JP2008138833A - ダンパー装置、ダンパー装置の設計方法、制振構造、制振方法 - Google Patents

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【課題】粘弾性体の変形性能を充分に活用することができ、ストッパーが破損することのないダンパー装置を提供する。
【解決手段】ダンパー装置10は、入力される振動荷重に応じて粘弾性体がせん断変形することにより振動エネルギーを吸収する粘弾性ダンパー100と、摩擦ダンパー200とが直列に接続され、粘弾性ダンパー100は、粘弾性ダンパー100を構成する粘弾性体のせん断ひずみがせん断破断ひずみに達した時点又はその直前で、粘弾性体のせん断変形の進行を妨げるストッパー170を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、粘弾性ダンパーと履歴系ダンパーとが直列に接続された構成のダンパー装置に関する。
従来より、柱梁構造からなる建物を制振するための制振ダンパーとして、摩擦ダンパーなどの履歴系ダンパーと、粘弾性ダンパーとが直列に接合された構成のダンパー装置が広く用いられている。かかる構成のダンパー装置によれば、風荷重や小地震などの小さい振動に対して粘弾性ダンパーが機能し、大地震による大きな振動に対して履歴系ダンパーが機能することにより、小地震から大地震まで優れた制振効果を得ることができる。
しかしながら、上記の構成のダンパー装置では、大地震などにより粘弾性ダンパーに過大な荷重が作用すると、粘弾性ダンパーが破損する虞がある。そこで、例えば特許文献1には、粘弾性ダンパーの変位が小地震や風荷重を超えるレベルの応答に対する振幅の大きさを超えないようにストッパーを設けたダンパー装置が記載されている。
特許第3772245号公報
ところで、粘弾性ダンパーに用いられている粘弾性体の変形性能は非常に高く、せん断ひずみが厚さの600%程度まで進行するまで、せん断破断することはない。しかしながら、特許文献1記載のダンパー装置は、粘弾性体のせん断ひずみが1mm程度に到達した時点でストッパーが機能してしまうため、粘弾性体の変形性能を充分に活用することができない。
また、粘弾性体が負担する荷重も小さくなるため、ストッパーに大きな荷重が作用して、ストッパーが破損したり、ストッパーより衝撃音や振動が発生したりする虞がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであり、粘弾性体の変形性能を充分に活用することができ、また、ストッパーに大きな荷重が作用することのないダンパー装置を提供することを目的とする。
本発明のダンパー装置は、入力される振動荷重に応じて粘弾性体がせん断変形することにより振動エネルギーを吸収する粘弾性ダンパーと、履歴系ダンパーとが直列に接続されたダンパー装置であって、前記粘弾性ダンパーは、前記粘弾性体のせん断ひずみがせん断破断ひずみに達する時点又はその直前で、前記粘弾性体のせん断変形の進行を妨げるストッパーを備えることを特徴とする。
また、本発明のダンパー装置は、入力される振動荷重に応じて粘弾性体がせん断変形することにより振動エネルギーを吸収する粘弾性ダンパーと、履歴系ダンパーが直列に接続されたダンパー装置であって、前記粘弾性ダンパーは、前記粘弾性体の厚みをt、前記粘弾性体のせん断破断ひずみをεとしたとき、前記粘弾性体のせん断変形が(t×ε)に達する時点又はその直前で、前記粘弾性体のせん断変形の進行を妨げるストッパーを備えることを特徴とする。
また、本発明のダンパー装置の設計方法は、入力される振動荷重に応じて粘弾性体がせん断変形することにより振動エネルギーを吸収し、前記粘弾性体のせん断変形の進行を妨げるストッパーを備えた粘弾性ダンパーと、履歴系ダンパーとが直列に接続されたダンパー装置の設計方法あって、前記粘弾性ダンパーを構成する粘弾性体のせん断ひずみがせん断破断ひずみに到達する時点又はその直前で、前記粘弾性体のせん断変形の進行を妨げるようにストッパーを配置することを特徴とする。
