JP2015153137A - 治験・臨床研究支援システム、治験・臨床研究支援方法、電子カルテedc連携サブシステム、自動転記プログラム、電子カルテ記録プログラム - Google Patents

治験・臨床研究支援システム、治験・臨床研究支援方法、電子カルテedc連携サブシステム、自動転記プログラム、電子カルテ記録プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】CRF(Case Report Form)作成にあたっての転記作業やSDV(Source Data Verification)の作業に関して、正確性を担保しながらも、人数的にも、時間的にも更なる効率化を実現する。【解決手段】電子カルテシステム10と、EDC(Electronic Data Capture)システム20と、電子カルテシステムとEDCシステムとを連携させる電子カルテEDC連携サブシステム30とを備える。電子カルテEDC連携サブシステム30は、電子カルテシステム10から出力された電子カルテデータをワークシートとして保存して、該ワークシートからCRFデータを構築して出力し、EDCシステム20は、電子カルテEDC連携サブシステム30から出力されたCRFデータを入力する。また、EDCシステム20に格納されているCRFデータと電子カルテデータとの差異を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、電子カルテデータをEDCシステムに転記する治験・臨床研究支援システム、治験・臨床研究支援方法、電子カルテEDCサブ連携システム、自動転記プログラム、電子カルテ記録プログラムに関する。
治験・臨床研究・PMS(Post Marketing Surveillance)(以下、治験・臨床研究)において、組み入れられた被験者に関するデータを記録・報告するCRF(症例報告書、Case Report Form)の作成に当たっては、EDC(Electronic Data Capture)システムが用いられている。EDCシステムへの治験・臨床研究データの転記・入力は、一般に、原資料である紙カルテや電子カルテを参照しながらパソコン等の端末に打ち込む手作業によって行われている。EDCシステムへの転記・入力時には、効率化のために、一時的に用意したワークシートに紙カルテや電子カルテの内容を記入し、更にそのワークシートの内容をEDCシステムへ入力するという工夫も行われている。この転記・入力作業の多くは、治験や臨床研究を実施するにあたり、試験参加施設内にて責任医師又は分担医師の指示のもとで治験・臨床研究の業務を支援するCRC(Clinical Research Coordinator)によって行われている。
また、CRFの作成にあたっては、原資料を直接閲覧することにより、原資料と症例報告書との整合性を確認し、治験及び臨床研究が実施計画書通りに適切に実施されているか、また、データの信頼性を検証するSDV(Source Data Verification)の作業が行われている。このSDVは、一般に、治験・臨床研究に際して契約業務、モニタリング業務、CRFチェック・回収、試験終了の諸手続等を行うCRA(Clinical Research Associate、臨床開発モニタ)らによって行われている。
以上のように、CRF作成にあたっては、高度の正確性が求められる故、CRCやCRAといった人材が多く関与することになる。また、転記の作業やSDVの作業も、手動による入力や目視によるチェックとなっている。このため、CRF作成にあたっての転記作業やSDVの作業に関して、正確性を担保しながらも、人数的にも、時間的にも更なる効率化が求められている。
特開2011−204103号公報 特開2011−186978号公報 特開2008−47157号公報
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、CRF作成にあたっての転記作業やSDVの作業に関して、正確性を担保しながらも、人数的にも、時間的にも更なる効率化を実現することができる治験・臨床研究支援システム、治験・臨床研究支援方法、電子カルテEDC連携システム、自動転記プログラム、電子カルテ記録プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、電子カルテシステムと、EDC(Electronic Data Capture)システムと、上記電子カルテシステムと上記EDCシステムとを連携させる電子カルテEDC連携サブシステムを備える。そして、上記電子カルテEDC連携サブシステムは、上記電子カルテシステムから出力された電子カルテデータからCRF(Case Report Form)データを構築して出力し、上記EDCシステムは、上記電子カルテEDC連携サブシステムから出力されたCRFデータを入力する。これにより、電子カルテシステムの電子カルテデータは、自動的に、電子カルテEDC連携サブシステムに転記され、CRF作成時の転記作業を時間的にも人数的にも効率化することができる。また、電子カルテEDC連携サブシステムは、上記電子カルテシステムから提供された電子カルテデータを自動的に保存することで、作業者の恣意性を排除し、正確性と客観性を高めることができる。
更に、上記電子カルテEDC連携サブシステムは、上記構築されたCRFデータを上記EDCシステムに出力することで、電子カルテEDC連携サブシステムからEDCシステムへの転記作業も自動化することができ、この点でも、時間的にも人数的にも効率化することができる。また、電子カルテEDC連携サブシステムからEDCシステムへの転記作業に関し、一層、作業者の恣意性を排除し、正確性と客観性を高めることができる。例えば、上記電子カルテEDC連携サブシステムは、上記電子カルテシステムから出力された電子カルテデータをワークシートとして保存して、該ワークシートから上記CRFデータを構築して出力する。
更に、上記電子カルテEDC連携サブシステムは、上記EDCシステムに格納されているCRFデータと上記電子カルテデータとの差異を検出することで、原資料である電子カルテシステムからEDCシステムへデータが転記される作業の正確性と信頼性を高めることができる。すなわち、電子カルテデータとEDCシステムとのデータに差があるときは、電子カルテシステムの電子カルテデータに誤りがあるのか、EDCシステムのデータに誤りがあるのかを確認することができる。
更に、本発明は、例えば、上記電子カルテシステムが院内ネットワークに設けられ、上記EDCシステム及び上記電子カルテEDC連携サブシステムが院外の外部ネットワークに設けられる。そして、上記電子カルテデータを蓄積した電子カルテデータベースにアクセスする、上記院内ネットワークにあるCRC(Clinical Research Coordinator)用端末を設けてもよい。上記CRC用端末は、上記電子カルテEDC連携システムから自動転記モジュールをダウンロードして実行する。具体的に、上記自動転記モジュールは、上記電子カルテシステムから上記電子カルテデータを取得し、上記電子カルテEDC連携システムに出力する。
更に、本発明は、上記電子カルテEDC連携システムは、上記CRC用端末での操作に従って医師による情報の入力を電子カルテシステムに求めるリクエストを生成することもできる。例えば、更に、上記電子カルテデータを蓄積した電子カルテデータベースにアクセスする電子カルテ端末を設け、上記電子カルテ端末が、上記電子カルテEDC連携サブシステムから電子カルテ記録モジュールをダウンロードして実行し、上記電子カルテ記録モジュールが、上記電子カルテEDC連携サブシステムからのリクエストに応じて、一般診療では収集しない治験・臨床研究データ項目の入力を医師に求め、入力された該治験・臨床研究データ項目を上記電子カルテデータベースに保存する。上記電子カルテEDC連携サブシステムは、上記電子カルテデータベースに保存された治験・臨床研究データ項目を更に用いて上記CRFデータを構築する。
また、上記自動転記モジュールは、治験・臨床研究のアローワンス期間の中心日に最も近い日のデータを選択するようにし、アローワンス期間内でのデータ選択日のバラツキを小さくし、また、恣意的にデータが選択されることを防止し、客観的なデータ選択を行うことができるようにしてもよい。
上記電子カルテEDC連携サブシステムは、例えば、上記EDCシステムから提供されたCRFの定義に基づいて、上記電子カルテデータから上記CRFデータを構築することで、常に、最新のCRF定義に従ってデータを保存することができる。
本発明は、以上のような構成を有する、治験・臨床研究支援システム、治験・臨床研究支援方法、及び、電子カルテEDC連携サブシステムである。
更に、本発明に係る、治験・臨床研究支援システムに用いられる、上記電子カルテデータを蓄積した電子カルテデータベースにアクセスするCRC用端末にインストールされる自動転記プログラムは、上記電子カルテシステムから上記電子カルテデータを取得し、上記電子カルテEDC連携サブシステムに出力する処理をCRC用端末に実行させる。
