JP2015152083A - オイル吸入装置 - Google Patents

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【課題】空気の吸い込みを抑制する。【解決手段】オイル吸入管26に接続される接続部30bと、オイル貯留室内に開口する開口部30aと、を備える第1吸入管30と、第1吸入管30の開口部30aに設けられ、開口部30aの流路を拡大する開放側と流路を縮小する閉塞側とに移動自在となる浮力開閉板31と、第1吸入管30の接続部30bに設けられ、接続部30bの流路を拡大する開放側と流路を縮小する閉塞側とに移動自在となるフラップ板32と、オイル吸入管26に接続される接続部40bと、オイル貯留室内に開口する開口部40aと、を備える第2吸入管40と、第2吸入管40の開口部40aに設けられ、開口部40aの流路を拡大する開放側と流路を縮小する閉塞側とに移動自在となる浮力開閉板41と、第2吸入管40の接続部40bに設けられ、接続部40bの流路を拡大する開放側と流路を縮小する閉塞側とに移動自在となるフラップ板42と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、オイル貯留室に収容されるオイル吸入装置に関する。
変速機やエンジン等のハウジングには、油圧回路部や潤滑部等に供給されるオイルが貯留されている。ハウジング下部にはオイル吸入装置としてのオイルストレーナが設置されており、オイルストレーナのオイル吸入口から吸い込まれたオイルは、オイルポンプから油圧回路部や潤滑部に対して供給される。ところで、車両の加減速時や旋回走行時には、ハウジング内でオイルが片寄って油面が変動するため、オイル吸入口の位置によっては空気を吸い込んでしまう虞がある。このため、オイルが片寄った場合であっても、オイル吸入口よりも上方に油面が確保されるように、ハウジングには十分な量のオイルが注入されている。
しかしながら、ハウジング内に貯留されるオイル量を増やすことは、変速機やエンジン等の重量増加を招くだけでなく、オイル撹拌に伴う歯車等の回転抵抗を増加させる要因となる。そこで、ハウジング下部を複数の区画に仕切るとともに、潤滑部等を経てハウジング下部に戻されるオイルを、オイル吸入口が開口する区画に流入させるようにしたオイル吸入装置が提案されている(特許文献1参照)。これにより、オイル吸入口の近傍にオイルを集めることができるため、加速時等においても油面高さを確保することが可能となり、オイル吸入口を常にオイルで満たしておくことが可能となる。
特開2011−27142号公報
ところで、特許文献1に記載されるオイル吸入装置は、常にオイルで満たされるオイル吸入口を有するだけでなく、油面変動によっては空気中に露出する他のオイル吸入口を有している。また、特許文献1に記載されるように、空気中に露出する虞のあるオイル吸入口には、油面高さに連動してオイル吸入口を開閉するフロートが設けられている。すなわち、オイル吸入口よりも油面が低下する状況においては、油面と共にフロートがオイル吸入口に向けて下降し、フロートによってオイル吸入口が閉塞されるようになっている。しかしながら、オイル吸入口がフロートで閉塞されたとしても、閉塞過程においては若干の空気が管内に吸い込まれることから、その後、管内の空気がオイルポンプに吸い込まれてしまうという虞がある。このような空気の吸い込みは信頼性を低下させる要因であるため、空気の吸い込みを抑制することが望まれている。
本発明の目的は、空気の吸い込みを抑制することにある。
