JP2005093284A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ソケット10は、互いに係止してターミナル11を保持する第1、第2ソケットハウジング12、13を具備し、プラグ50は、プラグピン51を収容保持するプラグハウジング53と、プラグハウジング53に固着されてソケット10との嵌合完了時に第2ソケットハウジング13と係止する嵌合ロック片52とを具備し、第2ソケットハウジング13、嵌合ロック片52間の係止力が第1、第2ソケットハウジング12、13間の係止力より大きく設定される。ソケット10は抜去すると第2ソケットハウジング12がプラグハウジング53内に残り使用不能状態となる。
【選択図】 図1
Description
プラグ103は、ソケット嵌合凹部109を有するプラグハウジング111と、このプラグハウジング111に収容保持された複数のプラグピン113とを具備している。
ソケット107はプラグ103のソケット嵌合凹部109内に嵌合可能なソケットハウジング115と、このソケットハウジング115に保持された複数のターミナル117とを具備し、このターミナル117のケーブル圧着部119にはケーブルCが圧着され、電気的に接続されている。
そして、ソケット107のソケットハウジング115をプラグ103のソケット嵌合凹部109内に嵌合し、ターミナル117の弾性接触部121をプラグピン113の接触部123に弾性接触させることによって、ケーブル105と基板P上の回線パターンとが電気的に接続される(例えば特許文献1)。
すなわち、図15に示すように、制御基板P1、信号発生基板P2のそれぞれにプラグ103、103を実装し、複数のケーブルCの両端に接続されたソケット107、107を対応するプラグ103、103に嵌合することによって、基板P1、P2間が電気的に接続される。
このような状態でケーブル105を抜脱させる方向に引っ張ると、ソケット107Aがプラグ103Aから引き抜かれる方向に若干移動するが、すぐにソケット107Aが抜脱防止部材301に当接し、アーム部307、307の先端が壁面309に当接するので、ソケット107Aがプラグ103Aから引き抜かれるのを防止し、ケーブル105を変造ケーブルに交換する不正行為を防止できる(特許文献2)。
上述の構成において、ケーブルを変造ケーブルに不正に変換するためにケーブル用コネクタを基板用コネクタから抜去すると、第2ハウジング、嵌合ロック片間の係止力が第1、第2ハウジング間の係止力より大きく設定されているので、第2ハウジングが基板用コネクタのハウジング内に残り、使用不能状態となる。
図1は、コネクタを用いて複数のケーブルCと基板Pとを電気的に接続した状態を示す断面図である。
図1において、10はケーブル用コネクタの一例としてのソケット、50は基板用コネクタの一例としてのプラグである。
ターミナル11は一体に形成されたケーブル圧着部14、弾性接触部15及び係止用のランス16を具備し、ケーブル圧着部14はケーブルCを圧着してケーブルCの芯線と電気的に接続され、弾性接触部15はプラグ50との嵌合時にプラグ50のプラグピン51と弾性接触する。
第1、第2ソケットハウジング12、13は、互いに係止することによってターミナル挿入孔17を形成し、このターミナル挿入孔17内にはターミナル11が収容、保持される。
ハウジング本体21には、隔壁23で12区画に仕切られたターミナル挿入孔17用の空間のそれぞれに連通するターミナル挿入口26が穿設されている。
隔壁23は、係合片22、22の対向する内壁面の垂直中央部に一体に連設されて係合片22、22間の空間を縦方向へ2区画に仕切る1個の横隔壁24と、この横隔壁24と略直角に交差するように一体連設されて係合片22、22間の空間を横方向へ6区画に仕切る5個の縦隔壁25とを具備している。
係合片22、22、横隔壁24及び縦隔壁25は、その下端面が略同一水平面上に位置するように形成されている。
係合片22、22のターミナル挿入孔17用空間に対面する内壁面と、縦隔壁25のターミナル挿入孔17用空間に対面する外壁面とには、ターミナル挿入孔17内に圧入されたターミナル11に圧接する圧接用突部29が形成されている。
横隔壁24の各ターミナル挿入孔17用空間に対面する外壁面には、基端側から分岐して下方へ片持梁状に延出するハウジングランス30が形成され、このハウジングランス30はターミナル挿入孔17内に圧入されるターミナル11のランス16で弾性変形した後に復帰し、ランス16に係止してターミナル11の抜け止めとなる。
