JP2015155717A - 産業ガスモバイルサテライトシステムおよび産業ガスモバイルサテライトシステムの搬送、運用方法 - Google Patents

産業ガスモバイルサテライトシステムおよび産業ガスモバイルサテライトシステムの搬送、運用方法 Download PDF

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英明 舘田
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伸次 渡辺
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Takenori Inamori
武則 稲森
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Abstract

【課題】産業ガスサテライトの建設時間・コスト・設置スペース・撤去に関する問題点を解消し、搬送を簡便にして有効に再運用し続けるようにする。
【解決手段】産業ガス(ただし、LNGを除く)が液化された液化ガスを貯蔵する液化ガス貯槽、蒸発器が、パッケージ化され、コンテナ輸送車両に載置され、液化ガス貯槽、蒸発器および該液化ガス貯槽、蒸発器を載置、収納してユニットパッケージが構成され、固定状態で、液化ガス貯槽、蒸発器および産業ガスモバイルサテライトとして設置、固定されて、産業ガスモバイルサテライトシステムを構成し、該産業ガスモバイルサテライトシステムを構成する液化ガス貯槽、蒸発器および産業ガスモバイルサテライトが、固定状態で、液化ガス貯槽、蒸発器および各パッケージ部としてコンテナ輸送車両で他の場所に搬送、設置可能とされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、産業ガスモバイルサテライトシステムおよび産業ガスモバイルサテライトシステムの搬送、運用方法に関する。
従来、製造業などで雰囲気ガスや原料ガスとして利用されている工業用途の酸素ガス、窒素ガス、アルゴンガス、炭酸ガス、水素ガス、ヘリウムガス等の産業ガス(以下、産業ガスと総称する。)は、現在の産業の基盤を支える要素として必要不可欠であり、この産業ガスを消費者設備へと供給する種々の技術が提供されている。
現在、産業ガスの主なガス供給の方法の一つとして、液化した産業ガス(以下、液化ガスと呼ぶ)の液化ガス貯槽・蒸発器・圧力調整装置を主要な構成要素とする定置式の産業ガス供給設備(以下産業ガスサテライトと呼ぶ)を各産業ガス消費場所に建設し、その定置式の産業ガスサテライトへ液化ガスタンクローリー車により液化ガスを輸送・供給する方法がある。
特許文献1には、バルクコンテナをLNGローリー車に該当するトレーラーによって輸送することが記載されている。
特許文献2には、都市ガス製造設備に固定された受入側気化器に、LNGローリー車に該当する荷物車によって運搬される液化天然ガス貯蔵用タンクを着脱可能に連設することが記載されている。
特開2007−85403号公報 実開昭62−151500号公報
一般的な定置式の産業ガスサテライトは、定置式の貯槽・蒸発器・圧力調整装置を主要な構成要素として備えており、液化ガスタンクローリー車より液化ガスを液化ガス貯槽へ供給し、液化ガス貯槽にて貯蔵され、液化ガス貯槽より払い出された液化ガスは蒸発器によりガス化され、そのガス(産業ガス)は圧力調整装置により圧力調整された後、消費設備にあたるガス送出系統に送出される。このような一般的な定置式の産業ガスサテライトを建設するには、設置スペース、建設期間、大きなコスト等が必要となる。また、産業ガス消費量増加に伴う産業ガスサテライトの増設は容易ではない。さらに、近年のライフサイクルから製品ライフが短くなり、それに伴い生産工程の変化も激しく、設置した設備を使用しなくなるケースも増えている。このため、既存の産業ガスサテライトが不要となった場合、その設備の処分に大きな労力とコストが必要になる他、産業ガスサテライト設備そのものが廃棄処分となり大きな資源損失となってしまう。
特許文献1に記載されている様な定置式のLNGサテライトを建設するには、設置スペース、建設期間、大きなコストが必要になるばかりでなく、LNGサテライトの再運用を含めた柔軟性のある運用ができない。特許文献2には、運搬されたLNG貯槽をLNGサテライトのLNG貯槽として使用することが記載されている。しかし、この公報には、LNG気化器が固定式定置式の気化器が採用されており、柔軟性のある運用ができず、設置スペース、建設期間、大きなコストが必要になること、その再運用を行って省資源化を図るという問題が十分に解決されていない。
従来の方式にあっては、既存の産業ガス供給設備が不要となった場合、設備の処分に大きな労力とコストが必要になり、また産業ガス供給設備そのものが廃棄処分となり大きな資源損失となってしまう問題がある。
本発明は、かかる点に鑑み産業ガスサテライトの建設時間・コスト・設置スペース・撤去に関する問題点を解消し、搬送を簡便にして有効に再運用し続けるようにすることが出来るようにすることを目的とする。
本発明は、
産業ガス(ただし、LNGを除く)が液化された液化ガスを貯蔵する液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品を備えて構成される産業ガスモバイルサテライトであって、
液化ガス貯槽が、長手方向横置きとされ、液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品の長手方向の長さおよび横断面がコンテナ輸送車両のコンテナサイズのフレームに収納可能な長さ内および横断面内とされて、コンテナ輸送車両に固着されるフレームに液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品が収納され、コンテナ輸送車両で搬送可能とされたユニットパッケージであって、構成されたユニットパッケージが、産業ガスモバイルサテライトの主要部を構成する、液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品をフレームに収納状態で、コンテナ輸送車両で搬送され、フレームを介して産業ガス消費場所の土台ベースに固定されて、固定状態が維持される産業ガスモバイルサテライトを構成し、
