JP7349211B1 - 液化水素搬送システム - Google Patents

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Abstract

【目的】液化水素入りタンクコンテナを移動式で直置き固定式とし、液化水素貯蔵槽の役割をして低価格にできる。【構成】直方体枠状のコンテナ本体1の前後の2個の前方側ジャッキと後方側ジャッキが油圧駆動を具備し、液化水素を充填できるタンクコンテナAであり、タンクコンテナAが積載される荷台6を有するトラックBを備える。タンクコンテナAは前方側から荷台6に積載分離ができ、分離後にはタンクコンテナAのみで地面部G1上に直置きする。日本国内の各埠頭Fにおいて輸入された国際コンテナ内の液化水素がタンクコンテナA内に移し替えが行われた後に、水タンクコンテナAは水素貯蔵所C、水素ステーションD、発電所Eとの間を搬送して所望場所に到着後に直ちに前後のジャッキの昇降作用にて荷台6からタンクコンテナAを分離して地面部G1上に直置きし、直置き後に直ちに液化水素の積込又は排出作業ができる。【選択図】 図23

Description

本発明は、液化水素(液体水素)入りタンクコンテナが、移動式でありつつ直置き(じかおき)の固定式にできると共に液化水素貯蔵槽の役割を成すものであると共に、前記タンクコンテナを分離・積載が昇降操作にて作業も直置き後に直ち(ただち)にでき、小型化も可能であり、低価格にしつつ幅広い多くの需要が望める液化水素搬送システムに関する。
具体的には、液化水素を充填できる水素タンクを設けたタンクコンテナに前方側・後方側に昇降用のジャッキを備え、該ジャッキにて前記タンクコンテナを上下動させてトラック荷台への積載・分離を効率よく行い、水素貯蔵所と水素ステーション又は水素貯蔵所と発電所との間を効率的に循環し、特に前記タンクコンテナを直置きができ、直置き後の液化水素の積込又は排出作業を効率的にできる液化水素搬送システムに関する。
液化水素関連では、オンサイトとオフサイトとが存在している。オンサイト型は、水素ステーションにて新規な液化水素を製造する構成であり、日本国内では少ないタイプである。オフサイト型は、現在の水素ステーションでは、液化水素貯蔵槽(液化水素貯蔵タンク)は存在するが、液化水素の製造は行わない一般的なタイプである。
現状において、液化水素貯蔵所から一般的な水素ステーションへの水素燃料の供給には、図示しないが、水素ガスカードルトレーラによる高圧ガスの状態で運ばれる場合が大半である。その点は、特許文献1において記載されているように、水素ガスカードルトレーラにての運搬可能量として、同文献1では、トレーラ1台あたり、かなり少ない量である。現状では、燃料電池自動車(FCV車)の割合はかなり少ないために、この1台の運搬量でも間に合っている状態である。
また、液化水素をタンクローリにて運搬している例もあるが、図28の右側の従来技術として、小型石油類タンクローリでは、約2kl(リットル)、中型石油類タンクローリでは、約4klである。大型石油類タンクローリとなると、約16kl~約20klを搬送している。中型石油類タンクローリまでは何とか小回りができるが、到着した水素ステーションに車と共に据え置きしなればならず、運搬効率は悪くならざるを得ない。それが大型石油類タンクローリとなると小回りも出来にくく、水素ステーションに所望の時間留め置く必要があり、効率的な搬送は難しい状況であった。
また、大手運送企業等では、図31に示すように、物流効率からプラットフォームで積み荷等を段取りする関係上、その運送するための配送用コンテナは、所定高さの脚部b付き架台a上に設置することが一般的であった。この場合には、前記配送用コンテナの重心Mcの高さは高く位置している。このような物流関係では、仮に、水素ステーションにて、水素タンク又は水素コンテナを搬送したとしても、前記架台a上に設置することが予想される。
特許文献2では、コンテナ専用輸送車両にてタンクコンテナが積載されつつ産業ガスの輸送(搬送)されている内容が記載されている。特に、図8のみには、トラックでの輸送が記載されているが、明細書全ての記載では、全て、コンテナ専用輸送車両20として記載されている。図面上では、連結車両としてけん引される車両として記載されている。具体的には、トレーラそのものであり、タンクコンテナはけん引される側の被牽引車としてのトレーラであって、該トレーラをけん引する側の車両はトラクタと呼ばれている。
その特許文献2の図8(b)では、コンテナの荷降ろしをしているが、どのようにして荷降ろししたかの動作構成は全く記載がない。トレーラの下部には車輪が複数設けられており、この車輪付きの状態下からの荷降ろしは、クレーム以外は想定しがたいがこの点の記載も全くない。このようなトレーラ方式のタンクコンテナ輸送(搬送)は、物流である輸送効率を考慮したものと認められる。
現在の状況では、液化水素(液体水素)を充填したタンクローリは、大型化しており、狭い場所では不向きであるのに関わらず、このようなタンクローリ複数台を設置するような水素ステーションでは、設備費が高騰せざるを得ない状況であった。特に、水素ステーションにおいて、前記タンクローリ複数台を常駐させることはスペース的には勿論のこと、設備費が高騰化せざるを得ない状況であった。
このようなことから、水素貯蔵所から水素ステーションに搬送するのに、ある程度大量な運搬量であって、運転・搬送状態も快適にできると共に、留め置き用としての水素コンテナのみが分離設置でき、低廉価格での搬送システムが要望されている。さらには、水素ステーションでの高価な液化水素貯蔵槽(液化水素貯蔵タンク)の対策も望まれている。
また、特許文献3ではトラックの荷台に積載可能なコンテナ(キャビネット)に昇降ジャッキ又はアウトリガーが装着され、渡船式貨物ハウスの発明が開示されている。具体的には、昇降ジャッキの昇降駆動を介して、プラットフォーム17(列車又は船舶)箇所での荷上げ、荷降ろしするようにした物流搬送するものである。
前記プラットフォーム17箇所を介する搬送システムであり、前記コンテナは前記プラットフォーム個所では、前記昇降ジャッキの却部が下方側に伸長しつつ設置されており、前記コンテナは、常に重心Mcが高くなっており、物流効率を上げる目的の基では、前記コンテナを地上に下げるという記載は存在しない。
現在では、任意のコンテナと任意のトラックの荷台とを分離したり積載するようにしたコンテナの運送システムとしてスワップボディコンテナの普及が進められており、この運送システムに大きな期待を寄せられている。しかしながら、このコンテナは脚部b付き架台aが基本(図31参照)であり、物流効率から前記コンテナを地面部上に直置きはしないという現状であった。
特開2021-139375号公報 特開2015-155717号公報 中国特許出願公開第110422499号明細書
このような状況下であるため、本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的等)は、液化水素(液体水素)を充填できるタンクローリ又はトレーラは、大型化しており、狭い場所では不向きであるし、水素タンク付きコンテナが分離(荷降ろし)できずに効率が悪いものであった。このため、トラックに固定した荷台から水素タンク付きコンテナを分離でき、さらに効率的に水素タンク付きコンテナを搬送できると共に、水素ステーションでの高価な液化水素貯蔵槽(液化水素貯蔵タンク)の対策も図ることができる液化水素搬送システムの実現が望まれている。ひいては、国内の各埠頭においても、良好なる液化水素搬送システムも望まれている。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、直方体枠状のコンテナ本体内に液化水素を充填できる縦長水素タンクが設けられたタンクコンテナと、該タンクコンテナの全体がジャッキにて積載・荷降ろしされる荷台として運転台後部に固定された1車両のみとしてのトラックを使用しての液化水素搬送システムであって、
前記タンクコンテナと前記荷台との積載は強度を有する地面部上に直置きされる前記タンクコンテナに対して前後の前記ジャッキのみにて積み上げできると共に、前記荷降ろし前記タンクコンテナの前後に取り付けられた前記ジャッキの油圧駆動のみにてできるようにされ、前記積載・荷降ろしの構成は前記コンテナ本体の前部端で幅方向の両外方に向かって直線的に拡開するスライド部材付きで且つ上下にも伸縮する2個の前方側ジャッキと共に前記コンテナ本体の後部端で幅方向両側に配置され且つ上下のみに伸縮する2個の後方側ジャッキの前記スライド部材を除きそれぞれが油圧駆動できるようにされてなり、
前記縦長水素タンクの後部下側には、前記液化水素の下側積込口・排出口が設けられると共に前記ジャッキに邪魔されることなく前記タンクコンテナの後部側から前記液化水素の積込、排出ができるように構成されてなり、
