JP2015153729A - セラミックヒータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロウ付け部位、及び、ロウ付け部位下のセラミック基体にクラックが発生するのを抑制したセラミックヒータを提供する。【解決手段】セラミックヒータ100は、セラミック基体102と、セラミック基体102の表面102m上に設けられた電極パッド121と、接合部133及び一定の延設幅W2で延びる延設部134を含み、接合部133及び延設部134の一部が、電極パッド121内に位置し、かつ、電極パッド121にロウ付けされてなる端子部材130と、を備え、端子部材130の接合部133は、延設部134に隣接する接合部後端133kから、または、接合部後端133kから延び、延設幅W2と等しい幅を有し、接合部133の長さ方向HNの中央CTよりも後端側GKに位置する等幅部を介して、先端側GSに向かうほど延設幅W2から徐々に幅が狭くなる減幅部133dを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、セラミックヒータに関する。
車両の内燃機関の排気管等に設置され、排気ガス中の特定ガス濃度を検出するガスセンサとして、例えば、酸素濃度を検出する酸素センサ、窒素酸化物(NOx)の濃度を検出するNOxセンサなどが知られている。このようなガスセンサは、ジルコニア等の固体電解質体からなる検出素子を備えるほか、この検出素子を加熱して活性化するためのセラミックヒータを備えている。
この種のセラミックヒータとして、例えば、特許文献1に示すように、発熱抵抗体を内部に埋設したセラミック基体と、発熱抵抗体への通電のためにセラミック基体の表面上に設けられた電極パッドと、ロウ材により電極パッドにロウ付けされた端子部材とを備えたものが知られている。
特開2005−216718号公報
ところで、上述したガスセンサは、高温環境下や温度変化の激しい環境下での使用頻度が高いため、端子部材をロウ付けによって接合したセラミックヒータのロウ付け部位も、このような温度変化に晒される。しかし、金属からなる端子部材やロウ材は、セラミック基体よりも熱膨張係数が大きく、電極パッドのロウ付け部位の下のセラミック基体には、ロウ材とセラミック基体の熱膨張差によって、過大な応力がかかる。このため、ロウ付け部位、及び、ロウ付け部位下のセラミック基体にクラックが発生して、さらには、ロウ付け部位が破壊するおそれがある。特に、ロウ付け部位のうち、外からの力が掛かりやすい端子部材の取り出し側(後端側)にクラックが生じやすく、ロウ付け部位の耐久性の向上が求められる。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、ロウ付け部位、及び、ロウ付け部位下のセラミック基体にクラックが発生するのを抑制したセラミックヒータを提供することを目的とする。
その一態様は、通電により発熱する発熱抵抗体を内部に有するセラミック基体と、上記発熱抵抗体に電気的に接続し、上記セラミック基体の表面上に設けられた電極パッドと、上記電極パッドに接合された金属からなる帯状の端子部材であり、当該端子部材の先端部位に位置する接合部、及び、上記接合部から延設され、厚み方向のうち上記電極パッドから離れる側に折り曲げられて、一定の延設幅で延びる延設部を含み、上記接合部及び上記延設部のうち上記接合部に繋がる一部が、上記端子部材と上記電極パッドとを上記厚み方向に重ねて見たときに、上記電極パッド内に位置し、かつ、上記電極パッドにロウ付けされてなる端子部材と、を備えたセラミックヒータであって、上記端子部材の上記接合部は、上記延設部に隣接する接合部後端から、または、上記接合部後端から延び、上記延設幅と等しい幅を有し、上記接合部の長さ方向の中央よりも後端側に位置する等幅部を介して、先端側に向かうほど上記延設幅から徐々に幅が狭くなる減幅部を有するセラミックヒータである。
このセラミックヒータでは、端子部材のうち、延設部は一定の延設幅を有する。一方、接合部は、接合部後端から直接、または、接合部の長さ方向の中央よりも後端側に位置する等幅部を介して、先端側に向かうほど延設幅から徐々に幅が狭くなる減幅部を有している。