また、本発明のダンパー装置の設計方法は、入力される振動荷重に応じて粘弾性体がせん断変形することにより振動エネルギーを吸収し、前記粘弾性体のせん断変形の進行を妨げるストッパーを備えた粘弾性ダンパーと、履歴系ダンパーとが直列に接続されたダンパー装置の設計方法あって、前記粘弾性ダンパーを構成する粘弾性体の厚みをt、前記粘弾性体のせん断破断ひずみをεとしたとき、前記粘弾性体のせん断変形が(t×ε)に到達する時点又はその直前で、前記粘弾性体のせん断変形の進行を妨げるようにストッパーを配置することを特徴とする。
また、本発明の制振構造は、上記のダンパー装置が柱梁構造にブレース状、間柱状、又は壁状に組み込まれていることを特徴とする。
また、本発明の制振方法は、制振対象物の、振動時に互いに相対変位する2つの部位の間に、入力される振動荷重に応じて粘弾性体がせん断変形することにより振動エネルギーを吸収する粘弾性ダンパーと、履歴系ダンパーとを直列に設置し、前記粘弾性体のせん断ひずみがせん断破断ひずみに達する時点又はその直前で、前記粘弾性体のせん断変形の進行を妨げることを特徴とする。
本発明によれば、大地震などにより大きな変形が生じた場合であっても、粘弾性体がせん断破断ひずみに到達する時点又はその直前まで変形することができる。これにより、粘弾性体による制振性能を充分に発揮させることができる。また、粘弾性体が負担する荷重が大きくなることで、ストッパーに作用する荷重も小さくなるため、ストッパーが破損したり、ストッパーから衝撃音が発生したりすることを防止できる。
以下、本発明のダンパー装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態のダンパー装置10の設置状況を示す模式図である。同図に示すように、ダンパー装置10は、柱梁構造1の面内対角線方向に取付けられた第1のブレース部材20及び第2のブレース部材30の間に介装されることで、ブレース部材に組み込まれている。ダンパー装置10は、以下に説明するように柱梁構造1が変形しようとする際に作用する圧縮力又は引張力に抵抗して、エネルギーを吸収することにより、柱梁構造1を制振することができる。
図2及び図3は、ダンパー装置10の構成を示す図であり、図2は斜視図、図3(A)は側面図、図3(B)は上面図、図3(C)は(A)におけるC―C´断面図である。図2及び図3に示すように、ダンパー装置10は、粘弾性ダンパー100と、これに直列に接続された摩擦ダンパー200とを備える。粘弾性ダンパー100と、摩擦ダンパー200とはH型鋼からなる連結部材300により接続されている。
図4は、粘弾性ダンパー100の構成を示す図であり、(A)は斜視分解図、(B)は断面図、(C)はストッパー170の拡大平面図である。同図(A)、(B)に示すように、粘弾性ダンパー100は、第1のブレース部材20に接続される第1のH型鋼110と、第1のH型鋼110のウェブ面に所定の間隔をあけて重なり合うように取り付けられた複数の第1の板材120と、第1の板材120の間に一部が重なり合うように配置され、連結部材300に取付けられた複数の第2の板材130と、隣接する第1の板材120と第2の板材130の重なり合う部分において、それらの間に介装された粘弾性体140と、粘弾性体140のせん断変形が一定以上とならないように第1の板材120と第2の板材130との相対変位を規制するストッパー170と、で構成される。
第1のH型鋼110と連結部材300との間に軸方向の振動荷重が作用すると、第1の板材120と第2の板材130との間に介装された粘弾性体140に繰り返しせん断荷重が作用し、粘弾性体140がこのせん断荷重に応じてせん断変形することにより、粘弾性体140が振動エネルギーを吸収する。これにより、粘弾性ダンパー100は制振効果を発揮することができる。
ストッパー170は、第1のH型鋼110のフランジ面に取付けられた長方形状の開口を有するストッパー板材160と、ストッパー板材160の開口内に突出する連結部材300に設けられた長方形状の突部150と、で構成される。ストッパー板材160の開口の縁と、連結部材300に設けられた長方形状の突部150との間には軸方向に所定の幅のクリアランスC(隙間)が設けられている。このクリアランスCは後述する設計方法により決定されている。なお、突部150及びストッパー板材160は、粘弾性ダンパー100に軸力が作用しない状態(粘弾性体140がせん断変形していない状態)で、突部150の軸方向両側のクリアランスCが等しくなるように配置されている。
