JP6243074B1 - 制震構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造物に地震動が作用することで生じる部材間の相対変位等を十分に吸収することのできる制震構造を提供する。【解決手段】構造物で面材6と線材5との接合箇所に適用される制震構造であって、孔61が形成される面材6と、面材6に接合される線材5と、面材6の孔61に貫通されるとともに線材5に固定される固定部材4と、面材6と線材5との間に介装される制震材3を備え、制震材3は、粘弾性を有する粘弾性部31と、粘弾性部31に設けられて鋭角の粒状に形成される粒状部32とを有し、粘弾性部31が面材6と線材5との両方に貼り付けられ、粘弾性部31と粒状部32とが面材6と線材5とに固定部材4を介して押圧力が保持された状態で、面材6と線材5とに接触されることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、構造物で第1部材と第2部材との接合箇所に適用される制震構造に関する。
従来より、揺れの大小に関わりなく優れた制震性能を得ることを目的として、特許文献1に開示される木質材料の摩擦力向上構造が提案されている。
特許文献1に開示される木質材料の摩擦力向上構造は、双方の木質材料である第1嵌合溝及び摩擦減衰部材の摩擦面に例えば剣山などで罫書きして溝状の目荒らし部が形成され、その目荒らしされた表面に木材より硬い砂がばら撒かれた状態で定着剤によって固着されることを特徴とする。これにより、特許文献1に開示される木質材料の摩擦力向上構造は、第1嵌合溝及び摩擦減衰部材よりも硬質な砂が第1嵌合溝及び摩擦減衰部材の木目などに噛み込んで係止した状態となり、摩擦抵抗となることから、第1嵌合溝及び摩擦減衰部材どうしの間の摩擦面における摩擦係数を大きくすることが可能とされる。
特開2012−57381号公報
しかし、特許文献1に開示される木質材料の摩擦力向上構造は、第1嵌合溝及び摩擦減衰部材よりも硬質な砂が第1嵌合溝及び摩擦減衰部材の木目などに噛み込んで係止されることにより、木質材料が摩耗されて硬質な砂が木質材料に接触されなくなるため、硬質な砂が摩擦抵抗として作用できず制震性能が低下してしまうという問題点があった。
特許文献1に示すような木質材料の摩擦力向上構造以外に、粘弾性体を用いた制震構造も各種提案されている。しかしながら、このような粘弾性体を用いた制震構造は、地震動による面材の相対変位速度がある程度伴うものでなければ振動を効果的に吸収することができない。このため、このような速度が伴わなくても、僅かな相対変位が伴う場合にその振動を吸収できるような構造が従来より望まれていた。これに加えて、繰り返し振動を効果的に吸収し、粘弾性体を用いた制震構造ではこれを効果的に実現することができないという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、構造物に地震動が作用することで生じる部材間の相対変位等を効果的に吸収することが可能となる制震構造を提供することにある。
発明に係る制震構造は、構造物で第1部材と第2部材との接合箇所に適用される制震構造であって、第1部材と第2部材との間に介装される制震材を備え、前記制震材は、粘弾性を有する粘弾性部と、前記粘弾性部に設けられて鋭角の粒状に形成される粒状部と、前記粒状部が設けられるメッシュとを有し、前記粘弾性部が前記第1部材と前記第2部材との少なくとも一方に貼りつけられ、少なくとも前記粒状部が前記第1部材と前記第2部材とに作用する押圧力により保持され、前記メッシュは前記粘弾性部に挟まれることを特徴とする。
発明に係る制震構造は、第明において、前記第1部材に形成される孔に貫通されるとともに前記第2部材に固定される固定部材を更に備え、前記制震材は、少なくとも前記粒状部が前記第1部材と前記第2部材とに前記固定部材を介して作用する押圧力により保持されることを特徴とする。
発明に係る制震構造は、第発明又は第発明において、前記制震材は、前記粘弾性部がテープ状に形成されることを特徴とする。