フレームの土台ベースへの固定状態が解除されると、ユニットパッケージ構成の液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品をフレームに収納状態で、産業ガスモバイルサテライトをコンテナ輸送車両で他の場所に搬送、設置可能なユニットパッケージとされ、
コンテナ輸送車両による搬送時および土台ベースに固定された産業ガスモバイルサテライト構成時に、フレーム内に長手方向横置きとされた液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品の、フレームに収納状態が維持されること
を特徴とするユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライトを提供する。
上述したユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライトにおいて、フレームが一つの部分の一体形態とされ、液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品が一体形態のフレームに収納配置されることを特徴とするユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライトを提供する。
上述したユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライトにおいて、フレームが二つの部分からなる別体形態とされ、液化ガス貯槽がフレームの一方に、蒸発器およびその附属部品がフレームの他方に収納配置され、双方の部分のフレームの土台ベースへの固定状態が水平方向に同一高さとされることを特徴とするユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライトを提供する。
上述したユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライトにおいて、蒸発器が、立て型配置とされ、その高さは、フレーム横断面の高さと同一もしくはそれ以下とされたことを特徴とするユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライトを提供する。
上述したユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライトおいて、フレームが正直方体状に形成され、ユニットパッケージが、各フレームを介して積層されることを特徴とするユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライトを提供する。
上述したユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライトを構成するユニットパッケージを、コンテナ輸送車両による搬送時および土台ベースに固定された産業ガスモバイルサテライト時に、液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品の、フレームに収納状態を維持して、コンテナ輸送車両によって搬送し、土台ベースに固定し、土台ベース固定状態を解除して、コンテナ輸送車両で他の場所に搬送、設置することを特徴とする産業ガスモバイルサテライトの搬送および設置方法を提供する。
本発明は、上述のようなユニットパッケージが構成され、ユニットパッケージを搬送時のコンテナとしてのユニットパッケージとして、また液化ガス供給時の液化ガス貯槽タンクとしてのユニットパッケージとしてコンテナ輸送車両による搬送時および土台ベースに固定された産業ガスモバイルサテライト構成時に、フレーム内に長手方向横置きとされた液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品の、フレームに収納状態を維持することができ、ユニットパッケージを構成することで、従来の産業ガスサテライトの建設時間・コスト・設置スペース・撤去に関する問題点を解消し、搬送を簡便にして有効に再運用し続けるようにして柔軟性のある運用が可能となる。
さらに、産業ガスモバイルサテライトにおいて、液化ガス貯槽を載置する各種タイプのタンクパッケージおよび蒸発器を載置するベーパーパッケージが一体化可能とした、ユニットパッケージで構成されることで、従来の産業ガスサテライトの建設時間・コスト・設置スペース・撤去に関する問題点を解消し、搬送を簡便にして有効に再運用し続けるようにして柔軟性のある運用が可能なシステムを提供できるようになる。
本発明の実施例1および実施例2の構成からなる概略系統を示す図。 本発明の第1実施例の構成を示す斜視図。 本発明の第1実施例の構成を示す正面図。 図3の平面を示す図。 図3の側面を示す図。 図3のA−A断面を示す図。 図3のB−B断面を示す図。 ユニットパッケージ使用状態を示す図。 本発明の実施例の運用フローを示す図。 本発明の第2実施例のタイプBタンクパッケージの構成を示す斜視図。 本発明の第2実施例のタイプBタンクパッケージの構成を示す正面図。 図11の平面を示す図。 図11の側面を示す図。 本発明の第2実施例のタイプBベーパーパッケージの斜視図。 本発明の第2実施例のタイプBベーパーパッケージの正面図。 図13の平面を示す図。 図13の左側面を示す図。 図13の右側面を示す図。 本発明の第2実施例のタイプBベーパーパッケージの他の例の斜視図。 ユニットパッケージの他の使用状態を示す図。