粘弾性ダンパー100に軸力が作用し、粘弾性体140がせん断変形することにより、第1のH型鋼110と、連結部材300とが軸方向に近接又は離間した場合、ストッパー板材160の開口の縁と連結部材300に設けられた突部150とが係合すると、それ以上第1のH型鋼110と連結部材300の相対変位は進行しない、すなわち、第1のH型鋼110と、連結部材300との相対変位が上記クリアランスCを超えることはない。これにより、粘弾性体130のせん断変形をクリアランスC以下に規制することができる。
図5は、摩擦ダンパー200の構成を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は断面図である。同図に示すように、摩擦ダンパー200は、第2のブレース材30に接続される第2のH型鋼210と、第2のH型鋼210のウェブ及びフランジの表裏面と一部が重なり合うように連結部材300に取付けられた第3の板材220と、第3の板材220と第2のH型鋼210とが重なり合う部分において、それらの間に介装された摩擦材230と、第3の板材220と第2のH型鋼210と挟みこむように押圧する皿ばねユニット240と、で構成される。
皿ばねユニット240は、第3の板材220及び第2のH型鋼210に設けられたボルト孔に挿通されたボルト241と、複数の皿ばね242と、ナット243とで構成される。ボルトに第3の板材220と、第2のH型鋼210と、複数の皿ばね242とを挿通させた状態でボルト241にナット243を締め付けることにより、第3の板材220と第2のH型鋼210とが皿ばね242の反力により互いに押圧される。なお、第3の板材220に設けられたボルト孔は軸方向に延びる長孔に形成されており、第2のH型鋼210と、第3の板材220とは軸方向に相対変位することが可能である。
かかる構成によれば、摩擦ダンパー200に作用する軸力が、摩擦材230と、第3の板材220及び第2のH型鋼210との間の静止摩擦力未満の場合には、第3の板材220と第2のH型鋼210との間には相対変位は生じない。一方、摩擦ダンパー200に作用する軸力が上記の静止摩擦力を超えると、摩擦材230と、第3の板材220又は第2のH型鋼210との間の摩擦力により軸力に対して抵抗しながら、第3の板材220と第2のH型鋼210とが軸方向に相対変位する。このため、摩擦ダンパー200は、上記の静止摩擦力を超える軸力が作用するような場合に、制振効果を発揮することができる。
ここで、従来技術の欄に記載したように、ストッパー170のクリアランスの幅が小さいと、粘弾性体140に生じたせん断ひずみが、せん断破断ひずみに比べて非常に小さいにもかかわらず、ストッパー170により粘弾性体140のせん断変形が規制されてしまう。このため、粘弾性体140による制振性能を充分に活かしきれないとともに、ストッパー170に過大な荷重が作用してしまうことにもなる。そこで、本実施形態では、ダンパー装置10を以下に説明するように設計するものとした。
まず、粘弾性体140の剛性がブレース部材の剛性に対して大きすぎると、粘弾性体140が変形する前にブレース部材が変形してしまう虞がある。そこで、例えば、冬場などを想定して粘弾性体140の温度が0℃などの所定の条件において、粘弾性体140の剛性が第1のブレース部材20及び第2のブレース部材30の剛性を超えないように、粘弾性体140の物性に基づき粘弾性体140の面積及び厚さtを決定する。これにより、冬場など気温が低く粘弾性体140の剛性が高くなっている場合に、粘弾性ダンパー100が機能する前にブレース部材が変形してしまうのを避けることができる。
次に、粘弾性体140が繰り返し変形を受けて温度が上昇した場合を考慮して、所定の温度(例えば30℃)での粘弾性体140のせん断破断ひずみεを求める。
そして、次式(1)に基づき、粘弾性体140のせん断破断変形δを算出する。
δ=t×ε…(1)
そして、粘弾性体140のせん断変形が上記の式(1)で算出したせん断破断変形δに到達する時点又はその直前でストッパー170が機能するようにクリアランスCを設定する。これにより、粘弾性体140の温度が繰り返し荷重により上昇し、粘弾性体140の剛性が低下した場合にも、せん断ひずみがせん断破断ひずみを超える前にストッパー170が機能する。