本発明のオイル吸入装置は、オイルが貯留されるオイル貯留室に収容され、オイルポンプの吸入ポートに接続されるオイル管を備えるオイル吸入装置であって、前記オイル管に接続される接続部と、前記オイル貯留室内に開口する開口部と、を備える第1吸入管と、前記第1吸入管の前記開口部に設けられ、前記開口部の流路を拡大する開放側と流路を縮小する閉塞側とに移動自在となる第1開口部開閉体と、前記第1吸入管の前記接続部に設けられ、前記接続部の流路を拡大する開放側と流路を縮小する閉塞側とに移動自在となる第1接続部開閉体と、前記オイル管に接続される接続部と、前記オイル貯留室内に開口する開口部と、を備える第2吸入管と、前記第2吸入管の前記開口部に設けられ、前記開口部の流路を拡大する開放側と流路を縮小する閉塞側とに移動自在となる第2開口部開閉体と、前記第2吸入管の前記接続部に設けられ、前記接続部の流路を拡大する開放側と流路を縮小する閉塞側とに移動自在となる第2接続部開閉体と、を有し、前記第1吸入管の前記開口部よりも油面が上昇する際に、前記第1開口部開閉体は浮力によって開放側に移動し、前記第1接続部開閉体は開放側に移動する一方、前記第1吸入管の前記開口部よりも油面が低下する際に、前記第1開口部開閉体は重力によって閉塞側に移動し、前記第1接続部開閉体は閉塞側に移動し、前記第2吸入管の前記開口部よりも油面が上昇する際に、前記第2開口部開閉体は浮力によって開放側に移動し、前記第2接続部開閉体は開放側に移動する一方、前記第2吸入管の前記開口部よりも油面が低下する際に、前記第2開口部開閉体は重力によって閉塞側に移動し、前記第2接続部開閉体は閉塞側に移動する。
本発明によれば、第1吸入管の開口部よりも油面が上昇する際に、第1開口部開閉体は浮力によって開放側に移動し、第1接続部開閉体は開放側に移動する一方、第1吸入管の開口部よりも油面が低下する際に、第1開口部開閉体は重力によって閉塞側に移動し、第1接続部開閉体は閉塞側に移動する。また、第2吸入管の開口部よりも油面が上昇する際に、第2開口部開閉体は浮力によって開放側に移動し、第2接続部開閉体は開放側に移動する一方、第2吸入管の開口部よりも油面が低下する際に、第2開口部開閉体は重力によって閉塞側に移動し、第2接続部開閉体は閉塞側に移動する。これにより、油面が変動した場合であっても、空気の吸い込みを抑制することが可能となる。
本発明の一実施の形態であるオイル吸入装置を備えた自動変速機を示す概略図である。 オイル吸入装置を示す概略図である。 (a)〜(c)はオイル吸入装置のオイル吸入状況を示す説明図である。 (a)および(b)は第2吸入管の開口部から空気が放出される過程を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態であるオイル吸入装置を示す概略図である。 本発明の他の実施の形態であるオイル吸入装置を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態であるオイル吸入装置10を備えた自動変速機11を示す概略図である。図1に示すように、自動変速機11は、エンジン12にトルクコンバータ13を介して連結される変速入力軸14と、変速入力軸14に変速機構15を介して連結される変速出力軸16とを有している。また、変速出力軸16には、歯車列17を介して前輪出力軸18が連結されるとともに、トランスファクラッチ19を介して後輪出力軸20が連結されている。なお、変速機構15としては、例えば、プーリ式の無段変速機構や遊星歯車式の有段変速機構が用いられる。
ミッションケース21の下部にはオイルパン22が取り付けられており、オイルパン22の上方にはオイル貯留室23が区画されている。ミッションケース21のオイル貯留室23には、前述した変速機構15、トルクコンバータ13、トランスファクラッチ19等に供給されるオイルXが貯留されている。また、ミッションケース21のオイル貯留室23には、オイルXを吸入するオイル吸入装置10が収容されるとともに、複数の電磁弁や油路を備えたバルブユニット24が収容されている。さらに、ミッションケース21内にはオイルポンプ25が設けられており、オイルポンプ25にはトルクコンバータ13を介してエンジン12が連結されている。なお、オイル吸入装置10には図示しないフィルタが組み付けられており、オイル吸入装置10はオイル中の異物を除去するオイルストレーナとして機能している。
