JP2015153544A - 基板接続用電気コネクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、ロック解除の操作を容易かつ確実に行うことを可能とする。
【解決手段】ロック状態になされたロック部材13に、ロック解除治具30の一部が当接してロック解除方向に弾性変位させる治具案内部13eと、ロック解除治具30の一部が係合してロック部材13のロック解除状態を維持させる治具保持部13fとを設けたものであって、ロック状態が解除されたロック部材13の治具保持部13fにロック解除治具30の一部を係合させることによってロック解除状態をそのまま維持させ、当該ロック解除状態が維持された状態で両電気コネクタ10,20同士を離間させる方向にロック解除治具30を把持しながら移動させるだけで、特別なロック解除操作を要することなく、両電気コネクタ10,20同士の抜去が容易に行われるように構成したものである。
【選択図】図18

Description

本発明は、一対の配線基板同士の間に介在して電気的に接続する基板接続用電気コネクタ装置に関する。
一般に、種々の電気機器において、一対の配線基板同士を電気的に接続する基板接続用の電気コネクタ装置が広く採用されている。この種の電気コネクタ装置は、第1の配線基板が連結された第1の電気コネクタと、第2の配線基板が連結された第2の電気コネクタとを嵌合させることで、一対の配線基板同士を電気的に接続するものであるが、第1及び第2の電気コネクタ同士の嵌合状態を確実に維持するために、ロック部材が設けられることが多い。例えば、下記の特許文献に記載された基板接続用の電気コネクタ装置においては、コネクタ長手方向の両端部分に一対のロック部材が配置されている。それらのロック部材は、両電気コネクタ同士の嵌合操作時に弾性的に変位され、嵌合完了時に弾性復元力でロック状態とする構成になされており、そのロック状態とされたロック部材の係合力によって両電気コネクタ同士の嵌合状態を維持し、それによって第1及び第2の配線基板同士の電気的な接続を確実なものとしている。
しかしながら、このような従来の基板接続用の電気コネクタ装置においては、一方の電気コネクタを他方の電気コネクタから抜去する際に、ロック部材のロック状態を解除するために用いるロック解除操作治具の操作に手間を要するという問題がある。例えば、下記の特許文献に開示された基板接続用電気コネクタでは、ロック状態になされた電気コネクタ装置を構成する一方の電気コネクタの上方からレバー部(持ち手)を備えたロック解除操作治具を差し込むようにしてロック解除操作が行われるが、ロック解除操作治具の下端部分を電気コネクタに差し込んだ後に、一対のレバー部同士をコネクタ内方側に近接させるように操作を行う必要があり、更に、それら一対のレバー部を押し込んだ状態を保持しながら配線基板を把持して上方に持ち上げることによって、一方の電気コネクタを他方の電気コネクタから抜去することが可能となる。このように、従来の基板接続用の電気コネクタ装置では、ロック解除操作治具の操作と電気コネクタの抜去操作とを同時に行わねばならず、ロック解除から抜去までの操作に時間と労力を要するものとなっている。
特開2011−65861号公報
そこで本発明は、簡易な構成で、ロック解除から抜去までの操作を容易かつ確実に行うことができるようにした基板接続用電気コネクタ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明では、第1の配線基板が連結された第1の電気コネクタと、第2の配線基板が連結された第2の電気コネクタとを嵌合させることにより、前記第1及び第2の配線基板同士を電気的に接続するものであって、前記第1及び第2の電気コネクタ同士を嵌合させた際に、前記第1の電気コネクタに設けられた第1のロック部材が、前記第2の電気コネクタに設けられた第2のロック部材に係合してロック状態になされることで、前記第1及び第2の電気コネクタの嵌合状態が維持される一方、前記ロック状態になされた第1及び第2のロック部材の少なくとも一方が、所定のロック解除治具から受ける押圧力で弾性変位されることによって、当該第1及び第2のロック部材同士のロック状態が解除されるように構成された基板接続用電気コネクタ装置において、前記第1のロック部材は、前記ロック解除治具の一部が当接して当該第1のロック部材をロック解除方向に弾性変位させる治具案内部と、前記ロック解除治具の一部が係合して前記第1のロック部材のロック解除状態を維持させる治具保持部とを備えた構成になされている。
