JP2015154029A - ウェーハユニットの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェーハに貼着されたダイボンド用フィルムを適切に分割できるウェーハユニットの加工方法を提供する。
【解決手段】ウェーハユニット(1)を加熱してダイボンド用フィルム(17)を半硬化させてダイボンド用フィルムのウェーハ(11)に対する固定力を向上させるとともに紫外線硬化型エキスパンドテープ(19)に紫外線(UV)を照射して紫外線硬化型エキスパンドテープのダイボンド用フィルムに対する固定力を向上させる前処理ステップと、前処理ステップを実施した後、紫外線硬化型エキスパンドテープを拡張してダイボンド用フィルムとウェーハとに外力を付与してウェーハとダイボンド用フィルムとを分割予定ライン(13)に沿って分割する拡張ステップと、を備える構成とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダイボンド用フィルムが貼着されたウェーハを含むウェーハユニットの加工方法に関する。
表面に複数のデバイスが形成されたウェーハは、通常、ストリート(分割予定ライン)に沿って切削、又はレーザー加工されて各デバイスに対応する複数のチップへと分割される。このチップの裏面側には、チップを基板等に固定するための接着層を設けることがある。接着層を基板等に密着させた上で熱や光等の刺激を加えれば、接着層を硬化させてチップを基板等に固定できる。
上述した接着層は、例えば、ウェーハの裏面側に貼着されたダイボンド用フィルムを各チップのサイズに破断することで形成される(例えば、特許文献1参照)。この方法では、伸縮性のあるエキスパンドテープをダイボンド用フィルムに貼着して拡張することで、各チップのサイズに破断するための外力をダイボンド用フィルムに付与している。
特開2006−49591号公報
しかしながら、上述した方法では、ダイボンド用フィルム(又は、ダイボンド用フィルムとウェーハ)を必ずしも適切に分割できないという問題がある。この問題は、特に、ウェーハを小型のチップ(例えば、1mm角以下)へと分割する場合に深刻である。
すなわち、ウェーハを小型のチップへと分割する場合には、ダイボンド用フィルム及びエキスパンドテープの1チップ当たりの接着面積が小さくなって、エキスパンドテープを拡張する際にダイボンド用フィルム及びエキスパンドテープが剥離し易い。そのため、エキスパンドテープを拡張しても十分な外力を付与できず、ダイボンド用フィルムを適切に分割できなくなる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ウェーハに貼着されたダイボンド用フィルムを適切に分割できるウェーハユニットの加工方法を提供することである。
本発明によれば、表面の交差する複数の分割予定ラインで区画された領域にそれぞれデバイスが形成されるとともに裏面にダイボンド用フィルムを介して紫外線硬化型エキスパンドテープが貼着されたウェーハを備え、該紫外線硬化型エキスパンドテープの外周がリングフレームに貼着されたウェーハユニットの加工方法であって、該ウェーハユニットの該ウェーハには該分割予定ラインに沿った分割起点が形成されており、該ウェーハユニットを加熱して該ダイボンド用フィルムを半硬化させて該ダイボンド用フィルムの該ウェーハに対する固定力を向上させるとともに該紫外線硬化型エキスパンドテープに紫外線を照射して該紫外線硬化型エキスパンドテープの該ダイボンド用フィルムに対する固定力を向上させる前処理ステップと、該前処理ステップを実施した後、該紫外線硬化型エキスパンドテープを拡張して該ダイボンド用フィルムと該ウェーハとに外力を付与して該ウェーハと該ダイボンド用フィルムとを該分割予定ラインに沿って分割する拡張ステップと、を備えたことを特徴とするウェーハユニットの加工方法が提供される。
また、本発明によれば、表面の交差する複数の分割予定ラインで区画された領域にそれぞれデバイスが形成されるとともに裏面にダイボンド用フィルムを介して紫外線硬化型エキスパンドテープが貼着されたウェーハを備え、該紫外線硬化型エキスパンドテープの外周がリングフレームに貼着されたウェーハユニットの加工方法であって、該ウェーハユニットの該ウェーハは該分割予定ラインに沿って複数のチップへと分割されており、該ウェーハユニットを加熱して該ダイボンド用フィルムを半硬化させて該ダイボンド用フィルムの該ウェーハに対する固定力を向上させるとともに該紫外線硬化型エキスパンドテープに紫外線を照射して該紫外線硬化型エキスパンドテープの該ダイボンド用フィルムに対する固定力を向上させる前処理ステップと、該前処理ステップを実施した後、該紫外線硬化型エキスパンドテープを拡張して該ダイボンド用フィルムに外力を付与して該ダイボンド用フィルムを該チップの外周に沿って分割する拡張ステップと、を備えたことを特徴とするウェーハユニットの加工方法が提供される。