このようにすると、減幅部の少なくとも一部が、接合部の長さ方向の中央よりも後端側に位置するので、この後端側における接合部の面積は、接合部の幅が接合部後端から先端側に向けて一定である場合に比して小さくなる。これにより、接合部を電極パッドにロウ付けするロウ付け面積が、接合部の後端側で小さくなり、ロウ材の量を少なくすることができるので、端子部材(接合部)及びロウ材と、セラミック基体との間の熱膨張差による応力を、接合部の後端側で小さくできる。
このように、このセラミックヒータでは、端子部材(接合部)及びロウ材と、セラミック基体との間の熱膨張差による応力を、接合部の後端側で小さくすることができ、これにより、ロウ付け部位、及び、ロウ付け部位下のセラミック基体にクラックが発生するのを抑制することができる。
さらに、このセラミックヒータでは、端子部材のうち、延設部が一定の延設幅で接合部に接続し、この接合部及び延設部のうち接合部に繋がる一部が、電極パッドにロウ付けされている。このため、端子部材のうち延設部から接合部にかけてのロウ付け部位の強度を保ちながら、ロウ付け面積を小さくすることができる。
なお、端子部材としては、例えば、ニッケルまたはニッケル合金からなるものが挙げられる。また、ロウ付けに用いるロウ材としては、例えば、Ag−Cu共晶銀ロウなどの銀ロウや、金銅ロウ、黄銅ロウなどが挙げられる。
さらに、上述のセラミックヒータであって、前記減幅部は、前記接合部の長さ方向の中央よりも後端側に位置し、かつ、上記長さ方向に対する当該減幅部の両側縁のなす角度がそれぞれ30°以上45°以下であるセラミックヒータとすると良い。
このセラミックヒータでは、端子部材の接合部のうち、減幅部が、上述の形態とされているので、減幅部の両側縁のなす角度が急峻に(大きく)なることによる当該減幅部付近への応力の集中を抑制しつつ、接合部の後端側で、ロウ付け面積をより小さくすることができる。なお、ロウ付け面積をより小さくするために、減幅部は、延設部のできる限り近くに形成されるのが好ましい。
さらに、上述のセラミックヒータであって、減幅部は、前記延設部に隣接して形成されてなるセラミックヒータとすると良い。
このセラミックヒータでは、等幅部がなく、減幅部が、延設部に隣接して形成されているので、接合部のうち中央よりも後端側の面積をさらに小さくすることができる。
さらに、上述のいずれかのセラミックヒータであって、前記接合部のうち、前記減幅部よりも先端側の部位は、その全体にわたって、前記延設幅よりも狭い一定の幅を有するセラミックヒータとすると良い。
このセラミックヒータでは、接合部のうち、減幅部よりも先端側の部位の全体が、延設幅よりも狭い一定の幅である。これにより、接合部のうち、減幅部から先端側の全体にわたって、ロウ付け面積を小さくすることができる。
実施形態に係るセラミックヒータの全体の外線を示す斜視図である。 実施形態に係るセラミックヒータのうち、セラミック基体及び電極パッドの構造を示す分解斜視図である。 実施形態に係るセラミックヒータのうち、電極パッド周辺の部分破断縦断面図である。 実施形態に係るセラミックヒータのうち、電極パッドと端子部材との関係を示す説明図である。 第1の変形形態に係り、電極パッドと端子部材との関係を示す説明図である。 第2の変形形態に係り、電極パッドと端子部材との関係を示す説明図である。 第3の変形形態に係り、電極パッドと端子部材との関係を示す説明図である。
(実施形態)
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。まず、図1及び図2を参照して、本実施形態に係るセラミックヒータ100の構造について説明する。
図1は、セラミックヒータ100の全体の外観を示す斜視図である。このセラミックヒータ100は、発熱抵抗体141を内部に有する丸棒状のセラミック基体102と、発熱抵抗体141に電気的に接続し、セラミック基体102の表面102m上に設けられた2つの電極パッド121と、これら2つの電極パッド121にそれぞれロウ付けによって接合された2本の端子部材130とを備えている。また、図2は、セラミックヒータ100のうち、セラミック基体102及びその表面102m上の電極パッド121の構造を示す分解斜視図である。