更に、本発明に係る、治験・臨床研究支援システムに用いられる、上記電子カルテデータを蓄積した電子カルテデータベースにアクセスする電子カルテ端末にインストールされる電子カルテ記録プログラムは、上記電子カルテEDC連携サブシステムからのリクエストに応じて、一般診療では収集しない治験・臨床研究データ項目の入力を医師に求め、入力された該治験・臨床研究データ項目を上記電子カルテデータベースに保存する処理を電子カルテ端末に実行させる。
以上のような自動転記プログラムや電子カルテ記録プログラムは、アクセス可能な上記CRC用端末や上記電子カルテ端末に対して、上記電子カルテEDC連携システムから自動的に又は手動で最新のバージョンがダウンロードされ、インストールされる。勿論、これらのコンピュータプログラムは、上記CRC用端末や上記電子カルテ端末のインタフェースに接続された光ディスク、USBメモリ等の半導体メモリ等の可搬性の外部記録媒体からインストールされるものであってもよい。
本発明によれば、電子カルテシステムから送信された電子カルテデータからCRFデータを構築する。これにより、電子カルテシステムの電子カルテデータは、自動的に、電子カルテEDC連携サブシステムに転記され、CRF作成時の転記作業を時間的にも人数的にも効率化することができる。また、電子カルテEDC連携サブシステムは、電子カルテシステムから送信された電子カルテデータを自動的に保存することで、作業者の恣意性を排除し、正確性と客観性を高めることができる。
更に、本発明は、構築されたCRFデータを上記EDCシステムに送信することで、電子カルデータとEDCシステムとの転記作業も自動化することができ、この点でも、時間的にも人数的にも効率化することができる。また、電子カルテEDC連携サブシステムからEDCシステムへの転記作業に関し、一層、作業者の恣意性を排除し、正確性と客観性を高めることができる。また、電子カルテデータとEDCシステムの治験・臨床研究データとの一致を確保することができる。
更に、本発明は、上記EDCシステムに格納されているCRFデータと電子カルテデータとの差異を検出することで、原資料である電子カルテシステムからEDCシステムへデータが転記される作業の正確性と信頼性を高めることができる。
治験・臨床研究支援システムの構成図である。 ワークシート定義を生成する処理を示すフローチャートである。 ログイン画面を示す図である。 管理画面を示す図である。 ワークシート定義一覧画面を示す図である。 ワークシート定義生成完了画面を示す図である。 電子カルテデータベースの電子カルテデータを電子カルテEDC連携アプリケーションのワークシートに自動転記するための設定処理を示すフローチャートである。 ワークシート定義編集画面を示す図である。 ワークシート定義更新完了画面を示す図である。 施設の同期処理を示すフローチャートである。 施設一覧画面を示す図である。 施設の同期完了画面を示す図である。 治験・臨床研究が実施される被験者の登録処理を示すフローチャートである。 被験者一覧画面を示す図である。 被験者登録画面を示す図である。 被験者登録完了画面を示す図である。 電子カルテデータベースからワークシートへの自動転記処理を示すフローチャートである。 試験一覧画面を示す図である。 ワークシート画面を示す図である。 電子カルテからの転記データの選択処理を説明する図である。 転記完了画面を示す図である。 継続的に電子カルテデータベースの電子カルテデータを、電子カルテEDC連携システムを介してEDCシステムに転記する処理を説明する図である。 医師入力リクエストの送信処理を示すフローチャートである。 フォーム画面を示す図である。 医師入力リクエストへの返信処理を示すフローチャートである。 医師入力リクエスト一覧画面を示す図である。 医師入力リクエスト画面を示す図である。 医師入力リクエストへの返信完了画面を示す図である。 医師入力リクエストの概念を説明する図である。 EDCシステムへの送信処理を示すフローチャートである。 電子カルテEDC連携システムとEDCシステムとの間の継続的SDV処理を示すフローチャートである。 継続的SDV結果の確認処理を示すフローチャートである。 継続的SDV結果を表示したワークシート画面を示す図である。
以下、本発明が適用された治験・臨床研究支援システムについて、図面を参照して、以下の順に説明する。
1.全体構成
2.電子カルテシステム
2−1.電子カルテサーバ
2−2.電子カルテ端末
2−3.CRC用端末
3.EDCシステム
4.電子カルテEDC連携システム
5.管理者用端末
6.治験・臨床研究支援システムの処理の説明
6−1.ワークシートの定義の生成処理
6−2.自動転記設定処理
6−3.施設登録処理
6−4.被験者登録処理
6−5.自動転記処理
6−6.医師入力リクエストの送信処理
6−7.医師入力リクエストへの返信処理
6−8.EDCシステムへの送信処理
6−9.継続的SDV処理
7.その他
<1.全体構成>
図1に示すように、本発明が適用された治験・臨床研究支援システム1は、病院・クリニックの院内ローカルネットワーク2を有し患者の診療に関する情報を記録する電子カルテシステム10と、外部ネットワーク3にある治験・臨床研究のデータを電子的に収集するEDCシステム20と、電子カルテシステム10とEDCシステム20とを連携する電子カルテEDC連携システム30とを備えている。
<2.電子カルテシステム>
電子カルテシステム10は、患者の診療に関する情報を記録する電子カルテサーバ11と、電子カルテに患者の診療に関する情報を入力する医師等が操作する電子カルテ端末13と、治験・臨床研究の業務を支援するCRCが操作するCRC用端末17とが院内ローカルネットワーク2を介して相互に接続されている。
<2−1.電子カルテサーバ>
電子カルテサーバ11は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等を備えた高機能のデータベースサーバであって、病院・クリニックの患者や治験・臨床研究を実施される被験者の診療に関する電子情報を蓄積する電子カルテデータベース12を備えている。電子カルテデータベース12は、患者IDや例えばEDCシステムから送信された被験者IDに関連付けられて、投薬、治療、血液や血圧等の検査結果、レントゲン写真、治験に関するデータ、診療に関するデータ等の情報が保存されている。更に、電子カルテデータベース12には、被験者を診察する場合、治療に関する情報の他に、治験・臨床研究に関する情報を、被験者IDに関連付けて、付加的に、あたかもカルテシールを使うかのように保存することができる。すなわち、CRF作成に必要な全てのデータが電子カルテデータベース12に格納されることになる。電子カルテデータベース12に格納された被験者の電子カルテデータは、CRF作成にあっての原資料となる。この電子カルテサーバ11に対しては、院内ローカルネットワーク2内の電子カルテ端末13やCRC用端末17のアクセスが可能で、外部ネットワーク3からは直接的には接続不能であり、電子カルテデータの漏洩や改ざんを防止し、データの安全性を確保している。
<2−2.電子カルテ端末>
電子カルテ端末13は、医師等が操作する端末であって、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、半導体メモリ、モニタ、キーボード等を備えたパーソナルコンピュータ、携帯型の情報端末である。電子カルテ端末13は、院内ローカルネットワーク2を介して電子カルテデータベース12にアクセス可能であるとともに、電子カルテアプリケーション14がインストールされている。電子カルテアプリケーション14は、患者の診療に関する情報を電子カルテデータベース12に保存し、また、モニタに電子カルテの情報を表示する機能を実現する。また、電子カルテ端末13は、Webブラウザ15がインストールされており、インターネット等の、院内ローカルネットワーク2外の外部ネットワーク3とも接続され、例えば外部ネットワーク3を介して電子カルテEDC連携システム30にもアクセス可能である。
このWebブラウザ15には、電子カルテ記録モジュール16が実装されている。電子カルテ記録モジュール16は、JavaScript等のプログラミング言語で記述されたコンピュータプログラムであって、電子カルテEDC連携システム30からダウンロードされインストールされる。勿論、電子カルテ記録モジュール16は、USBメモリ、光ディスクといった外部記録媒体からインストールされてもよい。電子カルテ記録モジュール16は、Webブラウザ15上で実行され、医師等が入力した患者の診療に関する情報や医師が医師入力リクエストに応じて入力した情報等を自身のハードディスクや電子カルテデータベース12に保存する。
なお、図1では、電子カルテサーバ11の電子カルテデータベース12に、病院・クリニックの患者や治験・臨床研究を実施される被験者の診療に関する電子情報を保存する場合を説明したが、電子カルテデータベース12を電子カルテ端末13に設け、電子カルテサーバ11を省略するようにしてもよい。
<2−3.CRC用端末>