縦側板32、32の内壁面には、第1ソケットハウジング12の係合凹部27,27、27,27と係合する係合用凸部37,37、37,37が形成されるとともに、後述する治具90のハウジング引掛部95〜95を引っ掛けるための治具引掛溝38,38、38,38が形成されている。
縦側板32、32の外壁面には、プラグ50との嵌合時に嵌合ロック片52のロック爪58、58を案内するロック爪案内溝39,39、39,39と、案内されたロック爪58、58を係止するためのロック爪係止溝40、40とが形成されている。ロック爪係止溝40、40は上面側が開口し、下面側が閉塞してロック爪58、58を係止する係止段部41,41、41,41となり、係止段部41,41、41,41の中央部には治具案内凹部42、42が形成されている。
横側板33、33の内壁面のうち、12個のターミナル挿入孔17用空間に対面する内壁面は、それぞれ対応するターミナル挿入孔17の内壁面の一部となり、隔壁23の内壁面とともにターミナル挿入孔17を形成している。
横側板33、33の内壁面には、第1ソケットハウジング12の係合片22、22の縦方向外側端部と係合する係合用凹部43,43、43,43と、第1ソケットハウジング12の各縦隔壁25の縦方向外側端部と係合する係合用凹部44、44とが形成され、各係合用凹部43内には、第1ソケットハウジング12の対応する係止用突部28と係止する係止用突部45が形成されている。
横側板33、33の外壁面には、プラグ50とのハーフ嵌合でプラグ50と係止するための係止用突起部46,46、46,46が形成されている。
固着部61は、細長帯板状に形成されて基板Pの対応する位置に半田付け等で固着される。
圧入部60は、固着部61の上側に連設されて固着部61より幅広の矩形板状に形成されるとともに、両端部に圧入突起62、63が形成されている。
アーム部59は、圧入部60の上側に連設されて帯状に形成されるとともに、この帯状体を外側へ向けて略直角に折り曲げた後、略直角に折り返して上方へ延伸した形状に形成されている。
ロック爪58、58はアーム部59の上部両側から内側へ向けて連設されて爪状に形成されている。
嵌合ロック片52、52は、そのロック爪58,58、58,58の係止段部41,41、41,41への係止力が、係止用突部28,28、28,28と係止用突部45,45、45,45の係止力(第1、第2ソケットハウジング12、13間の係止力)より大きくなるように設定されている。
縦側板72、72の内壁面には、嵌合ロック片52のロック爪58、58、アーム部59及び圧入部60を収容するためのロック片収容凹部77、77が形成され、このロック片収容凹部77、77の下側部はロック片挿入口、76、76に連通している。
ロック片収容凹部77、77の内側の内壁面には、圧入された嵌合ロック片52の嵌合ロック片52の圧入部60を係止するための係止溝78、78が形成されている。
横側板73、73の内壁面には、横方向の両側に位置して浅溝81,81、81,81が形成され、各浅溝81内には、ソケット10とのハーフ嵌合時に第2ソケットハウジング13の係止用突部45を上下から挟んで係止するための上側係止突起82と下側係止突起84、84とが形成されている。
ここで、ハーフ嵌合時とは、ターミナル11の弾性接触部15とプラグピン51の接触部54が接触状態に入っているが、ソケット10とプラグ50の嵌合が完了していない状態をいう。
以上によってソケット10の組み立てが完了する。
以上によってプラグ50の組み立てが完了する。
このハーフ嵌合は、ソケット10とプラグ50の嵌合完了後にソケット10をプラグ50から抜去すると、ソケット10の第2ソケットハウジング13がプラグ50内に残って使用不能状態となるので、抜去しても使用不能状態とならないハーフ嵌合として、出荷前の特性検査等を可能にするために行われる。
このとき、クリック感が生じてハーフ嵌合を知らせることができる。またプラグピン51の接触部54がターミナル11の弾性接触部15に弾性接触状態となっているので、接触抵抗などの特性検査を行うことができる。
また、このハーフ嵌合時には、嵌合ロック片52のロック爪58、58が第2ソケットハウジング13の係止段部41,41、41,41に係止していないので、特性検査終了後にソケット10をプラグ50から抜去しても、ソケット10の第2ソケットハウジング13がプラグ50の嵌合凹部74内に残らず、使用不能状態とならない。
このハーフ嵌合状態からさらに矢印方向への挿入を進めると、まず嵌合ロック片52、52のロック爪58,58、58,58が第2ソケットハウジング13の縦側板32、32の外壁面で外側へ押圧されて嵌合凹部74内から外側へ移動し、ついで嵌合完了時に図12(b)に示すような元の状態に復帰して係止段部41,41、41,41に係止する。