図2はオイル吸入装置10を示す概略図である。図2に示すように、オイルポンプ25の吸入ポート25iには、オイル吸入管(オイル管)26が接続されている。また、オイルポンプ25の吐出ポート25oには、オイル吐出管27を介してバルブユニット24が接続されている。エンジン12が始動されてオイルポンプ25が駆動されると、ミッションケース21内のオイルがオイル吸入装置10によって吸い上げられる。続いて、オイル吸入装置10に吸い上げられたオイルは、オイルポンプ25からバルブユニット24に供給される。そして、バルブユニット24に供給されたオイルは、バルブユニット24を経て圧力や流量が制御された後に、変速機構15やトルクコンバータ13等に対して供給される。なお、変速機構15やトルクコンバータ13に供給されたオイルは、制御用や潤滑用として利用された後に再びオイル貯留室23に案内される。
以下、オイル吸入装置10の構造について詳細に説明する。図2に示すように、オイル吸入装置10は、オイルポンプ25の吸入ポート25iに接続されるオイル吸入管26を有している。オイル吸入管26の下端部には、車両前方かつ上方に伸びる第1吸入管30が接続されている。オイル貯留室23内に開口する第1吸入管30の開口部30aには、樹脂材料からなる浮力開閉板(第1開口部開閉体)31が揺動自在に設けられている。浮力開閉板31は、図2に実線で示すように、開口部30aを閉塞する閉塞位置と、図2に破線で示すように、開口部30aを開放する開放位置とに移動自在となる。すなわち、浮力開閉板31は、閉塞位置側つまり開口部30aの流路を縮小する閉塞側と、開放位置側つまり開口部30aの流路を拡大する開放側とに移動自在となっている。また、浮力開閉板31を構成する材料としては、オイルよりも密度の小さな材料、すなわちオイルに浮く材料が用いられる。これにより、開口部30aよりも油面が上昇した場合には、浮力開閉板31は浮力によって開放側に移動する一方、開口部30aよりも油面が低下した場合には、浮力開閉板31は重力によって閉塞側に移動することになる。なお、流路を縮小するとは、流路面積を縮小して流路抵抗を増加させることを意味し、流路を拡大するとは、流路面積を拡大して流路抵抗を減少させることを意味している。
同様に、オイル吸入管26の下端部には、車両後方かつ上方に伸びる第2吸入管40が接続されている。オイル貯留室23内に開口する第2吸入管40の開口部40aには、樹脂材料からなる浮力開閉板(第2開口部開閉体)41が揺動自在に設けられている。浮力開閉板41は、図2に実線で示すように、開口部40aを閉塞する閉塞位置と、図2に破線で示すように、開口部40aを開放する開放位置とに移動自在となる。すなわち、浮力開閉板41は、閉塞位置側つまり開口部40aの流路を縮小する閉塞側と、開放位置側つまり開口部40aの流路を拡大する開放側とに移動自在となっている。また、浮力開閉板41を構成する材料としては、オイルよりも密度の小さな材料、すなわちオイルに浮く材料が用いられる。これにより、開口部40aよりも油面が上昇した場合には、浮力開閉板41は浮力によって開放側に移動する一方、開口部40aよりも油面が低下した場合には、浮力開閉板41は重力によって閉塞側に移動することになる。
また、オイル吸入管26に接続される第1吸入管30の接続部30bには、フラップ板(第1接続部開閉体)32が揺動自在に設けられている。同様に、オイル吸入管26に接続される第2吸入管40の接続部40bには、フラップ板(第2接続部開閉体)42が揺動自在に設けられている。フラップ板32とフラップ板42とは一体に固定されており、フラップ板32,42によって略V字断面形状の弁体50が構成されている。この弁体50は、バネ部材51を介して隔壁部52に連結されている。なお、隔壁部52とは、第1吸入管30の接続部30bを構成するとともに、第2吸入管40の接続部40bを構成する部材である。図2に示すように、バネ部材51によって支持される弁体50は、接続部30bと接続部40bとの流路面積がほぼ均一となる中立位置に保持されている。
