JP2015151820A - 制震構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】建築物に地震動が作用することで生じる線材と面材との相対変位等を十分に吸収することのできる制震構造を提供する。【解決手段】建築物で線材5と面材6との接合箇所に適用される制震構造であって、面材6の前面に取り付けられた制震材31と、制震材31の前面側を押圧しつつ、線材5に対して固定される胴縁32とを備え、制震材31は、胴縁32との当接面において高摩擦抵抗部を形成してなり、建築物に地震動が作用することで生じる複数の面材6の相対変位に制震材31を追従させることにより、制震材31と胴縁32とを互いに摺動させることで前記高摩擦抵抗部を介して摩擦させ、線材5と面材6との間での地震動を吸収可能とされている。【選択図】図3

Description

本発明は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造及び制震構造の取付方法に関する。
従来より、揺れの大小に関わりなく優れた制震性能を得ることを目的として、特許文献1に開示される制震構造が提案されている。
特許文献1に開示される制震構造は、躯体と面材との間に制震部材が設けられたものである。制震部材は、一方が躯体に取り付けられ且つ他方が面材に取り付けられ、各々、剛性を有する材料で形成された一対の取付材と、一対の取付材の間に設けられた粘弾性を有する材料で形成された制震材とを備える。面材は、各々、面材の表面側から通されて面材に係合すると共に制震部材の面材側の取付材を貫通して躯体側の取付材に達するように設けられた複数の固定具により制震部材に固定されているものである。
特開2007−92404号公報
しかし、特許文献1に開示される制震構造は、複数の固定具が面材の表面側から制震部材に通されるものであることから、建築物の外側に足場を設けたうえで、この足場を用いて建築物の外側から制震部材に固定具を通すことが必要となり、制震部材の取付作業の困難性、危険性が増大するものとなるという問題点があった。
また、特許文献1に開示される制震構造は、面材及び制震部材の面材側の取付材を貫通して躯体側の取付材に達するように複数の固定具が設けられることから、面材、躯体及び制震部材が固定具によって一体化されるものとなり、一対の取付材の間に設けられた制震材による地震動の吸収が不十分なものとなるという問題点があった。
さらに、特許文献1に開示される制震構造は、面材及び制震部材の面材側の取付材を貫通して躯体側の取付材に達するように複数の固定具が設けられることから、面材、躯体及び制震部材が固定具によって一体化されるものとなり、面材と躯体との相対変位等を吸収することができないものとなることから、面材が躯体から脱落するおそれがあるという問題点があった。
更に、特許文献1に示すような制震構造以外に、粘弾性体を用いた制震構造も各種提案されている。しかしながら、このような粘弾性体を用いた制震構造もでは、地震動による面材の相対変位速度がある程度伴うものでなければ振動を効果的に吸収することができない。このため、このような速度が伴わなくても、僅かな相対変位が伴う場合にその振動を吸収できるような構造が従来より望まれていた。これに加えて、繰り返し振動を効果的に吸収し、面圧を保持する上で、粘弾性体を用いた制震構造ではこれを効果的に実現することができないという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、建築物に地震動が作用することで生じる線材と面材との相対変位等を十分に吸収することのできる制震構造を提供することにある。
請求項1記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記線材と前記面材との間に制震材を挟持させ、前記線材及び前記面材との相対変位を前記制震材を介した摩擦により低減自在とされていることを特徴とする。
請求項2記載の制震構造は、請求項1記載の発明において、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記面材に対して、前記線材とともに変位自在とされた制震材により、前記相対変位を低減自在とされていることを特徴とする。
請求項3記載の制震構造は、請求項1記載の発明において、地震時や台風時に前記制震材と前記面材又は前記線材とを互いに摺動させ、前記制震材におけるその摺動面に形成された前記高摩擦抵抗部を介して前記線材と前記面材と相対変位を低減可能とされていることを特徴とする。
請求項4記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記面材を押圧しつつ前記線材に取り付けられる制震材を備えることを特徴とする。
請求項5記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記面材の前面に取り付けられた制震材と、前記制震材の前面側を押圧しつつ、前記線材に対して固定される胴縁とを備え、前記制震材と前記胴縁との何れかの当接面において高摩擦抵抗部を形成してなることを特徴とする。
請求項6記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記線材と前記面材との間に介装され、前記線材に固定された制震材と、前記面材を線材側に押圧しつつ、前記線材に対して固定される胴縁とを備え、前記制震材と前記面材との何れかの当接面において高摩擦抵抗部を形成してなることを特徴とする。