このような構成を備えた本願発明によれば、ロック状態になされた第1のロック部材の治具案内部にロック解除治具の一部を当接させて第1のロック部材を弾性変位させることで、第1及び第2のロック部材のロック状態が解除されるとともに、そのロックが解除された第1のロック部材の治具保持部にロック解除治具の一部が係合することによって、第1及び第2のロック部材のロック解除状態がそのまま維持される。そして、そのようにロック解除が維持された状態で、第1及び第2の電気コネクタ同士を離間させる方向にロック解除治具を把持しながら移動させるだけで、特別なロック解除操作を要することなく、両電気コネクタ同士の抜去が容易に行われる。
また、本発明においては、前記第1のロック部材が、前記第1の配線基板に半田接合される接続基板と、その接続基板から片持ち状をなしてコネクタ嵌合方向に延出する弾性変形可能なロック板とを備えているとともに、前記治具案内部が、前記ロック板の延出方向の途中部分に前記コネクタ嵌合方向に対して傾斜するように設けられた解除傾斜面を有し、かつ前記治具保持部が、前記ロック板であって前記解除傾斜面に対してコネクタ嵌合方向に近接配置された穴又は凹部からなることが望ましい。
このような構成を備えた本願発明によれば、第1及び第2のロック部材のロック状態の解除から、そのロック解除状態の保持に至るまでの一連の工程が効率的に行われる。
また、本発明においては、前記第1のロック部材が、絶縁ハウジングに取り付けられたものであって、当該第1のロック部材には、前記ロック板を両側から挟むようにして絶縁ハウジングに圧入又はインサート成形されるハウジング固定部が設けられていることが望ましい。
このような構成を備えた本願発明によれば、絶縁ハウジングに対して第1のロック部材が強固に取り付けられる。
本発明における前記絶縁ハウジング及び第1の配線基板には、前記治具案内部に対面する位置に、前記ロック解除治具の一部を挿通させる解除操作用穴が貫通形成されていることが望ましい。
このような構成を備えた本願発明によれば、ロック解除治具の一部を解除操作用穴に挿通させるだけでロック解除動作が行われるため、ロック解除の操作がさらに容易化される。
本発明における前記第1及び第2のロック部材は、コネクタ長手方向における両端部分に配置されていることが望ましい。
このような構成を備えた本願発明によれば、嵌合状態にある両電気コネクタが、コネクタ長手方向の両端部分に配置された両ロック部材により挟むようにして対称的に保持されるため、両電気コネクタの嵌合状態が安定的に維持される。
以上述べたように本発明にかかる基板接続用電気コネクタ装置は、第2の電気コネクタに設けられた第2のロック部材に係合してロック状態になされる第1のロック部材に、ロック解除治具の一部が当接して当該第1のロック部材をロック解除方向に弾性変位させる治具案内部と、ロック解除治具の一部が係合して第1のロック部材のロック解除状態を維持させる治具保持部とを設け、ロック状態になされた第1のロック部材の治具案内部にロック解除治具の一部を当接させてロック状態を解除させるとともに、そのロック状態が解除された第1のロック部材の治具保持部にロック解除治具の一部を係合させることによってロック解除状態をそのまま維持させ、当該ロック解除状態が維持された状態で第1及び第2の電気コネクタ同士を離間させる方向にロック解除治具を把持しながら移動させるだけで、特別なロック解除操作を要することなく、両電気コネクタ同士の抜去が容易に行われるように構成したものであるから、ロック解除の操作を容易かつ確実に行うことができ、基板接続用電気コネクタ装置の信頼性を安価かつ大幅に高めることができる。
本発明の一実施形態にかかる第1の電気コネクタ(プラグコネクタ)を、コネクタ長手方向における一方端側の上方から表した外観斜視説明図である。 図1に示された本発明の一実施形態にかかる第1の電気コネクタ(プラグコネクタ)の平面視説明図である。 図1及び図2に示された本発明の一実施形態にかかる第1の電気コネクタ(プラグコネクタ)の側面説明図である。 図2中のIV−IV線に沿った断面を拡大して表した横断面説明図である。 図1〜図4に示された第1の電気コネクタ(プラグコネクタ)に用いられている第1のロック部材の全体構造を表したものであって、(a)はコネクタ長手方向における外方側から見たときの外観斜視説明図、(b)はコネクタ長手方向における内方側から見たときの外観斜視説明図である。 図5に表した第1のロック部材の構造を示したものであって、(a)はコネクタ外方側から見たときの正面説明図、(b)は平面説明図、(c)は側面説明図である。 