本発明によれば、構造物に地震動が作用して線材と面材との間に相対変位が生じたとき、粒状部が線材及び面材に対して摺動するものとなる。このため、本発明によれば、粒状部が丸みを帯びることなく鋭角の粒状に形成されるため、線材と粒状部との間及び面材と粒状部との間でより大きな摩擦力が負荷されることとなる。そして、本発明によれば、このような摩擦力が線材と粒状部との間及び面材と粒状部との間において負荷されると、地震動による線材と制震材との間及び面材と制震材との間に生じる相対変位に対して抵抗しようとする力が作用することとなり、結果として地震動を十分に吸収することが可能となる。
本発明を適用した制震構造の第1実施形態を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した制震構造の第1実施形態を示す平面断面図であり、(b)は、その正面図である。 本発明を適用した制震構造の第1実施形態を示す平面断面図である。 本発明を適用した制震構造における制震材を示す平面断面図である。 (a)は、本発明を適用した制震構造における制震材の第1変形例を示す平面断面図であり、(b)は、その第2変形例を示す平面断面図である。 本発明を適用した制震構造における制震材の第3変形例を示す平面断面図である。 本発明を適用した制震構造における固定部材の軸部に突出部が形成される形態を示す平面断面図である。 図3のP部を示す図である。 本発明を適用した制震構造の第2実施形態を示す斜視図である。 本発明を適用した制震構造の第2実施形態を示す平面断面図である。 本発明を適用した制震構造の第3実施形態を示す平面断面図である。 建築材を示す斜視図である。 図11のA−A断面図を示す。 本発明を適用した制震構造の平面断面図であり、建築材と線材との接合を示す。 (a)は、固定された板材及び可動する板材とに介装された砂の挙動を示す概念図であり、(b)は、固定された板材及び可動する板材とに介装されたコランダムの挙動を示す概念図である。
以下、本発明を適用した制震構造1を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した制震構造1は、図1に示すように、構造物で構造部材等となる線材5と面材6との接合箇所に適用されるものである。ここで、線材5は、柱材、梁材、土台、筋交い、垂木、棟木、母屋、桁、根太等の木材や、H型鋼、鋼管等が用いられるとともに、面材6は、木板材、合板、石膏ボード、ベニヤ板、鋼板、プレキャスト板、ALC板等が用いられる。
本発明を適用した制震構造1は、第1実施形態において、図2及び図3に示すように、線材5と面材6とに介装される制震材3を備える。
線材5は、主柱11と、これら主柱11の上端部8aに接続された上梁13、主柱11の下端部8bに接続された下梁14とを有している。線材5は、主柱11、上梁13及び下梁14により枠体8が形成される。
面材6は、主柱11、上梁13、下梁14により囲まれる線材5に対して一枚割り当てられる。即ちこの面材6は、主柱11、上梁13、下梁14を枠材として、主柱11の前面側に取り付けられる。面材6は、図3に示すように、固定部材4が貫通される孔61が形成される。
制震材3は、オレフィン系、ポリエステル系、スチレン系、アクリル系、ブチル系等を材料とする粘弾性を有する粘弾性部31と、粘弾性部31に設けられて鋭角の粒状に形成される粒状部32とを有する。ここでいう、鋭角の粒状とは、粒状とされる粒状部32が丸みを帯びることなく、粒状部32の表面が先鋭化された粒状をいうものとする。
制震材3は、図4に示すように、粘弾性部31が0.1〜5.0mm程度の厚さ寸法tを有するテープ状に形成される。制震材3は、図3に示すように、主柱11の主柱前面11aと、面材6の面材背面6bとにテープ状の粘弾性部31が貼り付けられて固定されることで、主柱11と面材6との間に介装される。なお、制震材3は、主柱11の主柱前面11aと、面材6の面材背面6bとの少なくとも一方にテープ状の粘弾性部31が貼り付けられて固定されることで、主柱11と面材6との間に介装されてもよい。なお、粘弾性部31は、テープ状のものに限らず、繊維シート、紙、フィルム等に接着剤が塗布等されることで、主柱11の主柱前面11aと、面材6の面材背面6bとの少なくとも一方に貼り付けられて固定されるものであってもよい。
制震材3は、粒状部32としてコランダム、ガラス破砕粉体、金属粉体、顔料等が用いられ、その粒径が10μm〜5.0mm程度とされる。制震材3は、図3及び図4に示すように、テープ状の粘弾性部31の両面から粒状部32が突出するように混入され、主柱11の主柱前面11aと、面材6の面材背面6bとに粒状部32が接触される。