請求項7記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記線材と前記面材との間に介装され、前記線材に固定された制震材を備え、前記面材は、前記線材に向けて押圧されてなり、前記制震材は、前記面材との当接面又は前記線材との当接面において高摩擦抵抗部を形成してなることを特徴とする。
請求項8記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記線材に取り付けられる補剛材と、前記補剛材と接触させつつ前記面材に設けられる当接板とを備え、前記当接板と前記補剛材の少なくとも接触面は、互いに異なる金属材料で構成されていることを特徴とする。
請求項9記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記線材に取り付けられる補剛材と、前記補剛材と接触させつつ前記面材に設けられる当接板とを備え、前記補剛材における前記当接板との接触面及び/又は前記当接板における前記補剛材との接触面は、高摩擦抵抗部とされていることを特徴とする。
請求項10記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記面材に取り付けられる補剛材と、前記補剛材と接触させつつ前記線材に設けられる当接板とを備え、前記当接板と前記補剛材の少なくとも接触面は、互いに異なる金属材料で構成されていることを特徴とする。
請求項11記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記面材に取り付けられる補剛材と、前記補剛材と接触させつつ前記線材に設けられる当接板とを備え、前記補剛材における前記当接板との接触面及び/又は前記当接板における前記補剛材との接触面は、高摩擦抵抗部とされていることを特徴とする。
本発明によれば、建築物に地震動が作用することによって、主柱、間柱、上梁及び下梁が接合箇所で相対的に傾斜して、面材が取り付けられる面内方向で大きく傾斜変形するものとなる。これに対して、面材は、略平板状の板材等が用いられるため、建築物に地震動が作用したときであっても、面内方向での傾斜変形が微小なものとなる。その結果、地震動作用時には、線材と、面材との間で相対的変形量の差異が大きくなる。
このとき、建築物に地震動が作用することで生じる複数の面材の相対変位に制震材は追従することとなる。その結果、建築物に地震動が作用した場合に胴縁と制震材との相対的な変位量の差が生まれる。そして、相対的な変位差が生じることで、互いに接触する胴縁と制震材とが摺動することになる。上述したように制震材における胴縁の接触面は、高摩擦抵抗部とされている。このため、互いに接触する胴縁と制震材とが摺動することで、大きな摩擦力が負荷されることとなる。そして、このような摩擦力が制震材と胴縁の接触面において負荷されると、地震動による互いの相対変位に対して抵抗しようとする力が作用することとなり、結果として地震動を十分に吸収することが可能となる。
また、本発明では、粘弾性体を用いた制震構造では、粘弾性体を用いた制震構造と比較して、僅かな損傷が伴う場合にその振動を吸収でき、繰り返し振動を効果的に吸収でき、面圧を保持することが可能となる。
本発明を適用した制震構造の第1実施形態を示す斜視図である。 (a)、(b)は、本発明を適用した制震構造の第1実施形態を示す平面断面図であり、(c)は、その正面図である。 (a)は、図1におけるA−A´断面図であり、(b)は、そのB−B´断面図である。 制震材の具体的な構成例について説明するための図である。 (a)は、第1実施形態の変形実施形態としてのA−A´断面図であり、(b)は、そのB−B´断面図である。 第2実施形態としての制震構造の斜視図である。 (a)は、図6のA−A´断面図であり、(b)はそのB−B´断面図である。 第2実施形態の変形実施形態について説明するための図である。 本発明を適用した制震構造における第3実施形態の組立斜視図である。 (a)は、図9における釘により接合されている箇所における断面図であり、(b)はその変形例を示す断面図である。 (a)は、第4実施形態を示す断面図であり、(b)はその変形例を示す図である。 (a)は、第5実施形態を示す断面図であり、(b)はその変形例を示す図である。 ガラス制震壁の実施例を示す正面図である。 図13のA−A´断面図である。
以下、本発明を適用した制震構造1を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した制震構造1は、図1、2に示すように建築物で構造部材等となる線材5と面材6との接合箇所に適用されるものである。ここで、線材5は、柱材、梁材、土台、筋交い、垂木、棟木、母屋、桁等の木材等が用いられるとともに、面材6は、木板材、合板、石膏ボード等が用いられる。
線材5は、図2に示すように、主柱11と、これら主柱11の上端部8aに接続された上梁13、主柱11の下端部8bに接続された下梁14とを有している。
面材6は、主柱11、上梁13、下梁14により囲まれる線材5に対して一枚ずつ割り当てられる。即ちこの面材6は、主柱11、上梁13、下梁14を枠材として、これらに対してそれぞれ取り付けられる。