本発明の一実施形態にかかる第2の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)を、コネクタ長手方向における一方端側の上方から表した外観斜視説明図である。 図7に示された本発明の一実施形態にかかる第2の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)の平面視説明図である。 図7及び図8に示された本発明の一実施形態にかかる第2の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)の側面説明図である。 図8中のX−X線に沿った断面を拡大して表した横断面説明図である。 図7〜図10に示された第2の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)に用いられている第2のロック部材の全体構造を表した外観斜視説明図である。 図11に表した第2のロック部材の構造を示したものであって、(a)はコネクタ外方側から見たときの正面説明図、(b)は底面説明図、(c)は側面説明図である。 本発明の一実施形態にかかる第1及び第2の電気コネクタを印刷配線基板に実装して嵌合させた状態を表した側面説明図である。 図13に示された第1及び第2の電気コネクタの嵌合状態を表した平面説明図である。 図13中のXV−XV線に沿った断面を表した横断面説明図である。 本発明の一実施形態にかかる第1及び第2の電気コネクタを嵌合させた際におけるロック部材の係合状態を表した部分拡大断面説明図である。 図16の状態からロック解除治具の解除作用アーム部をロック部材の係合部分に向かって挿入してロックを解除させた状態を表した部分拡大断面説明図である。 図17の状態からロック解除治具の解除作用アーム部を上方に持ち上げた電気コネクタ装置の抜去状態を表した部分拡大断面説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
[電気コネクタ装置の全体構造について]
図面に示された本発明の一実施形態にかかる基板接続用の電気コネクタ装置は、例えば、携帯電話等の電子機器内に配置された一対の印刷配線基板同士を電気的に接続するものであって、図1〜図4に示された第1の電気コネクタとしてのプラグコネクタ10と、図7〜図10に示された第2の電気コネクタとしてのリセプタクルコネクタ20とから構成されている。そして、プラグコネクタ(第1の電気コネクタ)10が、第1の配線基板P1上に実装されるとともに、リセプタクルコネクタ(第2の電気コネクタ)20が、第2の配線基板P2上に実装された状態で、それらのプラグコネクタ10及びリセプタクルコネクタ20同士が対向するように配置されてから、図13〜図15に示されているように互いに嵌合状態になされることによって、第1及び第2の配線基板P1,P2同士の電気的な接続が行われるようになっている。
以下の説明においては、プラグコネクタ(第1の電気コネクタ)10と、リセプタクルコネクタ(第2の電気コネクタ)20との嵌合方向を「上下方向」とし、下方側に配置されたリセプタクルコネクタ20の上方側にプラグコネクタ10が対向配置され、そのような対向配置状態からプラグコネクタ10が下方向に向かって押し込まれることで両電気コネクタ10,20同士の嵌合が行われる。そのような嵌合状態においては、後述する両ロック部材13,23が係合されてロック状態になされ、それによって両コネクタ10,20同士の嵌合状態が維持される。
また、上述したような両コネクタ10,20同士の嵌合後における両ロック部材13,23同士のロック状態から、後述するロック解除操作治具30を用いてロック解除の操作が施されることによって、両ロック部材13,23がロック解除された状態に移行され、更に、そのようなロック解除状態から、ロック解除操作治具30とともにプラグコネクタ(第1の電気コネクタ)10が上方に向かって引き上げられることで、リセプタクルコネクタ(第2の電気コネクタ)20からプラグコネクタ10が抜去されるようになっている。
以下におけるプラグコネクタ(第1の電気コネクタ)10及びリセプタクルコネクタ(第2の電気コネクタ)20が有する構成に関する説明は、第1及び第2の配線基板P1,P2に対して各電気コネクタ10,20を上方側から実装した立ち上がり状態で行うこととする。特に、プラグコネクタ10の説明を行うにあたっては、第1の配線基板P1の上面からプラグコネクタ10が立ち上がるように実装されたものとして記載するが、上述したように両電気コネクタ10,20同士が嵌合されるにあたっては、プラグコネクタ10の上下が反転されて、リセプタクルコネクタ20に対してプラグコネクタ10が対面する配置関係に保持される。