なお、制震材3は、図5(a)に示すように、粘弾性部31の片面に鋭角の粒状に形成される粒状部32が設けられてもよいし、図5(b)に示すように、粘弾性部31の両面に鋭角の粒状に形成される粒状部32が設けられてもよい。
また、制震材3は、図6に示すように、粘弾性を有する粘弾性部31と、粘弾性部31に設けられて鋭角の粒状に形成される粒状部32と、粒状部32が設けられるメッシュ33とを有するものであってもよい。メッシュ33は、化学繊維等の繊維が用いられ、横糸33aと縦糸33bとが交互に編み込まれ、これら横糸33aと縦糸33bとに接着剤や静電気等により、粒状部32が取り付けられるものとなる。また、粘弾性部31は、複数の帆布等の表面にそれぞれ接着剤等が塗布されたものが用いられ、メッシュ33の一方側と他方側とを挟んで例えば2枚で設けられる。制震材3は、2枚の粘弾性部31の内側に粒状部32が設けられ、メッシュ33に設けられた粒状部32が何れか一方又は両方の粘弾性部31から突出されるものとなる。
固定部材4は、図3に示すように、例えば、木ネジが用いられるが、ボルト、釘等が用いられてもよい。固定部材4は、面材6の孔61に貫通されてそのまま主柱11に螺入される。固定部材4は、面材6の孔61に貫通される軸部41の先端側に形成されるネジ部42と、軸部41の基端側に形成される頭部43とを有し、ネジ部42が軸部41よりも径大とされる。
固定部材4は、ネジ部42が軸部41よりも径大とされるため、ネジ部42を面材6に螺入させて面材6の孔61が形成されるものとなる。このため、固定部材4は、ネジ部42をさらに線材5まで螺入させたとき、軸部41が面材6の孔61も径小とすることができる。
固定部材4は、頭部43と面材6との間に皿バネ48及びワッシャー49が設けられる。固定部材4は、主柱11と面材6との間に押圧力を保持するものとなり、主柱11と面材6との間に押圧力を保持させることで、制震材3の粘弾性部31と粒状部32が主柱11の主柱前面11aと、面材6の面材背面6bとに確実に接触されて保持されることとなる。固定部材4は、主柱11に螺入させる際に、皿バネ48が押圧されて弾性収縮し、当該皿バネ48からワッシャー49を介して面材6に押圧力が伝達されることとなる。この過程で、皿バネ48が弾性収縮されて、これが復元しようとする力がワッシャー49に伝達され、さらにワッシャー49を介してその復元しようとする力が平面的に分散されて面材6へと伝達される。その結果、固定部材4は、面材6をより安定した状態で支持することが可能となる。なお、皿バネ48は、弾性力を有するものとして、例えば、バネ座金、ゴム等の弾性体に代替することもできる。
固定部材4は、図7に示すように、軸部41から突出される突出部44が形成されてもよい。突出部44は、軸部41の先端側に向けて傾斜される金属板等が用いられ、軸部41の周囲に複数に溶接等により取り付けられる。固定部材4は、軸部41に突出部44が形成されるため、ネジ部42を面材6に螺入させて突出部44により面材6の孔61が形成されるものとなる。このため、固定部材4は、ネジ部42をさらに線材5まで螺入させたとき、軸部41が面材6の孔61も径小とすることができる。
本発明を適用した制震構造1は、図2に示すように、主柱11、上梁13及び下梁14から形成される線材5の枠体8と、略平板状の面材6との接合箇所に適用されるものである。枠体8は、構造物に地震動が作用することによって、主柱11、上梁13及び下梁14が接合箇所で相対的に傾斜して、面材6が取り付けられる面内方向で大きく傾斜変形するものとなる。これに対して、面材6は、略平板状の板材等が用いられるため、構造物に地震動が作用したときであっても、面内方向での傾斜変形が微小なものとなる。
このとき、制震構造1は、構造物に地震動が作用することで生じる線材5の枠体8と面材6との面内方向における傾斜変形の変位量の相違に粘弾性部31で追従するように、線材5と面材6とに制震材3が貼り付けられるものとなる。
これにより、制震構造1は、構造物に地震動が作用したとき、線材5の枠体8と面材6との面内方向における傾斜変形の変位量の相違に制震材3の粘弾性部31が追従するものとなり、線材5と面材6とに制震材3が貼り付けられた状態を維持することができ、構造物が倒壊することを防止することが可能となる。