図3(a)は、図1におけるA−A´断面図である。主柱11の前面側には2枚の面材6がそれぞれ取り付けられる。この面材6の前面には、制震材31が取り付けられる。更に、この制震材31の前面側に胴縁32が配設されている。この胴縁32は、アンカーボルト34を挿入するための図示しない孔が設けられている。アンカーボルト34は、胴縁32における図示しない孔に挿入され2枚の面材6の間を通過してそのまま主柱11に螺入される。
このアンカーボルト34の頭部と胴縁32との間には皿バネ33と、ワッシャー35が介装される。アンカーボルト34を主柱11に螺入させる際に、皿バネ33が押圧されて弾性収縮し、当該皿バネ33からワッシャー35を介して胴縁32に押圧力が伝達されることとなる。この過程で、皿バネ33が弾性収縮されて、これが復元しようとする力がワッシャー35に伝達され、さらにワッシャー35を介してその復元しようとする力が平面的に分散されて胴縁32へと伝達される。その結果、アンカーボルト34により胴縁32を2枚の面材6の前面側からより安定した状態で支持することが可能となる。
図4(a)は、制震材31の一例を示している。この制震材31は、第1面部312と、第1面部312の裏側である第2面部313と、第2面部313のほぼ中央から突出され、先端が先鋭化されている突出部311とを有している。また制震材31は、第1面部312から突出する突出片314が形成されている。この第1面部312、第2面部313の形状はいかなるものとされていてもよいが、以下では略円形状で構成する場合を例にとり説明をする。
突出片312は、図4(a)に示すように、第1面部312の円周方向に沿って複数個に亘り形成されている。この突出片312は、各々に鋭角または鈍角の先端部が形成されたものとなるように、各々が略三角形状に形成される。突出片312の形成位置は、規則的なものに限定されるものではなく、ランダムな位置に設けられていてもよい。
即ち、この第1面部312は、突出片314が形成されることで、第2面部313と比較して、高摩擦抵抗部とされている。この第1面部312は、第2面部313と比較して高摩擦抵抗となるものであれば、上述の如き突出片314を設ける場合に限定されるものではなく、単に表面粗さを粗くしてもよいし、あるいは紙ヤスリを貼り付けるようにしてもよい。また胴縁32の構成材料との関係において高摩擦抵抗となるような材料で構成してもよいし、いかなる手段を用いてもよい。
上述の如き構成からなる制震材31を実際に配設する際には、第1面部312を胴縁32側に向け、第2面部313を面材6側に向けて、突出部311を面材6内部に嵌入させる。胴縁32に対しては、突出片312が複数個に亘り設けられている第1面部312が当接することとなる。
図3(b)は、図1におけるB−B´断面図である。B−B´断面においては、主柱11に対して各面材6が釘37を介して取り付けられている。この面材6の前面側には、胴縁32が位置していることとなるが、このB−B´断面において、特に胴縁32は、主柱11へ固定するための各種手段が施されていない。
本発明を適用した制震構造1は、図2に示すように、主柱11、上梁13及び下梁14から形成される線材5の枠体8と、略平板状の面材6との接合箇所に適用されるものである。枠体8は、建築物に地震動が作用することによって、主柱11、上梁13及び下梁14が接合箇所で相対的に傾斜して、面材6が取り付けられる面内方向で大きく傾斜変形するものとなる。これに対して、面材6は、略平板状の板材等が用いられるため、建築物に地震動が作用したときであっても、面内方向での傾斜変形が微小なものとなる。その結果、地震動作用時には、線材5(枠体8)と、面材6との間で相対的変形量の差異が大きくなる。
このとき、建築物に地震動が作用することで生じる複数の面材6の相対変位に制震材31は追従することとなる。制震材31は、上述したように面材6に対して突出部311を介して強固に取り付けられているためである。これに対して、胴縁32は、線材5に固定されるものであり、面材6に対しては直接的に、或いは制震材31を介して単に接触しているに過ぎない。このため、建築物に地震動が作用した場合には、胴縁32は、線材5(枠体8)と一緒に動くこととなる。
その結果、建築物に地震動が作用した場合に胴縁32と制震材31との相対的な変位量の差が生まれる。そして、相対的な変位差が生じることで、互いに接触する胴縁32と制震材31とが摺動することになる。上述したように制震材31における胴縁32の接触面である第1面部312は、高摩擦抵抗部とされている。このため、互いに接触する胴縁32と制震材31とが摺動することで、その高摩擦抵抗部とされている第1面部312と、胴縁32との間で大きな摩擦力が負荷されることとなる。そして、このような摩擦力が制震材31と胴縁32の接触面において負荷されると、地震動による互いの相対変位に対して抵抗しようとする力が作用することとなり、結果として地震動を十分に吸収することが可能となる。
特に胴縁32と制震材31とは互いにアンカーボルト34を介して押圧されているため、上述した摺動をより確実に行うことができ、その高摩擦抵抗部とされている第1面部312との間で摩擦力を発現させることが可能となる。
なお、本実施形態では、高摩擦抵抗部を、胴縁32側に設けるようにしてもよい。即ち、胴縁32における制震材31の接触面において高摩擦抵抗部を形成させるようにしてもよい。これにより、上述と同様の作用効果を奏することとなる。
また、制震材31における高摩擦抵抗部は、胴縁32に向けるのではなく、面材6に向けるようにしてもよい。