日本国内の各埠頭において輸入され国際コンテナ内の前記液化水素が前記タンクコンテナ内に移し替えが行われた後に、水素貯蔵所,水素ステーション又は発電所の何れか複数との間を搬送できる前記タンクコンテナ付き前記トラックにおいて、その所望場所に到着後に前記ジャッキを介して荷降ろしされて直置きされた前記タンクコンテナに対し直ちに前記液化水素の積込又は排出作業ができると共に、前記タンクコンテナの底面が直置きされたままで前記地面部上に保管できるように構成されてなることを特徴とする液化水素搬送システムとしたことにより、前記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1に記載の液化水素搬送システムにおいて、両前記前方側ジャッキ及び両前記後方側ジャッキの油圧発生装置は前記タンクコンテナ内に具備されてなることを特徴とする液化水素搬送システムとしたことにより、前記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項1又は2に記載の液化水素搬送システムにおいて、所望場所に直置きされた前記タンクコンテナ上には同タンクコンテナを、4隅の重ね補助片を介して2階又は3階以上に積層できるようにしてなることを特徴とする液化水素搬送システムとしたことにより、前記課題を解決した。
請求項1の発明においては、液化水素(液体水素)入りタンクコンテナが、移動式でありつつ直置きの固定式にできると共に液化水素貯蔵槽の役割を成すものであって、低価格にしつつ幅広い多くの需要を望める液化水素搬送システムとしての効果を奏する。具体的には、日本国内の各埠頭において輸入された国際コンテナ内の前記液化水素が前記タンクコンテナ内に移し替えが行われた後に、水素貯蔵所,水素ステーション又は発電所等にタンクコンテナ積載のトラックにて搬送でき、それぞれの箇所において地面部上に両前記前方側ジャッキ及び両前記後方側ジャッキの昇降作用にて直ちに前記タンクコンテナのみを直置きして、該タンクコンテナをそのまま保管でき液化水素貯蔵槽の役割を成させるものである。さらに、その場所で分離させたタンクコンテナに替えて、直ちに前記トラックには別のタンクコンテナを積載して現地での作業が極めて簡易且つ迅速にできる極めて良好なる液化水素搬送システムを提供できる利点がある。さらに、所望場所では、前記タンクコンテナは直置きにて重心を低くして安定且つ安心した設置ができ、物流方式とは異なる効果を提供できる。
また、前記タンクコンテナの前部端で幅方向の外方に向かってスライドするスライド部材を介して存在する両前方側ジャッキであるため、前記タンクコンテナをトラックに積載する場合において、前記タンクコンテナの前側位置のみの隣接するジャッキの間隔が広がりトラックの荷台に接触しにくくなりトラックの運転者にとって極めて運転操作しやすい液化水素搬送システムを提供できる。また、両前方側ジャッキの拡幅作業は人力であり最小費用にて提供できる。特に、水素貯蔵所から水素ステーション又は発電所への液化水素搬送が効率的にできる。
図27右側に示すように、従来技術では、液化水素タンクをタンクローリ又はトレーラを使って水素貯蔵所又は水素ステーションとの間を搬送していた事実はあるが、その所望箇所では、車体付きで設置していた。これは物流としての効率化と高稼働率化のためであった。所望箇所での設置ではタンクローリ又はトレーラの重心位置も高く、その液化水素の積込又は排出作業を行うのに椅子や踏み台を使っての作業であり、効率的な作業はできない不都合が生じていたが、請求項1の発明では、図27左側に示すように、タンクコンテナを搬送した水素貯蔵所や水素ステーション内で、前記タンクコンテナをジャッキを介して直置きして、重心を低くしたことで椅子や踏み台を使わないで液化水素の積込又は排出作業を行うことができる特有の利点がある。同時に、直置きにて重心を低くすることで安定した設置ができると共に、危険物であっても安全・安心を提供できるものである。
請求項2の発明では両前記前方側ジャッキ及び両前記後方側ジャッキの油圧発生装置は前記タンクコンテナ内に具備されていることで、特に、前記タンクコンテナの上昇・下降の操作を簡易且つ迅速にできる利点がある。請求項3の発明では、日本国内の各埠頭,水素貯蔵所、水素ステーション又は発電所等の所望場所にて、前記タンクコンテナ相互を積層(積み重ねる)して2階、3階以上にできることで、より省スペース化を図ることができ、水素貯蔵槽の役割を果たすことができる。この場合の地面部はコンクリート製による固くて強度的に優れていることは勿論である。
この明細書において、単に「ジャッキ」なる用語は、前方側ジャッキ又は後方側ジャッキを含む上位概念としての用語であり、共に重要な構成要素で ある。請求項1では、2個の前方側ジャッキ、2個の後方側ジャッキと記載しているが、これ以下では、全て両前記前方側ジャッキ、両前記後方側ジャッキを記載しており、両者は同一又は同等の意味内容である。
本発明の液化水素搬送システムであって、水素貯蔵所と水素ステーション(第1ルート)又は水素貯蔵所と発電所(第2ルート)或いは水素貯蔵所と其の他水素供給所(第3ルート)の搬送システムの概要図である。 国内の関東地域上での水素貯蔵所と水素ステーション間との液化水素搬送システムの概要図である。 本発明の液化水素搬送システムであって、水素貯蔵所と発電所(第2ルート)との間又は水素貯蔵所と水素ステーション(第1ルート)或いは水素貯蔵所と其の他水素供給所(第3ルート)の搬送システムの概要図である。 中型タイプのタンクコンテナであって、(A)は該タンクコンテナの斜視図、(B)は同タンクコンテナの前側の一部斜視図、(C)は同タンクコンテナの後側の背面図、(D)は同タンクコンテナの前側の正面図、(E)は同タンクコンテナを前後のジャッキによって降下させて地面部上に直置きした側面図である。 別の中型タイプのタンクコンテナであって、(A)は該タンクコンテナ斜視図、(B)は同タンクコンテナの後側の背面図、(C)は同タンクコンテナの前側の正面図、(D)は同タンクコンテナが前後のジャッキを短縮させつつトラック後部に固定された荷台に積載された側面図、(E)はトラック荷台の4隅の(W)箇所であって、(F)はタンクコンテナ下部4隅箇所とトラック荷台の4隅箇所の分離した状態図、(G)は(F)の主要部材の斜視図である。 図1の本発明の液化水素搬送システムの状況図であって、(A)は水素ステーション又は発電所内でのタンクコンテナの分離・積載の作業状況図、(B)は水素貯蔵所内でのタンクコンテナの分離・積載の作業状況図である。 本発明の液化水素搬送システムにおいて、(A)の(i),(ii),(iii),(iv)はコンテナ内に油圧発生装置を内蔵したタイプのタンクコンテナの積載作業状況図、(B)はタンクコンテナを分離して地面部上に直置きした状態の(A)の(P)部の拡大図、(C)は油圧回路図である。 本発明の別の実施形態の液化水素搬送システムであって、水素貯蔵所と水素ステーション(第1ルート)又は水素貯蔵所と発電所(第2ルート)との間の搬送システムの概要図である。 図8の液化水素搬送システムの状況図であって、(A)は水素ステーション又は発電所内でのタンクコンテナの分離・積載の作業状況図、(B)は水素貯蔵所内でのタンクコンテナの分離・積載の作業状況図である。 本発明の液化水素搬送システムにおいて、(i),(ii),(iii),(iv)はトラック内に油圧発生装置を内蔵したタイプのタンクコンテナの積載作業状況図。 (A)はタンクコンテナの前方側ジャッキを広げた状態でトラックの荷台をタンクコンテナの下側に挿入せんとする作業状態平面図、(B)は(A)の(Q)箇所の正面図である。 (A)はタンクコンテナの前側からの一部斜視図、(B)は(A)の一部断面とした側面図である。 (A)は荷台前側位置からタンクコンテナを積載した状態図、(B)は別の実施形態の荷台前側位置からタンクコンテナを積載した状態図である。 タンクコンテナを地面部に直置きした状況の別の実施形態の側面図。 (A)は同一構造のタンクコンテナを2段積みした斜視図、(B)は(A)の側面図であって、下段のタンクコンテナは地面部に直置きされている。 タンクコンテナの別の実施形態の斜視図である。 別の中型タイプのタンクコンテナであって、(A)は該タンクコンテナの斜視図、(B)は同タンクコンテナの前側の拡大斜視図、(C)は同タンクコンテナの後側の背面図、(D)は同タンクコンテナを前後のジャッキによって降下され地面部上に直置きされた側面図である。 さらに別の中型タイプのタンクコンテナであって、(A)は該タンクコンテナの斜視図、(B)は同タンクコンテナの後側の拡大斜視図、(C)は同タンクコンテナの後側の背面図、(D)は同タンクコンテナを前後のジャッキによって降下され地面部上に直置きされた側面図である。 大型タイプのタンクコンテナであって、(A)はタンクコンテナ斜視図、(B)は(A)のR―R矢視の一部断面図、(C)は中間位置ジャッキ箇所の断面図である。 別の大型タイプのタンクコンテナであって、(A)は該タンクコンテナ斜視図、(B)は(A)のU―U矢視の一部断面図である。 本発明の別の液化水素搬送システムであって、水素貯蔵所と現水素ステーション又は水素貯蔵所と現発電所との間の搬送システムの概要図である。 本発明の液化水素搬送システムであって、水素貯蔵所と現発電所との間又は水素貯蔵所と現水素ステーションの搬送システムの概要図である。 (A)は国内関東地域上での各埠頭と水素貯蔵所等との間での液化水素搬送システムの概要図、(B)は埠頭にて国際コンテナ(20フィート)から本発明の主要構成部のタンクコンテナ(中型タイプ)への移し替えによる本発明の実施状況1である。 (A)は埠頭にての概要図であって、埠頭に仮置きされた国際コンテナ(20フィート)群と,この1個の該国際コンテナの斜視図、(B)は該国際コンテナから本発明の主要構成部のタンクコンテナ(中型タイプ)への移し替えのワンステップの一例の実施状況図である。 埠頭にて国際コンテナ(40フィート)から本発明の主要構成部のタンクコンテナへ(大型タイプ)の移し替え作業と、その後にトラック荷台にタンクコンテナへ(大型タイプ)を積載して水素貯蔵所,水素ステーション又は発電所等に搬送する本発明の実施状況2である。 タンクコンテナを積層できる構成であって、(A)は上側位置となるタンクコンテナの下面側から見た一部斜視図、(B)は下側位置となるタンクコンテナの上面側から見た一部斜視図、(C)は積層される部位の下面側と上面側とのタンクコンテナの要部斜視図、(D)は(C)とは別の実施形態の斜視図である。 本願発明と従来技術との簡易比較図である。 本発明によるタンクコンテナ搭載のトラック(左側)と従来のタンクローリ(右側)との対比図であって、(A)は準中型(小型)の両者簡易図、(B)は中型の両者簡易図、(C)は大型の両者簡易図と本願発明主要構成である。 本発明によるタンクコンテナを地面部上への直置きした状態図である。 従来技術による現水素ステーションの簡易図である。 (A)はプラットフォームと公知のコンテナ及び脚部付き架台の状態図、(B)は公知のコンテナ及び脚部付き架台の斜視図である。