このように、制震構造1は、線材5と面材6とにテープ状の粘弾性部31が貼り付けられることによって、線材5と面材6との地震動による相対変位を吸収して、線材5と面材6との間の粘弾性部31で地震動を吸収することが可能となる。
加えて、制震構造1は、図8に示すように、構造物に地震動が作用して線材5と面材6とに対して制震材3の粘弾性部31が追従したとき、粘弾性部31に設けられた粒状部32が、線材5及び面材6に対して摺動するものとなる。そして、制震構造1は、粒状部32が丸みを帯びることなく鋭角の粒状に形成されるため、線材5と粒状部32との間及び面材6と粒状部32との間でより大きな摩擦力が負荷されることとなる。このため、制震構造1は、このような摩擦力が線材5と粒状部32との間及び面材6と粒状部32との間の両方において負荷されると、地震動による線材5と制震材3との間及び面材6と制震材3との間の生じる相対変位に対して抵抗しようとする力が作用することとなり、結果として地震動を十分に吸収することが可能となる。
このように制震構造1は、線材5と面材6とに粒状部32が接触されることによって、制震材3が線材5と面材6とに対して摺動したとき、線材5と粒状部32との間及び面材6と粒状部32との間に生ずる相対変位を鋭角の粒状の粒状部32が摩擦により低減するものとなるため、粒状部32で地震動を十分に吸収することが可能となる。特に、制震構造1は、僅かな相対変位が伴う場合であっても、粒状部32が線材5及び面材6に対して摺動するものとなる。その結果、制震構造1は、僅かな相対変位が伴う場合であっても、効果的に地震動を吸収することが可能となる。
また、制震構造1は、特に線材5と面材6とは互いに固定部材4を介して押圧されているため、上述した摺動をより確実に行うことができ、線材5と粒状部32との間及び面材6と粒状部32との間で摩擦力を発現させることが可能となる。
また、制震構造1は、固定部材4が面材6の孔61よりも径小とされるため、地震動により制震材3が線材5と面材6とに対して相対変位し始めたとしても、線材5に螺入されて固定される固定部材4が面材6の孔61に接触されることなく、線材5とともに面材6の孔61内で変位し始めるものとなる。このため、制震構造1は、地震動により制震材3が線材5と面材6とに対して相対変位し始めたとしても、線材5と粒状部32との間及び面材6と粒状部32との間に生ずる相対変位を粒状部32が摩擦により低減するものとなるため、粒状部32で地震動を十分に吸収することが可能となる。
また、制震構造1は、構造物に地震動が作用することで、線材5に螺入されて固定された固定部材4が例えば1mm程度緩んだ場合であっても、この皿バネ48及びワッシャー49がその緩みを吸収するものとなり、線材5と面材6とに押圧力が保持された状態で制震材3が介装されることとなり、粘弾性部31と粒状部32とが線材5と面材6とに接触された状態を保つことが可能となり、その結果、上述した地震動を十分に吸収する効果を発揮することが可能となる。
制震構造1は、図6に示すようなメッシュ33に粒状部32が設けられるときであっても、構造物に地震動が作用して線材5と面材6とに対して制震材3の粘弾性部31が追従したとき、粘弾性部31から突出された粒状部32が、線材5及び面材6に対して摺動するものとなる。そして、制震構造1は、粒状部32が丸みを帯びることなく鋭角の粒状に形成されるため、線材5と粒状部32との間及び面材6と粒状部32との間でより大きな摩擦力が負荷されることとなる。このため、制震構造1は、このような摩擦力が線材5と粒状部32との間及び面材6と粒状部32との間の両方において負荷されると、地震動による線材5と制震材3との間及び面材6と制震材3との間の生じる相対変位に対して抵抗しようとする力が作用することとなり、結果として地震動を十分に吸収することが可能となる。
次に、本発明を適用した制震構造1の第2実施形態について説明する。なお、上述した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。第2実施形態では、第1実施形態における固定部材4の構成を省略している。
第2実施形態において、制震構造1は、図9に示すように、特に梁材としての線材5と、線材5に支持される床材又は天井材としての面材6との接合に用いられる。このとき、制震構造1は、線材5と面材6との間に介装される制震材3を備え、線材5に面材6の自重が作用することで、線材5と面材6との間で押圧力が保持された状態とされる。
