの発光面20bの所定位置Pbにおける発光Lbは、隣接する板状発光体20Aの発光面20aに虚像(発光面20b’ の対応する位置Pb’における発光Lb’)として映り込み、これらのすべての発光La,La’,Lb,Lb’が前面カバー12を通して立体的に見える。
特に、板状発光体20A,20B(の有機EL表示素子24)の背面側電極層27が金属光沢面を有する反射層で構成されているため、背面側電極層27が鏡面として作用し、板状発光体20A,20Bの発光面20a,20bには、隣接する板状発光体20B,20Aの発光面20b,20aの発光Lb, Laが鮮明な虚像Lb’, La’として映り込んで見えるので、テールランプ10の発光に奥行き感が出る。
また、板状発光体20A,20Bの発光面20a,20bは、いずれも車両の後方を向いているが、いずれも車軸Xに対し傾斜しているので、後続車のヘッドランプの光が板状発光体20Aの発光面20aまたは板状発光体20Bの発光面20bで反射されたとしても、それぞれの反射光は後続車のドライバー以外の方向に向うため、後続車のヘッドランプの光が板状発光体20Aの発光面20aまたは板状発光体20Bの発光面20bで反射して、後続車のドライバーに直接グレア光として作用することがない。
しかし、板状発光体20A,20Bの発光面20a,20bは、いずれも車両の後方を向き、かつ車軸Xに対しそれぞれ45度傾斜しているため、例えば、図2に示すように、後続車のヘッドランプの光Lが、板状発光体20Aの発光面20aで反射した後、さらに板状発光体20Bの発光面20bで反射すると、後続車のドライバーの方向に向う光L2となる。
特に、板状発光体20A(20B)では、板状発光体20A(20B)の背面側電極層27が鏡面として作用するため、板状発光体20A(20B)の発光面20a(20b)における反射光は、発光面20a(20b)を構成する透明基板22の表面での反射光に、有機EL表示素子24の裏面側電極層27の金属光沢面(鏡面)での反射光が加算された光で、グレア光に近い強度をもつ。即ち、板状発光体20Aの発光面20aまたは板状発光体20Bの発光面20bにおける反射光が後続車のドライバーを直射した場合は、確実にグレア光となる。
然るに、板状発光体20A,20Bの発光面20a,20bで反射して後続車のドライバーの方向に向う光は、例えば、図2の符号L1,L1’に示すように、発光体20Aの発光面20aおよび裏面側電極層27でそれぞれ反射した後、符号L2,L2’に示すように、さらに板状発光体20Bの発光面20bおよび裏面側電極層27でそれぞれ反射した光、即ち、二度の反射により光のエネルギーが弱められた光で、後続車のドライバーに対しグレア光とはならず、後続車のドライバーに迷惑をかけることはない。
図5,6は、本発明をテールアンドストップランプに適用した実施例を示す。
図5において、本発明の第2の実施例であるテールアンドストップランプ10Aは、灯具ボディ12と前面カバー14で画成された灯室S内に、前記した第1の実施例のテールランプ10と同様、光源である一対の板状の発光体20C,20Dが上下に対向するように、かつ発光面20c,20dが車軸Xに対しそれぞれ45度傾斜するように配置されて構成されている。
板状発光体20C,20Dは、前記した第1の実施例のテールランプ10を構成する発光体20A,20B(図3参照)と同様、正面視横長の矩形板状に形成され、図6に示すように、発光体20C(20D)の発光面20c(20d)を構成する透明基板22と、基板22裏面に積層一体化された有機EL表示素子24Aと、該表示素子24Aを覆う不透光性樹脂カバー23を備えて構成されている。
また、有機EL表示素子24Aは、前記した第1の実施例の有機EL表示素子24と同様、陽極となる前面側電極層25,有機発光層26および陰極となる背面側電極層27Aが積層する構造であるが、背面側電極層27Aが透明に構成されている点が前記した第1の実施例の板状発光体20A,20B(の有機EL表示素子24)と相違する。
そして、全体が透明に構成されている板状発光体20C,20Dの背後には、第2の光源であるLED28が照射軸を前方に向けてそれぞれ配置されている。
このため、テールランプの点灯スイッチ(図示せず)がオンされると、板状発光体20C,20Dの発光面20c,20dがそれぞれ赤く発光するとともに、これらの発光面20c,20dには、隣接する板状発光体20D,20Cの発光面20d,20cの赤い発光が虚像して映り込み、これらの発光面20c,20dの赤い発光および発光面20c,20dに虚像として映り込んだ発光面20d,20cの赤い発光が、テールランプの発光として前面カバー12を通して立体的に見える。
なお、板状発光体20C,20Dの背面側電極層27Aが透明に構成されているため、第1の実施例の板状発光体20A、20Bの背面側電極層27の鏡面作用による映り込みほど顕著ではないが、板状発光体20C,20D背後の灯室S内が暗いため、板状発光体20C,20Dの発光面20c,20dには、隣接する発光面20d,20cの発光の映り込みがある程度発生する。
また、フットブレーキを踏み込むことで、ストップランプの点灯スイッチ(図示せず)がオンされると、第2の光源であるLED28が点灯し、前記した発光面20c,20dの赤い発光および発光面20c,20dに虚像として映り込んだ発光面20d,20cの赤い発光に加えて、透明な板状発光体20C,20D背後のLED28の赤い強い発光L28がストップランプの発光として前面カバー12を通して立体的に見える。