次に、摩擦ダンパー200の静止摩擦力が、粘弾性ダンパー100のせん断ひずみがせん断破断ひずみの1/3〜1/2となるような荷重になるように摩擦ダンパー200を設計する。
上記のように設計することにより、粘弾性ダンパー100の粘弾性体140は破断することなく、せん断破断ひずみ付近まで変形することが可能となる。このため、中小の地震などにより、粘弾性体140のせん断ひずみがせん断破断ひずみの1/3〜1/2に達するような荷重より小さい荷重が作用するような場合には、粘弾性ダンパー100のみが機能し、大地震などによりそれ以上の荷重が作用するような場合には、粘弾性ダンパー100及び摩擦ダンパー200が機能する。
本実施形態のダンパー装置10によれば、以下の効果が得られる。
粘弾性体130がせん断破断ひずみ又はその近くに達するまでせん断変形することができるため、粘弾性ダンパー100がより大きな荷重を負担することができ、ストッパー170に過大な荷重が作用することがなく、ストッパー170が破損するのを防止できる。また、粘弾性体130が摩擦ダンパー200の静止摩擦力に到達するまで抵抗しており、摩擦ダンパー200への力の流れがスムーズに行われるため、ストッパー170を構成するストッパー板材160の開口の縁に突部150が激しく衝突することがなく、ストッパー170において大きな衝撃音や振動が発生するのを防止できる。
また、粘弾性体130のせん断ひずみがせん断破断ひずみ又はその近くに達するまで、粘弾性ダンパー100が機能するため、中小の地震に対しても粘弾性ダンパー100により制振することができる。また、従来のダンパー装置では、大地震に対しては摩擦ダンパー200のみが機能していたが、本実施形態のダンパー装置10によれば、大地震に対しても粘弾性ダンパー100及び摩擦ダンパー200が有効に機能するため、より効果的に制振することができる。
なお、本実施形態では、履歴系ダンパーとして、摩擦ダンパー200を用いた場合について説明したが、これに限らず、鋼材ダンパー、鉛ダンパーなどを用いることができる。
また、上記の実施形態では、柱梁構造にブレース状にダンパー装置を設けた場合について説明したが、これに限らず、図6に示すような、柱梁構造1の上下の梁間に間柱状に取付けられ、上下の梁の水平方向に生じる相対変位に対して抵抗することにより制振するダンパー装置600にも適用することができる。図7は、間柱状に取り付けられたダンパー装置600を示す図であり、(A)は正面図、(B)は鉛直断面図、(C)は(A)におけるC−C´断面における水平断面図である。図6及び図7に示すように、ダンパー装置600は、上下の梁より延びる束材40の間に直列に取付けられた粘弾性ダンパー400と、摩擦ダンパー500とで構成される。
粘弾性ダンパー400は、第1の板材410と、第1の板材410と一部が重なるように設けられた第2の板材420と、第1の板材410と第2の板材420との間に介装された粘弾性体430と、第2の板材420と水平方向に所定の幅のクリアランスをあけて設けられ、第1の板材410に接続されたストッパー440とを備える。
また、摩擦ダンパー500は、第2の板材420に接続された第3の板材450と、第3の板材450と一部が重なり合うように設けられた第4の板材470と、第3の板材450と第4の板材470との間に介装された摩擦材460と、第3の板材450及び第4の板材470を挟みこむように押圧する皿ばねユニット480とで構成される。
第1の板材410と、第2の板材420との間に水平方向にせん断荷重が作用すると、粘弾性体430はせん断変形するが、せん断変形量がクリアランスの幅に達すると、第2の板材420がストッパー440と係合する。このため、粘弾性体430のせん断変形がクリアランスの幅以上進行するのを妨げることができる。
このように間柱状に取付けられたダンパー装置600においても、ストッパー440を式(1)により算出したせん断破断変形に到達する時点又はその直前で機能するように設定することにより、ブレース状に取り付けた場合と同様の効果が得られる。
なお、上記の説明では、ダンパー装置をブレース状及び間柱状に組み込んだ場合について説明したが、これに限らず、柱梁架構に設けられた壁状に組み込む(すなわち、上記の間柱を柱間に亘るように設ける)ことも可能である。