CRC用端末17は、CRC等が操作する端末であって、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、半導体メモリ、モニタ、キーボード等を備えたパーソナルコンピュータ、携帯型の情報端末である。CRC用端末17は、院内の院内ローカルネットワーク2を介して電子カルテデータベース12にアクセス可能であるとともに、Webブラウザ18がインストールされており、インターネット等の外部ネットワーク3とも接続され、例えば外部ネットワーク3を介して電子カルテEDC連携システム30にもアクセス可能である。
このWebブラウザ18には、自動転記モジュール19が実装されている。自動転記モジュール19は、JavaScript等のプログラミング言語で記述されたコンピュータプログラムであって、電子カルテEDC連携システム30からダウンロードされインストールされる。勿論、自動転記モジュール19は、USBメモリ、光ディスクといった外部記録媒体からインストールされてもよい。自動転記モジュール19は、電子カルテデータベース12から被験者の電子カルテデータを取得し、電子カルテデータを電子カルテEDC連携システム30に送信する。また、自動転記モジュール19は、電子カルテデータベース12から所定の電子カルテデータを選択抽出する場合において、同種のデータが複数あるとき最適なデータを選択し、電子カルテEDC連携システム30に送信する。
<3.EDCシステム>
EDCシステム20は、外部ネットワーク3にある電子的臨床検査情報収集のためのEDCデータベース22を有するコンピュータシステムであって、EDCアプリケーション21がインストールされている。EDCアプリケーション21は、臨床検査値等の治験・臨床研究データを初期段階から電子的に収集し、管理する。EDCアプリケーション21は、治験・臨床研究データ及びメタデータの取得、交換、提出、保管をサポートするデータ交換基準であるCDISC(Clinical Data Interchange Standards Consortium)等の業界基準を満たしたプラットフォームを提供し、例えばODM(Operational Data Model)のCRFデータを電子カルテEDC連携システム30に提供する。また、EDCアプリケーション21は、最新版の試験計画(試験プロトコール)やCRFの構造を電子カルテEDC連携システム30に提供する。また、EDCシステム20は、電子カルテEDC連携システム30から送信されたCRFデータを受信し、臨床検査情報をEDCデータベース22に蓄積する。
<4.電子カルテEDC連携システム>
電子カルテEDC連携システム30は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等を備えた高機能のデータベースサーバであって、病院・クリニックの院内ローカルネットワーク2の外の外部ネットワーク3にあり、電子カルテサーバ11へは直接接続不能であり、電子カルテ端末13とCRC用端末17が接続可能になっている。この電子カルテEDC連携システム30は、電子カルテデータベース12とEDCシステム20とを連携させる機能を有する電子カルテEDC連携アプリケーション31がインストールされている。
具体的に、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、新規に治験・臨床研究を開始するときや新規の被験者を登録するとき等に、CRC用端末17から要求に従ってワークシートを発行し、発行したワークシートを電子カルテEDC連携データベース32で管理している。このワークシートは、EDCシステム20よりダウンロードされたCRF定義から生成されたワークシート定義をもとに発行されている。このワークシートは、電子カルテデータベース12に格納されている治験・臨床研究を実施される被験者の治験・臨床研究データが転記される。また、CRF作成にあたって、電子カルテデータベース12に格納されている電子カルテデータだけでは不足しているとき、医師が使用する電子カルテ端末13に対して、不足を医師等に知らせる医師入力リクエストを送信し、医師が電子カルテデータベース12の電子カルテの例えば主訴所見欄等に、リクエストされた情報を記入できるようにする。これにより、電子カルテには、被験者のCRF作成に必要な全てのデータが格納されることになる。また、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、EDCシステム20から被験者のCRFデータを取得し、電子カルテデータと同じ内容のワークシートのデータとの差異を検出し、CRC用端末17等で確認できるようにする。
<5.管理者用端末>
外部ネットワーク3には、電子カルテEDC連携システム30を管理する管理者用端末40が設けられている。管理者用端末40は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、半導体メモリ、モニタ、キーボード等を備えたパーソナルコンピュータ、携帯型の情報端末である。管理者用端末40は、Webブラウザ41がインストールされており、電子カルテEDC連携システム30にアクセス可能となっている。管理者用端末40は、新規に治験・臨床研究を開始するときや新規に施設を登録するとき等に操作が行われる。
<6.治験・臨床研究支援システムの処理の説明>
<6−1.ワークシートの定義の生成処理>
先ず、ワークシート定義を生成する処理について説明する。図2に示すように、管理者が管理者用端末40を用いて、ログイン画面にアクセスすると、ステップS1において、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、図3に示すログイン画面を、管理者用端末40のモニタに表示する。ログイン画面には、メールアドレス入力欄51とパスワード入力欄52とが設けられている。メールアドレス入力欄51とパスワード入力欄52に管理者用端末40のキーボードやマウス等の操作部でメールアドレスとパスワードが入力され、ログインボタン53がクリックされると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ユーザデータベースにアクセスし、管理者用端末40から送信された電子メールアドレスとパスワードが当該データベースに登録されているかを判断し、登録されているとき、管理者用端末40のアクセスを許可する。すなわち、ステップS2において、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、管理者用端末40のモニタに図4に示す管理画面を表示する。
「ワークシート定義の管理」の項目が管理者用端末40の操作部で選択されると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、図5に示すワークシート定義一覧画面を管理者用端末40のモニタに表示する。ワークシート定義一覧画面には、電子カルテEDC連携アプリケーション31又はEDCシステム20が現在管理しているワークシート定義が一覧表示される。ワークシート定義は、例えば試験プロトコルやCRFの構造が記述されたファイルであり、一つの試験に一つ以上設けられる。したがって、複数の試験を管理しているときには、複数のワークシート定義が表示される。
そして、図5のワークシート定義一覧画面において、管理者用端末40の操作部で、一のワークシート定義が選択され、「EDCからインポート」ボタン54がクリックされると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS4において、CRF定義をEDCアプリケーション21に問い合わせ、ステップS5において、EDCアプリケーション21は、最新版のCRF定義を電子カルテEDC連携アプリケーション31に返却、すなわち送信する。電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS6において、取得したCRF定義をもとにワークシート定義の構築処理を行う。そして、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS7において、図6に示すワークシート定義生成完了画面を管理者用端末40のモニタに表示する。ワークシート定義生成完了画面では、CRFの定義が反映されたワークシート定義1のフォルダの一覧が表示されるとともに、「ワークシート定義の作成に成功しました。」と表示され、管理者には、ワークシート定義が生成されたことが知らされることになる。
以上のようなワークシート定義の生成処理によれば、新規の被験者や試験を開始するときに生成されるワークシートの定義を、EDCアプリケーション21から容易に取得することができる。なお、図5に示すワークシート定義一覧画面に所望のワークシート定義がないときには、一覧表示のワークシート定義を選択することなく、直接、「EDCからインポート」ボタン54を押せばよい。この場合、EDCシステム20は、管理者用端末40に提供される一覧画面の中から所望の試験のCRF定義が選択されると、選択したCRF定義を電子カルテEDC連携アプリケーション31に提供、すなわち送信することになる。