そして、第1吸入管30の接続部30bを通過するオイルの流量が減少し、第2吸入管40の接続部40bを通過するオイルの流量が増加した場合には、接続部40bを流れるオイルの推力によって、弁体50はバネ部材51を変形させながら矢印α方向に傾動する。すなわち、弁体50を構成するフラップ板32は、第1吸入管30の接続部30bの流路を縮小する閉塞側に移動する一方、弁体50を構成するフラップ板42は、第2吸入管40の接続部40bの流路を拡大する開放側に移動することになる。一方、第1吸入管30の接続部30bを通過するオイルの流量が増加し、第2吸入管40の接続部40bを通過するオイルの流量が減少した場合には、接続部30bを流れるオイルの推力によって、弁体50はバネ部材51を変形させながら矢印β方向に傾動する。すなわち、弁体50を構成するフラップ板32は、第1吸入管30の接続部30bの流路を拡大する開放側に移動する一方、弁体50を構成するフラップ板42は、第2吸入管40の接続部40bの流路を縮小する閉塞側に移動することになる。
続いて、オイル吸入装置10によるオイル吸入状況について説明する。図3(a)〜(c)はオイル吸入装置10のオイル吸入状況を示す説明図である。図3(a)には定常走行時のオイル吸入状況が示され、図3(b)には加速走行時のオイル吸入状況が示され、図3(c)には減速走行時のオイル吸入状況が示されている。まず、図3(a)に示すように、定常走行時においては、油面OLがほぼ水平となることから、第1吸入管30の開口部30aよりも上方に油面OLが上昇し、第2吸入管40の開口部40aよりも上方に油面OLが上昇する。これにより、双方の浮力開閉板31,bが開放側に移動することから、白抜きの矢印で示すように、第1吸入管30および第2吸入管40からオイルXが吸入される。なお、第1吸入管30に吸入されるオイルXの流量と、第2吸入管40に吸入されるオイルXの流量とは、ほぼ同じ流量であることから、弁体50は中立位置に保持される。
図3(b)に示すように、加速走行時においては、オイルXが車両後方に片寄ることから、第1吸入管30の開口部30aよりも下方に油面OLが低下し、第2吸入管40の開口部40aよりも上方に油面OLが上昇する。この場合には、一方の浮力開閉板31が閉塞側に移動し、他方の浮力開閉板41が開放側に移動することから、白抜きの矢印で示すように、第1吸入管30によるオイルXの吸入が停止され、第2吸入管40のみからオイルXが吸入される。このように、空気中に露出する第1吸入管30を閉塞することにより、オイルポンプ25による空気の吸い込みを防止することが可能となる。また、第1吸入管30を流れるオイルXの流量に比べて、第2吸入管40を流れるオイルXの流量が増加することから、弁体50は矢印α方向に傾動した状態となる。すなわち、弁体50を構成するフラップ板32は、第1吸入管30の接続部30bの流路を縮小する閉塞側に移動する一方、弁体50を構成するフラップ板42は、第2吸入管40の接続部40bの流路を拡大する開放側に移動する。これにより、浮力開閉板31による開口部30aの閉塞過程において、第1吸入管30に空気Aが流入した場合であっても、第1吸入管30からオイル吸入管26に対する空気Aの流入を防止することが可能となる。また、第1吸入管30の開口部30aは、接続部30bよりも上方に配置されている。これにより、第1吸入管30に流入した空気Aを、接続部30bに移動させることなく浮力によって開口部30aに止めることが可能となる。この点からも、オイル吸入管26による空気の吸い込みを防止することが可能となる。
一方、図3(c)に示すように、減速走行時においては、オイルXが車両前方に片寄ることから、第1吸入管30の開口部30aよりも上方に油面OLが上昇し、第2吸入管40の開口部40aよりも下方に油面OLが低下する。この場合には、一方の浮力開閉板31が開放側に移動し、他方の浮力開閉板41が閉塞側に移動することから、白抜きの矢印で示すように、第2吸入管40によるオイルXの吸入が停止され、第1吸入管30のみからオイルXが吸入される。このように、空気中に露出する第2吸入管40を閉塞することにより、オイルポンプ25による空気の吸い込みを防止することが可能となる。また、第2吸入管40を流れるオイルXの流量に比べて、第1吸入管30を流れるオイルXの流量が増加することから、弁体50は矢印β方向に傾動した状態となる。すなわち、弁体50を構成するフラップ板32は、第1吸入管30の接続部30bの流路を拡大する開放側に移動する一方、弁体50を構成するフラップ板42は、第2吸入管40の接続部40bの流路を縮小する閉塞側に移動する。これにより、浮力開閉板41による開口部40aの閉塞過程において、第2吸入管40に空気Aが流入した場合であっても、第2吸入管40からオイル吸入管26に対する空気Aの流入を防止することが可能となる。また、第2吸入管40の開口部40aは、接続部40bよりも上方に配置されている。これにより、第2吸入管40に流入した空気Aを、接続部40bに移動させることなく浮力によって開口部40aに止めることが可能となる。この点からも、オイル吸入管26による空気の吸い込みを防止することが可能となる。