本発明のウェーハユニットの加工方法では、紫外線硬化型エキスパンドテープを拡張してダイボンド用フィルムを分割する拡張ステップの前に、ダイボンド用フィルムを半硬化させてウェーハに対するダイボンド用フィルムの固定力を向上させるとともに紫外線硬化型エキスパンドテープに紫外線を照射してダイボンド用フィルムに対する紫外線硬化型エキスパンドテープの固定力を向上させる前処理ステップを実施する。
これにより、ダイボンド用フィルムはウェーハから剥離し難くなるとともに、紫外線硬化型エキスパンドテープはダイボンド用フィルムから剥離し難くなるので、拡張ステップで十分な外力を付与して、ウェーハに貼着されたダイボンド用フィルムを適切に分割できる。
実施の形態1に係る加工方法で加工されるウェーハユニットの構成を模式的に示す斜視図である。 実施の形態1に係る前処理ステップの一部を模式的に示す一部断面側面図である。 実施の形態1に係る拡張ステップを模式的に示す一部断面側面図である。 実施の形態2に係る加工方法で加工されるウェーハユニットの構成を模式的に示す斜視図である。 実施の形態2に係る前処理ステップの一部を模式的に示す一部断面側面図である。 実施の形態2に係る拡張ステップを模式的に示す一部断面側面図である。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。本発明に係るウェーハユニットの加工方法は、前処理ステップ(図2、図5参照)、及び拡張ステップ(図3、図6参照)を含む。
前処理ステップでは、ダイボンド用フィルムを半硬化させてウェーハに対するダイボンド用フィルムの固定力を向上させるとともに紫外線硬化型エキスパンドテープに紫外線を照射してダイボンド用フィルムに対する紫外線硬化型エキスパンドテープの固定力を向上させる。
拡張ステップでは、紫外線硬化型エキスパンドテープを拡張してダイボンド用フィルムを分割する。以下、本発明に係るウェーハユニットの加工方法について詳述する。なお、以下に示す実施の形態1では、分割の起点となる改質層(分割起点)が形成されたウェーハを含むウェーハユニットの加工方法について説明し、実施の形態2では、分割済みのウェーハを含むウェーハユニットの加工方法について説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、分割の起点となる改質層(分割起点)が形成されたウェーハを含むウェーハユニットの加工方法について説明する。図1は、本実施の形態に係る加工方法で加工されるウェーハユニットの構成を模式的に示す斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態で加工されるウェーハユニット1は、シリコンやサファイア等の材料で構成された円盤状のウェーハ11を含んでいる。ウェーハ11の表面11a側は、格子状に配列されたストリート(分割予定ライン)13で複数の領域に区画されており、各領域にはICや発光素子等のデバイス15が形成されている。
ウェーハ11の裏面11b側には、ダイボンド用フィルム17の表面17a側が貼着されている。ダイボンド用フィルム17は、熱硬化性樹脂を含む材料で構成されており、裏面17b側には、紫外線硬化型エキスパンドテープ19が貼着されている。なお、このダイボンド用フィルム17は、DAF(Die Attach Film)等と呼ばれることもある。
紫外線硬化型エキスパンドテープ19は、例えば、伸縮性のあるフィルム状の基材層と、紫外線硬化樹脂を含む糊層とで構成されており、この糊層の接着力によってダイボンド用フィルム17の裏面17b側に貼着されている。紫外線硬化型エキスパンドテープ19の外周部分には、環状のリングフレーム21が固定されている。
このように構成されたウェーハユニット1のウェーハ11には、ストリート13に沿って分割の起点となる改質層(分割起点)23が形成されている。この改質層23は、例えば、ウェーハ11に対して吸収され難い波長のレーザービームをウェーハ11の内部に集光するとともにストリート13と平行な方向に移動(相対移動)させることで形成できる。
このウェーハユニット1に対して、本実施の形態では、まず、紫外線硬化型エキスパンドテープ19を拡張する前の前処理を行う前処理ステップを実施する。この前処理ステップは、ダイボンド用フィルム17の固定力を向上させるキュアステップと、紫外線硬化型エキスパンドテープ19の固定力を向上させる紫外線照射ステップとを含む。