以下、本発明の水素搬送システムの実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の主要構成部材としては、タンクコンテナAとトラックBとで構成されたものである(図1,図2,図3,図4及び図5等参照)。前記タンクコンテナAは、直方体枠状のコンテナ本体1に、2個の特有の前方側ジャッキ2,2及び2個の後方側ジャッキ3,3が設けられている。前記タンクコンテナA内には、液化水素(液体水素)が充填される水素タンク4を備えている。前記トラックBは、1車両に動力装置(図示しない)と運転台5の後部に固定された荷台6とを有し、該荷台6に前記タンクコンテナAが積載・分離ができるように構成されている(図5,図6及び図7参照)。
前記タンクコンテナAは、前記コンテナ本体1内に水素タンク4と両前記前方側ジャッキ2,2及び両前記後方側ジャッキ3,3の昇降動作によって、前記トラックBの荷台6に積載・分離できるように構成されている(図5,図6及び図7参照)。液化水素を充填した満タン又は空のタンクコンテナAを積載したトラックBを所望の水素貯蔵所Cと複数存在する所望の水素ステーションD(第1ルート)又は前記水素貯蔵所Cと発電所D(第2ルート)或いは前記水素貯蔵所Cと其の他水素供給所P(第3ルート)との間に搬送され、満タンのタンクコンテナAを所望の前記水素ステーション又は発電所Dに直置きして、当該箇所に直置きされていた空のタンクコンテナAを前記トラックBに積載して1回又は複数回に亘り繰り返して行う液化水素搬送システムである(図1及び図3参照)。なお、第1ルート乃至第3ルートは、どちらが1番とか2番,3番という順番ではなく、並列関係にある。
水素供給先としては、前記水素ステーションD又は発電所E、さらには大手運送企業、地方公共団体等の其の他水素供給所Pが存在している。前記水素ステーションDには、図1に示すように、液化水素貯蔵槽91(液体水素貯蔵タンクともいう)は存在せず、気化機92,圧縮機93,蓄圧器ユニット94(単に、蓄圧器又は水素蓄圧器ともいう)及びディスペンサ95が備えられている。プレクーラは存在するが省略した。前記其の他水素供給所Pと前記水素貯蔵所Cとの間を第3ルートと称することもある。
また、図30に示すように、現在存在する水素ステーション、すなわち、現水素ステーションDexには、所定量〔一般的には、約300キロリットル(kl)程度〕の液化水素貯蔵槽91は設けられている。これ以上又はこれ以下のことも多い。前記水素貯蔵所Cには、大容量(現在では、約1万kl内外)の液化水素貯蔵槽91と気化機92及び圧縮機93を揃えているが、前記液化水素貯蔵槽91から液体水素を搬送する趣旨であることが本発明であるが故に、図1,図2,図3,図8,図21及び図22では気化機92及び圧縮機93は省略した。
前記発電所Eには、図3に示すように、液化水素貯蔵槽91(液体水素貯蔵タンクともいう)は存在せず、気化機92,圧縮機93,燃料混合ユニット96,燃焼器97,水素ガスタービン98,発電機99が備えられており、該発電機99から電力として出力される構成をなしている。また、現発電所Eexの場合には、図22に示すように、大容量[現在では、約1万kl内外~約300キロリットル(kl)程度]の液化水素貯蔵槽91が設けられていることが多い現状である。
所望又は指定された水素ステーションDの場所に前記満タンのタンクコンテナAを積載(搭載)したトラックBが搬送され、その場所で前記タンクコンテナAが荷台6から分離されて、地上の地面部G1に直置きされる〔図1,図3,図8,図21及び図22のそれぞれの右側点線枠内及び図6(A)左側参照〕。該直置きとは、前記地面部G1上に直接に前記タンクコンテナAの底面が接触するようにして設置されることが基本である(図29参照)。ここで、前記地面部G1とは、地面又は地上Gに設けられた所定厚さ(約30cm前後)のコンクリート製台座としての部位であって、高さとしては、前記地面又は地上Gよりも数cm高く形成されているが、同等高さのこともある。その他に鉄板又は木板が敷設された場所等も前記地面部G1に含まれる。
該地面部G1については、該地面部G1に僅かな隙間(数cm程度、約5cm前後)が設けられた場合や強固な数cm程度の高さhの台座等のスペーサ部材99を介在する場合でも(図14参照)、前記直置きの範疇に包含される。このように、直置き設置・保管することは(図29参照)、前記タンクコンテナAの重心Mcが低くなり、特に転倒しにくくなって安定化すると共に、危険物としての液化水素入りのタンクコンテナAを安全な保管ができ、安心化できる。直置きについては、タンクコンテナAについての基本的な内容であるが、満タンクコンテナA1については特に効果大であるが、空タンクコンテナA0についても同様である。つまり、直置きについては、満タン及び空を問わず、安定化・安全化ができる。
さらに、前記タンクコンテナAの直置きによりワンステップで作業が可能である。具体的には、液化水素貯蔵槽91から前記タンクコンテナAへの液化水素の積込や、該タンクコンテナAから前記水素ステーションD又は発電所E,さらには其の他水素供給所Pの設備内での機器・器機等への液化水素の排出作業を行うのに椅子や踏み台を無しにできることである。
図27に示すように、このようなワンステップにての作業ができることこそが「動的構成」とも言える。前述したように、液化水素のタンクコンテナAをジャッキの油圧駆動にて直置き保管ができる(重心Mcが低く)のは、装置としての「静的構成」であるが、ワンステップ作業とが協働しての有機的で且つ有効なる効果となっている。また、液化水素のタンクコンテナAを直置き保管ができるのは、従来のガソリン保管とは全く異なり、地面部G1上への設置を要請している(高圧ガス保管法等)。例えば、通風の良い場所の地上が好適である。
ここで、本発明の説明において、前記タンクコンテナAの方向を示す文言として前後方向(長手方向)をX軸方向,幅方向をY軸方向,上下方向をZ軸方向として図4(A),(B)及び図5(A)に示すようにして使用する。具体的には、前後方向のX軸方向とは、前記タンクコンテナA及び前記トラックBの前方側と後方側とを結ぶ方向の長手方向のことを言い、幅方向とはタンクコンテナA及びトラックBの幅を示すY軸方向のことを言う。また、上下方向のZ軸方向とは、タンクコンテナA及びトラックBの高さを示す方向のことを言う。前後方向,幅方向及び上下方向のX軸,Y軸,Z軸方向は、主要な図に記載している。
〔タンクコンテナAについて〕
該タンクコンテナAは、主に、略直方体枠状をなしたコンテナ本体1と、この内部には水素タンク4が収納されている。該水素タンク4には、大きさや形状等、種々のタイプの構造のものが包含されるが後述する。前記コンテナ本体1は、該コンテナ本体1のX軸方向である縦長の略直方体枠状をなしている。前記タンクコンテナAは、大きさ的には、図28の左側に示すように、大型タイプ、中型タイプ、小型タイプと存在するが、各構成は同等である。
具体的には、中型タイプとしての前記コンテナ本体1は、図4及び図5に示すように、横長部材11a,11b,11c,11dの4本の前端側に、前側部材12a,12b,12c,12dの4本がそれぞれ固着されている。さらに前記横長部材11a,11b,11c,11dの4本の後端側に、後側部材13a,13b,13c,13dの4本がそれぞれ固着されることで、縦長の略直方体枠としての前記コンテナ本体1が構成されている。
該コンテナ本体1の両側面に補強斜材14,14…が複数設けられている。また、コンテナ本体1の天井面には補強部材15a,15a…が、その底側面にも補強部材15b,15b…がそれぞれ複数設けられている。前記補強斜材14,14…は図面(図4及び図5)の実施形態の数よりも増減することもあるし、前記補強部材15a,15bも同様に増減することがある。特に、天井面の前記補強部材15aは無しにすることもある。これは、前記水素タンク4の取り出しを考慮したものである。