なお、CRF定義は、EDCシステム20のEDCアプリケーション21から取得するばかりでなく、管理者用端末40に接続された、光ディスク、USBメモリといった半導体メモリ等の外部記憶媒体、他の更なるネットワーク等からダウンロードするようにしてもよい。この場合、管理者用端末40の操作部で図5に示すワークシート定義一覧画面の「ファイルからインポート」ボタン55をクリックすることで外部記憶媒体等からCRF定義を取得することができる。最新版のCRF定義を外部記憶媒体等から取得した後は、ステップS6及びステップS7の処理が行われる。
<6−2.自動転記設定処理>
次に、電子カルテデータベース12の電子カルテデータを電子カルテEDC連携アプリケーション31のワークシートに自動転記するための設定処理を、図7を参照して説明する。先ず、管理者が管理者用端末40を用いてアクセスすると、ステップS11において、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、図3に示すログイン画面を管理者用端末40のモニタに表示し、ログインすると、ステップS12において、図4に示す管理画面を表示し、「ワークシート定義の管理」の項目が選択されると、ステップS13において、図5に示すワークシート定義一覧画面を表示する。ここで、図5に示すワークシート定義一覧画面中、編集ボタン56が管理者用端末40の操作部でクリックされると、ステップS14において、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、図8に示すワークシート定義編集画面を表示する。
ワークシート定義編集画面では、電子カルテデータベース12の電子カルテデータと電子カルテEDC連携アプリケーション31に作成されたワークシート定義とを、タグを用いたマークアップ言語等を用いて関連付け、電子カルテEDC連携アプリケーション31のワークシートに、自動的に、電子カルテデータベース12に格納された電子カルテデータを転記できるようにする。設定の項目としては、被験者が治験薬や試験薬の服用を開始した基準日項目や同意取得日や最終来院等があり、これらの項目は、タグによって、電子カルテデータベース12の電子カルテデータとワークシート定義とが紐付けられ、自動的に、電子カルテデータベース12からワークシートに転記される。更に、関連付けの詳細は、自動転記設定欄60によってタグを記述することができる。ワークシート定義編集を終了するときには、更新ボタン57を管理者用端末40の操作部でクリックし、当該ワークシート定義を削除するときには、削除ボタン58をクリックすればよく、入力をキャンセルするときには、キャンセルボタン59をクリックすればよい。
ワークシート定義編集作業を終了し更新ボタン57をクリックすると、ステップS15において、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ワークシート定義更新処理を行い、ステップS16において、図9に示すワークシート定義更新完了画面を管理者用端末40のモニタに表示する。ワークシート定義更新完了画面では、ワークシート定義1のフォルダの一覧が表示されるとともに、「ワークシート定義の更新に成功しました。」と表示され、管理者には、ワークシート定義が更新されたことが知らされることになる。
以上のような自動転記設定処理によれば、CRCが治験・臨床研究データを直接CRC用端末17でワークシートに打ち込む手作業をすることがないことから、ワークシートへの誤入力や改ざんの発生を防止することができる。また、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ワークシートへの自動転記時には、治験・臨床研究データの変更履歴を監査証跡として自動的に電子カルテEDC連携データベース32等の記録媒体に記録する。
<6−3.施設同期処理>
次に、試験の行われる施設の同期処理について図10を参照して説明する。先ず、管理者が管理者用端末40を用いてアクセスすると、ステップS21において、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、図3に示すログイン画面を管理者用端末40のモニタに表示し、ログインし、図4の管理画面の「施設一覧」の項目が選択されると、ステップS22において、図11に示す施設一覧画面を、管理者用端末40のモニタに表示する。
図11に示す施設一覧画面には、電子カルテEDC連携アプリケーション31に登録してある試験参加施設の一覧が表示される。ところで、一の試験の被験者は大勢おり、全員が同じ一の病院・クリニックで試験を受けているわけではない。試験の進捗に応じて、新しい試験参加施設が増加することもある。そこで、管理者用端末40の操作部によって、図11に示す施設一覧画面の同期ボタン61がクリックされると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS23において、EDCシステム20のEDCアプリケーション21に対して、施設情報の取得要求を送信する。EDCアプリケーション21には、EDCの管理者が施設情報を登録しており、常に最新の状態が維持されている。EDCアプリケーション21は、電子カルテEDC連携アプリケーション31からの施設情報の取得要求を受信すると、これに応じて、ステップS24において、施設情報を電子カルテEDC連携アプリケーション31に送信する。
電子カルテEDC連携アプリケーション31では、ステップS25において、EDCアプリケーション21からの施設情報に更新する。すなわち、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、EDCアプリケーション21が有する施設情報との同期処理をする。すると、ステップS26において、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、管理者用端末40のモニタに、図12に示す施設の同期完了画面を表示する。施設の同期完了画面に示される施設は、同期前と比較して、EDCアプリケーション21から取得した施設が増えている場合、増えた施設が一覧に追加表示される。かくして、電子カルテEDC連携アプリケーション31には、EDCアプリケーション21から取得した最新の施設情報が登録される。また、施設の同期完了画面には、「施設の同期に成功しました。」と表示され、管理者に知らされる。
なお、施設の同期完了画面には、新規作成ボタン62が設けられており、新規作成ボタン62をクリックしたときには、施設の登録画面に遷移し、新規の施設を登録することができる。
<6−4.被験者登録処理>
次に、治験・臨床研究が実施される被験者の登録処理を図13を参照して説明する。この登録処理は、CRCによって行われる。先ず、CRCがCRC用端末17を用いてアクセスすると、ステップS31において、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、図3に示すログイン画面をCRC用端末17のモニタに表示し、ログインすると、ステップS32において、図11に示す施設一覧画面を、CRC用端末17のモニタに表示する。
CRCがCRC用端末17の操作部で一の施設を選択しクリックすると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS33において、図18に示す試験一覧画面を表示する。更に、CRCがCRC用端末17の操作部で一の試験を選択しクリックすると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS34において、図14に示す被験者一覧画面を、CRC用端末17のモニタに表示する。被験者一覧画面には、選択された施設で選択された試験に参加している被験者の一覧が表示される。CRC用端末17の操作部で被験者一覧画面の被験者登録ボタン64がクリックされると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS35において、CRC用端末17のモニタに、図15に示す被験者登録画面を表示する。
図15に示す被験者登録画面では、患者識別番号、施設名、ワークシート定義等が登録される。被験者登録画面には、登録ボタン65とキャンセルボタン66とが設けられている。患者識別番号、施設名、ワークシート定義等が入力され登録ボタン65がCRC用端末17の操作部でクリックされると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS36において、新規登録の被験者用のワークシートを発行し、当該ワークシートへの登録処理を行い、ステップS37において、EDCアプリケーション21に被験者情報を送信する。EDCアプリケーション21では、ステップS38において、電子カルテEDC連携アプリケーション31で登録された新規の被験者の登録処理を行い、ステップS39で被験者番号を発行する。電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS40において、被験者に被験者番号の登録処理を行い、ステップS41において、図16に示す被験者登録完了画面を、CRC用端末17のモニタに表示する。