また、有機EL表示素子24Aの背面側電極層27Aが透明に構成されることで、板状発光体20C,20Dの発光面20c,20dから有機EL表示素子24Aに入射したヘッドランプの光の大半が透明な背面側電極層27Aを透過し、背面側電極層27Aで反射される光は無視できるので、隣接する板状発光体20C,20Dの発光面20c,20dで順次反射して後続車のドライバーに向う光は、その強度が確実に低下して、グレア光となることはない。
例えば、図5に示すように、灯室S内に侵入した後続車のヘッドランプの光Lは、符号L1 に示すように、その一部が板状発光体20Cの発光面20cで反射するが、符号L1”に示すように、大半が板状発光体20C(の背面側電極層27A)を透過する。また、板状発光体20Cの発光面20cで反射した光L1は、符号L2に示すように、その一部が板状発光体20Dの発光面20dで反射するが、符号L2”に示すように、大半が板状発光体20D(の背面側電極層27A)を透過する。
したがって、後続車のヘッドランプの光Lが、板状発光体20Cの発光面20cおよび板状発光体20Dの発光面20dで順次反射されることで、後続車のドライバーに向う光L2は、二度の反射でエネルギーが低下した光であることに加えて、板状発光体20C,20Dを透過した光L1”,L2”相当のエネルギーが低下した光であるため、後続車のドライバーに対しグレア光となることはあり得ない。
図7(a),(b)は、本発明の第3,第4の実施例であるテールランプの縦断面図である。
これらの図において、テールランプ10B,10Cは、灯具ボディ12と前面カバー14で画成された灯室S内に、光源である一対の板状発光体20A,20Bが上下に対向するように配置されて構成されている。
また、板状発光体20A,20Bの構造は、前記した第1の実施例のテールランプ10を構成する板状発光体20A,20B(図3参照)と同一であり、その重複した説明は省略する。
また、テールランプ10Bでは、その発光面20aを下に向けて灯室S内上方に水平に配置された板状発光体20Aの下方に、その発光面20bが車軸Xに対し斜め45度傾斜して上向きとなるように板状発光体20Bが配置されている。
このため、テールランプ10Bの点灯時には、下方の板状発光体20Bの発光面20bに上方の板状発光体20Aの発光面20aの発光が映り込んで見えることで、テールランプ10Bの発光に奥行き感が出る。
一方、テールランプ10Cでは、その発光面20bを上に向けて灯室S内下方に水平に配置された板状発光体20Bの上方に、その発光面20aが車軸Xに対し斜め45度傾斜して下向きとなるように板状発光体20Aが配置されている。
このため、テールランプ10Cの点灯時には、上方の板状発光体20Aの発光面20aに下方の板状発光体20Bの発光面20bの発光が映り込んで見えることで、テールランプ10Cの発光に奥行き感が出る。
また、後続車のヘッドランプの光Lは、図7(a),(b)に示すように、発光体20Bの発光面20b(発光体20Aの発光面20a)で反射した後、発光体20Aの発光面20a(発光体20Bの発光面20b)で反射し、さらに発光体20Bの発光面20b(発光体20Aの発光面20a)で反射して、後続車のドライバーに向うが、三度の反射により光のエネルギーが弱められており、後続車のドライバーに対しグレア光とはならない。
図8(a)〜(d)は、本発明の第5,第6,第7,第8の実施例であるテールアンドストップランプの縦断面図である。
これらの図において、テールアンドストップランプ10D〜10Gは、灯具ボディ12と前面カバー14で画成された灯室S内に、光源である一対の板状発光体20A,20Cが上下に対向するように配置されて構成されている。
また、板状発光体20A,20Cの構造は、前記した第1,第2の実施例のテールランプ10,テールアンドストップランプ10Aを構成する板状発光体20A,20C(図3,6参照)と同一であり、それらの重複した説明は省略する。
図8(a)に示すテールアンドストップランプ10Dでは、その発光面20aを下に向けて灯室S内上方に水平に配置された板状発光体20Aの下方に、その発光面20cが車軸Xに対し斜め45度傾斜して上向きとなるように板状発光体20Cが配置されている。
また、下方の透明な板状発光体20Cの背後には、第2の光源であるLED28が配置されている。
このため、テールランプ点灯時には、下方の板状発光体20Cの発光面20cに上方の板状発光体20Aの発光面20aの発光が映り込んで見えることで、テールランプの発光に奥行き感が出る。
また、ストップランプ点灯時には、板状発光体20Cの発光面20cが赤く発光し、さらに発光面20cには、上方の発光体20Aの発光面20aの赤い発光が映り込んで見えることに加えて、板状発光体20C背後のLED28の発光が透けて見えるので、ストップランプの発光に奥行き感がでる。
図8(b)に示すテールアンドストップランプ10Eでは、その発光面20aを上に向けて灯室S内下方に水平に配置された板状発光体20Aの上方に、その発光面20cが車軸Xに対し斜め45度傾斜して下向きとなるように板状発光体20Cが配置されている。