セラミックヒータ100は、セラミック基体102が、図示しないガスセンサのうち、有底筒状をなす固体電解質体からなるガス検出素子の内側に挿入され、このガス検出素子を加熱して活性化させるために用いられるものである。即ち、このセラミックヒータ100は、端子部材130及び電極パッド121を通じてセラミック基体102内の発熱抵抗体141に通電することによって、発熱抵抗体141の発熱部142(図2参照)が発熱し、ガスセンサのガス検出素子を加熱する。
以下では、セラミックヒータ100及びセラミック基体102のうち、発熱抵抗体141の発熱部142が位置する側を先端側GSとし、これと反対側の電極パッド121及び端子部材130が位置する側を後端側GKとして説明する。
セラミックヒータ100は、上述したように、発熱抵抗体141を内部に有するセラミック基体102と、電極パッド121と、端子部材130とを備えている。
このうち、セラミック基体102は、図2に示すように、円筒状のアルミナセラミック製の碍管101の外周に、絶縁性のアルミナセラミック製のグリーンシート140,146が巻き付けられ、これらが焼成されることによって製造されている。グリーンシート140上には、ヒータパターンとして、タングステン系の材料からなる発熱抵抗体141が形成されている。発熱抵抗体141は、セラミック基体102のうち先端側GSに位置する発熱部142と、発熱部142の両端にそれぞれ接続されて後端側GKに延びる一対のリード部143とを備えており、上述したように、通電によって発熱部142が発熱する。また、グリーンシート140の後端側GKには、発熱抵抗体141の各リード部143に対応して、ビア144が2個ずつ設けられており、このビア144を介して、各リード部143とセラミック基体102の表面102m上に形成される2つの電極パッド121とが電気的に接続されている。
また、グリーンシート146は、グリーンシート140の発熱抵抗体141が形成された面に圧着されている。また、グリーンシート146のうち、グリーンシート140に圧着された面と反対側の面には、アルミナペーストが塗布され、この塗布面を内側にしてグリーンシート140,146が碍管101に巻き付けられて外周から内向きに押圧されることにより、焼成前のセラミックヒータ成形体が形成される。その後、このセラミックヒータ成形体が焼成されて、セラミック基体102として形成される。
また、図1及び図2に示すように、セラミック基体102のうち後端側GKの表面102m上には、2つの矩形状の電極パッド121が形成されている。これら2つの電極パッド121は、タングステン、モリブデンから選ばれる少なくとも1種類以上の元素からなる主体材料を80重量%以上含む金属層であり、前述したように、グリーンシート140のビア144を介して、発熱抵抗体141の各リード部143と電極パッド121とが電気的に接続されている。
また、2つの電極パッド121には、ニッケル合金からなる端子部材130のうち、次述する接合部133及び延設部134の一部が、Ag−Cu共晶銀ロウによってロウ付けされている。
次いで、端子部材130及び、この端子部材130を電極パッド121にロウ付けしたロウ付け部位の詳細について、図1のほか、図3及び図4を参照して説明する。
端子部材130は、ニッケル合金の金属板からなる帯状で、図1に示すように、この端子部材130の先端部位に位置する板状の接合部133、この接合部133から延設され、厚み方向HTについて折り曲げられた延設部134、この延設部134からさらに厚み方向HTについて折り曲げられて延設され、後端側GKに向けて延びる接続部135、及び、端子部材130の後端部位に位置する端子部136を有する。なお、この端子部材130の接続部135と端子部136との間は、接続部135の長手方向を軸にして90°ひねるようにねじ曲げられている。また、端子部136には、図示しないヒータリード線の端部が加締め固定され、このヒータリード線の芯線と電気的に接続される。
ところで、前述したように、セラミックヒータ100を用いたガスセンサが温度変化の激しい環境下で使用されることにより、端子部材130の電極パッド121へのロウ付け部位(すなわち、電極パッド121上のロウ材からなるロウ材部124)も激しい温度変化に晒される。しかし、Ag−Cu共晶銀ロウからなるロウ材は、セラミック基体102よりも熱膨張係数が大きく、ロウ材部124やセラミック基体102には、ロウ材とセラミック基体102の熱膨張差によって、過大な応力がかかる。このため、ロウ付け部位、及び、ロウ付け部位下のセラミック基体102にクラックが発生して、さらには、ロウ材部124によるロウ付け部位が破壊されてしまうおそれがある。