図16に示す被験者登録完了画面は、CRCに知らせるべく、新規登録された被験者のワークシートが表示され、「被験者の登録に成功しました。」と表示される。被験者登録完了画面のワークシートは、未だ新規登録の被験者のものであるため、入力欄は、全て未入力となっている。
<6−5.自動転記処理>
次にCRC用端末17で行う電子カルテデータのワークシートへの自動転記処理について図17を参照して説明する。この自動転記処理は、CRCによって行われる。先ず、CRCがCRC用端末17を用いてアクセスすると、ステップS51において、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、図3に示すログイン画面をCRC用端末17のモニタに表示し、ログインすると、ステップS52において、図11に示す施設一覧画面を、CRC用端末17のモニタに表示する。CRCがCRC用端末17の操作部で一の施設を選択しクリックすると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS53において、図18に示す試験一覧画面を表示する。CRCがCRC用端末17の操作部で一の試験を選択しクリックすると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS54において、図14に示す被験者一覧画面を表示する。CRCがCRC用端末17の操作部で一の被験者を選択しクリックすると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS55において、図19に示すワークシート画面を表示する。図19に示すワークシート画面では、治験・臨床研究データの未入力の項目については「未入力」と表示され、転記済みの項目については「転記済」と表記され、送信済みの項目については「送信済」と表記されている。
ここで、CRC用端末17に実装されている自動転記モジュール19は、ステップS56において、電子カルテアプリケーション14に対して、電子カルテデータベース12に入力された医師入力情報の取得要求を送信し、電子カルテアプリケーション14は、ステップS57において、医師入力情報を自動転記モジュール19に送信する。ここで、医師入力情報とは、後述する医師入力リクエストに応じて医師等によって入力された電子カルテ端末13から電子カルテデータベース12に記述された一般診療では収集しない治験・臨床研究データ項目(CRF作成に必要なデータ)である。自動転記モジュール19は、例えば後述する医師入力IDを基に、医師入力情報を電子カルテデータベース12から取得する。
次いで、ステップS58において、自動転記モジュール19は、電子カルテアプリケーション14に対して、電子カルテデータベース12の当該被験者の電子カルテデータの取得要求を送信し、電子カルテアプリケーション14は、ステップS59において、電子カルテデータを自動転記モジュール19に送信する。
なお、ここでは、ステップS55において、図19に示すワークシート画面を表示するときに、併せて、自動転記モジュール19が電子カルテアプリケーション14に問い合わせ、医師入力情報や電子カルテデータを取得するようにしたが、自動転記モジュール19が医師入力情報や電子カルテデータを取得するタイミングは、特に限定されるものではない。例えば、自動転記モジュール19は、定期的に電子カルテデータ等を取得してもよいし、自動転記モジュール19を起動したときであってもよいし、CRCがCRC用端末17で転送処理を行うためのボタンをクリックして転記操作を行ったときであってもよい。
自動転記モジュール19は、ステップS60において、電子カルテデータベース12より取得した電子カルテデータからデータの選択処理を行う。具体的に、自動転記モジュール19は、日毎の選択ではデータの欠損がある場合に、不可分な項目の組合せを考慮しつつ、複数の日付から選択しデータを揃える。例えば、不可分な組合せの例として、収縮時血圧と拡張時血圧があり、このような場合、自動転記モジュール19は、収縮時血圧と拡張時血圧とが揃っていない測定を選択せず、収縮時血圧と拡張時血圧とが揃った測定を選択する。異なる測定の収縮時血圧と拡張時血圧を組み合わせることはしない。
また、自動転記モジュール19は、図20に示すように、アローワンス期間を考慮しつつ最適な日付のデータを選択する。すなわち、自動転記モジュール19は、治験・臨床研究のアローワンス期間内で、そのアローワンス期間の中心日から最も近い日のデータを選択する。これにより、アローワンス期間内に複数のデータが存在するとき、中心日に近いものを選択することで、アローワンス期間内でのデータ選択日のバラツキを小さくし、また、都合のよいデータが選択されることを防止し、客観的なデータ選択を行うことができる。なお、中心日から同じ近さのデータが複数ある場合、中心日以降の例えば最後の日を選択する。
なお、本発明では、このようにデータ選択を自動的に行うのではなく、手動で行ってもよい。
この後、自動転記モジュール19は、ステップS61において、ワークシートのフォームの更新処理を行い、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS62において、ワークシートのフォームの保存処理を行う。自動転記モジュール19は、ステップS63において、図21に示す転記完了画面を表示する。図21に示す転記完了画面には、電子カルテからワークシートに転送された旨が表示され、CRC用端末17を操作するCRCに知らせることができる。なお、図19においても、先に行われた自動転送処理の結果が1つ表示されている。これらの表示は、CRC用端末17で転記の内容が確認され了解されると消える。
なお、ここでは、自動転記モジュール19が図20に示すような、治験・臨床研究のアローワンス期間を考慮しつつ最適な日付のデータを選択する場合を説明したが、本発明では、この処理を、電子カルテデータを取得した電子カルテEDC連携アプリケーション31のデータ選択手段がワークシートに転記する際に行うようにしてもよい。
以上のような自動転記処理によれば、図22に示すように、電子カルテシステム10の電子カルテデータベース12の電子カルテデータは、CRC用端末17の自動転記モジュール19によって、電子カルテEDC連携アプリケーション31のワークシートに上書きされていくので、従来のように、電子カルテを見ながらワークシートにデータを書き込んだりパソコンで打ち込んだりする作業を不要とすることができ、この点で、ワークシートへの転記に際しての誤入力や改ざんを防止することができる。また、電子カルテデータの選択は、図20の基準に従って行われることから、客観性の高いデータを、電子カルテデータベース12からワークシートに転記することができる。
<6−6.医師入力リクエストの送信処理>
ところで、CRF作成にあたって、電子カルテデータベース12に格納されている電子カルテデータだけでは不足している場合、CRCはCRC用端末17から医師が使用する電子カルテ端末13に医師入力リクエストを送信することができる。不足データとしては、一般診療では収集しない項目を上げることができるが、他の項目の補充を医師に求めるために、医師入力リクエストを用いるようにしてもよい。具体的に、図23に示すように、CRCがCRC用端末17を用いて、ログイン画面にアクセスすると、ステップS71において、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、図3に示すログイン画面をCRC用端末17のモニタに表示し、ログインすると、ステップS72において、図11に示す施設一覧画面を、CRC用端末17のモニタに表示する。CRCがCRC用端末17の操作部で一の施設を選択しクリックすると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS73において、図18に示す試験一覧画面を表示する。CRCがCRC用端末17の操作部で一の試験を選択しクリックすると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS74において、図14に示す被験者一覧画面を表示する。CRCがCRC用端末17の操作部で一の被験者を選択しクリックすると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS75において、図19に示すワークシート画面を表示する。