はじめに、ウェーハユニット1を加熱してダイボンド用フィルム17を半硬化させるキュアステップを実施する。キュアステップでは、ホットプレート等の熱処理装置(不図示)で、ウェーハユニット1を熱処理する。温度、時間等の条件は、ダイボンド用フィルム17の種類等に応じて異なるが、例えば、60℃で30分〜60分程度とすることができる。
このキュアステップでダイボンド用フィルム17を半硬化させることで、ウェーハ11に対するダイボンド用フィルム17の固定力を高めることができる。その結果、後に紫外線硬化型エキスパンドテープ19を拡張しても、ダイボンド用フィルム17はウェーハ11から剥離し難くなる。
キュアステップの後には、ウェーハユニット1に紫外線を照射して紫外線硬化型エキスパンドテープ19の固定力を向上させる紫外線照射ステップを実施する。図2は、紫外線照射ステップを模式的に示す一部断面側面図である。
図2に示すように、紫外線照射ステップは、紫外線照射装置2で実施される。紫外線照射装置2は、紫外線(紫外光)UVを放射する複数の光源4を備えており、ウェーハユニット1は、例えば、紫外線硬化型エキスパンドテープ19を下方に位置付けた状態で光源4の上方に配置される。
紫外線照射ステップでは、例えば、上述のように配置されたウェーハユニット1に光源4からの紫外線UVを照射し、紫外線硬化型エキスパンドテープ19の糊層を硬化(又は半硬化)させる。照射光量、照射時間等の条件は、紫外線硬化型エキスパンドテープ19の種類等に応じて異なるが、例えば、照射時間は、3秒程度の短い時間で良い。
この紫外線照射ステップで紫外線硬化型エキスパンドテープ19の糊層を硬化(又は半硬化)させることで、ダイボンド用フィルム17に対する紫外線硬化型エキスパンドテープ19の固定力を高めることができる。その結果、後に紫外線硬化型エキスパンドテープ19を拡張しても、紫外線硬化型エキスパンドテープ19はダイボンド用フィルム17から剥離し難くなる。
なお、本実施の形態では、キュアステップの後に紫外線照射ステップを実施しているが、紫外線照射ステップの後にキュアステップを実施しても良い。もちろん、キュアステップと紫外線照射ステップとを同じタイミングで実施することもできる。さらに、前処理ステップは、キュアステップ及び紫外線照射ステップ以外の任意のステップを含んでも良い。
上述した前処理ステップの後には、紫外線硬化型エキスパンドテープ19を拡張してウェーハ11及びダイボンド用フィルム17を分割する拡張ステップを実施する。図3は、拡張ステップを模式的に示す一部断面側面図である。
図3に示すように、拡張ステップは、エキスパンド装置10で実施される。エキスパンド装置10は、ウェーハユニット1を支持するウェーハユニット支持機構12と、ウェーハユニット支持機構12に支持されたウェーハユニット1の紫外線硬化型エキスパンドテープ19を拡張する拡張ドラム14とを備えている。
ウェーハユニット支持機構12は、ウェーハユニット1のリングフレーム21を支持する環状のフレーム支持テーブル16を含む。このフレーム支持テーブル16の上面は、リングフレーム21を載置する載置面となっている。フレーム支持テーブル16の外周部分には、リングフレーム21を挟持固定する複数のクランプ18が設けられている。
ウェーハユニット支持機構12の下方には、昇降機構20が設けられている。昇降機構20は、基台(不図示)に固定されたシリンダケース22と、シリンダケース22に挿通されたピストンロッド24とを備えている。ピストンロッド24の上端部には、フレーム支持テーブル16が固定されている。
この昇降機構20は、フレーム支持テーブル16の上面(載置面)を、拡張ドラム14の上端と略等しい高さの基準位置と、拡張ドラム14の上端より下方の拡張位置との間で移動させるように、ウェーハユニット支持機構12を昇降させる。
拡張ステップでは、まず、図3(A)に示すように、基準位置に位置付けられたフレーム支持テーブル16の上面にウェーハユニット1を載置し、クランプ18でリングフレーム21を挟持固定する。これにより、拡張ドラム14の上端は、ウェーハ11及びダイボンド用フィルム17の外周とリングフレーム21の内周との間に位置付けられ紫外線硬化型エキスパンドテープ19と当接する。
次に、昇降機構20でウェーハユニット支持機構12を下降させ、図3(B)に示すように、フレーム支持テーブル16の上面を拡張ドラム14の上端より下方の拡張位置に位置付ける。その結果、拡張ドラム14はフレーム支持テーブル16に対して相対的に上昇し、紫外線硬化型エキスパンドテープ19は拡張ドラム14で押し上げられて拡張する。