図4(A),(B)に示すように、前記コンテナ本体1の前部端で幅方向の外方に向かってスライド(手動にて)するスライド部材22,22を介して上下に伸縮する2個の前方側ジャッキ2,2が設けられている。具体的には、前記コンテナ本体1の前部端〔図4(A)の右側,図4(B)及び図12(A),(B)参照〕の前側部材12dに筒状固定部23が固着され、該筒状固定部23の内部両側に前記スライド部材22,22がスライド(摺動)可能に設けられ、該スライド部材22,22の先端に油圧ジャッキ21,21が固着されている。該油圧ジャッキ21,21は、シリンダ部21aとピストン部21bとで構成されている。
特に、前記筒状固定部23には大きな力が加わり前記前側部材12dは強固な部材構成が求められるが公知技術であり、実施形態では説明及び図面の詳細図としては省略した。また、前記コンテナ本体1の後部端〔図4(A)の左側〕で幅方向両側に設けられ且つ幅方向に不動としつつ上下に伸縮する2個の後方側ジャッキ3,3がそれぞれ固着されている。具体的には、図4に示すように、後方側ジャッキ3,3の油圧ジャッキ31,31が前記コンテナ本体1の後部端の後側部材13a,13cにそれぞれ固着され、前記油圧ジャッキ31,31には、シリンダ部31a,31a及びピストン部31b,31bが設けられ、該ピストン部31b,31bは前記シリンダ部31a,31aから下方に向かって伸縮可能に構成されている。
両前記後方側ジャッキ3,3及び閉じた両前記前方側ジャッキ2,2は前記トラックBの少なくとも運転台5の幅方向の両端と同等又は両端を超えない範囲に設定されている〔図4(C)及び同図(D)の鎖線参照〕。また、両前方側ジャッキ2,2の収納時には、図13(A),(B)に示すように、先端の油圧ジャッキ21,21及びスライド部材22,22は、少なくともトラックBの運転台5の幅と同等又は該運転台5の幅を超えないものとし、幅方向内方に収まるように設定されている。同時に、前記コンテナ本体1も運転台5の幅と同等又は該運転台5の幅を超えない幅に規制されている。
具体的には、前記スライド部材22,22を閉じた状態では、荷台6の幅よりも小さくなることが多いが〔図13(A)〕、該荷台6の幅同等又は少し大きくなって形成されたとしても、必ず前記運転台5の幅と同等又は該運転台5の幅を超えない範囲に設定されている〔図13(B)〕。つまり、収納時における前方側ジャッキ2,2は、前記前記運転台5の幅から、はみ出さない状態に構成されている。
両前記前方側ジャッキ2,2がコンテナ本体1の幅方向から外方にスライドして突出するときのスライド量は、数十cm乃至約1m以内程度である〔図4(D)及び図5(C)〕。このような構成とすることにより、前記油圧ジャッキ21,21のピストン部21b,21b間を広げることで、図11(A),(B)に示すように、トラックBの荷台6が前記ピストン部21b,21bに著しく接触しにくく運転しやすい運転操作ができ、ひいては該荷台6からの前記タンクコンテナAの分離・積載を安全且つ迅速にできる。また、前記スライド量をこれ以上長くする場合には、図4(A)及び(B)に示すように、前記前側部材12d、筒状固定部23、スライド部材22,22につき、より強固な材質及び部材として設計製造する必要がある。
さらに、スライド量を大きくするには、図17(A),(B)及び18(A)に示すように、筒状固定部23をダブル構造にする。つまり、前記タンクコンテナAの前端の前側部材12dに前記筒状固定部23,23がダブルに固着され、それぞれに反対方向の外方に向かってスライド部材22,22(手動にて)が設けられている。該スライド部材22,22の外端に油圧ジャッキ21,21が取り付けられて構成されている。このようにダブルのスライド部材22,22の存在によって、前方側ジャッキ2,2の両油圧ジャッキ21,21の両ピストン部21b,21bの間隔が大きく構成され(約1.5m程度、それ以上)、前記トラックBの荷台6を、タンクコンテナA内に、よりスムーズに入れやすくでき、操縦性に優れ且つ能率的な搬送ができる。
前記タンクコンテナAと前記トラックBとの関係としては、前記タンクコンテナAが前記トラックBの荷台6に積載(搭載)されたときには、前記タンクコンテナAは、前記荷台6上の略全体に載るように構成され、特に前記後方側ジャッキ3,3のみが前記荷台6の後端から飛び出すようにして取り付けられている〔図5(D)参照〕。また、図7,図10及び図11(A)に示すように、前記タンクコンテナAは、該タンクコンテナAの前側からのみ前記トラックBの荷台6に積載ができるように構成されている。また、図6及び図9に示すように、前記タンクコンテナAの分離・積載の構成が記載されている。
前記前方側ジャッキ2のスライド部材22を収納(縮めたとき)したときであって、その油圧ジャッキ21のピストン部21bを収納(縮めたとき)したときの前記ピストン部21bの下端面と、前記トラックBの荷台6の上面との隙間αが数cm程度あり〔図4(D)右側参照〕、前記スライド部材22がスライド自在に構成されている。
また、前記タンクコンテナAが地面部G1上に直置きされた状態でも、該地面部G1上と前記前方側ジャッキ2の油圧ジャッキ21のピストン部21bの下端面との隙間αが数cm程度存在するように構成されている〔図4(E)参照〕。同様に、前記後方側ジャッキ3の油圧ジャッキ31のピストン部31bを収納(縮めたとき)したとき、該ピストン部31bの下端面との隙間αが形成されている〔図4(E)及び図7(B)参照〕。なお、図4(E)の前記タンクコンテナAが地面部G1上に直置きされた状態下の前後位置の隙間αは同等であるが、少しは異なることもある。
〔水素タンク4について〕
前記水素タンク4にも、大別すると、大型タイプ、中型タイプ、小型(準中型)タイプが製造されている。大型タイプは縦長水素タンク4Aとして、図19,図20,図25及び図28(C)左側に示すように構成されている。大きさ的には、現在の大型石油類タンクローリ(16kl~20kl)〔図28(C)右側参照〕に対応するが、同図左側の本発明のトラックB及びタンクコンテナAの大きさとしては、コンテナ本体1付きタンクコンテナAであって、水素比重が0.071であり、ガソリン比重の10分の1以下であることから容量的にオーバーすることはなく、直置きできる本発明に移行できるとの感覚的なイメージ図である。
また、中型タイプとしては、図5に示すように、前記球状水素タンク4Bとして構成されることもある。現在の中型タンクローリ(4kl)〔図28(B)右側参照〕に対応しており、この場合も、本発明では、コンテナ本体1付きタンクコンテナAであることから、これまたイメージ図である。さらに、小型タイプでは、現在の小型タンクローリ(2kl)〔図28(A)右側参照〕に対応している。小型タイプの水素タンク4は、前述した中型タイプ(図4参照)よりも長さ及び大きさが小型であって、構成部材は同等の構成であり、説明を省略する。
以上のように、大きさや形状等、種々のタイプの構造のものが開発・製造されているが、液化水素は、比重0.071であり、且つ-(マイナス)273℃での温度保持しつつ搬送に耐えうる構成を成している。このように前記水素タンク4内には、必要に応じて液化水素が充填され、適正温度湿度などで保管・搬送できるように構成されている。また、図4の縦長水素タンク4Aを小型化して中型タイプの構成としたり、図5の球状水素タンク4Bを大型タイプにすることもあり、実施形態に制限されない。特に、図4,図15~図20,図23~図26に示すように、前記縦長水素タンク4Aの後部下側には、液化水素の下側積込口・排出口42が、上側には、上側積込口・排出口43が、マンホール44箇所に設けられている。図5の球状水素タンク4Bの場合にも、下側積込口・排出口42が設けられている。
また、前記水素タンク4において、前記横長水素タンク4Aの場合には、図4(A),図16,図17(A),図18(A),図19(A)及び図20(A)に示すように、前記コンテナ本体1の底部に設けられた支持部材41にて安定的に保持されている。また、図5に示すように、球状タンク4Bの場合には、該球状タンク4Bの底部面に設けた円周座19aに直立できるように構成され、これらが前記コンテナ本体1の下側に設けた補強板19b上に設置され、さらに前記球状タンク4Bの周囲を複数の支持棒材19cにて支持されている。
〔タンクコンテナAと荷台6とのロック構成について〕
前記タンクコンテナAが前記トラックBの前記荷台6に積載されたときには、前記トラックBの振動等で外れないようにするロック装置が設けられている。具体的には、図5(E),(F),(G)に示すように、前記荷台6の4隅には、ロック用部材61が設けられ、該ロック用部材61に対応して前記タンクコンテナAの下面側の4隅には被ロック用部材17が設けられている。動作としては、前記荷台6上に前記タンクコンテナAが積載されたら直ぐにハンドル61bを約90度回すことで前記被ロック用部材17の孔部17aに前記ロック用部材61の突起部61aが入り込み篏合状態となって強固で外れないロック状態にでき、この状態にて、前記タンクコンテナAをトラックBの荷台6に積載して搬送する。
〔油圧制御機構について〕
油圧制御機構は、両前記前方側ジャッキ2,2と両後方側ジャッキ3,3についての制御機構である。具体的には、図7(C)に示すように、両前記油圧ジャッキ21,21及び31,31のそれぞれの昇降制御機構である。油圧発生装置7の駆動力にて油圧回路74を介して駆動可能に構成されている。