CRCがCRC用端末17の操作部で図19に示すワークシート画面の「未入力」や「送信済み」と表示されたフォーム表示ボタン67が押されると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS76において、CRC用端末17のモニタに図24に示すフォーム画面を表示する。フォーム画面には、コメントを記載するコメント欄68が設けられ、CRCは、コメント欄68に、医師等に対して不足しているデータの入力を電子カルテデータベース12に求める等の内容のコメントを入力することができる。フォーム画面には、入力リクエストボタン71とキャンセルボタン72とが設けられており、入力リクエストボタン71が押されたとき、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS77において、医師入力リクエストの保存処理を行い、ステップS78において、図19に示すワークシート画面に戻る。
<6−7.医師入力リクエストへの返信処理>
次に、CRCから送信された医師入力リクエストに対して医師等が行う返信処理について図25を参照して説明する。医師が電子カルテ端末13よりログイン画面にアクセスすると、ステップS81において、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、図3に示すログイン画面を電子カルテ端末13のモニタに表示し、ログインすると、ステップS82において、図26に示す医師入力リクエスト一覧画面を、電子カルテ端末13のモニタに表示する。この医師入力リクエスト一覧画面では、当該医師に対するCRCからの入力リクエストが一覧表示されており、リクエストに対する返信が入力済みであるか未入力であるかが区別可能に入力済マーク73と未入力マーク74とが表示されている。
医師が電子カルテ端末13の操作部で一の入力リクエストを選択しクリックすると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS83において、図27に示す医師入力リクエスト画面を表示する。医師入力リクエスト画面では、例えばプルダウンメニューで、罹病期間を入力でき、また、病型を選択できるようになっている。これらの情報は、例えば、電子カルテには記述がなかったものであり、CRFには必要なデータである。医師が罹病期間や病型を入力し保存すると場合、電子カルテ端末13の操作部で保存ボタン75をクリックすると、電子カルテ端末13に実装された電子カルテ記録モジュール16は、ステップS84において、保存処理を行い、更に、電子カルテ端末13の電子カルテアプリケーション14は、ステップS85において、電子カルテデータベース12に保存する処理を行う。医師入力リクエスト画面では、被験者に関するコメントをテキスト等で自由に入力できる入力欄を設けてもよい。電子カルテアプリケーション14は、電子カルテデータベース12の当該被験者の電子カルテの主訴所見等に、医師入力情報として保存する。キャンセルボタン76をクリックすると入力がキャンセルされる。
電子カルテアプリケーション14は、ステップS86において、医師入力情報に対して一意の(固有)の医師入力IDを発行する。電子カルテ記録モジュール16は、ステップS87において、発行された医師入力IDを取得し、ステップS88において、医師入力IDを、電子カルテEDC連携アプリケーション31に送信する。電子カルテEDC連携アプリケーション31では、ステップS89において、医師入力リクエストに医師入力IDを付記し、被験者(患者)のIDと関連付け、電子カルテ端末13のモニタに、図28に示す送信完了画面を表示する。図28に示す送信完了画面では、CRCからの医師入力リクエストに対して返信した旨が表示される。なお、ステップS85で電子カルテデータベース12に保存された医師入力リクエストに対する返信の内容は、図17の処理に従って、当該被験者(患者)のワークシートに自動転記される。
以上のように、医師入力リクエストに対する返信は、あたかも、従来のカルテにおける一般診療では収集しない治験・臨床研究データ項目を記載するカルテシールのように機能させることができる。すなわち、図29に示すように、電子カルテEDC連携アプリケーション31を介して、電子カルテアプリケーション14は、医師入力リクエストに対する返信を、当該被験者の電子カルテに保存する。したがって、電子カルテデータベース12は、一般診療では収集しない治験・臨床研究データ項目も保存されることになり、電子カルテEDC連携アプリケーション31のワークシートに転記する際の原資料を一元化することができる。
<6−8.EDCシステムへの送信処理>
次に、電子カルテEDC連携システム30のワークシートをEDCシステム20へ送信する送信処理について図30を参照して説明する。この送信処理は、CRCによって行われる。先ず、CRCがCRC用端末17を用いてアクセスすると、ステップS91において、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、図3に示すログイン画面をCRC用端末17のモニタに表示し、ログインすると、ステップS92において、図11に示す施設一覧画面を、CRC用端末17のモニタに表示する。CRCがCRC用端末17の操作部で一の施設を選択しクリックすると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS93において、図18に示す試験一覧画面を表示し、ステップS94において、図14に示す被験者一覧画面を表示する。CRCがCRC用端末17の操作部で一の被験者を選択しクリックすると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS95において、図19に示すワークシート画面を表示する。
図19に示すワークシート画面のEDC送信ボタン77がCRC用端末17の操作部でクリックされると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS96において、ユーザ名とパスワードを入力するEDC認証入力画面をCRC用端末17のモニタに表示し、ユーザ名、パスワード等のEDC認証情報が入力されると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS97において、ワークシートのデータからCRFデータの構築処理を行い、ステップS98において、構築したCRFデータを、EDCシステム20のEDCアプリケーション21に送信する。EDCアプリケーション21では、ステップS99において、受信したCRFデータのEDCデータベース22への取り込み処理を行い、ステップS100において、CRFデータの取り込み結果を、電子カルテEDC連携アプリケーション31に送信する。電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS101において、ワークシートデータ送信完了画面をCRC用端末17のモニタに表示し、これにより、CRCは、EDCシステム20にCRFデータが送信されたことを確認することができる。
以上のように、図22に示すように、電子カルテデータベース12から電子カルテEDC連携システム30へは、図17に示す自動転記処理によって行われ、電子カルテEDC連携システム30からEDCシステム20へは、図30に示す送信処理によって行われる。すなわち、原資料の電子カルテデータベース12の電子カルテデータは、電子カルテEDC連携システム30を経由して、EDCシステム30へ自動的に送信され、その間、CRC等によって直接キーボード等で電子カルテデータベース12に治験・臨床研究のデータが入力されることがない。したがって、電子カルテデータベース12から電子カルテEDCシステム30への転送作業において、キーボード等によるCRC等による直接の入力作業がなくなることで効率化を実現することができるとともに、誤入力や改ざん等の発生を防止することができる。すなわち、電子カルテデータとEDCシステム20の治験・臨床研究データとの一致を確保することができる。
なお、ここでは、電子カルテEDC連携システム30からEDCシステム20にワークシートを送信する処理をCRC用端末17で送信操作がされたときに行う場合を説明したが、この送信処理は、他に、例えば、電子カルテEDC連携アプリケーション31が定期的に行うようにしてもよいし、自動転記モジュール19を起動したときに行ってもよい。
<6−9.継続的SDV処理>
以上のように、電子カルテEDC連携システム30のワークシートは、EDCシステム20に送信処理され効率化が実現されているが、更に、電子カルテEDC連携システム30とEDCシステム20との間では、ワークシートとEDCデータベース22との間でデータの信頼性を検証するための継続的なSDV処理が行われている。この継続的なSDV処理を図31を参照して説明する。
ステップS111において、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、定期バッチ処理を実行し、ステップS112において、EDCアプリケーション21に対して、被験者のCRFデータの取得要求を送信し、これに対して、EDCアプリケーション21は、ステップS113において、被験者のCRFデータを電子カルテEDC連携アプリケーション31に送信する。電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS114において、取得したCRFデータとワークシートのデータとを比較し、ステップS115において、差異情報を生成し、ステップS116において、差異情報を電子カルテEDC連携データベース32に保存する。