図5(a)は、第1実施形態の変形実施形態としてのA−A´断面図であり、図5(b)はそのB−B´断面図である。この図5の変形実施形態では、制震材31を線材5と面材6との間に設ける。具体的には、制震材31における突出部311を線材5内に嵌入させ、高摩擦抵抗部とされている第1面部312を面材6に対面させるようにして配置する。また、胴縁32と面材6との間には制震材31を介在させることなく、これらを互いに直接接触させる。
この第1実施形態の変形実施形態において、制震材31は、線材5に固定される。このため、建築物に地震動が作用した場合には、制震材31は、線材5(枠体8)と一緒に動くこととなる。
その結果、建築物に地震動が作用した場合に互いに接触する面材6と制震材31との相対的な変位量の差が生まれる。そして、相対的な変位差が生じることで、互いに接触する面材6と制震材31とが摺動し、高摩擦抵抗部とされている第1面部312と、胴縁32との間で大きな摩擦力が負荷されることとなり、結果として地震動を十分に吸収することが可能となる。
胴縁32は、アンカーボルト34、皿バネ33、ワッシャー35を介して線材5側へ押圧されていることから、面材6も線材5側へ押圧される。その結果、制震材31と面材6とを密着させることができ、ひいては面材6と制震材31との摺動を確実に実現することが可能となる。 また、制震材31における高摩擦抵抗部は、面材6に向けるのではなく、線材5に向けるようにしてもよい。
次に第2実施形態について説明をする。図6は、第2実施形態としての制震構造1の斜視図である。この第2実施形態では、胴縁32の構成を省略している。
図7(a)は、図6のA−A´断面図であり、図7(b)はそのB−B´断面図である。線材5、面材6、皿バネ33、アンカーボルト34、ワッシャー35の構成は、第1実施形態と同様であるため、同一の符号を付すことにより、以下での説明を省略する。
制震材31は、線材5と面材6との間に設けられる。具体的には、制震材31における突出部311を線材5内に嵌入させ、高摩擦抵抗部とされている第1面部312を面材6に対面させるようにして配置する。またアンカーボルト34は、制震材31の配設位置と異なる高さに配置される。
この第2実施形態において、制震材31は、線材5に固定される。このため、建築物に地震動が作用した場合には、制震材31は、線材5(枠体8)と一緒に動くこととなる。
その結果、建築物に地震動が作用した場合に互いに接触する面材6と制震材31との相対的な変位量の差が生まれる。そして、相対的な変位差が生じることで、互いに接触する面材6と制震材31とが摺動し、高摩擦抵抗部とされている第1面部312と、面材6との間で大きな摩擦力が負荷されることとなり、結果として地震動を十分に吸収することが可能となる。
面材6は、アンカーボルト34、皿バネ33、ワッシャー35を介して線材5側へ押圧されていることから、制震材31と面材6とを密着させることができ、ひいては面材6と制震材31との摺動を確実に実現することが可能となる。
なお、本実施形態では、高摩擦抵抗部を、面材6側に設けるようにしてもよい。即ち、面材6における制震材31の接触面において高摩擦抵抗部を形成させるようにしてもよい。これにより、上述と同様の作用効果を奏することとなる。
また、制震材31における高摩擦抵抗部は、面材6に向けるのではなく、線材5に向けるようにしてもよい。
図8は、第2実施形態の変形実施形態である。この変形実施形態では、制震材31とアンカーボルト34とを同一高さに設ける。図3(b)は、この第2実施形態の変形実施形態に適用する制震材31´の詳細な構成を示している。制震材31´は、第1面部312と、第1面部312の裏側である第2面部313とを有し、これらのほぼ中央に開削された貫通孔317を有している。制震材31´は、第1面部312から突出する突出片314が形成されている。
第1面部312は、突出片314が形成されることで、第2面部313と比較して、高摩擦抵抗部とされている。この第1面部312は、第2面部313と比較して高摩擦抵抗となるものであれば、上述の如き突出片314を設ける場合に限定されるものではなく、単に表面粗さを粗くしてもよいし、あるいは紙ヤスリを貼り付けるようにしてもよい。また胴縁32の構成材料との関係において高摩擦抵抗となるような材料で構成してもよいし、いかなる手段を用いてもよい。
このような制震材31´における貫通孔317にアンカーボルト34を挿通させる。その結果、この制震材31´は、アンカーボルト34に固定される。アンカーボルト34は線材5に固定されるものであるから、建築物に地震動が作用した場合には、制震材31は、線材5(枠体8)と一緒に動くこととなる。また制震材31´は、線材5と面材6との間に設けられる。具体的には、高摩擦抵抗部とされている第1面部312を面材6に対面させるようにして配置する。
その結果、建築物に地震動が作用した場合に互いに接触する面材6と制震材31´との相対的な変位量の差が生まれる。そして、相対的な変位差が生じることで、互いに接触する面材6と制震材31´とが摺動し、高摩擦抵抗部とされている第1面部312と、面材6との間で大きな摩擦力が負荷されることとなり、結果として地震動を十分に吸収することが可能となる。
面材6は、アンカーボルト34、皿バネ33、ワッシャー35を介して線材5側へ押圧されていることから、制震材31と面材6とを密着させることができ、ひいては面材6と制震材31との摺動を確実に実現することが可能となる。