前記油圧発生装置7には、図7(C)に示すように、モータ71に油圧ポンプ72が駆動可能に設けられ、切替弁73及び油圧回路74を介して両前記油圧ジャッキ21,21及び31,31のそれぞれが昇降可能となるように結合されている。特に、その両前記油圧ジャッキ21,21(両前方側ジャッキ2,2)及び31,31(両後方側ジャッキ3,3)のそれぞれは同時に昇降できる(同期昇降)ように公知技術にて制御されている。なお、リリーフ弁75も設けられている。
〔油圧発生装置7につき、タンクコンテナAでの内蔵型について〕
前記油圧発生装置7が前記タンクコンテナA内の一部(前端側又は後端側であって、実施形態では、図7(A)の左側で同図(B)に示すように備えられている。前記油圧発生装置7からの両前方側ジャッキ2,2の両油圧ジャッキ21,21及び両後方側ジャッキ3,3の両油圧ジャッキ31,31には前述の油圧回路74が設けられ、前記ピストン部21b及びピストン部31bが伸縮可能に構成されている。この内蔵型であると、前記タンクコンテナAをトラックBの荷台6への積載・分離に便利であり、より迅速に作業ができる点である。
油圧発生装置7の内蔵型(タンクコンテナA内)での前記タンクコンテナAをトラックBの荷台6への積載作業について説明する〔図7(A)参照〕。まず、タンクコンテナAの両前方側ジャッキ2,2のスライド部材22,22を外方に手動にて引き出して止め、前記タンクコンテナA内の油圧発生装置7を駆動させて、両前方側ジャッキ2,2の両油圧ジャッキ21,21の両ピストン部21b,21b及び両後方側ジャッキ3,3の両ピストン部31b,31bを同時に伸ばしてそれぞれの脚下端を地面部G1上に着けつつ、前記タンクコンテナAの底部面がトラックBの荷台6の上面より僅かに高くなった隙間βが生じたときにそれぞれのピストン部の伸ばした状態を保持して前記タンクコンテナAのみを立たせておく。
そこで、図11(A)に示す状態をとりつつ、前記トラックBを後退させつつ荷台6を前記タンクコンテナAの直下に位置させて前記トラックBを止めておく。直後に、前記タンクコンテナAのそれぞれのピストン部を縮めて前記タンクコンテナAを前記荷台6上に搭載を完了する。これがタンクコンテナA内蔵型である。
〔水素ステーションD又は発電所E内での作業状況〕〔図6(A)左側参照〕 タンクコンテナA内蔵型でのトラックBからタンクコンテナAの分離について具体的な例として説明する。まず、満タンクコンテナA1をトラックBにて水素ステーションD又は発電所Eに搬送したとき、この場所の所定位置にトラックBを止め、タンクコンテナAの両前方側ジャッキ2,2のスライド部材22,22を外方に手動にて引き出して止める。そして前記タンクコンテナA内の油圧発生装置7を駆動させて、両前方側ジャッキ2,2の両油圧ジャッキ21,21の両ピストン部21b,21b及び両後方側ジャッキ3,3の両ピストン部31b,31bを同時に伸ばしてそれぞれの脚下端を地面部G1上に着ける。
さらに両ピストン部21b,21b及び両後方側ジャッキ3,3の両ピストン部31b,31bを伸ばし、前記満タンクコンテナA1の下面とトラックBの荷台6の上面との間に適宜な隙間β〔約数cmから約10cm程度:図6(A)左側参照〕を生じさせている状態で、トラックBの荷台6を引き抜く。その後は、再び前記油圧発生装置7を駆動させて、満タンクコンテナA1のそれぞれのピストン部を縮めて前記満タンクコンテナA1のみを地面部G1上に直置きする〔図6(A)左側下参照〕。
〔水素ステーションD又は発電所E内での作業状況〕〔図6(A)右側参照〕 今度は、同一の水素ステーションD又は発電所E内において、前記の満タンクコンテナA1とは別の空タンクコンテナA0が直置き状態下において、まず、該空タンクコンテナA0の両前方側ジャッキ2,2のスライド部材22,22を外方に手動にて引き出して止める点からトラックBの荷台6に積載するが、この詳細説明は、図7(A)において説明した内容と同じであり説明は省略するが、図6(A)右側の矢印方向に図示されている。
〔水素貯蔵所C内での動作状況〕〔図6(B)参照〕
前記空タンクコンテナA0を水素貯蔵所Cに搬送した後は分離するが、この分離動作は、図面では図6(B)左側図であり、前記満タンクコンテナA1をトラックBの荷台6から分離する操作と同一であり〔図6(A)左側参照〕、その説明は省略する。
また、水素貯蔵所C箇所で、満タンとなった別の満タンクコンテナA1を、同一のトラックBの荷台6に積載作業を行う。この作業は、図面では図6(B)右側図であり、前記空タンクコンテナA0をトラックBの荷台6に積載する操作と同一であり〔図6(A)右側参照〕あって、同位置であり、その説明は省略する。
〔油圧発生装置7につき、トラックB内での内蔵型について〕(図10参照) 前記油圧発生装置7が前記トラックB内の一部(運転台5側又は荷台6の後端側であって、実施形態では、図10の運転台5の後ろ箇所)に備えられている。トラックB内蔵型での油圧構成ついて説明しておく(図10参照)。特に、油圧発生装置7がトラックB内蔵型の場合には、カップリング76a,76b及び油圧回路74での油圧ホース74aやホース巻取部74bが設けられている。
このトラックBが内蔵型であると、図10に示すように、油圧回路74での油圧ホース74aが「荷台6の長さ+荷台6の高さ」分だけが必要となり、且つ油圧ホース74aの絡まり等を防止したホース巻取部74bの公知技術で可能であり、詳しい図面は省略した。この内蔵型であると、水素貯蔵所C、水素ステーションD及び発電所EにおけるタンクコンテナAの積載・分離に少し手間はかかるが、該タンクコンテナAの費用を特に安価にできる。
前記油圧発生装置7のトラックBに内蔵型での前記タンクコンテナAをトラックBの荷台6への積載・分離について具体例として説明する。
〔水素ステーションD又は発電所E内での動作状況〕〔図9(A)参照〕
前記タンクコンテナAをトラックBの荷台6への積載・分離作業は、前述した前記タンクコンテナAの内蔵型と同様であるが、異なる点は図9(A)及び(B)に示すように、前記トラックBの荷台6と前記タンクコンテナAとが離れないように油圧回路が結合状態となっていることである。
この点を詳述すると、油圧発生装置7のトラックBに内蔵型である図10では、運転台5の後方側に設けられ、この油圧回路としての油圧ホース74aは、荷台6の中間位置に設けられたホース巻取部74bを介して前記荷台6の高さ分の長さと端部の油圧カップリング76bが設けられている。該油圧カップリング76bが、前記タンクコンテナAに設けられた4本の油圧ジャッキの油圧回路74の端に設けられた油圧カップリング76a,76b相互が物理的に結合することで油圧駆動できるように構成されている。
つまり、図8乃至図10に示すように、必ず、該タンクコンテナAとトラックBとが物理的な結合状態(油圧カップリングによる)を保持しつつ操作することになることが相違点である。このように、油圧発生装置7のトラックBに内蔵型を利用して、水素タンク入りのタンクコンテナAを搭載したトラックBにて水素貯蔵所Cと水素ステーションD又は発電所Eとを適宜循環する搬送システムとしては(図1乃至図3)、特に、動作は前記タンクコンテナA内蔵型(図6参照)と略同一であると共に、前述の最上位概念又は上位概念としての液化水素搬送システムと同一であり、その説明は省略する。
〔本発明の最上位概念としての液化水素搬送システムについて〕
まず、図1乃至図3に示すように、液化水素を前記水素タンク4内が空又は満タンに関わらず、該水素タンク4付きのタンクコンテナAについて、前記水素貯蔵所Cと、水素ステーションD,発電所E,其の他水素供給所P,現水素ステーションDex又は現発電所Eexとの間を搬送しつつ循環等して液化水素搬送システムとして構成されている。具体的には、トラックBの荷台6に積載したタンクコンテナAを所望の前記水素貯蔵所C、水素ステーションD又は現水素ステーションDex,発電所E,現発電所Eex,其の他水素供給所Pの何れかの場所で両前記前方側ジャッキ2,2及び両前記後方側ジャッキ3,3を縮めて前記タンクコンテナAを分離して該タンクコンテナAを地面部G1上に直置きする。
その何れかの場所に直置きされている前記タンクコンテナAを両前記前方側ジャッキ2,2及び両前記後方側ジャッキ3,3を介して積み込んだ前記トラックBにて前記水素貯蔵所C、水素ステーションD又は発電所E等の何れかの場所に搬送し、そこで両前記前方側ジャッキ2,2及び両前記後方側ジャッキ3,3の昇降作用にて前記タンクコンテナAのみを分離して地面部G1上に直置きさせるような液化水素搬送システムである。
〔タンクコンテナAの液化水素充填について〕
まず、前記水素貯蔵所Cにおいて液化水素を前記水素タンク4に満タンにした前記タンクコンテナAを満タンクコンテナA1と、前記液化水素を空状とした前記タンクコンテナAを空タンクコンテナA0とそれぞれ称しておく。この満タンクコンテナA1及び空タンクコンテナA0の用語は、以下の第1実施形態及び第2実施形態の液化水素搬送システムについても同一であり、以後の説明は省略する。
なお、前記水素タンク4において、前記「空」は、「空」及び「空に近く少量の場合」も含む。
〔本発明の基本的な液化水素搬送システムについて〕
まず、前記水素貯蔵所Aにおいて前記満タンクコンテナA1を両前記前方側ジャッキ2,2及び両前記後方側ジャッキ3,3を介して積み込んだ前記トラックBにて複数存在する内の1つの所望の水素ステーションD,発電所E又は其の他水素供給所Pに搬送する(図1参照)。そして、到着した前記水素ステーションD,発電所E又は其の他水素供給所Pの地面部G1上に前記満タンクコンテナA1を両前記前方側ジャッキ2及び両前記後方側ジャッキ3の昇降作用にて前記満タンクコンテナA1のみを分離して前記地面部G1上に直置きさせる(図1乃至図3参照)。