このため、下方の板状発光体20Aの発光面20aに上方の板状発光体20Cの発光面20cの発光が映り込んで見えることで、テールランプ10Cの発光に奥行き感が出る。
また、下方の透明な板状発光体20Cの背後には、第2の光源であるLED28が配置されている。
このため、テールランプ点灯時には、上方の板状発光体20Cの発光面20cに下方の発光体20Aの発光面20aの発光が映り込んで見えることで、テールランプの発光に奥行き感がでる。
また、ストップランプ点灯時には、板状発光体20Cの発光面20cが赤く発光し、さらに発光面20cには、下方の板状発光体20Aの発光面20aの赤い発光が映り込んで見えることに加えて、板状発光体20C背後のLED28の発光が透けて見えるので、ストップランプの発光に奥行き感がでる。
図8(c)に示すテールアンドストップランプ10Fでは、その発光面20cを上に向けて灯室S内下方に水平に配置された板状発光体20Cの上方に、その発光面20aが車軸Xに対し斜め45度傾斜して下向きとなるように板状発光体20Aが配置されている。
このため、テールランプ点灯時には、上方の板状発光体20Aの発光面20aに下方の板状発光体20Cの発光面20cの発光が映り込んで見えることで、テールランプの発光に奥行き感が出る。
また、ストップランプ点灯時には、板状発光体20Aの発光面20aが赤く発光し、さらに発光面20aには、下方の板状発光体20Cの発光面20cの赤い発光および板状発光体20Cを透過したLED28の赤い発光が映り込んで見えるので、ストップランプの発光に奥行き感がでる。
図8(d)に示すテールアンドストップランプ10Gでは、その発光面20cを下に向けて灯室S内上方に水平に配置された板状発光体20Cの下方に、その発光面20aが車軸Xに対し斜め45度傾斜して上向きとなるように板状発光体20Aが配置されている。
このため、テールランプ点灯時には、下方の板状発光体20Aの発光面20aに上方の板状発光体20Cの発光面20cの発光が映り込んで見えることで、テールランプの発光に奥行き感が出る。
また、ストップランプ点灯時には、板状発光体20Aの発光面20aが赤く発光し、さらに発光面20aには、上方の板状発光体20Cの発光面20cの赤い発光および板状発光体20Cを透過したLED28の赤い発光が映り込んで見えるので、ストップランプの発光に奥行き感がでる。
なお、前記した第1,第2の実施例では、標識灯を正対した場合に、隣接する2枚の板状発光体のそれぞれの発光面に、隣接する他方の発光面の発光が互いに映り込んで見えるように、隣接する2枚の板状発光体の発光面が90度をもって配置され、前記した第3〜第8の実施例では、標識灯を正対した場合に、隣接する2枚の板状発光体の一方の発光面に、隣接する他方の発光面の発光が互いに映り込んで見えるように、隣接する2枚の板状発光体の発光面が45度をもって配置されているが、標識灯を正対した場合に、一方の板状発光体の発光面に隣接する他方の板状発光体の発光面の発光が映り込んで見える角度であれば、如何なる角度であってもよい。
また、前記した実施例では、隣接する2枚の板状発光体を灯室内に収容した標識灯について説明しているが、灯室内に3枚以上の板状発光体を隣接配置した標識灯についても同様に適用できることは、言うまでもない。
10,10B,10C テールランプ
10A,10D〜10G テールアンドストップランプ
12 灯具ボディ
14 前面カバー
S 灯室
20A,20B,20C,20D 光源である板状発光体
20a,20b,20c,20d 発光体の発光面
X 車軸
22 透明基板
24 光源本体である有機EL表示素子
26 有機発光層
27,27A 背面側電極層
28 第2の光源であるLED

Claims (4)

  1. 灯具ボディと前面カバーで画成された灯室内に、光源である少なくとも2枚の板状発光体をそれぞれの発光面の向きが異なるように隣接配置した車両用灯具において、
    前記板状発光体の発光面は、車軸に対しそれぞれ傾斜する互いに異なる所定方向を向くように配置されて、少なくとも一の板状発光体の発光面に、隣接する他の板状発光体の発光面の発光が虚像として映り込んで見えることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記板状発光体は、前記発光面を構成する透光性の基板と、前記基板に一体化された、前面側電極層,有機発光層および背面側電極層を積層した光源本体である有機EL表示素子とを備え、少なくとも前記一の板状発光体の背面側電極層が金属光沢面を有する反射層で構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記板状発光体は、前記発光面を構成する透光性の基板と、前記基板に一体化された、前面側電極層,有機発光層および背面側電極層を積層した光源本体である有機EL表示素子とを備え、少なくとも前記一の板状発光体の背面側電極層が透明に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  4. 背面側電極層が透明に構成された前記板状発光体の背後には、第2の光源が配置されたことを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具。
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