[電気コネクタの基本的構造について]
このようなプラグコネクタ(第1の電気コネクタ)10、及びリセプタクルコネクタ(第2の電気コネクタ)20は、平面略矩形状(長方形状)をなす平板枠体状の絶縁ハウジング11及び21をそれぞれ有している。それらの絶縁ハウジング11及び21は、プラスチック等の樹脂材を用いて、例えばモールド成形されたものであるが、当該絶縁ハウジング11及び21の長手方向に沿って多数のコンタクト部材12及び22が多極状をなすように配列されている。以下においては、絶縁ハウジング11及び21の長手方向を「コネクタ長手方向」と呼ぶとともに、その「コネクタ長手方向」に直交する方向を「コネクタ前後方向」と呼ぶこととする。
上述したように各コンタクト部材12及び22は、「コネクタ長手方向」に多極配列された配置関係になされているが、それぞれ2列の電極列を備えた構成になされており、それら各2列の電極列が「コネクタ長手方向」に沿って略平行に延在するように並設されている。また、それらの各電極列から延出する接続脚部12a,22aが、第1及び第2の配線基板P1,P2上に形成された導電路(図示省略)に半田付けにより接合されるようになっている。そして、両電気コネクタ10,20同士が嵌合された際に、コンタクト部材12からなる電極列と、コンタクト部材22からなる電極列とが接触して弾性的に変位し、その際における弾性復元力によって互いに嵌り合う構成になされている。
[ロック部材の構成について]
一方、上述した両電気コネクタ10,20には、当該両電気コネクタ10,20同士の嵌合と同時にロック状態になされる第1のロック部材13及び第2のロック部材23が取り付けられている。これら第1及び第2のロック部材13,23は、各電気コネクタ10,20における「コネクタ長手方向」の両端部分に一対のものが対称的に対向する配置関係になされており、プラグコネクタ(第1の電気コネクタ)10を、リセプタクルコネクタ(第2の電気コネクタ)20に対して上方側から嵌合させた際に、プラグコネクタ10側の絶縁ハウジング11に設けられた第1のロック部材13が、リセプタクルコネクタ20側の絶縁ハウジング21に設けられた第2のロック部材23に係合することで、両ロック部材13,23同士が係合されてロック状態となり、それによって両電気コネクタ10,20同士の嵌合状態が維持される構成になされている。
なお、上述したように各電気コネクタ10,20に設けられたロック部材13,23は、対称的な配置関係になされており、実質的な構成は同一のものであることから、以下のロック部材に関する説明は一方側に配置されたものについてのみ行い、他方のロック部材の説明については省略することとする。
[第1のロック部材の構成について]
プラグコネクタ(第1の電気コネクタ)10側に設けられた第1のロック部材13は、薄板状金属部材から形成されており、特に図5及び図6に示されているように、第1の配線基板P1上に半田接合される接続基板13aを備えている。その接続基板13aは、コネクタ長手方向に直交するコネクタ前後方向に延在する平面略長方形状をなす平板状部材から形成されており、当該接続基板13aの延在方向であるコネクタ前後方向の両端部分に、絶縁ハウジング11に対するハウジング固定板13bがそれぞれ設けられている。
それらの各ハウジング固定板13bは、上述した接続基板13aの両端部分から立ち上がる上方段差部を介してコネクタ内方側(中心側)に向かって略水平に突出しており、絶縁ハウジング11に圧入又はインサート成形によって埋設状態になされている。そして、それらの各ハウジング固定板13bの両側縁部に形成された凹凸状部が、絶縁ハウジング11の内部に係合される構成になされており、第1のロック部材13全体の固定が、接続基板13aの両側に配置された一対のハウジング固定板13b,13bによって強固に行われるようになっている。
また、それらの両ハウジング固定板13b,13b同士の間部分には、上述した接続基板13aにおけるコネクタ内方側の端縁部から上方に立ち上がるようにしてロック板13cが一体的に設けられている。このロック板13cは、両電気コネクタ10,20同士の嵌合時には上下反転されて下方向きにして使用されるが、その嵌合時においては、接続基板13aから下方に向かって垂下するように突出した配置状態になされる。当該ロック板13cの突出側の先端縁部分には、断面L形状をなすように折り曲げ形成されたロック係合爪13dが形成されている。このロック係合爪13dは、コネクタ内方側(中心側)に向かってフック状に突出する断面形状を有しており、そのフック状をなす断面形状が、コネクタ長手方向に直交する方向であるコネクタ前後方向に沿って同一形状で連続している。