次いで、この水素ステーションD,発電所E又は其の他水素供給所Pで既に直置きれていた空タンクコンテナA0を、先ほど分離した同一の前記トラックBの荷台6に積載、この状態で前記水素貯蔵所Cに搬送して、該水素貯蔵所Cの地面部G1上に前記空タンクコンテナA0を分離して該空タンクコンテナA0を直置きさせる。このようにしてなる液化水素搬送システムである。
図2において、関東地区における所望の水素貯蔵所Cから多く存在する1つの所望の水素ステーションDに搬送される例を示した簡略図である。図2の所望の1つの前記水素貯蔵所Cが、所望の1つの前記水素ステーションDと矢印的に結ばれている。具体的には、前記水素貯蔵所Cは関東地区の多数の内の1つの水素貯蔵所Cと結ばれ、さらに、前記水素ステーションDは関東地区の多数の内の1つの水素ステーションDと結ばれている。
以上の説明では1回のみの搬送であるが、搬送距離によっても異なる。実際には、1日に数回も循環することもある。この場合には、前記水素貯蔵所Cは1箇所であって、前記水素ステーションDは一般にはそれぞれ異なる該水素ステーションDとなる。特に、1台のトラックBであっても、満タンクコンテナA1と空タンクコンテナA0とを別のコンテナ搬送を繰り返しての作業であり、前記水素貯蔵所Cでも、前記水素ステーションD又は現水素ステーションDex,発電所Eでも、直ちに分離及び積載の時間のみの作業であるため、極めて効率的な液化水素の搬送ができる。
前述の説明では、前記水素貯蔵所C、水素ステーションD又は現水素ステーションDexとの間を順序よく循環などしているが、場合によっては、同じ場所といえる箇所を2度等複数回と搬送することもあるが、これも循環の概念に含まれる。具体的には、前記満タンクコンテナA1を搭載して所望のN(図面には表示無し)なる水素ステーションDに向かったが、全く足りなくなったM(図面には表示無し)なる水素ステーションDに向かい、元の水素ステーションDの箇所の空タンクコンテナA0を搭載して持ち帰るような場合であっても、循環関係であり、種々の事例は存在する。
この上位概念の実施形態でも前記水素貯蔵所Cでも、水素ステーションD,発電所E,其の他水素供給所Pでも、その箇所の地面部G1上に満タンクコンテナA1又は空タンクコンテナA0のみで直置きできる。このようにタンクコンテナAの直置きによって、まず、重心Mcが低くなって転倒しにくく、安全・安心な保管ができる。特に、強風や地震の際にも転倒しないで安定性を確保できる。また、該タンクコンテナAの直置きによりワンステップで作業が可能である。
具体的には、該ワンステップとは、この明細書中では、本発明の主要構成部である前記タンクコンテナAへの液化水素の積込(液化水素貯蔵槽91から)や、前記タンクコンテナAから水素ステーションD,発電所E,其の他水素供給所Pの設備内での機器・器機等への液化水素の排出作業を行うのに椅子や踏み台を無しにできることを言う。特に、本発明ではこのようなワンステップにて作業ができる効果を奏する。
図2に示すような具体的な鳥瞰図的な図において、多く存在する所望の1つの水素貯蔵所C(例えば横浜)から、これまた多く存在する所望の1つの水素ステーションD(例えば東京の某所)に満タンクコンテナA1を搬送するが、これは一例であり、その横浜の1つの水素貯蔵所Cから埼玉の某所の水素ステーションDに満タンクコンテナA1を搬送することもある。この場合にも、該満タンクコンテナA1を直置きできる。
前記満タンクコンテナA1を直置きした箇所の水素ステーションDからは、直置きされた空タンクコンテナA0を引き取り搬送する。具体的には、該空タンクコンテナA0を両前方側ジャッキ2及び両後方側ジャッキ3を介してトラックBの荷台6に積載して水素貯蔵所Cに搬送して、該水素貯蔵所Cにて液化水素を前記空タンクコンテナA0内に充填して満タンクコンテナA1として段取りしておく。図2では、このように東京都、神奈川県、千葉県での京浜工業地帯、京葉工業地帯、鹿島臨海工業地帯等を考慮した搬送俯瞰の概要であり、あらゆる適用に対応できる。
〔タンクコンテナAの2階建て、3階建てについて〕
必要に応じては、同一の水素ステーションD箇所に、前記満タンクコンテナA1を2階建てに設置することも多い〔図1,図3,図21及び図22のそれぞれの略中央図、図15(A),(B)〕。2階建て、3階建てに安全且つ確実にするために、前記タンクコンテナAには、図26に示すように、該タンクコンテナAの上面側のコンテナ本体1の4隅には、重ね補助片16aが溶接等にて固着されている。
図24に示すように、前記重ね補助片16aは、平面的にみて板片を約90度曲げたのみの形状・構成を成し、2階側となる前記タンクコンテナAの下面側のコンテナ本体1の4隅が、1階側となる前記タンクコンテナAの上面側のコンテナ本体1の4隅の重ね補助片16aを抱くようにしてズレが生ずることなく2階側の前記タンクコンテナAを積層できる。このような2階建ての例として、図15に示されている。また、図1,図3,図21及び図22の液化水素搬送システムの直置きした場合にも開示されている。
また、3階建てにする場合には、2階となった前記タンクコンテナAの上側に、3階側となる前記タンクコンテナAの下面側のコンテナ本体1の4隅が、2階側となる前記タンクコンテナAの上面側のコンテナ本体1の4隅の重ね補助片16aを抱くようにしてズレが生ずることなく3階側の前記タンクコンテナAを積層できる。この3階建ての図面は省略する。また、前記重ね補助片16aは、前記タンクコンテナAの主要な図面(図4,図5,図12~図20,図23~図25等)に記載されている。また、図26(D)示すように、前記重ね補助片16aの上側が少し開いて形成され、2階等に積層しやすくなるように、改良型重ね補助片16bとして形成されることも多い。
このように、2階建て、3階建て、これ以上にするには、埠頭等で使用するリーチスタッカー等を使用して積み上げ・積み降ろしを行う。このように水素ステーションD又は発電所Eに該満タンクコンテナA1を直置きすることこそが現存する液化水素貯蔵槽としても役割を成す。さらには、直置きした箇所にて2階建て、3階建て(仮置きも含む)にすれば都市部等での普及化を図り得る。このように、従来又は現在の水素ステーション(現水素ステーション)に存在している高価なる液化水素貯蔵槽に替わる設備を提供できる利点もある。
〔タンクコンテナAの他の実施形態について〕
図17に示すように、少しスライドする後方側ジャッキ3は、基本は前方側と同一であり、この幅が小スライドする構成である(小拡幅)。具体的には、前記コンテナ本体1の後部端の後側部材13dに筒状固定部33が固着され、該筒状固定部33の両側外方向にスライドできるようにスライド部材32,32が設けられ、該スライド部材32,32の外側端に油圧ジャッキ31,31が取付られている。該油圧ジャッキ31,31は、シリンダ部31aと昇降するピストン部31bとで構成されている。
以上のように、約十数cm乃至約20cmと小幅ではあるが、これを手動にてスライドさせることで、荷台6への接触を回避でき、安全なるトラックBの運転を担保できる。この場合でも、前方側ジャッキ2と後方側ジャッキ3との油圧発生装置7の駆動力での昇降時には同期させて安全に、前記タンクコンテナAをトラックBの荷台6に積載・分離を行う。なお、スライド部材32は小スライドとしているが、仮に、数十cm(約30~約40cm)程度でも小幅の範疇に含まれることもある。
図18に示すように、平面的に見て反転する後方側ジャッキ3は、軸受部34にアーム部35が約180度反転可能に設けられている(小拡幅)。具体的には、前記コンテナ本体1の後部端の後側部材13a,13cに、コ字枠34bに垂直軸34a付きの軸受部34の前記コ字枠34bがそれぞれ固着されている。それぞれの軸受部34,34の垂直軸34a,34aに、台形状の前記アーム部35の一端基部の基部側筒部35aにそれぞれ反転可能に設けられている。前記アーム部35の他端側(自由端側)先端には先端筒部35bが固着されている。
この左右側の両該先端筒部35b,35bに油圧ジャッキ31,31が取付られている。該油圧ジャッキ31は、シリンダ部31aと昇降するピストン部31bとで構成されている。前記アーム部35を閉じたり〔図18(C)参照〕、反転して開いた場合〔図18(A)及び(B)参照〕には、その位置で固定状態となるように公知手段にて構成されており、ここでは説明は省略する。また、前記アーム部35は、図18に示すように、台形状を成しているが、正方形でも長方形でも棒状でも包含され、形状には限定されない。
以上のような構成であり、トラックBに前記タンクコンテナAを積載時には、図18(C)に示すように、両前記アーム部35,35を閉じて固定しておく。トラックBから前記タンクコンテナAを分離して現場に直置きする場合には、両前記アーム部35,35を広げて操作する。この場合でも、約20cm乃至約30cmと小幅ではあるが、これを手動にて反転させることで、荷台6への接触を回避でき、安全なるトラックBの運転を担保できるし、前方側ジャッキ2と後方側ジャッキ3との油圧発生装置7の駆動力での昇降時には同期させて安全に、前記タンクコンテナAをトラックBの荷台6に積載・分離を行うものである。
〔小拡幅と大拡幅について〕