このとき、嵌合ロック片52、52のロック爪58、58、58,58はロック爪案内溝39,39、39,39に案内されて係止段部41,41、41,41に係止するのでソケット10のプラグ50への嵌合に必要以上の力が要求されない。
したがって、図13(b)(c)において治具90を上方へ引っ張ると、プラグ50の嵌合凹部74内から第2ソケットハウジング13が除去され、プラグ50及び基板Pを使用可能状態に復帰させることができる。
11…ターミナル
12…第1ソケットハウジング(第1ハウジングの一例)
13…第2ソケットハウジング(第2ハウジングの一例)
14…ケーブル圧着部
15…弾性接触部
16…ランス
17…ターミナル挿入孔
39…ロック爪案内溝
40…ロック爪係止溝
41…係止段部
46、82、84…係止用突起(係止部の一例)
50…プラグ(基板用コネクタの一例)
51…プラグピン(ピンコンタクトの一例)
52…嵌合ロック片
53…プラグハウジング(基板用コネクタのハウジングの一例)
54…接触部
56…接続部
58…ロック爪
72…側板
74…嵌合凹部
77…ロック片収容凹部
Claims (5)
- 嵌合可能なケーブル用コネクタ(10)と基板用コネクタ(50)からなるコネクタであって、ケーブル用コネクタ(10)は、一側にケーブル圧着部(14)が形成され他側に弾性接触部(15)が形成されたターミナル(11)と、互いに係止することによってターミナル(11)を保持する第1,第2ハウジング(12)(13)とを具備し、基板用コネクタ(50)は、一側に接続部(56)が形成され他側に基板用コネクタ(50)との嵌合時にターミナル(11)の弾性接触部(15)と弾性接触する接触部(54)が形成されたピンコンタクト(51)と、このピンコンタクト(51)を収容保持するハウジング(53)と、このハウジング(53)に固着されてケーブル用コネクタ(10)との嵌合完了時に第2ハウジング(13)と係止する嵌合ロック片(52)とを具備し、第2ハウジング(13)、嵌合ロック片(52)間の係止力が第1、第2ハウジング(12)(13)間の係止力より大きく設定されていることを特徴とするコネクタ。
- ハウジング(53)は、上面を開口してケーブル用コネクタ(10)を嵌合するための嵌合凹部(74)とした略箱形形状に形成され、嵌合ロック片(52)は、ハウジング(53)の対向する側板(72)(72)の内壁面に形成されたロック片収容凹部(77)(77)内に上側を可動側とした片持梁状に収容されると共に、上側先端部に形成されたロック爪(58、58)(58、58)が嵌合凹部(74)内に突出して形成され、第2ハウジング(13)の外壁面のロック爪(58、58)(58、58)に対応する位置に、嵌合完了時にロック爪(58、58)(58、58)と係止する係止段部(41、41)(41、41)が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 第2ハウジング(13)の外壁面であって係止段部(41、41)(41、41)の下側に、ロック片収容凹部(77)(77)内へ下側から嵌合ロック片(52)を収容するときにロック爪(58、58)(58、58)を案内するロック爪案内溝(39、39)(39、39)が形成されていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
- 係止段部(41,41)(41,41)が形成されたロック爪係止溝(40)(40)は、上側に向かって開口すると共に、その開口部が第1ハウジング(12)で覆われており、第2ハウジング(13)の内壁面であって、係止段部(41、41)(41、41)に対応する位置の両側の内壁面に、治具引掛溝(38、38)、(38、38)が形成されていることを特徴とする請求項2又は3記載のコネクタ。
- ターミナル(11)とピンコンタクト(51)は、ケーブル用コネクタ(10)と基板用コネクタ(50)のハーフ嵌合時に弾性接触部(15)が接触部(54)に弾性接触する位置にに配設され、第2ハウジング(13)の外壁面とハウジング(53)の対応する内壁面とに、前記ハーフ嵌合時に互いに係止する係止部(46〜46)(82〜82、84〜84)が形成されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のコネクタ。
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