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下産業ガスとは、LNGを除き、例えば酸素ガス、窒素ガス、アルゴンガス、炭酸ガス、水素ガスまたはヘリウムガスのいずれかのガスを指し、これを産業ガスと称して説明する。また、以下液化した産業ガスを単に液化ガスと称する。さらに、本実施例の液化ガス貯槽はコールド・エバポレーターを含むものとし、蒸発器(気化器)は産業ガス消費設備へ産業ガスを供給するために液化ガスを蒸発させる送ガス蒸発器、および液化ガス貯槽からの払い出し能力をアップするための液化ガス貯槽内液化ガス液面加圧用加圧蒸発器の双方を含むものとする。なお、蒸発器(気化器)の種類は空温式、温水式、蒸気式等いずれのタイプでもよい。また、詳細については以下に後述するが、図1に本発明のユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライトの構成例を示す。図1は産業ガスモバイルサテライトの実施例1タイプAならびに実施例2タイプBの双方を示したものである。各図において、本発明が産業ガスモバイルサテライトユニットパッケージ構成であって、コンテナ専用輸送車両によって搬送可能な形態を有することを示すために寸法が記入されている(単位mm)。実施例1をタイプAとし、液化ガス貯槽1、蒸発器(気化器)2および圧力調整装置3を含む附属部品を1つのフレーム上に載置し、ユニットパッケージとしてタイプAユニットパッケージ10を構成し、それを産業ガス消費場所の土台ベース21(図8参照)上に設置した時にタイプA産業ガスモバイルサテライト100Aとなる。この場合には、一つの一体構造のユニットパッケージとして構成している。また、実施例2をタイプBとし、液化ガス貯槽1を1つのパッケージとしたタイプBタンクパッケージ11および蒸発器(気化器)2および圧力調整装置3を含む附属部品を1つのパッケージのタイプBベーパーパッケージ12からなるユニットパッケージとしている。なお、本実施例の液化ガス貯槽内液化ガス液面加圧用加圧蒸発器はタイプBタンクパッケージ11側に収納載置するようにしてもよい。このように2つのパッケージの場合には、別体形態のユニットパッケージとして構成している。一体的にそれらを産業ガス消費場所の土台ベースに設置した時にタイプB産業ガスモバイルサテライト100Bとなる。
タイプA産業ガスモバイルサテライト100AおよびタイプB産業ガスモバイルサテライト100Bを合わせて呼ぶ時に産業ガスモバイルサテライト100となる。タイプAユニットパッケージ10、およびタイプBタンクパッケージ11およびタイプBベーパーパッケージ12からなるユニットパッケージを合わせて呼ぶ時にユニットパッケージ10と称する。したがって、タイプAユニットパッケージ10は、それ自体ユニットパッケージを指すので、ユニットパッケージ10として記載することがある。
図1に、実施例1および実施例2がまとめて表示される。このために、実施例2のタイプBタンクパッケージ11とタイプBベーパーパッケージ12の間に位置するフレーム4を構成する縦方向配置のフレーム部を点線表示としている。
図1に示される実施例は、液化ガス貯槽1、および蒸発器2および圧力調整装置3を含むその附属部品を備えて構成される産業ガスモバイルサテライト100Aまたは100Bが産業ガスモバイルサテライトの土台ベースに固定されている状態を示す。
液化ガス貯槽1が、長手方向横置きとされ、液化ガス貯槽1、および蒸発器2およびその附属部品の長手方向の長さおよび横断面がコンテナ専用輸送車両20のコンテナサイズのフレームに収納可能な長さ内および横断面内とされ、フレーム4に液化ガス貯槽1、および蒸発器2およびその附属部品が収納されてユニットパッケージ10が構成される。
ユニットパッケージ10は、コンテナ専用輸送車両20で搬送可能とされ、コンテナ専用輸送車両でけん引される時のコンテナとしてのユニットパッケージと産業ガスモバイルサテライトの土台ベースに固定されて消費者に産業ガスを供給する時のタンクパッケージとしてのユニットパッケージの二つの機能を有しており、これらの機能が発揮されるように構成される。このように、ユニットパッケージは、コンテナとしてのパッケージ機能および産業ガス供給設備の液化ガスタンクとしてのパッケージ機能を有する。
液化ガス貯槽1、および蒸発器2およびその附属部品を金属製のフレーム4に収納そのままの状態で、フレーム4を介して産業ガスモバイルサテライトの土台ベースに固定されて、産業ガスモバイルサテライト100を構成し、産業ガスモバイルサテライト100としての使用がなされることになる。
この産業ガスモバイルサテライト100は、産業ガスモバイルサテライトの土台ベースへの固定状態が解除されると、液化ガス貯槽1、および蒸発器2およびその附属部品をフレーム4に収納そのままの状態で、産業ガスモバイルサテライトタイプAユニットパッケージ10、あるいは産業ガスモバイルサテライトタイプBのタンクパッケージ11およびベーパーパッケージ12の双方で示されるユニットパッケージ10としてコンテナ専用輸送車両20で他の場所に搬送、設置可能とされる。コンテナ専用輸送車両20による搬送時および産業ガスモバイルサテライトの土台ベースへの固定構成時に、液化ガス貯槽1、および蒸発器2およびその附属部品をフレームに収納そのままの状態が維持されることを特徴とするパッケージ化された産業ガスモバイルサテライト100が構成される。
以下、実施例ごとに図面に基づいて説明する。
図2〜図9は、本発明の実施例である産業ガスモバイルサテライトの構成および搬送、運用時における状況を示す図であり、図2は、本発明の実施例である産業ガスモバイルサテライトの斜視図、図3〜図7は、それぞれタイプAユニットパッケージ10の構成を示す正面図、平面図、側面図、A−A断面図、B−B断面を示す図である。図8は、産業ガスモバイルサテライトの搬送、配設時における状況を示す図である。