前記タンクコンテナAの後側に取り付けられた図17(C)に示した両前記後方側ジャッキ3における筒状固定部33の両側外方向に少しスライドできるようにスライド部材32,32による拡幅構造が「小拡幅」であり、図18(A),(B),(C)に示すアーム部35,35の開閉による拡幅構造が「小拡幅」である。これに対して、図4及び図5に示すように、前記タンクコンテナAの前側に取り付けられた両前記前方側ジャッキ2における筒状固定部23の両側外方向にスライドできるようにしたスライド部材22,22による拡幅構造が「大拡幅」である。一例としては、「大拡幅」は、少なくとも4,50cm以上約1m程度の拡幅であり、「小拡幅」は、約2,30cm以下の場合を指すものである。
本発明において、タンクコンテナAの前端に「大拡幅」として拡幅できる前方側ジャッキ2と固定又は「小拡幅」(少ない拡幅長さ)の後方側ジャッキ3が備えられている場合がある。これらの根幹としている理由は、トラックBの荷台6に前記タンクコンテナAを積載する際に、前記トラックBの操縦性として前記前方側ジャッキ2のピストン部21b,21bに非接触の度合を上げて、より安全性を担保するためである。他方、前記後方側ジャッキ3は、前記荷台6の後部に、単に非接触を担保するためであり、固定又は小拡幅で十分に対応できる。
〔タンクコンテナAの他の実施形態について:中間補強〕
図19(A)に示したタンクコンテナA(大型タイプ)の長手方向(X軸方向)の略中央位置に、該タンクコンテナAの補強用として中間位置ジャッキ8が必要に応じて設けられている。具体的には、前記コンテナ本体1の横長部材11a,11cの長手方向の略中央位置に、前記中間位置ジャッキ8,8が外方向に少しのスライド(小拡幅)できるように設けられている。該中間位置ジャッキ8は、スライド部材82,筒状固定部83,油圧ジャッキ81,シリンダ部81a,ピストン部81bとで構成されている。
前記中間位置ジャッキ8の筒状固定部83が、前記コンテナ本体1の補強部材16に筒状固定部83が固着され、該筒状固定部83に前記スライド部材82がスライドできるように構成され、該スライド部材82の先端に油圧ジャッキ81が固着されて構成されている。該油圧ジャッキ81が固着されて構成されている。該油圧ジャッキ81は、シリンダ部81aとピストン部81bでなっている。
以上のように構成されたタンクコンテナAのコンテナ本体1において、スライドが閉じられた状態下での両側の中間位置ジャッキ8,8は、少なくとも前記トラックBの幅位置と同等又はその幅位置より飛び出さないように構成されている〔図19(C)点線参照〕。さらに、タンクコンテナAの補強用として図20に示すように、前記コンテナ本体1の横長部材11a及び11dの断面係数をかなり大きく形成して補強部材として構成する場合もある。
図16に示したタンクコンテナAは、コンテナ本体1の変形例であって、直方体状を成さないタイプである。具体的には、上側の横長部材11b,11cと前側部材12b及び後側部材13bからなる枠状部が外れている。かかる構造でも、両側面の補強斜材14を増加させることで、強度的には対抗できる。このタイプの前記タンクコンテナAは、特に、コンテナ本体1から水素タンク4の取り出し、設置が容易にできる利点がある。
〔本発明の第1実施形態の液化水素搬送システムについて〕
この第1実施形態は、図1,図3,図6及び図7に示すように、基本的な液化水素搬送システムにおいて、前記油圧発生装置7を前記タンクコンテナAに内蔵型にしたタイプであり、該タンクコンテナAをトラックBの荷台6への積載・分離に便利であり、前記タンクコンテナAの価格は少し割高とはなるが、より迅速に作業ができる利点がある。
前記水素貯蔵所Dにおいて前記満タンクコンテナA1を両前方側ジャッキ2,2及び両後方側ジャッキ3,3を介して積載したトラックBにて複数存在する内の一つの所望の水素ステーションD,発電所E,其の他水素供給所Pに向かって搬送するが〔図1上側の大矢印の搬送状態参照〕、特に、満タンクコンテナA1又は空タンクコンテナA0を搭載したトラックBにて水素貯蔵所Cと、水素ステーションD,発電所E又は其の他水素供給所Pとを適宜循環する搬送システムは、前述の上位概念としての液化水素搬送システムと同一であり、その説明は省略する。
特に、油圧発生装置7の内蔵型(タンクコンテナA内)での前記タンクコンテナAをトラックBの荷台6への積載・分離について説明する。
〔水素ステーション又は発電所内での作業状況〕〔図6(A)参照〕
水素ステーションD又は発電所Eの地面部G1上に満タンクコンテナA1を両前方側ジャッキ2,2及び両後方側ジャッキ3,3の昇降作用にて荷台6から満タンクコンテナA1を分離し、該満タンクコンテナA1のみを前記地面部G1上に直置きさせる〔図6(A)の左側〕。そして水素ステーションD又は発電所Eで既に直置きれていた空タンクコンテナA0を、先ほど分離した前記トラックBの荷台6に積載する〔図6(A)の右側〕。この状態で水素貯蔵所Dに搬送する。
該水素貯蔵所Cの地面部G1上に空タンクコンテナA0を分離して該空タンクコンテナA0を直置きさせる〔図6(B)の左側〕。ここで、先ほど分離した前記トラックBの荷台6に、別の満タンクコンテナA1を積載して〔図6(B)の右側〕、次の所望の水素ステーションD又は発電所Eに搬送する。このように、1台のトラックBにて、満タンクコンテナA1、空タンクコンテナA0を積載・分離させる作業を成して効率的に液化水素の搬送できる液化水素搬送システムである。
〔本発明の第2実施形態の液化水素搬送システムについて〕
この第2実施形態は、前述の基本的な液化水素搬送システムにおいて、前記油圧発生装置7を前記トラックBに内蔵型にしたタイプであり、その概要の出願システム図としては図8乃至図10に示す通りである。満タンクコンテナA1又は空タンクコンテナA0の分離・積載の基本的なシステムは、図1の本発明の第1実施形態の液化水素搬送システムと同一であるが、特に、前記タンクコンテナAの価格は格安にできる。
この第2実施形態は、油圧発生装置7をトラックBに内蔵型であって、前記タンクコンテナAをトラックBの荷台6への積載・分離ができるが、何よりも水素ステーションDでの経済的な負担が少なく導入しやすい。一般的には、水素ステーションDの経営者は、満タンクコンテナA1、空タンクコンテナA0,使用中のタンクコンテナAが最低3台が必要とされており、トラックBに内蔵型の油圧発生装置7とすることが、水素ステーションDの建設へのハードルを低くしたものである。特に、水素タンク4入りのタンクコンテナAを搭載したトラックBにて水素貯蔵所Cと水素ステーションD又は発電所Eとを適宜循環する搬送システムは、前述の上位概念としての液化水素搬送システムと同一であり、その説明は省略する。
〔本発明の別の液化水素搬送システム〕
〔埠頭Fから水素貯蔵所C,水素ステーションD,発電所E又は其の他水素供給所Pへの搬送について〕
外国からの液化水素の輸入は大型船に多数の国際コンテナA9が搭載されて、各埠頭Fに着岸している昨今である。該国際コンテナA9には、20フィートタイプ(普通型)と、40フィートタイプ(約12m余で大型)とが存在している。このように液化水素を満タンとした国際コンテナA9(40フィート)及び国際コンテナA9(20フィート)は、大型クレーン又はリーチスタッカーを介して前記各埠頭Fから水素貯蔵所Cや水素ステーションD,発電所E,其の他水素供給所Pに搬送されている。
〔埠頭Fにての移し替えによる本発明の実施状況1について〕
図23(B)に示すように、一例として20フィートタイプの前記国際コンテナA9内の液化水素を公知技術によって、本発明の構成部材であるタンクコンテナA内の水素タンク4内に「加圧払い出し」方式により移し替えを行い、該移し替えによって、前記タンクコンテナAが満タンクコンテナA1となり、これに対応して該満タンクコンテナA1を積載・分離できるトラックBを利用できる。
このようにして各埠頭Fから所望の水素貯蔵所Cや水素ステーションD,発電所E,其の他水素供給所P,現水素ステーションDex又は現発電所Eexに対して、液化水素を直接に搬送することができる。以上のように各埠頭Fにての国際コンテナA9から「加圧払い出し」方式によって、この満タンクコンテナAを各埠頭Fから直接に所望の水素貯蔵所Cや水素ステーションD,発電所E,其の他水素供給所P,現水素ステーションDex又は現発電所Eexに液化水素を直接に搬送でき、液化水素の単価をより安価に提供できるようになり、水素ガス社会に貢献できる大きな利点がある。
〔埠頭Fにての移し替えによる本発明の実施状況2について〕
図25に示すように、一例として40フィートタイプの前記国際コンテナA9内の液化水素を公知技術によって、本発明の構成部材であるタンクコンテナA内の水素タンク4内に「加圧払い出し」方式により移し替えを行い、該移し替えによって、前記タンクコンテナAが満タンクコンテナA1となり、これに対応して該満タンクコンテナA1を積載・分離できるトラックBを利用できる。特に、前記「加圧払い出し」方式による場合でも、前記国際コンテナA9の排出口と本発明の構成部材である前記タンクコンテナAの積込口とを繋ぐ作業もワンステップにてできる。