ちなみに、面材6にアンカーボルト34のための大きめの孔を空けておくことで、地震時における当該面材6の相対的な変形を許容するようにしてもよいし、地震時におけるアンカーボルト34の孔が自然に広がるようにしてもよい。また、制震材31´における高摩擦抵抗部は、面材6に向けるのではなく、線材5に向けるようにしてもよい。
即ち、本発明によれば、線材5と面材6の間、又は面材6と前記胴縁32との間に高摩擦抵抗部を形成してなるものであればよい。
また、本発明では、上述した実施の形態に限定されるものではなく、線材5と面材6との間に制震材31を挟持させ、線材5及び面材6との相対変位を制震材31を介した摩擦により低減自在とされているものであれば、いかなるものであってもよい。地震時や台風時に制震材31と面材5又は線材6とを互いに摺動させる。その制震材31におけるその摺動面には高摩擦抵抗部を形成しておき、これを介して線材5と面材6と相対変位を吸収可能とされていてもよい。
また、上述した実施の形態では、制震材31は、面材6に対して、線材5とともに変位自在とされている。つまり地震等の場合において、制震材31は、面材6とは互いに接合されていないことから線材5とともに動くものであり、その結果、制震材31は、面材6との間で互いに摺動することとなり、これにより、上述した高摩擦抵抗部を介して相対変位を低減自在としている。
次に本発明を適用した制震構造1における第3実施形態について説明をする。第3実施形態では、図9に示すように、線材5と、線材5に対して釘37により接合される面材6と、線材5に取り付けられる補剛材2とを備えている。
図10(a)は、図9における釘37により接合されている箇所における断面図である。線材5の前面側には2枚の面材6がそれぞれ取り付けられる。この線材5の両側面には、木製又は弾性材からなる補剛材2が設けられている。補剛材2は、面材6に当接される面材当接面21aと、面材当接面21aに対して鈍角とされてなり、線材5に当接される線材当接面21bとを有している。また、この補剛材2は、線材当接面21bと対向する面側からアンカーボルト22が螺入される。このアンカーボルト22は補剛材2を貫通してそのまま線材5へと嵌入することとなる。その結果、この補剛材2は、線材5に対してアンカーボルト22を介して固定される。
補剛材2における面材当接面21aと線材当接面21bとの角度は、90°超とされている。この状態で補剛材2に対してアンカーボルト22を締め付け固定しようとした場合、線材当接面21bが線材5の表面に対して、面接触しようとする方向に力が作用することとなる。その結果、この線材当接面21bに対して90°超の角度とされている面材当接面21aは、図中P方向に向けて変形しようとする力が作用し、その結果、補剛材2から面材6に対して押圧力が付与されることとなる。その結果、この補剛材2は、面材6を押圧しつつ線材5に取り付けられるものとすることが可能となる。
このような状態で、建築物に地震動が作用した場合に互いに接触する面材6とこれに押圧されている補剛材2の面材当接面21aとが互いに摺動する。このとき、面材6に補剛材2が押圧されている分、面材6と補剛材2との間で大きな摩擦力が負荷されることとなり、結果として地震動を十分に吸収することが可能となる。
図10(b)は、図10(a)における変形実施形態を示している。補剛材2は、面材6に当接される面材当接面21aと、面材当接面21aに対して略垂直とされ、線材5に当接される線材当接面21bとを有している。面材6に取り付け前では、線材5における面材6への当接面5aよりも、補剛材2における面材当接面21aがより前面側となるような状態でアンカーボルト22を介して固定される。その結果、この補剛材2は、面材6を押圧しつつ線材5に取り付けられるものとすることが可能となり、上述と同様に地震動を十分に吸収することが可能となる。
次に本発明を適用した制震構造1における第4実施形態について説明をする。この第4実施形態では、図11(a)に示すように断面L字状の補剛材2を備えている。補剛材2は、互いに略垂直とされた面材当接面21a及び線材当接面21bとを有している。線材当接面21bは、アンカーボルト22を介して線材5に取り付けられている。面材当接面21aは、面材6と略平行とされた状態で、予め設けられた図示しないネジ孔にネジ51が螺着されている。また、面材6には、面材当接面21a側に向けて板状体52が当接され、螺着されたネジ51を介して補剛材2側から板状体52に押圧力が付与されている状態となっている。このとき、板状体52と面材6との間には、紙ヤスリ等のような高摩擦抵抗部材を介装させるようにしてもよいし、或いは板状体52又は面材6のいずれかの接触面を例えば表面粗さを粗くする等、高摩擦抵抗部とするようにしてもよい。
このような状態で、建築物に地震動が作用した場合に互いに接触する面材6とこれに押圧されている板状体52とが互いに摺動する。このとき、面材6に板状体52が押圧されている分、面材6と板状体52との間で大きな摩擦力が負荷されることとなり、結果として地震動を十分に吸収することが可能となる。この面材6と板状体52との間に更に高摩擦抵抗が負荷されるようにしておくことで、上述した効果を更に大きくすることができる。
また図11(b)は、第4実施形態の変形実施形態を示している。上述した図11(a)と同一の構成要素、部材には同一の符号を付して以下の説明を省略する。