図2に示されるように、液化ガス貯槽1が、長手方向横置きとされ、液化ガス貯槽1、および蒸発器2(液化ガス貯槽内液化ガス液面加圧用加圧蒸発器(図示せず)を含む)およびその附属部品の長手方向の長さおよび横断面がコンテナ専用輸送車両20のコンテナサイズのフレーム4に収納可能な長さ内および横断面内とされて、コンテナ専用輸送車両20に固着されるフレームに液化ガス貯槽1、および蒸発器2およびその附属部品が収納され、コンテナ輸送車両で搬送可能とされたユニットパッケージ10が構成される。その附属部品とは、特に圧力調整装置3を含む附属部品を意味する。
図2〜図7において、タイプAユニットパッケージ10は、液化ガス貯槽1、蒸発器2、圧力調整装置3、降圧装置5、加圧装置(図示せず)、付随するバルブ・計器類7、および蒸発器2が温水式または蒸気式の場合には温水(蒸気)入口6A、温水(蒸気)出口6Bを備え、これらを配管8にて接続して構成される。圧力調整装置3、降圧装置5、加圧装置(図示せず)、および付随するバルブが蒸発器2の付属部品となる。他の計器が附属されることがある。なお、蒸発器2が温水式または蒸気式の場合は、温水(蒸気)入口6A、温水(蒸気)出口6Bも蒸発器2の付属部品となる。これらの装置が金属製のコンテナサイズのフレーム4に収納配置されて一体化される。フレーム4は、液化ガス貯槽1のタンクパッケージ収納領域配置のタンク部の左端からベーパーパッケージ収納領域のベーパー部の右端まで一体の形態で延在した一つの部分からなる。液化ガス貯槽1を載置する水平面部材とこの水平面部材の4辺から上方に延びる縦方向配置のフレームから構成される。フレームは、基本的に網状の金属フレームで構成することが出来るが周囲に板材を配置してもよい。また、周辺部およびフレーム最上面部は、平面板材40で構成される。全ての面を、一部の面を平面板材で形成してもよい。最上面は、上方に解放され、ユニットパッケージが積層、搬入、搬出可能とされる。
液化ガス貯槽1が、長手方向横置きとされる。液化ガス貯槽1、および蒸発器2およびその附属部品の長手方向の長さおよび横断面がコンテナ専用輸送車両20のコンテナサイズのフレームに収納可能な長さ内および横断面内とされる。フレーム4に液化ガス貯槽1、および蒸発器2およびその附属部品が収納されてユニットパッケージ10が構成される。ユニットパッケージ10がコンテナ専用輸送車両20で搬送可能とされる。コンテナ専用輸送車両でなくてもよいが、以下コンテナ専用輸送車両を使用しての搬送の例を説明する。
ユニットパッケージ10は、コンテナ専用輸送車両でけん引される時のコンテナパッケージとしてのユニットパッケージと産業ガスモバイルサテライトの土台ベースに固定されて消費者に産業ガスを供給する時のタンクパッケージとしてのユニットパッケージとしての二つの機能を有している。
ユニットパッケージ10は、液化ガス貯槽1、および蒸発器2およびその附属部品をフレーム4に収納そのままの状態で、フレーム4を介して産業ガスモバイルサテライトの土台ベースに固定されたとき、産業ガスモバイルサテライトの主要部を構成する。固定状態が維持され、産業ガス送給が可能とされて産業ガスモバイルサテライトが構成される。この産業ガスモバイルサテライトが産業ガスモバイルサテライトの土台ベースへの固定状態が解除されると、すなわちフレーム4の土台ベースからの固定状態が解除されると、液化ガス貯槽1、および蒸発器2およびその附属部品をフレーム4に収納そのままの状態で、ユニットパッケージ10としてコンテナ専用輸送車両20で他の場所に搬送、設置可能とされる。コンテナ専用輸送車両20による搬送時および産業ガスモバイルサテライトの土台ベースへの設置、固定時に液化ガス貯槽1、および蒸発器2およびその附属部品をフレームに収納そのままの状態が維持されることを特徴とするパッケージ化された産業ガスモバイルサテライト100が構成される。
タイプAユニットパッケージ10を産業ガス消費場所の土台ベース上に設置し、タイプA産業ガスモバイルサテライト100Aとした場合で、蒸発器2が温水式または蒸気式の場合には、その外部で近接して、温水(蒸気)供給装置(図示せず)が設置される。温水(蒸気)供給装置からの温水あるいは蒸気が温水(蒸気)入口6Aから取り入れられ、使用後温水(蒸気)出口6Bから排出される。圧力調整装置3で調整された産業ガスは、供給ガス設備を介して、産業ガス供給系統に送出される。この温水(蒸気)供給装置もタイプAユニットパッケージ10の一部構成としてコンテナサイズのフレーム4のベーパーパッケージ収納領域内に収納載置するようにしてもよい。
ユニットパッケージ10のコンテナサイズのフレーム4の寸法は、輸送上の制約を受けないよう現行法で定められているコンテナサイズとされる。搬送される時に、液化ガス貯槽内部に液化ガスを貯蔵しない。
タイプAユニットパッケージ10、すなわちユニットパッケージは、金属製のフレームからなるコンテナサイズのフレーム4とこのフレーム4に収納載置された液化ガス貯槽1、および蒸発器2およびその附属部品が一体として構成される。コンテナサイズのフレーム4は、コンテナ専用輸送車両20に収納載置、固着され、産業ガス消費場所に搬送され、産業ガス消費場所に固定された時にタイプA産業ガスモバイルサテライト100Aと呼ばれる。
コンテナサイズのフレーム4、コンテナサイズのフレーム4内で配管にて接続して構成された、液化ガス貯槽1、蒸発器2、圧力調整装置3、降圧装置5、加圧装置(図示せず)、付随するバルブ・計器類7からなる装置が一体化されたタイプAユニットパッケージ10により、タイプA産業ガスモバイルサテライト100Aが構成される。
上述したように、液化ガス貯槽1が、長手方向横置きとされ、図3、図4に示すように、長手方向の長さおよび横断面がタイプAユニットパッケージ10に収納可能な長さおよび横断面とされて、コンテナ専用輸送車両20に載置される。
タイプAユニットパッケージ10が、収納そのままの固定状態で、固定されて、タイプA産業ガスモバイルサテライト100Aの主要部を構成する。タイプA産業ガスモバイルサテライト100Aを構成するタイプAユニットパッケージ10が、産業ガス供給時そのままの固定状態で、タイプAユニットパッケージ10としてコンテナ専用輸送車両20で他の場所に搬送、設置可能とされる。