このロック板13cに設けられたロック係合爪13dは、上述した両電気コネクタ10,20同士の嵌合時に、後述するリセプタクルコネクタ(第2の電気コネクタ)20側の第2のロック部材23に対して上方側から当接し、そのときの当接力によってロック板13cがコネクタ外方側に弾性的に変位させるように構成されており、その弾性変位したロック板13cの弾性的な復元力によりコネクタ内方側(中心側)に付勢されたロック係合爪13dが、後述のロック部材23に設けられたロック係止部23dに係合されることで、両ロック部材13,23同士がロック状態になされる(図16参照)。この点については後段において詳細に説明する。
このようにして両電気コネクタ10,20同士が嵌合される際にロック状態になされる第1及び第2のロック部材13,23は、所定のロック解除治具30を用いたロック解除操作が施されることによってロック状態が解除される。より具体的には、まず、上述した第1のロック部材13のロック板13cに、ロック解除治具30の一部が当接する治具案内部13eが形成されている。この治具案内部13eは、ロック板13cの両壁面のうち、コネクタ内方側(中心側)の壁面の一部をコネクタ内方側(中心側)に向かって膨出させた突起部により形成されている。その治具案内部13eを構成している突起部は、ロック板13cの高さ方向における途中部分に断面山形状をなして膨出するように形成されており、その山形状をなす断面形状が、コネクタ長手方向と直交するコネクタ前後方向に延在する構成になされている。そして、その突起部を形成している断面山形状の片側斜面(図6(c)中の下方側斜面)が、上述した治具案内部13eになされている。
このような断面山形状における片側の傾斜面からなる治具案内部13eは、両電気コネクタ10,20同士の嵌合時、つまりプラグコネクタ(第1の電気コネクタ)10の下方側反転時に、当該治具案内部13eを構成している突起部の上方側の傾斜面を形成するように配置され(図16参照)、その突起部の上方側傾斜面からなる治具案内部13eに対して、図17のようなロック解除治具30の解除作用アーム部31が、上方側から近接して当接することによって、後述のようにロック解除の操作が行われる。
すなわち、両電気コネクタ10,20の嵌合時において、上述した治具案内部13eの上方位置には、絶縁ハウジング11及び第1の配線基板P1をコネクタ高さ方向に貫通するようにして解除操作用穴11a及びP1aが形成されている。それらの解除操作用穴11a及びP1aは、ロック解除治具30の解除作用アーム部31が挿入・移動可能な内径を有する中空通路から形成されており、当該解除操作用穴11a及びP1aを通して上方側からコネクタ内方に向かって挿入されたロック解除治具30の解除作用アーム部31の下端部が、第1のロック部材13の突起状傾斜面(解除傾斜面)からなる治具案内部13eに対して、上方側から当接する構成になされている。
このようにロック解除治具30の解除作用アーム部31の下端部が、第1のロック部材13の突起状傾斜面(解除傾斜面)からなる治具案内部13eに上方側から当接すると、その治具案内部13eを構成している突起状傾斜面(解除傾斜面)に、コネクタ外方側(図17の右方側)への水平分力が発生し、当該水平分力によってロック板13cが、図17のようにコネクタ外方側に向かって押されることで弾性変形する。その結果、ロック板13cの下端部に設けられているロック係合爪13dは、後述のロック部材23に設けられたロック係止部23dとの係合状態(図16参照)から、コネクタ外方側(図17の右方側)に向かって離間するように変位し、それによって両ロック部材13,23同士の係合状態、すなわちロック状態の解除が行われるようになっている。
このとき、上述したロック解除治具30の解除作用アーム部31の下端部分には、断面略L字形状をなす解除保持爪32が形成されており、そのロック解除治具30に設けられた解除保持爪32が、ロック板13cに設けられた治具保持穴部13fに係合することで、第1のロック部材13のロック解除状態を維持させる構成になされている。ロック板13cに設けられた治具保持穴部13fは、上述した治具案内部13eを形成している突起部を、コネクタ長手方向に貫通するように形成されており、コネクタ長手方向に直交するコネクタ前後方向に沿って細長状に延在する開口形状を有している。