また、開口部40aの閉塞過程で第2吸入管40に流入した空気Aは、後に油面OLが上昇して浮力開閉板41が開放側に移動する際に、第2吸入管40の開口部40aから外部に放出される。ここで、図4(a)および(b)は第2吸入管40の開口部40aから空気Aが放出される過程を示す説明図である。図4(a)に示すように、第2吸入管40の開口部40aよりも油面OLが低下したときには、浮力開閉板41によって開口部40aが閉塞されるが、浮力開閉板41の閉塞過程で第2吸入管40に空気Aが流入する場合がある。この場合であっても、後に油面OLが上昇して浮力開閉板41が開放側に移動する際には、図4(b)に矢印αで示すように開口部40aに対してオイルXが流入し、図4(b)に矢印βで示すように開口部40aから空気Aが流出する。すなわち、浮力開閉板41が開放側に移動する際に、開口部40aにおいてオイルXと空気Aとが入れ替わるため、オイル吸入管26による空気Aの吸い込みを防止することが可能となる。なお、第2吸入管40だけでなく、第1吸入管30についても、開口部30aから空気Aが排出されることはいうまでもない。すなわち、第1吸入管30においても、浮力開閉板31が開放側に移動する際に、開口部30aにおいてオイルと空気とが入れ替わることから、オイル吸入管26による空気の吸い込みが防止される。
前述の説明では、第1吸入管30の開口部30aに浮力開閉板31が揺動自在に設けられ、第2吸入管40の開口部40aに浮力開閉板41が揺動自在に設けられるが、これに限られることはない。ここで、図5は本発明の他の実施の形態であるオイル吸入装置60を示す概略図である。図5の左側には、第1吸入管30の開口部30aよりも油面OLが低下した状況が示されており、図5の右側には、第2吸入管40の開口部40aよりも油面OLが上昇した状況が示されている。なお、図5において、図2に示す部材と同様の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、第1吸入管30の開口部30aには、樹脂材料からなる浮力開閉板(第1開口部開閉体)61が、開口部30aを閉塞する閉塞位置と開口部30aを開放する開放位置とに移動自在に設けられている。また、第2吸入管40の開口部40aには、樹脂材料からなる浮力開閉板(第2開口部開閉体)62が、開口部40aを閉塞する閉塞位置と開口部40aを開放する開放位置とに上下動自在に設けられている。このように、浮力開閉板61,62は、閉塞位置側つまり開口部30a,40aの流路を縮小する閉塞側と、開放位置側つまり開口部30a,40aの流路を拡大する開放側とに移動自在となっている。なお、図5には、閉塞位置に下降移動した浮力開閉板61と、開放位置に上昇移動した浮力開閉板62とが示されている。また、浮力開閉板61,62を構成する材料としては、オイルよりも密度の小さな材料、すなわちオイルに浮く材料が用いられる。
このように、上下動自在となる浮力開閉板61,62を用いた場合であっても、開口部30a,40aよりも油面OLが上昇した場合には、浮力開閉板61,62が浮力によって開放側に移動して開口部30a,40aが開放される。一方、開口部30a,40aよりも油面OLが低下した場合には、浮力開閉板61,62が重力によって閉塞側に移動して開口部30a,40aが閉塞される。これにより、油面OLが低下して開口部30aまたは開口部40aが空気中に露出する場合であっても、オイル吸入管26に対する空気の流入を防止することが可能となる。