補剛材2における面材当接面21aと、面材6に当接された板状体52との間には、弾性収縮された状態で弾性体55が介装されている。この弾性体55は、例えばスプリング等のバネで構成されている。この弾性体55が弾性収縮している場合、復元しようとする力が作用することとなり、板状体52に押圧力が付与されることとなる。このとき、板状体52と面材6との間には、紙ヤスリ等のような高摩擦抵抗部材を介装させるようにしてもよいし、或いは板状体52又は面材6のいずれかの接触面を例えば表面粗さを粗くする等、高摩擦抵抗部とするようにしてもよい。このような変形実施形態においても、上述した第4実施形態と同様の作用効果を奏することは勿論である。
次に本発明を適用した制震構造1における第5実施形態について説明をする。この第5実施形態では、図12(a)に示すように断面L字状の補剛材2を備えている。補剛材2は、互いに略垂直とされた面材当接面21a及び線材当接面21bとを有している。線材当接面21bは、アンカーボルト22を介して線材5に取り付けられている。補剛材2は、面材当接面21aを面材6と略平行とした状態で、その面材側に凸状に凸設された凸部61を設けている。また、面材6には、面材当接面21a側に向けて当接体62が予めねじ止めされてなり、凸部61の先端がこれに当接した状態とされている。このとき凸部61と、当接体62とが互いに押圧されているような状態となるようにアンカーボルト22で固定されていることが望ましい。
このような状態で、建築物に地震動が作用した場合に互いに接触する凸部61と、当接体62とが互いに摺動する。その結果、大きな摩擦力が負荷されることとなり、結果として地震動を十分に吸収することが可能となる。この凸部61と当接体62との間に更に高摩擦抵抗が負荷されるようにしておくことで、上述した効果を更に大きくすることができる。特に凸部61と当接体62とが互いに押圧されていれば、その分大きな摩擦力を得ることが可能となる。
更に、この凸部61及び当接体62について、何れか一方をアルミニウム製とし、何れか一方をステンレス製としてもよい。これらのアルミニウム、ステンレスは互いに摩擦係数が異なるものであるから、これらを互いに摺動させることで、地震動が発生した場合により大きな摩擦力を得ることができる。このとき、これら材料はアルミニウム、ステンレスに限定されるものではなく、互いに摩擦係数の異なる材料であれば、何れか一方を凸部61に、何れか他方を当接体62に割り当てるようしてもよい。
また、凸部61と当接体62のそれぞれの接触面の何れか一方、又は両方を上述した高摩擦抵抗部とすることで、同様に大きな摩擦力を得ることも可能となる。
次に本発明を適用した制震構造1における第5実施形態の変形実施形態について説明をする。この変形実施形態では、図12(b)に示すように断面L字状の補剛材2を備えている。補剛材2は、互いに略垂直とされた面材当接面21a及び線材当接面21bとを有している。面材当接面21aは、ボルト72を介して面材6に取り付けられている。補剛材2は、線材当接面21bを線材5と略平行とした状態で、その線材側に凸状に凸設された凸部61を設けている。また、線材5には、線材当接面21b側に向けて当接体62が予めねじ止めされてなり、凸部61の先端がこれに当接した状態とされている。このとき凸部61と、当接体62とが互いに押圧されているような状態となるようにアンカーボルト22で固定されていることが望ましい。
このような状態で、建築物に地震動が作用した場合に互いに接触する凸部61と、当接体62とが互いに摺動する。その結果、大きな摩擦力が負荷されることとなり、結果として地震動を十分に吸収することが可能となる。この凸部61と当接体62との間に更に高摩擦抵抗が負荷されるようにしておくことで、上述した効果を更に大きくすることができる。特に凸部61と当接体62とが互いに押圧されていれば、その分大きな摩擦力を得ることが可能となる。
更に、この凸部61及び当接体62について、何れか一方をアルミニウム製とし、何れか一方をステンレス製とする等、互いに摩擦係数の異なる材料で構成することで上述した効果をより増強させることが可能となる。また、凸部61と当接体62のそれぞれの接触面の何れか一方、又は両方を上述した高摩擦抵抗部とすることで、同様に大きな摩擦力を得ることも可能となる。
上述した第3〜第5実施形態では、何れも補剛材2を設けることを必須としているが、この補剛材2は、面材6を押圧しつつ前記線材に取り付けられるものであればいかなる構成とされていてもよく、更にはこの補剛材2は、上述した制震材31の概念に含まれることは勿論である。
また、互いに異なる材料同士で接触させる場合には、少なくともその接触面同士が互いに異なる材料で構成されていればよく、それ以外の部分については、互いの同一の材料で構成されていてもよいことは勿論である。
以下、本発明を適用した制震構造をガラス制震壁10に適用する場合の実施例について説明をする。図13は、このガラス制震壁10の正面図であり、図14はそのA−A´断面図を示している。
ガラス制震壁10は、面材6は、主柱11、下梁14により囲まれる線材5に対して、ガラス製の面材6を一枚ずつ割り当てるものである。線材5には、ステンレス板101が設けられ、またそのステンレス板101は、接着剤102を介して貼着されている。
図14のA−A´断面図に示すように、外壁側の面材6に加え、内壁側においても同様にガラス製の面材6´を備えるようにしてもよい。面材6´には断面コ字状とされたステンレス板116が設けられている。このステンレス板116の形状は、外壁側のフランジ径が長く、内壁側のフランジ径が短い構成とされている。このため、ステンレス板116は、外壁側が線材5の外壁側の面に沿ってほぼ平行となるように対向させることができる。このステンレス板116と線材5との間には、アルミ板115が設けられている。このアルミ板115は、線材5に取り付けられており、ステンレス板116とは互いに当接されている関係にあるものの、両者間で接合はなされていない。