そして、図16に示されているような両電気コネクタ10,20同士の嵌合状態、すなわち第1及び第2のロック部材13,23が係合されたロック状態から、図17のようなロック解除治具30の解除作用アーム部31が、前述したように第1の配線基板P1及び絶縁ハウジング11の上方側から治具操作用穴P1a及び11aを通して下方側に挿通されると、そのロック解除治具30の解除作用アーム部31の下端部に設けられた解除保持爪32が、第1のロック部材13の治具案内部13eを形成している突起状傾斜面(解除傾斜面)に当接する構成になされている。
その後、ロック解除治具30の解除保持爪32は、突起状傾斜面(解除傾斜面)からなる治具案内部13eの表面上を滑動するようにして下降していき、その際に、前述したようにロック板13cが、図17のようにコネクタ外方側に向かって押されることで弾性変形してロック解除が行われることとなるが、そのロック解除治具30の解除保持爪32は、上述した治具保持部として設けられた治具保持穴部13fと対面する位置に至ったときに、図17のように治具保持穴部13fの内部に落ち込むようにして係合状態となる。その結果、第1のロック部材13のロック板13cは、コネクタ外方側(図17の右方側)に向かって押されたロック解除状態に維持される。
[第2のロック部材の構成について]
一方、リセプタクルコネクタ(第2の電気コネクタ)20側に設けられた第2のロック部材23も、薄板状金属部材から形成されており、特に図11及び図12に示されているように、第2の配線基板P2上に半田接合される接続基板23aを備えている。その接続基板23aは、コネクタ長手方向に直交するコネクタ前後方向に延在する平面略長方形状をなす平板状部材から形成されており、当該接続基板23aにおけるコネクタ内方側の端縁部から上方に立ち上がるロック板23bを介して、ハウジング固定板23cが一体的に連設されている。
そのハウジング固定板23cは、上述したロック板23bの上縁部からコネクタ内方側に向かって略水平に突出しており、当該ハウジング固定板23cのコネクタ内方側への突出縁部分が、絶縁ハウジング21に圧入又はインサート成形によって埋設状態になされていることによって第2のロック部材23全体の固定が行われている。また、図示は省略しているが、ハウジング固定板23cの両側縁部にも、前述した第1のロック部材13のハウジング固定板13bと同様の凹凸状部が形成されており、絶縁ハウジング21との係合が強固になされている。
また、この第2のロック部材23に設けられたロック板23bには、前述した第1のロック部材13のロック係合爪13cが係合されるロック係止部23dが形成されている。本実施形態におけるロック係止部23dは、コネクタ長手方向に直交するコネクタ前後方向に沿って細長状に延在する貫通穴から形成されているが、貫通することのない窪み状部分や溝状部分から形成することも可能である。
そして、前述したように両電気コネクタ10,20同士の嵌合時に、プラグコネクタ(第1の電気コネクタ)10側の第1のロック部材13に設けられたロック係合爪13dが、第2のロック部材23に設けられたロック係止部23dに落ち込むようにして係合してロック状態となり、両電気コネクタ10,20同士の嵌合状態が維持されることとなる。なお、本実施形態では、第1及び第2のロック部材13,23同士が係合するにあって、第1のロック部材13が弾性的に変位する一方、第2のロック部材23が、基本的に剛性状態に維持される構成になされているが、その弾性と合成との関係を逆にしたり、双方の部材がともに弾性変位する構成とすることも可能である。
このような構成を備えた本実施形態によれば、係合されたロック状態にある第1及び第2のロック部材13,23の上方位置から、治具操作用穴P1a及び11aを通してロック解除治具30の解除作用アーム部31をコネクタ内方に挿入し、当該ロック解除治具30の解除保持爪32を第1のロック部材13の治具案内部13eに上方側から当接させることによって、第1及び第2のロック部材13,23のロック状態が解除される。更に、そのロック状態が解除された第1のロック部材13の治具保持穴部3fに、ロック解除治具30の解除保持爪32が係合されることによって、第1及び第2のロック部材13,23のロック解除状態がそのまま維持されることとなる。そして、そのようなロック解除が維持された状態でロック解除治具30を把持しながら、第1及び第2の電気コネクタ10,20同士を離間させる方向である上方に向かってロック解除治具30を持ち上げるように移動させると、他の特別なロック解除操作を要することなく、両電気コネクタ10,20同士の抜去が効率的かつ容易に行われる。