このようにして各埠頭Fから所望の水素貯蔵所Cや水素ステーションD,発電所E,其の他水素供給所P,現水素ステーションDex又は現発電所Eexに対して、液化水素を直接に搬送することができる。このようにした場合の前記満タンクコンテナA1では、約40klも充填することができ、現水素ステーションDexの液化水素貯蔵槽91の一般タイプの約270kl~約300klに対して、数回乃至7回程度で満杯にもできる値であり、直置きできる前記満タンクコンテナA1が、従来の液化水素貯蔵槽91の役割を果たすこともできる利点がある。
次のような「液化水素搬送用のタンクコンテナ」とすることもある。
「直方体枠状のコンテナ本体内に液化水素を充填できる水素タンクが設けられたタンクコンテナであって、該タンクコンテナの全体は、トラック後部に固定された荷台に積載される構成をなし、
前記荷台との積載・分離は前記コンテナ本体の前後に取り付けられたジャッキの油圧駆動のみにてできると共に、前記分離は前記荷台に積載されている前記タンクコンテナが前後の前記ジャッキのみにて地面部上に直置きされ、且つ前記積載は地面部上に直置きされている前記タンクコンテナAに対して前後の前記ジャッキのみにて積み上げできるように構成され、前記コンテナ本体の前部端で幅方向の外方に向かって拡開するスライド部材付きで且つ上下にも伸縮する2個の前方側ジャッキと前記コンテナ本体の後部端で幅方向両側に配置されて幅方向に拡開せずに不動で上下のみに伸縮する2個の後方側ジャッキのそれぞれが油圧駆動できると共に、閉じている両前記前方側ジャッキ及び両前記後方側ジャッキは前記トラックの少なくとも前記運転台の幅方向の両端と同等又はその両端を超えない範囲に設定されてなることを特徴とした液化水素搬送用のタンクコンテナ。」
さらに、国内の各埠頭においては、次のような「液化水素搬送システム」とすることもある。
「直方体枠状のコンテナ本体内に液化水素を充填できる水素タンクが設けられたタンクコンテナと、該タンクコンテナの全体が積載される荷台として運転台後部に固定されたトラックとが備えられ、且つ前記タンクコンテナと前記荷台との積載・分離は前記タンクコンテナの前後に取り付けられたジャッキの油圧駆動のみにてできると共に、前記分離は前記荷台に積載されている前記タンクコンテナが前後の前記ジャッキのみにて地面部上に直置きされ、且つ前記積載は地面部上に直置きされた前記タンクコンテナに対して前後の前記ジャッキのみにて積み上げできるように構成され、
前記コンテナ本体の前部端で幅方向の外方に向かって拡開するスライド部材付きで且つ上下にも伸縮する2個の前方側ジャッキと前記コンテナ本体の後部端で幅方向両側に配置されて幅方向に拡開せずに不動で上下のみに伸縮する2個の後方側ジャッキのそれぞれが油圧駆動できると共に、閉じている両前記前方側ジャッキ及び両前記後方側ジャッキは前記トラックの少なくとも前記運転台の幅方向の両端と同等又はその両端を超えない範囲に設定されてなり、
国内の各埠頭箇所において前記タンクコンテナ内には国際コンテナ内の液化水素が公知技術の加圧払い出し方式により移し替えが行なわれ、このようにして満タンとなったタンクコンテナを前記トラックの前記荷台に積載しつつ各埠頭から所望の水素貯蔵所や水素ステーション,発電所,其の他水素供給所,現水素ステーション又は現発電所に対して前記液化水素を搬送し、その所望場所に到着後に直ちに前記荷台から前記タンクコンテナを直置きし、該直置き後に直ちに前記液化水素の排出作業をワンステップにてできるようにしてなることを特徴とした液化水素搬送システム。」
また、将来的に、自動運転乃至AI運転が普及すれば、拡幅できる前方側ジャッキ2は、その拡幅量が少なくなって小拡幅となる可能性は大であるが、自動運転乃至AI運転の誤動作を考慮すると拡幅がゼロにはなり得ない。また、現状において、タンクコンテナAの前端及び後端にも拡幅できる前方側ジャッキ2と同一構成の後方側ジャッキ3を備えても、前記タンクコンテナAの前後区別を設け、後ろ側を小拡幅にして実施していても、後方側ジャッキ3を小拡幅と判断して、本発明の技術的範囲内に包含されるものである。
本発明の図において、前記タンクコンテナAには、全ての直方体状のコンテナ本体1が本来は設けられているが、図1,図3,図8,図21及び図22の吹き出し図の全部又は一部に、さらに図2,図6及び図9の全部において、水素タンク4の搬送を見やすくするために前記コンテナ本体1をそれぞれ省略している。
液化水素搬送システムとして、水素貯蔵所Cと、水素ステーションD,発電所E,其の他水素供給所P,現水素ステーションDex又は現発電所Eexとの間を搬送しつつ循環等して液化水素の排出・積載を行うシステムであるが、前記水素貯蔵所Cと水素ステーションDとの間、前記水素貯蔵所Cと発電所Eとの間、前記水素貯蔵所Cと其の他水素供給所Pとの間、前記水素貯蔵所Cと現水素ステーションDexとの間、或いは前記水素貯蔵所Cと現発電所Eexとの間を専用で搬送システムとして構成することもある。
以上のような本発明において、主要な構成としては、トラックBの運転台5の後部に固定した荷台6にタンクコンテナAを積載しつつ搬送ができ、該タンクコンテナAと前記荷台6との積載・分離はジャッキ(両前方側ジャッキ2,2及び両後方側ジャッキ3,3)の油圧駆動のみにてでき、前記分離は前記荷台6からジャッキのみにて前記タンクコンテナAの直置きができ、且つ該直置き後に直ちに液化水素の積込又は排出作業をワンステップにてできると共に、前記積載は、前記直置きから前記ジャッキのみにて前記荷台6に前記タンクコンテナAを積み上げ得るという技術的な構成である。なお、両前記前方側ジャッキ2には、前記タンクコンテナAの幅方向の外方に向かって手動にて拡開するスライド部材22が設けられている。
また、液化水素搬送システムとしての前記タンクコンテナAの前後に取り付けられた前記ジャッキの構造は、前後では異なる構成であったが、前側のジャッキの構造、すなわち、前記コンテナ本体1の前部端で幅方向の外方に向かって拡開するスライド部材22,22付きで且つ上下にも伸縮する2個の前方側ジャッキ2,2と同一の構成を、前記コンテナ本体1の後部端に設けることもある。この場合には、構成部材として割高となるが、本件発明と同等効果を奏する。
本発明では、特に、液化水素の搬送システムであるが、各種の液化ガス(LPガス等)の搬送にも大いに利用することができる。つまり、LPガス搬送システムとして利用できる。さらに、本発明のタンクコンテナAは、水やアルコール、ベンゼン、塩酸など積載物の特性に合せて、安全で且つ公害にならないタンク構造にすることにより、特殊な液体のほか、水素マグネシウム(MgH2)など粉体や粒体の貯蔵及び輸送・搬送を可能とするシステムである。このように産業上の利用性は格段と高いものである。
A…タンクコンテナ、A1…満タンクコンテナ、A0…空タンクコンテナ、
1…コンテナ本体、22…スライド部材、2…前方側ジャッキ、
3…後方側ジャッキ、4…水素タンク、B…トラック、5…運転台、6…荷台、
C…水素貯蔵所、D…水素ステーション、E…発電所、P…其の他水素供給所、
Dex…現水素ステーション、Eex…現発電所、7…油圧発生装置、
91…液化水素貯蔵槽、A9…国際タンクコンテナ、F…埠頭。

Claims (3)

  1. 直方体枠状のコンテナ本体内に液化水素を充填できる縦長水素タンクが設けられたタンクコンテナと、該タンクコンテナの全体がジャッキにて積載・荷降ろしされる荷台として運転台後部に固定された1車両のみとしてのトラックを使用しての液化水素搬送システムであって、
    前記タンクコンテナと前記荷台との積載は強度を有する地面部上に直置きされる前記タンクコンテナに対して前後の前記ジャッキのみにて積み上げできると共に、前記荷降ろし前記タンクコンテナの前後に取り付けられた前記ジャッキの油圧駆動のみにてできるようにされ、前記積載・荷降ろしの構成は前記コンテナ本体の前部端で幅方向の両外方に向かって直線的に拡開するスライド部材付きで且つ上下にも伸縮する2個の前方側ジャッキと共に前記コンテナ本体の後部端で幅方向両側に配置され且つ上下のみに伸縮する2個の後方側ジャッキの前記スライド部材を除きそれぞれが油圧駆動できるようにされてなり、
    前記縦長水素タンクの後部下側には、前記液化水素の下側積込口・排出口が設けられると共に前記ジャッキに邪魔されることなく前記タンクコンテナの後部側から前記液化水素の積込、排出ができるように構成されてなり、
    日本国内の各埠頭において輸入され国際コンテナ内の前記液化水素が前記タンクコンテナ内に移し替えが行われた後に、水素貯蔵所,水素ステーション又は発電所の何れか複数との間を搬送できる前記タンクコンテナ付き前記トラックにおいて、その所望場所に到着後に前記ジャッキを介して荷降ろしされて直置きされた前記タンクコンテナに対し直ちに前記液化水素の積込又は排出作業ができると共に、前記タンクコンテナの底面が直置きされたままで前記地面部上に保管できるように構成されてなることを特徴とする液化水素搬送システム。
  2. 請求項1に記載の液化水素搬送システムにおいて、両前記前方側ジャッキ及び両前記後方側ジャッキの油圧発生装置は前記タンクコンテナ内に具備されてなることを特徴とする液化水素搬送システム。
  3. 請求項1又は2に記載の液化水素搬送システムにおいて、所望場所に直置きされた前記タンクコンテナ上には同タンクコンテナを、4隅の重ね補助片を介して2階又は3階以上に積層できるようにしてなることを特徴とする液化水素搬送システム。











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