本実施形態のダンパー装置の設置状況を示す模式図である。 ダンパー装置の構成を示す斜視図である。 ダンパー装置の構成を示す図であり、(A)は側面図、(B)は上面図、(C)は(A)におけるC―C´断面図である。 粘弾性ダンパーの構成を示す図であり、(A)は斜視分解図、(B)は断面図、(C)はストッパーの拡大図である。 摩擦ダンパーの構成を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は断面図である。 間柱上に取付けられたダンパー装置を示す図である。 間柱状に取り付けられたダンパー装置の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は鉛直方向断面図、(C)は(A)におけるC−C´断面における水平方向断面図である。
符号の説明
10 ダンパー装置 20 第1のブレース部材
30 第2のブレース部材 40 束材
100 粘弾性ダンパー 110 第1のH型鋼
120 第1の板材 130 第2の板材
140 粘弾性体 150 突部
160 ストッパー板材 170 ストッパー
200 摩擦ダンパー 210 第2のH型鋼
220 第3の板材 230 摩擦材
240 皿ばねユニット 300 連結部材
400 粘弾性ダンパー 410 第1の板材
420 第2の板材 430 粘弾性体
440 ストッパー 450 第3の板材
460 摩擦材 470 第4の板材
480 皿ばねユニット 500 摩擦ダンパー
600 ダンパー装置

Claims (6)

  1. 入力される振動荷重に応じて粘弾性体がせん断変形することにより振動エネルギーを吸収する粘弾性ダンパーと、履歴系ダンパーとが直列に接続されたダンパー装置であって、
    前記粘弾性ダンパーは、前記粘弾性体のせん断ひずみがせん断破断ひずみに達する時点又はその直前で、前記粘弾性体のせん断変形の進行を妨げるストッパーを備えることを特徴とするダンパー装置。
  2. 入力される振動荷重に応じて粘弾性体がせん断変形することにより振動エネルギーを吸収する粘弾性ダンパーと、履歴系ダンパーが直列に接続されたダンパー装置であって、
    前記粘弾性ダンパーは、前記粘弾性体の厚みをt、前記粘弾性体のせん断破断ひずみをεとしたとき、前記粘弾性体のせん断変形が(t×ε)に達する時点又はその直前で、前記粘弾性体のせん断変形の進行を妨げるストッパーを備えることを特徴とするダンパー装置。
  3. 入力される振動荷重に応じて粘弾性体がせん断変形することにより振動エネルギーを吸収し、前記粘弾性体のせん断変形の進行を妨げるストッパーを備えた粘弾性ダンパーと、履歴系ダンパーとが直列に接続されたダンパー装置の設計方法あって、
    前記粘弾性ダンパーを構成する粘弾性体のせん断ひずみがせん断破断ひずみに到達する時点又はその直前で、前記粘弾性体のせん断変形の進行を妨げるようにストッパーを配置することを特徴とするダンパー装置の設計方法。
  4. 入力される振動荷重に応じて粘弾性体がせん断変形することにより振動エネルギーを吸収し、前記粘弾性体のせん断変形の進行を妨げるストッパーを備えた粘弾性ダンパーと、履歴系ダンパーとが直列に接続されたダンパー装置の設計方法あって、
    前記粘弾性ダンパーを構成する粘弾性体の厚みをt、前記粘弾性体のせん断破断ひずみをεとしたとき、前記粘弾性体のせん断変形が(t×ε)に到達する時点又はその直前で、前記粘弾性体のせん断変形の進行を妨げるようにストッパーを配置することを特徴とするダンパー装置の設計方法。
  5. 請求項1又は2に記載のダンパー装置が柱梁構造にブレース状、間柱状、又は壁状に組み込まれていることを特徴とする制振構造。
  6. 制振対象物の、振動時に互いに相対変位する2つの部位の間に、入力される振動荷重に応じて粘弾性体がせん断変形することにより振動エネルギーを吸収する粘弾性ダンパーと、履歴系ダンパーとを直列に設置し、
    前記粘弾性体のせん断ひずみがせん断破断ひずみに達する時点又はその直前で、前記粘弾性体のせん断変形の進行を妨げることを特徴とする制振方法。
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