制震材3は、粘弾性体が用いられる粘弾性部31と、粘弾性部31に設けられて鋭角の粒状が用いられる粒状部32を有する。
制震構造1は、図10に示すように、構造物に地震動が作用することで生じる線材5の枠体8と面材6との面内方向における傾斜変形の変位量の相違に粘弾性部31で追従するように、線材5と面材6とに制震材3が貼り付けられるものとなる。
これにより、制震構造1は、構造物に地震動が作用したときに、線材5の枠体8と面材6との面内方向における傾斜変形の変位量の相違に制震材3の粘弾性部31が変形されて追従するものとなり、線材5と面材6とに制震材3が貼り付けられた状態を維持することができ、構造物が倒壊することを防止することが可能となる。
このように、制震構造1は、線材5と面材6とに粘弾性部31が貼り付けられることによって、線材5と面材6との地震動による相対変位を吸収して、線材5と面材6との間の粘弾性部31で地震動を十分に吸収することが可能となる。
加えて、制震構造1は、構造物に地震動が作用して線材5と面材6とに対して制震材3の粘弾性部31が追従したとき、粘弾性部31に設けられた粒状部32が、線材5及び面材6に対して摺動するものとなる。このため、制震構造1は、粒状部32が丸みを帯びることなく鋭角の粒状に形成されるため、線材5と粒状部32との間及び面材6と粒状部32との間でより大きな摩擦力が負荷されることとなる。そして、制震構造1は、このような摩擦力が線材5と粒状部32との間及び面材6と粒状部32との間において負荷されると、地震動による線材5と制震材3との間及び面材6と制震材3との間に生じる相対変位に対して抵抗しようとする力が作用することとなり、結果として地震動を十分に吸収することが可能となる。
次に、本発明を適用した制震構造1の第3実施形態について説明する。なお、上述した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。第3実施形態では、第1実施形態における粘弾性部31の構成と固定部材4の構成とを省略している。
第3実施形態において、制震構造1は、図11に示すように、梁材としての線材5と、線材5に支持される床材又は天井材としての面材6との接合に用いられる。このとき、制震構造1は、線材5と面材6との間に介装される制震材3を備え、線材5に面材6の自重が作用することで、線材5と面材6との間で押圧力が保持された状態とされる。
第3実施形態において、制震材3は、鋭角の粒状に形成される粒状部32を有する。このとき、制震材3は、線材5と面材6との両方に接着剤等により粒状部32が付着されることで、線材5と面材6とに接触するように介装される。このように、制震材3は、線材5と面材6との両方に粒状部32が固定されることにより、粒状部32が線材5や面材6から脱落することなく、現場で線材5と面材6とを接触させる作業を容易に行うことができる。
第3実施形態において、制震構造1は、構造物に地震動が作用して線材5と面材6との間に相対変位が生じたとき、粒状部32が線材5及び面材6に対して摺動するものとなる。このため、制震構造1は、粒状部32が丸みを帯びることなく鋭角の粒状に形成されるため、線材5と粒状部32との間及び面材6と粒状部32との間でより大きな摩擦力が負荷されることとなる。そして、制震構造1は、このような摩擦力が線材5と粒状部32との間及び面材6と粒状部32との間において負荷されると、地震動による線材5と制震材3との間及び面材6と制震材3との間に生じる相対変位に対して抵抗しようとする力が作用することとなり、結果として地震動を十分に吸収することが可能となる。
なお、第3実施形態において、制震構造1は、第1実施形態における粘弾性部31が省略されて、制震材3と固定部材4とで構成されるものであってもよく、このときであっても、上述した作用効果を奏するものとなる。
次に、建築材100について説明する。なお、上述した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。
建築材100は、構造物に用いられ、図12に示すように、積層された複数の面材6の間に介装される制震材3を備える。建築材100は、面材6が4枚積層されて、各々の面材6の間で固定部材4を介して押圧力が保持された状態とされる。なお、建築材100は、面材6が如何なる枚数で積層されるものであってもよい。