上述のように、紫外線硬化型エキスパンドテープ19とダイボンド用フィルム17との接着力は高められており、ダイボンド用フィルム17とウェーハ11との接着力は高められている。また、ウェーハ11には、破断の起点となる改質層23が形成されている。
そのため、紫外線硬化型エキスパンドテープ19を拡張すると、ウェーハ11は、改質層23を起点に複数のチップ31に分割される。また、ダイボンド用フィルム17は各チップのサイズに破断される。
このように、本実施の形態に係るウェーハユニットの加工方法では、紫外線硬化型エキスパンドテープ19を拡張してウェーハ11及びダイボンド用フィルム17を分割する拡張ステップの前に、ダイボンド用フィルム17を半硬化させてウェーハ11に対するダイボンド用フィルム17の固定力を向上させるとともに紫外線硬化型エキスパンドテープ19に紫外線UVを照射してダイボンド用フィルム17に対する紫外線硬化型エキスパンドテープ19の固定力を向上させる前処理ステップを実施する。
これにより、ダイボンド用フィルム17はウェーハ11から剥離し難くなるとともに、紫外線硬化型エキスパンドテープ19はダイボンド用フィルム17から剥離し難くなるので、拡張ステップで十分な外力を付与して、ウェーハ11及びウェーハ11に貼着されたダイボンド用フィルム17を適切に分割できる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、分割済みのウェーハを含むウェーハユニットの加工方法について説明する。なお、本実施の形態に係るウェーハユニットの加工方法は、多くの点で実施の形態1に係るウェーハユニットの加工方法と共通している。よって、本実施の形態では、共通する部分についての詳細な説明を省略する。
図4は、本実施の形態に係る加工方法で加工されるウェーハユニットの構成を模式的に示す斜視図である。図4に示すように、本実施の形態に係るウェーハユニット1のウェーハ11には、各ストリート13に沿うカーフ(切り口)25が形成されている。ウェーハ11は、この複数のカーフ25によって、各デバイス15に対応する複数のチップ31に分割されている。
カーフ25は、例えば、回転する環状の切削ブレードをウェーハ11に切り込ませ、ストリート13と平行な方向に移動(相対移動)させることで形成できる。また、レーザービームによるアブレーションを利用してカーフ25を形成しても良い。
ウェーハ11は、研削等の方法で加工されていても良い。例えば、ウェーハ11を完全に分断しない深さのカーフ25を表面11a側に形成し、その後、裏面11b側を研削するいわゆるDBG(Dicing Before Grinding)プロセスを経たウェーハ11を利用することもできる。
本実施の形態では、まず、前処理ステップを実施する。この前処理ステップは、ダイボンド用フィルム17の固定力を向上させるキュアステップと、紫外線硬化型エキスパンドテープ19の固定力を向上させる紫外線照射ステップとを含む。図5は、紫外線照射ステップを模式的に示す一部断面側面図である。
前処理ステップの後には、紫外線硬化型エキスパンドテープ19を拡張してダイボンド用フィルム17を分割する拡張ステップを実施する。図6は、拡張ステップを模式的に示す一部断面側面図である。
拡張ステップでは、まず、図6(A)に示すように、基準位置に位置付けられたフレーム支持テーブル16の上面にウェーハユニット1を載置し、クランプ18でリングフレーム21を挟持固定する。次に、昇降機構20でウェーハユニット支持機構12を下降させ、図3(B)に示すように、フレーム支持テーブル16の上面を拡張ドラム14の上端より下方の拡張位置に位置付ける。
これにより、拡張ドラム14はフレーム支持テーブル16に対して相対的に上昇し、紫外線硬化型エキスパンドテープ19は拡張ドラム14によって押し上げられて拡張する。上述した前処理ステップにより、紫外線硬化型エキスパンドテープ19とダイボンド用フィルム17との接着力は高められており、ダイボンド用フィルム17とウェーハ11との接着力は高められている。
また、ウェーハ11は、カーフ25によって、各デバイス15に対応する複数のチップ31に分割されている。そのため、上述のように紫外線硬化型エキスパンドテープ19を拡張することで、ダイボンド用フィルム17を各チップ31のサイズに適切に分割することができる。
このように、本実施の形態に係るウェーハユニットの加工方法でも、紫外線硬化型エキスパンドテープ19を拡張してダイボンド用フィルム17を分割する拡張ステップの前に、ダイボンド用フィルム17を半硬化させてウェーハ11に対するダイボンド用フィルム17の固定力を向上させるとともに紫外線硬化型エキスパンドテープ19に紫外線UVを照射してダイボンド用フィルム17に対する紫外線硬化型エキスパンドテープ19の固定力を向上させる前処理ステップを実施する。