CRCがEDCシステム20のCRFデータと電子カルテEDC連携システム30のワークシートとの差異情報を確認する場合は、図32の処理に従って行われる。具体的に、CRCがCRC用端末17を用いて、ログイン画面にアクセスすると、ステップS121において、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、図3に示すログイン画面をCRC用端末17のモニタに表示し、ログインすると、ステップS122において、図11に示す施設一覧画面を、CRC用端末17のモニタに表示する。CRCがCRC用端末17の操作部で一の施設を選択しクリックすると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS123において、図18に示す試験一覧画面を表示する。CRCがCRC用端末17の操作部で一の試験を選択しクリックすると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS124において、図14に示す被験者一覧画面を表示する。CRCがCRC用端末17の操作部で一の被験者を選択しクリックすると、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、ステップS125において、差異情報に従って、図33に示すワークシート画面を表示する。
図33に示すワークシート画面では、転記済みのセル81a−81cに関し、ワークシートのデータとEDCシステム20のCRFデータとが一致しているとき、一致マーク82が表示され、不一致のとき、注意マーク83が表示される。電子カルテEDC連携アプリケーション31は、差異情報に従って、転記済みのセル81b,81cに一致マーク82を表示し、転記済みセル81aに注意マーク83を表示する。注意マーク83が表示された転記済みセル81aについては、当該転記済みセル81aをクリックすることによって、その詳細を見ることができ、例えば、ワークシートのデータとEDCシステム20からのCRFデータとを比較することができる。例えば、EDCシステム20の側でデータの訂正が行われた場合には、注意マーク83が表示されることになり、CRCは、例えば原資料である電子カルテデータを参照して、ワークシートのデータが正しいのかEDCシステム20からのCRFデータが正しいのかを確認することができ、一層データの信頼性を高めることができる。なお、医師入力リクエストにて、CRCが医師に入力を依頼しているときには、依頼済みのセル84が表示される。
<7.その他>
以上の例では、電子カルテデータベース12から電子カルテEDC連携システム30に提供された電子カルテデータを、電子カルテEDC連携システム30がワークシートに記録して、電子カルテEDC連携データベース32に保存し、このワークシートを、CRFデータに変換する場合を説明したが、電子カルテEDC連携システム30では、ワークシートを作成するのではなく、電子カルテシステム10から提供された電子カルテデータを、メモリ上で演算やデータ形式の変換等を行って、その結果をEDCシステムに出力するようにしてもよい。また、図31では、継続的SDV処理として、EDCシステム20から取得したCRFデータと電子カルテEDC連携システム30が保持するワークシートとのデータとを比較し、差異情報を生成する場合を説明したが、この処理も、ワークシートなしに、演算によって、比較するようにしてもよい。
また、本実施形態において、電子カルテシステム10は院内ローカルネットワーク2内に存在しているが、これに代えて、外部ネットワーク3内にあってもよい。その場合、CRC用端末17及び電子カルテEDC連携システム30は、外部ネットワーク3を介して電子カルテサーバ11及び/又は電子カルテデータベース12にアクセスすることができる。例えば、電子カルテデータをクラウドコンピュータに格納する場合がある。
また、電子カルテEDC連携アプリケーション31は、治験・臨床研究支援システム1の一部を構成する電子カルテEDC連携サブシステムの一例であり、図1に示すように、電子カルテEDC連携システム30に含まれるサーバ等の端末に必ずしも設けられている必要は無く、例えば、電子カルテサーバ11に設けられていてもよく、また、EDCシステム20のコンピュータシステムに設けられていてもよい。更に、当該電子カルテEDC連携サブシステムは、電子カルテアプリケーション14の一部として設けられていてもよく、また、EDCアプリケーション21の一部として設けられていてもよい。また、電子カルテシステム10の機能やEDCシステム20の機能や電子カルテEDC連携システム30の機能は、複数のコンピュータで分散処理を行って実現することもできる。
更に、院内ローカルネットワーク2や外部ネットワーク3では、その目的や用途に応じて、専用通信回線を敷設してもよいが、高額な費用となる場合があるので、これに代えて、仮想的に専用回線化した汎用の通信回線(仮想専用化通信回線4)を用いるようにしてもよい。具体的には、PPTP(Point to Point Tunneling Protocol)やSSL(Secure Socket Layer)等のプロトコルを用いて、インターネットを介して、暗号化データをカプセリングして通信するインターネットVPN(Virtual Private Network)等を用いることができる。その他、インタネットサービスプロバイダ(ISP、Internet Service Provider)が提供する専用化回線を用いてもよい。
1 治験・臨床研究支援システム、2 院内ローカルネットワーク、3 外部ネットワーク、10 電子カルテシステム、11 電子カルテサーバ、12 電子カルテデータベース、13 電子カルテ端末、14 電子カルテアプリケーション、15 Webブラウザ、16 電子カルテ記録モジュール、17 CRC用端末、18 Webブラウザ、19 自動転記モジュール、20 EDCシステム、21 EDCアプリケーション、22 EDCデータベース、30 電子カルテEDC連携システム、31 電子カルテEDC連携アプリケーション、32 電子カルテEDC連携データベース、40 管理者用端末、41 Webブラウザ、51 メールアドレス入力欄、52 パスワード入力欄、53 ログインボタン、54 「EDCからインポート」ボタン、55 「ファイルからインポート」ボタン、56 編集ボタン、57 更新ボタン、58 削除ボタン、59 キャンセルボタン、60 自動転記設定欄、61 同期ボタン、62 新規作成ボタン、64 被験者登録ボタン、65 登録ボタン、66 キャンセルボタン、67 フォーム表示ボタン、68 コメント欄、71 入力リクエストボタン、72 キャンセルボタン、73 入力済みマーク、74 未入力マーク、75 保存ボタン、76 キャンセルボタン、77 EDC送信ボタン、81a−81c 転記済みのセル、82 一致マーク、83 注意マーク、84 依頼済みのセル

Claims (30)

  1. 電子カルテシステムと、
    EDC(Electronic Data Capture)システムと、
    上記電子カルテシステムと上記EDCシステムとを連携させる電子カルテEDC連携サブシステムとを備え、
    上記電子カルテEDC連携サブシステムは、上記電子カルテシステムから出力された電子カルテデータからCRF(Case Report Form)データを構築して出力し、
    上記EDCシステムは、上記電子カルテEDC連携サブシステムから出力されたCRFデータを入力する
    治験・臨床研究支援システム。
  2. 上記電子カルテEDC連携サブシステムは、上記電子カルテシステムから出力された電子カルテデータをワークシートとして保存して、該ワークシートから上記CRFデータを構築して出力する
    請求項1に記載の治験・臨床研究支援システム。
  3. 上記電子カルテEDC連携サブシステムは、上記EDCシステムに格納されているCRFデータと上記電子カルテデータとの差異を検出する
    請求項1−2の何れかに記載の治験・臨床研究支援システム。
  4. 上記電子カルテシステムは院内ネットワークにあり、
    上記EDCシステム及び上記電子カルテEDC連携サブシステムは院外の外部ネットワークにあり、
    当該治験・臨床研究支援システムは、上記電子カルテデータを蓄積した電子カルテデータベースにアクセスする、上記院内ネットワークにあるCRC(Clinical Research Coordinator)用端末を更に有し、
    上記CRC用端末は、上記電子カルテEDC連携サブシステムから自動転記モジュールをダウンロードして実行し、
    上記自動転記モジュールは、上記電子カルテシステムから上記電子カルテデータを取得し、上記電子カルテEDC連携サブシステムに出力する
    請求項1−3の何れかに記載の治験・臨床研究支援システム。
  5. 当該治験・臨床研究支援システムは、上記電子カルテデータを蓄積した電子カルテデータベースにアクセスするCRC用端末を更に有し、