液化ガス貯槽1の外面に、シャックル等の吊り具取り付け用の取付け部を備える。金属製のコンテナサイズのフレーム4の外面に、アイボルト等の吊リ具を取り付けるための取付け部を備えるようにしてもよい。液化ガス貯槽1には、側面に液化ガス受入れ充填口41が設けられる。
液化ガス貯槽1への液化ガス受入れ充填に必要なバルブ・計器類7等の付帯設備並びに液化ガス払い出しに必要なバルブ・計器類7等の付帯設備を備える。通常、液化ガス貯槽1からの液化ガス払い出し能力をアップさせるための液化ガス貯槽内液化ガス液面加圧用加圧蒸発器を備えるが、液化ガス貯槽内液化ガス液面加圧用加圧蒸発器を備えていない仕様の場合もあり得る。そのような仕様の場合、液化ガス貯槽1からの液化ガス払い出し能力をアップする場合のために貯槽内液化ガス液面加圧用加圧蒸発器接続を想定した接続口等を備える。なお、液化ガス貯槽内液化ガス液面加圧用加圧蒸発器を備えていない仕様のものに対し、液化ガス貯槽内液化ガス液面加圧用加圧蒸発器を追設する場合には、貯槽内液化ガス液面加圧用加圧蒸発器(図示せず)をタイプAユニットパッケージ10の一部構成としてコンテナサイズのフレーム4のベーパー部収納領域内に収納載置するようにしてもよい。
タイプAユニットパッケージ10は、バルブ・計器類、供給ガス圧力調整装置廻りのバルブ・計器7等を備える。
また、液化ガス受入れ充填口41以外にも、産業ガス出口50(図5)、蒸発器2が温水式または蒸気式の場合には、蒸発器用の温水(蒸気)入口6Aならびに出口6B等、各ラインの接続端部分を備える。底部に固定用の足部が設けられる。
このようにして、タイプAユニットパッケージ10を備えたタイプA産業ガスモバイルサテライトシステムが構成される。
実施例1の場合、タイプA産業ガスモバイルサテライト100Aは、液化ガス貯槽1、蒸発器2、圧力調整装置3、降圧装置5、加圧装置(図示せず)、付随するバルブ・計器類7を備え、これらを配管にて接続して構成され、これらの装置が金属製のコンテナサイズの一つ部分の形態のフレーム4に収納配置されて一体化されたタイプAユニットパッケージ10で構成される。
蒸発器2は、立て型配置とされ、その高さは、横置きされたフレーム横断面の高さと同一あるいはそれ以下とされる。蒸発器2は、立て型配置以外の、例えば横置きとされてもよい。蒸発器2は、任意方向の配置とすることができるが、図に示したように立て型配置にするのが望ましい。
タイプAユニットパッケージ10には、蒸発器2が空温式でない場合、すなわち、蒸発器2が温水式、蒸気式等の場合、上述したように温水(蒸気)入口6Aおよび温水(蒸気)出口6Bが配置される。温水(蒸気)入口6Aおよび温水(蒸気)出口6Bは、配管8を介して蒸発器2に接続され、蒸発器2は、配管を介して圧力調整装置3に接続される。温水(蒸気)入口6Aから導入された温水(蒸気)は、蒸発器2で、液化ガスと熱交換され、液化ガスをガス化する。ガス化された液化ガスすなわち産業ガスは、圧力調整されて、産業ガス送出系統に送出される。また、液化ガス貯槽1からの液化ガス払い出し能力をアップのために液化ガス貯槽1側へも送出される。
図8において、産業ガスモバイルサテライト基地30で、産業ガスモバイルサテライトタイプAユニットパッケージ10は、フレーム4を介して積層され得る。この例では積層した例を示す。一基のユニットパッケージ10がコンテナ専用輸送車両20の荷台に載置、固着される。
図8は、ユニットパッケージ10使用状態を示す。
図8は、このようにタイプAユニットパッケージ10が、コンテナ専用輸送車両20によって搬送される、搬送形態のユニットパッケージ10、および産業ガス消費場所の土台ベース21に固定され産業ガスモバイルサテライトを構成する状態を示す。
図8(a)において、タイプA産業ガスモバイルサテライト100Aを構成する液化ガス貯槽1、蒸発器2、圧力調整装置3、降圧装置5、加圧装置(図示せず)、付随するバルブ・計器類7を備え、これらを配管にて接続して構成され、これらの装置が金属製のコンテナサイズのフレーム4に収納配置されて一体化されたタイプAユニットパッケージ10は、タイプA産業ガスモバイルサテライト100Aとして産業ガス供給時そのままの固定状態で、液化ガス貯槽1、蒸発器2、圧力調整装置3、降圧装置5、加圧装置(図示せず)、付随するバルブ・計器類7を備え、これらを配管8にて接続して構成され、これらの装置が金属製のコンテナサイズのフレーム4に収納配置される。
一体化されたタイプAユニットパッケージ10としてコンテナ専用輸送車両20で他の場所に搬送される。
図8(b)において、この状態で、ユニットパッケージ10が産業ガス消費場所へ搬送される。この設置場所への運搬がなされ、荷降ろしがなされ、ユニットパッケージ10の設置、固定がなされる。
コンテナ専用輸送車両20によって搬送された液化ガス貯槽1、蒸発器2、圧力調整装置3、降圧装置5、加圧装置(図示せず)、付随するバルブ・計器類7を備え、これらを配管8にて接続して構成され、これらの装置が金属製のコンテナサイズのフレーム4に収納配置されて一体化されたタイプAユニットパッケージ10として、土台ベース21上に設置、固定される。構成されたユニットパッケージ10が、産業ガスモバイルサテライトの主要部を構成する、液化ガス貯槽1、および蒸発器2およびその附属部品をフレーム4に収納そのままの状態で、コンテナ専用輸送車両20で搬送され、フレーム4を介して産業ガス消費場所の土台ベース21に固定されて、固定状態が維持される産業ガスモバイルサテライト100を構成する。
図8(C)において、産業ガスモバイルサテライトが、液化ガスタンクローリー車200から液化ガスの供給を受ける。蒸発器2が空温式の場合、蒸発器2の周囲空気は、蒸発器2で、液化ガスと熱交換され、液化ガスをガス化する。また、蒸発器2が温水式、蒸気式等の場合、温水(蒸気)入口から導入された温水(蒸気)は、蒸発器2で、液化ガスと熱交換され、液化ガスをガス化する。ガス化された液化ガスすなわち産業ガスは、圧力調整されて、産業ガス送出系統に送出可能とされる。図8(d)において、ガス化された産業ガスは、消費者に供給される。