制震材3は、図13に示すように、テープ状の粘弾性部31が隣接する2つの面材6にぞれぞれ貼り付けられている。テープ状の粘弾性部31に孔31aが形成され、固定部材4が挿通される。制震材3は、粘弾性部31と粒状部32とが面材6に接触されるものとなる。
面材6は、例えば木材板が用いられ、孔61に固定部材4が挿通される。
固定部材4は、例えば、ボルトが用いられるが、木ネジ、釘等が用いられてもよい。固定部材4は、面材6の孔61及び粘弾性部31の孔31aに貫通される。固定部材4は、積層された複数の面材6の間に押圧力が保持された状態で、制震材3の粘弾性部31と粒状部32が隣接する2枚の面材6に接触されることとなる。なお、固定部材4の構成は省略されてもよい。
建築材100は、構造物に用いられ、構造物に地震動が作用することによって、隣接する2枚の面材6同士が相対変位したときに、その変位量の相違に粘弾性部31で追従することができるように、面材6に制震材3が貼り付けられるものとなる。
これにより、建築材100は、構造物に地震動が作用したときに、隣接する2枚の面材6の面内方向における変位量の相違に制震材3の粘弾性部31が変形されて追従するものとなり、面材6に制震材3が貼り付けられた状態を維持することができ、構造物が倒壊することを防止することが可能となる。
このように、建築材100は、面材6にテープ状の粘弾性部31が貼り付けられることによって、面材6同士の地震動による相対変位を吸収して、隣接する2枚の面材6の間の粘弾性部31で地震動を十分に吸収することが可能となる。
加えて、建築材100は、構造物に地震動が作用して線材5と面材6とに対して制震材3の粘弾性部31が追従したとき、粘弾性部31に設けられた粒状部32が、隣接する2枚の面材6に対して摺動するものとなる。そして、制震構造1は、粒状部32が丸みを帯びることなく鋭角の粒状に形成されるため、面材6と粒状部32との間でより大きな摩擦力が負荷されることとなる。このため、建築材100は、このような摩擦力が面材6と粒状部32との間において負荷されると、地震動による面材6と制震材3との間の生じる相対変位に対して抵抗しようとする力が作用することとなり、結果として地震動を十分に吸収することが可能となる。
このように建築材100は、面材6に粒状部32が接触されることによって、制震材3が面材6に対して摺動したとき、面材6と制震材3との間に生ずる相対変位を粒状部32が摩擦により低減するものとなるため、粒状部32で地震動を十分に吸収することが可能となる。
また、建築材100は、特に複数の面材6が固定部材4を介して押圧されているため、上述した摺動をより確実に行うことができ、面材6と粒状部32との間で摩擦力を発現させることが可能となる。
また、建築材100は、固定部材4が面材6の孔61よりも径小とされるため、地震動により制震材3が面材6とに対して相対変位し始めたとしても、固定部材4が面材6の孔61に接触されることなく、面材6の孔61内で変位するものとなる。このため、建築材100は、地震動により制震材3が面材6とに対して相対変位し始めたとしても、面材6と制震材3との間に生ずる相対変位を粒状部32が摩擦により低減するものとなるため、粒状部32で地震動を十分に吸収することが可能となる。
なお、本発明を適用した制震構造1は、図14に示すように、建築材100と、線材5との接合に用いられてもよい。このとき、制震構造1は、建築材100と線材5との間に介装される制震材3を備え、制震材3における粒状部32が建築材100と線材5とに接触されることとなる。本構成であっても、上述した作用効果を奏するものとなる。なお、この実施形態において、建築材100と線材5との間に介装される制震材3は、粘弾性部31及び固定部材4の構成とが省略されてもよい。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
発明者は、試験体を作製して制震構造における静止摩擦係数及び動摩擦係数を測定する試験を行った。試験体は、水平方向に平行に固定された2枚の板材の間に、水平方向に可動する1枚の板材を介装し、固定された板材と、可動する板材との間にそれぞれ粒状部を介装して作製されたものである。比較例1は、粒状部として、丸みを帯びた粒状である砂を用いた。砂の最大粒径は、1mmのものを用いた。また、本発明例1及び本発明例2は、粒状部として、鋭角の粒状に形成されたコランダムF30及びコランダムF60を用いた。ここでいうF30及びF60は、JIS R 6001に準拠するものであり、コランダムF30の最大粒径は、コランダムF60の最大粒径よりも大きいものである。