これにより、ダイボンド用フィルム17はウェーハ11から剥離し難くなるとともに、紫外線硬化型エキスパンドテープ19はダイボンド用フィルム17から剥離し難くなるので、拡張ステップで十分な外力を付与して、ウェーハ11に貼着されたダイボンド用フィルム17を適切に分割できる。
本実施の形態で示す構成、方法等は、他の実施の形態に係る構成、方法等と適宜組み合わせることが可能である。
なお、本発明は上記実施の形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施の形態では、熱硬化性樹脂を含む材料で構成されたダイボンド用フィルム17、及び紫外線硬化樹脂を含む材料で構成された紫外線硬化型エキスパンドテープ19を使用しているが、本発明は必ずしもこの態様に限定されない。
例えば、光硬化性樹脂を含む材料で構成されたダイボンド用フィルムを用いても良い。この場合、上述したキュアステップに代えて、適切な光を照射してダイボンド用フィルムを半硬化させる光照射ステップを実施する。
また、紫外線硬化型エキスパンドテープ19に代えて、例えば、熱硬化性樹脂を含む材料で構成されたエキスパンドテープを用いることもできる。この場合、上述した紫外線照射ステップに代えて、熱によってエキスパンドテープの接着力を高める熱処理ステップを実施する。
その他、上記実施の形態に係る構成、方法などは、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 ウェーハユニット
11 ウェーハ
11a 表面
11b 裏面
13 ストリート(分割予定ライン)
15 デバイス
17 ダイボンド用フィルム
17a 表面
17b 裏面
19 紫外線硬化型エキスパンドテープ
21 リングフレーム
23 改質層(分割起点)
25 カーフ(切り口)
2 紫外線照射装置
4 光源
10 エキスパンド装置
12 ウェーハユニット支持機構
14 拡張ドラム
16 フレーム支持テーブル
18 クランプ
20 昇降機構
22 シリンダケース
24 ピストンロッド
UV 紫外線(紫外光)

Claims (2)

  1. 表面の交差する複数の分割予定ラインで区画された領域にそれぞれデバイスが形成されるとともに裏面にダイボンド用フィルムを介して紫外線硬化型エキスパンドテープが貼着されたウェーハを備え、該紫外線硬化型エキスパンドテープの外周がリングフレームに貼着されたウェーハユニットの加工方法であって、
    該ウェーハユニットの該ウェーハには該分割予定ラインに沿った分割起点が形成されており、
    該ウェーハユニットを加熱して該ダイボンド用フィルムを半硬化させて該ダイボンド用フィルムの該ウェーハに対する固定力を向上させるとともに該紫外線硬化型エキスパンドテープに紫外線を照射して該紫外線硬化型エキスパンドテープの該ダイボンド用フィルムに対する固定力を向上させる前処理ステップと、
    該前処理ステップを実施した後、該紫外線硬化型エキスパンドテープを拡張して該ダイボンド用フィルムと該ウェーハとに外力を付与して該ウェーハと該ダイボンド用フィルムとを該分割予定ラインに沿って分割する拡張ステップと、を備えたことを特徴とするウェーハユニットの加工方法。
  2. 表面の交差する複数の分割予定ラインで区画された領域にそれぞれデバイスが形成されるとともに裏面にダイボンド用フィルムを介して紫外線硬化型エキスパンドテープが貼着されたウェーハを備え、該紫外線硬化型エキスパンドテープの外周がリングフレームに貼着されたウェーハユニットの加工方法であって、
    該ウェーハユニットの該ウェーハは該分割予定ラインに沿って複数のチップへと分割されており、
    該ウェーハユニットを加熱して該ダイボンド用フィルムを半硬化させて該ダイボンド用フィルムの該ウェーハに対する固定力を向上させるとともに該紫外線硬化型エキスパンドテープに紫外線を照射して該紫外線硬化型エキスパンドテープの該ダイボンド用フィルムに対する固定力を向上させる前処理ステップと、
    該前処理ステップを実施した後、該紫外線硬化型エキスパンドテープを拡張して該ダイボンド用フィルムに外力を付与して該ダイボンド用フィルムを該チップの外周に沿って分割する拡張ステップと、を備えたことを特徴とするウェーハユニットの加工方法。
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