    上記電子カルテEDC連携サブシステムは、上記CRC用端末での操作に従って、医師による情報の入力を電子カルテシステムに求めるリクエストを生成する
    請求項1−4の何れかに記載の治験・臨床研究支援システム。
  6. 上記電子カルテデータを蓄積した電子カルテデータベースにアクセスする電子カルテ端末を更に有し、
    上記電子カルテ端末は、上記電子カルテEDC連携サブシステムから電子カルテ記録モジュールをダウンロードして実行し、
    上記電子カルテ記録モジュールは、上記電子カルテEDC連携サブシステムからのリクエストに応じて、一般診療では収集しない治験・臨床研究データ項目の入力を医師に求め、入力された該治験・臨床研究データ項目を上記電子カルテデータベースに保存する
    請求項5に記載の治験・臨床研究支援システム。
  7. 上記電子カルテEDC連携サブシステムは、上記電子カルテデータベースに保存された治験・臨床研究データ項目を更に用いて上記CRFデータを構築する
    請求項6に記載の治験・臨床研究支援システム。
  8. 上記自動転記モジュールは、アローワンス期間の中心日に最も近い日のデータを選択する
    請求項4に記載の治験・臨床研究支援システム。
  9. 上記電子カルテEDC連携サブシステムは、上記EDCシステムから提供されたCRFの定義に基づいて、上記電子カルテデータから上記CRFデータを構築する
    請求項1−8の何れかに記載の治験・臨床研究支援システム。
  10. 電子カルテシステムと、EDCシステムと、上記電子カルテシステムと上記EDCシステムとを連携させる電子カルテEDC連携サブシステムとを用いた治験・臨床研究支援方法において、
    上記電子カルテEDC連携サブシステムが、上記電子カルテシステムから出力された電子カルテデータからCRFデータを構築して出力し、
    上記EDCシステムが、上記電子カルテEDC連携サブシステムから出力されたCRFデータを入力する
    治験・臨床研究支援方法。
  11. 上記電子カルテEDC連携サブシステムが、上記電子カルテシステムから出力された電子カルテデータをワークシートとして保存して、該ワークシートから上記CRFデータを構築して出力する
    請求項10に記載の治験・臨床研究支援方法。
  12. 上記電子カルテEDC連携サブシステムが、上記EDCシステムに格納されているCRFデータと上記電子カルテデータとの差異を検出する
    請求項10−11の何れかに記載の治験・臨床研究支援システム。
  13. 上記電子カルテシステムは院内ネットワークにあり、
    上記EDCシステム及び上記電子カルテEDC連携サブシステムは院外の外部ネットワークにあり、
    上記電子カルテデータを蓄積した電子カルテデータベースにアクセスする、上記院内ネットワークにあるCRC用端末が、上記電子カルテEDC連携サブシステムから自動転記モジュールをダウンロードして実行し、
    上記自動転記モジュールが、上記電子カルテシステムから上記電子カルテデータを取得し、上記電子カルテEDC連携サブシステムに出力する
    請求項10−12の何れかに記載の治験・臨床研究支援方法。
  14. 上記電子カルテデータを蓄積した電子カルテデータベースにアクセスするCRC用端末を更に有し、
    上記電子カルテEDC連携サブシステムが、上記CRC用端末での操作に従って、医師による情報の入力を電子カルテシステムに求めるリクエストを生成する
    請求項10−13の何れかに記載の治験・臨床研究支援方法。
  15. 上記電子カルテデータを蓄積した電子カルテデータベースにアクセスする電子カルテ端末が、上記電子カルテEDC連携サブシステムから電子カルテ記録モジュールをダウンロードして実行し、
    上記電子カルテ記録モジュールが、上記電子カルテEDC連携サブシステムからのリクエストに応じて、一般診療では収集しない治験・臨床研究データ項目の入力を医師に求め、入力された該治験・臨床研究データ項目を上記電子カルテデータベースに保存する
    請求項14に記載の治験・臨床研究支援方法。
  16. 上記電子カルテEDC連携サブシステムが、上記電子カルテデータベースに保存された治験・臨床研究データ項目を更に用いて上記CRFデータを構築する
    請求項15に記載の治験・臨床研究支援方法。
  17. 上記自動転記モジュールは、アローワンス期間の中心日に最も近い日のデータを選択する
    請求項13に記載の治験・臨床研究支援方法。
  18. 上記電子カルテEDC連携サブシステムは、上記EDCシステムから提供されたCRFの定義に基づいて、上記電子カルテデータから上記CRFデータを構築する
    請求項10−17の何れかに記載の治験・臨床研究支援方法。
  19. 電子カルテシステムとEDCシステムとに接続された電子カルテEDC連携サブシステムにおいて、
    上記電子カルテシステムから出力された電子カルテデータからCRFデータを構築して、上記EDCシステムにCRFデータを入力するCRF構築手段を備える
    電子カルテEDC連携サブシステム。
  20. 上記CRF構築手段は、上記電子カルテシステムから出力された電子カルテデータをワークシートとして保存して、該ワークシートから上記CRFデータを構築して出力する
    請求項19に記載の電子カルテEDC連携サブシステム。
  21. 更に、上記EDCシステムに格納されているCRFデータと上記電子カルテデータとの差異を検出する検出手段を備える
    請求項19−20の何れかに記載の電子カルテEDC連携サブシステム。
  22. 上記電子カルテシステムは院内ネットワークにあり、
    上記EDCシステム及び上記電子カルテEDC連携サブシステムは院外の外部ネットワークにあり、
    上記電子カルテデータを蓄積した電子カルテデータベースにアクセスする、上記院内ネットワークにあるCRC用端末にダウンロードされ実行される自動転記モジュールを備え、
    上記CRF構築手段は、上記自動転記モジュールが、上記CRC用端末において、上記電子カルテシステムから取得した電子カルテデータを入力する
    請求項19−21の何れかに記載の電子カルテEDC連携サブシステム。
  23. 更に、上記電子カルテデータを蓄積した電子カルテデータベースにアクセスするCRC用端末での操作に従って、医師による情報の入力を電子カルテシステムに求めるリクエストを生成するリクエスト生成手段を備える
    請求項19−22の何れかに記載の電子カルテEDC連携サブシステム。
  24. 上記電子カルテデータを蓄積した電子カルテデータベースにアクセスする電子カルテ端末にダウンロードされ実行される電子カルテ記録モジュールを備え、
    上記電子カルテ記録モジュールは、上記リクエスト生成手段からのリクエストに応じて、一般診療では収集しない治験・臨床研究データ項目の入力を医師に求め、入力された該治験・臨床研究データ項目を上記電子カルテデータベースに保存する
    請求項23に記載の電子カルテEDC連携サブシステム。
  25. 上記CRF構築手段は、上記電子カルテデータベースに保存された治験・臨床研究データ項目を更に用いて上記CRFデータを構築する
    請求項24に記載の電子カルテEDC連携サブシステム。
  26. 上記自動転記モジュールは、アローワンス期間の中心日に最も近い日のデータを選択する
    請求項22に記載の電子カルテEDC連携サブシステム。
  27. 上記CRF構築手段は、上記EDCシステムから提供されたCRFの定義に基づいて、上記電子カルテデータから上記CRFデータを構築する
    請求項19−26の何れかに記載の電子カルテEDC連携サブシステム。
  28. 請求項1に記載された治験・臨床研究支援システムに用いられる、上記電子カルテデータを蓄積した電子カルテデータベースにアクセスする、CRC用端末にインストールされる自動転記プログラムであって、
    上記自動転記プログラムは、上記電子カルテシステムから上記電子カルテデータを取得し、上記電子カルテEDC連携サブシステムに出力する処理を上記CRC用端末に実行させる自動転記プログラム。
  29. アローワンス期間の中心日に最も近い日のデータを選択する処理を上記CRC用端末に実行させる
    請求項28記載の自動転記プログラム。
  30. 請求項1に記載された治験・臨床研究支援システムに用いられる、上記電子カルテデータを蓄積した電子カルテデータベースにアクセスする、電子カルテ端末にインストールされる電子カルテ記録プログラムであって、
    上記電子カルテ記録プログラムは、上記電子カルテEDC連携サブシステムからのリクエストに応じて、一般診療では収集しない治験・臨床研究データ項目の入力を医師に求め、入力された該治験・臨床研究データ項目を上記電子カルテデータベースに保存する処理を上記電子カルテ端末に実行させる電子カルテ記録プログラム。
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