また、前述の説明では、フラップ板32,42を互いに連結することで弁体50を構成しているが、これに限られることはない。ここで、図6は本発明の他の実施の形態であるオイル吸入装置70を示す概略図である。図6の左側には、第1吸入管30の開口部30aよりも油面OLが低下した状況が示されており、図6の右側には、第2吸入管40の開口部40aよりも油面OLが上昇した状況が示されている。なお、図6において、図2に示す部材と同様の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、第1吸入管30の接続部30bには、フラップ板(第1接続部開閉体)71が揺動自在に設けられている。このフラップ板71は、第1吸入管30の接続部30bの流路を縮小する閉塞側と、接続部30bの流路を拡大する開放側とに移動自在となっている。また、フラップ板71の開閉動作を浮力開閉板31の開閉動作に連動させるため、フラップ板71と浮力開閉板31とはロッド部材72を介して連結されている。すなわち、浮力開閉板31が開放側に移動する際にはフラップ板71も開放側に移動する一方、浮力開閉板31が閉塞側に移動する際にはフラップ板71も閉塞側に移動することになる。なお、図6には、閉塞側に移動した浮力開閉板41およびフラップ板71が示されている。
このように、浮力開閉板31に連動して開閉されるフラップ板71を用いた場合であっても、第1吸入管30の開口部30aが空気中に露出して浮力開閉板31が閉塞側に移動する際には、閉塞側に移動するフラップ板71によって第1吸入管30の接続部30bが閉塞される。これにより、浮力開閉板31による開口部30aの閉塞過程において、第1吸入管30に空気が流入した場合であっても、オイル吸入管26による空気の吸い込みを防止することが可能となる。
同様に、第2吸入管40の接続部40bには、フラップ板(第2接続部開閉体)73が揺動自在に設けられている。このフラップ板73は、第2吸入管40の接続部40bの流路を縮小する閉塞側と、接続部40bの流路を拡大する開放側とに移動自在となっている。また、フラップ板73の開閉動作を浮力開閉板41の開閉動作に連動させるため、フラップ板73と浮力開閉板41とはロッド部材74を介して連結されている。すなわち、浮力開閉板41が開放側に移動する際にはフラップ板73も開放側に移動する一方、浮力開閉板41が閉塞側に移動する際にはフラップ板73も閉塞側に移動することになる。なお、図6には、開放側に移動した浮力開閉板41およびフラップ板73が示されている。
このように、浮力開閉板41に連動して開閉されるフラップ板73を用いた場合であっても、第2吸入管40の開口部40aが空気中に露出して浮力開閉板41が閉塞側に移動する際には、閉塞側に移動するフラップ板73によって第2吸入管40の接続部40bが閉塞される。これにより、浮力開閉板41による開口部40aの閉塞過程において、第2吸入管40に空気が流入した場合であっても、オイル吸入管26による空気の吸い込みを防止することが可能となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、自動変速機11に設けられるオイル吸入装置10,60,70に本発明を適用しているが、これに限られることはない。例えば、手動変速機に設けられるオイル吸入装置に本発明を適用しても良く、エンジン12に設けられるオイル吸入装置に対して本発明を適用しても良い。また、前述の説明では、第1吸入管30を車両前方に伸ばし、第2吸入管40を車両後方に伸ばしているが、これに限られることはなく、例えば、車幅方向の一方に第1吸入管30を伸ばし、車幅方向の他方に第2吸入管40を伸ばしても良い。さらに、前述の説明では、オイル吸入管26に2本の吸入管30,40を接続しているが、これに限られることはなく、オイル吸入管26に3本以上の吸入管を接続しても良い。また、前述の説明では、浮力開閉板31,32,61,62の材料として、樹脂材料を例示しているが、これに限られることはなく、オイルよりも密度が小さくかつオイルに対する耐久性を有する材料であれば、金属材料等の他の材料を用いても良い。
10 オイル吸入装置
23 オイル貯留室