フレーム4の土台ベース21への固定状態が解除されると、ユニットパッケージ構成の液化ガス貯槽1、および蒸発器2およびその附属部品をフレーム4に収納そのままの状態で、産業ガスモバイルサテライト100をコンテナ専用輸送車両20で他の場所に搬送、設置することで運用可能なユニットパッケージとされる。
このようにして、コンテナ専用輸送車両20による搬送時、産業ガスモバイルサテライトの土台ベースへの固定構成時、更なるにコンテナ専用輸送車両20による搬送時おける液化ガス貯槽1、および蒸発器2およびその附属部品をフレームに収納そのままの状態が維持され、産業ガス供給を受けるパッケージ化された産業ガスモバイルサテライト100が構成される。
図9は、本発明の実施例の運用フローを示す。
図9は、産業ガス製造プラントから液化ガスが液化ガスタンクローリー車200で搬送され、パッケージ化された産業ガスモバイルサテライト100Aまたは後述の実施例2の産業ガスモバイルサテライト100Bから消費者A、B、C・・・に送出されることが、ユニットパッケージ10または後述の実施例2のタイプBタンクパッケージ11およびタイプBベーパーパッケージ12を構成することで可能になることを示す。消費者の産業ガス使用停止後は、産業ガスモバイルサテライトを次の消費地(消費者)へ移動して再度使用される。これが繰り返される。一部の消費者、図では消費者Aには産業ガスモバイルサテライトが不要になったとする。このような場合には、消費者Aのために設置されていた産業ガスモバイルサテライト100は、産業ガスモバイルサテライト100Aまたは100Bを構成する液化ガス貯槽1、蒸発器2、圧力調整装置3、降圧装置5、加圧装置(図示せず)、付随するバルブ・計器類7を備え、これらを配管8にて接続して構成され、これらの装置が金属製のコンテナサイズのフレーム4に収納配置されて一体化されたタイプAユニットパッケージ10またはタイプBタンクパッケージ11およびタイプBベーパーパッケージ12が、産業ガス供給時そのままの固定状態で、液化ガス貯槽1、蒸発器2、圧力調整装置3、降圧装置5、加圧装置(図示せず)、付随するバルブ・計器類7を備え、これらを配管にて接続して構成され、これらの装置が金属製のコンテナサイズのフレーム4に収納配置されて一体化されたユニットパッケージ10またはタイプBタンクパッケージ11およびタイプBベーパーパッケージ12としてコンテナ専用輸送車両20で他の場所、即ち消費者Dへの消費基地に搬送され、設置され、固定される。
このように、上述した産業ガスモバイルサテライト100が、液化ガス貯槽1、蒸発器2、圧力調整装置3、降圧装置5、加圧装置(図示せず)、付随するバルブ・計器類7を備え、これらを配管8にて接続して構成され、これらの装置が金属製のコンテナサイズのフレーム4に収納配置されて一体化されたタイプAユニットパッケージ10またはタイプBタンクパッケージ11およびタイプBベーパーパッケージ12としてコンテナ専用輸送車両20によって他消費地へ搬送される。
図10〜図20は、実施例2を示す。実施例1と同一の構成については同一の番号が付してあり、実施例1についての説明を援用し、実施例1にない構成を中心にして説明する。
図10は、タイプBタンクパッケージの斜視図、図11〜図19は、本発明の実施例である産業ガスモバイルサテライトの構成および設置状況を示す図であり、その内、図11〜図13はタイプBタンクパッケージの正面図、平面図、側面図を示し、図14は、タイプBベーパーパッケージの斜視図、図15〜図18はタイプBベーパーパッケージの正面図、平面図、左側面図、右側面図を示す。図19は、図14に示すタイプBベーパーパッケージの変形例についての斜視図である。
図10および図14に示されるように、液化ガス貯槽が、長手方向横置きとされ、液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品の長手方向の長さおよび横断面がコンテナ輸送車両のコンテナサイズのフレームに収納可能な長さ内および横断面内とされて、コンテナ輸送車両に固着されるフレームに液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品が収納され、コンテナ輸送車両で搬送可能とされたユニットパッケージが構成される。
実施例1にあっては、ユニットパッケージ10は、液化ガス貯槽1、蒸発器2、圧力調整装置3、降圧装置5、加圧装置(図示せず)、付随するバルブ・計器類7を備え、これらを配管8にて接続して構成され、これらの装置が金属製のコンテナサイズの一つの部分からなるフレーム4に収納配置されて一体形態で構成された。
実施例2にあっては、図10〜図13および図14〜図18に示すように、ユニットパッケージ10は、液化ガス貯槽1および該液化ガス貯槽1を収納載置するタイプBタンクパッケージ11および蒸発器2および該蒸発器2を収納載置したタイプBベーパーパッケージ12が別体形態で構成され、一体化される。なお、産業ガス消費設備へ産業ガスを供給するために液化ガスを蒸発させる送ガス蒸発器はタイプBベーパーパッケージ12に収納載置されるが、液化ガス貯槽からの払い出し能力をアップするための液化ガス貯槽内液化ガス液面加圧用加圧蒸発器(図示せず)はタイプBタンクパッケージ11またはタイプBベーパーパッケージ12のいずれの側に収納載置されるようにしてもよい。フレーム4は、二つの部分からなり、一方がフレーム部4Aとなり、他方がフレーム部4Bとなる。フレーム4Bとフレーム4Aの形状は高さ、横断面とも同一であり、横方向長さのみがことなり、フレーム部4Aの長さはフレーム部4Bの長さよりも長い。