そこで、本実施形態のセラミックヒータ100では、端子部材130のうち、接合部133の形状を従来のものから変更することにより、ロウ付け部位、及び、ロウ付け部位下のセラミック基体102にクラックが発生するのを抑制している。以下、これについて説明する。
図3は、セラミックヒータ100のうち、電極パッド121周辺の部分破断縦断面図である。また、図4は、電極パッド121と端子部材130との関係を示す説明図である。なお、図4における電極パッド121の長さL1及び幅W1は、本実施形態では、L1=5.0mm,W1=2.5mmとされている。そして、端子部材130のうち、接合部133及びこれに繋がる延設部134の一部が、端子部材130と電極パッド121とを厚み方向HTに重ねてみたときに、電極パッド121内に位置し、かつ、電極パッド121にロウ材からなるロウ材部124を介してロウ付けされている。
また、図3及び図4に示すように、端子部材130のうち、延設部134は、接合部133から後端側GK(図中右側)に延設され、厚み方向HTのうち電極パッド121から離れる側GU(図3中、上方)に折り曲げられて、一定の延設幅W2(本実施形態では、W2=1.0mm)で延びている。また、この延設部134に繋がる接続部135も延設幅W2と同じ幅で後端側GKに向けて延びている。
一方、接合部133は、図4に示すように、延設部134に隣接する接合部後端133kの幅W3kが延設部134の延設幅W2に等しく(W3k=W2=1.0mm)、接合部133の先端133sにおける幅W3s(=0.6mm)は、延設幅W2よりも狭く(W3s<W2)されている。また、接合部133の長さL2は、本実施形態では、L2=1.8mmとされている。
そして、この接合部133のうち延設部134に隣接する部位には、接合部後端133kから、先端側GSに向かうほど延設幅W2から徐々に幅が狭くなる減幅部133dが形成されている。
なお、この減幅部133dは、本実施形態では、延設部134に隣接して設けた例を示したが、接合部133の長さ方向HNの中央CTよりも後端側GKに位置していると良い。この点、本実施形態では、減幅部133dは、接合部後端133kから、接合部133の長さL2(=1.8mm)の4分の1以内の部位に位置している。
また、減幅部133dは、接合部133の長さ方向HNに対する減幅部133dの両側縁のなす角度θが30°以上45°以下であるのが好ましい。この点、本実施形態では、θ=40°とされている。
また、端子部材130のうち、接合部133の厚さT1と、延設部134の厚さT2とは、同じ厚さ(本実施形態では、T1=T2=0.3mm)にされている。
以上で説明したように、本実施形態のセラミックヒータ100では、端子部材130のうち、延設部134は一定の延設幅W2(=1.0mm)を有する。一方、接合部133は、延設部134に隣接する接合部後端133kの幅W3kが延設部134の延設幅W2に等しく(W3k=W2=1.0mm)、この接合部後端133kから、先端側GSに向かうほど延設幅W2から徐々に幅が狭くなる減幅部133dを有している。
このようにすると、減幅部133dの少なくとも一部(本実施形態では、減幅部133dの全体)が、接合部133の長さ方向HNの中央CTよりも後端側GKに位置する。よって、この後端側GKにおける接合部133の面積は、接合部133の幅W3が接合部後端133kから先端側GSに向けて一定(W3=W2=1.0mm)である場合に比して小さくなる。これにより、接合部133を電極パッド121にロウ付けするロウ付け面積が、接合部133の後端側GKで小さくなり、ロウ材の量を少なくすることができるので、端子部材130(接合部133)及びロウ材部124と、セラミック基体102との間の熱膨張差による応力を、接合部133の後端側GKで小さくできる。
このように、本実施形態のセラミックヒータ100では、端子部材130(接合部133)及びロウ材部124と、セラミック基体102との間の熱膨張差による応力を、接合部133の後端側GKで小さくすることができ、これにより、ロウ付け部位、及び、ロウ付け部位下のセラミック基体102にクラックが発生するのを抑制することができる。