25 オイルポンプ
25i 吸入ポート
26 オイル吸入管(オイル管)
30 第1吸入管
30a 開口部
30b 接続部
31 浮力開閉板(第1開口部開閉体)
32 フラップ板(第1接続部開閉体)
40 第2吸入管
40a 開口部
40b 接続部
41 浮力開閉板(第2開口部開閉体)
42 フラップ板(第2接続部開閉体)
60 オイル吸入装置
61 浮力開閉板(第1開口部開閉体)
62 浮力開閉板(第2開口部開閉体)
70 オイル吸入装置
71 フラップ板(第1接続部開閉体)
73 フラップ板(第2接続部開閉体)

Claims (4)

  1. オイルが貯留されるオイル貯留室に収容され、オイルポンプの吸入ポートに接続されるオイル管を備えるオイル吸入装置であって、
    前記オイル管に接続される接続部と、前記オイル貯留室内に開口する開口部と、を備える第1吸入管と、
    前記第1吸入管の前記開口部に設けられ、前記開口部の流路を拡大する開放側と流路を縮小する閉塞側とに移動自在となる第1開口部開閉体と、
    前記第1吸入管の前記接続部に設けられ、前記接続部の流路を拡大する開放側と流路を縮小する閉塞側とに移動自在となる第1接続部開閉体と、
    前記オイル管に接続される接続部と、前記オイル貯留室内に開口する開口部と、を備える第2吸入管と、
    前記第2吸入管の前記開口部に設けられ、前記開口部の流路を拡大する開放側と流路を縮小する閉塞側とに移動自在となる第2開口部開閉体と、
    前記第2吸入管の前記接続部に設けられ、前記接続部の流路を拡大する開放側と流路を縮小する閉塞側とに移動自在となる第2接続部開閉体と、
    を有し、
    前記第1吸入管の前記開口部よりも油面が上昇する際に、前記第1開口部開閉体は浮力によって開放側に移動し、前記第1接続部開閉体は開放側に移動する一方、前記第1吸入管の前記開口部よりも油面が低下する際に、前記第1開口部開閉体は重力によって閉塞側に移動し、前記第1接続部開閉体は閉塞側に移動し、
    前記第2吸入管の前記開口部よりも油面が上昇する際に、前記第2開口部開閉体は浮力によって開放側に移動し、前記第2接続部開閉体は開放側に移動する一方、前記第2吸入管の前記開口部よりも油面が低下する際に、前記第2開口部開閉体は重力によって閉塞側に移動し、前記第2接続部開閉体は閉塞側に移動する、オイル吸入装置。
  2. 請求項1記載のオイル吸入装置において、
    前記第1吸入管の前記開口部は、前記第1吸入管の前記接続部よりも上方に配置され、
    前記第2吸入管の前記開口部は、前記第2吸入管の前記接続部よりも上方に配置される、オイル吸入装置。
  3. 請求項1または2記載のオイル吸入装置において、
    前記第1接続部開閉体と前記第2接続部開閉体とは連結され、
    前記第1接続部開閉体が閉塞側に移動する際に、前記第2接続部開閉体は開放側に移動する一方、前記第1接続部開閉体が開放側に移動する際に、前記第2接続部開閉体は閉塞側に移動する、オイル吸入装置。
  4. 請求項1または2記載のオイル吸入装置において、
    前記第1開口部開閉体と前記第1接続部開閉体とは連結され、
    前記第1開口部開閉体が閉塞側に移動する際に、前記第1接続部開閉体は閉塞側に移動する一方、前記第1開口部開閉体が開放側に移動する際に、前記第1接続部開閉体は開放側に移動し、
    前記第2開口部開閉体と前記第2接続部開閉体とは連結され、
    前記第2開口部開閉体が閉塞側に移動する際に、前記第2接続部開閉体は閉塞側に移動する一方、前記第2開口部開閉体が開放側に移動する際に、前記第2接続部開閉体は開放側に移動する、オイル吸入装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017172721A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 株式会社Subaru 変速機のオイル吸入装置及び変速機

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