また、ビス111は、螺入させることにより、皿バネ座金113を介してステンレス板112を押圧可能としている。このビス111の先端は、線材5に嵌入される。ステンレス板112とステンレス板116との間には、面材6が設けられる。このステンレス板112と面材6とは互いに接着剤102により接合されている。また、ステンレス板112とステンレス板116との間には、スペーサー114が外装されている。
このような構成からなるガラス制震壁10においても、同様に地震動が負荷された場合には、線材5と面材6が相対変位し、これに応じてアルミ板115とステンレス板」116とが互いに相対変位する。このとき、アルミニウムと、ステンレスとの間で互いに摩擦係数の異なる材料であることから、摩擦抵抗が負荷されることでその変形を抑止するように作用させることができ、耐震機能を発揮させることが可能となる。またアルミ板115とステンレス板116それぞれの接触面の何れか一方、又は両方を上述した高摩擦抵抗部とすることで、同様に大きな摩擦力を得ることも可能となる。
1 制震構造
2 補剛材
5 線材
6 面材
8 枠体
8a 上端部
8b 下端部
10 ガラス制震壁
11 主柱
13 上梁
14 下梁
21a 面材当接面
21b 線材当接面
22 アンカーボルト
31 制震材
32 胴縁
33 皿バネ
34 アンカーボルト
35 ワッシャー
37 釘
51 ネジ
52 板状体
55 弾性体
61 凸部
62 当接体
72 ボルト
101 ステンレス板
102 接着剤
111 ビス
112 ステンレス板
113 皿バネ座金
114 スペーサー
115 アルミ板
116 ステンレス板
311 突出部
312 突出片
312、313 面部
313 面部
314 突出片
317 貫通孔
請求項記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記面材を皿バネなどの弾性体の復元力で押圧しつつ前記線材に取り付けられる制震材を備えることを特徴とする。
請求項記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記面材の前面に取り付けられた制震材と、前記制震材の前面側を皿バネなどの弾性体の復元力で押圧しつつ、前記線材に対して固定される胴縁とを備え、前記制震材と前記胴縁との何れかの当接面において高摩擦抵抗部を形成してなることを特徴とする。
請求項記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記線材と前記面材との間に介装され、前記線材に固定された制震材と、前記面材を線材側に皿バネなどの弾性体の復元力で押圧しつつ、前記線材に対して固定される胴縁とを備え、前記制震材と前記面材との何れかの当接面において高摩擦抵抗部を形成してなることを特徴とする。
請求項記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記線材と前記面材との間に介装され、前記線材に固定された制震材を備え、前記面材は、前記線材に向けて皿バネなどの弾性体の復元力で押圧されてなり、前記制震材は、前記面材との当接面又は前記線材との当接面において高摩擦抵抗部を形成してなることを特徴とする。
請求項記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記線材に取り付けられる補剛材と、前記補剛材と接触させつつ前記面材に設けられる当接板とを備え、前記当接板と前記補剛材の少なくとも接触面は、互いに異なる金属材料で構成されていることを特徴とする。
請求項記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記線材に取り付けられる補剛材と、前記補剛材と接触させつつ前記面材に設けられる当接板とを備え、前記補剛材における前記当接板との接触面及び/又は前記当接板における前記補剛材との接触面は、高摩擦抵抗部とされていることを特徴とする。
請求項記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記面材に取り付けられる補剛材と、前記補剛材と接触させつつ前記線材に設けられる当接板とを備え、前記当接板と前記補剛材の少なくとも接触面は、互いに異なる金属材料で構成されていることを特徴とする。
請求項記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記面材に取り付けられる補剛材と、前記補剛材と接触させつつ前記線材に設けられる当接板とを備え、前記補剛材における前記当接板との接触面及び/又は前記当接板における前記補剛材との接触面は、高摩擦抵抗部とされていることを特徴とする。
請求項記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記線材に取り付けられる補剛材と、前記補剛材と接触させつつ前記面材に設けられる当接板とを備え、前記当接板と前記補剛材の少なくとも接触面は、互いに異なる金属材料で構成されていることを特徴とする。