さらに、本実施形態のセラミックヒータ100では、端子部材130のうち、延設部134が一定の延設幅W2(=1.0mm)で接合部133に接続し、この接合部133及び延設部134のうち接合部133に繋がる一部が、電極パッド121にロウ付けされている。このため、端子部材130のうち延設部134から接合部133にかけてのロウ付け部位の強度を保ちながら、ロウ付け面積を小さくすることができる。
さらに、本実施形態のセラミックヒータ100では、端子部材130の接合部133のうち、減幅部133dが、接合部133の長さ方向HNの中央CTよりも後端側GKに位置し、かつ、接合部133の長さ方向HNに対する減幅部133dの両側縁のなす角度θ(=40°)が30°以上45°以下である。このため、減幅部133dの両側縁のなす角度θが急峻に(大きく)なることによる、この減幅部133d付近への応力の集中を抑制しつつ、接合部133の後端側GKで、ロウ付け面積をより小さくすることができる。
さらに、本実施形態のセラミックヒータ100では、減幅部133dが、延設部134に隣接して形成されているので、接合部133のうち中央CTよりも後端側GKの面積をさらに小さくすることができる。
さらに、本実施形態のセラミックヒータ100では、接合部133のうち、減幅部133dよりも先端側GSの部位の全体が、延設幅W2よりも狭い(W3s<W2)一定の幅W3sである。これにより、接合部133のうち、減幅部133dから先端側GSの全体にわたって、ロウ付け面積を小さくすることができる。
(変形形態)
次いで、上述の実施形態の変形形態について、図5〜図7を参照して説明する。
図5は、第1の変形形態に係り、電極パッド221と端子部材230との関係を示す説明図である。この第1の変形形態では、図5に示すように、端子部材230がロウ材部224で電極パッド221にロウ付けされており、端子部材230は、接合部233、延設部234及び接続部235を有する。
実施形態では、端子部材130の接合部133のうち、減幅部133dが、延設部134に隣接して形成されていた。これに対し、この第1の変形形態では、接合部233のうち、延設部234に隣接する部位には、接合部後端233kから延び、延設幅W2と等しい幅W3eを有し(W3e=W2)、長さL3の等幅部233eが形成されている。等幅部233eは、長さL2の接合部233の長さ方向HNの中央CTよりも後端側GKに位置し(L3<L2/2)、この等幅部233eを介して、接合部233に、減幅部233dが形成されている。なお、本実施形態では、等幅部233e及び減幅部233dの全体が、接合部233の長さ方向HNの中央CTよりも後端側GKに位置している。
このように、接合部233に、等幅部233eを介して減幅部233dを設けた場合でも、減幅部233dの少なくとも一部(本変形形態では、減幅部233dの全体)が、接合部233の長さ方向HNの中央CTよりも後端側GKに位置するので、接合部233の後端側GKで、ロウ付け面積を小さくすることができる。また、等幅部233eを有していることにより、実施形態に比べて、接合部233の後端側GKの強度を補強することができる。
(変形形態2)
また、図6は、第2の変形形態に係り、電極パッド321と端子部材330との関係を示す説明図である。この第2の変形形態では、図6に示すように、端子部材330がロウ材部324で電極パッド321にロウ付けされており、端子部材330は、接合部333、延設部334及び接続部335を有する。
実施形態では、端子部材130の接合部133のうち、減幅部133dが、接合部133の長さ方向HNの中央CTよりも後端側GKの一部分に形成されていた。これに対し、この第2の変形形態では、減幅部333dを、長さL2の接合部333の長さ方向HNの全体にわたって形成した。
このように、接合部333の長さ方向HNの全体にわたって減幅部333dを形成することにより、ロウ付け面積を小さくすることもできる。また、このような減幅部333dを有していることにより、接合部333の全体にわたる強度を、実施形態よりも大きくすることができる。
(変形形態3)
また、図7は、第3の変形形態に係り、電極パッド421と端子部材430との関係を示す説明図である。この第3の変形形態では、図7に示すように、端子部材430がロウ材部424で電極パッド421にロウ付けされており、端子部材430は、接合部433、延設部434及び接続部435を有する。