試験体は、固定された板材と、可動する板材には、粒状部が介装され、互いの面同士が接触された状態とされ、いわば2面せん断となっている。試験は、固定された板材に重さ100kgの重しを載置した上で、可動する板材をワイヤーを介して一定の速度で水平方向に引っ張り、引っ張るのに要した荷重(引張荷重)と、その移動量とに基づいて、静止摩擦係数及び動摩擦係数を測定した。なお、1回の試験につき、可動する板材を100mm移動させ、この試験を5回行った。
各試験における静止摩擦係数は、静止した可動板を移動させたときに作用する引張荷重(静止摩擦力)を積載荷重の2倍で除した値とした。各試験における動摩擦係数は、各々の移動量での引張荷重(動摩擦力)を積載荷重の2倍で除した値を算出し、この算出値の平均値とした。各試験における静止摩擦係数及び動摩擦係数並びに5回の試験の平均の静止摩擦係数及び動摩擦係数を、以下の表1に示す。
Figure 0006243074
表1に示すように、本発明例1及び本発明例2の静止摩擦係数は、比較例1の静止摩擦係数よりも大きくなった。このことから、粒状部が鋭角の粒状に形成されることで、丸みを帯びるよりも、静止摩擦係数の向上に寄与することが確認された。
表1に示すように、本発明例1及び本発明例2の動摩擦係数は、比較例1の動摩擦係数よりも大きくなった。このことから、粒状部が鋭角の粒状に形成されることで、丸みを帯びるよりも、動摩擦係数の向上に寄与することが確認された。また、本発明例1及び本発明例2における動摩擦係数は、何れも比較例1における動摩擦係数のおよそ2倍程度の値を示した。
図15(a)は、固定された板材及び可動する板材とに介装された砂Sの挙動を示し、図15(b)は、固定された板材及び可動する板材とに介装されたコランダムCの挙動を示す。図15(a)に示すように、砂Sは丸みを帯びて形成されることから、固定された板材及び可動する板材とに介装された砂Sが転がり易いものとなる。一方で、図15(b)に示すように、コランダムCは鋭角の粒状に形成されることから、可動する板を移動させたとき、砂Sとは異なり転がりにくく、固定された板及び可動する板の何れか一方又は両方に突き刺さるものとなるため、動摩擦係数の向上に寄与する。したがって、丸みを帯びた粒状に形成されるのではなく、鋭角の粒状に形成されることで、動摩擦係数を向上させることができる。その結果、本発明を適用した制震構造によれば、地震動を吸収する効果を高めることが可能となる。
1 :制震構造
3 :制震材
4 :固定部材
5 :線材
6 :面材
6b :面材背面
8 :枠体
8a :上端部
8b :下端部
11 :主柱
11a :主柱前面
13 :上梁
14 :下梁
31 :粘弾性部
31a :孔
32 :粒状部
41 :軸部
42 :ネジ部
43 :頭部
48 :皿バネ
49 :ワッシャー
61 :孔
100 :建築材

Claims (3)

  1. 構造物で第1部材と第2部材との接合箇所に適用される制震構造であって、
    第1部材と第2部材との間に介装される制震材を備え、
    前記制震材は、粘弾性を有する粘弾性部と、前記粘弾性部に設けられて鋭角の粒状に形成される粒状部と、前記粒状部が設けられるメッシュとを有し、前記粘弾性部が前記第1部材と前記第2部材との少なくとも一方に貼りつけられ、少なくとも前記粒状部が前記第1部材と前記第2部材とに作用する押圧力により保持され、前記メッシュは前記粘弾性部に挟まれること
    を特徴とする制震構造。
  2. 前記第1部材に形成される孔に貫通されるとともに前記第2部材に固定される固定部材を更に備え、
    前記制震材は、少なくとも前記粒状部が前記第1部材と前記第2部材とに前記固定部材を介して作用する押圧力により保持されること
    を特徴とする請求項1記載の制震構造。
  3. 前記制震材は、前記粘弾性部がテープ状に形成されること
    を特徴とする請求項又は記載の制震構造。
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