図12、図13に示されるように、液化ガス貯槽1には、液化ガス受け入れ充填口41、降圧装置5への接続口51、加圧装置(図示せず)への接続口(図示せず)、液化ガス払出し口52等、各ラインの接続端部分が設けられる。液化ガス貯槽1は、フレーム部4Aに載置、収納され、蒸発器2およびその附属部品は、フレーム部4Bに載置、収納される。なお、産業ガス消費設備へ産業ガスを供給するために液化ガスを蒸発させる送ガス蒸発器はフレーム部4Bに収納載置されるが、液化ガス貯槽からの払い出し能力をアップするための液化ガス貯槽内液化ガス液面加圧用加圧蒸発器(図示せず)はフレーム部4Aまたはフレーム部4Bのいずれの側に収納載置されるようにしてもよい。
液化ガス貯槽1、コンテナサイズのフレーム4、蒸発器2、圧力調整装置3、バルブ・計器類、各種配管の構成、配置方法は実施例1と同様である。
別体形態であるが、液化ガス貯槽1の構成、液化ガス貯槽1を載置するタイプBタンクパッケージ11および蒸発器2および蒸発器2の附属部品を載置したタイプBベーパーパッケージ12が別体としてフレーム部4A,4Bに載置、収納されることが異なり、構成、配置方法は実施例1に示される構成と同様である。なお、産業ガス消費設備へ産業ガスを供給するために液化ガスを蒸発させる送ガス蒸発器はフレーム部4Bに収納載置されるが、液化ガス貯槽からの払い出し能力をアップするための液化ガス貯槽内液化ガス液面加圧用加圧蒸発器(図示せず)はフレーム部4Aまたはフレーム部4Bのいずれの側に収納載置されるようにしてもよい。別体形態とされ、切り離しされる構成とすることによって、ユニットパッケージ10の構成に汎用性が増すことになる。別体形態とすることで、蒸発器2の仕様の異なるタイプBベーパーパッケージ12を予め事前に複数用意しておくことが出来るようになる。これにより、産業ガス使用量に応じた最適な仕様のタイプBベーパーパッケージ12として選択、接合、追設することが出来るようになる。
図19は、タイプBベーパーパッケージの変形例を示す。この例では、温水(蒸気)供給装置53がタイプBベーパーパッケージ12に載置された例の構成を示す。このように、温水供給(蒸気)装置53をタイプBベーパーパッケージ12上に載置してこのタイプBベーパーパッケージ12を構成してもよい。この例は、実施例1についても適用することが出来る。
図20は、図8に対応し、タイプBタンクパッケージ11およびタイプBベーパーパッケージ12からなるユニットパッケージ10が、コンテナ専用輸送車両20によって搬送される、搬送形態のユニットパッケージ、および産業ガス消費場所の土台ベース21に固定され産業ガスモバイルサテライト100Bを構成する状態を示す。
図20(a)は、液化ガス貯槽1を載置するタイプBタンクパッケージ11および蒸発器2を載置するタイプBベーパーパッケージ12の搬送時における状況を示し、説明は、図8(a)に記載したと同様であるが、別体のタイプBベーパーパッケージ12がタイプBタンクパッケージ11に近接して配置されること、タイプBタンクパッケージ11がコンテナ専用輸送車両20によって搬送され、タイプBベーパーパッケージ12がコンテナ専用輸送車両20によって別々に搬送されることにおいて異なる。液化ガス貯槽1を載置するタイプBタンクパッケージ11および蒸発器2を載置するタイプBベーパーパッケージ12がそれぞれ別体のコンテナサイズのフレーム部4Aおよびフレーム部4Bでそれぞれ構成されたものである。
図20(b)において、近接配置されたタイプBベーパーパッケージ12がタイプBタンクパッケージ11に連結される。両パッケージは、共通のベースまたは土台ベース21上に、同一水平高さに設置、固定されたフレーム部4A,4B上に設置、固定される。フレーム部4A,4Bの設置、固定は、任意の水平高さとすることもできるが、同一水平高さに設置、固定するのが望ましい。
図20(c)、図20(d)の構成は、図8(c)、図8(d)に記載したと同様である。
実施例1および実施例2の双方を採用可能にしておくことによって、産業ガスのガス使用量や設置スペースの条件に応じていずれか適切な方を選択する、あるいは複合化、ユニット化することが容易に出来ることになる。
次に、上述したユニットパッケージを用いる本実施例の従来システムに比して優れた点を説明する。
1)建設・輸送について
大きい工事を要せず、建設のためのコストが小さい。また、一体型構造で、金属製フレームが採用できるので、積載・固定・輸送が容易であり、コストが少なくて済む。設置先においてレイアウト変更が生じた時に、変更に対応しやすく、対応に要する期間は短くて済む。
2)設置スペース・積み重ねについて
コンパクト化されるため、設置スペースを少なくすることが出来、建設しようとする場所の選択が容易になる。未使用の保管時には、積み重ねておくことが出来るので、省スペース化を図ることが出来る。
3)設置、建設期間について
産業ガスモバイルサテライトを構成する各パッケージ部は、工場において製作できるので、現地工事をほとんど要せず、現地工事を短くすることが出来る。
4)産業ガス消費量増加に伴う設備の増設について
産業ガス消費量に増加が生じた場合、産業ガスモバイルサテライトの増設、すなわち、ユニットパッケージの増設、タイプBタンクパッケージのみの増設、タイプBベーパーパッケージのみの増設等を極めて容易に行うことが出来る。
5)移設・再運用について
産業ガスモバイルサテライトの構成要素は、基本的にすべて高圧ガス保安法の定置式設備に関する制約を受けるため、従来の定置式の装置にあっては設備一式を移設して他の場所で再運用することは一部の機器を除いて出来ないが、本実施例になる産業ガスモバイルサテライトは、液化ガス貯槽、蒸発器を含めて可搬式一体型構造構成であるので、移動式製造設備として製作する。産業ガス消費場所への設置においては第一種製造者、第二種製造者、第一種貯蔵所、第二種貯蔵所のいずれか、または、複数として申請し、日常の保安管理は消費先事業者の責務として運営する。移動式製造設備として要求される保安検査等は、移動式製造設備としての製造者(所有者)の責務として行う。このような高圧ガス保安法に基づく申請をすることによって、ユニットパッケージになる産業ガスモバイルサテライトとしての移設が可能であり、再運用により資源活用がなされることになる。