この第3の変形形態は、接合部433のうち中央CTよりも後端側GKに、接合部後端433kから等幅部433e及び減幅部433dを設けている点で、第1の変形形態と同様であるが、接合部433の先端433sに、幅広の部位を設けている点で、第1の変形形態と異なる。このように、接合部433の中央CTよりも後端側GKに減幅部433dを設けて、接合部433の後端側GKで、ロウ付け面積を小さくする一方、先端433s付近を幅広の形状にして、接合部433の先端側GSの強度を補強することもできる。
以上において、本発明のセラミックヒータを、実施形態及び変形形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態及び変形形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態及び変形形態では、ガスセンサのガス検出素子を加熱するために用いるセラミックヒータ100を示したが、本発明におけるセラミックヒータは、これに限られない。例えば、ディーゼルエンジンの始動を補助するグロープラグのセラミックヒータなど、ガスセンサ以外に用いるセラミックヒータに、本発明を適用しても良い。
また、端子部材の接合部、減幅部、等幅部等の形状及び長さも、実施形態及び変形形態に限られず、ロウ付け面積の大きさと接合部の強度とを考慮して、最適な形状及び長さに適宜変更すると良い。
また、実施形態では、端子部材130の接合部133の厚さT1と、延設部134の厚さT2とを、同じ厚さ(T1=T2=0.3mm)にしたが、端子部材130の接合部133の厚さT1を、延設部134の厚さT2よりも薄くしても良い。これにより、接合部133のロウ付けに必要なロウ材の量をより少なくすることができる。
GS 先端側
GK 後端側
HN 長さ方向
HT 厚み方向
100 セラミックヒータ
102 セラミック基体
121,221,321,421 電極パッド
130,230,330,430 端子部材
133,233,333,433 接合部
133k,233k,333k,433k 接合部後端
133d,233d,333d,433d 減幅部
233e,433e 等幅部
134,234,334,434 延設部
141 発熱抵抗体
W2 延設幅

Claims (4)

  1. 通電により発熱する発熱抵抗体を内部に有するセラミック基体と、
    上記発熱抵抗体に電気的に接続し、上記セラミック基体の表面上に設けられた電極パッドと、
    上記電極パッドに接合された金属からなる帯状の端子部材であり、
    当該端子部材の先端部位に位置する接合部、及び、
    上記接合部から延設され、厚み方向のうち上記電極パッドから離れる側に折り曲げられて、一定の延設幅で延びる延設部を含み、
    上記接合部及び上記延設部のうち上記接合部に繋がる一部が、上記端子部材と上記電極パッドとを上記厚み方向に重ねて見たときに、上記電極パッド内に位置し、かつ、上記電極パッドにロウ付けされてなる端子部材と、を備えた
    セラミックヒータであって、
    上記端子部材の上記接合部は、
    上記延設部に隣接する接合部後端から、または、
    上記接合部後端から延び、上記延設幅と等しい幅を有し、上記接合部の長さ方向の中央よりも後端側に位置する等幅部を介して、
    先端側に向かうほど上記延設幅から徐々に幅が狭くなる減幅部を有する
    セラミックヒータ。
  2. 請求項1に記載のセラミックヒータであって、
    前記減幅部は、
    前記接合部の長さ方向の中央よりも後端側に位置し、かつ、
    上記長さ方向に対する当該減幅部の両側縁のなす角度がそれぞれ30°以上45°以下である
    セラミックヒータ。
  3. 請求項2に記載のセラミックヒータであって、
    前記減幅部は、前記延設部に隣接して形成されてなる
    セラミックヒータ。
  4. 請求項2または請求項3に記載のセラミックヒータであって、
    前記接合部のうち、前記減幅部よりも先端側の部位は、その全体にわたって、前記延設幅よりも狭い一定の幅を有する
    セラミックヒータ。
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