このとき、本実施形態においては、嵌合状態にある両電気コネクタ10,20が、コネクタ長手方向の両端部分に配置された両ロック部材13,23により挟むようにして対称的に保持されるため、両電気コネクタ10,20の嵌合状態が安定的に維持されるようになっている。
さらに、本実施形態においては、ロック解除治具30の一部である解除作用アーム部31を、解除操作用穴11a及びP1aに上方側から挿通させるだけでロック解除動作が行われることから、ロック解除の操作の容易化が図られる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、第1の電気コネクタをプラグコネクタとし、第2の電気コネクタをリセプタクルコネクタとしているが、それらを逆の関係とすることも可能である。
また、上述した実施形態では、ロック部材をコネクタ長手方向に対向配置しているが、コネクタ前後方向に対向配置する構成や、いずれか一方の方向において片方側のみに配置する等の構成も採用することも可能である。
以上のように本発明は、各種電子・電気機器に使用される多種多様な基板接続用電気コネクタ装置に対して広く適用することが可能である。
10 プラグコネクタ(第1の電気コネクタ)
11 絶縁ハウジング
11a 解除操作用穴
12 コンタクト部材
12a 接続脚部
13 第1のロック部材
13a 接続基板
13b ハウジング固定板
13c ロック板
13d ロック係合爪
13e 治具案内部
13f 治具保持穴部(治具保持部)
20 リセプタクルコネクタ(第2の電気コネクタ)
21 絶縁ハウジング
22 コンタクト部材
22a 接続脚部
23 第2のロック部材
23a 接続基板
23b ロック板
23c ハウジング固定板
23d ロック係止部
P1 第1の配線基板
P1a 解除操作用穴
P2 第2の配線基板
30 ロック解除操作治具
31 解除作用アーム部
32 解除保持爪

Claims (5)

  1. 第1の配線基板が連結された第1の電気コネクタと、第2の配線基板が連結された第2の電気コネクタとを嵌合させることにより、前記第1及び第2の配線基板同士を電気的に接続するものであって、
    前記第1及び第2の電気コネクタ同士を嵌合させた際に、前記第1の電気コネクタに設けられた第1のロック部材が、前記第2の電気コネクタに設けられた第2のロック部材に係合してロック状態になされることで前記第1及び第2の電気コネクタの嵌合状態が維持される一方、
    前記ロック状態になされた第1及び第2のロック部材の少なくとも一方が、所定のロック解除治具から受ける押圧力で弾性変位されることによって、当該第1及び第2のロック部材同士のロック状態が解除されるように構成された基板接続用電気コネクタ装置において、
    前記第1のロック部材は、前記ロック解除治具の一部が当接して当該第1のロック部材をロック解除方向に弾性変位させる治具案内部と、前記ロック解除治具の一部が係合して前記第1のロック部材のロック解除状態を維持させる治具保持部と、を備えていることを特徴とする基板接続用電気コネクタ装置。
  2. 前記第1のロック部材が、前記第1の配線基板に半田接合される接続基板と、その接続基板から片持ち状をなしてコネクタ嵌合方向に延出する弾性変形可能なロック板と、を備えているとともに、
    前記治具案内部が、前記ロック板の延出方向の途中部分に前記コネクタ嵌合方向に対して傾斜するように設けられた解除傾斜面を有し、かつ
    前記治具保持部が、前記ロック板であって前記解除傾斜面に対してコネクタ嵌合方向に近接配置された穴又は凹部からなることを特徴とする請求項1記載の基板接続用電気コネクタ装置。
  3. 前記第1のロック部材が、絶縁ハウジングに取り付けられたものであって、
    当該第1のロック部材には、前記ロック板を両側から挟むようにして絶縁ハウジングに圧入又はインサート成形されるハウジング固定部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の基板接続用電気コネクタ装置。
  4. 前記絶縁ハウジング及び第1の配線基板には、前記治具案内部に対面する位置に、前記ロック解除治具の一部を挿通させる解除操作用穴が貫通形成されていることを特徴とする請求項3記載の基板接続用電気コネクタ装置。
  5. 前記第1及び第2のロック部材が、コネクタ長手方向における両端部分に配置されていることを特徴とする請求項1記載の基板接続用電気コネクタ装置。
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