6)産業ガスモバイルサテライトの再使用について
ある産業ガス消費地(消費者)での産業ガスの使用が終了された場合、その産業ガス消費地に設置されている産業ガスモバイルサテライトを新規の産業ガス消費者のために容易に撤去、移設することが可能である。
1…液化ガス貯槽、2…蒸発器(気化器)、3…圧力調整装置、4…フレーム、4A…タンクパッケージフレーム、4B…ベーパーパッケージフレーム、10…産業ガスモバイルサテライトタイプAユニットパッケージ(ユニットパッケージ)、11…産業ガスモバイルサテライトタイプBタンクパッケージ、12…産業ガスモバイルサテライトタイプBベーパーパッケージ、11と12…ユニットパッケージ、20…コンテナ専用輸送車両(コンテナ輸送車両)、21…土台ベース、100…産業ガスモバイルサテライト、100A…タイプA産業ガスモバイルサテライト、100B…タイプB産業ガスモバイルサテライト、200…液化ガスタンクローリー車。

Claims (6)

  1. 産業ガス(ただし、LNGを除く)が液化された液化ガスを貯蔵する液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品を備えて構成される産業ガスモバイルサテライトであって、
    液化ガス貯槽が、長手方向横置きとされ、液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品の長手方向の長さおよび横断面がコンテナ輸送車両のコンテナサイズのフレームに収納可能な長さ内および横断面内とされて、コンテナ輸送車両に固着されるフレームに液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品が収納され、コンテナ輸送車両で搬送可能とされたユニットパッケージであって、構成されたユニットパッケージが、産業ガスモバイルサテライトの主要部を構成する、液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品をフレームに収納状態で、コンテナ輸送車両で搬送され、フレームを介して産業ガス消費場所の土台ベースに固定されて、固定状態が維持される産業ガスモバイルサテライトを構成し、
    フレームの土台ベースへの固定状態が解除されると、ユニットパッケージ構成の液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品をフレームに収納状態で、産業ガスモバイルサテライトをコンテナ輸送車両で他の場所に搬送、設置可能なユニットパッケージとされ、
    コンテナ輸送車両による搬送時および土台ベースに固定された産業ガスモバイルサテライト構成時に、フレーム内に長手方向横置きとされた液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品の、フレームに収納状態が維持されること
    を特徴とするユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライト。
  2. 請求項1に記載したユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライトにおいて、フレームが一つの部分の一体形態とされ、液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品が一体形態のフレームに収納配置されることを特徴とするユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライト。
  3. 請求項1に記載したユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライトにおいて、フレームが二つの部分からなる別体形態とされ、液化ガス貯槽がフレームの一方に、蒸発器およびその附属部品がフレームの他方に収納配置され、双方の部分のフレームの土台ベースへの固定状態が水平方向に同一高さとされることを特徴とするユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライト。
  4. 請求項1に記載したユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライトにおいて、蒸発器が、立て型配置とされ、その高さは、フレーム横断面の高さと同一もしくはそれ以下とされたことを特徴とするユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライト。
  5. 請求項1に記載したユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライトおいて、フレームが正直方体状に形成され、ユニットパッケージが、各フレームを介して積層されることを特徴とするユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライト。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載したユニットパッケージ化された産業ガスモバイルサテライトを構成するユニットパッケージを、コンテナ輸送車両による搬送時および土台ベースに固定された産業ガスモバイルサテライト時に、液化ガス貯槽、および蒸発器およびその附属部品の、フレームに収納態を維持して、コンテナ輸送車両によって搬送し、土台ベースに固定し、土台ベース固定状態を解除して、コンテナ輸送車両で他の場所に搬送、設置することを特徴とする産業ガスモバイルサテライトの搬送および運用方法。
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