請求項記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記線材に取り付けられる補剛材と、前記補剛材と接触させつつ前記面材に設けられる当接板とを備え、前記補剛材における前記当接板との接触面及び/又は前記当接板における前記補剛材との接触面は、高摩擦抵抗部とされていることを特徴とする。
請求項記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記面材に取り付けられる補剛材と、前記補剛材と接触させつつ前記線材に設けられる当接板とを備え、前記当接板と前記補剛材の少なくとも接触面は、互いに異なる金属材料で構成されていることを特徴とする。
請求項記載の制震構造は、建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記面材に取り付けられる補剛材と、前記補剛材と接触させつつ前記線材に設けられる当接板とを備え、前記補剛材における前記当接板との接触面及び/又は前記当接板における前記補剛材との接触面は、高摩擦抵抗部とされていることを特徴とする。

Claims (11)

  1. 建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、
    前記線材と前記面材との間に制震材を挟持させ、
    前記線材及び前記面材との相対変位を前記制震材を介した摩擦により低減自在とされていること
    を特徴とする制震構造。
  2. 建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、
    前記面材に対して、前記線材とともに変位自在とされた制震材により、前記相対変位を低減自在とされていること
    を特徴とする請求項1記載の制震構造。
  3. 地震時や台風時に前記制震材と前記面材又は前記線材とを互いに摺動させ、前記制震材におけるその摺動面に形成された前記高摩擦抵抗部を介して前記線材と前記面材と相対変位を低減可能とされていること
    を特徴とする請求項1記載の制震構造。
  4. 建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、前記面材を押圧しつつ前記線材に取り付けられる制震材を備えること
    を特徴とする制震構造。
  5. 建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、
    前記面材の前面に取り付けられた制震材と、
    前記制震材の前面側を押圧しつつ、前記線材に対して固定される胴縁とを備え、
    前記制震材と前記胴縁との何れかの当接面において高摩擦抵抗部を形成してなること
    を特徴とする制震構造。
  6. 建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、
    前記線材と前記面材との間に介装され、前記線材に固定された制震材と、
    前記面材を線材側に押圧しつつ、前記線材に対して固定される胴縁とを備え、
    前記制震材と前記面材との何れかの当接面において高摩擦抵抗部を形成してなること
    を特徴とする制震構造。
  7. 建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、
    前記線材と前記面材との間に介装され、前記線材に固定された制震材を備え、
    前記面材は、前記線材に向けて押圧されてなり、
    前記制震材は、前記面材との当接面又は前記線材との当接面において高摩擦抵抗部を形成してなること
    を特徴とする制震構造。
  8. 建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、
    前記線材に取り付けられる補剛材と、
    前記補剛材と接触させつつ前記面材に設けられる当接板とを備え、
    前記当接板と前記補剛材の少なくとも接触面は、互いに異なる金属材料で構成されていること
    を特徴とする制震構造。
  9. 建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、
    前記線材に取り付けられる補剛材と、
    前記補剛材と接触させつつ前記面材に設けられる当接板とを備え、
    前記補剛材における前記当接板との接触面及び/又は前記当接板における前記補剛材との接触面は、高摩擦抵抗部とされていること
    を特徴とする制震構造。
  10. 建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、
    前記面材に取り付けられる補剛材と、
    前記補剛材と接触させつつ前記線材に設けられる当接板とを備え、
    前記当接板と前記補剛材の少なくとも接触面は、互いに異なる金属材料で構成されていること
    を特徴とする制震構造。
  11. 建築物で線材と面材との接合箇所に適用される制震構造であって、
    前記面材に取り付けられる補剛材と、
    前記補剛材と接触させつつ前記線材に設けられる当接板とを備え、
    前記補剛材における前記当接板との接触面及び/又は前記当接板における前記補剛材との接触面は、高摩擦抵抗部とされていること
    を特徴とする制震構造。
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